30612

先週の月曜から日曜までのコロナウィルスの死者数は30612人で、上昇はしたものの、全体的に見れば、まだ減少傾向にはあるようです。

 

 

 

新たな感染の震源地と呼ばれる中南米の状況が、数週に渡る穏やかな減少に歯止めをかけ、先週、先々週と、上昇に転じたと見られます。

 

トレンドラインはまだ減少傾向ですが、トレンドラインまで上昇に転じないよう、見守るばかりです。

 

 

 

昨日は都内の感染者が47人とのことですが、積極的に検査をおこなったため‥‥と補足がありました。

 

でも、積極的に検査した途端に急激に増えるのなら、もっと積極的に検査の範囲を広げれば、感染者数の集計だけはドカンと増えそうです。

 

前々から書いているのですが、日本の死者数の少なさはナゾのままです。

 

日本はとびきり感染に厳しく対処したわけではないのに、なぜ、死者は総計1000人以下なのでしょう。ブラジルでは大統領が「あんな調子」なので被害は大きいとしても、1日で死者1000人を数えた日もあるというのに。

 

のちの歴史がその謎を語るとしても、今は理由がわかりません。

 

日本人としては、死者数が少ない状況を、なんとか終息の日まで維持したいもの‥‥ですネ。

 

 

 

ちなみに‥‥。

 

毎週、グラフのオプション機能が充実してます。Numbersのグラフ機能はあまり使ってこなかったので、便利な機能に驚きです。

 

今回はトレンドラインの機能を使ってみました。

 

トレンドライン‥‥という言葉すら知らなかったです。用語があるとは思わなかったので、「傾向の予測のカーブ」とか言ってましたし、そのカーブがNumbersで自動で計算してくれることも知らんかったです。

 

今回のコロナウィルスだけでなく、色々な場面で活用できそうです。

 


海門HDD

ここ10年の間、壊れたHDDはほぼ全て、Seagate製でした。HGSTと東芝は皆無、WDは1〜2個くらいです。

 

ただ、WDの2個の故障は、アマゾンの梱包の酷さも随分と影響しているように思います。ダンボールの中で固定されずに泳いでいたり、2.5インチなどは封筒の中に銀色の袋のまま=ほぼ生の状態で入ってたりと、壊れないほうが奇跡のような場面もありました。なので、HDDを買う際はアマゾンではなくパソコンショップ系の通販(ダンボールの中で泳がないようにしっかりと梱包してくれます。そこはやはり専門店の安心感。)を使うようにしたら、故障知らずになりました。

 

しかしSeagateは、どんな経緯でも壊れまくりました。ベアドライブをアマゾンで買った時も、アマゾン以外のしっかりとした梱包のお店で買った時も、BTOで内蔵されていた時も、仕事場で調達した時も、大体、使い始めて2年くらいでおかしくなりました。最初から「カッツン‥‥キュキキキ」というイヤな音がしていた個体もありましたネ‥‥。すぐに思い出せるだけで、5個くらい、この10年で壊れました。

 

10年で5個壊れて、まだ安さにつられてSeagateを買うようでは、消費者にも責任あり!‥‥と思うて、近年はどんなに大容量低価格が魅力でも、Seagateの製品は買わないようにしています。

 

「ただ単に、運が悪いだけじゃん?」とか言われそうですが、「運」なんて得体の知れないものなら、なおさら、同じ状況は避けます。

 

 

 

2013年にRAID0で組んだHGSTのHDDは、今でも現役です。RAIDを再構築したこともないです。7年間、ほぼ365日稼働していますが、故障知らずです。無故障・トラブルなしの年中無休RAID0。TimeMachineでRAID0+1的な環境を作っていますが、HDD不調が原因で復元処理をしたことは全くないです。

 

一方、Seagateは、外付け(単体)用途で調達したいくつかダメになりましたし、こともあろうに液晶パネルを剥がさないと交換できないiMac 2.5Kと5Kの2台ともSeagateのHDD(起動ディスク)が故障しましたし、現役で稼働しているSeagateのHDD個体は、かなり少ないです。

 

レッテルを貼るつもりはないのですが、これだけ故障したHDDのメーカーを使い続けるのは、消費者として避けるべきと、少なくとも私は判断しています。

 

 

 

でもまあ、「絶対にバックアップは取る」という習慣が根付いたのは、Seagateのお陰‥‥とも言えます。世界に1つしか存在しないデータは絶対に作りません。必ず、ミラーリングか差分バックアップ(TimeMachine)の環境を整えます。

 

