ファニーな好機

現在はコロナの状況もあり、ネットワークでデータを送受して作業をすることも増えましたが、一方で、従来のカット袋を動かして運用するスタイルも、もちろん健在です。

 

完全なペーパーレスでネットワークオンラインでの作業スタイルに切り替えた作品なら、自分が作業した証を何らかの情報としてコンピュータのデータとして記録する必要があります。

 

以下は作業場で使用しているPMの情報ページのスクリーンショットです。特殊なカットなので、耳慣れない工程があるのはご容赦ください。

 

*予め作業済みの作業物を転送したものは、異様に作業IN/UPが速いです。‥‥実は当初、ひとりで作業するカットゆえに、自分の中だけでフローしようと思いましたが、工数を総合すると結構な作業量となり、PMにお世話してもらう方針に切り変えたのです。

*こうした作業情報が、全カットに網羅されます。上図ではカットナンバーなど作品固有の情報を外してスクリーンショットしています。

 

 

全工程をひとりで取り回したので、私の名前ばかりですが、クライアントソフトで設定したユーザ名が反映されています。ファイルサーバを直にほじくってファイルをアップダウンするのではなく、クライアントソフトがアップダウンしますので、サーバが無法地帯にならずに済みます。いざという時は、このPMと連動しているファイルサーバがバックアップの役目も果たします。

 

開発者のかたと打ち合わせて、自社開発したPMです。私にとってこのPMはまるで虎の子です。

 

作業開始前にワークフローを確定し(中途の変更も可能)、フロー図も生成されるので、フローの中で迷子になりませんし、シーン・話数で区切られる進捗表をみれば、どのくらい作業が進んでいるかもわかります。

 

下図は、フローのスクリーンショットです。自分ひとりで全工程を作業するカットだったので、できるだけ工程数の少ないフローをカスタマイズして作りました。

 

工程の定義やフローは自由定義できる仕様です。

 

*複数人数で大掛かりな工程を有するカットは、フロー図も巨大になります。

*もしフローに破綻がある場合、警告が出て確定できない仕組みです。つまり、設計ができていないフローは、作業が開始できません。‥‥実に良い仕組みです。

 

 

 

とはいえ、完全ペーパーレスに切り替えられる作品は、まだ僅か。

 

多くは現物のカット袋との混在で進行します。

 

そんな中、ネットワークで作業する人間が、混在状況を考慮せずに、独自にコンピュータ上で署名するオプションを追加すると、「署名の重複」が発生します。

 

コンポジット作業の場合、カット袋に「誰が何撮をしたか」を記名しますし、映像のカットボールドにはコンポジターの名前が記名されます。もうそれでじゅうぶんでしょう。

 

さらにまだ増やすのは、まるでハンコばかり突いている日本社会を再演するかのようです。

 

 

 

現在はネットワーク経由で仕事する人もいますし、自宅作業で制作進行さんに回収してもらう人もいますし、スタジオに入って作業する人もいて、状況がそれぞれ異なります。

 

つまり、オンラインでの作業証明には無縁の人もいれば、是非とも署名したい人もいて、温度差がかなりあります。

 

でも、それはしかたないです。現物運用、ネット運用の、どちらかに決めきれない現状なのですから。

 

 

 

だからこそ、時期を待つのです。

 

小規模作品で完全ペーパーレスの作品作業の経験を積んで、ノウハウを蓄積して、「次」に備えるのです。

 

 

 

ネット経由のデータと現物のカット袋が混在している状況で、独自の判断でオプションを追加して広めようとしても、広まるのは困惑です。

 

現状において色々と行き違いがあるのなら、オプションを追加して解決するのではなく、旧来の方法論で地道に解決していくのが適しています。‥‥だって、旧来の方法論の現場での障害であって、ペーパーレスの現場ではないのですから。

 

 

 

もどかしい気持ちは、特に先進的な意識をもっている人なら、なおさらだと思います。

 

しかし、そのもどかしさは、現状の現場では払拭できないことを悟って、好機を待つのが肝要だと、私は考えます。

 

今こそチャンス!‥‥という時に、PM開発中‥‥では、攻勢は最初から足踏みです。

 

逆に、現在の混在して混沌としている今の状態こそ、絶好の開発期間です。

 

紙にもペンタブにも緩く二股をかけた、ある種、Phoney Warの今こそ、緒戦で得た経験値をフィードバックして、兵装の改良を進める好機です。

 

 


盛り込みの限界

タイムシートをデータ化して、どんどん機能を追加していくと、限りあるB4用紙の面積を消費し従来の役割が損なわれ、「これは何の伝票なの?」という本末転倒な事態にもなりかねません。

 

なので私は、タイムシートは従来のままにして、新式のシートは新規で仕切り直そうと思っています。

 

タイムシートは集計表でもなくチェック表でもなく、まさに「タイムシート」です。原動仕を経由し撮影するための伝票です。作業している人々も、タイムシートには本来の役割を期待しているはずです。

 

ですから、集計表や各工程チェック表、進捗状況などの情報を記載するのは、もはやタイムシートの範疇を超えます。それでも、従来のタイムシートの機能を保持していればタイムシート足り得るでしょうが、撮影メモ欄が圧迫されたり、カット番号や尺の表記が読みにくくなるようでは、むしろ新機能が従来の機能を阻害することにもなります。

