マイ・グリカ

iPad Proが手元にあれば、手作りのグリーティングカード〜グリカが、簡単に描いて作れます。

 

凝って描くより、簡単な絵柄のほうが、可愛く仕上がります。

 

 

 

ずいぶんとテキトーな元絵ですが、幸せな雰囲気だしょ。

 

特に難しいことはないです。この程度のぼんやりした元絵が描ければ、Procreateで5〜10分で作れます。

 

手順は、以下です。

 

 

 

元絵を描くために、適当な色を選びます。好きな色で良いです。

 

 

適当なペンプリセットを選びます。「この線が楽しそう!」と感じたプリセットで良いです。

 

 

心を込めて描きます。絵柄はフワッとしてても、ココロだけは。

 

 

ほいだら、後付けで、キャンバスの生地っぽいのを描きます。

 

「テクスチャ」というペンプリセットがありますので、その名の通り、キャンバスのテクスチャっぽくてハマります。

 

レイヤーを1つ作って乗算にして半透明にします。テクスチャで絵が隠れちゃったら意味ないので。

 

 

 

‥‥あ。別に乗算じゃなくても、下に敷けば良いですネ。その辺はお好みで。

 

また、全面を塗る際に、わざとムラを残して塗ります。綺麗に1色にベタ塗りしたら、テクスチャの意味がないので、筆圧を弱目に、軽く撫でるようにムラを故意に作り出します。

 

次に、下地の色を、やっぱり後付けで作ります。

 

「下地なんて、最初に作っておけばいいじゃん」とか言われそうですが、絵柄に合わせるので、最初から決められないのです。何を描くかを最初に決めて、その後で背景で盛っていくわけですネ。

 

クマらしき動物にも、色というか、明るさを足します。文字のバックにも色をつけます。この辺はアドリブで、文字やクマが見やすいように描き加えます。

 

 

飾り縁のような効果を描きたして、グリカ感を演出します。

 

Procreateには楽しいプリセットが多数用意されているので、楽しそうな雰囲気のペンを選びます。

 

 

ふわっとユルい絵も、盛り立ての方法次第ですネ。気合を入れてムキになって描くよりは、逆に、テキトーな絵の方が、ハマるように思います。

 

ここまでくれば、あとは色の仕上げのみです。

 

レイヤーをスタックして(=フォルダにまとめて)、そのスタックを複製してフラット化して1枚にします。

 

 

レイヤー分離状態をバックアップするのは、職業柄。

 

スペルミスが発覚した際など、万が一に直せるようにレイヤーは分けた状態で複製してバックアップし、最終の色調補正は統合した複製でおこないます。でもまあ、これも好きずきですネ。統合したあとでも、レタッチすれば直せなくもないですし。

 

色を強調します。おこのみで、どのようにでも、いくらでも。

 

 

暖かい色調にしてみました。冬生まれの人の誕生日とかには良さそうです。夏なら、涼しい色調も良いですネ。

 

では、最後の段取り。

 

このままでは、Procreateユーザしか読めない独自ファイルですので、「共有」機能でJPEGあたりで書き出します。

 

 

 

iOSの「いいかた」なのですが、「画像を保存」を選ぶと、iPadローカルの写真Appに保存されます。写真をiCloudでリンクする設定にしてあれば、ほどなくして、使っているiPhoneでもクマのグリカが表示されます。

 

明確に他のMacやiPhoneに転送したい場合は、AirDropを使って画像を飛ばします。

 

私はやったことがないですが、メールに直に添付することも可能みたいです。その際は、JPEGの容量を予測して、6000pxの巨大な絵を送らないようにしたほうが良いですネ。

 

ちなみに、このクマのグリカは、iPad Pro 12.9のスクリーンサイズなので、「2732x2048」ピクセル寸法です。

 

チーズケーキ・ビスケット。

 

ラムネ・クリームソーダ。

 

 

思い詰めてマジメになって描くよりは、送る人のことを想いながらフワッと描いた絵の方が様になる、「装飾で盛るグリカ」スタイルです。

 

むしろ、日頃絵を描かない人が描いた方が、妙味が醸し出されて良いくらいです。

 

お菓子のようなニュアンスで盛って、どんな線画もグリカにしちゃいましょう。

 

 


Child's Anthem

思うに、戦後の団塊、さらのその団塊のジュニア、そして団塊とはならなかったその後の世代は、誰もが「未体験の時代」を経験し続けているのだと、最近は強く思います。

 

前例を引き合いに出して、「大丈夫。結局、何とかなるだろう。」という甘い見込みの予想を、どんどん打ち崩しながら、時代が進んでいるように思います。

 

もちろん、ループ傾向はあります。定期的に繰り返す事象は多いと思います。

 

しかし一方で、第3次ベブーブームはこなかった。‥‥ループしませんでした。

 

3度目の子供たちの凱歌は鳴り響かない‥‥のでしょうか。

 

 

たとえ、団塊と呼ばれることはなくても、子供たちは確かにそこに存在し、自分たちの声で叫ぼうとしているように、私には思えるのです。

 

かつて、団塊ジュニアの私らがそう叫んだように。

 

自分たちの声で、自分たちの凱歌を!‥‥と。

 

 


プリセットで遊ぼう

iPad Proと言えば、Apple Pencil。

 

