0円Kindle

いつまで0円かは判りませんが、Kindleの防衛白書

 

読む?

 

 


時代とともに

今年の7月に、開発元‥‥というか所有者のAdobe自身によって「Flashは2020年で終了」が告げられたわけですが、結局私はFlashは一度も積極的に使うこともなく、その盛衰顛末を見届けることになりました。

 

Shockwave時代に買いかけたこともありましたが、お金がFlashに回らないまま、Adobeに買収されてAdobeブランドに移行しても買わないまま、CCで追加出費なしに使えるようになってもほとんど使わないまま、今まで過ごして、2020年には終了です。

 

なぜ、私は使わなかったか‥‥というと、私自身がゲームを開発するほどゲームに熱中していたわけでもなく、映像制作に対してFlashを本格的に活用するには性能が心許なかった‥‥というのが正直なところです。

 

Flashの一番の得意分野が、私の求めるフィールドとほとんど噛み合っていなかった‥‥というだけです。

 

セキュリティの問題が云々‥‥のあたりは、私はその道の本職ではないので、時代の流れに合わなくなってFlashが消えていくんだな‥‥という感慨程度です。

 

実際、Webを見ていて「Flashを使用するにはここをクリック」なんて表示されると、クリックしてまで見る気にはなれず、そこでページを閉じてしまいます。Flashそのものよりも、Flashを使い続けているWebの主催者(=ショップの会社…ですね)にげんなりして、そのネットショップのページを閉じて、他のお店を探せば良い‥‥という気持ちになります。

 

 

Flashを使用しないと、商品がどういうものか、全然わからない‥‥という状況。「商品を紹介して購買意欲を誘うページ」というコンセプトが破綻しております。

 

こうしたことからも、Flashが世間から消え去るのは、言わば、時代の移り変わりゆえの暗黙の了解です。消えるべくして消えるんだな‥‥と思います。

 

 

一方、アニメ制作会社でFlashを使っている事例はほとんど聞いたことがないので、おそらくアニメ制作的にはFlashが消えても特に影響はないでしょうしね。

 

ただまあ、Flashではなく、他の事に置き換えれば、アニメ制作は色々な未来の不安を抱えたままです。Flashを対岸の火事のように眺めているほど、アニメ業界は安泰でも盤石でもないです。

 

4Kに対応する術なんてまるで講じていないどころか、永遠にSDやHD/2K時代の作り方が続くと思い込んでいる人がかなり多いアニメの現場。今、作業している内容を「デジタル」に置き換えれば未来に生き残れる‥‥という発想はお粗末至極。その発想の通りでいけば、「デジタルそろばん」や「乗用メカホース(機械の馬)」が世間に存在するはずですが、そうはなってないですよね。今の形を一旦壊して、新しい時代に相応しいアニメの作り方に変えるからこそ、未来に生きていけるのです。

 

未来の話がリアルに感じられないのなら、今現在はどうでしょうか。WindowsのQuickTime問題はどうしたん?

 

WindowsにとってFlashと同じセキュリティの問題で、今やQucikTimeは危険な存在になったはずなのに、Windowsでアニメの撮影を作業している会社は、ほとんどが今でもQuickTimeの「mov」をずっと使い続けていますよね。

 

まあ、いち部署がどうこう叫んでも全体の状況を変えられない事情は解るんですが、その事情に付き従っているままでは、自分たちでは何も変えられないことになりますよね。‥‥ゆえに、アニメ業界は‥‥なんですけどネ。

 

 

昔のままがいい、今のままがいい‥‥と言っても、どうにもならんのです。

 

変わっていく時代の様相から目を背けては生きていけないということを、Flashの盛衰は物語っています。

 

一時期は至る所Flashを用いたWebだらけで、トップページがFlashゆえにFlash無しでは先に進むのもままならないデザインが横行していた時代すらありましたが、今や「まだFlash使ってんの? ユーザのセキュリティは無視なの?」と散々な言われようです。

 

 

映像制作の世界も同じでさ‥‥。次にテレビを買い替える時に、多くの人が4Kテレビを選択するでしょう。2Kを選ぶ意味は、どんどん薄れてきています。映像の周辺事情も徐々に確実に変わっていきます。

 

HD=2Kが登場した頃は、テレビはもうこれで十分と思ったものですが、10年くらいで品質基準は移り変わっちゃうんですねえ‥‥‥‥。

 