 

かと言って、追加表示のスペース捻出のために、片側1秒ずつ削って、4秒シートにする? ‥‥かなり猛反発されそうですネ。タイムシートといえば、6秒(または3秒)と何十年も習慣づいています。「タイムシート」と呼ぶのならば。

 

機能の拡張を盛り込んでも、全員参加でなければ意味がありません。作業者によっては、何箇所もチェック欄を確認して記名することになり、むしろ、さらなる混乱を招く可能性があります。

 

例えば、撮影作業時(コンポジット)はただでさえ、色んな箇所(タイムシート、タイムシートの裏、カット袋のメモ欄、カット袋の付箋紙など)に色んな指示が分散して書かれて集約せず、とても煩わしいです。さらにタイムシートに今までなかった機能を盛り込んでしまうと、今以上に確認箇所が増えて、確認漏れ・チェック漏れ・記名漏れが発生するでしょう。加えて、本来書くべき必要な撮影指示が、機能盛り込みで圧迫されてスペースが足りず(もともと狭いところにきて‥‥ネ)書けなくなることもありましょう。

 

 

 

今までのタイムシートには新機能や新しい役割を被せずに、そのままの書式を維持して運用するのが良いと感じます。

 

日本式のタイムシートは昭和の産物。令和の今に、平成よりも前の昭和の書式を踏襲しているのですから、限界はどうしてもあります。

 

無理にタイムシートに機能を盛っても、周囲の人々の認識は昔からのタイムシートのままです。人々の認識を変えるには、「タイムシート」という名前が付いている限り、かなりの時間がかかる‥‥か、もしくは、実質不可能かも知れません。

 

 

 

カットアウトで使っている新式のシートは、スプレッドシートを利用していますが、全員がスプレッドシートにアクセスして自分の名前を書き込んで、枚数の集計も自動でおこないます。演出家が演技やカメラワークのタイミングを書き込む欄がありますが、タイムシートとは異なる書式です。

 

リグを組むのに必要なパーツは、キャラごとにグループ化され、ABCという名称ではなく、upperArm、foreArm(lowerArm)、thige‥‥など実際の部位の名称を付与します。「Bセル 目と眉」ではなく、eyelid、eyebrows、eyelash、pupilと具体名で書き表します。

 

従来の作画形式の場合は、24コマに分割したタイムライン上に数字で記述します。加えて、従来の作画で動かしたレイヤーでカットアウトのリグを組む際にも柔軟に対応できるようにしています。

 

印刷することは全く考えていないので、項目数(レイヤー)は必要な数だけ増やすことができます。皆がコンピュータネットワークのオンラインで閲覧することが大前提です。

 

ただ、あまり出来が良いとは思いません。まだまだ工夫や改善の余地はあります。PMと連動したいとも思います。

 

新旧の技術を包括して、さらに未来の拡張まで対応するシートは、そう簡単に作れるものではないと自覚していますので、今はフィードバックの時期と心得ています。

 

 

 

現在は混乱期であることも相まって、混乱を抑制するために、当座の対抗手段としての機能を追加したくもなりましょうが、それがまた、さらなる混乱を呼ぶ可能性も考慮したいところです。

 

その代わり、次世代技術への転換時に「全く新しい概念のもの」として新しいシートを打ち出せば良い‥‥と私は考えます。

 

試験運用は小グループでおこない、いよいよ普及への自信が高まった段階で、正式バージョン1.0をリリースするのが好ましいです。

 

タイムシートも含め、ソリューションを導入するときに、何を一番敬遠するか‥‥といえば、ベータ版のままだったり、サポートが曖昧だったりするところです。便利な機能の有無よりも、継続して安定して運用できるか否かに、ジャッジの材料を見出します。会社が大々的に導入するとなれば、なおさらです。

 

 

 

まあでも、そうしたことも含めて、今は移行期。

 

コロナまで絡んで、もどかしく苛立つこともありますが、今は仕様変更を繰り返す時期ではなく、情勢を見て「次」を準備する時期と心得ます。

 

 


安全保障。

YouTuber。制作進行の様子を解説している人がいるらしくて、回収の話とかも映像にあるらしいです。私は見てませんけど、ツイッターで情報を見かけました。

 

やばい。

 

それこそ昭和の頃から危うい方法でしたからね。

 

なので、これ以上は書くまい。

 

 

 

昔、人気作品の未撮影のセルが、壁をブチ破られて盗難にあった‥‥なんて話も聞きました。凄い話です。シュワちゃんなの?

