アンチグレアを貼る

Fire HD 10は、画面が美しいのは良いのですが、周辺の映り込みも綺麗に美しく反射します。背後に明るい物があると、画面にいちいちクッキリ映り込みます。

 

そんな時はアンチグレアのフィルムを貼れば、映り込みが目立たなくなります。

 

しかし、画面にフィルムを貼るのは、経験者ならお判りでしょうが、かなり面倒です。埃・塵が画面とフィルムの間に混入するのを防止するのが、とても厄介です。

 

私は以前から、Digioの薄いフィルムを使っているのですが、どうも、貼るのが難しい。

 

以下の工程で、埃が入りやすいんですよネ。

 

この辺の段取りはどのフィルムも同じ。

 

ここからが曲者です。真ん中の接着面保護の剥離フィルムを剥がして、一部分だけガラス面に固定してから、残りを剥がす‥‥というコンセプトですが‥‥

 

これはヤバい。もし、貼り付けフィルム側に埃が付着していたら、どんなにFire本体側のガラスを綺麗にしようと、この段取りで埃が付きます。

 

 

「3」の段取りで埃が混入しなければ、綺麗に貼れますが、これがなかなか難しいです。「1」と「2」の間に「接着面保護の剥離フィルムを確認し、もし埃が付着していたら、丁寧に除去する」という「2.5」の段取りが必要です。

 

本体ガラス面に埃がついていないか、確認したり除去するのに、非常に神経質になるのに、貼り付けるフィルム側にも同じだけ埃の除去に神経を使う‥‥のが、面倒なのですヨ。少なくとも、私はDigioを何回か使ってみて、「嫌になって」きました。


Digioはペラペラで薄く、フィルムの厚みを感じさせない快適な使い心地になりますが、貼る際に埃も混入しやすいのが難点です。

 

なので、他の貼り付けフィルム。

 

以前から使っているメーカー、ASDECの「Fire 2017用」を買ってみました。

 

 

Digioよりコシがあるので、接着面保護の剥離フィルムを全部剥がした後で、位置決めして一気に貼り付けられます。剥離フィルムに埃がついていようと、影響しないわけです。Fireに直に接着する面は、剥離フィルムによって、貼る寸前まで埃から守られているので、安心です。

 

 

 

では、早速、フィルム貼り。

 

しばらく生のままで使ったFire HD 10は、以下のように汚くなっています。

 

*うーん、汚い。埃と指紋が酷い。

*映り込んでいるのは、丸型の蛍光灯、サブモニタ、iMacのスクリーンセーバーです。くっきり映ってますネ。

 

 

まさか、この状態で貼るわけにはいきません。

 

都合、汚れや埃を除去するわけですが、日頃から私は以下の3つを使って汚れを除去しています。

 

 

 

マイクロファイバーのクロスFUJI FILMのレンズクリーニングリキッドで、ほとんどの汚れは除去できますが、キョンセームの表の面(キョンセームには裏と表があります)で仕上げ拭きをすると、ガラス全体がぼんやり薄く曇っている状態だったのが、くっきりクリアになります。‥‥まあ、比較しないと、わからない程度の曇りなのですが、確実にクリアに蘇ります。

 

*ガラスに付着した汚れは除去完了。後は、ガラス面に乗っている微かな埃を、フィルム付属の粘着テープで絡め取ります。

*ガラス面に鎮座する極細毛のような埃は、カメラ用品を持っているのなら、ブロワで優しく丁寧に吹き飛ばしても良いですネ。

 

 

FUJI FILMのリキッドは、特殊なコートが施された高価なカメラレンズのガラス面や光学フィルタなどのクリーニングに使うものなので、iPadやFireのガラス汚れ落とし(=油汚れ系)には最適だ‥‥と、少なくとも私は実感しています。得体の知れない洗剤や濃度の定かではないアルコールを使うより、FUJI FILMのリキッドのほうが遥かに安全で、しかもカメラ愛好家たちに何十年も愛用されてきた実績もあります。私が一眼レフを買った30年前には既に売ってたもんネ。

 

キョンセームは表のしっとりした面を使って、薄い膜のように張り付いた曇りを除去するのに使います。少々お高いですが、目が飛び出るほど高いわけでもないので、作業場に1人1枚くらいは所持していたいですネ。タブレットだけでなく、コンピュータのディスプレイなどもキョンセームの表裏の面を使い分けて綺麗に拭けます。

 

ちなみに、考えもなしに、保護フィルム付属の「おまけクロス」を使うと、せっかくキョンセームで仕上げたガラス面をかえって「汚し直す」結果にもなります。ASDECに付属していたクロスは、使わないほうが良いかも知れません。汚れました。‥‥なので、もう1回、上記3点セットで拭き直しました。

 

