暇もなし

うーむ。なぜ毎年、この季節になると、異様に忙しいのだろうか。

 

ブログを書く暇もなし。

 

ただし、今後の構想だけは膨らんで、購入した物品だけは届きます。

 

オズモモバイル2。簡易ステディカム。

 

 

せっかくiPhone8で4K60pが撮影できるのなら、手ブレのない綺麗な動画を撮りたいですもんネ。さすがに日頃の携行持ち歩きは不可能なので、主に取材・ロケハン用です。

 

人気製品らしく、品薄が続いており、妙な便乗価格もちらほら。

 

 

さらに、0.2ミリの細吹き用エアブラシ。エアテックスのビューティ4プラス

 

 

アルミ製で軽量です。0.2ミリのエアブラシを買うのは初めてで、カップが小さいのは驚きました。こぼさずに塗料を注げるのか、そこから心配。

 

プラモだけでなく、メイクにも使うとのことで、ゆえに「ビューティ」の名称なのかな? 私はプラモやクレイなどの立体造形だけしか使いませんけど(他の使い方がそもそもわかりません)。

 

本業のアニメでの「ペーパーレス」になんだか妙にマッチして、塗装関連は「シンナーレス」をどんどん進めています。アクリル&水性の塗装環境で、基本は筆塗りメイン、仕上げにエアブラシという構成ですと、厄介なペイントブースが不要になることに今更ながら気付いて、もうこれからは一生アクリルでいきそうな予感です。‥‥今まで30年間一生懸命揃えたラッカー系塗料がもったいないですが。

 

臭気を除去できる完璧なペイントブースって難しいですよネ。サフを吹こうものなら、あっというまにフィルターは詰まるし。

 

シンナーの存在しない塗装環境って素晴らしい。シンナーのキツい匂いがなければ、いつでも色が塗れて体調も悪くならないし、換気も簡単だし、ゆえにフットワークも軽くなります。‥‥ただまあ、ツールクリーナーだけは、まだ強烈なシンナー臭から逃れられないんですけどネ。

 

 

 

この季節、後から後からワンコソバのように仕事が積まれていきます。

 

せっかく買ったジンバルで、ロケーションをハンティングできる日は、もうちょっと先になりそうです。

 


つぶし表

最近は、絵の内容が格段に細かくなって1カットを上げるのに時間がかかるようになったので、少ないカット数で引き受けがちです。20カット未満‥‥とかザラです。昔は30カットだと少ない方で、50カットくらいは1回の仕事で引き受けたもの‥‥ですが、昔は昔、今は今です。昔話をしてもしょーがない。‥‥つーか、私の先輩の世代は、半パートひとり、1話ひとり‥‥という猛烈なカット数の事例もあるので、昔話をしたらキリがないです。

 

で、引き受けたカット数が少ないから‥‥と油断してると、カットの把握が曖昧になり、思わぬ自損事故を引き起こします。私は最近、引き受けた範囲外のカットを作業してしまって、何の役にも立たない時間を浪費してしまってアホそのものでした。バカー。

 

ならば、潰し表。

 

昔はタイムシートの動画記入部分を切り取って、カットナンバーを書き、1カット上がるごとに塗りつぶしたものでした。今も変わらず、作画机に貼り付けてやってるのか、作画ブースからもう何年も離れたままなのでわかりません。

 

2018年の今ならエクセルかナンバーズかグーグルスプレッドシートです。集計が自動でできますから、楽です。

 

まさか、2018年の今になって、エクセルを「作表ソフト」として使っている時代遅れの人はいまい? 昔は結構いたけど。‥‥流石に2018年現在なら、表計算は自動で集計してナンボ‥‥という認識は浸透してます‥‥よね?

 

エクセルは「表ソフト」ではなく、「表計算ソフト」ですからネ。セルに書き込んだ様々な情報を自動集計するためのソフトであって、表の枠を作るソフトじゃないことは、大前提の認識です。

*一応「注)」ですが、「セル」とは表の1マスを指す用語です。アニメでも「セル」が出てくるので紛らわしいですネ。

 

自分の担当するカットの潰し表ごとき、表計算ソフトがあれば楽勝。

 

表計算でやりたいのは、

 

  • 作業が上がってセルに書き込むと、自動で上がりカット数と達成率のパーセントを集計する
  • セルに書き込むと自動でセルが塗りつぶされる

 

‥‥くらいのことです。これを実際に表計算で実践するには‥‥

 

  • COUNTIF()
  • 条件付き書式スタイル(条件付きハイライト)
  • セルの種別の設定

 

‥‥を使うくらいでしょうかネ。

 

COUNTIF()「カウントイフ」は、もしチェックボックスならばイフの条件を "=true" にすればいいですし、日付を書き込んで管理したいのなら ">0" にすれば、集計欄にカウントされます。

