ペン

最近、iPad Proでこなす仕事が増えて、Procreateのペン設定をチクチクいじっているのですが、さっと描くスケッチにちょうど良いペンの設定が作れて、ちょっと嬉しい気分です。

 

リアル筆記具の時代は、信頼してやまない鉛筆やシャーペンの銘柄があったのですが、ProcreateのようなAppですと、いかに自分に合ったペン設定を作れるかがミソになります。

 

軽い筆圧が基本で、色は濃く出て、筆圧で入り抜きや太さが自由にコントロールできる‥‥というのが、私のラフ描き時のベストです。濃さが足りなくて、何度も線をなぞるのは、時間の無駄になりやすいです。

 

Procreateはペンの設定項目が数多くて、なかなか自分の欲しいペンが作れないのですが、今回は「ウォーターペン」というプリセットからカスタムしてみたら、それが妙にハマりました。

 

こんな感じです。

 

 

 

ペンの設定だけで作業効率は上下します。描きにくいペンでは能率は上がりませんよネ。

 

下手に鉛筆系のプリセットからカスタムするよりも、普段は使わないような意外なプリセットからスタートして各種設定をいじったほうが、結果的にしっくりくる事が多い‥‥のを、最近発見しました。

 

「ニッコラル」とかペイント系のペンをカスタムして、濃い鉛筆のようにも使えますしネ。

 

 

 

 


Cintiqの24インチ

‥‥が、発表されましたネ。4Kで24インチは、解像度と面積だけでも、十分魅力があります。一般的な作画机と同等の画面の広さはもはや文句のつけようがないです。大きすぎるのなら、小さく使えば良いだけですもんネ。4K解像度があれば、絵がボケずに済みますしネ。

*最初、24インチのガラス面積なんて記憶にない‥‥と書きましたが、目の前の白い作画机は27インチくらいありましたわ。‥‥なので訂正。

 

タッチ機能付きで31万。‥‥まあ、液タブの市場と需要を考えれば、妥当な値段だと感じます。

 

本体の厚さもかなり抑えているように見えます。私は液タブスタイルのスタンドで傾斜させて描くのが、どうも性に合わないのですが、フラットになるように机を加工するなど工夫すれば、理想のポジションを得られるかも知れません。

 

Wacom製品の場合、まずは1にも2にもドライバですネ。昔から言われている問題で、たまに悩まされることもありますが、どうにもならないほど苦労したことは、私はないんですよネ。ただ、業務においてタブレットが正常に動作しないと「営業に関わる」大問題ですから、優先度が高いことは確かです。

 

製品をイジってないので分かりませんが、気になるのはタッチ機能の精度や使い勝手と、何よりも「熱」はとても気になります。

 

タッチ機能はもはや「無いとありえない」くらい重要です。手に持つのはペンだけにしておきたいので、定番ジェスチャはもちろんのこと、3本指や4本指のジェスチャでカット&ペーストやアンドゥ・リドゥが即座にできるようでないと、いちいち面倒です。人差し指が消しゴム‥‥というのも手放せない機能ですが、それらのジェスチャをちゃんと捌ける精度があるか、実機を試さないとわからないですネ。

 

あと「熱」ですが、私は過去にWacomの液タブを熱が嫌になって使わなくなった経験を持つので、発熱問題も重要です。実は以前にMobile Studio Proの試験機で試した際に、「暑ッッ」と感じたことがあります。おそらく、ディスプレイの熱に加えてCPU関連の熱もプラスされているのか、余計熱かったのかも知れませんが、今度のCintiqの24インチはほとんど熱くないと嬉しいな‥‥。

 

 

逆にさほど気にしていないのは、レイテンシーですかネ。レイテンシーゼロがどうしても欲しければ生のペンや鉛筆を使いなせぇ。現代の常識的なレイテンシーなら、受け流せます。

 

‥‥いやほんと、ぶっちゃけ、絵って、芯の先の描画を目で認識しながら描くんじゃなくて、ある程度の予測値で描くじゃん? 超細密ペイントの場合は、実体顕微鏡を覗きながら筆致と塗料をリアルタム応答処理する描き方もありますけど、普通はもう頭の中で筆跡の軌道は見えてて、あとは誤差修正だけですよネ。‥‥なので、よっぽど反応が遅く無い限り、レイテンシーは許容できるはずですし、単に「たまに遅れることがあってキモチ悪い」感触なだけですヨ。

 

レイテンシーに限らず、4Kで快く描くためには、本体PC/Macの性能のほうが問われると思いますしネ。

 

 

24インチのCintiqは、期待のほうが上です。4Kの24インチ液タブが出たことを素直に喜びたいです。4Kで24インチあれば、少なくとも10年くらいの期間は、決定版と言えます。

 

 

ただねぇ‥‥、個人的な運なのかな‥‥とは思うんですが、Wacomの液タブは何種類か実際に使って、ホントに、良い思い出がなくてね‥‥。悪い時代の製品をたまたま立て続けに掴んだのか、よくわからないんですが‥‥。

 

板タブは今でもWacom以外にはないと思っているほど信頼しています。

 

液タブ運が、たまたま悪いのかな‥‥。

 

 