で、貼ったのがこちら。

 

*10インチと7インチ、2台分をいっきに貼りました。

 

蛍光灯の直撃を受けても、円のフレアになっております。決して、蛍光灯のディテールが映り込むことはありません。

 

光が映り込んでも、下図の感じで、上手くぼかして目立たなくしてくれます。図像右側のフレアが周辺の強い光の映り込みですが、まあ、この程度で済んでいます。アンチグレアのフィルムを貼らないと、光源だけでなく、光源で照らし出された背景までクッキリと映り込みますもんネ。Fireの角度を僅かに変えて、光源の芯を外に追い出せば、反射はほとんど気にならなくなります。

 

 

 

 

Fire HD 10のガラス面は、使用する状況によっては背後の情景をクッキリと反射するがゆえに、どんなに高品質なパネルでも形無しだったのですが、アンチグレアフィルムを貼ることで概ね解決しました。

 

ディスプレイに映し出された画像・映像を、じっくり見つめることの多い映像制作関連の職業柄、アンチグレアの何らかの処理は必須でしょうネ。

 

 


なので、iMac 5K。

iMac Proの値段が明らかになって、「やっぱり買えない」と思っている個人は沢山いるかと思います。まあ、Apple的には、はなから業務用をターゲットにしているのでしょうネ。

 

4K業務に使うのなら、まあ、iMac Proは妥当でしょう。アニメとはいえ、映像制作会社なのですから、4Kなど未来の映像ビジネスで勝ちにいきたいのなら、相応のコストと覚悟は必要です。

 

iMac Proくらいの値段でビビっている会社は、そもそも4Kなんぞに手を出すべきではないですし、1.5〜2Kの処理の軽度な解像度で実質8〜12fpsでアニメを作り続けるのがよろしいです。そうすれば、機材もソフトもずっと昔のままで作り続けられます。

 

ただ、未来の「時代と社会」が、その「今まで通り」を許容するかは、なんとも言えません。

 

アニメ業界関係者の発言で奇妙なのは、「未来もずっと、2K/24p止まりで映像技術が発展・普及しない」のが「暗黙の大前提」である‥‥かのように思えることです。映像技術の発展と普及は、アニメ業界の内部事情など御構い無しに、どんどん進行していくのに‥‥です。

 

RGB/非圧縮で計算しますが、以下のように、アニメ制作会社の現標準の2K映像データ量と、未来に対応する4K映像データ量の差は歴然です。1秒あたりの計算です。

 

現在のアニメ:10(bit) x 3(RGB) x 1920 x 1080 x 24(fps) / 8(バイトに) / 1024(KBに) / 1024(MBに)

= 178MB/秒

 

4K60pのアニメ:12(bit) x 3(RGB) x 3840 x 2160 x 60(fps) / 8(バイトに) / 1024(KBに) / 1024(MBに)

= 2136MB/秒

 

実際は、映像コーデックの圧縮が効きますので、もっとデータ転送量は抑えられますが、2K24pSDRと4K60pHDRの対比はこんな感じのイメージです。「アニメの撮影」で出力する際は、いまどきはどの会社も8bitではなく10bit以上でしょうから、その辺も考慮して計算してます。

 

2Kと4Kでは、あまりにも差があり過ぎて、4Kから見れば2Kはとても小さく可愛いものに見えますネ。逆に2Kから4Kを見れば、単にデータ量だけでも超えがたい壁のようにそびえ立ちます。そして、作画する内容まで4Kに合わせて‥‥となると、そりゃあ、「見なかったことにしたい」「考えないことにしたい」気持ちは察しはします。

 

しかし、いくら「未来が変わらない」願望を抱き続けて、今だけ凌いでいても、いつかは時代の流れに押されて限界はきますから、2020年代、2030年代‥‥と、どのように生きていくのか、まさにリーダーの腕のみせどころです。古き良きものとしてアンティーク・骨董の希少価値にシフトしてもよし、「俺の代で終わらす」と潔く店を畳んでもよし、一大決心で新しい映像世界を開拓するもよし、今後の10年で各社各人の道筋も見えてきましょう。

 

 

では、個人の状況はどうでしょうか。

 

ちょっとBTOで肉付けしただけで100万円オーバーのiMac Proなんて、簡単には買いようもない個人は?