 

条件付きハイライト(=AppleのNumbersでの呼び名)でも同じです。要は、

 

  • チェックボックスなどの真偽値は文字列「true」で条件式を評価できる
  • 日時は整数の数値で条件式を評価できる

 

‥‥ということを覚えておけば、関数を使った自動計算をセルに組み込めます。

 

Excel、Numbers、Googleスプレッドシートも、COUNTIFなどの基本的な関数は共通しており、iPadとiMacだけの時はNumbersで良いし、インターネットで共用する場合はGoogleスプレッドシートで良いと思います。

 

ひとりで作業する規模なら、無料(とか言うのはあまり適切ではないが)で使えるNumbers、Googleスプレッドシートあたりが使いやすいです。

 

 

 

でもまあ、こうした「表計算の潰し表」は、あくまで個人が自助努力でおこなう制作進捗の管理手法です。カットの作業が上がるたびに手作業で表計算を操作する点、そして、厳格な「作業開始」「作業完了」の「関所」とはならない点で、進捗管理面から見た限界は低いです。

 

作業のイン・アウトの情報とファイル送受を結びつけた作業進捗管理のソリューションの開発は未来にはどうしても必要でしょう。ショットガンを導入しなくても、「何をするために、何が必要か」をわかっていれば、自分たちにピッタリなソリューションの自己開発は可能です。

 

今まではそうしたソリューションを、サンデープログラマー的なスタンスで部内で自己開発してきましたが、今年度からは多方面の協力を仰いで、プロダクション工程の作業進捗を見渡すソリューションを開発しています。

 

 

 

とは言え、欲しい時にパパッと「自動集計の潰し表」が作れるのも、コンピュータ活用のアドバンテージです。

 

今回は文章だけですが、近いうちにGoogleスプレッドシートでの「5分でできる簡単な潰し表の作り方」でも書いてみようと思います。いやもう、ホントに、何が難しいわけでもないので。

 

大袈裟な風呂敷を最初から広げるのではなく、身の丈の「あったら便利になった」使い方でコンピュータに馴染むのは、今も昔も変わらないですからネ。

 

 

 

 


引き

今日の東京近郊は、上空の風が強いのか、随分と速い速度で雲が流れております。

 

咄嗟に、「引き速度、速っっ!」と感じるあたりが。

 

アニメだったら、リテークになるような速さ。恐らく、「今の2/3か半分くらいの速度で」とラッシュチェックの時にRになりそうな予感。

 

現実って、頭で考えているよりも、作りモノっぽいことがあります。

 

例えば、歩いている時に斜め上を仰いで、高層マンションと空の「密着マルチ」感を観察することがありますが、進行方向の縦だけでなく、思った以上に、自分の体の横の振れに合わせて、横方向にも密着マルチ感が表れます。

 

「首を横にちょっと動かしただけで、こんなにズレるか。‥‥今度、After Effectsで試してみよ。」と思う次第。

 

同時に「このくらい距離が離れていれば、引きで十分イケる」とか思ったり。

 

 

まあ、日頃、ただボーっと景色を眺めていても、映像制作デーモンが絶えず動いているあたり、職業選択の宿命‥‥といったところですネ。

 

 


Fire HD 10、12480円。

年がら年中、しょっちゅうやってる、アマゾンのセール。

 

また、Fire HD 10が安売りしています。

 

 

今度は12,480円。

 

うーん、安い。10インチの高密度HD液晶のタブレットがこの値段

 

私は前々から「Kindle図書館」構想を準備しているので、この機会に10インチと8インチをさらに買い足しました。

 

一体、何枚買ったことになるのか、もう数える気もないFire HD。

 

ディスプレイの性能が高いので、技術書を読むには最適です。同室のスタッフに技術書を読んでもらう際に、たくさんの書籍を詰め込めるFireがあれば、書籍で空間を無駄に消費しなくなり、空間をもっと別のことに活用できます。

 

 

 

ちなみに、「iPadと同じことができなくてがっかりした」的なレビューを見かけますが、iPadはiOSの開発費とか色々が内包されてあのお値段‥‥ですもんネ。iPadと同じことを15000円のタブレットにもとめちゃあ‥‥ダメです。

 

Fire HD 10は、高品質低価格のビュワーであって、決してゲームマシンではないです。綺麗な映像でAmazon PrimeビデオやNetFlixやiPhoneで撮った映像を見たり、JPEGやPDFなどのキャラ表や美設やコンテをみたり、フルカラーのKindleを読んだりするのが主目的として適当です。

 

2017年のFire HDシリーズは、使い方さえわきまえれば、恐ろしくコストパフォーマンスに優れた製品ですヨ。iOS8止まりの古いiPadを使うくらいなら、Fire HD 2017モデルに切り替えた方が、全然快適です。