4K60pHDRに慣れてきちゃうと、2K24pSDRって凄く古めかしい映像に見えます。かく言う私だって24pが作業の中心だった頃には、カクカク・カタカタした動きの感じなんて無意識だったのに、60pを散々見た後で24pを見ると「なにこれ?フレーム落ち?」と簡単にそのスペックの低さを見分けられます。人間の感覚はあっけないほど簡単に、よりハイクオリティのものに慣れてしまうのです。

 

2017年の今はHDRなんて言ってもピンとこないかも知れませんし、古い世代の人々ほど「今のままで十分」と思うかも知れませんが、それは「SDRのフォーマットに慣らされてきた」からです。例えば、古いフィルムの作品であっても、HDRこそ「少年少女の頃、映画館でみた、あの色彩だ」と思うはずです。最近立ち会ったUHD BDの案件では、過去のフィルム作品の色域を表現できるのは現在の狭いレンジのSDR/HDではなく、レンジたっぷりのHDR/4Kだと言うことをよくよく思い知りました。SDRは、人間の視覚に合わせたわけでなく、旧来映像フォーマットや機器の都合でしかなかったのです。私は旧作のフィルム作品こそ、どんどんHDR化するべきだと、考えを更新した次第です。

 

時間の流れを止められないように、時代の移り変わりを拒絶することは極めて困難です。

 

現代社会とは無縁の人里離れた土地で生きるのでなければ、何かしら現代社会と関わりをもつのなら、時代は拒絶するのではなく、活用してこそです。

 

時代を活用する‥‥と言っても、マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスに転じることだって可能ですから、ことさらに時代の「流行」に従属しなくても、時代の「技術」を利用することは可能です‥‥よね。

 

 


EPAを食わせろ

私はよく「オリーブの丘」や「サイゼリヤ」に行きます。理由は、好みの料理が安いからです。

 

サイゼリヤのオリーブオイルに慣れると、国産メーカーの苦味のないオリーブオイルなど腑抜けで食った気がしないほどです。オリーブオイルは、あの苦味というか、エグさが美味しいと思うのです。

 

しかし、オリーブオイルと言っても、サイゼリヤのペペロンチーノはあまり好きではないです。アミノ酸的な旨味を後から追加したような、軟弱なペペロンチーノは私は好かんのです。ペペロンチーノは、パスタと茹で汁とオリーブオイルと唐辛子とニンニク、そして塩だけで味をまとめるのが、最高に好きです。ダシ成分など添加しないでよろしい。

 

一方、アラビアータやアマトリチャーナ、甘エビのサラダは、よく食べます。激安299円のミラノ風ドリアも美味しいですよね。

 

ただ、オリーブの丘も、サイゼリヤも、残念なのは「青い魚」系の料理が無いことです。

 

今の私に必要なEPAやDHAをほとんど摂れません。

 

イワシのカルパッチョをメニューに加えてくれたら、W(ダブル)で頼んじゃうんですけどね。(=だから、そう言う食いかた自体がNGなんだって)

 

 

日本のコンビニも、ファミレスも、基本的にEPAとDHAは摂りにくい商品ラインアップなんですよね。まあ、コンビニの場合、さば缶を買えば良い‥‥というのがありますが。

 

私は、以前、アホのように大量に「鯖缶」大人買いを敢行したことがありまして、今でもかなりの数がストックしてあります。鯖缶のEPA含有量は、1700mgも含んでいるらしいです。サプリが1日3粒で300mgとか可愛いレベルなのに比べて‥‥です。

 

鯖缶なら、少ない分量で、大量のEPAとDHAが摂取できます。

 

 

しかし。

 

鯖缶は飽きる。

 

食い続けると、正直、飽きる。

 

一時期、視界に入れたく無いほど、鯖缶にうんざりしました。‥‥なんていいますか、まさにモンティパイソンの「Spam」のように。

 

自分で大量に買い込んでて、何ですが。

 

 

鯖缶のあの油っぽい生臭さにやられるんでしょうか。まあ、私も極端過ぎたのだと思います。同僚たちに「そんな食い方したら、すぐに嫌になるよ」と言われた、その通りになりました。

 

しかし鯖缶のEPAとDHAの段違いの含有量は非常に魅力ではあります。鯖缶に比べたら、毎日サプリ3粒とか失笑ものです。‥‥ゆえに、最近、また少しずつ食べ始めました。

 

 

でもねえ、よく行くファミレスにイワシやサバやサンマの洋風メニューがあれば、最高なんですけどね。EPAを日々美味しく摂りたいと願うばかりです。

 

