レンダリングが忙しくなったら

レンダリングが忙しくなったら、もう1台くらいMac miniを買い足しても良いかなぁ‥‥と思ってますが、現行ラインアップは1年前の3GHz未満のモデルなので、もうちょい待ち‥‥です。

そんなこんな、「そろそろモデルチェンジの季節かな」と思ってアップルストアをチラっとのぞいてみると、即納ではなく2日待ちになってます。おやおや。

たしかに、微妙な時期ですね。以前この時期にeMacを買った事がありますが、ストアから「ご注文のモデルは在庫がありますが、ほぼ同じ値段でよりスペックの高い新モデルが出ますので、ご検討なさってはいかがでしょうか」的な連絡を受けた事がありました。

まあ、2.6GHzのi7のままでは、色が褪せてますわな。そろそろ入れ替えの時期、でしょうね。

レンダリング‥‥と言えば、私は最近、4K48fpsなどの影響で、「レンダリングが重いサイクル」に入りました。

 1・マシンの性能が上がり処理が軽くなる
       ↓
 2・性能向上に合わせて映像内容の各種レベルを上げる
       ↓
 3・マシンの速度が処理内容に追っ付かなくなる
       ↓
 4・マシンの処理速度を一時的にマシンの台数でカバーする
       ↓
 5・新型マシンの処理能力が向上したようなので買い換える
       ↓
 1にもどる...

いわゆるイタチごっこというヤツですが、今、私のいるフェイズは3、4あたりです。とにかく、速いマシンが欲しい‥‥のですが、速いマシンといっても、CPU、GPU、メモリ、HDDなどが全般的に高速化しないとダメな状態なので、多分、今のコンシューマレベルでは無理だと思っています。全体が底上げしてくるのを待つしかないと観念し、当座は分散処理で凌ぐしかないと考えています。

どんだけ重いかというと、1996〜7年のPentium200MHzやPPC604e/180くらいの性能で、1280や1920をやるような体感です。止め絵ならともかく、モーションピクチャーなので、ハードルがぐんと高いのです。320x240、640(720)x480の時代に、HDコンテンツを作る事を想像してもらえば、なんとなく解るかと思います。

しかし、ツールは色々と揃っているので、昔のような手も足もでない閉塞感はありません。単に重く遅いだけです。運用技術で何とかなるように思います。

私は現在、Adobe CCを2ライセンス契約しているので、4台のマシンを同時使用可能です。Mac miniもそこそこ速いし、Adobe CCありきのレンダーファームシステムをプログラムすれば、安価に「航空艦隊」が組めそうです。

まあ、後は映像表現の技術向上、でしょうかね。最近、ちょっとだけ当座の仕事(現行HD)に技術を流用しましたが、まだまだツッコめる箇所は山ほどあって、自分の技術の未発達さにヘコみました。各部、伸びしろだらけなのは嬉しいのですが、逆に大して伸ばせない自分にもどかしさを感じた次第です。まだ技術は未完成、発展途上にあるのを再認識しました。

私はもうプライベートでは4K/48fps未満の映像を作る事は無いと思います。2K/24fpsが欲しい時は、「スマートダウンコンバート」(単純な間引きではないダウンコン)で対応するでしょう。ほんとに強欲なもので、今では2Kをさして奇麗とは感じなくなってしまいました。

今度のAfter Effects 12.1は「HiDPI content viewers for Retina display on Mac」ですから、After Effectsも徐々に高密解像度に対応し始めている感じ、ですネ。

マシンあれこれ

今日、「3万円台Windows8マシン(新品)」のDMがアマゾンから来たので、中身を見てみると、中々の低スペックぶりにびっくり。イーサネットが100baseだったり、メモリ上限が8GBだったりと、たまにしかパソコンを使わない人向けのスペックで、安いなりには理由があるのがわかります。

私の自宅のメインマシンは、つい去年まではMac Proだったんですが、今はすっかりMac miniばかり使っています。Windows7もそのMac miniで動かしています。もともとは、Mac Proに集中していた要素を、Mac miniに逃がすつもりでの購入だったのですが、Adobe CCが2台までの同時使用可をアナウンスしてからは、Mac miniばかり使うようになってしまいました。Mac Proはやっぱり熱いしうるさいんで、「事が足りているうちは」Mac miniばかりになっているのです。編集と音楽制作だけはMac Proの担当のままですが、それはSATAの安定したHDDを頻繁に使う作業だから‥‥ですネ。

昔はよく「Macは高い」などと言われましたが、最近はそうでもないようです。もし今でも安く感じる事があれば、それは単に低いスペックのBTOが存在しているがゆえに、即物的な価格表示だけの事が多いです。たまに、同等スペックのWindowsマシンを見積もる事がありますが、意外なほど安くならないのです。昔は同等処理速度のマシンでも半額くらいになったものでしたが、今はMacが安くなったのかWinが高くなったのかはわからないですが、価格面での優勢は崩れているように感じます。‥‥なので、デカくてうるさい汎用筐体を使ったWin機よりも、小さくて静かなMac miniを買ってデュアルブート(もしくは仮想マシン)したほうが良いくらいに感じます。

Core i7, 16GBメモリ, 1TB SATA HDD, 1000baseイーサネット, 無線LAN, USB3.0 (&ThunderBolt)‥‥といったMac標準の仕様をWindowsで実現しようとすると、結局コストはMacと同じくらいになります。ただ、省電力・省スペースといった面も評価対象に入れると、Winマシンには匹敵するものが中々見つかりません。

7〜8年前、Mac G4とWin、サーバの合計数台を自室で動かしていた時はあらゆる面で居住性は最悪でした。場所を我が物顔で占拠し、各種の騒音が唸り、全機の廃熱によるプチヒートアイランド状態で冬は弱暖房でしのげるほどでした(そのかわり夏は悲惨)。昔のコンピュータは「住環境を阻害する存在」の典型だったのです。作業環境をより良く快適にするはずの高性能コンピュータが、どんどん環境全体の快適性を阻害していく‥‥という何とも皮肉なジレンマに陥っていたのです。

なので、昔は単に性能だけで選んでいた機種選定を、今ではトータルコスト・作業環境全体の快適性の観点を重視しておこなうようになりました。たまに安いPCの宣伝を見て「今、こんなに安く買えるのか」と色めき立った十秒後くらいに、昔の騒音&発熱地獄がフィードバックして「やっぱり、いいか‥‥」と冷めてしまうのです。昔の筐体のままの安PCを見ると、「あの騒音」が思い出されてウンザリするのです。タワー型のワークステーション(現Mac Proも含む)も、今では図体ばかりがデカく感じられます。

アニメーターの机にドカンとタワー型が無遠慮に設置されているのを見ると、ものすご〜く前時代的な「コンピュータに我慢する人間」の構造を感じます。また、ドアを開けて部屋に入った途端、PCの各種騒音が室内を覆っているのも、昔は「コンピュータをいっぱい導入してまっせ」というドヤ顔の雰囲気でしたが、今では「まだこんな騒音の中で人間に作業させてんのか」と感じる事しきりです。コンピュータの騒音なんて、無ければ無いほど良いと思うんですよ。コンピュータの廃熱は冬場の暖房になりますけど、騒音って役に立つ事は、多分、無いですよネ。

今度の新Mac Proはかなり小さいとか。問題は騒音ですね。発熱は高カロリーの処理を前提としたマシン設計では、ある程度仕方ないとは思っています。

編集用iMacにThunderBoltで繋がったHDDの速度をつい最近見ましたが、実測(理論値ではなく)で3〜4Gbpsとかなりの高速でした。ちなみにブルーレイは0.05Gbps、HDCAMは0.14Gbpsですので、その快速ぶりが解ると思います。静音・省電力でも、チョイスをわきまえれば、高性能な環境が得られるのが、最近の特徴のようです。マシンに関わる意識を変えないままだと、いつまでもマシンの騒音と廃熱の中に生きる‥‥しかないのでしょう。

アマゾンで思い出したけど

アマゾンの話で思い出しましたが、以前書いた「追っかけ」に頼る管理法から、徐々にでも「クロール&アナライズ」を盛り込んだ次世代の管理法に移行しよう‥‥というのは、アマゾンの「レコメンダシステム」にちょっと近いものがあります。作業の特性・傾向を各種の情報分析ルーチンで研ぎ出し、運用上の「大きな糧」として活用する‥‥という造作において。

「アマゾンで顧客が買い物を続ける」うちに、顧客の性質や傾向、全体の売り上げの傾向、時刻や季節による影響など、各種の情報が蓄積され、運用の重要な指針となっていく‥‥という構造が、「アニメーション制作で作業者が作業を重ねる」うちに云々‥‥という構造と似ているのです。

atDBは、作業者が実際に作業をおこなう事によって、自然に情報が組み上がっていく仕組みを、かわいいレベルながら指向したものでした。「明示的データ収集」「暗黙的データ収集」の2面も、小規模ながら装備していました。‥‥まあ、atDBを作った当時は「レコメンダ」なんて言葉、知らなかったですけど も。

従来のatDBは、蓄積された情報を整理して提示するだけでした。「明示的」「暗黙的」データ収集の結果を、コンポジット作業者に解りやすく提示し、運用の指針とするものでした。例えば、OODAループでいうところの最初の「O=Observe」を、atDBが担当していた事になります。

「クロール&アナライズ」を管理システムに組み込むという事は、同じくOODAループでいうところの「Observe, Orient」をコンピュータが担当すると言う事です。ヒトは、その分析結果・フィルタリングされた情報を見て、「Decide, Act」を、自らの経験値を踏まえておこないます。

新しいatDBxでは、OODAのOO、クロールしてアナライズするプロセスを導入すべく、プログラムを開始しています。私はさらに、いわゆる「NCW」や「協調フィルタリング」のレベルまで情報を活用できれば‥‥とは思ってはいますが、最初から欲張らずに、まずはハードルの低いところからやっています。

頭からお尻まで、コンピュータをふんだんに活用するような制作方式になると、コンピュータの中にあって、目には見えない「実態」をどう把握すべきか?‥‥という事が、とてつもなく重要になってきます。大きなブラックボックスに隠匿されたまま、INとOUTしか観測できない‥‥なんて、もはや状況判断するしない以前の状態です。カット袋による運用は、実は、カット袋の動きで状況の動きが「目で見てわかる」のが、最大の利点でした。GUIとして直感的に解りやすいというか。

より一層、コンピュータベースで作業を回す‥‥となると、今以上に、状況の把握が困難になってきます。そうした時、どのように情報を整理し運用の指針となすべきでしょうか? ‥‥まさか、サーバのフォルダの中を1つ1つクリックして開いて、目で確認して集計する? そんな事、大変過ぎますが、それでも情報管理としては大味すぎます。

例えば私は、過去に撮影監督を担当して、単に「ラッシュチェックした」だけではとても安心など出来ませんでした。どのようなペースでモノが入り、どのような期間でそれが作業完了し、リテーク率はいかほどか。延べ作業数は何カットか。なぜ、一向に上がってこないシーンがあるのか。現状のキャパでの限界値・防衛最終ラインはどの地点か。意思決定とアクションの際、内外の情報はいくつも必要で、総カット数とINOUTを集計してるだけじゃ、あまりにも大雑把です。

atDBはかわいいレベルのソリューションでしたが、それでも多いに情勢判断・意志決定・行動の際に役立ちました。交渉の際の、数値的裏付けにもなりました。

そうした経験からも、未来のアニメーション制作においては、「レコメンダシステム」的なソリューションが求められるようになる‥‥と実感しています。

途方もないような事を言ってる‥‥と思われても、今は仕方無いとは思います。実際、現状の視点からすると、オーバースペックかも知れません。ただ、処理すべき情報が圧倒的に増大する未来においては、手入力に頼る情報管理のほうこそ「途方もない」と感じられるようになるでしょう。実際に自己研究の小さなレベルでも、今までのフィルム互換制作形式とは比較できないほどの大量の情報を処理しなければならず、ひしひしと、新しい情報管理&運用制御技術の必要性を感じています。

アニメーション作品は、ナマな人間が作り、ナマな人間が観るものです。システムの都合や状況把握の不備、情報の管理不足が影響し、ナマの純度が損なわれ、結果、受け取る人間(作品を観る人)への作品ボルテージが低下するのは、一番、「あってほしくない」事です。

実は、作品を本位に考えるほどに、人間と同じくらいの重要度をもって、コンピュータの活用技術が必要になるのかも知れません。人間を過信して偏るのも、コンピュータを過信して偏るのも、どちらもNGなのかも知れません。人間とコンピュータの両方を信頼しなければならない‥‥のでしょう。

WDはアマゾンで

WD(ウェスタンデジタル)のハードディスクは、よく壊れます。正確には、WDのバルク品が‥‥と言ったほうが良いかも知れませんが。

私は、過去1年半の間に、3回。知り合いは1回。これってスゴい確立だよね。

アマゾンから送られてくる梱包を見れば、「普通、HDDをこんな状態で運送するか?」と強く疑問に思うほどのイージー梱包の時があります、ダンボール地の封筒に、ペラペラの樹脂製トレイでとりあえず動きにくいようにしてあり、後はいつもの銀色の袋に入ってオシマイ。

かと思えば、一応、商品パッケージのような強い紙製の梱包の時もあります。

時によってまちまち‥‥ですが、輸送時の安全基準が曖昧な事だけは伺えます。安く流通する代償なのでしょうか。

運送が障害の原因かどうかは、判断できません。しかし、目の前の現実としては、簡易梱包のWDのHDDだけが頻繁に初期不良を発症する事だけは事実です。過去から今まで、HGSTもSeagateも購入してきましたが、WDの初期不良率はちょっと異常ですネ。

壊れたWDのHDDは、私の1年半の観察によると、設置してからほぼ2〜3日でダメになります。突如アンマウントされたり、再起動したらフォーマットを求められるなど、異常が数日中に発生し、後は、「カツン‥‥‥‥カツン‥‥‥‥カツン‥‥‥‥」の繰り返しの音のまま、先に進まなくなります。

そこでアマゾンの出番。アマゾンは製品不良で送り返す手続きをとると、即時に交換品を送ってくれます。‥‥アマゾンの輸送時にHDD不良の原因(全てとは言わないけど)が含まれているような感触なので、またアマゾンを使うのはビミョーですが、「どうせバルクで、ダメな時はダメだ」みたいな割り切りで望めば、実はアマゾンが一番手続きが楽で安心。‥‥なんてこった。

なので、アマゾンでバルクのHDDを買ったら、梱包品一式を取っておきましょう。少なくとも、伝票は必ず。‥‥で、もし、梱包素材を捨ててしまっても、返品手続きを先にして新品を受け取り、その梱包素材で不良品を送り返します。アマゾンは不良交換の際に、不良品の到着など待たずに、新品を即日到着で送ってくれます。不良品は1ヶ月以内に「着払い」で送り返します。

皮肉な言い方かも知れませんが、アマゾンは、私の過去16年来の様々なショップの中で、一番簡単に手早く、交換に応じてくれるショップです。

ちなみに‥‥、その不良交換品として送られてきたHDDがまた不良かも知れない事態を想定して、すぐに設置して、数日運用してみます。私の場合は、2連チャンだった事はないですけども。

すげぇ雑な考えですが、WDのバルク品は、ほんとにトラブルが多いので、「毒をもって毒を制す」でいくのが、何だかんだと、一番被害が少ないですね。

HGSTが健在の頃は(というか、安値で流通してくれてた頃は)、WDはあえて買わなかったものですが‥‥、言っても仕方ない事ですネ。

ちなみに、Seagateはここ1〜2年、なんだかんだと故障はないです。シーク音にドキっとする事はあるんですけど。

ビデオカメラの選択肢



高性能な民生用AVCHDビデオカメラや、今どきのコンデジムービー録画機能は、「これで録画は充分」と思う事しきりです。実際、私の所有するソニーの2万円以下のコンデジ(カールツァイスレンズのやつ)のHD録画機能は、そのボディのコンパクトさからは想像もできない高画質録画ができます。