 

 

在庫一掃セールとも読める安売りではありますが、今の性能でも十分良いので、欲しい人は安いうちにどうぞ。

 

 


HDR

HDRには、HDR10やHLG、DolbyVisionなど数種類あり、現在の民生テレビの対応状況を検索していたところ、やっぱりといえばやっぱり、「HDRは不要」論なども検索結果で見かけて、「どんな時代でもそんな人」はいるんだな‥‥としみじみ思いました。SDからHDに移行した時も、「テレビはSD(720px)で十分。HD(1920px)の高画質はオーバースペックで不要だ!」と言っている人を数多く目撃しましたよネ。‥‥そういう人って、今、HDの仕事をどんな面持ちで受注しているんでしょうネ。

 

HDRは、自動車で例えれば、馬力とトルクが格段に向上することを意味します。つまり、日頃使い、街乗りの「パワーの余裕」が生じるのです。勾配のキツい峠道も楽々走行できますし、空気の薄い高山を貫くハイウェイでも息切れなしで高速走行できます。

 

HDRは、何も、街中を120kmで暴走するためにパワーやトルクを与えられているわけではないです。‥‥まあ、もちろん、狭い生活道路をこれみよがしに暴走したい人もいるかも知れませんが、どんなにパワーに満ち溢れていようと、やはり街中では40〜60kmで走るのがヨロしいです。HDRは、有り余るパワーとトルクにより、取り回しが俊敏で5人乗車でも性能不足を感じさせない「乗用車の新基準」に例えられます。

 

一方、今までのSDRは、いわば1950年代の自動車で、プアパワーであるがゆえに、街中を60kmで走っている分には問題ないですが、峠道ではオーバーヒートの連続、街中では信号待ちから発進の流れにおいて動作がトロく、4人乗車しようものなら格段に走行性能がダウンしていました。

 

私の好きなスバル360。可愛いですが、馬力は16馬力。

 

 

ちなみに現在のヤマハのこのスクーターは15馬力で、馬力はほぼ同じ。

 

 

つまり、馬力やトルクというのは、街中を暴走するための性能ではなく、余裕をもって車を操作するための「安心性能」ということです。

 

話を映像に戻すと、SDRは緑の発色が著しく劣り、特に「緑色の表示系」はSDRの発色の限界の影響をモロに受けていました。緑に限らず様々な色相でも、映画館のフィルム上映の時より格段に色が濁っていました。

 

要は、オリジナルのクオリティが、SDRの色域によって大幅にカットされていたのです。本来の美しさを損失していたわけですネ。

 

しかし実際のところ、SDRのDVDやBDしか手元になく、テレビもSDRなら、「こんなもんだったけか‥‥」と納得せざる得ないです。単純に、比べようがなかったわけですから。

 

馬力もトルクも少ない自動車に毎日乗り続けていれば、

 

峠道でオーバーヒートするのはあたりまえ

スタートストップやターンの挙動が緩慢なのはあたりまえ

 

‥‥というわけで、すなわち、

 

色が濁っていても、それしか見てなければ、そういうもんだと思う

 

‥‥ということです。

 

 

 

しかしHDRが登場して、SDR時代の負の側面〜オリジナル品質の損失・損傷〜を、飛躍的に抑制することが可能になりました。HDRによるフィルムアニメ作品の画像・映像データを見ると、「映画館で見た時の印象に近い」感じ、もっと言えば、「撮出し部屋で見たセルや背景のプリプリ感=発色が濁っていない」記憶の印象に近いんじゃないか‥‥と思いました。

 

ただ、現在の「デジタルアニメーション」は、sRGBやRec.709色域でデータが作られているのでもともとレンジが狭く、「オリジナルの色域の品質」が低いです。ゆえに、HDRコンテンツにする時は、HDR色域に対する新しい要素(演出的なテコいれ)、HDRグレーダーの表現力に依存することになります。

 

そして、これから作る4K HDRのアニメ作品においては、潜在的な色の表現力が格段にアップした環境で、あくまで人間の美意識に基づいて色彩を表現することになりましょう。

 

300nitsですら、100%の白は見ていて眩しすぎて疲れます。「自分の眼は何でも見れる」からと言って、太陽を何分何時間も裸眼で直視する奴はいまい? 街中を時速180kmで暴走し続けるようなアホなHDRの使い方をする必要は全くないのです。

 

いくら300〜1000nitsあろうと、そのダイナミックレンジを必ずいつも使わなければならないわけ‥‥ではないです。やっぱり、人間が普通に見ていられる明るさや、落ち着いて鑑賞できる彩度の収まりは、モニタやテレビがHDRに変わっても同じですもん。

 