でも、未来の4K映像制作には、こうした24インチや32インチで4K以上の液タブは必須です。2K程度で24インチとか2.5Kで27インチだと、正直、線はボケます。ずっと使っていると麻痺して気にならなくはなりますが、線のリアルさはppiでイヤラしいほど上下します。

 

ボケた線では、4Kの映像など作れません。何が4Kで可能かも意識できません。

 

5KのiMac、iPad Proが登場して、ようやく私らもリアルな4Kアニメーション制作を実践できるようになりましたしネ。

 

なので、Wacomの4K 24インチの出来が良いといいなあ‥‥。

 

新時代のツールがもう1つ揃いますもんネ。

 

 

 

 


Photoshopの自動処理

私は原画作業をProcreateで描いた後に、「共有」でPSD形式でAirDrop越しにiMacやMac Proに書き出します。そして、そのPSDから、紙チェック用の200〜300dpiの印刷データをTIFFで書き出します。

 

アニメ現場でおなじみのTGA(Targa)はそもそも解像度の概念がなく印刷に全く不適合なので、解像度情報を保持できる一般的なTIFFやPSDやJPEG(クオリティ100%で)で書き出しています。‥‥まあ、今の所は、です。

 

‥‥で、そのPSDから「紙の原画仕様ファイル」への書き出しは、結構、面倒です。ケアレスミスも呼びやすいですし。

 

なので、そういうことは一番得意なコンピュータにやらせます。仕様に準じて、ミスなく出力する‥‥なんて、コンピュータの大得意な分野ですもんネ。

 

やるべきことは、PSDファイルを開いて、レイヤー重ねの上からでも下からでも、総当たりでレイヤーの名前と階層を分析し、何をどうすべきかを把握した後に、順番にTIFFで保存する‥‥という段取りです。

 

事前の条件として、PSDファイルの状態は、

 

  • レイヤーおよびレイヤーセットの名前は、規則通りであること
  • レイヤーセットの階層は、検索する深さに準じておくこと

 

‥‥が必要です。

 

 

ちなみに、最近までレイヤーをフォルダに格納した状態を「レイヤーフォルダ」という名称でこのブログで用いていましたが、Adobeの正式な呼称は「レイヤーグループ」のようです。

 

https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/create-layers-groups.html

 

だが、しかし。 

 

‥‥スクリプトの英文マニュアルには「layer set」との表記があり、実際のスクリプト上でのタイプネームも「LayerSet」です。

 

俗称(他のソフトウェアの呼び名からの転用)も日本語呼称も、スクリプト作成時にいちいち読み替えるのが面倒なので、以後は英文リファレンスに従って、レイヤーセット、もしくはlayer set、LayerSetと呼ぶことにします。

 

 

話を戻して。

 

PSDファイルのレイヤー名やレイヤー階層を事前に規定・規約をしておくことで、コンピュータは「PSDファイルのレイヤーの中身を判断できる」ようになるのです‥‥が、それは人間とて同じことです。

 

例えば、「A3」レイヤーが存在する一方で、他のレイヤーセットの階層深くにもう1つの「A3」レイヤーが発見されたら、どっちが「本当のA3」なのか‥‥なんて、作った本人しかわからないですもんネ。「作った本人しかわからない」ものは、コンピュータも他人も扱いようがありません。

 

場当たり的な名前付けや階層構造は、著しく生産性を低下させます。当事者であっても、数ヶ月・数年経過すると、状況把握が困難になります。当事者ですら持て余す無整理・無秩序状態を、他者やコンピュータが理解できるはずもないのです。

 

まあ、だからと言って、「自動処理の都合に合わせて、人間が余計な労力を割いて従属する」のも本末転倒です。自分の仕事の効率化を図ろうとして自動処理を導入したら、コンピュータの流儀に何もかも合わせるのが重荷になって逆に仕事が増えちゃった‥‥というヤツですネ。

 

つまりは、

 

自分なりの整理整頓術と、自動処理のための状態管理の、接点

 

‥‥を探れば良いのです。‥‥まあ、往々にして悩ましいんですけど、あきらめずに攻略したい命題です。

 

 

話を本題に戻して。

 

繰り返しになりますが、今回の自動処理の達成目標は‥‥

 

PSDドキュメントファイルを開いて、もしくは開いているドキュメントの、レイヤーの状態を分析し、各原画やレイアウトのプリント用のTIFFファイルを生成する

 

‥‥です。

 

そのためには、まず何よりも、レイヤー構造の規定です。

 

3種類のパターンを想定しました。

 

 

 

常時表示したいレイヤーやレイヤーセットは、タップ穴の他にも、レイアウトフレームだったり話数やカット番号の表記だったり(レイアウト作業時)、白紙の背景だったり、色々ありますよネ。いちいち、全てのレイヤーに共通の表示パーツを複製してフラット化する必要はないですし、修正時(表記の間違いなど)に面倒でもあります。常時表示レイヤーの定義は必須です。

 

非表示レイヤーは、例えば提出時には不要だけど消去したくない下書きやアタリとか、メモとか、色々考えられます。常時非表示レイヤーも必須です。

 