 

画像編集1セット(スキャナとかメモリ増設込み)でQuadraが百数十万とかしていた時代=乗用車を1台買う覚悟だった時代を思い起こして、昔話をしたところでキリがないですから、現代の現実的な路線を考える必要があります。

 

多少処理能力が落ちても、せめてコンポジットと編集作業は個人で購入できそうなギリギリの50万円前後で4K環境を整えたいところです。個人制作は次世代ムーブメントの強力な中心的存在ですから、アマ・プロなど個人の立ち位置に関係なく、自宅に揃えられる環境作りは重要な案件です。

 

個人の場合、iMac Proではなく、やはりiMac 5Kが現実的な選択となりましょう。

 

iMac Proより処理能力は劣るとしても、プロ同等の映像レンダリング結果を得ることの可能な環境は、iMac 5K 最上位機種相当のマシン(とディスプレイ)を基幹に据えることで構築可能でしょう。Windowsマシンは安い製品がいっぱい有りますが、安いのには理由がありますので、あくまでiMac 5KくらいのWindowsマシンが必要です。MacでもWinでも、4096px以上(3840ではなく)のディスプレイを含めたマシンの基礎構成は、30万円前後になります。

 

2017年冬現在のiMac 5Kだと、以下のような環境が考えられます。

 

 

最新のiMac 5Kは、Thunderbolt3はもちろんのこと、USB3.1も実装しているので、4K60pをリアルタイム再生するためのデータ置き場はThunderbolt3、日々の取材写真や中間ファイルなど大量のファイルを置く場所はUSB3.1 Gen2‥‥と、両方とも高速データ送受で環境を構築できます。

 

4Kで、しかも60pとなると、先述の通りデータ転送量は2K24pの比ではありません。次世代は、巨大データをリアルタイムで再生できる環境性能が必要になります。

 

日々の実感‥‥ですが、転送速度6Gbps(理論値ではなく実測)だとギリギリ足りない感じです。高速な転送‥‥といえば、M.2/PCIeのSSDですが、そもそもiMacの内部接続って、M.2でしたっけ? ‥‥どちらにせよ、iMac 5KのBTOで2TB SSDにしようものなら、15万上乗せですし、内蔵は全く融通が利かなくなるので、外付けのRAID路線で考えるのが宜しいように思います。

 

とはいうものの、M.2のRAID0を組むのはハードルが高いみたいだし(私のリサーチ不足ではありますが)、昔ながらのSATAで4K60p時代のストレージを組むのが、無難な路線ではあります。

 

まあ、M.2路線もまだ可能性としては考えています。M.2ですと、圧倒的に速いのではないか‥‥と思いますが、私のiMacはThunderbolt2なので、試しようがないのです。

 

*ムービーファイルをリアルタイムで読み出すディスクを、M.2で組めれば、4Kでも相当イケそうな感じです。

 

*M.2のSSDと、Thunderbolt3のPCIe外付けボックスを組み合わせれば、SATAに頼らない高速な作業スペース(テンポラリやキャッシュ、スクラッチなどの用途)を構築できるように思いますが、私はまだ一度もこの組み合わせを自分で組んだことがないので、どんなものなのか(どれだけ速いか、どんなトラブルがあるか)は未知です。M.2 SSD2連のRAID0で組んだ時に、どんなスゴいことになるのか、全く判りません。‥‥だれかもう、やった人、います?

*そもそも、変換アダプタを介して、M.2 SSDがPCIeボックスで動作するのか、基本的なところから検証しないとダメっぽいです。(私は所有していないので、わかりません)

 

 

 

まあ、M.2でなくても、Thunderbolt3仕様で、内部はSATA接続のRAID箱「Thunder3 Quad」なら5万円で買えますし、512GBのSATA SSDは最近1.5万円で売られている製品もあるので、昔だったら個人では金銭的に無理だったSSD並列4連装のRAID0が12万円くらいで組めます。‥‥まあ、安いとは言えませんが、30〜50万とかよりは良いでしょ。


iMac 5Kにおける4K対応は、ぶっちゃけ、外付けのムービーファイル置き場がどれだけ高速か?‥‥で決まります。再生が頻繁にフレーム落ちする、ちょっとしかファイルを置いておけない小容量‥‥では作業にならんですからネ。メモリにバッファできるほど、4K60pはデータ量が軽くないですし。

 

 

一方、大量に増えていくデータを余裕で収納できる別立てのストレージも必要ですが、そちらは大してハードルは高くないです。箱買って、HDDをぶっこめば良いだけです。速度は重視せずに「そこそこ速ければ」良い用途だったら、USB3.1はかなり心強い味方です。箱は2万円前後で買えますし、その箱に内蔵するSATAのHDDは3TBが0.75万円、5TBが1.5万円で買えます。

 

私はRAID0(ソフトウェア)で運用するのに慣れていますし、ゆえにバックアップ体制は必ず敷きますが、人によってはRAID5のほうが良いと思う人もおられるでしょうから、その辺は各人のお好きなように‥‥です。

 

 

映像制作を個人で自主制作する際、TimeMachineバックアップ(のような履歴バックアップ)は絶対に必要ですけど、それも現代の大容量低価格の時代なら、5TBを2つのRAID0でサクッと解決できます。10TBが3万円で購入できる時代‥‥ですもんネ。