Apple Pencilを買ったなら、1200円のProcreate(ライセンス買い切り・サブスクではないです)を買って、まずはお絵かきを楽しみましょう。

 

Procreateは「ブラシスタジオ」という名のペンプリセット作成ツールがあって、かなりたくさんの設定項目があるのですが、わけもわからないままでも、イジくりまわして遊んでいるうちに、自分にあったプリセットがいくつも出来上がります。

 

 

*たまには、こういう絵も描いてみます。自分に合ってないのは承知で。‥‥描いてみると、いろいろ感じ入ることもあるス。絵はやっぱり、何を描いても難しい‥‥と。‥‥目と鼻と口の距離感がわかんないなあ‥‥って、それ、顔の中身全部じゃん。

 

 

で、1つのプリセットでも描く絵柄で、随分と変化がでます。

 

 

最近は、レタスの二値化が標準化し過ぎちゃって、アニメーターは線のニュアンスを「積極的に表現しちゃいけない」くらいまで、描線を均質に描くことが求められています。

 

一方で、撮影工程で人の手描きのニュアンスを効果として追加する事例も出てきて、何だか、アニメーターは線を引いているのに線を描いていない‥‥と言っても言い過ぎではない状態です。線を描くことが、アニメーターの第一歩だったのにね。

 

アニメーターは、単に描線の軌跡を入力する「人力メソッド」になってしまったような感があります。

 

でもまあ、レタスの二値化トレスを今やめるわけにはいくまい。現場の現実は現実として受け止めつつも、アニメ業界以外のところで、アニメーターは様々な描線を獲得すべきと思います。

 

 

 

なので。

 

iPad Pro 12.9インチとProcreateで絵をいっぱい描きましょう。アニメの二値化のためだけでなく、自分の画業のために。

 

まずは好きな絵を、好きなだけ、存分に。

 

 

 

 

歳がすぐにバレる絵ですが、まあ、それはいいです。アラウンド50が、20代、30代のフリをしても、みっともないだけだし。

 

絵は「.procreate」形式で1ファイルあたり、5〜50MBくらいです。レイヤー数と画像サイズでファイル容量は大きく変化しますが、一番安いiPad Proでも128GBの容量がありますので、溺れるほど描きまくることが可能です。

 

 

 

 

 

iPad Proは、「お絵かきペンタブレットPC」の中では、一番手頃な価格で、高性能を併せ持っています。

 

どう考えてもカメラとしては持って構えにくいものの、歴代のiPad Proは高い性能のカメラ&ムービー撮影機能を有していますので、作画資料として秒間120コマで撮影することも可能です。動きの勉強にも役立ちます。

 

 

 

自分を二値化のトレス線のためのアニメーターと限定するなら、会社の用意した液タブとPCで絵を描き続ければ良いですが、自分の「絵描き」の「画業」としての将来を考えるなら、アニメの二値化トレスだけに縛られるべきではないと思います。

 

アニメの絵しか描けないカラダになるのを、自分でも回避して、可能性を自ら広げていかないとアカンです。

 

二値化トレスに明け暮れ、アニメ業界の方針に沿って忠誠を誓っても、引退後に何の恩賞もないです。だれも老後は保証してくれません。アニメ業界だけでなく、今の日本の政治を見ても、自分の中で事業を展開しなかった人間は、酷い老後が待っていそうです。アニメ業界がアニメーターに老後の恩賞の年金を保障するなんて、聞いたことがないですもんね。

 

だったら、アニメの絵以外の様々な絵を描いて、自家発電を考えなきゃ。

 

アニメの作画机以外で絵を描ける環境を手に入れ、色々な絵を描いてみないことには、自分の可能性すら自覚できません。

 

 

 

まだ、アニメの作画で食えているうちに、同時進行で自分の画業の未来を考えましょう。

 

自分の将来のビジョンは、自分こそが描けるのです。

 

 


りんごのきもち

Wacom Mobile Studio Pro(MSP)に限らず、どのメーカーもAppleの包括的なビジネス戦略に対抗し得る製品を販売できるのか、むしろ、Appleが飛び抜けて異質なだけのように思います。

 

例えばMSPで言えば、

 

  • Wacomの開発したwOS
  • Wacomが審査・管理し一元的に配布するwOSのApp
  • Wacomが開発・製造したCPU W12X
  • そしてWacomのMSP〜wPad

 

‥‥みたいな話になります。普通、一企業じゃ無理です。マイクロソフトでも難しいですよネ。

 

ですから、Appleを引き合いにだして、他は云々‥‥というのは、ある意味、反則技なのかも知れません。Appleは異質そのものですもん。

 

 

 

1998年頃、Appleは買収されて消滅すると多くの人が思っていました。Mac/Winの両「信者」の戦いは、Win信者の勝利のように思われ、数多くの人々がAppleの落ちぶれようを嘲笑したものです。

 

しかし、嘲笑した人々は、2020年現在、結構多くがiPhoneを使ってたりしますよネ。

 

時代や運命って、ほんとに先が読めません。

 

私はAppleがこんなに世界有数の大企業になるなんて思ってませんでしたし。

 

Macは使ってましたけど、Windowsマシンも使ってました。なんとなく、Macのほうが、「個人が自宅で使って、馴染む感じ」がしたので、自宅ではMacを使っていました。

 