順次表示レイヤーは、例えば、A1, A2, A3, A4‥‥のようなセルのシーケンスや、BG, BOOK1, BOOK2のような素材別のレイヤーを、個別出力するのに当然必要です。そもそも、この自動処理を作成する動機が、素材ごとの出力ですからネ。

 

レイヤーセットは、1枚のレイヤーへとフラット化したくない場合、つまり、1枚の絵を複数のレイヤーに分けておけたい場合に必要です。第1階層に未整理のレイヤーがバラバラっと乱雑に置いてあると整理がつきませんが、どんな状態であれレイヤーセットの中にブッ込んでおけば「それ以上は干渉されない」と規定しておけば、執拗にレイヤーの整頓に努めなくても作業は進みます。‥‥なので、レイヤーセットへの考慮も、規定では必須でしょう。

 

最後に「イメージシーケンス」のレイヤーセットです。まあ、普通に考えて、Aセルごと、Bセルごと、Cセルは1枚だからそのままで‥‥みたいな整理整頓はしたいですよネ。ゆえに、セルごと=イメージシーケンスのレイヤーセットを考慮し、その中に入れ子で「表示」「非表示」のレイヤーとレイヤーセットの内包状態を想定する必要があるでしょう。

 

イメージシーケンスをレイヤーセットにまとめて、中身を分析するのは、特に問題なくできましょう。スクリプト的には、レイヤーのタイプ判定してLayerSetだったら、その中身を「LayerSet.layers」により配列で取得して処理すれば良いだけです。

 

問題は、第1階層に存在するであろう、「1枚絵にフラット化したくないレイヤーセット」と「イメージシーケンスのレイヤーセット」を、どう見分けるか‥‥です。

 

一番スマートなのは、レイヤーの状態から分析すること‥‥ですが、ぶっちゃけ、今考えた時点では「何の状態をジャッジして分析するか」が思いつきません。

 

‥‥なので、今のところは、「レイヤーセットの名前から判断」するように規定します。イメージシーケンスであることを示す識別文字=ラベル文字列を規定して用いればよいです。

 

イメージシーケンスのレイヤーセットは、例えば「Aセル」の場合は、「A/」とか「a/」にして判別、ファイル出力時はレイヤーセットの中身のレイヤー名に準ずる‥‥とか、レイヤーセット名とレイヤー名を(スラッシュは抜いて)結合するとか‥‥色々考えられます。

 

気を付けたいのは、検索と置換とか、正規表現などで妙にてこずらないように、ラベル文字列を規定することです。後で、「何故、よりによって、こんな文字を使うかな。過去の自分の馬鹿馬鹿馬鹿」と後悔しないように、先を考えて規定しないとアカンです。自作のスクリプトで自分だけ自己嫌悪に陥るのならまだ良いですが、これが作業現場のシステム設計上だと目も当てられません。

 

う〜ん、どうしようかな‥‥。レイヤーセット名の文字列を「/」で終わらすというのは、安易かな‥‥。コメントの「//」と如何にも被りそうだから、たとえば「:」とかでも良いのかな。iPadで入力が楽な記号はどんなかな‥‥。‥‥いまのところ、文字の考えはまとまらず。

 

妙に長い文字列にすると、入力の際、面倒ですしネ。

 

まあ、常時表示と常時非表示のレイヤーも、レイヤー名の先頭文字列で認識しようと思っていますので、何かしっくりくる文字でキーボードで打ちやすい文字を探してみます。

 

 

 

今日はここまで。

 

もう、書けばすぐに動作するくらいには、考えがまとまりました。

 

ただし、「もし、ユーザのケアレスミスで同名のセル番号が存在した時、どのように動作させるか」などの「エラー対策」はまだまだです。書き出し処理を始める前に、レイヤーを全てチェックして、状態を分析する必要もありましょう。

 

 

 

 


AppleScriptのJavaScriptとExtendScriptのJavaScript

タイトルからして「Script」だらけでややこしい。

 

そして、実際もややこしい。

 

AppleScriptをJavaScriptで書ける‥‥という言い回しがそもそもややこしいですが、利点は大きく、AppleScriptにはないJavaScriptのMathとかStringやArrayの処理がAppleScriptにも使えます。文字列の分解とか配列の結合とかをAppleScript's text item delimitersに頼っているのは、なかなか厳しいですもんネ。

 

じゃあ、Photoshopのスクリプトを書くときに、AppleScript上でJavaScriptを使うと、どんな具合かと言うと‥‥

 

var app=Application("Adobe Photoshop CC 2018");

app.preferences.rulerUnits="pixel units";

var doc=app.Document({name:"TEST",height:1080,width:1920,resolution:200});

doc.make();

 

‥‥のような感じです。「1920px, 1080pxで200dpiの新規ドキュメントを「TEST」という名前で作れ」と言う命令文です。

 

実は、あわよくば、AppleScriptのJavaScriptとExtendScriptのJavaScript(あーややこしい)共用できる部分があるといいな‥‥と思ったのですが、

 

如何にもダメそう

 

‥‥ですネ。

 

ExtendScript、いわゆるESTKで同じ内容を書くと、以下のような感じです。

 

app.preferences.rulerUnits = Units.PIXELS;
var doc=app.documents.add(1920,1080,200,"TEST");

 

