筆圧と肩こり

今から20年近く前、アニメ制作現場にいわゆる「板タブ」が導入され始めた時に、筆圧の強い人が何人も肩を痛めたことがありました。共通していたのは、大きめの板タブを使用し、かつ、筆圧設定が標準のままかやや強めにしてあることでした。

 

考えてみれば理由は歴然です。強く力を込めて、腕を大きく振る動作を続けていれば、肩に負担がかかるのは当然の結果とも言えます。特に板タブは、鉛筆や筆と違って、どんなに力を込めても芯先が折れることはないので、野放図に力を込めがちになります。

 

*最近のProcreateは、フリーハンドで円や多角形を描くツールが実装されたので、こうした模式図を描くのは超ラクです。変形ツールもかなり強力になりました。

 

 

大きなタブレットは、パッと見た印象だと「大きくて書きやすそうでリッチ」に思えますが、実は絵を描くこと自体は必要最低限の大きさを確保してあれば十分で、タブレットの性能的には分解能のほうが重要です。

 

iPad Proは最大でも12.9インチで、液タブとしてみれば、最小限の大きさです。ぶっちゃけ、iOSのまま、16インチくらいのが欲しいですが、ないものねだりしてもしょうがないので、13インチでずっと描いていますが、それでも縦4フレームくらいの大判は普通にこなせます。ピンチインアウトのジェスチャは必須になりますけどネ。

 

私は、常用するProcreateにおいては、「線画を楽に描く」ために筆圧を軽くしています。

 

このくらい。

 

 

 

右上のポイントをもっと左によせれば、インクペンのような「触れたら染まる」ような書き味になりますが、私の場合はこの程度にしておいて、あとはペンのプリセットごとに反応を変えています。

 

「強弱が出にくいから」と筆圧を強くする(=反応を鈍感にする)のではなく、自分自身の筆圧を敏感に制御することで、常時軽い筆圧=体に負担のかからない状態で、絵を描き続けることができます。

 

設定次第で、鉛筆を使う時よりも弱い力で濃い線が描けるのは、液タブやiPadの大きな利点でしょう。

 

 

 

 

上の写真は、昨日変えたばかりのチップです。普段は金属が露出する前に気づくのですが、絵を描く方に忙しくて、「ゾゾッ」とした妙な感触でようやく気づきました。よく見ると、金属が露出したあと、しばらく描いていたのか、金属まで消耗していますネ。

 

液晶に損傷はないか‥‥というと、筆圧が低いおかげで特に傷はついていません。書き味向上フィルムを貼ってあることもあり、本体は無傷で異常なしです。もし、筆圧が強い描き方をしてたら、引っ掻き傷をつけていたかも知れません。

 

 

私はギターでも、ネックを握っちゃうんじゃなくて、親指の腹をネックの後ろに軽くあてて、指先をごく軽く指板に触れるようにしてフレーズを弾きます。強くネックを握っても強い音がでるわけじゃないので(どちらかというと気分の問題です)、あくまで指板を押さえる指は軽く、音の強弱はピックでコントロールします。ギターのセッティングは重要で、フレットのびびりがないキワキワまで(サスティンが失われないように)、弦高調整をします。

 

道具を使いこなすには、まず道具のセッティングを自分の使い方に最適化することですが、右も左もわからない頃は自分の体の負担でカバーしがちです。

 

絵を描いてて肩が凝るのは、多くの場合、筆圧の強さが原因ではないか‥‥と思いますので、まずは自分の筆圧を下げて体の負担を減らした上で、道具のセッティングを最適化するのが「プロ=職業として描き続ける秘訣」と言えます。

 

一見、手しか使っていないように見える絵描きとて、結局は体が資本‥‥ですもんネ。

 

筆圧を強いまま描いて「体を壊した」なんていうのは、本人の「体の使いかた」にも原因があります。年長で経験が豊富な人は、若年の人に「筆圧を軽くするアドバイス」をするのも役目の1つですヨ。

 

 


プロクリの上にも3年。

アニメ業界では、作画に使うソフトは、やれクリスタが良いとか、TVPだ、CACANiだと、賑やかですが、私はiPad Proを買ってから今まで3年間、ずっとProcreateです。

 

今日も原画をProcreateで描いてます。今の仕事が終わったら、今度はCO/KFアニメーションの原画作業にすぐに復帰します。もちろんレイアウトも共通してProcreateで描いてます。

 

Procreateはアレができない、コレができないと言う人もいますが、一体、どんな絵を描こうとしているのか。Procreateだと絵が描けない‥‥なんて言う人は、もともと絵があまり上手ではないのではないか‥‥とすら思います。

 

ストラトだと弾けるけど、レスポールだと弾けない‥‥とか言っちゃう人みたいに。

 

まあ、たしかに、Procreateにはクイックアクションレコーダー=QARはないです。でもさ、前後の絵は透明度でいくらでも透けさせられるんだから、動きは描けますよ。

 

どこかのツイートで見かけましたが、QARに頼りすぎると、QARがないと動きが描けない人になっちゃいますよネ。頭の中の「脳内QAR」を確立しておくと、アニメの作画だけでなく、実写や別ジャンルのCGでも、随分役に立ちますよ。編集の感覚の基礎にもなりますし。

 

