問題のない映画

私が20代の頃にレーザーディスクで繰り返し観て、強烈に影響を受けたケン・ラッセルの映画があるのですが、その作品はヨーロッパでは「問題作」扱いされているがゆえに、今でも日本では入手がしづらく、何とか入手したDVDはPALでリージョン2の輸入DVDです。PALのDVDは再生にちょっとしたコツがいるので、面倒ですがしょうがない。

ついさっき、久々にその「問題作」を観たのですが、‥‥いやぁ、今でも「特濃」で、しばらく呆然としてしまいました。デレク・ジャーマンの美術もズンズン突き刺さりますし、もちろん若きケン・ラッセルも「ぐーでパンチ」級のカットをスタミナ切れをおこさずにどんどん繰り出すし、レッドグレイヴの演技は凄いしで、映画慣れした傲慢なワタシを否応無しに蹂躙してきます。

時代が進んで、映画技術もアップしたから、昔よりスゴい映画が作れる‥‥なんてウソだよネ。作品を生み出そうとする強烈なエネルギーの前には、進化した技術で装飾しても蛇足にしかならないですもんネ。

私は前世紀の早期から「デジタル」アニメーションに関与して、「デジタル」の優位性や利便性も多く活用してきたのですが、映像作りのつまるところは、「表現者そのもの」に行き着くのだと、まざまざと実感しております。「デジタル」は手段であって、目的ではない‥‥のは、もう何度も書いた事ですけども、私が思うに、「映像の仕事を依頼され、全うできる」ための最大要素は、まさに「イメージできること」だと思っています。「オーダーに合わせて作業して」‥‥なんていうスタンスで関わっていたら、まさに「一定の技術レベルであれば誰でもできる流れ作業」になってしまいます。「映像製品工場の歯車」ではなく、「映像を生み出す制作者」でありたいのなら、まずは「イメージする」根源が必要なのです。

ただ、その「イメージ」と、今の世との「関係性」は、いつでも「うまくいく」とは限らないので、ケン・ラッセルの「問題作」のように西欧で上映禁止になったり演者がイタリアに入国できなかったりと(カトリックの本場‥‥だもんネ)、命運はそれぞれではあります。

ここ10年のヒットした邦画を見ると、今の日本がわかる‥‥とは、知り合いの映像制作プロデューサーが言っていた事ですが、たしかに。‥‥「ストレスフリー」「問題フリー」な映画が占めていて、まさに「今の社会システムは壊さずに、ちょっとだけドキドキワクワクしたい」とか、「社会システムを支えるのは実は結構シンドイから、私を癒して」的なものなどが、そこかしこにいっぱいありますネ。発展したシステムの中で自主規制して生き、皆で平均的な個性を装いつつも、実は他人とは違う自分を心の底で求めている‥‥と言う感情の欲するところは、「自己啓発」的なエッセンスを適量やや少なめに混ぜ込んだ、「問題のほぼない」「話題作」といった感じ‥‥でしょうか。

まあ、映画の宿命、「作品でもあり、商品でもある、ダブルスタンダード」は過去現在未来と変わる事はないでしょうから、その辺(=客受け視点)の話題をツツいても水掛け論になるだけです。立場によって、視点や論点も変わるしネ。

ただ映像作品に限らず、「世間の要素」が、「葛藤やストレスを避けて通る」類いで占められていくのは、わたし的は「危ういなあ」と思います。砂の城を、永遠の牙城と思い込みたい心理は解りますけども。



‥‥しかし、DVDで映画を観かえして、レッドグレイヴのネオテニーじゃないオトナ顔は、何だかとても好きだなぁ‥‥としみじみ思いました。イギリスのプレラファエルの絵画みたいなんだよネ、顔つきが。

今のアニメは、キャラ発想のきっかけが、萌絵に染まり過ぎていて、わたし的には「もっと様々な、他のタイプもあっても、いいんじゃな?い」と思うんですけど、結局、「今はそれが売れ線だから」と言う事なんでしょうネ。

ふと振り返れば、アニメの女キャラは今、ほとんどがネオテニー。30代の女性も、おばあちゃんも、みんなネオテニー。昔はほっそりした顔のキャラもいたはずなのに、今は壊滅に近い状態ですネ。ネオテニーの代え難い魅力も解りますし好きではありますが、女キャラの顔がそれだけで独占されるのは‥‥。

美しさを感じる心の中までは、「流行というナショナリズム」に強制されたくはないですよネ。

男は(女も)黙ってHGST

「男は黙ってIBM」…というのは、2000年前後にHDDを購入する際の枕詞…だったかどうかは定かではないですが、ついさっき、ネットをダラダラと見てたら、「ああ、やっぱりなァ‥‥」という、経験を物語るグラフを見かけました。

 

http://gigazine.net/news/20140122-hdd-survival-rate/

空覚え‥‥ですが、いつだかに日立がIBMのHDD部門を買収したか何かで、IBMのHDD銘柄はHGST(ヒタチグローバルストレージテクノロジーズ)にそっくり引き継がれております。お馴染みの「デスクスター」や、企業向けの「ウルトラスター」、映像制作用に昔は「シネマスター」なんていうのもありました。