‥‥うーむ。共通しているのは、「app.preferences.rulerUnits」の箇所だけか。ESTKのPhotoshopだと、new Document()のコンストラクタが無いんですね。AppleScriptのJavaScriptとは段取りも違います。

 

まあ、たしかに、AdobeのExtendScriptでは、ドキュメントやレイヤーなどはコレクション(たとえばlayerならlayers=複数形で表す)からadd()するのが、昔からの流儀です。importOptionsとかはnewでもいけますが、コレクションオブジェクトのaddで大体は新作しますよね、AfterEffectsとかは。

 

 

まあ、今以上にややこしくしないために、おとなしく、PhotoshopのスクリプトはESTKで作って、必要に応じてAppleScriptはUI程度(Photoshopスクリプトを実行するための窓口)に留めます。

 

 

ちなみに、Photoshopのスクリプトに関するドキュメントは以下から入手できます。

 

https://www.adobe.com/devnet/photoshop/scripting.html

 

歴代のドキュメントが並んでいますネ。2018年現在の最新版はCC 2015みたいです。

 

 

 

 


AppleScriptのJavaScript

Pythonは楽しみですが、まずは目先の問題から。‥‥作画済みPSDデータの内容を印刷出力するスクリプトを書かねば、レイアウトや原画がアップするたびに手作業出力で時間がかかります。

 

AppleScriptで書いても良いんだけど、AdobeのESTKでPhotoshopは操作可能だし、ESTKのJavaScriptベースで書こうか‥‥と思いました。

 

‥‥が、そういえば、AppleScriptって、JavaScriptでもスクリプトが書けるようになったんですよネ。全く弄ってなかったですけど。

 

試しにお約束の「Hello, World.」を、おなじみの

 

tell application "Finder"

    display dialog "Hello, World." default answer "はいはい" buttons {"閉じる"} default button 1

end tell

 

‥‥ではなく、JavaScriptの流儀で、

 

var app=Application("Finder");

app.includeStandardAdditions=true;

app.displayDialog("Hello, World.",{defaultAnswer:"はいはい",buttons:["閉じる"],defaultButton:1});

 

‥‥にて実行してみたら、

 

 

‥‥の通りに。

 

 

あれれ、言語の翻訳がすごくラクだぞ。

 

display dialogがdisplayDialogに、default buttonsがdefaultButtonに、リスト { } が配列 [ ] に変わっただけで、覚え直しが極小で済む。‥‥って、まだAppleScriptに留まるつもりか?

 

どうやら、Math.sinなどの、JavaScriptのライブラリが使えるようなので、そりゃあ便利だわ。‥‥って、また、2018年の今、AppleScriptをやる?

 

 

ほどほどにしとこう。

 

じゃないと、せっかくPythonとか覚えようと思ってるのに、未練が残る。

 

 

 

 


PythonとSwift

ドローソフトやコンポジットソフトで映像を作っているだけのシステム作りは、言わば「木材で屋敷の外見を組み立てているだけ」に過ぎません。電気や水道、ガス、空調など、目に見えない部分を手付かずで放置したら、トイレで用を足すこともできないですし、夜になれば真っ暗にもなります。

 

現場のシステムを作るには、目に見えない部分も構築する必要があります。

 

アニメーション制作の屋台骨を支えるシステムが必要です。‥‥このブログで度々出てくる話題の「システム開発」です。

 

最近は、映像の中身の開発に主力を注いでいたこともあり、作業システムの開発に関しては、2000年代に作ったシステムを流用し、足りないものだけを継ぎ足し開発するにとどまっていました。消極的なスタンスが数年以上続いたわけです。

 

しかし、これから先、新技術を本気で体系構築しようと思うのなら、開発は必須です。自分らの思い描く絵や映像を作ろうと焦っても、その足場を支えるシステムの土台がなければ、空回りして無駄な労力を浪費するだけ‥‥なのは、2000年代の経験で重々承知しています。

 

 

‥‥となると、何よりもまず、どんな開発言語をこれからの主力にすべきか‥‥が先決です。

 

私はしつこく、AppleScriptのライブラリを使い続けてきましたが、これから先、AppleScriptが陽の目を浴びるとは到底思えません。むしろ、macOSの「盲腸」みたいな存在ですらある‥‥と感じます。

 

AppleScriptもAdobeのESTKも、それはそれで、今後も使い続けるでしょうが、これから先に新規にmacOSで開発をやるのなら、SwiftとXcodeでしょう。その辺は、Appleのロードマップに準じていけばよろしかろう‥‥です。

 

ただ、SwiftはやはりApple主導。

 

いちまつの不安は残ります。何か、クロスプラットフォームの言語でも開発を進めたいと思っています。

 

そこでPython

 

恐ろしいヘビのことか‥‥と思えば、開発者さんによると、どうやらモンティパイソンのパイソンだとか。

 

 

 

 

私に限らず、制作さんやアニメーターやコンポジター、もしかしたらペイント作業者(仕上げさん)や美術さんが、やろうと思えばやれる言語ってなんだろう‥‥と、ずっとウツラウツラと考えてきて、最近はPythonあたりがちょうど良いのかな‥‥と思うようになりました。

 