今後は大容量のSSDにどんどん切り替わるとは思いますが、さすがに8〜12TBクラスのディスクはまだまだHDDの独壇場です。起動ディスクやキャッシュはSSD(M.2やTB3など)、大容量を必要とする作業スペースやバックアップ先はHDD‥‥と、個人宅でも仕事をするなら、SSDとHDDを使い分けるのが常識になりそうです。

 

 

 

Seagateのバラクーダは、それこそ、HDDの容量が20〜80MBの四半世紀前からのお馴染みHDDです。私も40か80MBのHDDを、Mac SEなどのOld Macに積んだまま、保管しています。新品未開封の40MBのバラクーダももしかしたら、どこかに眠っているかも知れません(=昔、ソフマップで1000円くらいで投げ売りしてました)。

 

故障しなければ普通に使いたいほど、愛着のあるメーカーではあるので、2020年代に挽回して欲しいです。

 

 


4K時代のiMac

自宅のiMac 5Kは、初代モデルで2014年製です。今どき(4K)の映像制作で使用する際に、もはや限界に達しており、3Kでも厳しい状況です。‥‥ですので、買い替えの時期を虎視眈眈と伺っていました。

 

新型iMacの噂が出ておりますが、2019年型が出荷の遅れを伴っており、いつもの「新型が出る際の兆候」を示しています。まあ、今月のWWDCで発表されるかは、お楽しみとしてとっておいて、過度な期待はしませんが、気になるのはお値段です。

 

私が買ったiMac 5K 2014は、CPUとGPUを最上位に設定したため、税込みで33万円でした。メモリは自分で増設(=BTOではなく、Amazonで別途購入して安く調達)しました。

 

最近、2019年のiMac 5Kを同じ基準で見積もったら、38万円くらいになりました。メモリは別途で、CPUとGPUとSSDの構成です。

 

iMacが40万円近くの時代になったんだなあ‥‥と思いました。‥‥ただ、私が最初に買ったPowerMac8600/250とモニタとスキャナのセットは60万円でした(1997〜98年頃)から、驚くと言うよりは「時代が昔に戻り始めた」と感じました。

 

 

 

で、新型のiMacですが、私自身の関心ごとは、

 

  • CPUとGPUをMaxにすると、税込み40万円を超えるのではないか?
  • メモリをユーザが交換できなくなり、BTOの割高メモリとなり、総額50万円を超えるのではないか?

 

‥‥です。ありていにいえば、お金のこと、です。

 

ベゼルレスになるとか、ハッキリ言ってどうでもいいです。見た目のインパクトなんて1ヶ月もしないうちに慣れるんで。

 

ベセルレスによって5Kから6Kへの解像度拡大に繋がるのなら大歓迎ですけどネ。

 

 

 

これから、5年間を現役・最前線で「在宅映像制作」で使おうと思うのなら、

 

  • CPUはi9
  • GPUのメモリは最低でも8GB以上(12GBくらいは普通に欲しい)
  • メモリは最低でも64GB
  • SSDは1TB
  • 5K以上の解像度
  • Display P3などの広色域

 

‥‥のスペックが必要です。

 

話題のARM Macは、まずはMacBookで地ならししてもらって、次の買い替え時の2025年くらいがターゲットでしょうネ。今は手堅いCore i シリーズで十分かと思います。

 

1.5〜2Kでアニメを作るのなら上記の条件はオーバースペックですが、3〜4Kで各種アニメ技術を作画してコンポジットするなら、iMacと言えど、上記の性能は必須中の必須です。

 

作業場のiMac Pro(メモリ64GB、ビデオメモリ12GB)と、自宅のiMac 5Kは、特にムービーのコンポジットをした際に、大きな性能差が出ます。

 

現在、自宅のiMacはメモリ32GB でビデオメモリ4GB(ビデオメモリの容量でおおまかに世代がわかりますよネ)ですが、4Kをぶん回すパワーがありません。3Kでも動画でエフェクティブになるとキビしいです。

 

カットアウト作画は、マシンの性能をとことん要求しますので(レンダリング中の「メッシュ」関連の大量処理を見ればわかります)、生半可なマシンを買っても2年もたないどころか最初から性能不足になります。

 

CPUやGPUはAppleストアのBTOに任せても良い‥‥ですが、ストアのオプションのメモリは、ちまたの通販の倍(か、倍以上)の値段設定なので、正直厳しいです。

 

16GBメモリモジュール4枚挿しを、ユーザに任せるのではなく、BTO扱いになったら‥‥、一体いくら請求されるのやら。

 

 

 

Mac miniなら、「ユーザの開腹お断り」でも、構わず開いて、メモリモジュールを交換しちゃいます。慎重にやれば済むことですから。

 