私はiPhone3の頃から使っていますが、これもガラケーがどうしても使いにくくて、いちかばちかで、iPhoneを買ってみただけのことです。ぶっちゃけ、携帯電話までAppleでなくても良いと思っていましたし、当時は全然iPhoneが流行ってなくて、多くの人が「iPhoneは日本では流行らない。日本はガラケー文化。」と思っていた時代です。

 

そしたら、何よ。iPhoneがここまで売れまくるとは。‥‥しかも、ガラケー万歳だった日本で。

 

 

 

Appleが危ういところは、まさに「人でAppleが激変する」のを、Apple自身が過去に証明したことです。ジョブズが復帰しなかったら、今頃、Appleは存在してないですよネ。

 

スカリーやアメリオなどの経営トップのままだったら、Appleはここまで持ち直して巨大になれなかったでしょう。多分、消えてた。

 

つまり、ジョブズが亡くなって久しい現在、ティムが引退するなり舵取りを誤ったりすると、そのあとは大転覆することもあり得る‥‥ことです。

 

Appleくらい金をもってれば転覆なんて‥‥と思う人もいるでしょうが、どんな大型の船でも、不沈艦の誉れ高い超弩級戦艦でも、虻のような雷撃機編隊に囲まれれば、撃沈する時は撃沈するでしょう。Appleは80年代の頃に既に大企業だったわけですが、90年代に買収&消滅寸前までいきましたし。

 

私自身、表面から見れば「Apple依存症」のように見えますが、心の奥では「いつまた、危機がやってくるか」を常に抱いています。前回の危機をリアルタイムで、ユーザとしてリアルに体験したので、安易に楽天的に「もう大丈夫」なんて思えないです。

 

年ごとの収益報告の記事を読むたびに、「今年もなんとかなったのね。Apple。」とひと安心します。あくまで、ひと安心。Appleが変な方向に進み始めて、コンピュータに情熱をなくしたら‥‥とか、たまに考えて、Apple亡き後にどのように仕事するかまで考えます。‥‥98年頃にそう思ったのと同じく。

 

Windows100%の人々を見ていて思うのは、まさかWindowsが無くなるわけがない、マイクロソフトは永遠だ‥‥という潜在的な安心感を抱いている様子です。もっと言えば、あまりコンピュータに興味のない人が多いように感じます。

 

目的意識がある人は、Mac/Winの両方にいるでしょうが、惰性で使う人々はわざわざAppleのmacOSを選ばないので、Winのほうが多く感じるのでしょうネ。

 

 

 

Appleって、かじられた林檎がトレードマークですよね。かじられて欠けた林檎‥‥って、随分と遊び心がありますよね。

 

他の企業、特に日本の大企業なら、「欠けてるなんて縁起が悪い。理想をデザイン化すべき!」とか言いそうですが、そんな日本の企業よりも遥かに巨大なAppleが「欠けた林檎」を掲げるのは、日本大企業に欠けている要素を逆に象徴しているようにすら思います。

 

日本のアニメ産業も、実は「欠けた林檎」なんじゃないかな‥‥と思うことがあります。

 

アニメ作品に皆が求めるのは何? 完全に成長した何一つ欠けることのない完全体のストーリー? ‥‥むしろ、不完全ゆえに何かで補おうとする強い欲求じゃないのかな‥‥と思うのです。

 

Appleは隙間企業のように、私は思っていました。Windowsが手を出さない隙間をどんどん突いて、ユーザ数を挽回したのが2000年以降のAppleの道筋のように感じます。

 

アニメって、「人々の心の隙間」産業のように思います。

 

人間の表向きの社交ではない、裏側の弱さを支える役割を、マンガもアニメも担ってきたはず。その隙間を忘れて、大企業の完全完璧指向が幅を聞かせて、隙間産業が体現できましょうか。

 

欠けているからこそ、何かを欲して、何かを見つけられる。

 

 

 

アニメ産業だけではないです。

 

かつて日本の企業が、僅かな隙間でも入り込んで自分たちの居場所を作ろうと無我夢中でモノを作り出していた時代。

 

それを忘れ、自分たちは完全体になったと過信して錯覚し、隙間や欠けた部分や不完全な状態の大切さを忘れたがゆえに、伸びしろを見失っているんじゃないですかね。今の日本って。

 

 

 

アニメ制作会社は、どんな企業をモデルにしますか? マイクロソフト、IBM?

 

私は「欠けたりんごのきもち」を掲げるAppleに、人々の隙間に寄り添う「マイノリティ」の道筋を見るのです。Appleがマイノリティだなんて、笑われるかも知れませんが。

 

1984のCMの中で、ただ一人、警備を振り切って、囚人たちの中を駆け抜ける女性。‥‥まさに、あれです。

 

 


iPadとMSP

WacomのMobile Studio Pro(MSP)は、iPad Proのある種「Windowsの対抗馬」のような存在で、初めて登場した時から注目しています。

 

ただ、登場当時のデモ機をいじった時は、いろいろ難しい部分を感じました。厚さと熱さ。ペンの応答速度。常駐ウィンドウに占有されて描画画面が小さいこと。

 

最新のMSPでも共通しているのは、PCとしてのスペックの低さです。できればメモリ32GBモデルを出して欲しいです。なまじ「PC」として使えるWindowsマシンなので、iOSのiPad Proと比較すると、値段と性能面にハンデを感じます。

 

なんか‥‥、バイクなのに、積載性と防雨を求められ、レースにも参戦せよ‥‥と要求されているような立ち位置で、不憫にすら感じます。

 