動きの答え合わせがしたければ、After Effectsで線撮をすれば良いです。まあ、After Effectsを常備していない人も多いでしょうから、クリスタは月額1000円で安いし、All in Oneで使いやすいことはあるでしょうネ。GIFアニメのソフトでタイミングを操作して書き出すのも安く済む手です。

 

QARがなくても原画が描ける人は、Procreateのとことん画面が広く使えて(クリスタはツールが並んでて狭いのが弱点)、ジェスチャで様々な操作が可能な利点が活きると思います。

 

 

ただし、Procreateには1つ問題があって、4Kでの作画をする時に、SDRで8bitなのは線画なので良いとして、キャンバスサイズの限界が低いのが悩みの種です。もう少し正確に言えば、キャンバスサイズを広げると、どんどんレイヤー数が減る‥‥のが現バージョンの欠点です。

*2K以下の作品なら、よほどの大判でもない限り、もしくは何から何までレイヤーを分けておきたいとか思わない限り、レイヤー数が足りなくなることは防げます。

 

4Kサイズのアニメ制作ともなると、横2フレームのPANをかましただけで、いきなり8000ピクセルです。実際は10%の断ち切り(ペイントフレームとも呼ぶ)を追加するので、9000ピクセルくらいになります。

 

実写と比べてアニメが不利なのは、カメラを大きく振れば振るほど、素材のピクセル寸法が巨大になることです。反面、トラッキングやマスク抜きが極めて楽‥‥というか、実質不要なのは大きな利点ではあります。スタイビライズなんて全く不要で、そもそも逆にカメラを故意に揺らしたりするくらいですから。

 

話を戻して。

 

Procreateはピクセル寸法の増大に反比例して抱えられるレイヤー数がどんどん減っていきます。この上限はなんとかならないかな‥‥と性能改善に期待する日々です。

 

Procreateのレイヤー上限に対抗するため、以前から分割作画で凌いでいますが、やっぱり分割しないで描くのが一番楽だし見通しもしやすいです。

 

 

そこでPhotoshop。今度出るというiOSのフルバージョンPhotoshopは、そこそこ期待しています。Procreateのような軽快さまでは期待していませんが、デモを見る限り、結構エグいことまでできそうな予感です。「曲がる」と不評のiPad Pro 3型も、ようやく8コアのCPU、7コアのGPUの出番‥‥かも知れませんネ。

 

iPad Proに、プロクリ、クリスタ、そしてフル版Photoshopを揃えておけば、できることは掛け算で増えていきます。

 

そう言えば、「Project Gemini」も楽しみにしています。

 

 

 

‥‥思いだした。

 

Procreateから書き出したPSDファイルの「レイヤー名の文字化け」はなんとかしてほしいものです。ものすごく単純なUTFとかSJISなどの文字エンコードの不備だと思われますので、対応してくれる気になればすぐに対応できると思うんですけどネ‥‥。

 

今のところ、日本語(2バイト文字)を使わなければ文字化けしませんが、ラフは「Rough」でいいものの、「参考」「アタリ」「修正」は、Sample、Guide、Modefy、Adjust‥‥とか書く? いやまて‥‥、ラフはRoughで良いのかな? Draftとか?

 

実は、新しいアニメーション技術においては、用語を全て英語でも表せるように制定し始めています。日本語でしか表現できないのでは、今後、色々と限界があるので‥‥。

 

ちなみに、いわゆる「デジタル作画」を扱う際は、原画は「GENGA」、動画は「DOUGA」と命名して、「それが従来の作画スタイルであること」を明示しています。キーとかインビトウィーンとか言わずに、「かわいい=KAWAII」と同じようにそのまま英字にしちゃえば良い‥‥と考えてます。

 

 

 


iPad Pro 第3世代のその後。

iPad Pro 12.9の第1、第2、第3世代をそれぞれ「描き」作業の仕事で使い分けていますが、一番使いやすいのは私個人の実感だと「第2世代」です。残念ながら第3世代は、小型化やホームボタン廃止が、純粋に描く目的で邪魔になります。

 

第3世代は、見た目の小型化(薄さも含めて)のために、より一層カメラの出っ張りが強調されてしまい、何らかの対策を施さなければ、机の上に置いた時の傾きが気になります。以前の記事でも書いた通りです。しかも、本体が曲がる障害もあるらしく、傾き解消と強度強化のためにハードケースに収めると、1〜2世代よりも厚さが増してしまいます。

 

第1〜2世代に慣れてしまうと、ハードケースに入れた3型の厚みは、結構気になります。もちろん、普通に描けますが、たまにイラッとすることがあります。ハードケースに入れているので、ケースの角(=本体を挟みこむためのコの字の出っ張り)が手にあたるんですよネ‥‥。

 

描きにくいことはないです。至って普通に描けます。しかし、第1〜2世代の滑らかな手触りを知っていると、違和感を感じます。ハードケースに入れた第3世代は小指側の手の側面にいちいち当たるのがごく小さなストレスになります。だからと言ってケースに入れないと傾くので困ってしまいます。

 

第3世代はもっと描きやすくなっているか‥‥というと、「微妙」なのです。

 

 