IBM時代の昔から、デスクスターなどのIBM製のHDDは、故障が少ないHDDとして、皆に何となく認知されていたのです。多少割高でも、安物買いに流れる事無く、ズンとお金を払ってIBM製を買っておけば、稼働時のリスクは低くなる‥‥という、噂ではなく、実感からくる認識でしたネ。

シーゲート‥‥。2TBのHDDを2台使っていますが、そのうちの1台だけ、買った当時(去年の春)から、イヤな音がするのよネ。カッツーン‥‥という突発的な音。キシャカシャキーン‥‥という、独り言みたいな音もするし。今まで100個以上のHDDと付き合ってきましたが(正確な数は解らないですが、100台くらいのマシンと付き合ってきたので)、こういう音を出すHDDって、昇天がはやめなんだよネェ。


*Seagateの生存率、使用後2年くらいから、かなりヤバし。
*WesternDigitalは初期不良を乗り切れば、安定動作するみたいスね。

記事はあくまで参考だとしても、HDDを何十台と使ってきた人なら、しみじみ納得するグラフすネ。

まあ、ぶっちゃけ、HDDの銘柄にこだわりが無いのなら、HGSTの7,200回転のDeskstarあたりを買っておけば、多用途だし、エラーを回避できる可能性が高まる‥‥のかも知れませんネ。

ちなみにHDDの銘柄と言えば、アマゾンでよく売れてるウェスタンデジタル(WD)の「Green」は、映像制作の作業用には全く向きません。Greenは「とりあえず大量のデータを倉庫にしまっておく」的な用途に生きるモデルで、リアルタイムにデータを読み出す編集ソフトや、頻繁にデータをリードしてキャッシュするAfter Effectsのようなソフトには不向きなのです。Final CutとかでGreenを使うと、SATAなどの高速バスに接続してても「ストレージの読み出し速度が遅過ぎるよ!」と警告を受けます。高速道路をトラックが走っているようなもので、レース車のような加速もトップスピードも無いのがGreenです。映像制作作業用途ですと、WDの場合ならば、単体ならBlack、RAIDならRedあたりが適しているのかも知れません。(1万回転の
VelociRaptorは使った事がないのでわかりませんが、おそらくHGSTのCinemastar的な感じじゃないか‥‥と)
*単に一般向け映像ファイル(H264とかMP4)を1ストリーム再生する用途なら、Greenでも全然充分です。ProResなどの高画質ムービーを複数ストリーム再生する際に、ストレージの速度が必要になるのです。


今回参考にした記事の一節、「「Western Digital Green」の3TBモデルや「Seagate LP」の2TBモデルなど一部の低消費電力モデルではトラブルが極めて多いことから、公平性の観点によりデータから除外している」‥‥というのも、ショッキング。公平さを欠くくらい、故障しとるんかいな。「Greenはトラブルが極めて多い」‥‥、‥‥まあ、確かに。

宅環境のバックアップシステム

3D(ステレオグラム)の時は、ぶっちゃけ「他人事」ではありましたが、4K8Kはまさに「自分事」なので、世間の動向は気になります。情勢を鑑み、私も自己ロードマップに修正を加えて、「配分」を少々変更しようと思っています。恐らく今年以降、各社各所で色々な4Kアニメが試作されると思いますが、私のターゲットは既に定まっているので、より具体的な作業システムの構築へと駒を進めようと考えています。

ふと、活動の基盤となる自宅のサーバを改めて点検してみると、外付けのHDDは全部が低価格大容量の「WD Green」。意識してGreenを購入したつもりはありませんでしたが、ディスクユーティリティで型番を見てみると、見事に全て「EZRX」です。あちゃー‥‥。これは単純に運用資金の問題ですネ。価格面から、何となくGreenを選んじゃったのでしょう。‥‥個人レベルのイタさではあります。金に余裕があれば、Greenなんて買わないですもん。タイの洪水が尾を引いてて、HGST(日立)のHDDとかも高騰していた時期だったかも知れません。‥‥でもまあ、購入当時にGreenがサーバ向きではない事を知らなかった私自身、ぶざまではあります。
*ちなみに、私の周りには「Greenにやられた」という人は結構居ます。まあ、製品の品質だけでなく、輸送経路にも問題はあるのでしょうが。

Greenすべてを一度にRed7,200rpmのDeskstarに置き換えるほどの資金的馬力は無いので、HDD現物はおいおい置き換えていくとして、まずはディスクの構成を変更して、RAID0+1風な履歴バックアップ環境へと組み直しています(GreenはRAID向きでは無い…との製造元のアナウンスもありますが)。バックアップ用にRAID0(もしくはRAID5)を組んでタイムマシンバックアップするので、「RAID0+1」「RAID1+0」ではなく、「RAID0+1風」なのです。

私の経験ですが、バックアップするデータ合計が、既存のHDD最大容量を超過する場合は、ディスク分割して細切れバックアップするのではなく、必要な容量になるように連結したRAID(もしくはJBOD)とタイムマシンでバックアップしたほうが、結果的に信頼性が高いようです。もちろん、あくまで「個人レベル」の話、ですけど。
*ここで言う「バックアップ」は常時作動するバックアップシステムの事をさしています。データをコピーした後、非作動にして保管するバックアップ(アーカイブ)とは別です。