HDRに変わったからといって、アクセルペダルをベタ踏みしてパワー全開で走る必要などなく、余裕の走りをすれば良いのです。

 

いつでもエンジン全開で走っていたSDRは、車内に響くエンジン音もうるさく振動も絶え間なかったでしょう。しかし、ちょっと踏むだけでスル〜っと走り出すHDRなら、様々な部分に余裕が生じてストレスなく映像を鑑賞することができます。

 

 

16馬力のスバル360から、100馬力のフィットに乗り換えたら、「100馬力を操作する」運転に切り替える必要があります。100馬力を街中でフルに使い切る必要はなく、0から100の馬力の範囲をうまく使いこなせば良いです。

 

 

「映像のドライバー」視点で言えば、16馬力から100馬力に進化して、その馬力を何に使うか‥‥ということです。

 

HDRの出始めは、「こんなに鮮やかでっせー」「こんなにハイコントラストでっせー」とアピールするでしょう。ちょうど、新型車がテストコースで高速性能を披露するように。

 

しかし、HDRの真髄は、たっぷりと余裕のある色域で、今までとは別次元の快適性をユーザに提供することです。

 

16馬力のSDRでは息切れして到達できなかった山頂のハイウェイから、見たことのない美しい景色をHDRは見せてくれるでしょう。

 

 

100馬力のホンダ・フィットがお手頃価格の現代の大衆車であるのと同じく、今はイロモノ扱い・オーバースペックの揶揄の渦中にいるHDRも、やがて大衆のスタンダードになっていくでしょう。

 

技術者視点、表現者視点で言えば、新しい技術を「ハンデ」にしかできず、マイナス面しか列挙できない人は、どんな時代や場面においても、自身の技術力や表現力ではなく、単なる「現場の慣習」で仕事をするだけの人です。「現場の慣習」で物事をジャッジするような人間は、自力では新しい未来など到底切り拓けないし、むしろレッドオーシャンの引き金にもなるような類いの人間‥‥とも言えます。

 

HDRを前にした時、自分の「素性」が自己診断できる‥‥とも言えますネ。

 

 

技術者、表現者たるもの、妙な作業慣習の色眼鏡で新技術を過小評価するのではなく、良い要素も悪い要素もフラットに見定め、悪い要素を抑制し、良い要素を拡張して、今までとは意識の異なる新しい次元の作品作りを目指せば良い‥‥と思います。

 

新技術は、新しい武器にしてこそ‥‥です。

 

 

 


つまらない?

前回取り上げた記事で、

 

「毎日がつまらない」中年男性の72%が回答

 

‥‥というのがありましたが、‥‥‥う〜ん‥‥、少なくとも私や私ら技術集団に、それはないなあ‥‥というのが本音です。

 

映像制作は、世界の技術進化とともに変化していくので、

 

本文抜粋〜

「彼らは、将来の“先が見えない”不安より、すでに結果が出ていてこれ以上の展望が望めない“先が見えてしまった”喪失感のほうが強い。男性は子供の頃から大きな夢を持てと言われて育つため、無限の可能性があった過去を美化してしまい、さまざまなものを“失った”と感じているのでしょう」

 

‥‥なんてことはないです。映像作品制作で「これ以上の展望が望めない」なんて考える人は、それすなわち、単なる本人の限界なだけです。

 

やること、盛り込めること、可能性なんて、そこらじゅうに転がっています。ハードウェアにもソフトウェアにも、自分のココロの中にも‥‥です。むやみに自己啓発的な精神論などに走らずとも、プラグマティックに淡々と冷めてアクションするだけで、こと映像制作に関して言えば、現代は可能性だらけの世界です。

 

ただ、アニメ業界には「アニメはこうして作るものだ」と頭がカタい人が意外にも多いので、ともすれば、「すでに結果が出ていてこれ以上の展望が望めない」と感じる人も相応に多いかも知れません。

 

 

「これこそアニメの作り方」なんて、どこのだれがいつ、不文律にしたのよ。

 

アニメの作り方は、これから先も、山ほど可能性があるよ。それこそ、ゴロゴロと目の前に転がってます。

 

アニメ制作の限界‥‥なんて、自分らが勝手に限界を設定しているだけじゃん。

 

「展望が望めない」なんていう人は、自分で勝手に目を閉じて視界を封じているだけです。そりゃあ、目を閉じれば、展望など望めないでしょうヨ。目を見開けば、うわぁ‥‥‥と「食べる前から胃もたれ」するほど、可能性だらけです。

 

 

私が喪失感的なものを感じるとすれば、「やれることは200年分くらいはあるのに、人間の働ける年齢はどうやったって70〜80歳までが限界」ということです。現在の喪失感というよりは、未来の自分の喪失感が悲しい。

 