そしてホームボタンの廃止。画面外からスワイプするとホームに戻れる‥‥と言いますが、私は百発百中(特にProcreate)で「1回目は画面のスクロール、2回目のやり直しでホームに戻れる」という動作になってしまい、結局4本指スワイプでホームに戻るようにしています。4本指スワイプなら1発でホームに戻れますが、それは第3世代だけでなく旧世代機も同じです。

*おそらく、書き味向上フィルムの貼っているのもタッチの誤動作の原因なんでしょうネ。書き味向上フィルムを貼ると、タッチ操作が明らかに鈍くなります。

 

例えば画像のアイコンが沢山並んでいる場合、そのアイコンを一覧する際のスワイプ動作に間違えられるんですよネ。ちゃんと画面外からスワイプしているのに、なぜか1回目は必ず画面のスワイプになって、やり直しの2回目にホームに戻れます。この動作がいちいち面倒です。

 

顔認証も、画面に顔が収まって(かつ、そこそこ明るい場所で)ないと機能しませんし、私は横置きで使うことが多いので、机に置いた手の指先でカメラを覆い隠してしまうこともあり、顔認証でのロック解除の利便性を今のところ感じません。ホームボタンの指紋認証で良いです。

 

12.9インチは、もともとデカいので、ホームボタン程度の面積削減は大して効果を感じないです。持ち運びに絶大な効果があるわけでもなし。

 

 

ついで‥‥ですが、いまのところ、UCB-Cのケーブルは太くて固いのが多いので、ケーブルの取り回しも以前より自由が利きません。ケーブルを挿したまま本体を移動すると、机の上の色んなものをなぎ倒します。実際に使ってみるとわかりますが、ケーブルの「R」〜曲線の半径が大振りになりやすい(=机の物品の隙間を縫うような配線が難しい)んですよネ。ケーブルの取り回しはLightningケーブルの方がやりやすいです。

 

でもまあ、ケーブルを外して使うのも良いかとは思います。ケーブルを外して使う習慣も必要かな‥‥と思ってます。以前、iPad Airを満充電状態=ケーブル挿しっぱなしで使ってたらバッテリーが膨らんで液晶画面が持ち上げられ破損し、1万円の修理代金を支払ったことがあります。

*「液晶画面の損傷」だと3万円くらい請求されるようですが、「バッテリーの膨張による液晶画面の浮き」はバッテリーの損傷=1万円の扱いになります。‥‥AppleのWebにはどこにも書いてませんけどネ。ちなみにバッテリーの膨張で画面が浮いてしまった場合、私の事例だと本体交換になりました。

 

 

 

とまあ、難点ばかり書きましたが、おそらく、絵を描く用途以外なら、第3世代の良さも活きるのでしょう。4K60pやHDR撮影が可能でカメラの性能は高いし、顔をトラッキングする機能ゆえにミー文字でFaceTimeで会話するのも楽しそうです。作画の資料として、例えば120〜240fpsで高速度撮影をして、動きの研究にも使えますネ。身近なところでは、液体(コーヒーカップのコーヒーとか)を撮影すると、フォルムがくっきりと撮影できて、原画の参考になります。

 

ただ、持ち運びに難点があるので(曲がるのはホントに勘弁してほしい。持ち運ぶの怖い。)、なんだか中途半端な製品になっちゃったな‥‥とは思います。持ち運びに不安があるようでは、屋外での色んな撮影もできないでしょうしネ。

 

第3世代ならではの高性能(=CPU, GPU)が活きるのは、iPad版のPhotoshopフル版を使う時だろうか‥‥と思いつつ、今のところは欠点のほうが目立つ第3世代。

 

といったわけで、2〜3ヶ月使ってみた今のところ、第3世代のiPad Pro 12.9は、同業の知人友人に勧め辛いのです。ウソはつけないス。

 

絵を描く「だけ」なら、第2世代がオススメでしょうかネ。第2世代は、第1世代のままで性能アップしているので、純粋に良いです。

 

 

第4世代が待ち遠しい‥‥とは、気が早いかな。

 

 


道具のカスタム

iPadの書き心地はどうか、液タブと比べてどうか、店頭で書き比べて決めれば良い。

 

う〜ん。わからんよ。店頭じゃ。

 

だって、サラサラシートは貼ってないでしょ。デモ機には。

 

3年以上使った(=発売以来使い続けた)私の実感で言えば、書き味向上シートを貼ったiPadと貼らないiPadでは、画具として全く別物です。

 

ガラスの上にペンで書くことの心地悪さ、コントロールの難しさは、悪い意味で特筆に値します。ツルツル滑るガラスの上で、どうやって筆先の正確なスタート&ストップができるのか、考えれば、どれだけ困難かは想像しただけでも何となくわかりますよネ。

 

自動車やバイクで考えればイメージできます。ノーマルタイヤを履いたままで、ツルツル滑る路面を何の準備もなく走るだけでは、思い描いたラインは走行できませんよネ。滑って思うようには走れません。同じく、筆先にも「路面グリップ力」は必須です。

 

 

iPadに限らず、楽器でも、バイクでもそうですけど、使って間も無くその道具・ツールのポテンシャルなんてジャッジできません。使い込んでみて、徐々にわかってくるものです。

 

私はオフロードバイクに乗っていましたが、納車時の「デュアルパーパス」タイヤではオフオフ両方ともどっちつかずで良いところ無しでしたが、ゴリゴリなオフ寄りのタイヤに替えた途端「大化け」しました。RMXとTS200というバイク2台とも‥‥です。