 

まあ、実際は無停電装置とかも必要ですが、オムロンやAPC製のでも最近は安いみたいで、とりたてて贅沢な装置でもないです。データを失いたくないのなら、TimeMachineと無停電装置は必須ですネ。

 

 

この「iMac 5K スペシャル」環境を、高いと思うか、適当と思うか、安いと思うかは、人それぞれです。私は、百数十万、数百万円でしょっぼい320px〜720pxの映像しか作れなかった時代を体験していますので、50万円前後でコンピュータ本体込みの「4K60pの2DCGコンポジット」環境が整うは、価値を鑑みれば相当安いと感じます。

 

 

私の今使っている初代iMac 5Kは、AppleローンのオリコWebで調べてみたら4年のローンを組んでいるようで、私自身そそっかしいもので「長期ローン」の5年=60回で組んだと勘違いしていました。‥‥なので、あと一年でローン完済。

 

ということは、来年には買い替えができる‥‥ということです。コンピュータは作画机と違って、時代の進化とともに、定期的な買い替えが必要です。私は未来の映像フォーマットをアニメで味わい尽くしたいので、定期的なマシンのリプレースは必須なのです。

 

おそらく、来年は上図のような作業環境を自宅に構築すると思います。一度には無理なので、散らしてちょっとずつ‥‥。

 

 

 


80万。

4999ドルと言う噂は本当で、日本円にして56万円から構成スタートの、近年稀に見る高価格なマシン、iMac Pro

 

でもまあ、私が8600/250を買った時も、スキャナとか全部込みで60万円払いましたから、昔の値段に戻ったと思えば、驚愕するほどのことでもないです。

 

で、4999ドルスタートとなると、マシンを現実的な構成にした際の価格は事前に予測できますから、おそらく、分割手数料込みで75万〜80万以内かな‥‥と思ってました。

 

コア数は8コアでも可ですが、メモリが32GBではあまりにも未来が無さ過ぎます。今、新規購入するのなら、メモリ64GB構成はどうしてもクリアしておかなければなりません。

 

一方で、iMac Proはその内部透視図で「ユーザによるメモリ交換は不可能」だと解っていたため、BTOでメモリを増設することになるだろうとは予測しておりました。おそらく10万円近くプラスになるはずです。

 

iMac Proは最大128GBのクアッドチャンネルの2,666MHz DDR4 ECCメモリに対応しています。iMac Proに搭載するメモリの容量が大きいほど、より多くのアプリケーションを同時に実行したり、より大きなデータセットを使ってより高いパフォーマンスで作業することができます。

iMac Proのメモリにユーザーがアクセスすることはできないため、ご注意ください。将来さらに多くのメモリが必要になると考えられる場合は、購入時にアップグレードしておくことをご検討ください。

 

 

メモリをユーザが安く買って、自分で増設する‥‥というのは、上述の通り、無理だと考えるのが妥当です。破壊覚悟で、新品のディスプレイを引き剥がして分解・解体して増設するのなら別ですが。

 

大人しく、BTOでメモリを64GBに増設して、計算した結果は以下。

 

iMac Pro

  • 商品の価格:¥646,800

ハードウェア

  • 3.2GHz 8コアIntel Xeon Wプロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.2GHz)

  • 64GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ

  • 1TB SSD

  • Radeon Pro Vega 56(8GB HBM2メモリ搭載)

  • Magic Mouse 2 - スペースグレイ

  • Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語 - スペースグレイ

  • アクセサリキット

消費税¥51,744

 

合計¥698,544

 

 

‥‥5000ドルの事前情報から予測できる通り、本体価格は税込70万か。

 

 

でもこれを即金で買う?

 

少なくとも、私は無理ですね。Appleローンに頼ることになります。

 

12回だと分割手数料無料のAppleローン‥‥て、毎月いくら払うことになるのか。12回払いなんて無理に決まってます。

 

 

例えば、毎月1万円ちょいの出費に抑えるためには、上限の60回払い(5年のローン)になりますが‥‥

 

ローン希望額

698,544円

お支払回数

60回

第一回目分割支払金

18,550円

第二回目以降分割支払金

13,100円

分割払手数料

92,906円

分割支払金合計

791,450円

 

 

‥‥と、事前の予想通り、実際に支払う額面は、ほぼ80万ですわ。

 

60回まで分割しちゃうと、分割手数料も強烈で、92000円かかります。

 

 

なので、個人用途では冷静に判断して、iMac 5Kのi7仕様のBTOにして、税込30万のモデルを買うのが妥当だと思います。30万円を36回払いの3年ローンにして(分割手数料は3万円未満)、月々1万円でiMac 5Kを買うのが、個人としては最適だと思います。