 

 

 

壁をブチ破ってでも侵入してくる窃盗団はともかく。

 

実物・実品は世界にただ1つなので価値も高いですが、盗難には弱いですよネ。

 

紙に描かれた絵は、世界にただ1つ。紙の原画も、紙の動画も。

 

ペンタブで描かれた絵は、コピーしなければ世界にただ1つのファイルですが、母艦に送ったり、サーバにアップした時点で、複数の全く同一のデータが存在します。たまたま自分のiPad Proに隕石(小石)が直撃しても、サーバにアップしてあれば大丈夫。

 

‥‥まさに一昨日、iPad Proが過放電で起動不能になった際に、複数箇所にデータを置いておく安全を実感したところです。

 

セキュリティ上の問題においても、データによる暗号化通信で、作画の成果物を送受する必要性は高まるでしょう。

 

 

 

データは、人災でいくらでも消失しますから、バックアップ体制は不可欠です。バックアップさえしておけば、少なくとも全てを失うことはないです。

 

一方、紙はどうか。

 

フリーランス個人で、盗難や紛失にそなえて、まさか回収前に自分の描いた紙の絵を全てスキャンしている人はいまい。紙は制作会社に渡ってスキャンするまでが脆弱ですよネ。

 

 

 

なるほどなあ‥‥。まさか、YouTubeで、なあ‥‥。

 

こうして、紙は、テレワークや安全保障上の理由から、徐々に、徐々に、遠ざかっていくのかも知れませんネ。

 

 


撤退戦と新規開発と。

新旧両方の技術をまるっと内包できて拡張性に富み、端末での閲覧と編集に軸を置き、データベースやファイルサーバと連携する、新しいシート形式は、もはやタイムシートと呼ぶ必要はないと感じています。「タイムシート」という名前を使い続ける限り、旧態依然としたイメージが付き纏うからです。

 

名前は大事。

 

だってさ。「タイムシート」と聞いたら、旧来のタイムシートと同じ内容を誰でも想像しちゃうでしょ?

 

新しいシートとは、映像の時間軸を記述する撮影伝票ではなく、映像に関わる様々な要素を包括するシートです。その「様々な要素」とはもちろん新技術の要素も含まれます。「BG」「セル」「撮影指示」だけを記述すれば良い書式ではないです。

 

古い習慣と技術においては、タイムシートという名前のままで構わないと思います。

 

新しいシートは、何か名前を考えましょう。

 

 

 

ここ2年くらいの間に、私はとことん妥協して、旧来タイムシートは、紙のタイムシートをスキャンして、レイヤーを重ねてペンタブで数字を書くので良いと思うようになりました。

 

「えええ‥‥ そんなバカらしいことがあるか」‥‥と思うでしょう。私も最初はそう思いました。

 

 

 

そりゃあ、笑いものですよ。

 

数字を画像データとして、表の画像に書き込むなんて。

 

Excelの表をスクリーンショットでJPEGに書き出して、そこにペンタブで手書きで文字を書くようなことですもん。

 

しかし、旧態依然とした書式を踏襲するなら、たとえ他業種には知られたくない恥ずかしい現状でも、あえて受け入れて、状況の変化を待つのも手です。

 

 

 

最初は考えるんですよ。タイムシートのデータ化って。

 

実は私もタイムシートを表計算で組んでみたことはあります。2007年くらいのことです。

 

でも、旧来のタイムシートの機能を踏襲するだけでは、あまりにも技術の未来展望を軽視した、虚しい取り組みだと悟りました。

 

タイムシートで運用していたアニメの技術から、まるで進化しないことを想定して、タイムシートをコンピュータ上で再現するなんて、それで何年自分の人生を無駄にするのか、ゾッとしたのです。

 

 

 

そりゃね。

 

タイムシートのスキャン画像に、タブレットで文字を手書きで書き込むなんて、あきれますよ。

 

でも、あえて、それで良いんじゃないですか。

 

そのくらい、割り切って妥協して、そのぶん、未来の新しい技術基盤作りにリソースを注いだほうが良いです。

 

 

 

タイムシート画像にペンタブで書き込むのは、レイヤーを活用すれば意外に便利ですしネ。

 

選択範囲で切り取って、AセルからBセルに変える、タイミングをズラす‥‥とかを、消しゴムで消さなくても、画像でズラせば良いだけです。これは地味に楽。

 

「俺、何やってんだろうな」と虚しい風が吹くことはありますが、移行期の繋ぎなら、弾薬箱だってクラスター爆弾に早変わりです。つまり、防御戦です。プライベートライアンの後半のSS装甲師団との戦いのアレです。

 

まともなソリューションとして考えれば呆れてしまいますが、ありあわせの材料で移行期を凌ぐと明確に理解していれば決して無駄な取り組みではありません。

 

 

 

撤退戦は必要最低限の装備で防戦してできるだけ時間を稼いで、攻勢に転じるための準備期間を捻出することにあります。

 

紙時代・フィルム時代からの撤退戦において、撤退専用の新兵器をゼロから開発して投入するのは、戦略戦術の愚、戦費の無駄遣いではないでしょうか。特攻専用のロケットモーター搭載新型機「桜花」なんて作る必要ありましょうか。

 

今はレシプロ(プロペラ)とジェットの端境期。

 

タイムシートに代わる新式のシートを作るには、まず「ジェット戦闘機に乗るパイロット」をもっと増やさねばなりません。ジェットパイロットの「実際の戦闘」からのフィードバックが開発には不可欠だからです。

 

ジェットパイロットは、旧式のアビオニクスで当面は操縦することになりましょうが、やがてアビオニクスも新式にリプレースされ、レーダーの技術も進化しましょう。

 

つまり、アビオニクス‥‥制御系のタイムシートは、ジェット化よりも一歩遅れますが、それで良いのです。フィードバックの時間差がどうしても生じますからネ。

 

 

 

2020年代、2030年代が、どのようにアニメ映像が進化して新しい花を咲かせるか、想像していますか?