 

私は昔のCintiqを使っていて「これじゃ限定的な仕事しかこなせない」と思っていて、一時はタブレットそのものを諦めようかと思っていた矢先、iPad ProとApple Pencilが発売されました。しかし、ガラスの書き味に違和感を覚え、すぐには使い慣れず、何らかの「書き味向上」の方法を探っていたところ、そのものズバリ「書き味向上サラサラシート」が発売されてすぐに導入してみました。結果は、今まで散々書いてきたので省略しますが、まさに「iPadで絵を描く必須のカスタム」となりました。

 

道具に対するスタンスは、実は当人の道具を使いこなすポテンシャルとも言えると思います。もしかしたら、自分の人生を使いこなすチカラ=自身の現状を突破したり拡張する能力が、道具に対する当人の態度で見え隠れする‥‥と言っても言い過ぎではないように思います。

 

用意された初期環境がなければ達成することができない‥‥とか、教えてもらわないとできない‥‥とか、製品の仕様がこうだからダメだ‥‥とか、私はそんな簡単に何かを諦めるのは昔からイヤな性分でして、ダメなら変えてしまえば良いと思う人間でした。「ハードロック」の影響だな。

 

人それぞれで良いとは思いますが、私自身は、「コレクション」ではなく「見栄や装飾」でもなく、「道具」として何かを手にするのなら、使い続けるうちにボロボロになって全然構わないと思うのです。改造だってどんどんします。

 

自分も傷だらけ、道具も傷だらけ、それでいいじゃないか。

 

Edwardのフランケン、Yngwieのダックは、傷だらけだからこそ、カスタムしているからこそ、かっこいいのです。

 

むしろ、傷一つない道具を使っているほうが、「おぼっちゃま」みたいでカッコ悪い。‥‥と思うくらいです。

 

業務連絡:貸与して頂いている機材は、大切に大切に使ってますヨ。

 

 

絵を描くために買ったiPad Proは、まさに絵を描く道具なので、どんどん使いやすく、どんどんカスタムすれば良いのです。買って数日で使いこなせるものではないと思います。

 

iPadはまず、ツルツルのガラスをなんとかしないとネ。

 

ちなみに、書き味向上シートを貼ると、

 

ジェスチャの感度が鈍る

Apple Pencilのペン先の消耗がはやい

 

‥‥などの弊害もでますが、書き味には変えられません。私はプレイヤビリティのほうを優先します。

 

*特に最新型に拘らないのであれば、私のオススメは第2世代のiPad Pro 12.9に、書き味向上フィルムを貼るカスタムです。性能と価格のバランスがよく、第3世代の「本体が曲がる」事故も聞きません。カメラの出っ張りも小さいので、第3世代よりも結果的に薄くなり、机との一体感も良好です。軽いのでどこにでも持っていけますしネ。

 

*私の使い続けているのはコレ。10枚セットのを発見したので(一枚あたり1000円以下)、今度まとめ買いしようと思っています。iPad Proはまだまだ第1世代も第2世代も現役です。

 

 


iPadで色々作ろう

iPadは、Proじゃなく無印iPadでも、今やパソコンの機能の一部を代替できるほどの、高い性能と機能性を持ち合わせています。

 

Apple Pencilが使える無印iPadは、Apple Pencilを使ってのスケッチや作打ちはもちろん、例えば、以下のように極めて小規模な音楽環境を構築することもできます。

 

 

 

音楽ソフトはGarageband、ミキサーはヤマハのAG06、キーボードはコルグのnanoKey、ヘッドフォンはソニーのMDR-V6と、音楽を作る環境が低価格で組めます。大編成オーケストレーションのサントラは無理でも、ちょっとしたBGMならこのセットで作れます。

 

カメラアダプタでUSB接続を可能にして、USB2.0ハブをかまして接続口を増やした後、ミキサーやら鍵盤やら、時には有線LANアダプタでネットワークを安定させて、まるでパソコンのように使うことができます。

 

いざ持ち運ぶ際には、Lightningコネクタを外せばiPad単体で持ち出せます。MacBook Proも所有して使っていますが、フットワークは断然iPadのほうが軽いです。MacBookはやっぱりなんだかんだ言っても、重いし、電力消費は大きいしで、iPadよりは手間がかかります。

 

ヤマハのAG06を介してヘッドフォンで音を聴くと、回路の余裕の差か、iPadのヘッドフォンジャックに比べて、さすがに音は良くなります。24bit/192KHzの音源ではなく、Apple MusicやAmazon Prime Musicの圧縮の強い音源でも、差は表れます。AG06まで入力数が必要ないなら、幅がコンパクトなAG03でも良いですネ。

 

*作画机に置くなら、AG03でも良いかも。

 

 

iPadが初めて登場した時は、「非力ゆえの出来ることの限界」がありありと見えていましたが、最近のiPadはどんどん性能が強力になってきて、軽めの宅録〜その昔にカセットMTRでやっていた音楽制作くらいなら難なくこなします。AG03や06とGarageBandがあれば、生音源を収録してメモやスケッチもできます。ミキサー機能だけでなく、USBのオーディオインターフェイスを兼ねているのが利点です。

 

nanoKeyも割り切って使えば、親しみも湧いてきます。nanoKeyの鍵盤に過度な期待をする方が変なので、あくまで「音階のスイッチ」として使えば、和声進行の分析とかには十分役立ちます。Apple Musicの音と同時に演奏できるので、音楽を聴いてて気になった和声進行やベースの動きを、さっとnanoKeyを取り出して音を拾ってみることも可能です。とにかく小さい鍵盤なので、どこかの隙間にしまっておけるんですよネ。

 

*nanoKeyの「あの鍵盤がどうしてもイヤ」という人は、同じコルグの「microKey」もあります。でもまあ、フルサイズの鍵盤じゃない時点で、どっちも似たようなもの‥‥だと私は感じますけどネ。

 

 

 

iPadを「でっかいiPhone」として使うだけじゃ、宝のもちぐされです。

 

年末年始のまとまった休みに、仕事とは関係ない自分の好きな絵を描いたり、音楽を作ってみたり、iPadで色々と楽しむのも一興かと思います。

 

‥‥まあ、私は正月休み返上でキリキリ仕事せんといかんのですが、その仕事でもiPad(Pro)が活躍しておりまして、iPadが存在しなかった昔と比べて、創作活動や作業の基本形態にはあまりにも大きな差があります。

 

何でもかんでもiPadで‥‥というわけにはいきませんが、何でもかんでも据え置きのMac/PCに固執する必要もないです。要は、「創作環境のスケーリング」です。時と場合に合わせて、環境をチョイスすれば良いです。

 

モノを作りたいけど、作るのが面倒だ‥‥なんて、笑い話のようですが、環境がいちいち大袈裟だとありがちな話です。

 

1980年代はもちろん、2000年前後の時代でも、iPadのようなガジェット&ソリューションは存在しませんでしたが、今は存在します。古い意識に囚われず、「時代の良いところ」を新鮮に意識して、積極的に活用したいもの‥‥ですネ。

 

 

 

 

 

 


カメラ出っ張り問題・解決

何度かに渡って書いたiPad Pro 12.9 第3世代=3型のカメラ出っ張り問題ですが、ESRのケースを購入し、簡単な改造をして装着したところ、気持ち良いくらいにズバッと解決しました。

 

*まさにこんな気分。

 

 

ケースは、コレです。保護ガラスやフィルムでおなじみのESRです。

 

 

見ての通り、Apple Pencilが吸い付くように、マグネット部分を切り欠いた設計です。

 

ケースに入れたらApple Pencilが充電できなくなるなんて、iPad Pro 3型の売りが台無しですから、「強度のあるハードケースで、Apple Pencil装着対応のもの」を探して、コレになりました。

 

この新品のケースを、届くやいなや、

 

 

と、

 

 

で、

 

 

スパッと、両断。

 

フラップを切り離して、本体装着側だけの状態に改造します。‥‥改造というほどの内容ではないですが。

 

素材は意外に柔らかかったので、紙を切るかのごとく、綺麗に切断できました。ただ、切る前にカッターの刃は点検して、定規も切断作業に適したもの(カッティング定規など金属の補強がしてあるもの)を用います。

 

*カッターの刃をいつ折ったか忘れてるくらいなら、作業前に「ポキ」で折って切れ味をリフレッシュしておきましょう。

 

 

実際にiPad Pro 3型をハメてみると、こんな感じです。

 

*USB-Cのコネクタはもちろん、Apple Pencilのひっつき充電もばっちり。

 

ケースは、出っ張ったカメラの高さよりわずかに厚みがあるので、妙にブ厚くなることもなく理想的に高さを補完してくれます。また、ケースを固定するために本体を咬む「コの字」の部分(ラッチ?)も小さいので、作画作業時の邪魔になることもなさそうです。

 

 

まさに望んでいたベストな状態。ESRのケースを選んで正解でした。

 

ひとつだけ難があるとすれば、ケースの背面が滑りやすいので、生でiPad Proを机に置いていた時よりも滑りやすくなっています。まあ、作画机は傾斜がある上にガラス面だったりしますから、元から滑りやすいんですけどネ。

 

なので、ダイソーで滑り止めになりそうな薄いシールを見つけて、ケースの裏の何箇所かに貼ろうかと思っています。

 

 

ちなみに、ケース装着後の厚みに関しては、このくらいの差があります。

 

*左が初代、右がケースに収めた3型です。

 

 

こうして写真で見ると、ずいぶん厚くなっちゃった感じですね。

 

5.9ミリの薄さが台無し‥‥ではありますが、そもそもiPad Pro 3型の設計自体に無理があるので、これで良しです。カメラの出っ張りにストレスを抱え続けて、傾いて使うより全然マシです。

 

iPadはiPhoneじゃないので、机にベタ置きして作業することも想定すべきでしょうね。iPad Pro 3型のカメラの出っ張りは、商品が届いて現物を見た時、ホントに「え〜‥‥」と落胆してしまいましたヨ。「ありえない」とすら思いました。

 

無理に無理を重ねて薄くするより、今のテクノロジーの安牌で設計してもらった方が、少なくとも私は嬉しいです。全体の薄さは6ミリを喧伝してるけど、実はカメラ部分の厚さは7ミリで‥‥とか、薄くしたら折れやすくなった‥‥なんて、設計上の欠陥といっても言い過ぎではないでしょ。

 

カメラ部分の厚みはともかく、持ち運んでいただけで本体が曲がってしまった‥‥なんて、「リコール」レベルだと思うんですよネ。家電の世界にはリコールってほとんどないですけど‥‥。

 

私が以前乗っていたバイクで「D-Tracker」というカワサキのバイクがあるのですが、車体前部のハーネスの取り回しに問題があり、ハンドルを動かすたびにハーネスがメインフレームに擦れてケーブルの皮膜が剥がれて、芯線がメインフレーム(=伝導体)と直に接触してショートする(結果、ヒューズが飛ぶ)‥‥というトラブルがありましたが、調べてみたら「リコール」対象でちゃんとメーカー側が届け出ていました。

 

家電のリコールはあまり話題にならないので(器具が発火するとか重大なものでも無い限り)、設計する側・メーカー側も甘いんでしょうかね‥‥。以前、パナソニックの掃除機で必ずゴミパックの蓋のラッチが破損する製品を買ってしまったことがありますが、リコールはなかったもんネ。(=しょうがないので、自分で改造して使っています)

 

まあ、文句言ってても先に進まないので、ユーザサイドで欠点を補いましょう。現実的にはソレしか方法はないス。

 

 


カメラ出っ張り問題

作画をする時、iPad Proは出来るだけ薄い状態のまま使うのが、描きやすくて良いです。つまり、ケースは不要‥‥ということです。

 

私はiPad Pro 12.9の第1〜3世代(=つまり全世代)を所有しており、どれもケース無しで使っています。

 

‥‥が、前回の記事にも書いたように、最新の第3世代は、カメラの出っ張りが全てのトラブルの発端となり、絵を描く上で色々と問題が生じます。

 

現在はプニプニシール(キャスティングシールと呼ぶらしい)をカメラの対称位置(横置きに合わせて)に貼ることで、高さを平行に修正して使っています。

 

*こうしたプニプニしたシールを貼ることで、傾きの応急処置は可能です。

*上手が下図のようになります。プニプニシール(ピンクの部分)を貼る応急処置でも大丈夫です。

 

 

しかし、この方法=2辺の高さを修正しただけでは、縦か横かどちらかの置き方しか処置できません。

 

私はアニメの作画用途がメインなので、横長の16:9〜シネスコ合わせで横置きでの使い勝手を優先しますが、コミック用途だと縦置きの方が優先されるでしょう。

 

つまり、縦でも横でも自由に机に置ける、以前の1〜2世代の状態を、最新第3世代のiPad Proでも実現するには、4つのカド、四辺を同じ高さにしなければ、傾いてしまいます。

 

*Procreateにはテキスト機能がないので、手書きの読みにくい文字でスミマセン。

*横着して左手で字を書くと、こんな感じの図形のような文字になるのです。(私は絵は左手、字は右手で書く習慣が子供の頃に根付いちゃったのですが、絵を描いている時は字も左手で「描く」のです。)

 

 

一方で、「iPad Pro 3型のアルミ筐体の強度が弱くて曲がる件」も気になります。

 

プニプニシールで「下駄を履かせて」、絵を描くために腕を乗せたら、下図のようにならないとも限りません。‥‥疑心暗鬼は果てしなく。

 

 

iPad Pro 3型でそれなりに量を描いた現時点で歪んで無いので、大丈夫だと思いますけど、心配し始めたら不安は拭えません。万が一、歪んでしまったら、画具として使い物にならなくなるのは、容易に想像できます。

 

私はiPad Pro 3型がこんな問題を抱えているとは思っていなかったので、Apple Careには未加入のまま、加入可能期間を過ぎてしまったので、ついうっかりでも「曲げるわけにはいかない」のです。有償修理でどれだけお金を請求されるのか、たまったもんじゃありません。

 

なので、カメラの厚みを打ち消して、背面を覆う専用カバーを探しました。

 

‥‥が、現時点では良いものがみつかりません。どれもイマイチな感じです。

 

カバーをつけたらApple Pencilが充電できなくなった‥‥では困りますしネ。

 

 

ゆえに、Apple Pencil充電可能でフラップ付きのハードケースを買って、フラップを自分で切り取る方法を考え中です。

 

 

新品を切り刻むのは気がひけますが、ぶっちゃけ、作画専用(=多用途ではなく専門用途)にするのなら、フラップは邪魔なだけですので、強力なカッターで綺麗に切り取ってしまおうと思っております。

 

まあ、最初からフラップなしのハードケースがあれば良いのですが、「Apple Pencil充電不可」だったり「ソフトビニールでヨレてたり」と、適応する商品が今は無いようなので、改造して対応します。

 

カバーをつけるとせっかくの薄型が台無しですが、傾いたり歪んだりするよりも、厚みが増す方を選びます。ケースに入れても、もともと薄型なので、絵を描くには十分の薄さを保つと予測しています。

 

 

iPad Pro 3型は、使う方側からすれば、結構情けない部分でつまずいていますが、性能そのものは「CPU 8コア、GPU 7コア」だったり、「600ニト」=600nitsのP3で高輝度・広色域ディスプレイだったりと、スペックはかなり高いです。

*Appleの言うP3が、そのままDCI-P3の基準に合致するかは不明。

 

なので、せっかくの高性能を活かすためにも、ここはひとつ、Appleには期待せず、ユーザ側で工夫して「使える新型」に変えていこうと思います。

 

 

 


iPad Pro 3型の問題点

iPad Pro 12.9インチの第3世代を導入して、作画もろもろで使っております。しかし、残念ながら、設計上の欠陥が連鎖を巻き起こして、使用する上で問題点が結構‥‥てんこもりで、悩ましい日々です。

 

設計上の欠陥とは、カメラのでっぱり。商品が届いて開封して実物を見た時、唖然としてしまいました。

 

 

 

このカメラの出っ張りが災いして、絵を描くときに机に置くと、傾きます。横においても、縦においても、カメラ一箇所だけが出っ張っているので、必ず傾くのです。しかも、「気になるくらい、ハッキリと」です。

 

 

 

正直、製品開発の基準や判断における、当事者の「神経」を疑います。Appleの開発者の中には、絵を嗜む人間は一人もいないのか? ‥‥絵を描く人間だったら、机の上にiPad Proを置いた時の「明らかな傾き」は、到底黙認できんでしょ。新型のApple Pencilと抱き合わせで売り込む=筆記具で描く・書くことを前提にしている割には、あまりにもお粗末と言わざる得ません。

 

で、ムカムカタイムはこの辺で終了。

 

実物がそうなんだもん。なんとかするしかないでしょ。文句言ってても始まらん。

 

まあ、要は、1箇所だけ浮き上がっているから傾くのであって、もう1箇所が浮き上がっていれば、新型5.9ミリのご自慢の薄さは消えて無くなりますが、平行には置けます。

 

なので、こんな感じで。

 

*イチゴのケーキのプニプニシールが、優しくふっくらと平行感を取り戻してくれます。

 

肉厚のプニプニシールを貼って、とりあえず「傾き問題」は解決。

 

こんなこともあろうかと、プニプニシールを常備しておいてよかったよ。

 

 

*以前、ダイソーで衝動買いした「キャスティングシール」

 

 

しかし、横置きで2点を浮き上がらせたがために、USB-Cの端子が、必ず右にくるようになってしまいました。‥‥私の机は左側に充電ケーブルを集中配置しているので、ケーブル長が足りなくて届かなくなるわ、もし届いたとしても机のど真ん中をケーブルが横断するわで、Apple馬鹿野郎様様です。どんなにディスプレイ内部で画面が回転できて左右天地無用でも、カメラのでっぱりが原因となって設置方法が固定され、ケーブルのジャックも固定されれば、冴えない昔のPCのケーブル取り回しの再演です。

 

結局、机の右側にもUSB給電口を設置しました。カメラのでっぱりがあるがゆえに、色々と融通が利かなくなって、iPad Pro 3型の設計のマズさを多々リカバーするような顛末となりました。

 

でもまあ、傾きさえ払拭すれば、作画業務は継続できる‥‥と、今は問題もひと段落して、作業しています。

 

 

 

しかしまだ傾き問題は完全には解決できていません。

 

カメラが出っ張っているから‥‥と、対称位置にプニプニシールを貼って、横置きでの傾きは解決できましたが、縦置きで使う時には、また傾きが発生します。

 

つまり、横置き、縦置きの両方で、傾きを解決したいのなら、4つの角の全てにプニプニシールを貼る必要が生じます。

 

あー、面倒。

 

本当にさ‥‥‥‥‥‥。iPad Proの第3世代の設計は、売りの機能のために、現実での使い勝手を犠牲にしています。

 

しかも、筐体のアルミの強度が弱めで、持ち運びでバッグに入れてると湾曲することもあるらしいじゃん。‥‥それってさ‥‥‥、自動車やバイクの業界だったら、「リコール」の対象にすらなりえるでしょ。あきらかな基本性能・耐久性の欠陥だもんネ。

*ちなみに、私のiPad Pro 3型は曲がっている様子は無いです。よく曲がると評判(?)のiPhone6 Plusも長いこと使ってましたが、全く曲がっていません。持ち運べば必ず曲がる‥‥ということでもなさそうです。ただ、曲がる事例が報告されている以上、Apple Careには加入したほうが良さそうです。そんな貧弱な製品を作るようなメーカーの製品は、どんどん曲げて、どんどん無償交換させましょう。

*私としては、何回か体験したバッテリー膨張のほうが、iPadやiPhone、Fireでも起こりえるので恐怖です。ケーブル挿しっぱなしはせずに、適度に放電させるようにしてます。

 

 

‥‥というわけで、現在私は、iPad Pro 12.9インチ 第3世代を使っているものの、横置きオンリー(カメラフレームは横長なので困ることはないです)で、おとなしく机の上だけで使っています。持ち運びはほとんどしません。せっかく4K60pのムービー機能もあるのにネ。

 

思うに、アニメやコミックやイラストの作画をするのなら、iPad Proの2型(第2世代)で十分です。私は最近までiPad Proの初代=1型で、なんの不都合もなく作画してましたから、色々と問題を抱えたiPad Pro3型を無理に購入する必要もないかな‥‥と感じてます。

 

まあ、私は買っちゃったので、なんとか戦力として使いますが、周りの方々にオススメできるかはなんとも微妙。値段も以前よりも高くなっちゃいましたしネ。

 

iPad Proそのものの存在は良いけど、3型はちょっと苦労するかも‥‥です。

 