プログラミングは一見難しい印象が強いですが、実際にやってみると面白いからこそ、世界中にユーザがいるのです。男女関係なく、ハマる人はハマると思いますヨ。

 

今まで苦労して手作業で処理していた雑事が、あっという間に自動処理で片付くのって、プログラミングの醍醐味の1つです。

 

私もボチボチ、Swiftと並行して始めようと思います。新しい現場システムの構築を見据えて。

 

 

まさに‥‥

 

 

‥‥ですネ。

 


用紙のサイズ

そもそも‥‥ですが、従来の一枚ずつ描いて動かすアニメーション技法は、その枚数の膨大さから、「省力」作業計画が原点です。ゆえに昔から、絵柄を省略するなど、様々な工夫が盛り込まれてきました。

 

もし、原画一枚、動画一枚をアニメーション素材ではなく「絵として」評価するのならば、まず何よりも「絵のサイズが小さい」ことが挙げられます。

 

A4サイズのさらに内枠に描かれた絵は、一般的な絵画基準でいえば、「小品」の域を脱し得ません。B4〜A3相当のスケッチブックですら、携行性を考慮した「コンパクトサイズ」です。A4用紙は絵画作品基準ではかなり小さい部類に属します。

 

しかし、アニメ現場でA4用紙ばかり扱っていると、その用紙サイズが小さいことを忘れがちです。

 

 

 

前々回に書いたブログ記事では、4K時代の作画を意識するのなら「鉛筆に対して用紙サイズが小さい」と書きましたが、単純計算で、2KでA4用紙なら、4K映像では面積比4倍のA2になったとしても不思議ではありません。記事の繰り返しになりますが、実際、私は分割作画でA2相当の紙の作画を実施する準備もしていました。

 

しかし、1話で数千枚を作画する現場にとって、まさかA2用紙なんて、有り得るはずがないです。先述の通り、「省力」が原点のアニメ技法なのですから。

 

私が分割作画でA2用紙相当の大きさを描いたのは、あくまで新しいアニメーション技術基盤=絵の内容をことさらに省力する必要がない技術ベースでの話であって、標準で数千枚を生産する旧来現場の技術とは全く異なるからこそ、チャレンジしたのです。もし、従来技術のままでいくのなら、私とて、A2用紙の分割作画なんて考えるはずもないです。

 

旧来から技術を受け継ぐ現場にとって、スタンダード用紙の拡大は、実質的には運用不可能です。B4用紙くらいが限度でしょう。

 

「いや。A3のスキャナがあるから、A3用紙まではいける」と思う人もいましょうが、その大きなA3用紙の動画作業をまさか200円ちょいで受発注するつもり? ‥‥‥無い無い無い無い、ですよネ。

 

 

以上を考えるに、今までの現場は、A4用紙サイズ(4:3時代もほぼ相応の面積)だから、バランスしていた‥‥と言えます。まあ、正常にバランスしていたかは色々お考えもありましょうが、A4用紙に描けるサイズだからこそ、まだ何とか収まっていたのです。

 

実際、B4用紙を使う劇場作品は、用紙の大きさ(と、その用紙の大きさに見合う中身)ゆえに、「劇場単価」で作業単価が高く設定されていたことを思うと、用紙サイズというのは単に面積の数値だけでは語れない問題であり、お金の話も当然絡んできます。

 

例えば、画家への「制作依頼」や「作品購入の目安」には、画家としての評価・認知度によって異なりはしますが、「号=何万円」みたいな費用や価格の基準が付記されていることがあります。絵のサイズが大きくなれば、絵の値段も上がるのは、一般的なことです。

 

 

つまり、旧来の現場において、用紙サイズが変わると、一気に作業のコストバランスが崩れても然り‥‥ということです。

 

 

一方、社会的な映像技術の流れは‥‥

 

白黒のSD

カラーのSD

SDRのHD(2K)

HDRのUHD(4K)

 

‥‥と、歴史の中でみれば、4K映像フォーマットが「ありふれた正常進化」の延長線上にあることが読み解けます。流れの中で、突如、4K時代だけが来ない‥‥なんて考える方がイレギュラーです。当然の予測として、2020年代から世間は4Kに染まり始めるでしょう。

 

つまり、遅かれ、はやかれ、やがてアニメも4Kの波に晒される‥‥ということです。

 

 

アニメはまさに、時代とともに生きてきました。

 

過去、時代に足並みを合わせられず、脱落して消えていった娯楽メディアを横目で見ながら、今まで進んできました。

 

そんなアニメが、「新しい時代は都合が悪いので、社会の流れとは無縁でいく」路線に転じた時、果たして、未来社会においてアニメはどのような運命を迎えるでしょうか。‥‥考えるだに、悲しいですネ。

 

社会はアニメにだけ特別に、時代遅れに関して寛容でいてくれるでしょうか。‥‥まあ、ないですよネ。そんな特別待遇は。

 

 

*8Kはともかく、4KのUHDは、多くの人が持ち歩いている最近のiPhoneで動画撮影できるほど、今や身近です。私もiPhone8ですが、私の周囲の人々のほとんどが、4K撮影可能なiPhoneを所持しています。