 

 

 

しかしまあ、iMac Pro。

 

Appleも大きく出ましたネ。完全に業務用の価格です。

 

でも、これから先、4K60pHDRへと進もうと思うのなら、この70万円のiMac Proは、丁度良いスペックです。決してオーバースペックではないです。

 

 

 

* *

 

以下、余談。

 

思うに、アニメ業界で「新人を採用する」際、特に紙の作画だと、作画机一式を揃えれば、道具は事足りて、しかもそれは中古でも全く問題はないわけです。ゆえに、作画の新人は、「空いてる席に座らせて、作業をさせてみて」‥‥なんていう扱われ方を、昔からされてきました。

 

しかし、これから先の、少なくとも私の準備している新しいアニメーション技術での「新規採用枠」は、上述の通り、最低でも機材費で100万円の先行投資(机やiPad Proなど含め)は必要になります。つまり、採用する側の責任も重大です。ちゃんと、未来に活躍する人材を発掘しなければなりません。

 

「トップガン」なんて言うとカッコよすぎるし大袈裟かも知れませんが、実際として、人材の素養を試験官・面接官が選り抜いて、大切に育てて、未来を担う人材に成り得るように、新規採用本人も、採用する現場側も、キリキリと気張る必要があるわけです。

 

最低100万円の装備を、可能性不確定の人間に与えるわけですから、現場の人間たちの指導力は重大な責任ともなります。

 

トップガンの卒業生が、何十億円もする戦闘機を自身の技術と判断で操り、作戦を成功へと導くパイロットになるように、最低でも100万円セットの映像制作環境を新規スタッフのために準備するからには、新人もベテランも分け隔てなく、技術の向上と蓄積に努めなければならないでしょう。

 

新人を育てるということ、新規採用枠でスタッフを迎え入れて技術を習得してもらうことは、当人の技術向上のためのボランティア活動ではありません。やがて、自分ら制作グループの根源的で強力なパワーになって、制作グループが未来を切り開く強さを得ることに直結します。巡り巡って、自分たちへと還元されることに対して、最初から順序立てて実践するだけのことです。

 

即戦力なんて有り得るわけがないです。「即戦力」って、要は、「子育て放棄」みたいなもんでしょ。しかも4K60pHDRのアニメーターやコンポジターなんて、どこに即戦力が存在するのか。‥‥実直に、丁寧に、新人はおろか自分自身だって、経験と実績をどんどん積み上げていかねばならないのが、未来の映像技術におけるアニメーション制作です。

 

 

まあ、ツイッターなどで見かける、旧来の現場が新規採用枠に対して「迂闊」な現状は、危機感をもった当事者たちが改善すべきことです。私がどうこう口を挟む問題ではないです。

 

私は、未踏の4K60pHDR以降の未来映像フィールドを、アニメーションという表現で切り拓きたいと思っていますし、それを残り半分の生涯の事業にしたいと思ってもいます。ゆえに、その目標へと至る状況を整えようとしているわけです。

 

‥‥なので、新規採用枠のスタッフに、古ぼけたマシンや安PCなど、充てがうはずもないです。機材調達のために、侃侃諤諤もやむなし‥‥です。

 

 

 

それにさ‥‥‥。いくら新人だからって、判りますって。

 

‥‥自分に充てがわれたマシン環境で、自分がどれだけ期待されているか‥‥を。

 

 

 

 

 


iMac Pro、今日発売。

‥‥みたいですネ。

 

 

値段はやっぱり、5000ドルなんかな‥‥。だとすれば、高いなー‥‥。


OmniGraffle

昔から愛用していたオムニグラフがmacOSをHigh Sierraにアップデートしたらクラッシュして起動できなくなっていました。オムニグラフは使わない時は全く使わないので、今頃になって気づきました。

 

 

まあ、いつバージョンアップしたかも忘れるほど昔のバージョンなので、さっくりと更新。2017年12月現在のバージョンは、7.5です。

 

ユーザー向け優待アップデートで6,000円でした。

 

インターフェイスが大幅に更新され、馴染むのに少々時間がかかりそうですが、基本機能は変わっていないので戸惑うことはないです。

 

オムニグラフは、模式図や構成図を作るほかにも、要素を並べ立てて「ひとりブレインストーミング」にも使えます。色々な図形を線でちょちょいと結ぶ機能は、PhotoshopやIllustratorにはないですもんね。Photoshopで構成図を作っているのなら、オムニグラフを使ったほうが格段に楽です。

 

*図の一例です。OmniGraffleは、こうした模式・工程・構成などの図を簡単に作図できます。

 

 

* *

 

そういえば、Omnigraffleの更新がてら、Pixelmatorの「Pro」版をApp Storeを見かけました。

 

Pro? ‥‥どんな部分が無印版に比べて機能向上したのか、全然調べていないので解りませんが、昔からPixelmatorを併用していた私としては、Pro版は気になるところです。

 

 


おすすめファイヤー

今年(2017年)の9月に出た新しいAmazonのFire HD 10インチモデル。実際に使ってみると、これが中々な優れモノで、今までFireに感じていた不満を吹き飛ばす性能です。

 

今まで、結構色々なFireを買ってきましたが、1番の難点はiPadに比べて総じて「重い」事でした。7インチ(1世代前)のFireは見た目に反してズシッと重く(iPad miniより小さいのに重い)、HD 8.9もお世辞にも軽いとは言えませんでしたが、Fire HD 10は500gと、現行の無印iPadとほぼ同じ重さで気になりません。10インチで500gならば相応かと思います。

 

薄さもiPadのレベルに近くなりました。例えば、私が買った第2世代のHD 8.9は、重い、厚い、反応が鈍い‥‥と、安かろう悪かろう的な面が否めませんでしたが、2017年の新しいFire HD 10は重さ相応、厚さ相応、反応は良好と、実質15,000円で買える(プライム会員)タブレットとしてとても魅力的です。

 

そして、画面の密度・詳細感は、最近の低解像度路線を払拭し、HDX時代の緻密な画面が蘇りました。

 

以前購入したHDXの8.9インチ/2560pxの解像度(339ppi)は当時のiPadを凌駕する美しさでしたが、製品に問題があったのか(=実際、私のHDXは内蔵バッテリーの膨張で壊れました)早々に姿を消し、しばらくの間、低解像度Fireだけが販売されてました。ゆえに、Fireに画質を期待してはいけない‥‥という認識でおりましたが、現行のHD 10は認識を新たにする綺麗な画質となりました。

 

加えて、タッチ操作に対する反応がかなり改善されたようです。使っていて、率直に実感します。倍以上の値段のiPadと比べて遜色ないです。

 

もちろん、OSはFireOSなので、Siriもないし、AirDropもないし、有り余るほどの豊富なAppもないです。しかし、使用用途を限定して、CloudやKindleなどを賢く使えば、頼もしいセカンドorサードタブレットになってくれます。

 

軽くて画面が綺麗なのに15,000円‥‥というのが素晴らしいです。iPadに比べて、導入のハードルがとても低いです。参考資料・各種設定書ビュワーくらいの用途だったら、iPadではなくFire HD 10で十分、イケます。

 

 

現在の私の使用用途は、資料や設定や絵コンテのビュワーはもちろん、NetFlixを寝ながら視聴したり、大きく高詳細な画面でPDFやKindle書籍を読んだりと、「読む、観る」の用途に活躍しています。

 

ちなみに、寝ながらFire HD 10で映像を見る時は、FLIP4タブレットアームを使っています。重さが相応‥‥と言っても、やっぱり、手で持って見続けるのは疲れますもんネ。

 

 

 

 


Fire HD 10。

新型のFire HD 10、届きました。すぐに保護フィルムを貼りました。埃がつかないにうちに、開梱した直後、触る前に貼るのがよろしいです。

 

 

 

早速使ってみましたが‥‥‥‥‥、動作が見違えるように機敏になっています。今までのFireのもっさり感を覆す操作感です。

 

今までのFireは、安いがゆえに「まあ、しょうがないか」とハナから動作のもたつきは諦めていましたが、新型のFire HD 10はそれがまるでないです。現行iPadと同じ感触で、操作にイライラがありません。以前のFireに比べて格段に軽快で、特にスワイプが格段に滑らかになっています。

 

そして、効果が絶大なのが、1920x1200のHD密度の10.1インチディスプレイです。

 

Wikipediaの高解像度写真も、この通り、くっきり表示。

 

 

 

Fire 7や8は、お世辞にも解像度が高いとは言えませんでした。解像度の低さが画面の小ささで相殺されていただけです。新しいFire HD 10は、フォントはくっきり、画像もシャープで、まさに高密度で緻密な画像を表示してくれます。

 

無印iPadが9.7インチで2048x1536の264ppiですから、半分以下(プライム会員のクーポン使用)の価格で性能が肉薄しています。実際に、ビュワーとして作画作業に使うには、全く遜色がありません。

 

かなりいいです。

 

 

 

実は私、いじくるまでは、「まあFireだしな」と見くびっていたのですが、今度のFireは一味も二味も違う、キレの良い操作感と動作、シャープな画質の優れたタブレットです。

 

iPhoneを使っていて、Macも自宅にあるような場合は、iOSとmacOSの連携が活きてきますが、Amazon Cloudを賢く使ってファイルのやりとりをすれば、Fire HD 10は日々の作業で十分役に立ちます。