 

 

 

iMacは自動車、iPadはバイク。その棲み分けは結構ハッキリしています。macOSとiOSも然り。

 

しかし、MSPは両方を期待されている暗黙の空気を感じます。MSPでAfter Effectsを起動して使える‥‥なんて思っている人もそこそこ存在しそうです。

 

2Kならまだいいよ。2Kなら。

 

4Kになると、こういうこともあるのよ。4KHDRのAfter Effects動作時のタスクマネージャです。

 

 

 

Xeonの3.7GHz、8コア(だったと思う)、メモリ32GBがフル稼働で95%使いっぱなしです。CPUも平均は47%でも、断続的に80%は使い続けています。

 

ゆえに、以下みたいなダイアログが、32GBメモリXeonマシンでもしょっちゅうでした。

 

*どうせ解決しないから、報告しなくて良いよ。‥‥というか、この画面のプログレスバー、いつまでもこのままでフリーズしてるし。

 

 

 

MSPのお手頃価格(20万円)の性能は、i5のメモリ8GBです。ストレージは512GB SSD。買った最初から、ある程度のことまでしかできない性能限定マシンです。買って2〜3年で旧機種になるでしょう。

 

MacBook AirはBTOで増強すれば、i7でメモリ16GBで20万円(税込)で、ストレージは1TB SSDです。私はもはやメモリ16GBでは役不足と感じますが、少なくとも8GBよりはマシです。

 

MacBook Airは液タブにはならんじゃん。

 

‥‥まさにそこです。MacBook Airはお絵かきの道具としては期待されていません。だから、メモリ16GBでもセーフ!‥‥なのです。

 

MSPはお絵かきの道具として、もしかしたらアニメ業界では映像制作の道具としてすら、期待されているでしょう。

 

Mobile Studio Proを買ったら、クリスタだけでなく、Photoshop、After Effects、Illustrator、Premiere、DaVinci Resolveなど、Windowsで使えるソフトを積極的に使うぞ!!

 

なんという重荷‥‥‥‥‥。

 

 

 

AppleのiPadは、ある意味、卑怯なんすよ。

 

ハードからソフト、OSまで、自社の思い通りにコントロールして、「無駄なく使いやすい高性能ガジェットが誕生しました」って、そりゃあ、そうだろうよ‥‥と思います。

 

MSPはとても不利なように思います。単に「OS付きの液タブ」の展開しかできません。キンタマ(失敬)の部分が他社他人です。

 

 

i7、16GBメモリ、512GBストレージ、2560x1440解像度、お値段アマゾンで30万円

 

一方、一番安いiPad Pro12.9 128GBと、上述のMacBook Air i7 16GBメモリ 1TB SSDを、一緒に買うと、34万円(税込)。

 

微妙な判断ですが、私なら既にmacOSとiOSの連携に慣れていることもあり、迷わずiPad ProとMacBook Airのコンビを買います。

 

日頃の持ち運びはiPad Pro、机に常駐して確認や指示出し程度でAfter EffectsやPhotoshopやIllustrator、DaVinciを使うのなら、MacBook Air‥‥と使い分けができます。MacBook Airは1TBに増設してあれば、iPad Proのストレージを適宜MacBook Airに逃して整理できるでしょう。もちろん、連携はAirDropで。

 

 

 

MSPの第1世代を買って使っている人がいましたが、「思ったように使えない」と、使いにくそうにしてました。おそらく、スペックが中途半端で、デスクトップにもモバイルにもなりきれないのでしょう。

 

実際、MSPは、デスクトップ液タブ環境の、機能縮小版・機能限定版であり、長所はとりあえずWindowsを使えて持ち運びもできるという点です。とは言え、1.44kgに大きな電源アダプタ‥‥では、なかなか持ち運ぶ気分にはなりにくいでしょう。MSPならではの自慢できる長所が見えにくいのは、やっぱりWindowsOSが足を引っ張っている気がします。

 

iPad ProのOSが、iOSではなく、macOSだったら、全くダメダメだと思いますしネ。メモリバカ喰い、マウス&キーボード前提、ツールウィンドウが我が物顔で画面を占拠する‥‥と、macOSの流儀ではiPadは台無しになるでしょう。iOSだから良いのです。

 

13インチで読みやすい、フォントの大きさってものが、ありますしネ。

 

サイドカーでmacOSをミラーリングすると、macOSが如何にiPadに不向きか、目で見て納得です。

 

 

 

Appleは自社のiPadを、これまた自社のiOSで、自在に使いやすくプロデュースします。Appleの包囲作戦は、米国の伝統?