*SDのS=スタンダード=標準‥‥という命名も、Full HD=フル=いっぱい‥‥という命名も、今となっては形骸化も甚だしい‥‥ですわな。

 

 

 

 

では、今の作り方=A4用紙を150di前後でスキャンして二値化してペイントする方法は、4K時代に耐え得るのでしょうか。

 

それは「絵柄による」と思います。ディテールを極力省いたシンプルなデザインで、ニュアンスの負荷の軽い線質ならば、4Kへのアップコンもキレを保ったまま可能でしょう。

 

しかし、例えばブルーナのミッフィのような単純化したキャラの作品は、日本では数えるほどです。まあ、それらはどれも国民的アニメではありますが、作品数でいえば、極めて少ないですよネ。

 

日本のアニメの多くは、線質が重要となるニュアンス重視のキャラの趣向がほとんどです。

 

皮肉なのは、日本のアニメは線質が重要であるのに、現在はA4用紙の低解像度スキャンの二値化によって、線質が阻害されていることです。

 

 

*例えば、上図のような線の先端が‥‥

 

 

*上図のような150dpi程度のスキャンと二値化とスムージングを経ることで‥‥

 

 

 

*上図のような線の先端へと鈍ってしまいます。

 

 

*比べると一目瞭然ですネ。

 

*早合点しないでおきたいのは、これはあくまで「プロセス上の特性」だということです。二値化で作業することで格段に作業効率は向上し、ゆえに今のアニメ(特に深夜枠)の根底を支えています。現在の制作事情において各方面に動仕をバラ撒いても、一定の線のニュアンスで統一できているのは、二値化&スムージングのプロセスが貢献しています。

*ですから、線質のニュアンス損失を、ペイント工程作業者のせいにしたり、二値化を感情的に悪者扱いするのは、避けましょう。後述しますが、「今までの技術が、未来の技術レベルに対応できなくなる」と見るのが相応しいです。

 

 

私は仕事柄、色々なアニメ作品のマスター映像(家庭向けに品質が落ちていない最良の状態)をカラーマネージメントモニタで見ますが、どんなに美麗な映像でも、「線質」が全てを「旧時代の産物」レベルに押し留めているのを痛感します。毎日、一般的作業フローのアニメを見続けている人は「麻痺」するかも知れませんが、4Kアニメ映像に限らず実写映像でも4Kを日常茶飯事に見ている人間にとっては、「アニメの低解像度感」は異質に見えます。4Kでなく、2K視点で見ても、解像感は低いと言わざる得ません。

 

旧来の現場において、どんなに原画作業の最終工程で作監さんが美しいキャラにまとめあげて、動画さんが極めて繊細な線で線画を描き上げて、仕上げさんが最適な線の処理で仕上げてくれても、最終完成画面に表れる映像クオリティは「映像技術視点」からみれば旧時代のレベルで頭打ちです。

 

キャラが魅力的で、色彩は美しく、作品のワンシーンを物語る情景で、光と陰を感じさせる美麗な画面‥‥だとしても、特にセル部分は、物理的な要因=A4〜B4で1.5〜2Kで二値化のスペックによって、旧品質基準から抜け出せません。作業者が悪いわけではなく、これはもう、物理的な数値とプロセスの問題で、どうにもならないです。

 

かと言って、A3やB3の大判をスタンダード用紙にして、新聞紙のような大きさの紙をバッサバッサと捌いて作画はできまい。現状を鑑みれば、二値化を放棄することもできまい

 

 

では、「デジタル作画」は救世主足り得るのか。

 

用紙サイズの物理的な難題等、様々な現場の問題を「一時的に掻き消す」ことはできるかも知れません。しかし、それはあくまで「掻き消して」いるのであって、解決してクリアにすることは難しいでしょう。

 

「デジタル作画」が4K時代に合わせていくら大きなキャンバスサイズを設定しても、線質に繊細さが要求され、ともすればディテールも今以上に細かくなるとすれば、数千枚規模の作画作業に影響がでないはずがないです。むしろ、現場の悲鳴は今以上に、一層大きくなるでしょう。果たして、その1カットや1枚の作業単価は如何に?

 

‥‥まあ、「デジタル作画」に関しては、「デジタル化」がアピールする利点よりも、機材導入・維持に関する大きな負荷と、未来映像技術対応への効果の薄さの方に、徐々に皆が気づきはじめているのが2018年の現在‥‥だと感じます。「デジタル作画」を導入しても、劇的かつ根本的にコスト構造を革新できた事例や、4KHDRの新世代技術を象徴する事例は、全く見えてきていませんもんネ。

 

むしろ、4K時代以降も発注者側が同じ単価で作業させるために、「デジタル作画」は都合が良いように、なし崩し的に扱われてしまう危険すら感じます。なまじ、ワークフローの互換性を保っているがゆえに‥‥です。

*私らの進める新技術(デジタル作画ではない)は、旧来ワークフローとの互換性を放棄したがゆえに、とことん内製化しないと制作が不可能な弱点はあるのですが、一方で、旧来現場のお金や作業慣習上の「悪癖を絶つ防壁」にもなっているのです。

 