バックアップソフトって、結局はシステムを不安定にして、本末転倒になりやすいように思います。これはもう、20年近くの経験で‥‥。タイムマシンだけでもそこそこ負担なのに、それに加えてバックアップソフトを併用するのは、リスキーな感じがします。‥‥というか、リスキーだと悟りました(=体験済み)。

個人で構築できるバックアップシステムって、数十万円するラックマウントのストレージではないですよネ。エンターブライズではない一般流通のHDDの中からチョイスし、4発のUSB3.0箱に組み込んで、バックアップ基盤を作るのが現実だと思います。個人のバックアップシステムとは結局、そうした現実の中でどのように「耐障害性」と「安定性」を獲得するか‥‥という言う事なのでしょう。

その時に必要になるのが、「何を買って」「どのように組むか」と言う知識と経験です。この辺の情報って、意外にネットにはほとんど出回ってないのよネ。これとこれを買って組んで、このようにシステムを設定すれば、個人映像制作の保守はバッチリだ!‥‥なんて情報、見た事がないス。個人ごとのマシン環境によって、YESがNOに変わる事も往々にしてあるから、「これでキマリ!」なんていう事は公言できないのかも知れませんネ。なので、各個人が「相性の良い」機材や運用法を見つけていくしかない‥‥のだと思います。

今のところの私の定番は、データを保存するHDDはシングルモード(RAIDなどディスクのArrayを組まない)、バックアップ先はディスク連結による大容量パーティション‥‥のような感じです。HDDの銘柄は、HGSTの7,200rpmあたりが良いと考えています。箱の選定は実は一番難しくて、今のところ、ロジテックの4発が健常に動作してはいますが、どんな環境でも安定動作するとは限りません。買った製品が正常に動作してくれるかどうか解らないのが、この手の箱の怖いところです。‥‥自宅の押し入れには、2〜3個の「安定動作しなかったUSB3.0の箱」が眠っておりますから‥‥。
*SCSIだろうが、FireWireだろうが、ドツボにハマる時はハマりますよネ。USBは障害の頻度が高いように感じはしますが‥‥。

これから先の未来、アニメーション制作において「絵を描く人」には「作画技術」はもちろんのこと、「映像技術」も必須になることでしょう。こんにちまでのアニメーターは「作画のプロ」である事は多く望まれましたが、「映像のプロ」である必要性は暗黙のうちに免除されてきたフシがあります。しかし、4K48fpsのような次世代のフォーマットやテクノロジーを自由自在に使いこなすようなアニメーターになるには、「映像のプロ」の素養も必要になる事でしょう。だとすれば、「映像を具現化する媒体であるコンピュータ」に関する知識も併せて必要になるのは明白です。

分け隔てなく、システムクラッシュやHDD障害など「キングボンビー級の災難」は誰にでも襲来しますから、その際に「多くを、または全てを失う」事になるのか、「1日のロスで復旧できるのか」は、まさに「コンピュータに関する知識」がモノを言う事になるのでしょう。

4Kは本当に来るのか

4Kのフォーマットは、未来のスタンダードとして、本当に定着するのか?‥‥と言う疑問は、誰もが感じる事だと思います。私も、「世のインフラ」の点で多少の疑問が浮かびます。H.265などの次世代圧縮技術を用いたとしても、世間を這い回るビットレートが現在よりある程度高速化しないと、配信自体が不可能です。数百Mbpsを可能にした次世代ディスクとディスク再生装置だけで映像を売る方法も、如何にも伸び悩みそうです。

4Kの未来を語る時、よく引き合いに出されるのが「3Dテレビ」です。「3Dテレビは、家庭のスタンダードにはなっていない」と。‥‥しかし、4Kと3Dテレビは発想の基点が大きく違います。もし引き合いに出すのだとすれば、「SD」(昔の地上アナログ派やVHSビデオ)を出すべきでしょう。

3Dテレビの是非については、色んな事情があって、あまりここでは触れられないので、書きません。スミマセン‥‥。ただ1つ書ける事があるとすれば、3Dステレオグラムの本命は、部屋の一角に設置して映像を再生する機器ではなく、視界を全て覆うHMDのような機器だと思っています。普通に考えて、リビングの一角だけ立体視なのって、‥‥まあ、いいや、それは。‥‥ただ、現在のHMDは人間の視覚能力に比べてまだまだ性能不足だと思いますので、より一層の技術発展が必要だとは感じています。

4Kのフォーマットは、平面のテレビに、平面のフォーマットが高機能化する「伝統的な進化系」なので、「普及する可能性は高い」と感じます。というか、いつのまにか普及させられていた‥‥のようなオチのような気もします。