実際、この歳になって新大陸を発見してしまって、さて、どうやって開拓するか‥‥と、果てしない気分になっています。ゆえに、若い人間たちとどのように開拓するか、計画をあれこれと思い浮かべています。

 

本文抜粋〜

「若い頃は、能力は低くても挑戦している実感があるが、中年になると能力が上がるぶん挑戦している手応えはなくなり、退屈さが勝るようになります」

 

これもない。

 

中年になっても、挑戦しなければならない、新しい技術ハードルの連続です。

 

映像制作をマンネリ化させているのは、自分自身のマンネリ、組織自体のマンネリに他ならないです。40〜50代で手応えがなくなる‥‥なんて、どんだけチョロい技術なんだよ‥‥と思います。

 

たしかに、この世のあらゆる全ての仕事が延々と可能性が続くわけではないでしょうが、映像制作はその技術的特性・社会的背景によって、未知の可能性がどんどん目の前に積まれていきます。

 

アニメ作品制作だって、どんなに個人や集団の能力が上がろうが、新たな技術ハードルが目の前に出現するのですから、退屈している暇などないのです。

 

 

やりことはいっぱいあります。あり過ぎます。

 

毎日がつまらない‥‥なんて、‥‥‥ないよなあ‥‥。

 

 

 


狼狽えずに

業界貧困と同じくらい、目に入ってくるのは、「独身中年男」の記事ですネ。下記は日刊SPA!の記事です。

 

■「毎日がつまらない」中年男性の72%が回答

https://nikkan-spa.jp/1103724

 

■心が病みやすいアラフォーの特徴――「強迫性タイプ、自己愛性タイプ、回避性タイプ」とは?

https://nikkan-spa.jp/1002054

 

■年収700万円なのに…お見合い18連敗中、40代公認会計士の虚しい努力

https://nikkan-spa.jp/1467284

 

■年収1800万円でも負け組…50代独身の孤独はカネで解決できなかった

https://nikkan-spa.jp/1450304

 

 

何ともよりどりみどりな不幸話。何が幸せで、何が不幸せなんて、結局は個人の性質に帰結するのでしょうが、ネットにはこういう類いの記事が溢れかえっておりますネ。団塊ジュニアの世代が、それだけ、人口的にも突出しているのでしょうネ。

 

加えて、孤独死、突然死、セルフネグレクトの記事も、内容の重さに拍車をかけます。‥‥怖いよね、孤独死。

 

でもまあ、色々と考えて、色々と経験してきて、子供の頃から熱望していたアニメ作品制作を今でも続けている経緯から思えば、「自分がいつか死ぬことへの恐怖や寂しさは、何をもってしても拭い難い」ということでしょうかネ。

 

自分のやりたいことを実践していようが、死が怖いし寂しいことに、変わり無しです。

 

どんなに人を愛そうが、人から愛されようが、お金をいっぱい貯めようが、経験や技術を蓄積しようが、それらを死後まで随伴することはできんもんネ。

 

何かを愛すれば愛するほど、その愛の対象が死するのは想像を絶するほど悲しいでしょう。かと言って、自分が先に死ねば、後に残していく愛の対象へのなごりは、そこはかとないものとなりましょう。

 

例えば、相思相愛のカップルが一緒に年老いて、「せーの、ハイ!」で同時に死ぬ状況なんて、自殺でもしない限りありえないでしょ。必ず、どちらかが先に死んで、どちらかが独りになります。

 

どんなに心から誰かを愛し、幸福感に満ち溢れようと、自分がやがて必ず死ぬことへの絶望感は掻き消せません。むしろ、幸福感に満ちている時こそ、死との猛烈なギャップに恐怖するようにも思います。幸せであればあるほど、死なんて到底受け入れられないでしょう。

 

 

 

私は、20代のアニメーターの時に、同室の仕事仲間(先輩)の突然死と、私自身のセルフネグレクトを経験し、30代、40代にも、ホントに色々な事を経験してきて、今、特に自分自身に対して思うのは、

 

狼狽えんなよ

 

‥‥ということにつきます。ジタバタしたら、ジタバタしただけ、珍妙な消耗をするだけです。

 

20代の頃は、そりゃあもう、風呂敷を広げまくって、ジタバタ足掻いて格闘すれば良いでしょう。

 

しかし、アラウンド40以降は、今までの経験と知識を足場にアクションすべきで、ジタバタ狼狽える年齢ではないと思います。覚悟を決めて動くべき‥‥と思います。

 

 

 

年収1800万円でも負け組」とか、「年収700万円なのに…お見合い18連敗中」とかの記事に共通の「結婚する相手は若い20代がいい」との内容は、「本人のココロがそんなんだから、結局は‥‥」と思えてしまいます。

 