 

未来もアニメの作り方は基本的に変わらんだろう‥‥と思っている人が、実はタイムシートに固執しているように思えます。実際、昭和の作り方の基本のまま、絵柄とお話を差し替えれば良いと考えている人は多いですよネ。だから、タイムシートのままで良いと思っているわけです。

 

私は、アニメの作り方を、基本的に変えたいと思っています。‥‥いや、変えるんじゃなくて、ゼロから再発明するくらいの気概です。変えたくない人々まで巻き込むのではなく、新たなフィールドで興したいです。

 

私にとっては、2020年代以降の20年は、最後の20年間だと思いますので、そりゃあもう、夢を膨らませて、新種の花があちらこちらで咲きほころんでいるのを想像します。

 

今のまま、テキトーに消化試合よろしくルーチンワークで作り続けて‥‥なんて考えておりません。だから、タイムシートをやめて、新しい時代のシートで、新しい時代の各工程を繋ぎたいのです。

 

私はアニメをみくびっていません。

 

アニメなんて、いつものストーリー展開で、こんな風な絵柄で、こんな風につくっておけば良い‥‥だなんて思いません。

 

まだまだ可能性を秘めた映像の宝庫だと真面目に考えています。

 

だから旧来のタイムシートを頑なに踏襲しようとする流れに反発します。旧来のタイムシートの中には、もはや表現技術の広がりは期待できません。可能性を実践しようとした途端に、タイムシートの書式の古さ(そりゃあ、昭和の産物なので)が露呈します。

 

新しいシートの書式が、新しい時代には必要です。

 

 

 


プチマウンティング、ツイカースト

前の記事で、私は学生時代にスクールカーストがめんどくさて億劫で、「何か重いなー」と感じるたびに学校を抜け出していた‥‥と書きました。いわゆる「ソロ活動」をしていたわけです。変な言い方ですが。

 

キャリアに応じた連帯‥‥とかいうと耳の障りが多少は和らぎますが、要するにマウンティングのフローです。

 

そうか。‥‥私がツイッターを使わないのは、どこか昔のスクールカーストの匂いというか、マウント合戦みたいな構図が、面倒だと察知しているからだろうな‥‥と、ふと気がつきました。

 

 

 

普段は弱者側、下層側にいる人間が、強者・上層側の人間に誹謗中傷するのは、普段は果たせないマウンティングの好機を見出すから‥‥とも言えます。強者の至らない部分やミスを、「それみたことか」と追求するのは、弱者からすれば絶好の「プチマウンティング」のチャンスですもんネ。

 

一方、強者・上層側は、弱者・仮想側の人間が「なぜ下層に留まるか」を定期的に論説することで下層側の劣等感を煽り、カースト上位を維持しようとします。加えて、たまに甘い飴のような慰めを下層側に施すことで、バランスをとったりもします。

 

うーむ。書いててイヤになりますわな。どっち側も。

 

なので、私は昔からソロ活動なのよね。

 

「iPad ProとiMacで自分のアニメを作ってみようよ」とここで書くのは、考えてみれば、ソロ活動の可能性を説いているとも言えます。

 

 

 

私がフリーアニメーターだった頃。

 

同じくフリーアニメーターが集まるフロアに席を置いていた頃、年長の巧い人たちは、決して私を下っ端、下層扱いはしなかったのを思い出します。カーストなんてなかったです。

 

若いがゆえに経験が浅い‥‥というだけで、上下などない。

 

これって、すごく大事なことです。

 

経験の浅さは、決して「下」ではなく、経験を積む前の段階である。‥‥そのように接してくれたフリーアニメーターの人々を思い出すと、何かジーンと温かい感情が込み上げてきます。

 

フリーランスでソロ活動ですもんね。ソロの「間合い」をわきまえた人たちですもんね。

 

私はプロとして基礎を形成する20代の頃に、そうした現場に居たことを、とても幸運に思います。

 

 

 

未だに、スクールカーストの呪いから抜け出せず、成人・社会人になってからも、マウンティングやカースト上位に情熱を燃やす人もいるのでしょうけど‥‥

 

やっぱり、私はそれは死ぬまで「結構です」かなぁ‥‥。

 

 

 

でもまあ、仕事上では、技術的な側面で、相手・先方を納得させないとアカン時はあります。

 

納得させる‥‥いわゆるマウントの一種です。

 

大小の差はあれ、マウンティングは世の常。

 

であるなら、メローなマウントくらいにしておきたいですネ。

 

相手の胴体に馬乗りになって、こてんぱんに屈服させる必要なんてないです。

 

 

 

私はペーパーレスを推進しますし、タイムシートではない新式のシートへの移行も訴えておりますが、決して古い方法論を否定しているわけではありません。新旧のものごとにカーストを設定なんてしません。

 

お前は紙とデジタルの、どっちの味方なんだ!?‥‥と言われりゃあ、いやあ‥‥どっちも。

 