高画質でホームビデオなり取材用ビデオを録る際、もはやプロ用機材にでも手を出さない限りは、「性能はこれでもう上限」か‥‥と思っていると、今年6月頃に発売されるBlackMagicの新製品は、中々に「ソソる」内容を持って、誘惑してきます。

Blackmagic Pocket Cinema Camera

価格は10万円。「え、凄く高いじゃん」とか思われるかも知れませんが、これは、AVCHDのビデオカメラではなく、ProRes422(HQ)とロスレス圧縮で映像を記録できるプロ仕様の超安価な「シネマカメラ」の本体です。「凄く高い」のではなく、「凄く安い」のです。

レンズはマイクロフォーサーズのマウントなので、レンズの選択肢も種類・価格ともに豊富です。紹介ページではLumixブランドのレンズが装着されてますネ。

記録フォーマットはProResコーデックを採用しており、FinalCutでストレスなく編集可能でしょう。422(HQ)なので、HDCAMよりも高画質です。220Mbps(30fps時)の余裕は、画質にもしっかり表れます。ちなみにAVCHDは24Mbps程度、Blu-rayは30〜50Mbps、HDCAMは144Mbpsです。
*テープで編集渡ししていた時代は、私にとって、暗黒時代でした。ProResなどのデータ渡しフローなら高画質&スピーディーなのが解りきっているのに、HDCAMにテープ落としする悲しさといったら‥‥。居残りのテープ落としで時間を浪費し、トーンジャンプなど画質も劣化して、さらにランニングコストも高い。データで映像を作っているのに、テープ運用をいつまでも続ける‥‥。有効・有用なテクノロジをいつまでたってもフローに導入できないアニメ業界の限界を思い知る、数ある側面のひとつ‥‥でしたネ。

BlackMagicは、この他にも、USB3.0&ThunderboltでHDMIや各種ビデオ入力をキャプチャする機器を、2万円で発売してたり、プロにもアマにも訴えかける製品を多くリリースしています。

ポケットシネマカメラ。発売後のレビューが楽しみな製品です。

環境をどうする

私は去年のAdobe CC(Creative Cloud)サービス開始と同時に、予約までして使い始めたクチなので、今回のCCへの一本化は特に大きな衝撃なしに受け止められました。

ただ、最初から「旧ライセンスは破棄しても良い」なんて思えたわけではなく、CCを1年間使ってみて、「過去のライセンスを諦められるキモチになった」のです。さすがに1年前の段階では、「CCを契約したから、今までのライセンスはもういらない」とは決断できませんでしたネ。長い事、継承し続けたライセンスだもの。

アドビはアップグレードの「有効期限」がありますので、あまりにもアップグレードしないでいると、アッブグレードの権利を失効してしまいます。これは言わば、「アップグレード料金の定期支払い」を仕組まれているわけで、実は以前から、「ソフトを買えば安泰」なわけでは無かったのです。

私はCS5のままで止まっており、去年CCを契約した頃は、CS5.5に対応できずやりずらさを感じていたのですが、CCを導入した途端に、最新&全開でソフトウェアを使えるようになりました。

ただ、必ず新しい環境を導入すべきかは、考える余地がありそうです。

自社の作風を持ち、ブランド戦略が通用するところならば、あえて「環境を凍結」して手堅い制作環境でブランドを維持するのもアリ‥‥かも知れません。

実は私も、「環境の固定」を考えた事がありました。2005年頃で、まだ業界フローに光明を見いだそうとしていた頃です。野方図に新しいものを導入して環境が崩れるよりも、手堅く制作できる環境を考えたのです。