 

ぶっちゃけ、ここまで性能が高くなっているとは思っていませんでした。日々の作画作業に普通に馴染むこと間違いなし‥‥と言える高性能っぷりです。

 

まあ、セカンド、サードのタブレットが欲しい時に、予算的に厳しい場合はFire HD 10は充分に候補になるということです。

 

私が購入したのは、32GBモデルなので、容量を足すために、64GBのClass10のmicroSDXCカードをスロットに挿入しました。

 

 


板タブが使えない体に

‥‥なりました。すっかり。

 

昔も板タブ(Intuosです)を正確に申し分なく使えるとは言い難い状態でしたが、今日、Mac上で描き足そうと思って久々に使ったら、恐ろしいくらいにヘロヘロになっていました。

 

早々に諦めて、iPad Pro送りにしました。

 

絵コンテ用に描いた絵の、セルフ描き足し・修正なので、精度が問われる作業ではないのですが、それにしても思うように使えません。悲劇的なくらいに、線が明後日の方に流れていきます。

 

Macにも液タブは必要かな‥‥と思う一方で、iPad Proが液タブの代わりになる‥‥という噂がiOSで囁かれていますが、一向にその気配はなし‥‥です。

 

しかし、画材然としたProcreateに慣れてしまった今、Procreateと同等の使い心地を、Photoshopは無理だとしても、他のソフトウェアで得られるかどうかは、心配なところです。

 

でもまあ、ClipStudioにもっと慣れてみるのも必要だとは思いますし、冬は先行投資でCintiq 4K(私の環境では2.5K止まり)を買ってみるのも良いかもしれません。


Intuosは一応「何かあった時の保険」として繋ぎ続けてはいますが、どうせ上手く使いこなせないのなら、外しちゃっても良いかな‥‥と思い始めています。絵をゼロからIntuosで描くことは、今後は一切ないでしょうしね。

 


Appleという基準

なんだかんだ言っても、私がApple製品を選択しがちなのは、Apple社コンシューマ製品の品質基準に一定の信頼をおいているから‥‥だと思います。ふと考えて、自己分析すると、そういうことになります。

 

最近、EIZOのCG3145で、開発中の4K60pのアニメーション映像や画像を表示する機会がありましたが、そりゃあもう、質実剛健で申し分なしでした。やっぱりそれなりの値段のするリファレンスモニタは格が違って、iMacのモニタとは大きく品質が異なる、圧倒的な基礎性能があります。色付けのない整然とした色彩で、小指の先までの小さなディテールをかっちりと表示する4KHDR60p(120pまでイケるようです)のモニタは、民生とは格が違いました。

 

しかし、値段は300万円です。まあ、どこぞの御曹司か御令嬢でもない限り、自宅には置けないですよね。

 

プロ用リファレンスモニタの性能を日頃の基準とする映像制作者が、自己研究や開発目的で自宅に環境を揃えようとする時、じゃあ、何を買えば良いのか‥‥ということになります。

 

実は必要に迫られて、安い値段(‥‥と言っても10万円台ですが)で、どうにか4K60pHDRを観れるモニタはないか、最近探してみたことがありました。日頃からハードウェアに接している同僚にも協力して頂いたのですが、やっぱりどうしても、良い感じのが見つかりません。10bit以上でHDR(300nitsくらいで十分です)、できれば各帯域のRGBはフラットな特性で‥‥って、少なくとも2017年現在は厳しいのでしょう。10万円台なんて、「おととい、出直して来な」‥‥なのでしょうね。

 

つまり、現実的に考えれば、小規模・個人規模で考えるなら「どう妥協するか」ということになります。

 

だからと言って、「最安値」の製品は、最安値なりの理由があります。

 

その昔、MacBook Airが出た頃に、NetBookを買ってみたことがあります。ASUSかどこかの29,800円の製品でした。そして、安い製品というのは、どういう部分を端折るのかを、まざまざと実感しました。

 

画面の解像度とか、記憶装置の容量とか、端子の数ではないのです。カタログには書き表せないような、極めて基本的な部分が、安値の製品ではひどく劣っていました。

 

それはトラックパッドやボタンの操作感・クリック感だったり、暗部の色調の乱れだったり、スペック表では「この値段でそこそこの性能を誇っている」ように見えて、実は細かい各所が安普請・Poorで、それが作業性の効率をいちいち引き下げてきます。NetBookに限らず、普通のモニタでも安値の製品は、かなり厳しいもの(各帯域の特性とかが特に)があります。

 

かと言って、前述した通り、プロ用機材を買うわけにはいかないのが、個人規模の現実です。

 

繰り返しになりますが、じゃあ、何を買えば良いのか‥‥ということです。

 