鯖缶もなあ‥‥、水煮とか味噌煮だけでなく、オリーブオイルと胡椒で漬け込んだ缶詰とかあればいいのにな‥‥。酢漬けとかはダメなんかな‥‥、さっぱりして美味しそうなんだけど‥‥、あ、缶的にダメなのか、酢は。

 

*ちなみに、アマゾンで鯖缶を調べたら、オリーブオイル漬けとかあったんですが、非常に高い(一缶400円前後)ので買う気にはなれませんでした。私はこと「兵站と補給」に関しては金に糸目をつけるほうですので。

 

 


ガセ

iMac Proのことを調べていて、「iMac Pro」と「新しいiMac」はユーザによるメモリ増設不可だ‥‥みたいな記事があって、「え? 嘘?」と思って調べたら、半分は嘘、半分はまだ仕様が公開されていないので謎‥‥でした。ネットには、こういう不確かな情報が溢れかえっているので、最後は自分自身で確認する必要があるのは、昔と何も変わらんですね。

 

iMac Proはまだ発売前ゆえに、細かな仕様が公開されていませんが、背面からみた内部図を見ると「ちょっと面倒そう」な印象は受けます。少なくとも、iMac 5Kの現在の仕様である、スタンドの裏側の蓋を開けて交換するのではなく、大掛かりな分解でスロットにアクセスするように見受けられます。しかしメモリは基板直付けではなく、あくまで交換可能なスロットに装着されているのが、図から読み取れます。

 

*スタンドが手前にあるので、おそらく背面から見た内部図だと予測されますが、‥‥まあ、実品が発売されれば全てがわかるでしょうから、慌てないのが肝要。

 

上図メモリスロットのあたりのiMac Pro背面には蓋・カバー・ハッチらしきモールドは見えないので、これは「地獄のディスプレイ外し」の分解パターンかもしれませんが、なにぶん想像なので、Appleの実品発売開始後に確認するのが賢明ですネ。

 

一方「新しいiMac」とは、2017年6月のイベントでiMac Proと同時に発表され、現在発売中のP3ディスプレイのiMacのことだと思いますが、21.5インチモデルは以前の通りメモリ増設不可ですが、同様に、27インチモデルは以前の通りの仕様のままで、メモリ増設「可能」です。

 

Appleのヘルプにも諸元にも明記されています。

 

https://support.apple.com/ja-jp/HT201191

 

「新しいiMac」になったから、増設不可になったわけではなく、21.5と27インチ、それぞれ以前と同じメモリ増設条件です。

 

4K iMacは交換不可、5K iMacは交換可能。

 

27インチモデルの5K iMacは依然として裏蓋を外せば簡単に増設可能なようですし、アマゾンのユーザレビューでも多数の交換事例が書き込まれています。

 

‥‥なので少々、原文の英文記事および翻訳記事は誤解を生む記事ですね。‥‥つーか、原文記事はタイトルの「RAM in the new 27-inch iMac isn’t upgradeable」から察するに完全に勘違いしている感じですね。

 

まあ、ネットで調べる程度ですぐに判ることなので、チャチャっと調べて解決すれば良いだけのことですネ。勘違いなんて誰にでもありますし、その勘違いがネットを通じて全世界に伝播していく時代でもありますから、その勘違いを全く検証せずに鵜呑みにする側もマズいのです。

 

 


簡単に手に入り、簡単に失う時代

私は、自分たちの関係した仕事は、独自の基準でアーカイブしています。やはり、作業した当事者だからこそ、「真のアーカイブ」が可能になります。

 

とはいえ、データのアーカイブは非常に難しいです。

 

データそのもののバージョン、データを開くための機器、そして、データを開くための関連性(これが一番厄介)の3つが必要だからです。

 

私が毎日のように使うAfter Effectsは、データを丸ごと取っておいても、20年後にそのデータを開ける可能性はかなり低いです。実際、CS6時代のWindows版のAEPが、Mac版のCC 2017で開けないのを、間近で見かけました。CS6って言ったら、10年も経ってないのに、です。‥‥ちなみに、Mac版の古いCC(2013とか14とか)では開いたようです。

 

しかしソフトウェアのバージョンを下げて開く程度なら、まだ楽な方です。

 

After Effectsは、After Effectsそのもののバージョンだけでなく、プラグインのバージョンも等しく重要です。‥‥なので、私はできるだけサードパーティのプラグインは使わないようにしています。

 