私はMacOSを昔から使っているので、「いつ、土台が無くなるか、わからない」強迫観念とともにありました。つーか、未来もそうか。‥‥Windowsユーザの人からは「可哀想に」と思われるかも知れませんが、土台がひっくり返るかも知れない危機意識を持ち続ける事は、あながち悪い事ばかりではありません。「どのように土台を形成するか」に、絶えず意識が働きますからネ。

しかし、業界の動向が「本撮は3日あれば良いほう」みたいな意識へとどんどん流れて、作業は過酷になる一方、このまま業界フローに巻き込まれていると「早死に」は必至と思うに至り、安住の土台など無い事を悟り、新しい制作方法を模索し、環境も新しいハードとソフトを求めるようになったのです。

私の取り組んでいる制作手法は、新生児のごとくの制作スタイルなので、ブランド力などありませんし、フローを育て上げるためにも、新しいハードとソフトは必須となるでしょう。なので、CCベースの環境は必然的です。

しかし、アニメの旧来スタイルやブランド力を継承し、CCを必要としない作業グループ・流派も、有って良いと思います。本当にCCへ移行すべきか‥‥を問うてみるのも、必要だと思います。特に、CCは「使い始める時に、全てのアプリが提供される」ので、移行を悩む間は、従来のCSで作業するのもありでしょう。

恐らく、業界全体としては、成り行きでなんとなくCCを導入して、やっぱり成り行きで作業区分が今以上に曖昧になり、ギャラ据え置きでコンピュータを使用する作業者の仕事が増える‥‥ような未来へと進むように思われます。これは未来の予言ではなくて、過去のいくつもも業界の事例を言い換えているだけです。業界の歴史を振り返れば、黙示録が浮かびあがります‥‥よネ。

各自、各グループ、各社、どのようなポリシーで環境を構築していくのか。そしてどのような未来になるのか。

私は覚悟を決めておりますが、‥‥皆はどうなんだろうか。そもそも、覚悟なんてしない‥‥のかな。

CSを廃止、CCへ移行。とな。

"米Adobe、Creative Suiteの新機能開発を中止〜Creative Cloudへ移行"

うひょー。

ここまでバッサリ行くとわ。

前々回書いた私の杞憂、「ソフトウェアバージョンと、CSバージョンと、さらにCCのバージョンも、全部一緒に平行移動するんか?」と言うのは無くて、CSが廃止され、CCに移行だったのネ。

これを受けて、危機感を募らせている人も、少なからず存在するようです。

「ハードウェア環境もアドビのソフトウェアに合わせてアップグレードしなければならない」

‥‥う〜んと、これは別に今、始まった話じゃないよネ。かなり前、前世紀の頃から、そうなんじゃないですかネ。

新しい機能が増えて今まで以上の事ができるようになったソフトウェアが、より一層のハードウェア性能を求めるのは、そんなに理不尽な事かいな?

アドビに限らず、何でもそうなんじゃないかな? 映像フォーマットだって、音声フォーマットだって、デジカメの写真だって、スマートフォンの録画機能だって、皆、どんどん新しくて高性能なハードウェアを求め続けていると思いますよ。

アドビって、叩かれやすいよネェ。いつも。

‥‥思うに、尻切れトンボで消失したソフトウェアなんて山ほどあるし、そんな「いつの間にか消えた会社のソフト」に私も結構なお金を費やしてきたけど、アドビは今でも健在なだけ、マシなほうだと思うんだけどな。

人それぞれ、感慨はあるとは思います。私としては、ハードウェアを何年か毎に高性能なものへと買い替えていく負担は、「コンピュータで飯を喰う以上、避けられない」と覚悟しております。だってさ‥‥、自分のマシンが「やりたい事に見合わなくなる」のは、年々実感できる事ですから、アドビに頼まれなくても、新しいマシンは必須なんですよネ。

でもまあ、このCS廃止は、今後の流れを分岐する「キッカケ」かも知れないですネ。これでアドビを見限る人が出てもよいでしょうし、CS6を最後にバージョンアップしない流派が出ても良いでしょう。旧来の初期導入費用を用意できなかった弱者が、月額の低さを上手く利用して野心を叶えるのでも良いでしょう。