そうした作業負担増加の問題は「デジタル作画の当事者」が交渉するなり基準を作るなりして、「自分らの未来への影響」を目を背けずに見極める必要がありましょう。当事者の未来は、当事者の今の行動が鍵を握っているのです。‥‥それは「デジタル作画」に限らず、様々な未来への取り組みにおいても同様‥‥ですよネ。

 

話を本筋に戻して、「救世主足り得るか」を考えれば、それは「デジタル作画」の運用次第です。ただ、運用にはお金の問題がつきものです。

 

現在の人員規模のまま4K時代の適正作業価格を設定すれば、ドカンと制作費は膨れ上がりますよね。電卓で計算するだけでわかります。4K時代以降のアニメ制作を、どの会社もおしなべて深夜枠のテレビアニメ1話分を8千万で作る未来なんて、あり得るわけないじゃん‥‥です。今の制作本数を支えているのは、今の制作費ゆえ‥‥でしょう。

 

ですから、旧来作画方式におけるお金の問題は、私の予測では「作業者側が単価据え置きで泣き寝入りする以外には、解決できない」と思っています。‥‥なので、恐らく「デジタル作画」は救世主にはならない‥‥と私は考えます。むしろ、このまま状況が進んでいくと、救世主の「逆」を演じるのではないですかね。

 

 

 

 

鉛筆の問題の次は、用紙の問題‥‥です。

 

まさか、今まで信頼してきた道具が、ことごとく、未来の足枷になるとは、まさに当事者ほど、頭の痛い問題はないでしょう。

 

 

私は新しい技術をメインに据えていますが、旧来の技術も有効な手段として未来に活きると考えています。ただ、旧来技術はそのままでは生き残れないので、新たなドクトリンを有する新世代制作システムの中に、再定義された技術として再編成するのが肝要‥‥と日々思索しています。

 

 

用紙、‥‥つまり、コンピュータでの作業でいうところの「キャンバスサイズ」は、未来の映像制作においては、大きくならざる得ません。

 

では、その大きくなった用紙を、どのように、新しい時代の新しい技術として扱うか‥‥ということに尽きます。

 

 

そんなこんな、用紙ひとつとって考えて見ても、やはり私の本命は、2020年代以降を見据えた、新技術の育成です。大切に育てねば‥‥です。

 

 

 

 

 


音、見つけたー!

私が子供の頃、「秘録・第二次世界大戦」という番組が、東京12チャンネルかどこかで放映されていて、オープニングの映像と音楽が脳裏に焼き付いておりました。

 

その記憶はずっと残り続け、アニメーターになって一人暮らしを始めた頃に、同時期に「ビデオレンタル」が盛んになっていたこともあり、その「秘録第二次...」をVHSレンタルで全巻借りてみました。

 

やはり、オープニングの印象は記憶通りで、悲しみを全面に押し出した旋律にのせて、人々の顔が次々とディゾルブする映像は、ある種の「子供の頃のトラウマ映像」でもありました。実際に生で見た記憶だけが、子供の頃の記憶‥‥とは限りませんもんネ。最後に炎の中に消えゆく少女(か少年か‥‥)の表情は今でも忘れません。

 

 

 

‥‥で、さっき。

 

マルティヌーというチェコの作曲家をApple Musicで検索してたら、ほんとに偶然も偶然で、その「秘録」のオープニング曲を発見しました。

 

 

何らかの関連で検索にひっかかった、知らない曲名でしたが、何の気なしに再生したら、どビックリ。

 

あの曲だーッッッッッ!

 

 

構成を再編成して演奏しなおした最近の音源ですが、むしろ、昔のレンジの狭いサウンドトラックの音より好印象で迫力があります。オープニングに使っていたのは、第1主題提示部、曲の1分までくらいの部分です。クリアな音質で打楽器の重低音も生々しい録音なので、悲しみの他に「怒り」や「嘆き」の印象も力強いです。

 

Apple Musicにあるということは、CDも発売済みだろう‥‥ということで、Amazonにありました。

 

*YouTubeにもありましたが、一応、直リンクはやっぱりやめときます。

アマゾンで1曲だけ買えるようですし、視聴も可能かと思います。Amazon Music UnlimitedだとApple Music同様、全曲が最後まで聴けます。

 

 

うわあ‥‥。何年ぶりに聴いたんだろうか。この旋律。

 

Apple Musicは、こういうことがたまにあるので、やめられない‥‥ですネ。

 

 

で、ちなみに、本編の「秘録」のほうですが、映像はそうとうなもんです。昔のフィルムをデジタル映像技術で綺麗に修復することなどあり得なかった時代の番組なので、映像品質は高くないですが、中身は相当凄いです。

 

一度見たら忘れられない映像がいっぱい記録されています。

 

 

 

 


描く道具

Procreateは、「レイヤー数が少ない」と言われるClipStudioよりも格段に少ないレイヤー数が上限ですが、作業に困ったことはあまりないです。さすがに8Kの大判はレイヤー数が30くらいに制限されちゃって、3つのファイルに分割して大変でしたが、そもそも8Kのアニメーション素材(止めのイラストではない)は色々ハードルが高いですから、納得ずくで回避策を講じて切り抜けました。

 