それでもAfter Effectsのデータアーカイブは困難です。After Effectsのデータを後生大事に保管するのなら、何年かの周期でハードウェア一式も保管すべきでしょうね。要は、環境一式をアーカイブするわけです。‥‥なので、もしサーバにデータを置いたまま作業するスタイルだとアーカイブは非常に面倒なことになります。ゆえに、サーバのデータは数年で「死蔵状態」に陥ります。

 

1990年代当時にアーカイブした様々な様々なデータは、そのままではもはや読み出しすらできないものが多いです。フロッピーディスク、ZIP、JAZ、MO、DDS、ベーカム、デジベ、DAT‥‥。もし、これらのデータを難なく読み込めて、2017年現在の一般的なPCで再生できるフォーマットに即座に変換できるアニメ制作会社があったら、その機能だけでも商売できるんじゃないですかね。

 

 

かたや、紙。

 

私がフリーアニメーターとしてキャリアを開始した1987年の頃の絵コンテや各種設定書は、インクがかすれることもなく、今でも普通に読むことができます。

 

前回紹介した書籍に至っては40年前以上の出版物ですが、手に取ればすぐに「情報データを開く」ことができ、閲覧可能です。

 

紙の時代の情報は、紙に記録されるがゆえに、その情報寿命は極めて長期間です。1000年前のデータとか、平然と判読できますもんね。

 

 

しかし、アナログデータがおしなべて時間の経過に強いわけではありません。SPやLPのレコード、カセットテープやオープンリールテープ、VHS‥‥と今や再生がおぼつかなくなった情報記録メディアはやまほどあります。私の世代でも、Lカセットなど、再生デッキを見たことすらないものも多いです。

 

 

 

 

 

そして今や社会の主流と言っても過言ではないデジタルデータは、時代の移り変わりに極めて脆い‥‥と言わざる得ません。

 

インターネットで簡単に情報データを手にいれることが可能ですが、同じ分だけ、データを喪失するのも簡単なのです。

 

簡単に手に入り、簡単に失う時代に、私らは生きているのです。

 

 

2017年現在の少年少女が、自宅のパソコンやiPadで見ていた絵は、50年後の2067年に懐かしく見返すことが可能なのか‥‥は、全く予想がつきません。

 

まあ、私なら、「残しておきたいデータは、非圧縮データで保存し、データインプリメンテーションチャートと保管しておく」とか、JPEGなどの「世界規模」で「喪失したら困るデータ形式」で保存し、いずれも定期的にデータ保存メディアを更新する‥‥ようにするでしょうが、それは私がオトナになったからできることです。

 

少年少女らがデータのバックアップをどれだけできるか、‥‥いや、そもそも、今見ているデータが自分にとって重要であるか否か‥‥なんて、そうそう自覚できるものでもないでしょう。オトナになってしみじみと「大切だった」とわかることも多いものです。

 

 

ですから、いい歳をしたオトナたちが、「情報を失いやすい危険な現代に生きている」ことを自覚して、然るべきデータの取り扱い、運用とアーカイブを心がけるしかないでしょう。そのまま放っておいたら、あっという間に、「残してはあるけど読めないデータ」や「記録メディア自体が再生できない情報データ」へと化します。

 

「15年前にデータを保存しておいたハードディスクなんだけどさぁ‥‥、今のパソコンに接続しても読み出せないんだよ」とマヌケなことを言うんじゃなくて、「データの運用」を日頃から心がける必要があります。

 

「生きたデータ」にしたいなら、データは「死蔵」しちゃダメです。

 

 

でもだからと言って、紙の時代には戻れません。

 

山積みの段ボールに突っ込まれたカット袋を見るだに、「紙に人間が追い詰められる」構造を痛感します。紙運用を放置し続けると、制作会社のいたるところ、段ボール箱で埋め尽くされていきます。ただでさえ、土地の値段が高い東京で、です。

 

紙でも地獄、デジタルデータでも行く先は暗闇。

 

私は、過去に散々苦渋を舐めて判りきった紙の地獄よりも、照らし出せば先が見えそうなデジタルデータの方を選びます。

 

 

まあ、ぶっちゃけ、紙でも、「置き場所がなくて困って捨てる」「どこかにしまい込んで行方不明」なようなことがあるわけですから、紙がいくら経年変化に強いといっても、必ず存在し続けるとは言い難いわけです。Kindleとか読んでると、「オリジナルの原稿が行方不明なため、雑誌からスキャンしました」なんていう昔のマンガは山ほどありますしね。