しかし、iMacはきついすよ。去年、FusionドライブのHDDが壊れたので、一大決心で「モニタパネルを剥がして」(=文字通り、剥がすのです。…外すのではなく。)、SSDへと交換しましたが、できればもう2度とやりたくないです。バイクのクランクケースを開くのと同じくらい面倒です。ガスケットの再利用は効かんしネ。

 

*iMacの腹から出てきたSeagate。‥‥‥‥また、お前か。

*壊れるHDDといえば、シーゲートのバラクーダ。‥‥いや、Apple製品搭載のはバラクーダとは書いてないか。どんなに安くて大容量でも、バラクーダには手を出してはならぬ。バラクーダ=オニカマスはWikiによると、「人間が食べることは出来ない」んだそうで、いや‥‥ホントにそうだね。

*数えきれないほど、故障してきたSeagate製のHDDはもう2度と使わないと決心しても、製品内部に組み込まれているんじゃあ、避けようもないですネ。‥‥なので、フュージョンドライブは使わず、潔く、1TB以上のSSDにしましょう。

 

 

 

まあ、新型iMacがCPUとGPUのBTO込みで40万円になるのは、まだ良いのです。性能が上がっていますし、未来の映像制作に必要ともなれば、経費です。

 

しかし、割高‥‥というか、倍高のAppleストアBTOのメモリは、できれば勘弁願いたいです。本来なら節約できる数万円の経費を、何ヶ月もローン期間を増やして組み込むのはやるせないです。

 

でも、最近のApple製品の傾向として、メモリをユーザに交換させる方法は廃止しているんですよネ。iMac Proが「Pro」なのに、メモリモジュールを交換できない仕様なのは、この先の数年におけるアップグレード改修=寿命延長に大きな影を落としています。「メモリを増設するだけで、いくら取られるんだよ?」と。

 

テキトーに高い機材を買って持ち腐れするのは、素人さんの所業。機材の対費用効果を追求し、とことん使いこなすのは、プロの面目そのものです。

 

*とことん使いこなす‥‥と言えば、ファントムは私が生まれる10年以上前に初飛行したベストセラー戦闘機です。アニメ業界にも「ファントムライダー」は多く在籍します。その猛者たちが、新型戦闘機にアップグレードする日を待っているのですが‥‥。

*いかにも機動性の悪いF-104J(空自のマルヨン)で、米軍のF-15を模擬空中戦で撃墜判定したとの伝説も。‥‥ですから、「普通、そんな戦い方(使い方)はしない」と言われようが、同じ日本人として、「After Effectsをまさかそんな使い方をするとは」と、アニメ作画にも使いこなす「機動性」を体現することを我ながら快感としております。設計の想定内でセオリー通りに使ってたらつまんないじゃん。

 

 

 

WWDCでそもそもiMacが発表されれば‥‥の話に、色々腐心するのも滑稽なので、「出たら、その時、考える」ことにしましょう。

 

でもまあ、どうであっても、私のiMac 5Kは買い替えの時期です。

 

現用の期間は5年、できれば6年。‥‥その期間の使用に耐えうるiMacの登場を待っています。

 

 

 

もしiMac総額50万円だと、5年で50万、1年で10万、1ヶ月でほぼ1万。iMacだけで月1万円のコストがかかると言うことです。

 

やっぱり、アニメ業界のハイコスト・ローリターンでは、未来の映像制作は成り立たないですネ。

 

 


新時代のアニメーターが覚えるべき事柄

iPad Proを買ったからって、誰でも上手い絵を描けるわけじゃない‥‥のは、誰でもわかることですよネ。道具は手段。手段のおおもとは、人間の能力です。

 

ですので、CintiqやiPad Proを手にしても、アニメーターは紙作画と同じ技量がまず必要です。CintiqやiPadは技量獲得のショートカットや逃げ道ではないので、紙作画と全く同じだけ習熟の過程が必要です。

 

紙作画と同じ技術を獲得するのは、デフォルト=初期状態として必要です。大前提です。

 

その大前提からさらに、コンピュータならではの拡張技術を獲得してこそ、紙作画では持ち得ない価値が生まれます。

 

そのためには、まず、

 

トランスフォーム(位置や回転や拡大縮小)

ディストーションやデフォーム

パーティクル

フラクタルノイズ

 

‥‥の4つの要素を、「撮影」ではなく「作画」の技術として、「デジタル作画」と同時に習得するようにします。

 

この4つを使いこなせるようになるだけで、できることがかなり広がります。つまり、アニメーターの守備範囲・表現領域が拡張されるわけです。

 

 

 

日頃は「動きのタメ」とか言ってるアニメーターが、トランスフォームを使った途端に無頓着になってリニアのキーフレームでスルーするようでは、情けないのひとことに尽きます。