 

一方、日本のMSPはその点、如何ともしがたい面がありますよね。

 

 

 


MacBook Proの存在感

iPad Proの登場で、存在感を押しのけられがちなMacBook Pro。

 

しかし、MacBook=macOSで動作するモバイルは、特に映像制作者にとってはiPadでは代替できない存在感があります。

 

前回に引き続き、モニタの話ですが、MacBookは色校正が、何とか可能(自由自在とは言えないですが)で、ラボの色調と相当似せることが可能です。

 

色彩計で調整なんて、iPadでは無理です。そもそも、そういう役割(プロ映像仕様)ではないですしネ。

 

 

 

アニメ制作会社は、たまに自社のリファレンスモニタ・マスターモニタをラボに持ち込んで比較して検証することがあります。

 

しかし、海外のラボだと、それは不可能ですよネ。実質。

 

なので、色域を示し合わせて、色域の規格に準拠した調整を行なって、「論理的」に一致させることになります。

 

でもまあ、そこそこズレるっしょ。

 

‥‥とタカを括っていると、これがまた、不気味なくらい似ることがあります。

 

 

 

最終段階の色彩に集中して気を配って研ぎ澄ます‥‥のは、コンポジット絡みのセクション監督職をしていると、ありがちな光景です。ラボでの立ち合いの際に持ち込めるのは、個人が持ち運ぶので、モニタ本体ではなく、MacBook Proなどのモバイルになります。

 

そのMacBookを、システムスタッフに出来る限り調整してもらって(調整できる幅が狭いですが)、ラボに持ち込んで比較すると‥‥

 

MacBookの(ショボいはずの)液晶なのに、似ている

 

‥‥と、なんだかAppleに失礼な驚きがあります。実際に私の体験として、ありました。

 

AppleはEIZOとは違って、規格を無視してでも独自路線を突っ走っている感がありますので、モニタの色付けも結構強めです。

 

しかし、システムスタッフに調整してもらったMacBookは、首を傾げるくらい、スクリーン(発光体ではない映写)に似てたりします。「当て外れ」ですが、「嬉しい当て外れ」です。

 

私が使っていたMacBook Pro 15インチがたまたまだったのかは知りませんが、わずかな誤差の範囲でラボのスクリーンと似ていたことは、

 

色域に準拠することの有効さ・大切さ

システムスタッフの調整技術の重要性・大切さ

 

‥‥を痛感しました。制作会社にシステムスタッフが常駐する利点、ありがたさを、ラボの上映を見ながら噛み締めました。

 

そして、MacBook Proの存在感も実感しました。

 

 

 

私はiPad Proを毎日使って、正真正銘のメインの道具です。2020年の今は、MacBook Proはたまにしか開きません。

 

しかし、何でもiPad Proでできるわけじゃないです。コンポジット周りの仕事は、iPadでは全くしてませんし、iPadでは軽い編集くらいしかできないと思います。

 

macOSの様々な機能、様々な映像系のApp。それを使いつつ外で持ち歩くには、MacBookしかないですよネ。

 

入出力の豊富さも、iPadには真似できません。実写のかたが、ブルー(グリーン?)バック撮影のスタジオで、リアルタイムでMacBook Proでブルーバック合成しているのを見ると、iPadでは到底無理な芸当だなとも思います。

 

道具は適材適所。

 

最近、新しいMacBookシリーズが発売されましたが、必要な人には今でもメイン・トップクラスで必要でしょうネ。

 

 


プロファイル、再び。

チェックモニタの調整の重要性は前回書いた通りですが、フリーランスの個人宅でマスモニを導入するのは、コスト的=導入費・維持費的に、明らかに非現実です。

 

ゆえに、制作会社の存在意義もあります。仕事を受発注するだけが制作会社の存在感ではありません。「制作会社のチェックルームのモニタは信用できる」とスタッフ全員が信頼する環境を用意するのも、制作会社の大きな存在理由です。

 

 

 

信頼できるモニタ環境を確立して、ようやく、今後の「カラープロファイル運用」の必要性が見えてきます。

 

すぐ先の未来は、もはやsRGBだけを基準にしていた時代ではなくなります。DCI-P3、PQやリニア(HLG)、もしかしたら1000nitsのテレビや、真にBT.2100が表示可能なモニタやテレビも登場するかも知れません。

 

一方で、アニメーターは、白地に黒い描線で絵を描きますから、100nitsどころから50nitsくらいで充分です。用紙(ドローAppのキャンバス)の白地を500nitsで見続けるお馬鹿さんはいまい。かと言って、PQ合わせで、白地を目に優しく50%のグレーにするわけにもいきません。線画を描くアニメーターは、依然としてsRGBのままで良いです。

 

アニメの工程の内部でも、色彩や輝度の必要な基準が変わります。「全員がsRGB一択」の時代が終わります。

 

 

 

カラープロファイルをなぜ日本は運用しないのか。‥‥ガラパゴスだから。‥‥としか言いようがないですが、そのガラパゴス島にも、4KHDRテレビがどんどん普及して、当座、100〜1000nitsの可変の状況に対処しなければなりません。ガラパゴスにも変化が訪れます。

 

しかし、プロファイル運用は気が正直気が重いです。すべての工程の足並みが揃うのは、かなり難しいです。

 

全員がプロファイルの理屈を理解し、全員がソフトウェアを適切に設定し、各制作集団ごとにマスモニとまではいかなくてもリファレンスモニタ格のモニタを適切に調整して設置する‥‥なんていう「大事業」が、本当にうまくいくのか‥‥と考え込んでしまいます。

 

少なくとも、最初は大混乱で事故多発でしょうね。

 

正直、私自身で考えても、手探りの部分が多くて、運用テクニックを修得しながら、着地点=デファクトスタンダードを見出すことになると思います。

 

現場の運用というのは、頭の中の理屈だけで動くものではなく、実際にやってみせて証明して、徐々に固まっていくものだからです。

 

 

 

机上の空論は物事を動かせない。会議ばかり熱心に開いても、結局実を結ばなかったプロジェクトはいくつもあります。

 