直近5年間はiPad Proを使って絵を描いてますが、それまでずっと紙がメインだったんですよ。何十年も。

 

嫌いになるわけないじゃん。

 

あくまで「4KHDRの時代に、A4用紙では辛い。合理的に考えて、ペンタブ環境に移行すべし」と考えるだけです。前からこのブログでも書いてますが、4KHDR時代に紙が生き残って独自の価値観と品質をアピールする方法のアイデアはあります。

 

最近再掲したので気がひけますが、もう一度、引用。‥‥下図の4Kコンセプトのキャラは、2014年(iPad ProとAppe Pencil登場前)に、紙と鉛筆で描いた線画をスキャンして作っています。

 

 

 

 

まあ、この絵柄なら、Apple Pencilでも今では描けるくらい馴染んだので、ペンタブ作画で描きますが、「紙だからデジタルとは水と油」なんてことはないですし、紙に馴染んだ人々の技量を4KHDR時代にも活かす方法論はいくらでも思い浮かびます。

 

マッチングの話です。

 

上か下かではなく。マウントをとるとらないの話でもなく。

 

オールドマーシャルサウンドを192KHzのデジタルレコーディングで生々しく蘇らせても楽しいのです。同じく、紙と鉛筆のニュアンスが唯一無比の表現を発揮するなら、どんな手でも紙ベースを貫いて、デジタルデータの映像作品に作り上げても良いでしょう。

*RETAS互換100%の今は、紙は二値化の入力手段なので、紙と鉛筆の個性はほとんど残っていません。Animoだとよかったのにねえ‥‥。Harmonyは単純に金の問題で、各社は導入したがりませんしネ。

 

 

 

世の中は、マウンティングとカースト意識に満たされているかも知れません。

 

そんな中で、どのように商業作品を作り、自主作品を作り‥‥と、個人の意識が日々の行動に影響しましょう。

 

考えてみれば、マウンティングとカースト意識があるからこそ、社会は成立し、その中で葛藤が生まれ、作品のシナリオのネタにもなるわけです。キャラクターのデザインのアイデアにもつながるでしょう。

 

一方、私はソロ活動を少年時代から実践してたので、なかなか、ツイッターのプチマウンティングとツイカーストの中には入っていけません。

 

善きツイートもあるのは理解していますが、トレンドにランクインするのは、プチマウンティングとツイカーストの渦を絵に描いたような話題ですしネ‥‥。

 

なので私は、相変わらず、見るだけツイッター。

 

 

 


iPad Pro、バッテリー復活。

作画作業にてメインで使用していたiPad Pro 3型が、不注意で電源を入れたまま放置してしまい(作業後に仮眠したのれす)、過放電で電源が入らなくなった‥‥と昨日書きました。予備機ですぐに作業再開しましたが、バッテリーの問題は解決せねばなりません。

 

調べてみると、あまりにも放電しちゃうと、汎用の充電器やケーブルでは充電できなくなって、黒い画面に赤い残量の電池のマークが点滅(遅いサイクル)を繰り返す状態から抜け出せなくなるようです。点滅は「充電できてませんよ」という合図であり、いくら待っても復活しないので、同梱されていた充電器〜Apple純正の18W充電器で対処します。

 

で、昨日ヨドバシに純正の充電器とUSB-Cケーブルを注文して今日届いて、早速接続したら、しばしの暗転ののち、充電が開始され、めでたく治りました。

 

*USB-Cの充電器は、iPad Proの3型以降です。

 

 

 

なので、汎用の充電器だと復活しない場合は、修理に出す前に、純正の充電器に繋いで充電してみることをオススメします。

 

充電さえ始まってiPadが起動すれば、そこからはいつもの汎用充電器で充電できます。

 

 

 

自分が買い足した充電器は、24Wだから電力不足ではないはずだ!‥‥と思いがちですが、電力不足が原因ではないかも知れません。

 

なぜ復活しないのかは、ナゾのままです。

 

純正の充電器とiPad Proとの非公開のカラクリが潜んでいても、私らコンシューマには解りようがないので、素直に純正充電器で問題解決!‥‥です。

 

 


バッテリー過放電か

iPad Proの作画作業メイン機が、過放電らしきにより、起動不能。ケーブルを挿すのを忘れてました。

 

うぎゃあ!‥‥と思いましたが、「こんな時のために、バックアップ機を用意しておいて良かったよ」と真田さん風に、短時間で作業再開できました。

 

データはサーバにも母艦にもあり、予備機もあり、Apple IDでAppも共通して使用可能。

 

ちゃんとバックアップ体制を敷いておけば、スーパーに蛍光灯を買いにいくのと変わらぬ時間で復旧できますネ。

 

 

 

でも、起動不能のiPad Proはどうしたものか。

 

純正の充電器とケーブルで、まずは充電を試みます。それで復活することも多々あるようです。

 

純正以外の充電器とケーブルは、どんなに待てど、黒い画面の電池切れの点滅から復旧することはないようです。点滅表示の時点で「充電できてませんよ」の合図らしいです。

 

もし純正充電器でダメなら、バッテリー交換です。10800円なり。

 

まあ、たとえバッテリー交換でも、相当酷使した2年だったので、全然良かです。

 

 

 

こんな時にApple Careの有無が問われますが、iPad ProのCare料金はそこそこお高いので、バッテリー交換くらいのトラブルなら、Careなしで修理のほうが安くつく可能性は高いです。

 

頻繁に持ち出して持ち歩く人は、Apple Careは良いでしょうネ。

 

 

 

しかし、ちょっとビビった。

 

作画のメイン機が起動しないんだもん。紙作画で言えば、朝に作業を開始しようと思ったら、作画机がブチ壊れて使えない状態だった‥‥みたいなものです。しばし、呆然としますわな。

 

でも、母機のほうに随時転送して提出処理、その後にサーバにデータコピーの段取りゆえ、2箇所にデータ(Procreate形式ではなくPSDですが)があり、予備機のiPad Pro(2型です)に前作業のデータをAirDropして、何のストレスもなくProcreateで作業再開できました。

 

紙作画も他の机に物品を移動して再開すれば良いですもんネ。それと同じことが、iPadとiMacで可能です。

 

 

 

iPad Proがクラッシュしたら全てを失う‥‥なんてことがないよう、母艦とのコミュニケーションは大切に。‥‥できるだけ。

 

ただまあ、自助努力ではなく、作業上の必要なルーチンとして、カットを上げて提出することがバックアップも兼ねる仕組みにしたほうが良いですネ。

 

なので、PM。プロジェクトマネージメント。

 

これからはPMは必須だと思います。紙作画では制作進行さんがPMの物理層を本人の行動で実現していましたが、今はテレワークへの転換もあり、近い未来はネットワーク主体へと切り替わっていくでしょう。物理的に物を運ぶのはコンピュータネットワークであり、その運用技術が各社の腕の見せ所となるでしょう。

 

 


ストラトとレスポール

分厚い液タブは、私の中では「レスポール」、薄型の液タブは「ストラト」です。わたし的には、アニメーターにとってのペンタブはギタリストにとってのエレキギターみたいな関係なので。

 

ぶっちゃけ、レスポールでもストラトでも「弾きゃあいい」んですが、自分にとってのプレイアビリティはストラトのほうが格段に上です。

 

レスポールとストラトの違いは、重さ・厚さ・形状に由来する「弾きやすさ」の違いです。

 

似たように、厚い液タブは、薄い液タブに比べて、確実に描くにくいです。無理して肯定せずに、正直に申せば。

 

背面のスタンドを立てると、特にインチの小さい液タブは、独特の描きにくさになります。なので、液タブそのものをスタンドするよりも、机全体を傾けたほうが、私は描きやすいと思うんですよね。

 

天板を可変で傾斜できる机は色々と選択肢がありますから、メインのモニタはVESAマウントの堅牢なアームにつけるなどして、ゆったりとリラックスした体勢で絵を描ける環境は作れます。

 

 

 

現在、私のiMacにはペンタブが繋がっておりません。たまに不便なことはありますが、どうしても使いたい時は、AstroPadかSide Carで、iPad Proを液タブに変えます。

 

しかし、やはり大きな面積の液タブは魅力です。デスクトップマシンにペンタブ不在の状態は決して良いとは言えません。

 

 

 

液タブが大きくても、実は実際に描くエリアは、特にアニメやコミックの場合、そんなに広くはありません。美術系のイーゼルにキャンバスを立てて描く趣向とはちょっと性質が異なります。

 

なので、ツールウィンドウで消費される面積で考えると、22〜24インチあたりがちょうど良いように思います。そして、解像度は20インチ以上ならば、4Kにしておきたいです。やっぱり、2Kの密度だと線がボケるんだよねえ‥‥。

 

つまり、Cintiqで考えると、Proの24インチあたりになりそうです。しかし、もう少しコンパクトに薄くならんもんかな‥‥。

 

加えて、OSやAppの設計が、タッチ入力ありきで設計されていないので、なかなか面倒です。ギターに例えると、アンプやエフェクターが旧世代な感じです。

 

ゆえに、今でも足踏みして導入せずにいます。いざ購入となると、デスクも含めて30万越えの出費になりますもんネ。やたらに「試しに買ってみた」なんてできんのです。

 

 

 

 

レスポールは、伝統のギター製造過程にエレクトリック要素を追加した感じのギターです。

 

一方、ストラトは、ギターそのものを、現代工業技術で再定義したギターです。

 

弾くだけでなく、リペアしてみると、しみじみ、レスポールとストラトの根本的性質の違いを実感できます。

 

ガットギターって、ハイフレットのプレイアビリティはほぼ無いに等しいですが、レスポールもその性質を継承していて、セットネックの付け根あたりが邪魔で邪魔でしょうがないです。どの音域も自由自在に弾きこなすタイプのギターではないです。シングルカッタウェイではありますが、お世辞にもハイフレットが弾きやすいとは言えません。

 

ストラトは、エレクトリックありき、工業生産ありきの設計で、ガットギターの面影はほぼ無しです。ダブルカッタウェイでネックの付け根もすっきりスリムにまとまっており、ハイフレットの6弦も格段に押さえやすく弾きやすいです。木材を効率的に使って、生産性を高めている点も、リペアの際には大きな利点となります。

 

*シングルカッタウェイとはいえ、レスポールのオリジナルシェイプは、弾きにくいです。レスポールの良さは、プレイアビリティというよりは、もっと違うところにあるように思います。

 

*同じギブソン系でも、SGはかなり弾きやすくなります。ボディも薄く、ネックの付け根もスムーズです。ダブルカッタウェイは、やっぱり相当な弾きやすさを提供してくれることを実感できます。一度、ダブルネックの12弦のネックのほうで、Song Remains The Sameを弾いてみたいなあ‥‥。

 

ストラトは、なんだかんだ言っても、やっぱり弾きやすいです。そして改造もしやすいです。生産性を向上させるための様々な工夫を凝らしており、現代的なギターです。Fenderが健在で、Gibsonが傾いた理由を、完成品の中に見る思いです。ストラトの派生型がどんどん弾きやすくリシェイプされているのは、もともとストラトに弾きやすさの素質があったからですようネ。

 

 

 

まあ、ほんとにぶっちゃけ、「どんなギターでも、腕が良ければ、弾ける」のです。

 

しかし、演奏者が求めているのは弾けるか否かではなく、もっとその先です。

 

ペンタブも同じ。

 

画力があれば、よほど描きにくい粗悪な製品でなければ、絵は描けます。

 

論点はそんなレベルではなく、自分の表現しようとするニュアンスが、どれだけストレートに阻害されずに、ペンタブを通して結実するかという話です。

 

つまり、表現の内容によっても、道具・機材の評価は大きく変動します。二値化大前提なら、描線のニュアンスに事細かくこだわる必要はないでしょうが、自分の線がもろに完成映像に映し出されるとなれば、かなりのプレイアビリティが機材側に必要になります。‥‥もちろん、本人の技量もネ。

 

 

 

70歳になっても、おなじことを言ってそうです。

 

道具は、自分の体を拡張した一部なので、やっぱり気になるのは当然ですよネ。

 

 


ホトトギス以外で。

あなたを武将に例えると、どんなタイプ?

 

‥‥というのを、以前、何種類かの性格判断Q&Aで遊んだ時、

 

豊臣秀吉

明智光秀

徳川家康

 

‥‥とバラバラな結果となり、あまりのブレ幅にあきれたことがあります。

 

特に、秀吉と光秀の結果はどうか。ブレるにもほどがありましょう。

 

でも逆に、何種類かやってみて、絶対に出たことがないのは、信長さんです。出ないな、信長。

 

 

 

信長、秀吉、家康‥‥と言えば、ホトトギス。

 

鳴かぬなら、

 

殺してしまえ

鳴かしてみせよう

鳴くまで待とう

 

‥‥とそれぞれ続きますよね。

 

なるほど‥‥。よく考えてみれば、私は、どれにも当てはまらない気がします。だから武将診断でもバラつくのかな?

 

私だったら、

 

鳴かぬなら、それならそれで、ホトトギス。

 

だわさ。

 

鳴かないホトトギスに執着してもしょうがねいです。鳴く鳥はまだ他にも存在するので、より綺麗な声を持ち、ホトトギスに比肩し得る鳥を可愛がって育てて、鳴き声を愛でるので、それで全然いいじゃん。‥‥と思いますネ。

 

 

 

私は小中高と学生だった頃に、スクールカーストみたいのがイヤ‥‥というかめんどくさくて、「ソロ活動」をしてました。テキトーに輪に加わって、テキトーに居なくなる‥‥的な。‥‥なので、よく学校を抜け出して、ほっつき歩いてました。

 

ソロ活動すると孤立するように思えますけど、そうじゃないんですよネ。絵やエレキが人より上手だと、カーストに組み込まれることなく、独立枠で存在できるのです。つまり、自分の居場所を、絵や音楽が提供してくれたわけです。人よりいっぱい描いたり弾いたりすることで、ソロも可能になる‥‥という相関図。

 

この方法論って、実はあまり知られてないのかな‥‥。

 

ギターの演奏も絵の練習も、コミュニケーションを絶って練習しますから(友達と遊びながら練習なんてできないので)、ぶっちゃけ、ディテール的には自閉状態とさして変わらんのよネ。

 

でも、ギターを弾ければ、学園祭で演奏できるし、絵が上手なら、県展とかに展示されるしで、クローズとオープンの両方が用意されてます。練習の時はクローズ、発表の時はオープン‥‥と。

 

 

 

ホトトギス。

 

ホトトギスを鳴かす話なのに、別の鳥を鳴かすなんて、ルール違反だ。デタラメだ。

 

‥‥なんて言う人もおりましょうが。

 

私は、皆がピック弾きで速弾きを競っていた際に、ライトハンドであっけなく枠を破ったエドワード・ヴァン・ヘイレンが大好きですので、アニメでもいつの間にかできてしまった枠をブチ破って、新たなフィールドに飛び出したいと思うのです。

 

枠から疑う、ホトトギス枠。

 

ん〜。必殺のハード・ラブ

 


環境を増強ス

iMac 5Kを2014から2020に入れ替え、ぶら下がっていたHDDの移設やら、SSDのキャッシュディスクの増設やらで、大幅なストレージの環境変更を実施しております。