 

デジタルデータ主体の世の中に移行しても、「簡単に情報を失う時代」だと当事者が自覚して相応の行動指針を持てば、良いのです。結局はただそれだけ‥‥ですね。

 

 


マンガのかきかた

休日を利用して実家の風呂場のクローゼットを整理してたら、奥からダンボールが出てきて、その中に様々な書籍が詰まっていました。‥‥風呂場になぜ書籍が‥‥と思いますが、私の実家は一事が万事そんな感じで、「合理的に整えることができない」家族なのはもう諦めております。‥‥というか、私もその血を色濃く受け継いでおり、整理することに強迫観念があるのです。

 

アニメを作っていて、出力に絡む役職だと、夥しい数のファイルを整理しなければならないので、自分自身の「散らかり癖」は一生抱えるトラウマ、呪わしい自分の性質です。

 

 

とまあ、そんなこんなで、風呂場から出てきた書籍の中から、私が小学生の頃に度々繰り返し読んでいた、懐かしい本が出てきました。

 

これです。

 

 

 

秋田書店刊の「マンガのかきかた」です。アマゾンでも古本が手に入ります。

 

もちろん、内容は古いですけど、古いがゆえに興味深くもあります。

 

例えば、巻頭の「テレビマンガができるまで」は、この本の初版の昭和37年から、アニメの作り方が根本的に変わっていないことが、よくわかります。

 

 

 

 

初版の昭和37年って言ったら、私の兄も生まれておりません。西暦ですと、1962年です。今から55年前くらい‥‥ですかね。

 

ちなみに、実家にある本は昭和50年の「75版」です。地元の本屋さんでは売ってなくて、私と兄の子供二人だけで(当時は二人とも小学生)飯田橋の秋田書店に「直に」行って、秋田書店本社で買った記憶があります。

 

なんておおらかな時代なんでしょうか。子供がノコノコと出版社本社に現れても、邪険に扱わず、ちゃんと書籍を買わせてくれるんだもん。‥‥多分、今は無理なんでしょうね。

 

 

前にも書いた余談ですが、やはり小学生の頃、夏休みに友達と「手塚プロ・突撃アポなし見学」を実行したことがあります。高田馬場に子供たちだけで‥‥。さすがにその時は見学させてはくれませんでしたが、代わりに、「バンダーブック」のセル画を子供たち全員に配ってくれました。もちろん、本番で使用した素材です。‥‥これも、今思うと、なんて優しい時代だったんだろう‥‥と思います。

 

 

本の「まえがき」を今になって読むと、心に染み入る文章が記されています。当時はぼけっと読んでましたけど、今は何か、わたし的に、心を打つものがあります。

 

*今年度上半期のNHKテレビ小説「ひよっこ」の小道具・大道具を見ていて、どこか「昭和40年ぽさが足りん」と思っていましたが、当時の印刷物は今のようにフォントのベースラインがぴったり整然と揃っていることはなく、上図のようにかなり大きく揺れていたんですね。活字がゆらゆら並ぶさまは、まるでダイモみたいですもんね。

 

こんなまえがきさ‥‥、今どきの本に、堂々と、書けます?

 

技術もないわりにショートカットだけ覚えるような現代社会の気風の中、こんな正直で根本的なことを、しっかりと文章に表している本て、あまり見かけないよな‥‥。そもそも、子供向けの技術書が激減しましたからね。

 

内容も、子供向けだからと言って「子供騙し」では全くなく、むしろ、「レイアウトを第2原画の下書きだと思っている」イイ歳した大人のアニメーターに読ませたくなるような項もあります。

 

 

 

構図がいかに重要か、レイアウトが作品の品質をいかに大きく上下させてしまうかは、今も昔も初心者は中々気がつかないものですが、現在は「1原2原」のシステムが悪い方向で定着してしまって、レイアウトの技術をアニメ制作現場で学ぶ機会は非常に少なくなっていると思います。

 

でもまあ、それは「教わる側」だけの問題ではなくて、「教える側」にもかなりの問題がありますから、未来の人材育成の可否が各現場で問われるところです。

 

 

‥‥と、話を戻して。

 

この頃は「アニメ」という言葉は定着しておらず、あくまで「マンガ映画」「テレビマンガ」です。

 

 

 

このページを見るに、本の内容は版を重ねるたびに「アップデート」していたことがわかります。初版の昭和37年には、グレンダイザーは存在していないですもんネ。

 