 

動きのツメ・タメを制御して、単なるトランスフォームの値を、アニメ作画の表現に昇華させましょう。

 

After Effectsでは、自在なカーブの制御で、いくらでもツメ・タメをコントロールできます。アニメーターが基本中の基本として拘りたい動きのツメ・タメは、ソフトウェアでも制御可能です。

 

そのためには、制御の方法やコツをマスターすることです。操作自体は簡単で、要は「自分の思った通りに動かせるまでネバれるか」です。

 

アニメーターは「動きを思い浮かべる」のが仕事です。

 

様々な動きの「思った通り」を想像できるのが、アニメーターの強みです。

 

撮影さんは画面ブレでウィグラーを多用しますが、アニメーター視点で言えば、ナンセンス。‥‥一番手軽に、画面のアクションを表現できる画面ブレを、なぜ自分で1フレームずつコントロールしないのか‥‥は、まさに工程の意識の差です。

*1フレームずつコントロール‥‥なんて時間がかかる‥‥とか思いがちですが、頭に動きが想像できていれば、制御は速くて確実で、ピッタリ演技にハマります。同じブレが何秒も続く場合は、loopOut()を使えば良いですしネ。

 

アニメーターがソフトウェアをいじった途端に、キーフレームの制御を野放しにするのは、単に制御に慣れていないからです。

 

であれば、慣れれば良いのです。

 

 

 

「デジタル作画」で従来の作画技術を継承するのは、基本を形成する上で必須でしょう。

 

そこにさらに、新たな技術要素を加えて、足し算ではなく掛け算の技術発展を目指すのです。

 

料理のトッピングではなく、料理法の掛け合わせです。

 

トッピングには限界がありありですが、料理法を組み合わせて掛け合わせるのなら、幅広い料理のバリエーションが生まれます。

 

ハイブリッドとは、パートタイムで交代することではなく、複数の要素の長所を活かすことです。

 

作画をハイブリッド化することによって、ペーパーレス環境の真の価値が創出できます。

 

 

 


週間のコロナ死者数:30320

長期戦の様相が必至のコロナウィルスの状況。

 

以前は、1日ごとの死者数の経緯をNumbersで記録していましたが、週間に切り替えました。

 

2020/06/01〜2020/06/07の期間における死者数は30320人、累計で400581人でした。>AFPの集計を参照。

 

 

 

集計は1日ごと表に記入していますが、月曜から日曜の7日ごとの別表を作って、参照(関数の計算式)によって、数値とグラフを生成しています。表計算の強みですネ。

 

INDIRECT()を初めて使ってみました。私は表計算はさほど使っておらず、SUMとかCOUNTIFとかくらいだったので、INDIRECTのようないかにも頻繁に使いそうな関数も初めてです。式が1行になって読みにくい部分を除けば、表計算も便利ですよネ。

 

来年の1月3日(1月3日は日曜日のようです)まで用意しておきました。

 

この表がどのように塗りつぶされていくか、未来は神のみぞ知る。

 

 

 

週ごとで見ても、ニュースで伝えられるように、確かに減少傾向にはあります。

 

しかし、毎週3万人が死んでいる現実を考えると、やはり異常事態が続いていることには変わりありません。

 

今年の夏、日本がどうなっていくか、表を付けながら、見守っていきます。

 

 

 


負の相関

アニメ作画の機材やソフトウェアは、アニメ作画の報酬・単価が低いがゆえに、高額な設備は導入できない‥‥とは、前々回書きました。もしソフトウェアを導入しようとしても、できるだけ安く済ませたいのは、巡り巡って、アニメ業界の作画単価が低いがゆえです。

 

前々々回は、アニメ業界がソフトウェアや機材にお金を払おうとしないので、日本のアニメ業界に最適なアニメ作画ソフトウェアは、開発する機運が生じない‥‥とも書きました。アニメ業界のスタッフが霞を食って生きているわけではないのと同じく、ソフトウェア開発会社の人々だって、できるだけ安く、しかもサポートは永年‥‥なんて言われたら、霞を食う前に逃げ出しますよネ。

 

なんという負の関連性。

 

しかし、もう1つ重要な負の要素を忘れてはなりません。

 

「デジタル作画」は、紙作画と同じ内容の結果物なので、価値が同じで、優位性がない‥‥という点です。

 

ハイコスト・ローリターンの原因を、別の面から考えてみましょう。

 

従来の紙の作画と同じ、A4用紙150dpi前後で二値化で、絵も紙と変わらない内容で‥‥という結果物に、「コンピュータを使って描いてますから」という理由だけで、高額で取引されるわけがないのです。

 