むやみに行動しても空回りする。行動に意義ありとは言え、計画性がなく論理も合理も伴わなければ、結局実を結びません。

 

カラープロファイルはどうなるでしょうね。机上で論理的に計画し、実際に現場で実践することが求められましょう。「机上」と「行動」の両方が必要です。

 

 

 

後付けのHDRではなく、現場がネイティブにHDRを扱うようになった時、さすがにHDR映像をまともにチェックできないのは困りますよネ。

 

ネイティブHDRのアニメは、カラープロファイルなしでも作れないことはないです。しかし、OSがHDRに対応していないのでPQの場合は白飛びしちゃって、オペレーションはしにくいです。

 

それに、HDRとひとくちに言っても、HDR10、HLG、DolbyVisionがあって、さらにPQとリニアもありますし、iPadなどのDisplay P3などもあって、現時点で既に、何をどのように組み合わせるかが、多岐に渡ります。

 

AppleのXDRのように、同じ画面に様々な色域が混在できる仕組みが普及した時、プロファイルなしで運用する方法は不適合になります。

 

 

 

 

でも‥‥。

 

アニメ業界は、HDRだ、DCI-P3だ、PQだなんて言ってられないほど、もっと根本的な部分=どうやって人々が働くか‥‥の部分でどんどん追い詰められています。

 

HDRや4K、カラープロファイルに手が回らない制作集団が存在しても、それを無碍に批判できるほど、業界の状況は良好ではなく、1280pxでも危うい現実があります。

 

業界の成り行きを鑑みつつも、独自路線で独自の生き残りも同時に仕掛けていく必要がありましょう。

 

2030年代はIT分野で50万人の人手不足‥‥とか、ネット記事見出しをどこかで見かけましたが、アニメはもっと不足するでしょうネ。アニメ業界は日本の縮図だ‥‥とも言われますが、縮図以上に、悪条件の毒性を濃厚に煮詰めた状態です。

 

ベビーブーム頼みの構造破綻が、一足先に表面化していく2020年代のアニメ業界‥‥になると思います。2029年には現場のみんなは、どんな状態でアニメを作っているでしょうかネ。

 

日本で第3次ベビーブームが起きない限り、ガラパゴス島の内需頼みの構造は痩せ細っていくだけです。

 

‥‥というのが、実はまわりまわって、カラープロファイルの運用是非に影響しています。ローカリズムとグローバリズムの対峙ですネ。プロファイルなしの運用って、こてこてのローカリズムだよネ。

 

此の期に及んで、ローカリズムとグローバリズムが対峙している場合ではないでしょう。

 

両方の利点を賢く活用できる、新しいドクトリンが必要です。

 

 


モニタの運用

カラープロファイルの話を前回書きましたが、モニタの色の話は、制作現場によって、相当「荒れる」話題でもあります。

 

自分たちのチェック環境は、どの制作集団の誰しも「自分のところは正しい!」と自信を持ちがちです。自分たちが映像チェックをしているモニタが、まさかズレているなんて思いたくもないからです。

 

しかし、実はいくらでも色がズレる落とし穴は、そこらへんに転がっていて、賢明な作業集団は、必ず作業開始前に「自分たちの環境の再チェック」をします。つまり、

 

自分たちは正しい

 

ではなくて、

 

自分たちは間違っているかも知れない

 

‥‥と、自己チェックを行う習慣があります。特に色彩関連は、複数の要素で成立しているので、新しいプロジェクトのスタート時には、環境チェックをおこないます。

 

 

 

現場に本当にありがちなのは、以下のような話。

BGや色彩設計、撮影上がりのラッシュチェックなどに用いている、制作会社の「マスター」となるモニタです。

 

マスターなわけですから、可能な限り正確な色を映し出している必要があります。

 

‥‥が、これがまた、そうなってない場合が多いです。

 

ラボで自分たちの映像をみて、上図のように感じたなら、ラボと制作会社の「上映状態」が何かしらの原因でズレていることになります。

 

そんな時に一番見苦しいのは、「ラボのモニタがおかしい」とか言い出す輩。自分たちの映像チェック環境が正しいと信じて疑わない人です。

 

ラボのチェック環境は、様々な映像プロダクションと仕事をしていますから、ラボ側が異常で不良ならば、各社から苦情がくるはずです。

 

何らかのラボ側のトラブルも可能性はゼロではないでしょうが、多くの場合、ラボに持ち込む前段階で何かが障害となって、正しく表示されないのです。

 

*図は極端に表現してます。さすがに、テレビやモニタの「鮮やか」設定でチェックしている制作会社は見たことがないです(昔は見たことがあります)。

*しかし、いかにも調整がずれてそうなモニタ、いかにもチェックミスしそうな部屋の明るすぎる(=暗すぎる)環境は、今でもたまに見かけます。まっきんきんに明るい部屋、洞窟のように真っ暗な部屋は、どちらもNGです。アニメの監督さんやプロデューサーさんはポスプロのBD/DVDのチェックルームにもいくわけですから、会社のチェックルームにアドバイスしてあげるのが良いです。

 

 

Rec.709の厳密な基準よりも、鮮やかでメリハリのある「色付けされた」モニタで、いつもチェックしていたので、もとのデータの「本当の姿」は自分たちが考えていたよりも明暗が鈍く彩度も低い内容だった‥‥という、本当によくある状況です。モニタ環境を甘く見ている人々の‥‥です。

 

  • 規格の基準は100
  • 130の派手なモニタでチェックしていた
  • ゆえに実際に作っていたデータの中身は77だった

 

‥‥というオチです。この逆もあります。

 

正確な色を映し出すマスターモニタ製品。加えて、テレビだとどのくらい変化するのかを「みせしめ」的に確認するための民生テレビ。‥‥この2つの性質をしっかりと認識した上で日々の映像チェックをおこないます。基準はあくまでマスモニであって、民生テレビではないです。

 

もともと、Rec.709・sRGBは、ものすごく地味で冴えない色域です。テレビ製品を売り出す家電各社は、その地味な規格を、いかに鮮やかにアピールできるかを競ってきたフシがあります。その家電各社の色付けに惑わされて、映像を作る人間たちが民生テレビ製品基準でチェックしてたら、「本当の基準」を見失います。

 

ゆえに、マスターモニタがあり、Rec.709やDCI-P3などの規格が制定されているのです。

 

映像制作のプロなら、マスモニと色域の規格をしっかりと見据えてチェックしましょう。

手っ取り早く、まずはRGB、輝度だけでも、チェックしましょう。

 

ラボはsRGB/Rec.709ターゲットなら、その色域を正確に映し出しています。色彩計で実際の輝度を計測して、モニタの経年変化がないか、何らかの異常がないか、日頃から品質チェックしています。

 

「会社のみんなのチェックモニタ」はどうでしょう。どのくらい、メンテの頻度で正常状態を保っているでしょうか。

 

そもそも、ちゃんとした計測と調整の技術をもったスタッフと機材は常駐していますか?

 

 

ラボで見た時は、素直なグレースケールだったのに、会社でみたら、中間トーンが緑や赤にネジれています。

 

調整がズレてて、表示が異常な状態のモニタでチェックして、「OK」だの「透過光の色味を若干赤く、リテーク」だの言っても、不毛な話ですよネ。

 

ではどうすれば良いのか。

 

地道にあらゆる要素を正しく運用する以外に、道はありません。正確な発色のチェック環境を手に入れるには、基礎技術を積んで積んで築き上げるのです。

 

色を正常に映し出すには、モニタの製品スペック、モニタの経年変化、モニタケーブル(HDMIはくせもの)、OSのカラー設定、ソフトウェアの作業スペースの設定、ビュワーがプロファイルの影響を受けているか否か、ムービーコーデックや画像フォーマットの特性、ちょっと思いつくだけでこれだけの項目があります。

 

モニタの正常状態の維持管理は、まさに制作会社のレベルそのものです。それだけ「難しい」ことなのです。

 

 

 

お高いかも知れませんが色彩計を常備して、チェックモニタを定期的にメンテできるスタッフ編成が必要でしょう。

 

ラボとの定期的なコミュニケーションも必要です。

 

また、モニターディスプレイを製造販売している会社のスタッフとも知り合いになったほうが良いです。

 

さらには、ソフトウェアの代理店で技術的な知識が豊富なスタッフも頼りになります。

 

 

 

これだけ書いといて、なんですが、私は、制作会社とラボがぴっちり隙なく色が合うとは思っておりません。

 

思ってないけど、可能な限り同じ色にしたいとは考えています。

 

なので、カットボールドには必ずカラースケールを組み込みます。色々な場面で、ある程度は状況が汲み取れるからです。

 

*このカットボールドのRGBやグレーのスケールを見て、滑らかに明暗が経緯してれば、良好な状態です。暗部は0から48、明部は159から255になっています。sRGB/Rec.709のSDRだけでなく、HDRのPQで1000nits合わせでも、このスケールは日頃から役に立ちました。

 

 

 

こうして、「モニタの色は難しい。心して取り組まなければ!」と謙虚に注意深く運用すれば、作品のコンポジットが終了して、ラボのカラーグレーディングに立ち会う際には、これがまた、会社とラボの色がクリソツ。‥‥ある意味、不思議なくらい、ラボとの差がなくて、驚きます。

 

日頃のメンテナンススタッフの仕事の賜物、モニター製造会社さんやラボとの良好な関係など、様々な地道な取り組みの成果です。

 

色合わせのことを、軽々しく考える人もいますが、私は20年余のコンポジター生活、ラボとのやりとりの経緯ゆえ、今でも「知った口を利く」ことはできません。どんなに経験を積もうと、慎重さを心がけています。‥‥それほど、色は難しいです。

 

 

+ + + + + +

 

 

ちなみに、話はソレますが、この記事の絵は、iPad ProとProcreateでちゃちゃっと描きました。「ゲシンスキーインク」のプリセットを複製して、ストリームラインを強めに、ジッターを少々足して、綺麗な軌跡が描けると同時に曖昧なアウトラインの揺らぎが表現できるプリセットに仕立てました。

 

絵の雰囲気も大きく左右するので、プリセット作りは難しくも楽しいです。

 

こういう絵ならあっという間に描けるんだけどねえ‥‥‥‥。原画作業は大変だよねえ‥‥‥。

 

 

 


モニタの色、プロファイル運用

アニメ制作現場で、結構危ういのが、モニタの色、です。パソコンに繋がったモニタがRec.709なら、ちゃんとRec.709の色域を表示しているか?‥‥です。

 