 

 

 


新型に備える

既に新型iPad Proを手にしている人も多いかと思います。私もApple Pencilの新型だけは手元にあります。しかし、iPad Proはいつも背面に刻印を入れるので、到着が遅れてもうしばらくおあずけです。

 

iPad ProとApple Pencilがあれば絵が描けるぞー!‥‥というのは確かにそうですが、重要な追加購入品があります。

 

これ

 

 

 

 

これなしには始まらない。

 

今まで何度も書いてきたことですが、ガラスの上に絵を描くのは「非現実的な感触」ですので、どうしてもこうした「ザラザラシート」が必要になります。どんなに自転車に慣れていても、アイスリンクの上で走ったらすっ転びますよネ。同じく、思い通りの「ペンの制動」を実現するには、ザラザラシートは欠かせません。

 

iPad Proの新品が届いたら、すぐに開封してイジクるんじゃなくて、埃の付いていない新品状態のまま、まず最初にシートを貼り付けてから使い始めるのが良いです。

 

作画業務において、iPad Proは趣味の品ではなく、モロに作業道具なので、不用意にイジクって埃だらけにした後にシートを貼るのは非効率です。新品状態でも開封する時にいくつかの埃が付着して、丁寧に除去する手間が生じるくらいですから、iPad Proの到着前にシートは用意しておいて、すぐに貼れる準備をしておくのが「プロ作業用途の段取り」です。

 

 

そういえば、最近のProcreateのアップデートはマイナーアップデート(0.xのアップデート)にしては大躍進の内容で驚きました。

 

何と言っても「今まで図形定規と呼べるものがなかったProcreateで、丸や三角などの図形が綺麗に描けるようになった」のは嬉しい限りです。従来のProcreateでは定規機能で随分と苦労してきた(=図形のテンプレートファイルを作っておき、コピペで凌いでました)ので、Procreateの大弱点が一気に解消されたと言っても過言ではないです。

 

前から「直線定規」だけはあったのです。線を引いた後でしばらくそのままにしておくと、始点と終点を直線で繋ぐ機能です。

 

加えて、今回は、従来の操作はそのままに、円と多角形に対応しました。

 

 

赤い線がヘロヘロに描いた図形、青い線がProcreateの「図形アシスト(=正式名称ではないです)」による図形です。

 

ペンのマティエールや強弱の表情を継承しつつ、綺麗な図形を描画できるのは、Procreateの系譜そのままです。

 

描く時に強弱をつければそのまま強弱が反映されますし(=諧調トレスに活きる)、ペンの細かい設定による表情もそのまま反映されます。傾きによる線の不均質も、縦と横の太さの違い(カリグラフィなどの平ペン)もそのままです。

 

もちろん、濃淡も太さも変化のない無機質なペンのプリセットを作れば、線の太さが一定の図形も描けます。図中の二重円がソレです。

 

秀逸なのは、描いた後でシェイプを操作できることです。

 

 

 

カーブを描けば「円弧」のパスを操作できますし、多角形ならば「ポリライン」の角の頂点を操作できます。細かい絵でも拡大して操作すれば、何の不都合もなし。

 

 

 

うーむ。

 

この図形アシスト機能‥‥、無敵に近くないか?

 

今まで定規機能がショボくて、他のAppに及ばない部分も多々あったProcreateですが、この機能で一気に「一番使いやすい」Appに躍り出た感すらあります。

 

 

Procreate=プロクリ、Clip Studio EX=クリスタ、そして来年配布されるiPad版 Photoshop=フォトショの、3つあれば、ドロー関連は(Photoshopをドロー系と呼ぶのは抵抗があるが)全て足りるような気さえします。他のドロー系ソフトを対価を払って導入する意義がどんどん薄れます。

 

ちなみに、Procreateでは早速、Apple Pencil 2型のペン上のタップによる機能呼び出しが設定できます。

 

*Procreateがどれだけジェスチャを有効活用しているかが、この設定画面だけでもわかりますよネ。

*Procreateはジェスチャを覚えないと作業が進まないくらいジェスチャに依存していますが、画面をむやみにウィンドウで占有せずに広く使えますし、いちいちメニューから機能を呼び出さなくても済むので作業速度がとても速くなります。Procreateの操作感に慣れると、旧態依然とした「ウィンドウ型」「メニュー型」のドローソフトが歴然と野暮ったく感じられるほどです。

 

 

新型に備えて、ザラザラシートも準備しつつ、Procreateの新機能の設定もアレコレ下見しておき、来週からすぐに使えるように準備しておこうと思います。

 

昔は、作画ともなれば紙と鉛筆の毎日でしたが、私の作画の日常は今やiPadとApple Pencilまみれです。

 

新型、旧型に関わらず、薄くて軽快で、どんな場所にも馴染むiPad Proは、作画の意識を根底から変え得る、新時代の作画道具だと実感する日々です。

 

 


今日買った。

iPad Proの新型12.9インチと、Apple Pencil 2。

 

買いました。

 

iPad Proの方は刻印を頼んだので、いつもように数日遅れで届きます。

 

買うと決めたら買う。買わないと決めたら買わない。

 

悩んでてもしょーがない。無駄に日数が過ぎ去るだけですもんネ。

 

 

届いたら、すぐに仕事で使い始める予定です。

 

 



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