どちらかというと、Procreateで悩ましいのは、ペンの設定が細かくて、未だに「コレだ!」という設定を見つけられずにいることです。もっと書き味が良くて、生産性の高いペンを作れるのではないか?‥‥と現状に満足できません。

 

Proceateは、なまじ「鉛筆」「ペン」とかのプリセットからカスタムするより、ペイント系のブラシからカスタムした方が、軽い筆圧でスラスラッと描けて良いのかな‥‥と最近感じております。

 

妙に筆圧に対して敏感だと、線が途切れがちになりますし、ものすごく細いインクペンのようなペンだと、ジャギっぽく描写されたりと、中々、さじ加減が難しいです。今まで色々とペン入力系のハード&ソフトは使ってきましたが、Procreateは設定の内容が繊細すぎるような印象です。

 

‥‥でもまあ、それでも良いです。大雑把すぎるよりは、繊細すぎるほうが、調整の自由度が高いので。

 

 

Procreateで気に入っているのは、何と言っても「指先消しゴム」です。ClipStudioでも実装されているようなので(ペンと指に別々のツールを割り当てる)、Procreateだけの機能ではないですが、絵を描く際の必須機能だと感じます。

 

いちいちペンをひっくり返したりツールを切り替えて消しゴムにするなんて、効率的にもはや「あり得ない」です。指先が消しゴムになる機能は、全てのドローソフトに導入して欲しい機能‥‥ですネ。

 

 

* * *

 

 

ほんとに正直に言えば、鉛筆の書き味が一番好きです。やっぱり、どんなにコンピュータ機材の処理速度が速くなろうと、リアルの筆致には敵いません。

 

ただ、筆致や書き味のために、紙に描かねばならず、デジタルデータ運用の大きな足枷になるのなら、もはや選択の余地はありません。2018年現在は、迷わず、iPad ProやApple Pencilなどの「デジタルデバイス」を選択します。

 

実は数年前、「インプットメソッドとしての紙と鉛筆」をデジタルデータ運用で模索したこともありました。しかし、鉛筆の粒子の限界が、「4K時代のアニメ」をターゲットにしていた我ら開発チームにはあまりにも不適合でした。

*その経緯は、以前にこのブログでも書いた記憶があります。どの記事かは全く覚えてないんですけど‥‥。

 

有り体に言えば、紙が小さすぎます。

 

A4用紙の中に収まる100フレーム(カメラの撮影フレームをアニメ業界では100Fと呼び表します)なんて‥‥‥‥、どんなにスキャンのdpi数値を上げようが、仕上げさんに無意味な「ごみ取り」の負担を増やすだけです。そもそも紙が小さすぎるので、鉛筆の線の太さとの兼ね合いで品質が頭打ちになるのです。

 

ゆえに、現在の紙の現場のスキャン解像度150〜200dpiって、ベストチョイスなんですよネ。その数値に収まっているのは、理由があるのです。

 

ちなみに、私は当時(iPad Proが登場する2015年秋以前)、4K解像度をフルに活かせる品質を「紙と鉛筆」で実現するために、最低でもA3、時にはB3やA2まで用紙を拡大して描いていました。「分割作画」で「分割スキャン」していたのです。‥‥まあ、大変でしたヨ。単純に、手間がかかりますもん。

 

どう考えても、1話数千枚の旧来技術では運用など無理なのは判っていましたが、開発の主力は新しい技術ベースに移行していたので、分割作画はまだ「なんとかなるかもしれない」状況でした。

 

 

 

しかし、2015年秋に、Apple PencilとiPad Proが登場。

 

前年に登場していたiMac 5Kと合わせて、新しい作画技術の幕開けが実現し、現在に至る‥‥ですネ。

 

 

 

愛着は「思い出」にとっておけば良いです。

 

昔話は、酒の席での「肴」でじゅうぶんです。

 

 

 

実際の仕事の現場では、頭はスッパリと切り替えるべきでしょう。

 

未来の映像技術の中で、どのように高品質なアニメーション映像を具現化するか。

 

その目標に対して、合理的な手段を模索すれば良いのです。

 

 

 

もし、鉛筆の書き味が大好きで、どうしてもその書き味から離れたくないのなら、「鉛筆の書き味」が「高い商品価値」として活きる作品制作を獲得すべきでしょう。

 

レタスの二値化のための「入力装置」に甘んじている時点で、鉛筆ならではの特性は、映像品質に何ら貢献していません。

 

鉛筆の作業を本当に残したいのなら、もっとプラグマティックに鉛筆の未来を模索し、生き残りを賭けるべきだと思います。

 

 


豆本

前回のブログでふと思い出しましたが、「豆本」って今でも新刊がどんどん刊行されているのかな?

 

アマゾンで調べたら、今でも健在でほっとしました。

 

正式名は「ポケットリファレンス」シリーズです。

 

 

 

オライリーだけでなく、このシリーズにもずいぶんとお世話になりました。それはもう、前世紀から。

 

まるで学生時代の漢和辞典や英和辞典のように。

 

 

今でも正規表現やPHPなどのポケリファ(勝手に縮めてスミマセン)は座右に置いています。専門書にしては小ぶりなので、机に常備するのにちょうど良いのです。

 

新しい取り組みに向けて、何冊か新しい版に入れ替えようかな‥‥。

 

 



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