興味深いのは「CM」に関するページの記述です。

 

 

 

 

「スポンサーの注文にしたがって作るのですから、いちがいにたのしい仕事とはいえませんが」。

 

‥‥うけけ。

 

なるほど、時代は変わっても、皆、感じるところは‥‥ですね。

 

でもまあ、「指南書でこの一文を書くか」と、今の感覚だとドキッとします。

 

 

最後のページには、こんなことが書いてあります。

 

 

 

 

「マンガのかきかた」の最後のページとして、編集者さんがこの文でまとめあげた想いが、今になるとよく伝わってきます。

 

マンガに限らず、モノを作り出す人間がいつでも胸に留めておきたい、とても重要な心構え‥‥ですネ。

 

 

ちなみに、この「マンガのかきかた」は、他の本と同様に、「学級文庫」に供出したらしく、なんとも下手くそな字で、持ち主の名前が記してありました。

 


コンデジの存在意義

私は35mmライカ判の一眼レフフィルムカメラを長い事愛用していたこともあり、カメラという存在に対して深く強い信頼感を感じております。ゆえに、「デジカメ」に移行してからも、APS-Cサイズとはいえ、一眼レフは自宅と仕事場の両方に常備していますし、日頃使いはコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」がメインでした。

 

完全防水のCOOLPIX2K60pが撮影できる高性能PowerShot専用充電池に頼らずバッテリーの心配がないカメラ‥‥など、状況に応じて使い分けてきました。机には数台のコンデジが並んでおります。

 

しかし、iPhone6 Plusを使い始めた2年ほど前から、コンデジの活躍の場はどんどん減少し、現在はほとんど使わなくなっています。

 

そして、iPhone 8 Plus。

 

相当、綺麗で繊細な写真とムービーが撮れます。もはや、コンデジの出番は全く消え失せてしまった状態です。

 

iPhoneは一眼レフの代りにはならないので、一眼レフは今後も使い続けます。気の入った撮影をするときは、今でも一眼レフじゃないとダメです。絞り優先、シャッタスピード優先、即座のAEロックやフォーカスロック、被写界深度のプレビュー、レンズのボケ足など、iPhoneが苦手とするような要素を、一眼レフは軽々とクリアします。

 

しかしコンデジはアカンす。取り柄がほとんどiPhoneに喰われてしまいました。

 

絞りを操作した際のボケ足を即座に確認もできませんし、ムービー機能は4K30p止まりですし、撮影データの移動は何かと段取りが多くてめんどくさいし、バッテリーは毎度毎度専用バッテリーでランニングコストが高いし‥‥で、一眼レフに性能(操作性も含む)では全く及ばず、気軽さではiPhoneに全く及ばず‥‥で、良いところがみつかりません。

 

ふと考えると、大仰な一眼レフと、所詮スマホであるiPhoneの、中間を埋める存在にもなりそうなんですが、所詮スマホであるはずのiPhoneの性能が格段に上がってしまったので、コンデジの「居場所」がなくなってしまった感があります。

 

一般的なニーズはともかく、私だけの欲求で言えば、絞りを一眼レフ並に瞬時に操作できて、4K60pのムービー撮影ができるようなコンデジが出てくれれば、買う意義も使う場面もかなり増えるんですが‥‥ね。

 

iPhoneで写真やムービーを撮るとさ‥‥、軒並み、深度が深くなるじゃん。似たような被写界深度のオンパレードになってしまって、そこはiPhoneの限界かなと思っています。

 

私は標準から中望遠のレンズのボケ足を活かした絵作りが好きなんですけど、まあ、ボケ足って結局、レンズの性能というか持ち味なので、iPhoneのレンズが一番苦手なテリトリーなんですよね。

 

例えば、以下のような写真は、一眼レフに中望遠レンズをつけて、絞りを開放(つまり一番小さなF値)してシャッターを押すだけで、いとも簡単に撮れます。

 

 

 

 

 

 

 

深度の浅い「その場の雰囲気を切り取った」ような写真が、EOS一眼レフだと、1.5万円のキャノンの50mm標準レンズ(=とは言っても、デジタル一眼の普及機だとAPS-Cなので、中望遠相当になります)で、簡単に撮れてしまいます。何のテクニックも不要。絞りをダイヤル操作で一番開いておいて、オートフォーカスで目標の被写体にピントを合わせて(シャッターボタン半押しで)、ピントが合ったら「ここぞ」というタイミングでシャッターボタンを押すだけです。