インポート、エクスポートの方法にミスれば、容易に色は転びます。そもそも、ちゃんと色彩計で計測して正しい発色をしているモニタなのか、リファレンスモニタとしてふさわしい製品を現場に設置しているか、日々のアップデートによってカラープロファイルが外れてないか‥‥など、チェックポイントは結構沢山あり、その1つ1つがこれまた結構専門的でもあります。

 

マスターモニタを各部屋に置くのは、正直難しいでしょう。単純に金額の問題で。‥‥何十万、いや、何百万もするマスモニを買うことが、アニメ業界の各現場にとって荷が重いことは、誰でも承知するところでしょう。

 

しかし、マスモニではなく、リファレンスモニタなら、なんとか1台は各部屋に設置したいです。だって、色を見てチェックするのに、色を正確に映し出していなければ、チェックにならんですよネ。

 

sRGB、Rec.709に関しては、それこそ数万円のEIZO製のモニタを買えば、ラボとほぼ一致します。例えば、あまり大きな声では言えませんが、「ビジネスモデル」(=カラーエッジじゃない)でも、Imagicaの北斎ルームと驚くほど一致していたことがあります。‥‥ビジネスモデルなのに。

 

もちろん、日頃のメンテが為されているからこその、sRGB/Rec.709です。買ってそのままとか、1番最初に調整したもらったままとか、目視の自己流の調整では、どんなに高いマスモニだろうが、色は合致しません。

 

Rec.709のモニタをちゃんと運用できて、ラボともズレのない環境を構築できているか否か‥‥は、まさに制作集団のインフラの腕の見せ所と言えましょう。

 

 

 

アニメ業界は、2000年代前半に、カラープロファイル運用に挫折した経験があり、2020年の今の今まで、カラープロファイルなしで運用する会社がほとんどです。御社も弊社も。

 

言葉は悪いですが、「バカ入れ、バカ出し」です。時間軸で例えれば、タイムコードなしで編集するようなものです。目視に頼る方法。

 

HDRが普及する今後、アニメ業界のプロファイルなし運用は、決定的にダメだしを食らう可能性があります。

 

ちゃんと、プロファイルを埋め込めよ。‥‥と。

 

Appleの格安の1000nitsクラスHDRモニタ(1600nitsだとか)「Pro Display XDR」は、なんと、Appのウィンドウごとにプロファイルが適用されるのだとか。‥‥私は見ていないので、実際に見た人からの人聞きですが、各アプリケーションの各ファイルのプロファイルを別個に解釈して、表示するウィンドウごとに色域を変えて表示するらしいです。

 

 

そうか‥‥。そういうことが、もう可能なんですね。

 

でも、アニメ業界標準の「プロファイルなし」ファイルでは、マルチ色域表示がそもそも適用されません。ファイルのメタデータの中にカラープロファイルがないのですから、当然ですネ。

 

AppleのXDR登場よりも前に、4KHDRでDCI-P3でDolby Vision PQを扱うことになった際、プロファイルの運用を試行した経緯がありました。しかし、私を含め、アニメ制作現場では20年以上、プロファイル無しの運用に慣れていたため、各作業工程でのプロファイルの扱いが危うく、結局はプロファイルには頼らず、モニタを一律にターゲットの色域へと的確に調整する方法=今までと同じ方法で乗り切りました。

 

しかし、今後も同じ方法でうまくいく‥‥とは思えなくなりました。XDRの話を聞けばなおさら、画像や映像データが「プロファイルを持つ」ことは必須になるのかも知れません。

 

そうなれば、After Effectsの設定も変えることになるでしょう。いつまでも「なし」を選択し続けることはできなくなるやも知れません。

 

 

 

 

20年以上、プロファイル運用に挫折している場合じゃないのかも。

 

HDRを自分たちの新しい武器とするならば、プロファイル運用に再チャレンジすることになる‥‥のかも知れません。

 

だとすれば、おおごとですネ。美術、色彩設計、コンポジット(撮影)、編集、3DCG、特効、2Dグラフィック‥‥と、色が存在する工程は、全員参加となります。

 

アニメ業界にとって、カラープロファイルは言わば「眠れる獅子」でした。

 

獅子が目覚めて、‥‥‥さて、どんな大暴れをするのやら。

 

正直、その獅子=猛獣を、各工程スタッフ皆で手懐ける自信が、まだ今はありません。猛獣だから、檻に閉じ込めておいたのですから。

 

しかし、懐いてみれば、案外、腹を出して甘えてくるのかも? 「ささ、来やれ。腹、撫でてみそ」と。

 

 


Adobe FontsがiOSで使えるようになったけど

Adobe CCを契約している人なら、新しいiPadOSで、Adobeフォントを読み込んで使えるようになりました。AdobeのAppだけでなく、他のAppでも。

 

iPad版Pagesだとこんな感じ。

 

 

私のお気に入りは、貂(てん〜かわいい動物の)明朝書体です。

 

*この可愛い子が、ガンバたちを恐怖に陥れた‥‥って、あれはイタチか。‥‥イタチも可愛いね。

 

 

 

しかし、喜ぶのはまだ早い。

 

Procreateなど、多くのAppが対応してないのれす。今後のアップデート待ちです。

 

使っているAppのフォント一覧に、Adobeフォントが表示されない場合は、Appが対応してないから‥‥みたいです。

 

はやいとこ、対応してちょ。

 

 



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