「自分たちはどのようにお金を使い、どのように道具を使って、どのように映像を作って、お金を手にするか」と言う「映像作りのライフサイクル」を見つめ直す、プチきっかけになるのだとしたら、アドビの極端な方向転換によって、流れがシャッフルされるのは悪い事ばかりではない‥‥と思うのですけどネ。

数年後の環境

私の自宅は、HDDが沢山あります。何かおバカさんみたいな言い方ですが、要は、外付けHDDが各所に接続されていて、今後も増えるだろう‥‥と言う事です。

5発ケース、4発ケース、2発ケースx2、NAS1発、単発ケース‥‥、ぐぬぬ、ざっと数えて15個。HDDの数はともかく、USB、SATAで繋がっているケースは5個。一生懸命、まとめたつもりでも、何だか煩雑な結果となっています。

今はまだ他に優先してお金をかけるものがあるので実行できませんが、1〜2年後には、成り行きで増えたHDDを、きれいにまとめたいと考えています。各端末はシステム、ワークスペース・バックアップの、3つのHDD(見た目はPC本体と外付け1個)にして、ライブラリは全てネットワーク上のファイルサーバにアーカイブするのです。

現在、主要なライブラリは、Mac mini ServerにUSB2.0で繋いでいるのですが、‥‥USBって、結構、不安な要素が多いのです。こじんまりとした宅サーバなら許容できるのですが、ライブラリが本格化してくると、信頼性の低さがネックになってきます。

Wikiや、ライブラリの「案内役」として、Mac mini Serverは使い道も豊富ですが、ハードウェア視点でのファイルサーバとしては、全くのコンシューマレベルです。信頼性はMac Bookの「ファイル共有」レベルです。

ライブラリが充実してくると、少なくともデータの保存先は、ある程度の堅牢さが欲しくなってきます。



しかし、業務用の高いサーバは買えませんので、例えば、QNAPのTS-869あたりの廉価なモデルが個人で手を出す限界かなと感じています。

ただ、サーバ本体だけ買えば良いのではないので、そのあたりを日々、悶々と考えています。要は、設置する場所の悩みです。

快適な温度を要求し、騒音のうるさいサーバを、自宅にそのまま鎮座させるわけにはいきません。何かうまい方法を考えねばなりません。TS-869がどれだけ騒音が大きいか‥‥にもよりますが、HDDが8つも集まれば、それだけでもにぎやかにはなるでしょうネ。

押し入れとか物入れに入れるのは、よっぽど温度的に適した場合でないと、NGです。熱がコモるのは、「耐熱サーバ」でも無い限り(そんなのあるんか?)、ハードウェアの故障を頻発させます。‥‥でもねえ、冷却目的で冷房を入れっぱなしにすると、電気代がモノ凄いのです。(経験者は語る)

サーバって、それそのもの「だけ」じゃなくて、設置場所、ネットワークの敷設もコミコミの、総合的なソリューションなんですよネ。1G〜10Gの有線配線は、日曜大工レベルでどうにかなりますが、設置場所が「一般のご家庭」では結構ムズい。私の自宅は、トイレの空間がひんやり冷えているのですけど、まさかトイレに置く訳には‥‥。

サーバがどんどん電気を喰って、熱として排出されるのを、冷房などに頼らなくても、うまくエアフローで逃がせるのが理想なんですが、‥‥う〜ん。。。建物の構造まで絡むからなあ‥‥。。。

tm

After Effects CS6のエクスプレッション入力欄で、「tm」で始まる文字列を入力すると、トレードマークの「™」に自動変換される、妙な動作に戸惑っています。入力欄からフォーカスが外れると、勝手に「™」になるという‥‥。

ちなみに、行頭にtmの文字列が来なければ自動変換されないので、今は"_tm"で誤摩化して運用してます。

いくつかの似た環境で試すと、どうも個々の環境固有の問題で、必ず発生する動作ではなさそうです。

After Effectsと言うよりは、他の問題か。OSX 10.8の何か?

最大2台のパソコンでの同時使用が可能

AdobeのCreative Cloudは、サービスが始まって以来、ソフトウェアの維持費に困っていた私の、まさに「助け舟」となって、各所各場面で便利に使い続けております。

今度、そのCreative Cloudの規約が変更になり、「CS6以降の全てのバージョンが使える」「2台まで同時使用可能」となったようです。Adobeのブログから。

「2台まで同時使用可能」は特に嬉しいです。私は同時使用2台、インストール4台なので、現在2ライセンスのCreative Cloudにお金を払っていますが、倹約する場合は1つのライセンスに減らせますし、拡大する場合は4台を同時に使って時間を有効に使えますので、今回の規約変更は都合が良いばかりです。

Adobeのソフトって、ぶっちゃけ、単体で買って、単体でアップグレードすると、凄く金がかかるのです。Adobeのソフトと16〜7年付き合ってきて、しみじみ、実感するのです。

なので、数年前に「月極でソフトを切り売りしてもらえると、導入する側は楽になる」と要望を出した事があるのですが、おそらく、似たような意見が世界各地でそこそこあったんでしょう。ソフトウェアの導入って、アドビ製品となると、まさに予算管理との「争点」ですからネ。3ヶ月だけ必要‥‥なんて事が、現場ではよくあるのよ‥‥。

いやぁ、これで随分と運用が楽になります。PhotoshopやAfter Effectsを用いた変換サーバを立てるにも、既存のCreative Cloudライセンスの「余り1台分」を使えば良いですし。

おそらく、Creative Cloud CS7以降は、「クラウド」の本来の強み〜ネットを介したデータの一意性〜を活かした機能も追加されるでしょうから、作業場が3カ所に分かれた私の現状には、うってつけです。

Creative Cloudのデメリットは、色々言われています。「ネットでアクティベートしなければならない」「新しいバージョンが出たら、旧いバージョンが使えないかもしれない」「お金を払い続ける必要がある」「今後、値段が上がるかもしれない」などなど‥‥です。

ただ、こうした要素は、わたし的には、「ネットワークありきのワークグループ」において、「機能向上した最新のソフト」を、「単体アップグレードより安価な予算」で維持する目的から、ほとんどデメリットとして作用しないのです。用途によって、是非が大きく異なるのが、Creative Cloudですネ。

「Photoshopが何となくインストールしてあって、たまに使うくらい」だったら、単体購入 & 2〜3年に一度のバージョンアップ(権利を失効しない程度のスパン)のほうが格段に安上がりです。「旧い定番のバージョンで充分だ」という人も、Creative Cloudは必要無いと思います。逆に、「お金がかかるからバージョンアップしないけど、本当は様々なソフトの最新版を使って、どんどん作品を作りたい」のであれば、必要経費と割り切って導入すべきでしょうネ。我慢して旧いソフトを使い続けていると、浦島太郎的なロスが物凄いです。かく言う私も、現在、Illustratorで苦戦しております‥‥。

そろそろ、アドビのバージョンアップの季節‥‥ですネ。今年はCS7と言う事になりますが、これは一方で旧バージョン保持者の「バージョンアップの権利失効」の恐怖でもあります。

思うに、パッケージを持ってようが、クラウドだろうが、Adobeにキンタマ(失敬)を握られている状況は同じ。どうせ握られているのなら、グイグイ押し付けてやる(これも失敬)くらいの開き直りで良いんじゃないかと、私は思うのですけどネ。

結局ソフトウェアなんて、プログラムコードの所有権を買ったのではなく、単に使用ライセンスを買っている事に過ぎませんし、食器や家具と違って、大切に使えば何十年も使えるものでも無いです。パッケージソフトを買うと、何か、自分が「ソフトウェアを所有」した錯覚を起こしますが、結局は、移ろいやすい環境の移ろいやすい使用権限を「当座、保持している」だけに過ぎないんだと、今の私は、結構冷めた視線で見つめているのです。


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