つまり、ハイコストの環境を揃えておきながら、ローリターン時代と同レベルの結果物しか作れなければ、ローリターンと同じ価格で取引きされても、致し方ないのです。

 

1・アニメ業界の旧態依然とした安い作画単価

2・作業環境にお金を捻出できない

3・デジタル作画の表現技術面の優位性がない

 

この3つが絡んで、「最強(最悪?)の負の相関関係」が形成されています。

 

アニメ業界の旧態依然を払拭する結果が作れない‥‥ので、また1に戻ってループです。

 

ゆえに、現場は「改善せねば」と思いつつも、身動きが取れないままです。

 

一度でも、現場を変えようと思ってアクションした人なら、痛感しているはずです。この「呪い」にも似た、負の渦巻から、どうやっても脱出できない‥‥と。

 

 

 

思うに、渦の中で体制を立て直そうとしても、無理です。

 

渦から一旦外に退避して、考え方自体を変えて、体制の立て直しではなく、新たな構築を目指す必要があります。

 

例えば、キャラを手描きで描くのは良いです。しかし、煙の全てまで1枚1枚作画する必要はありますか? カットアウトを習得して動かせばいいじゃないですか。

 

2008年には下図のような煙の動きは、カットアウト技術でアニメーターが一人で描いて動かせるまでには、After Effectsは進化していました。原画・動画・ペイントの煙のセル枚数が、たとえ300枚分あろうと、一人で、です。

 

 

アニメーターがパーティクルを使いこなすことも必要です。アニメの動きに関わることを、撮影スタッフに丸投げして、ラッシュチェック時にあれこれ言う前に、アニメの動きの一環としてアニメーター自身が制御すれば良いのです。下図の炎は、作画の技術を応用してAfter Effectsの簡易なパーティクル(Perticle Systems II)で作ったものです。

 

 

煙と炎を組み合わせれば、下図のような粉塵爆発のような表現も可能です。これを普通に作画した際の、特に動画にかかる大きな負担は、エフェクト作監をしていたので、よく知っています。

 

 

まず、ディテールが複雑で作画ミス(割りミスとも)を頻発しやすく、1枚を描く時間もかかり、色の塗り分けミス(ペイントのミスに繋がります)も呼び寄せ、たとえ単価に色付けして貰えても焼石に水で、お金も稼げません。

 

しかし、カットアウトなら、原動仕相当の作業を1人で可能です。しかも、タイミングにメリハリをつけたり、わざと抑揚を減らしたり、飛び散る破片を追加したりなどの表現の操作が、アニメーターの絵と動きの能力によって制御できます。

 

カットアウトは今では当然の成り行きとして、キャラの動きのほうにさらに発展していますし、ToonBoom Harmonyは相当エグいキャラの動きまでカットアウトで実現している事例があります。

 

作画じゃなければ3DCG‥‥という単純な発想を止めることも大切です。簡単に自分たちの大切な表現領域を「作画が大変だから」という理由でどんどん明け渡して良いのでしょうか?

 

3DCGの方がかっこいい!‥‥というのなら良いのです。しかし、作画が大変だから‥‥なんて言い出したら、そのうち、キャラから何から全て「大変だから3D」なんて言い出しますよ。

 

3DCGに頼る一方で、3Dのカメラワークは相変わらず導入できないままです。XYZの3D空間を活用したカメラワークは、欧米のToonBoom Harmonyでは当たり前の機能です。もちろん、After Effectsにおいても、2000年代から可能な技術です。

 

 

上図左枠のBOOKの時間的位置変化を「密着引き」と言い続ける、思考の古さを更新しないまま、「デジタル作画」で紙の作業をなぞるばかりでは、技術的進歩は「タブレットを使うようになっただけ」で終了してしまいます。

 

さて‥‥、カットアウトもパーティクルもZ軸制御も、従来のタイムシートにはどのように記述するでしょうか。‥‥タイムシートの書式自体が、もはや新しい技術導入に対応できないことがわかります。レイヤー数だけで考えても、ABCDEFGセルまで列があろうと、全然足りません。私がタイムシートの「再現」に消極的なのは、フィルム時代の代用技術の呪縛から逃れたいためです。

 

タイムシートも抜け出せない負の渦巻の中にあって、旧式のタイムシートを無理やり使おうとする時点で、再度、渦に引きずり込まれます。

 

 

 

作画の経験や知識は、今までのアニメ用語に限定されるものではなく、絵を描く能力そのものに活きるものです。

 

たとえ、ABCDEセルがなくなって、head、hair、eyes、upperlip、lowerlipと名前を変えようと、作画は作画のままです。

 

画力は、技術スタイルが変わっても生き続けて、有効なままです。

 

絵を描く能力が、時代を超えて生き続けることは、歴史上の日本画や西洋画が証明しています。たかだか100年にも満たない日本のアニメの作画技術を、早々にレトロな伝統に封じ込めてレガシーな存在に変える必要がありましょうか。

 

進化し続けて然るべし。‥‥でしょう。

 

 

 

「デジタル作画」は紙作画を踏襲する一方で、新しい作画的要素の技術開発を進めて、従来のアニメ作画技術との差別化の足場を作りましょう。「紙作画の代用品」のままの技術レベルから抜け出ることで、紙作画と料金も差別化できます。「今まではできないことが、できるようになった」ものに価値が生まれます。価値はお金に直結します。

 

アニメ作画限定の知識から、映像分野全般の知識へと広げることで、ソフトウェアや機材の知識も広がり、「アニメ限定の狭い視点」から脱出できます。他人事だったソフトウェア開発も、自分のリアルとして感じられるようになり、コストに関する考え方も変わってきましょう。

 

紙や絵具やフィルム時代のスタイルを継承する作品はあっても良いです。しかし、それだけ‥‥では発展しません。技術だけでなく、お金も境遇も色々なものが、模倣を続けている限り、代用品扱いに甘んじる限り、停滞します。

 

負の相関関係から抜け出すには、新たな価値を創出することです。

 

「デジタル作画」をきっかけとして、映像制作と絵画全般を見据えましょう。アニメ業界だけでなく、様々な映像と絵の産業や収益を意識しましょう。

 

 

 

実際、アニメ制作会社だって、今までのスキームのままでは未来はキビしいですよネ。

 

ハイコスト・ローリターンからの脱出は、個人から団体組織に至るまで、今後直面するハードルです。

 

ハイコスト‥‥なら、せめて、ハイリターンにしたい‥‥ですよネ。

 

 

 

 


Daemon

私が4輪の免許を取って以来、いつも車のフロントガラスで揺れているデーモンです。買ってから、一度も洗ってなかったので、石鹸水で優しくもみ洗いしました。

 

 

 

デーモンと言っても、悪魔を連想するDemonではなく、

 

多くの人々が "daemon" という語と "demon" という語を同等視しており、UNIXと冥界の間にある種の悪魔的関係があるように感じている。これは言語道断な誤りである。

 

"daemon" は実際には "demon" のより古い形であり、daemon自体には善または悪への特定の偏向の意味はなく、むしろ個人の性格や個性を説明付ける役割を担っていた。

 

古代ギリシアにおける「個人的daemon」の概念は現代の守護天使に近く、eudaemonia は親切な精霊によって助けられたり保護されたりしている状態を意味する。

 

‥‥との「Daemon〜ディーモン」です。

 

 

私もしばらく、DemonとDaemonを混同しておりましたが、「ダエモン」と覚えるようにして、用語を使い分けています。

 

このサボテンのマスコットは、国分寺の古きマルイの小さなショップで2002年くらいに買ったものです。そのショップには「フモフモさん」も売ってて、車にしばらく乗せていました。

 

フモフモさんといえば、今はバリエーションが豊富でビックリしました。

 

もはや、これはクジラとは言えないが、可愛い。

 

 

 

 

 

サボテンに話を戻して。

 

サボテンのキーホルダーは、極めて気に入っていて、車を運転しているうちは、必ずぶら下げておくでしょう。

 

交通の守護神=Daemonとして。

 

 


ハイコスト・ローリターン

アニメ制作現場やフリーランスの作業環境が、次世代に移行できないのは、次世代の機材やソフトウェアを導入できないから‥‥というのは、もっと遡れば、それなりの高いコストを投じて環境を充実させても、その高いコストに見合った報酬・収益が得られないから‥‥とも言えます。

 

従来の現場、特に作画の現場は、一生物の机、紙と鉛筆、中々壊れない文房具、デスクライトやライトボックスの電球や蛍光灯の安い価格‥‥と、ローコストだからこそローリターンで維持できたと言えます。

 

ローコスト・ローリターン。

 

しかし、いきなり、ローコストをハイコストにせよ!‥‥と言われて、ローリターンはそのまま‥‥では、導入する機運が盛り上がるわけもないです。

 

アニメ業界の、特に作画関連のコンピュータ導入停滞は、まさにこの理由につきます。

 

高い金を払って、紙時代よりも格段に設備を充実させても、得られる報酬は紙時代と同じ。

 

ハイコスト・ローリターン。

 

これでは、誰だって、足踏みしますよね。

 

 

 

私がハイコストな環境を自腹で自宅に構築しているのは、アニメの従来作画の仕事をメインにしていないからです。アニメ業界の作画の仕事だけで、iMac 5KもiPad ProもAdobe CCも様々な周辺機器も維持できるわけないです。

 

ですから、このブログでは定期的に、アニメ作画以外の仕事も兼任し、さらにはアニメ業界外の仕事も兼任するよう、書いてきました。

 

現在のアニメ業界の標準的な作画料金では、コンピュータの作業環境を維持&更新するのは無理です。はっきりと書きますが、ぶっちゃけ成立しません。

 

なので、私は自分でアニメ作画以外に、プリプロの仕事やコンポジットの仕事、実写関連の仕事を兼業する他に、若く経験の浅い人でも入門できるように、ブルーバック抜きや整形(パーツの切り出しとか)、カラーリングやディテールアップなど、アニメ以外の映像ジャンルの仕事を用意しているのですが‥‥‥‥、中々依頼する先が見つかりません。

 

なぜかって、例えば、動画スタッフは毎日の動画の仕事で手一杯で、手空きがないからです。

 

もちろん、動画作業より単価は格段に良い(時間当たりに稼ぐ金額)のですが、引き受けて貰えないんじゃ、どうにもならんス。

 

「デジタル作画」の一式があれば、十分引き受けてもらえる内容なのですが、「作画以外の仕事はお断り」的雰囲気が現場では支配的です。

 

アニメ制作現場の人間は、何か「作画道」みたいな精神的な縛りが強くて、中々他のジャンルの仕事に踏み出さない傾向が強くないですか?

 

その「作画道」がどんどん自分の未来の道を狭めていくように思えます。‥‥まあ、ポリシーは人それぞれなので、どんな道を選ぼうが、自由なんですけど、その「作画道」の先に何があるのか‥‥は作画現場から一歩離れて自分の人生のスパンで考えてみたほうが良いです。

 

 

 

アニメ業界がいきなり一斉に、作画料金を5倍10倍に上げる‥‥とかでもない限り、アニメ業界の作画仕事だけでコンピュータの映像制作環境を維持するのは無理です。現時点で、よほどお金を稼げる、高名の人か、手の速い人でもない限り。

 

70万円のパソコン一式を5年に1度買い替えるには、月々いくらの積立が必要か、Adobeだけでなく色々なソフトウェアのサブスクを払うには月々いくら必要か。

 

ちょっと試算しただけでわかりますよネ。

 

 

 

私は先月に9千円、今月は4千円、ローンの支払額が減りました。つまり、1万3千円、身軽になりました。

 

しかし、私の2014年製iMac 5Kはそろそろ限界を迎えており、WWDCで新型iMacが発表されればソレを、もしくは秋の発表で発売されればソレを、またローンを組んで買うことになるでしょう。

 

コンピュータは一生ものではないです。なので、仕事を請け負う限り、延々と経費を支払い続けます。

 

ですから、発想を変えるのです。

 

一生付きまとうコストなら、一生のスパンで「自分の生業」を見つめ直すべき‥‥であると。

 

「アニメのデジタル作画」なんていう極めて局所的で限定的な視野ではなく、自分の映像制作人生、自分の生涯の画業として、自分の作業環境設備を捉えて、アニメ制作はいくつかある受注の1つとして、広く長いスパンで自分の能力を認識すべきです。

 

 

 

テレワークでネットワーク型の作業形態へと進む中、アニメ業界のローリターンのまま、甘んじて良いのでしょうか。

 

まず、自分の環境と仕事の範囲から、再定義すべきと思います。

 

アニメ業界のシンポジウムなんて、いくら参加したって、何も進展せんですよ。

 

変えていくのは、自分と自分の仲間たちです。

 

 


StyleWriter

実家の押し入れの中で、物入れとして余生を送る、StyleWriterの空箱。

 

 

 

 

Apple製品の段ボールは肉厚でしっかりしてるから、一番下に置いて上に積んでも大丈夫。

 

ムシューダが隣りに置いてあったり、生活感たっぷり。

 

LocalTalkのネットワーク経由で印刷してたのが懐かしいです。

 

 


現場の未来

アニメ制作現場が未来を生き抜くハードルは、1つだけではなく、いくつもあって、しかもそれぞれが高くて飛び越えるのが大変‥‥という、まさに「今までのツケ」がたまった状態です。

 

人材の枯渇、制作費の高騰、未来の映像フォーマットへの対応困難、他の映像娯楽ジャンルの台頭、ペーパーレス&ネットワーク作業型への移行困難‥‥など、挙げればどんどん出てきますが、実は直近でヤバそうなのは、次世代ソフトウェアが出現しない‥‥という「未来に歩き出そうにも靴がない」状況です。

 