私は今では、HD&30pの映像を見ても、「なんかもっさりしているな」と感じるようになってしまいました。特に「動き」が気になってしょうがありません。「1秒間に24〜30枚の画なんて、いかにも分解能が低過ぎる」と感じてしまうのです。48fps以上の動きを知ってしまった現在、「テレビの映像とはこういうもの(=30fps以下)だ」と括っていた頃には、もう戻れなくなっているわけです。‥‥それは、48p, 60pに慣れた人間なら、誰もが感じる感覚だと思います。

人の能力を凌駕してしまうほどの「過剰な高スペック」なら、「そんなの要らない」となりますが、現在のHDフォーマット(2K)は人の視覚能力よりも遥かに下のスペックです。潜在的なフリッカー障害(=動きが何らかの理由でチラついたりガタついて、視覚上の大きなストレスとなる)を喜ぶ一般の人は稀で、普通はストレスの無いほうに向かうと思います。フリッカーを喜ぶのは、24コマフィルム好きの映画マニアくらい‥‥かなぁ。(=私も実はその気がありますが‥‥)

4K48fps以上の映像は、ぶっちゃけ、ストレスが少ないのです。コマ落ちの動きに、視覚能力をフォーカスしなくて良いので。

しかし‥‥。今、4Kとしてデモしている映像って、24〜30fpsが相当紛れ込んでないか? ‥‥これじゃあ、訴求力に事欠きますよネ。上映するものが無いからって、中途半端なコンテンツで4Kをデモするのは、4K8Kにとって、甚だしく逆効果なように思います。色んな事情はあるとは思いますが‥‥。ハッキリいって、ビデオ解像度を4Kにアップしただけで、フレームレートが今のままでは、効果はほぼ感じられません。映像演出は何も変わらないまま4K24p〜30pでは、プラシーボ効果と揶揄されても、致し方あるまい。

ハード技術だけ進歩しても、ソフト〜「出し物」が無ければ、あっという間に息切れしますよネ。「ゲーム機大戦」じゃないですけど。また、インフラや社会情勢〜世間の状態も極めて重要なファクタです。

3Dテレビとちがって、4K8Kは「人間の生理面」だけで考えても、充分普及する可能性は高いです。明確に気付いていないだけで、現HD映像でも、人々は相当なストレスを受け流しているのですから、そのストレスが減少する未来のフォーマットを拒絶する理由は見当たりません。人々はストレスの少ないほうに「必ず」流れるわけで、もし4Kにストレスがあるとすれば、まずは「その導入価格」でしょうネ。

 

原付、直す

実家の父のバイクが、バッテリー上がり&キックスターターの不調で、しばらく動かないまま放置されていたのですが、とりあえずキックスターターだけ直して、動かせるようにしました。バイクはホンダの「トゥデイ」というモデルで、ホンダお家芸のタフなエンジンと、メンテナンスしやすい設計により、パーツ清掃とグリスアップだけでケロッと走行可能になりました。

ホンダのトゥデイは、「キックが硬くて、エンジンがかからない」という症状が出やすいようで、ネットに分解整備の情報がいくつもあり、ありがたく参考にさせていただきました。キックペダルは外さずに、6本の8番ボルトを外して、カバーごと外して清掃をおこなうのですが、ネットの情報が無かったら、余計なもの(ペダルとか)まで分解していたと思われます。

サービスマニュアルもパーツリストもないまま、とりあえず中身だけ見て、出来るところまでイジくって、ヤバそうな雰囲気(=専用工具やマニュアルがないと進退窮まりそうな雰囲気)になったら深入りせずに早々に撤退しよう‥‥と考えていましたが、ギアの部分を集中的にパーツクリーナーで洗浄し、二硫化モリブデングリスでグリスアップした後、元に戻しただけで、結果は上々。軽いキックでエンジンがかかるようになりました。

今年で購入から10年目になるトゥデイ。バイクをまるで知らない父なので、整備履歴は中々のヤバさ。年月と走行距離、そして整備履歴からすると、相当なオンボロなはずですが、これがまた結構元気なのです。ホンダの原付はタフですよネぇ。

名義は私に変更し、父にはバイクを降りてもらう事に。‥‥ブレーキの調整(ナット1つで可能)すら自分ではできず、ブレーキの効きが弱かろうが気にもとめず、バイク屋さんで直すつもりもない、反射神経の弱った老人に、これ以上バイクを運転させるのは、危険‥‥と判断した次第です。ハーレーに乗っているおじいちゃんも世間にはいますが、そういう人はちゃんと相応の対価を支払ってバイクを維持してますし、ご本人もシャキッ!としていらっしゃいますもんネ。

エアクリーナ、前後ブレーキシュー(ドラムなので)、バッテリーの充電か交換、ワイヤーの潤滑あたりが、今後の整備項目となりそうです。‥‥まあ、今はバイクに夢中になるわけにはいかんので、のんびり整備しようと思ってます。

4Kを喰らう

4Kは、ハコだけあっても、中身が無い‥‥と各所で耳にするようになりました。また、8Kの足音も、ちらほら聞こえます。しかし、今のアニメ制作現場は、「4K」をイメージする事もままならないのではないでしょうか。2008年前後にD1時代からHD時代への移行が各所でおこりましたが、アニメ制作の基本はほとんど何も変わらなかったし、変えようともしなかった、変えなくても特に大混乱は起きなかった‥‥事を思い出せば、「同じノリ」で4Kに対処できると考えている人も、もしかしたら多いのかも知れません。

思うに、
 
1・今後も作り方は変えずに、アップコンバートだけで済ます
2・フォーマット拡張に合わせて、制作規模も相応に拡大する
3・フォーマット拡張に完全対応できる、新しい作り方にゼロから仕切り直す

‥‥という大まかな3つの選択肢があるわけですが、私のスタンスは前々から書いているように「3」のスタンスです。8K120fpsだろうが対応できるし、未曾有の16K240fpsだって制作構造的には対応可能です。もちろん、良い事ばかりではなく、リスクは相当なものがありますが、その辺は過去に何度も書いてきたので、ここでは省略します。

では、「1」はどうか。過渡期の4K24pなら、なんとかなるかも知れません。ただ、48fpsに人々の視覚能力が慣れ始めたくらいから品質的に苦しくなるでしょうし、2K未満の画像を2倍拡大(面積比4倍)したフォーカスのぬるい絵は当初から問題になるかも知れません。「品質的に苦しくても、今はそれで凌いで、誰かが新しいフォーマットを淘汰の末に確立したら、それに追随すれば良い」なんて「漁夫の利」を企んでいる人もいるかも知れませんが、それが可能かどうかはわたし的には疑わしく感じます。徐々に4K8K適応能力をつけていかずに、いきなり転換しようとしても、その頃には「老い過ぎていて」もはや対応する事は不可能かも知れません。浦島太郎が玉手箱を開いて瞬時に老化するような、堪え難いギャップと喪失感を体験する事になるやも知れません。

では次に「2」。4Kに合わせて2倍近い予算増強を果たしても、「線が若干細くなった‥‥?」程度の効果しか発揮できない事は容易に想像できます。作画用紙を大きくしてスキャン解像度を大きくしただけじゃ、世間は「4K」とは認めてくれないスもんね。「キャラの線が細くなったように見える」程度、背景美術のシャープネスが若干増した程度の品質向上で、倍予算の獲得は「お金を調達する側」にとって、正直キツいと思います。「売り要素」があまりにも地味ですもん。かと言って、現在の予算枠で抑えるとしたら、作業ギャラに大きく響くのは、電卓があれば簡単に試算できます。現予算で4K対応は現場が保ちません。

「2」の場合は、4Kの解像度、48fpsの高フレームレートに対応しつつ、実は、4K48fpsに相応しい新しい作画アニメ表現技術も盛った上で、ようやく世間に「4Kの作画アニメ、ここにあり!」とアピールできるのだと思います。4Kのフォーマットに対応しただけでは、現場の人間にしか解らない「僅差」しかアピールできません。

スタンダードB4作画(=今の劇場サイズ)、より細密なキャラ設定、48コマタイムシート、動仕枚数2倍弱、最新マシンへの機材入れ替え(これは段階的投資ですが)、絵の密度を上げるためのより一層の撮影時のハリコミ作業、グラデーション処理の多用、3Dチームの出力解像度やfpsも倍増、絵の完成度を版権イラストレベルにフィニッシュするためのより高度なビジュアルエフェクト&グレーディング‥‥。制作規模を想定すると、30分枠1話分で現場予算4〜5,000万とか、途方もない試算すら出てきそうですが、それって「商業的に成立する」のでしょうか。1クール13話で6億5千万スよ、現場予算だけで。

そして、何よりも厳しいのが、4K48fpsは「最終到達目標」ではなく、過渡的なフォーマットだと言う事です。4Kよりもうちょっと未来の8K96fpsなんて、もはや8Kテレビ1話が現在の1本の劇場予算…になりかねません。未来の人々のお財布が、札束で溢れているなんて事はないのですから、明らかに破綻しています。

こんな風な事を書いてばかりいると、「不安ばかり煽りやがって」「上から目線で物を言いやがって」と思う方もおられるでしょうが、極めて重要な局面を前にして、「心配ない」「下から目線」なんてあり得るんでしょうかネ。状況や趨勢を俯瞰視して、舵取りを見極める必要があると思います。誰もが、現在より一段目線を高くして視界を広げて、自分の進路方向を見据える必要があるんじゃないでしょうか。「どうせ自分なんて」と、卑屈に凝り固まってはいけないのです。

正直、私も4K8Kは不安で怖いです。今までの常識や勝ちパターンがほとんど通用しないのですから。でもそれは、逆に考えれば、障壁を突破して技術を掌握した際には、かなり強力な武器を手に入れた事になる‥‥とも言えるのです。限界を自分に叩き付ける事で、どんどん強靭になっていったのは、どんな時だって同じだったはず。

「でもじゃあ、どうすれば良いのよ」と言う事ですが、頭で4Kに怯えるより、まずは体で4Kで絵を作ってみて、「試し喰い」するのが一番良かろうと思います。実感の全くないまま、4Kの巨大な影に恐怖してても始まらないですもんネ。とりあえず、「かぶりつけそうな部位」から喰えば、味もなんとなくわかってきます。

アニメってさ‥‥、実写と違って、機材的な束縛が少ないので、「4Kカメラ」が無くても、「4K映像」は作れるんです。高価な4Kカメラセットを購入する必要がないので、実はアニメのほうがフットワーク軽く、4K映像制作をテストできるんですヨ。個人がMac miniでもテスト可能なんですから。

でもまあ往々にして、その「テストの第1歩」が踏み出せない人、「ひとくち目が食べられない」人が多いのよねェ‥‥。本人の気概次第なんだけどネ…。

まあ、耳障りの優しい事を言うのが喜ばれて、キツい事を言うのが疎んじられるのは、しょうがない事だと思っています。イタい事を言われても、自分の意志が固い人だけが、未来を志せば良いとも思います。そういう人は、一緒の戦場で戦おうって気になるじゃんか。…実は、そういう事もあって、最近はキツい事ばかり嫌われ覚悟で、書いておるのです。このブログの文面だけで辟易する人は、未来の映像制作に堪えていけないですもん。

 

アマゾンの箱

最近のアマゾンのA4ちょい大きめのダンボール箱は、旧来の「XM03」から、開封時に立方体から平面へと自然にバラける「XM33」へと変わってきていますネ。「XM33」は、資源ゴミとしてゴミ出しする際に、簡単にバラせるように配慮されています。

私がアマゾンのダンボール箱の変遷に注目しているのは、ダンボール箱好きのマニアだから‥‥では無くて、単に「アマゾンのダンボール箱を収納箱として再利用している」からです。1/35のミリタリーミニチュアを収納するのに、とても良いサイズなのがアマゾンの旧型「XM03」なのです。1つの箱に緩衝材と共に収納すれば、2〜4モデルが梱包できるのでとても省スペース、かつ、「いつでもそこにある」アマゾン規格サイズなので、整然としたスタックにも適しています。

新型の「XM33」はよく出来ていて、開封すると立方体を維持できなくなり、簡単に展開状態になります。これはゴミ出しに便利です。ただ、私には都合が悪い。

なので、展開状態になったXM33を木工ボンドとステープラで組み立て直すハメに。

木工ボンドはDIYでも結構出番の多い消耗品なので、今回のXM33出現に合わせて、お徳用をフォレストウェイで購入しました。ボンドは豪快に消費するので、お徳用が一番です。瞬間接着剤とかお高い高性能ボンドを買って使うよりは、昔からある木工ボンドで組み立てたほうが、コストが安価ですし、乾くと接着面の柔軟性も発揮されるので、良いです。

一方ステープラー、通称「ホチキス」は、貫通能力の高いNo.11針を使用するバイモ11を買いました。それでも、段ボール3枚重ねの貫通は無理なんですけどネ。要は、木工ボンドが乾くまで固定しておければ良いので、バイモ11でOKなのです。

ダンボール箱の流用‥‥という視点では、前より手間のかかるようになったXM33ですが、悪い面ばかりではありません。上記のごとく、側面のうち2面が「段ボール3枚重ね」なので、強度がグンと増しております。木工ボンドで固定した状態だとズレないので、箱のガッシリ度が旧型のXM03に比べて向上しております。繊細な立体モデルを保護する目的において、安心感が増しております。

私のストック関連は、今ではヨドバシの小箱と、アマゾンの中箱で、保管のスタンダードが形成されております。特に立体モデルは鑑賞目的ではなく、映像制作上の広範な資料目的なので、「ホコリが固着する」のはNGであり、適度な吸湿・保湿効果もあるダンボール箱が、ストックに適していると実感しております。配送ダンボール箱の流用は、余計なお金もかからないし、積載しても問題無いしで、見た目を気にしなければ、実は室内保管においては最適に近いパッケージなのかも知れません。

 

「大和」というネーミング

最近、「大和」という名称を、「フラッグシップの何か」に命名する「潜在的な意識」を考えてみた事があります。

戦艦大和は、世界最大の46cm主砲を装備し、まさに「俺たちの最高最強の」戦艦ではありますが、「艦船による艦隊決戦」という、時代からズレた感覚で計画・建造され、有効な戦略上の活躍もないまま最後は「特攻兵器」として出陣し、航空機勢によって撃沈された‥‥という、ある種「滅びゆくものの美」を背負った存在でもあります。

私は、人々が自分たちの何かに「あえて、大和と命名」する時、実は潜在意識の中に「最強かつ最後」という「終焉を予感するファクタ」が存在するのではないか‥‥と感じます。本人たちは無意識でも、「最高のものを用いて、最後の時を迎えるんだ」という「心中」の感情を、どこか「大和」という名前に託しているのではないか‥‥と。

私が過去から感じていた「大和」という名の持つ「不吉さ」は、その辺に由来するのかも知れません。ですから、私は自分の計画する新しいアニメーション制作システムに、間違っても「大和」なんていうネーミングをするわけもないですし、端末名にも命名する気分にはなれません。片道燃料の特攻作戦のイメージが強すぎちゃって‥‥。

別に「大和」は、戦艦固有の名前ではないのですが、戦艦大和の生い立ちと最後を子供の頃から書籍で読んでいたので、なおさら、「大和」という名前を避けがちなのかも知れませんネ。私が日本伝来の名前をチョイスするならば、スサノヲとかツクヨミとか、軍艦には無い名称を選ぶと思います‥‥恐らく。

浮動小数点の感覚

私は、描き送りの作画によるアニメ〜いわゆる「作画アニメ」に関しては、4K48fpsが構造上の限界と考えています。作画はB4用紙、1秒のコマ数は48コマ(を2コマ3コマのタイミングで)。‥‥これだけでもうんざりする人は多いでしょうが、逆に言えば、このあたりが「作画で許容できるフォーマットの限界」と考えます。映像処理プログラマーもアニメ制作側に引き込んで、近未来の8K/96fpsへのアップコン技術と組み合わせて、作画と映像処理技術の両要素で、次世代のフォーマットを活用するプランです。

しかしながら、私の本命はやはり、デジタル生粋のアニメーション制作技法です。私の考える方法では、画像寸法(ビデオ解像度)に関しては、時代の流れに合わせて4K〜8K(もっと先の未来には、もっと上もあるのかな?)へと推移し、フレームレートに関しては「いつでもフルフレームモーション」を基本とします。つまり、48fpsならば48枚の絵、120fpsならば120枚の絵で、アニメーションするという事です。意図的にタイミングを2フレや3フレで止めて「パンチ」を出す事はありますが、基本はフルフレームモーションのアニメーションです。

「そんなの動画枚数で死ぬじゃん」とか言われそうですが、動画はコンピュータがおこなうので、「フレームレートフリー」なのです。仮にフレームレートが240fpsになろうが、(マシンの処理性能はともかくとして)基礎構造として対応可能です。新しい方式においては、タイムシートの1秒毎のコマ数は不要なのです。

アニメーターはフィルム時代の24コマのタイミングセンスを重要視しますが、私の考える方法では「浮動小数点」センスとでも言いましょうか、要は、「1秒=24コマ」ではなく、「1秒=1.0」で捉えるセンスが必要になってきます。実際の作業様式としては、キャラクターなどの演技のタイミングは、タイムシートに書き込むのではなく、「演技プランシート」に書き込んでスタッフ間の対話をはかり、実際の「ガチのタイミング」はソフトウェア上で「浮動小数点レベル」で決め込んでいく‥‥という感じです。もちろん、演技プランシートは電子書類で、印刷物にはなりません。定型の用紙サイズに収まらないですからネ。

‥‥なので、役に立つのは、1/100のごく普通のストップウォッチです。人間が、1.333333333333と1.333333333334の差なんて解りようもないですから、浮動小数点といっても実際は下2ケタの固定小数点で基礎は充分だと考えます。ただし、コンピュータ上では浮動小数点で処理されるので、浮動小数点そのものに「慣れておく」事は必要だと思っています。

24コマのタイミングが染み付いた人でも、演技シートに24コマガイドを表示して記述していけば良いので、特に困る事はありません。ただ、制作上ではもはや24コマで語る事はない‥‥というだけです。

移りゆくフレームレートに翻弄されるのではなく、あくまで「1秒=1.0」の絶対的感覚でタイミングを意識して制御するわけです。「96fpsは24コマでいうところの4倍で‥‥」なんていう換算を毎回おこなうのはバカらしいという事ですネ。

私はもうかれこれ7〜8年以上は、デジタルオンリーのアニメーション制作法を研究していますから、どのような技術基盤が必要で、どんなフローやインフラを組んで、かつ、どのような人材を育てていくべきか‥‥といった事も、相応に強いイメージがあります。ただ、「下請け根性」のまま、新しいアニメーション制作をスタートすべきではないと考えているので、極めて慎重に事を進めようと考えてもいるのです。

加えて、未来の映像産業のかたちも、たっぷりとイメージすべきでしょう。もう「昔のハコ」では稼げないのでは? ‥‥現在は1960年代でも、1980年代でも、2000年代でもなく、2010年代なのですから。

テレビやビデオが無かった時代、粗末な解像度のソリューションしか手に入らなかった時代と、現在そして未来を同じイメージで捉える事のほうが愚かです。高密度画素の家庭向け映像機器の他、より個人的なソリューションを可能とするヘッドマウント機器の今後の発展も想定しておきたいです。

音速を超えよう

「4K」というフレーズをよく耳にするようになって、アニメで4Kを作る本質は何かを、よく考えます。そうすると、どんどん深く手繰っていって、最後にはアニメとは何か?という事までさかのぼる事になります。

まあ、私は、「商業作品」というスタンスを気にいっているので、いわゆる「芸術作品」という境地に行き着く事はないのですが、一方で「何で、アニメはマンガ絵じゃないといけないのか」という疑問も浮かびあがります。「アニメ絵はマンガ絵」という暗黙の「縛り」なんて要らないと思うわけです。芸術ぶったスタンスに陥るつもりは毛頭ないのですが、「アニメ絵とはタイプの違う、別種のカッコいい絵でアニメを作る可能性」も思いつくのです。

今までのアニメは、単純明快に、「生産効率」の問題で、輪郭線とベタ塗りという手法を主軸に据えてきたわけですが、コンピュータを用いた制作環境では、特に旧来の手法を踏襲する必要はありません。

旧来方式は、フィルム24コマのフィールドの中で、最大の効率を発揮するよう形成されたわけで、4Kだ48fpsだ…などとフィールド自体が大きく変わる近い未来では、明らかに効率が落ちてきます。そのあたりの事は以前に書いたので、ここでは省略します。

現在のアニメ制作現場で4K8K・48〜120fpsに対応しようとするのは、言わば「プロペラ機で音速を突破しよう」とするものです。「空を飛ぶ」という行為は同じでも、速度域があまりにも違い過ぎますから、かなりの「無茶」をしないと音速は超えられません。極めて頑丈な機体を作り、3600馬力ぐらいの究極のレシプロエンジンを積み、急降下&エンジン全開で「強引に音速突破する」ようなやりかた。限定条件で音速突破はできるかも知れませんが、あまり無茶をすると空中分解は免れない‥‥でしょう。

なぜプロペラ機は音速を超えられないか?‥‥は、Googleで調べてみれば理由はわかります。レシプロエンジンでブレードを回す‥‥という出力装置の、根本的な構造上の限界なのです。同じように、現アニメ現場も「エンジン」の問題で、8K96fpsなんていうフレーム数には構造上対応できない(予算面も全部含めて)のです。



一方、ジェット機。話を元に戻すと、いわゆる「デジタル」オンリーのアニメ。黎明期のジェット機がそうであったように、「デジタル」オンリーのアニメも黎明期の今、ヘタレこの上ありません。かすかに動く紙芝居です。しかし、それはよちよち歩きの赤ん坊を、大の大人が馬鹿にするようなもので、「デジタル」オンリーのアニメを見据えるには、成長した後をイメージする事が必要です。

 

黎明期のジェット機を見ると、プロペラ機からプロペラを除去し、ジェットエンジンにすげ替えただけ‥‥のデザインです。エンジンは新しいけど、全体像は古いまま‥‥ですネ。「デジタル」オンリーのアニメも、今までと同じ表現スタイルを繰り返していては、「ジェットエンジンを装備しても音速は超えられない」のかも知れません。

「ジェットエンジン」を積んだからには、どんどん意欲的なデザインを試すべき…と私は考えています。




思うに、今のアニメ業界の制作スタイルで、作品効果が発揮できるMAXは、4K24fpsもしくは、4K48fpsが限度かな‥‥と思います。例えれば「亜音速域」でしょうか。「音速を超える」事に執着するのではなく、今までの経験値・技術力を「亜音速域」で活かす事をイメージするのです。しかしながら、単純に解像度を上げただけでは「これのどこが4K?」と言われておしまい‥‥でしょう。映像が4Kを体現していなければ「金の無駄」と評価されて、さらには「アニメで4Kは無理だ」とまでレッテルを貼られかねません。「スキャン解像度を4K相当にアップしました!」と言われて、どんだけの人が、「そりゃ凄い」と言うのでしょうか。従来アニメスタイルを踏襲した発展形の制作方式であっても、4Kの必然性を周囲に納得させる、新世代を感じさせる絵に仕上げる必要がある‥‥と思います。4Kに解像度をアップするのに合わせて、さらなる表現技法の向上を盛り込み、従来技術の底力を強調してアピールするわけです。

また、「デジタル」オンリーのアニメも、いつまでも紙芝居を続けていては、見切られるでしょう。ゾゾゾッと琴線を刺激する絵と動きが必要です。旧来アニメの刷り直し、低コスト版では、終わりは見えています。また、単発1カット2カットを気まぐれなタイミングで公開したところで、「まぐれ当たり」にしか受け取ってもらえないでしょうから、何かしらの「ソリューション」を感じさせる体で仕上げて、「技術ではなく作品として」アピールする必要があるでしょう。早く見せたいのを堪えてでも、「時が来る」のを待たなければなりません。「火力集中」は戦術の鉄則‥‥ですネ。

今、同時多発的に、次世代のアニメを模索する動きがあると思います。ある人間にとってはチャンスの時代、またある人間にとっては苦難の時代‥‥かも知れませんネ。しかし、「苦難転じて福と成す」ことだって、アイデア次第ではいくらでもあり得る‥‥と思いますヨ。

新技術が未発達の時は「使い物にならねえ」とコキ下し、新技術が台頭し始めると旧技術を「古くせえ」とコキ下ろすような、虚勢ばかりの日和見層になってはいけません。流行におびえながら生きている人間に、未来を切り開く力など、ありようもないのですから。

新旧のポリシーの差こそあれど、目標を見定めて、力強く、突き進みたい‥‥ですネ。


*ちなみに私はレシプロ機もジェット機もおしなべて好きです。なので、このありさま。‥‥同じように、16ミリ時代のど根性ガエルから、3Dアニメの「ポコヨ」まで、スタイルや年代に無関係に好きなものは好きです。ポコヨは当時500円DVDだったのが、2014年現在は6,000円とかプレミア価格になっちゃってますネ‥‥。


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