ココロだけでなく、冷静な足し算で考えても、50代の男が結婚して子供を作って、その子供が成人する頃には70代です。簡単に算出できますよネ。まあ、作家画家の中には「はじかきっこ」だった人も作った人もいますが、現実的には難しい話です。記事本文中にもありますが、子供の運動会で60代のパパが30代のパパに混ざって応援‥‥って、親も子も色々と居た堪れないと思うからです。

 

それにさ‥‥、よくまあ、自分の歳を棚にあげて、パートナーに一方的に若さを求められるよね‥‥。その神経が、不思議です。

 

一緒の年代に生まれて、一緒に時代を過ごしてきたパートナーでいいじゃん。自分は歳を存分に喰ってるのに、パートナーの加齢は認めない‥‥なんていう人間は、その邪な心根が見抜かれるんだと思うけどな‥‥。

 

一緒に歳を喰えばいいじゃん。

 

 

男性が歳食ってみて初めて焦って、自分の遺伝子を残す子供が欲しいから‥‥という理由も、女性個人の人格を風下に置いた考え‥‥とも言えますしネ。

 

狼狽えんなよ。

 

‥‥としか思えんです。覚悟を決めろよ‥‥と。

 

残念ながら人間の致死率は100%。有史から鑑みるに、恐らく、文明の破滅・消滅率も100%なのでしょう。もっと言えば、星の崩壊・破壊も100%なのでしょうから、私らは皆全員、星屑となる運命‥‥なのだと思います。「コスモス」の「私たちは星屑から生まれた」という一節は、「やがて星屑に戻る」ということも含めて、圧倒される言葉です。

 

まあ、地球の崩壊は果てしない話だとは思いますが、自分の死の瞬間に思い浮かべるのは、果たして、「自分が愛した何か」なのか、「打算の集計結果」なのか、どちらなのでしょうネ。

 

 

 

死に至る道筋はしかと受け止める‥‥にしても、私が徒然に考えるのは、「居室での腐敗死」をどうやって防ぐか‥‥です。

 

孤独死は十分に想定するとして、では、最悪の腐敗死はどうやれば防げるかは、たまに考えます。

 

「終活」は各個人ぬかりなく進めておくとしても、死の瞬間までは自分では決められないでしょう。ゆえに、今考えているのは、「どうやって自分の死を外部に知らせて、然るべき措置・処理をとるか」です。

 

「だから、結婚してパートナーを」と安易に考える人はそこそこ居るとは思いますが、どんなに幸せな家庭を築いて家族に恵まれたって、自分ひとりで老後を生活する状況なんていくらでも考えられます。子供は独立して離れた土地で暮らし、伴侶には先立たれ‥‥となれば、孤独死&腐敗死の確率は高まります。

 

ましてや、私のような状況の人間は、最晩年の孤独死&腐敗死をデフォルトとして考えておくべきでしょう。

 

であるならば、腐敗した肉汁が床を汚さず、腐敗臭が壁に浸透するのを待つまでもなく、どうやって葬ってもらうかを考えるのが合理的です。

 

私は、同業の「退役軍人」仲間で、「1日1回行動」をネットワークで自動でログするソリューションが良いのでは‥‥と思っています。2日行動がないのはイエロー、3日だとレッドで緊急対応‥‥のような仕組みを仲間うちで作るのです。まあ、まだフワっと考えている段階ですが、PCやスマホ(未来にどんな形態になっているんでしょうネ)のネットワークとソフトウェアで、そんなに難しくなく作れると思います。イエローやレッド通知がなければ、皆、それなりによろしくやってるんだな‥‥と。

 

 

 

だから‥‥です。

 

人のネットワークは、重要となります。

 

現在アラウンド40・50の人間だけの問題ではないです。現在20代の人間でも、たった30年後には50代なのですから。

 

結婚しようが独身だろうが、子持ちだろうが子無しだろうが、各人の生き方をまるっと内包するエコシステムは、実は「アニメ」なんていう趣味趣向の産業にこそ、未来に必要になると思います。

 

物事は皆、繋がっていますネ。

 

 

 


GW

ゴールデンウィーク。

 

‥‥今年も関係ないなぁ。

 

でもまあ、世間が休みでごった返している時に合わせて、外出して人混みと一緒になって疲れる必要もあるまい。渋滞情報とか見ると、ゴールデンウィークに休めなくても、それはそれで、ホッとします。

 

宿や飛行機もオフシーズンや平日が格安だと聞きますしネ。

 

写真やムービーを旅先で撮るにしても、人が溢れていると、絵になりにくいですし。

 