 

ワークディスクを2TBx2のRAID0 4TBから、3TBx2のRAID0 6TBへ移行しました。

 

今月は、バックアップディスク=TimeMachineのディスクを12TBに増設します。6TBのHDDをRAID0で組んで、新規バックアップを生成します。

 

全て新規で買ったわけではなく、購入したのは6TBのHDD1つのみです。あとは、構成を取っ替え引っ替えして、環境を整えました。

 

*WDの青。6TBで11000円くらい。個人用途でバックアップディスク(頻繁にアクセスせず、速度を求める用途でなければ)なら、全然十分な性能です。

 

 

 

今年いっぱいで順次増強するのは、

 

SATA SSD 1TBとUSB3.1 Gen2の二発ケースで、RAID0の2TB キャッシュディスク(そこそこ高速)

32GBメモリをさらに2枚買い足して、4GBのモジュールと交換し、128GBマックスへ

 

‥‥あたりです。

 

After Effectsはアホのようにメモリを食うので、128GBまで年内に盛ります。特にカットアウトはマシン性能をかなり要求しますから、4K解像度ともなれば、128GBでも持て余すどころか、ちょうど良いくらいです。キャッシュディスクの低価格で精一杯の大容量高速化も、結局After Effects合わせですから、2Dとはいえ、なんとも贅沢なソフトウェアですね。

 

 

 

NIやEWの大容量の音源(500GBとか)もセッティングし直し、192KHzのオーディオインターフェイスも接続し、見違えるように環境が増強されていきます。

 

今まで2014のiMacでは息切れしていた数々のリソースが、iMac Proに比肩する2020のiMac 5Kにて快活に動作するので、「準備しておいて良かったよ」としみじみ思います。‥‥一度に揃えるのは、金がヤバいくらい飛びますからの‥‥。

 

 

 

自宅では、PQで1000nitsのHDRのオペレーションは無理ですが、HDRグレーディングに備えて絵作りすることは、Display P3で500nitsのiMac 5Kでも可能です。

 

iPad ProとiMac 5Kの威力は計り知れないです。

 

 

 

ボカした調整レイヤーを比較明で被せるんじゃなくて、本当のスフマート技法を映像で。

 

それには、元絵も二値化トレスではキビしいです。描線に豊かな表情がなくては、スフマートではなく単なるボケた絵になってしまいます。

 

iPad Proのドローソフトの性能を駆使して、あらゆるニュアンスの描線を描き出し、そのニュアンスを繊細なまま、スフマートで柔らかく包み込む。

 

現在の制作現場では極めて難しい表現ですが、iPad ProとiMac 5K 2020のコンビなら可能です。今年後半と来年は、自主的にそのあたりに実践的に踏み込もうと思います。

 

 

 

今は亡き、わたなべぢゅんいちさんが「いつか、ラッカムみたいな絵でアニメが作れると良いね」と話していたのを、今でも私は忘れていません。

 

初めて、わたなべさんのデスクでPhotoshopをいじった時に、「本当にできるかも知れない」と武者震いしたのも覚えています。

 

ラッカムだけに留まらず、松園のような日本画の潮流の作風もできるでしょうし、ちひろのような輪郭線を淡い色彩で表現した絵も動かせるでしょう。

 

2014年にコンセプトを描いた下図のキャラも、ようやく、マシンスペックに重度の負担なく、それなりの負荷でオペレーションできるレベルに、2020年の環境が揃ってきました。

 

*このキャラでどんなストーリーが‥‥という具体的なのは無いんですけど、演技をつけて一言でも喋らせてみたい‥‥と思うとります。従来のアニメは、アニメ絵のキャラが喋る作品がほぼ全てだったので、こういう作風のキャラが喋るとどんな印象になるかを、ちゃんと演技をつけて実験したいのです。

 

 

一見、単純化した線の数ですが、今のアニメ制作現場では無理ですよネ。マシン環境性能も相当要求します。

 

あと10年、マシンの進化が速かったら‥‥と悔しく思いますが、まあ、それは言いっこなし。

 

段階を経て、2020年の今に至ったことだけでも、世界の技術進化に感謝せねば。

 

 

 

日本は確かに、欧米に比べて、自由にアニメを作っている部分も多いです。それは紛れもない事実。

 

しかし一方で、線で区切って塗って‥‥という「アニメ絵」の制限を受け続けています。5000枚も描くのだったら、それも致し方なきこと。

 

アニメは絵を動かして命を吹き込めばアニメ足りえたはず。‥‥しかし、日本におけるアニメは、いつしか「アニメ絵で30分番組を作ること」に変わってしまいました。

 

その枠組み、そろそろ堅苦しくないですか?

 

2020年の今、技術の進化によって、別のアプローチも出現しています。

 

そのアプローチは、まさにiPad ProとiMac 5Kの中に存在します。Cintiqと高性能Windowsマシンにも同様に。

 

だったら、やりましょう。命あるうちに。‥‥死んだらできないもんネ。

 

 

 

なので、6TBのHDDを買ったのです。

 

すごい飛躍ですけど、中では繋がってまうす。🐹

 

 



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