目下の標準仕様

色々と映像技法を試すにつれ、2013年現在のコンシューマ向け機材で、作業運用上の限界かなと思うのは、大体4K/60fpsくらいかな‥‥と実感できるようになりました。これは2Dアニメーション作品の場合、ですが。

2Dアニメーション作品とは、現在業界標準のレタス仕上げ素材を撮影する方法とは全く異質なもので、アニメーターやコンポジット作業者が、あらゆるツールを駆使して絵を動かして映像を作るスタイルの作品です。‥‥ゆえに、現在のコンピュータ処理能力だと、4k/60fpsくらいが打ち止めでしょうか。レタス仕上げ方式のアニメ作品とは、段違いに処理能力が要求されます。

解る人には解る感じ‥‥で例えると、今のMac ProやCore i7 Macが、PowerMac8600かG3/233MHzくらいに感じる速度‥‥ですかネ。

しかし、4K/60fpsとなると、国立の技術研究所とか家電メーカーの開発部とかと連携しないと、足場がおぼつかないでしょうネ。テレビは存在しても、再生機器やメディアの問題とか、色々ありますし。

ただまあ、私としては、目下の標準仕様は、4K/60fpsとターゲットを定めて研究しています。これは最近出た4Kテレビ(2160P)に呼応しているのではなくて、単に次のステップへの中間地点です。次のステップ、これはすなわち、8K/120fpsなんですが、それはいくらなんでも、運用が追いつきません。

なぜ、4K/60fpsを目下の標準とするか‥‥ですが、「絵が動いて映像作品となる」というアニメーションの本質を再定義するには、このくらいのスペックが必要だと考えるからです。みんな、アニメとは、「塗りやすい略画が、1秒間8枚、もしくは1秒間12枚で動くもの」と思っているでしょうが、どうやら、その「概念」とは全く違うタイプのモノが作れる事が解ってきました。

願わくば、早々に、家電の映像再生機器関連が、もう1世代先へ技術更新されれば‥‥と思います。作っても、見せる場所がないのは悲しいですからネ。

FPS

私は最近、FPS(フレームス・パー・セコンド=1秒あたりのフレーム数)ではなく、無段階で秒間を意識できないかなと考えています。ぶっちゃけ、そういう機能がAfter Effectsにあれば良いのにな‥‥と最近よく思います。

でもまあ、実際は、After Effectsは秒(time)を浮遊小数点(Floating-Point Value)で扱っているので、既に無段階であると言っても差し支えないのですが、明示的に無段階で扱えたら使いやすいなあ‥‥と感じています。

*知っている人は、よく知っている‥‥とは思いますが、After Effectsは24コマや30フレの場合でも、1秒=1で扱います。24コマにしたからって、秒の基準が24になるわけではありません。1コマは0.04166666...です。なので、スクリプトを組むときに、誤差の扱いに工夫が必要なんですよネ。詳しくは、スクリプティングガイドを参照。


今ですと、1秒間は99フレームしか入力できません。少なくとも、120、できれば240や300まで入力できるようになると、良いのにな。そうすれば、随分、ステップが細かくなって、無段階風にはなります。

高精度で作っておいて、あとで各種メディアに合わせてダウングレードして最適化する‥‥という事が、今のAfter Effectsでは解像度と色数くらい(後は圧縮関連か)しかできないですネ。

もちろん、ダウングレードにはそれなりの手間はかかります。単にFPSを下げただけじゃあ、ちょうど良い絵(かっこよい絵)がフレームにおさまるとは限りません。ちゃんと、「最適化」の作業を施さないと、ヌルい映像になってしまいます。

まあ、プリコンポジションしても、透過的に「秒の浮遊小数点な扱い」は継承されるので、「荒く作っておいて、後で細かく」というのもできなくはないんですが、荒いキャンバスからスタートすると、後々の加筆修正がめんどいのです。例えとして、320pxで描いた絵を、3200pxに拡大して、ジャギを消す‥‥なんて作業、したくないですからネ。最初から3200pxで描けば良いのです。

「そうは言っても、動画の段階で、A1,A2みたいにコマ割りの絵じゃないか」と考える人もいるかと思います。‥‥ですから、そういう「FPSに従属した」やり方は、よほどの特例をのぞいて、もう「無い」のです。新しい方式において、動画は、もっと違う役割(=アシスタントアニメーター)となるでしょうネ。私が24コマタイムシートのデータ運用を随分前に放棄した理由も、そういう事なのです。もちろん、メンテナンスモードでは今でも継続はしていますが。。。

静止画用途のAfter Effects

 静止画はPhotoshop、動画はAfter Effects‥‥というのが、何となく常識になっている昨今。

私は現在、静止画用途でも旺盛にAfter Effectsを使用しています。理由はズバリ、可逆の作業性を持つ事、です。その他の理由としては、After EffectsのTIPSがそのまま使える事、After Effectsの強力なスクリプト機能が使える事、‥‥でしょうか。

これはすなわち、今までのフローが成立しない使用法なのですが、私にとっては特に問題ないのです。まあ、原理主義的な言い方かも知れませんが、「フローのために絵がある」のではなくて、「絵のためにフローがある」わけですから、実は作品を主体として考えた際には、とてもシンプルで合理的な使用法なのです。

「でも、重くならない?」とか思われるでしょうが、それはAfter Effectsの様々な機能、プロキシとかプリレンダリング・フッテージの置き換えを、スクリプト制御かつ最適化した新しいフローで対処すれば良いのです。手作業でプリレンダリングやフッテージの置き換えなんてしてたら、イヤになっちゃいますもんネ。

ドロー用途なら、文句なしにPhotoshopが優れています。ラフスケッチやアイデア出しなどでは、Photoshopは非常に心強いツールです。なんでもかんでも、After EffectsがPhotoshopの代わりになるわけではありませんが、時と場合によっては、Photoshopの何倍も効率的な作業が可能となります。


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