*ちなみに、上の写真は昔撮ったものなので、カメラもレンズも相応に昔のモデルです。私の愛用している、昔の普及型50mmレンズ(F1.8 II)は1万円を切る猛烈な安さでした。

 

Appleのサイトなどで見かけるiPhoneの撮影例は、さすがにレンズの限界なのか、深度の浅い絵は全般的に少ないですし、深度の浅い絵があっても構図上で浅くなるようなシチュエーションで撮影されています。

 

iPhoneの「後付けの被写界深度」はさすがに「いかにも合成」っぽくて嘘くさいのでジョークレベルでしか使えません。そこがiPhoneのカメラとしての弱みかな‥‥と感じます。

 

で、私の勝手な意見を書くと、コンデジには「生粋のカメラだけが撮れる写真」を目指してもらったほうが購買意欲が湧いてきます。変にスマホの真似事をするのではなくて。

 

深度を深くも浅くも即座に操作できて、かつ4K60pでムービー撮影できれば、わたし的には即買いです。

 

「場面記録的」な写真やムービーは、深度の深めなiPhoneに任せちゃって、絞りをうまく活用した「良い雰囲気で撮れる」コンデジにしてもらったほうが、「存在が被らなくて」いいなあ‥‥と思います。

 

手軽に持ち歩いて写真やムービーを撮る‥‥なんていう想定で、スマホと張り合っても、勝てる見込みはもうないと思うのです。写真の後加工をデジカメ本体の機能でいくら頑張っても、iOSやmacOSのAppを凌駕できるはずもないでしょう。

 

だったら、デジカメには「レンズメーカー」「カメラメーカー」の真骨頂を具現化していただければなぁ‥‥と思います。

 

 

 

 


iPhone 8 Plus

iPhone 6 Plusから、iPhone 8 Plusへの移行が完了しました。余計なデータは引きずりたくなかったので、Appとデータの移行はせずに、基本設定のみの移行で、新しいiPhoneとして設定しました。

 

少し手こずったのはSuicaの移行です。iPhone 6 Plusと紐付けてあるApple WatchのWalletでSuicaを使っていましたが、Webの説明(JRのヘルプ)を読んでも要領を得ず(=そもそも私がWalletの根本的な仕組みを理解していないから)、iPhone 8のWallet上で一生懸命トライしていました。

 

その方法=Apple WatchでSuicaを使っているのにiPhoneの操作で移行しようとしてもダメなんす。‥‥JRの説明にもサラっと書いてありますけど。

 

Apple WatchでSuicaを使っている場合は、Apple Watch上のWalletでSuicaカードを削除すれば、新しいiPhone 8でその削除したSuicaカードが現れ、移動することができます。

 

iPhone 8上のWalletで「Apple Watchから解放されたSuica」をあらためて登録し、一方Appwale WatchもiPhone 8と新しくペアリングし直して、その後iPhoneの「Watch」アプリの「マイウォッチ」から、Apple Watch上でSuicaを使えるようにすれば良い‥‥ようです。

 

何だか、段取りを文字で書いてても面倒なので、手こずっても当然かな‥‥とは思いました、今。

 

 

で、iPhone 8 Plusを実際に手にして思うのは‥‥‥。

 

ほとんど 6 Plusと変わらん‥‥です。買い替えのワクワク感はまるでないです。‥‥だから、売れないのかな、iPhone 8。

 

でもまあ、4K60pは確実に撮影できるし、ワイヤレス充電のお盆が発売されれば、充電が楽になるので、じわじわと 6 Plusとの差を感じていくことと思います。

 

6 Plusから使えなくなったのはケースとイヤフォンくらいなもので、iQ6iQ7などのマイクも普通に動作してます。サードパーティの充電器関連も問題なしです。

 

ただ、8 Plusをビデオカメラやフィールドレコーダーとして本格的に使うために、グリップなどの装備品が増えたので、今までの肩掛けカバンより2回りくらい大きい、安い本革の肩掛けカバンをアマゾンで新調しました。

 

 

 


iPhone。

iPhone Xの予約が開始されて即日で、在庫無し、入荷待ちの状態になったようで、やっぱり売れるんだなあ‥‥と感じ入りました。

 

実は私、iPhone 8 Plusを買う時に、合わせてiPhone Xの見積もりもオンラインでしたみたのです。そしたら、15万。凄い値段だな‥‥と改めて思いました。

 