私は結局、Apple製品に落ち着いてしまいます。「安くはないが、馬鹿高くもない」、新機軸もどんどん意欲的に盛り込みますし、製品品質における社会的立場もあり(酷い製品を売ると、世間から叩かれる)、ぶっちゃけ、「一番買いやすい」のです。

 

それが理由かはわかりませんが、会社ではWindowsでも自宅ではMacやiPadという人は、最近特に周囲に多いです。「安物買いの銭失い」にもならず、「度を超えた高価な製品というほどでもない」のが、Macやiほにゃららに行き着く理由かなと思います。

 

まあ、あくまで私観ですが、個人用途ならば、iMac 5KとiPad Proの組み合わせは、コストとパフォーマンスのバランス的に「最強」と言って過言ではないと思っています。‥‥あくまで、私観ですヨ。

 

 

とは言え、「Appleの製品が、都合、基準となり得る」のは、今までのAppleの製品開発のドクトリンや品質管理のポリシーゆえですから、今後、Appleが私の期待しない方向へ進めば、他の選択肢を探さなければならなくなるでしょう。そうならないことを祈るばかりですが‥‥。

 

 

 

仕事で旧互換の「デジタル作画」を作業するのなら、ぶっちゃけ、絵が描ける最低限の性能のマシンでも構わないでしょう。しかし、そのマシンを「伴侶」にした場合、手に入れられるのは2K、24p、SDRの過去だけです。4K、60p、HDRの未来には全く役不足です。

 

コンピュータで絵を描く、映像を作るという行為が、どんな未来に繋がっていくのか、ごく自然に想像すれば、必要な機材も技術も浮かび上がってくるはずです。

 

たとえ「民生」レベルであっても、未来を掴むことのできる製品を、自分の「メカの伴侶」にする必要があります。

 

 

 

でもねえ‥‥、Appleは怖い会社なんだよねえ‥‥。結構、ばっさばっさと「切り捨て御免」をするからなあ‥‥。

 

 


Fire HD 10、新型。

安いタブレットの代表格、AmazonのFireの新型、「Fire HD 10」が登場しましたネ。

 

解像度は1920x1200で必要十分。設定&参考資料ビュワーには申し分ない性能です。お値段は前モデル(29,980円)からぐんと下がって、18,980円です。

 

クーポンコードで4,000円引きで、14,980円で買うことも可能です。

 

現物は見てないですけど(まだ、発売前ですから)、今までのFire 7と8の感じからして、じゅうぶん、イケると思います。

 

もちろん、iPadやiPad Proの完全な代用品にはなり得ませんが(iPadはiOSが強力な武器ですからネ‥‥)、セカンド機、サード機として、用途を限定して使えば、価格の安さが際立つ魅力的なタブレットになると思います。

 

私の自宅の作業環境で、iPad2が今でも現役なのですが、さすがに色々と動作が重くて、置き換えたいな‥‥と思っておりました。使用の用途は、画像ビュワー、映像ビュワー、Primeビデオ&NetFlixビュワーなので、Fire HD 10に置き換えても全く問題ないはずです。もちろん、絵コンテビュワーにも使えるでしょう。

 

なので、ポチっと予約。

 

プライム会員ですと、ちょっとした容量のCloud活用、無料の音楽、無料のビデオ‥‥と、プライムの利点が何重にも活きてきます。設定資料を見ない時=画像ビュアーとして使わない時は、プライムビデオで昔のアニメや特撮が見放題ですから、私の年代にはタマらんものがあります。

 

任意の映像をm4vで書き出してFireで読み込めば、映像資料のビュワーとして活用できます。m4vならば、iPadでもiPhoneでもiMacでもFireでも、全ての端末で再生できるので取り扱いが容易です。movより手軽ですよ。

 

 

microSDXCカードは、256GBまで対応しているので、無理に64GBを買わずに32GBでも良いように思います。

 

ただ、現時点でナゾなのは、CPUの仕様が「最大1.8GHz x 2」と書かれており、技術仕様には「1.8GHz x 2、1.4GHz x 2 クアッドコア」と表記されている点ですかね。‥‥‥‥結局、どっち?

 

 

私は仕事で、iPadとFireを併用しており、その使い所、使い道は、大体定着しています。iCloudの利点を活かす場合はiPad全般、絵を描く時はiPad Pro、ビュワーとして使う時はFireかiPad‥‥のような感じです。

 

要するに、机から紙を一掃するために、iPadとFireをその時の予算とニーズに合わせて購入し使い分けております。

 

予算面でとても有利なFireに、ようやく1920pxのHDサイズが出て、しかも1万円台ですから、無理にiPadで全てを揃えなくても、環境は整えられます。Fire 7はかなり小さい画面でしたが、10インチならば、問題なくビュワーとして使えますネ。

 

 

 

 



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