映像に関わる仕事なら、世間と行事を共にしないで済む利点を活かすのが吉。


変わる

ちまたでは、業界貧困のツイートや記事に事欠きません。文章を読めば危機意識も相応に高まりますが、当座の意識が高まるだけでやがて消沈して日々の「いつもの生活」に戻っていきます。ツイートでいくら「改善していくべき」と盛り上がっても、それは「ネットの肴」みたいなもので、実効案を実践するところまでは到達し得ないことが多いです。もし、ツイートの通りに皆がアクションしてたら、とっくのとうに、改善が進行しているはず‥‥ですもんネ。

 

思えば、今のようにネットで業界貧困のツイートや記事で溢れていなかった昔でも、粛々と「次の準備」「未来への取り組み」をすることはできました。つまり、時代に関係なく、「変える人」と「そうではない人」に二分されるだけの話‥‥ということなのでしょう。

 

 

トイレの便座に座っている時は何もやることがないので、沸沸と色々な事に思いを巡らすことが多いのですが、ふと「変わる」という命題を考えた時に、大きく分けて4つのパターンがあるのではないか‥‥とトイレのドア板を眺めながら、ふと最近思いました。

 

  • 変える人・集団
  • 変えない人・集団
  • 変えたい人・集団
  • 変えられない人・集団

 

こと「変える」命題を前にしても、4つくらいのアプローチや状況が思い浮かびます。

 

「変える」人と集団は、実際に変える取り組みを実行している人々です。当人らの意志と技術の両方が「変える」「新しくする」というベクトルを指向し、実際の仕事でも実践している状態です。新時代の技術をどんどん取り入れ、旧来の作業慣習から脱出し、「惰性と慣習を断ち切って、新基準を形成していく」強い信念が必要です。

 

「変えない」人と集団は、「あえて、変えない」意志を明確に実践している人々です。変えないことで逆に、変わっていく時代の中で生き残っていく戦略を打ち出す方法ですが、それには、むやみに新しいものに惑わされない強い意志が不可欠です。時代と逆行することでもブレずに、「老舗」の技術で生き抜いていく、確かな技術に支えられた強い自信が必要となりましょう。同時に、過去からの諸問題をどう解決するかも命題となります。

 

「変えたい」人と集団は、実際に変える取り組みを実行しているものの、現在は足踏みしている人々です。理想(=目標)と現実(=技術・経験)がまだ一致しておらず、さらには実践・実働のチャンスにも恵まれない状態にあり、本人らの自助努力でかろうじて未来への道を模索しているような状態です。ただし、「変える意志」は強く、やがて技術も高まりチャンスが到来した時には、諸々を意欲的に実行に移すことが可能です。

 

「変えられない」人と集団は、現状に対する危機意識を抱いているものの、集団全体の旧来技術基盤や昔の慣習は如何ともし難く、実情として「変わらない現実」を延々と繰り返す人々です。例えば、監督やプロデューサーが未来の展望を案じて、「このままではマズい。たち往かなくなる。」と危機意識を抱いて、現場に新しいアイデアやアプローチ、異なった気風と技術をもつ人材を投入しても、現場既存の「変わる意識をもたない多勢」にかき消されて、「変えようにも変えられない」現実が続く‥‥といった具合です。どんなに決定権を持つ人間が未来を指向してアクションしようが、現場の旧態依然とした人々の前に屈して挫折します。

 

「変える」と「変えたい」、「変えない」と「変えられない」では、大きな意識の隔たり、そして、現状の差異があります。

 

 

‥‥まあ、思うに、アニメ業界の状態は、最後の「変えられない人と集団」に当てはまる事例が多いでしょう。旧来のアニメ技術に対してはあくまで無批判で、ギャラをあげることが解決策だと思っているような類いの人は、未来の現場イメージなど全く見えておらず、「変えられない人」そのものと言えます。

 

ちょっと考えれば判ることですが、単純に単価を上げると、今以上に「簡単な仕事と難しい仕事」の格差が広がり、やがてみな「簡単な仕事だけやりたい」と行動するようになるでしょう。つーか、今が既にそう‥‥ですかネ。たとえ、動画が1枚1000円になっても、クチパクの1枚とキャラ3〜4体が1枚の動画の値段が均一で1000円だったら、アンバランスかつ不公平感はどんどん酷くなる一方です。‥‥しかし、旧来の現場に「変動単価制」を取り入れる度胸と気概のある人間なんて‥‥‥いまい?