私はそこまでスマホにお金をかける気にはならなかったので、すぐにiPhone 8 Plusに頭を切り替えましたが、一方で、ソフトバンクの半額キャンペーンを併用して分割支払いにすると、月々2千円台となり、非現実的なことでもないんだな‥‥とは感じました。

 

iPhone Xの機能は、魅力的なものばかりです。

 

ただ、今の私には、必要がないものばかりなんですよね。

 

映像制作に従事している身としては、OLEDのパネルにはかなり惹かれるものがありますが、私が四六時中みているパネルはあくまで映像制作用のディスプレイであり、「スマホの画面でどうこうしよう」という事はないのです。顔認証も便利だとは思いますが今のところはTouch IDで充分ですし、3Dマスコットに化けてチャットする機会はわたし的には皆無です。

 

未来、iPhone Xのようなスマホを普通に使う日が来るとしても、今の私に重要なのは、データベースにアクセスする際に文字が読みやすい画面の大きさと、4K60pのカメラなので、すぐに手に入るiPhone 8 Plusに決めました。実は、もう2年くらいは6 Plusでも良いと思ってたくらいなので‥‥。

 

iPhone 8 Plusはソフトバンクの半額割引と24回の分割(月々の利用料金に含まれる)で購入することにしましたが、これはiPhone Xのような先進的なスマホに切り替えるタイミングが、わたし的には2年後くらいだろう‥‥と予測したがゆえです。‥‥なので、48回にはしませんでした。

 

ちなみに、iPhone 8 Plusは、よほど売れてないのかわかりませんが、25日にオンラインで機種変更して、28日には自宅に届く快速ぶりです。ショップで順番待ちする無駄はないし、在庫なしで再度出向く必要も無しで、オンラインの機種変更はかなり便利なんですね。‥‥機種変更自体をあまりしないで今まできたので、知りませんでした。

 

 


iPhone 8 Plus

‥‥に、機種変更しました。まだ実品は手元にないですけど。

 

iPhone 6 Plusを2年ちょい使ったので、まあ、機種変更しても良いかな‥‥と。

 

iPhone Xは、値段も値段ではありますが、私にとって必要ではない機能が多く含まれているので、iPhone 8 Plusに決めました。私はスマホで色々と楽しむ性分ではないので、従来ラインの8で充分です。

 

まあ、値段の話をしたら、iPhone 8 Plusの256GBも、相当「いい値段」がしますけどね。ソフトバンクの実質半額で機種変更することにしました。

 

大きな理由は、

 

4K60pのビデオカメラ代わりにする

 

‥‥です。

 

4K30pではなく、2K60pでもなく、4K60p、2K240p(=ハイスピード撮影〜2Kのスローモーション)の性能が決め手となりました。‥‥もはや、「携帯電話」の品定めの言い草とは言えないですが‥‥。

 

 

手続きをした後で、iPhone 8の製品紹介ページを改めて見ると、色々な機能向上と品質向上を果たしているようで、中でも‥‥

 

  • TrueTone
  • 広角と望遠レンズの光学ズーム
  • ワイヤレス充電
  • 防塵と防水

 

‥‥あたりは私の使い方でも重宝しそうです。

 

私はiPhoneを「コミュニケーションツール」としてはあまり使っていないので(電話・FaceTimeくらいで、iPhoneでのメールはSiriに代筆してもらうほどです)、ほぼ「ビデオカメラ」「デジタルカメラ」用途での買い替えです。

 

ビデオカメラのAppは「FiLMiC Pro」です。iPhone 7以降では、なんと、ログ収録までできるみたいですね。ログ収録機能は、取材用途で必要になる可能性大です。

 

しかしまあ、iPhone 8 のビデオカメラ画質は、もはやスマホやケータイの領域じゃないですね。日頃使い用のビデオカメラをわざわざ購入して携帯する必要が全く消え失せるほどです。

 

以下は海外の方がiPhone 8 Plusで撮影した映像です。YouTubeの画質設定を1440pや2160pにしてフル画面モードで見ると、その威力が判ります。撮影者さんの撮り方が上手いのは絵を見れば解りますが、iPhoneのカメラ性能も相応に高品質なのが見てとれます。

 

 

4K60pのビデオカメラやコンデジが市場で豊富になる以前に、iPhone 8 Plusで取材もロケハンもバンバンできてしまいます。

 

いい時代になったものですが、4Kも、見慣れちゃえば、使い慣れちゃえば、それが普通になってしまうもの‥‥なのです。

 

 



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