多くの業界人は、まだ4Kドットバイドットでアニメを作っていないので実感が湧きにくいかも知れませんが、Retasは4KHDRには完全対応できません。ソフトウェアの設計がかなり古いので、扱えるメモリが少ないからです。

 

Stylosに関しては、もはや正常に動作しません。4Kのキャンバスだとクラッシュの嵐です(MacでもWinでも)。

 

PaintManは2K時代にも4K寸法の大判セルを扱ってきたがゆえに、ペイント作業を続行することは可能です。しかし64bitに対応していないので、状況の終わりはさほど遠くないかも知れません。

 

一方、未来の映像作品の「納品条件」は、素材の時点から4Kドットバイドットを要求しています。アップコンは許さん。‥‥と。

 

もしアップコンで作ったら、4Kの予算として大きな金額を設定している発注元は納品を拒否するでしょう。明らかな規定無視の契約違反ですから。

 

 

 

アニメ業界はプロの現場にも関わらず、「フリーウェア大好き」な性質があり、ソフトウェアの運用コストを「無駄金」のように思う人間もかなり存在します。

 

ゆえに、日本のアニメ業界の制作システムに適合した業務用ソフトウェアは、開発元からすれば「金にならない」という見方が、もはや定着して久しいです。健在と言えるのは世界市場を相手にしている企業の製品で、あとは、イラスト制作のオマケ機能として存在するか、オープンソースや小規模な開発規模のソフトウェアか‥‥です。

 

しかも、アニメ業界の現場は、あまりにも昔の制作方法に固執し過ぎます。

 

昔の方法と違うと、「使いにくい」とばかりに、悪評を連発する

新しい機能や技術は、「不要」とばかりに、前向きには評価しようとしない

 

こんな退歩的な現場のために、日本の小さな業界のシェアだけのために、大きなコストを投入して日本のアニメ業界専用ソフトを作る会社、存在しますかね?

 

さらには、「サブスクリプションは月1000円でも高い」といい、「1ライセンス3万円くらいで買い切りで永久サポートで」といい、できるだけ安く、無料なら尚嬉しい‥‥なんて意識の現場のために、どこの誰がソフトウェアを開発しようと思うでしょうか。

 

さすがに制作会社はソフトウェアや機材の費用を必要経費として認識しているでしょうが、フリーのアニメーターの視点では紙と鉛筆で長く続いたこともあり、サブスクリプションや機材リプレースの費用を「高過ぎる」と感じる傾向は根深いです。作業単価の影響はあるでしょうが、商売上の店舗の賃料のごとく必要経費として認識する意識には至っていません。

 

理由はどうあれ、「できるだけ金を払いたくない」と思う人々の中に敢えて入っていって、商売をしようとする奇特な人は少ないのでしょう。

 

もしかしたら、日本のアニメ業界は、次世代のソフトウェアを手に入れられないまま、自滅するのかも知れない‥‥と思うことがあります。

 

 

 

昔の制作方法に固執するのを止め、未来の映像技術変化と共に歩んでいく覚悟を決めれば、日本のアニメ業界も未来へと進んでいけるのでしょうが、その覚悟ができないのでしょう。

 

色々なしがらみで、覚悟に至らない。至れない。

 

絵を描いて、動かす。‥‥この原点に立ち戻れない‥‥のです。

 

いつまでも現動仕美撮の概念から抜け出ることができないので、新しいテクノロジーを活用できません。旧来作業工程の中身に、どれだけ上乗せトッピングするかの発想止まりです。

 

新しいテクノロジーを拒絶する現場に、どのような新しいソフトウェアが必要か?

 

‥‥なんていうトンチみたいな話です。

 

しかし、アニメ業界のリアルであり、笑い話ではなく現実です。

 

新しきを拒絶するものには、新しいもの自体が不要なので、既存の作業環境が社会に適応できなくなった時点で、現場自体が終了する‥‥のかも知れません。

 

 

 

私の最近の感慨では、「次のフェイズに移った」と感じてます。「コロナショック」後における世界の意識変化も、大きい要素です。

 

今までの方法論では突破できそうにないです。

 

重要なのは、今までの方法論は白紙に戻して、旧来要素で取り入れらるものだけを再編入することです。

 

前述したように、なによりも「しがらみ」「意識」「慣習」が、新しい技術を活用するムーブメントの負荷となり障害となるので、継承しないことが重要です。

 

まあ、難しい話ですよね。人や知識や経験は継承しても、作法や慣習は継承せず‥‥というのですから。

 

でも、できないことはないです。

 

機材や技術は既にスタンバイして待ち構えていて、新しい方法論で使ってくれるのを待っているのです。

 

 

 

 

 

 



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