 

思うに、変わろうとしない基盤の上で、どんなに張り切っても、結局は変えることは不可能なんだと思います。それが監督やプロデューサーであっても、です。

 

酸性の土壌で、申し訳程度のひとつまみの石灰を撒こうが、アリカリ性にはなりませんよネ。

 

つまり、「変える・変えない」は、土壌を変えるか否かの、根本的な決定を意味し、その土壌で育つ生態系をも左右します。いわゆる「エコシステムの問題」です。マグァンプ苦土石灰を少々バラまく程度で解決することではないです。

 

土壌を変える‥‥とは、現在の土地から離れて新天地を獲得すること、または、現在の土地を全部掘り起こして大々的な土壌改良をおこなうこと‥‥のどちらかです。

 

「‥‥無理だ」と思う人も多いでしょうが、例えば農作物は、旧来日本の酸性の土壌に様々な改良とメンテを施し、アルカリ性の野菜が大量に生産されています。「リアルな土壌改良」の実例です。未開の原野に、一大農作地帯を築いた例だってありますよネ。

 

 

 

私は、土壌を変えることは、十分可能だと思っています。なので日々、粛々と事を進めているわけです。

 

「土壌から変えるなんて、どうせ無理だ。昔のままでいい。今までのやりかたで十分だ。」と思うことは、決して慎重さや賢さと同義ではないです。むしろ、「どうせ無理」とは軽率さと愚かさの同義とすら思えます。

 

現状が苦しいから新しい道を‥‥というのは、一時的なモチベーションとはなりますが、テーマではないです。苦しい現状から抜け出るのなら、アニメに拘る必要はないですもんネ。

 

あくまで根っこには「アニメーション作品」を作りたいという人間の意志があり、その意志を成就し続ける手段として、技術や運用上の土壌の改良、そして働き方と報酬の問題解決があります。

 

人材雇用や人事は、まさに当人らがどれだけ未来を見据えているかのバロメーターです。人材募集要項で、未来を「どう見ているのか」が判ります。

 

20代の人材を採用する‥‥ということは、すなわち、その人材が40代50代になった頃の活躍ぶりを思い浮かべる‥‥ということです。「人手が足りない」だけでイメージするから、おかしな話になるんだと思っています。人材の採用は、まさに採用する側もされる側も「一生モノ」です。集団や組織を形成する「エコシステム」の未来像とは、まさに「人の集まり」そのものです。

 

 

 

私は、新しく現場を変えていきたいです。‥‥ゆえに、今は、粛々と、粛々と、状況を進めていくのみです。

 

もし、あなたが現場を変えたい‥‥と思うのなら、ツイートだけじゃ変わりませんヨ。そんなことは言われなくても誰でも判ってます‥‥よネ。

 

実際に、リアルに、行動しなきゃ。

 

 

 


F

小砲塔「シュマールトゥルム」が特徴のパンターの「F」型。1/72のハセガワのキットです。基本塗装は筆塗り、空気遠近の霞みはエアブラシです。筆塗りはいつもの「田中式」から変質した「チョメチョメ塗り」=米印のようなパターンで面相筆で塗っていく方法です。

 

斑点迷彩は未だにウマい方法が見つかりません。手塗り感がハンパないです。1/72だと特に斑点が小さくてな‥‥。

 

*CanonのEOSのRAWで撮影。ノイジーなのは光量不足が原因ですが、デノイズするとそれはそれで絵が変わっちゃうので、そのままです。迷彩塗装の戦車と真白なApple Pencilでも、露出やハイライトなどをRAW現像で調整すれば、1つの絵に収まってくれます。普通にJPEGで撮ると、Apple Pencilが白くとんで、ディテールが消えてしまいます。

 

最後尾の転輪が「ゴムキャラピラ」のテンションに負けて斜めってますが、それはもういい。こういうのが一番みっともないんだけどな〜‥‥。さらに、砲塔側面の「221」の車両番号が斜めっていますが、それはもっと、もういい。もう直したくないし、直せない。今度、同じハセガワの1/72限定キット「パンターII」を作る時に、その辺を注意して作りますワ‥‥。

 

ちなみに、色はかなりテキトーで、ベースのダークイエローはともかく、グリーンはNATOグリーンそのまま、ブラウンはNATOブラウンをそのまま‥‥という、時代考証もヘッタくれもないです。当初から「雰囲気だけでいいや」と思ってましたし、そもそも度重なるスフマートや墨入れや砂埃や空気遠近で原色そのままが見えるわけじゃないので、このくらいでいいか‥‥という感じです。

 

 

でもまあ、1/72はほんとにチビで、Apple Pencilと比べてもこの通り。

 

模型は小さければ小さいほどムズかしくなりますネ。

 

とは言え、その小ささゆえに、気軽に取りかかれますし、すぐに形にはなるのは、1/72の魅力ではあります。「アクリル&エナメル」で制作すれば、臭気に悩まされることもなく、作業自体はすいすい捗ります。

 

 

今抱えている複数の仕事が終わったら、3Vボマーや巨人旅客機を作らねばなりません。作品制作用のサフ仕上げなので塗装はしないで済みますが、問題は大きさです。作ったら、どこに置いとけば良いのだろうか。埃をかぶると面倒ですしネ。

 

 



calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM