真赤を真青に

シムシティで重工業と燃焼式発電所で真っ赤に染まった都市を、クリーンなハイテク都市へと生まれ変わらせるのは大変です。抜本的な方針の大転換と、それに伴う巧妙な資金運用が必須なので、タイミングや順番をミスると抜け出せない赤字地獄に陥ります。債権返済の為の債権発行‥‥なんて生き地獄スよ。

強気で大胆かつ慎重に丁寧に‥‥という「市長」の采配が最大に問われる局面です。

強気で大胆だけど大雑把では、新しく事を興してもボロが出てすぐに倒れちゃうし、丁寧かつ慎重だけど弱気で消極的では、流れは変えられないしネ。

真赤に染まった大気を少しでもクリーンにするために、地道に植樹しても効果はほんの申し訳程度です。手弁当でどんなに自助努力しても苦境打開には全く寄与しない‥‥という何ともイタい状況を疑似体験する事になります。

一方、ハイテクに移行しようと「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で全てを投げ打っても、ライフラインレベルの基盤を持たなければ、ハイテク産業は根付かず、空きの用地が放置されるだけです。夢を実現する為に現実を直視して、然るべき行動計画を確実に実践していく事が求められます。

何だ。これって、色んな事に当てはまるやんか。

う〜ん。色々と感じ入るモノがあって、勉強になるなぁ。



 

ジオプラス解約

ジオシティーズのサービス終了に伴い、過去の「ジオログ」アカウントを停止しました。過去に書いた一喜一憂のブログと共に、1GBの容量と独自ドメインの維持費に毎月525円払っていたわけですが、今月で終了、何かスッキリしました。

ジオログを書いていた頃は、旧来アニメ制作への希望を見いだそうとしていた私でしたが、ジオログのサービス終了はちょうど良い「キモチ的なピリオド」になりました。

今、主流であるものが、未来に等しく主流であるとは限らない‥‥事は、「デジタルアニメ」に本格的に取り組んだ18年前当時に頻繁に実感していました。周囲は「セルがなくなるわけない」「フィルムがなくなるわけない」と信じて疑っておらず、コンピュータに疑心の眼差しを向けた当時の人々の表情が、昨日のように鮮明に想い浮かびます。‥‥でもまあ、実は私も、実写も含めてフィルムが死滅同様まで激減するとは、思ってもいませんでしたしネ。

2014年現在の状況は、18年前と奇妙なくらいに酷似しているな‥‥と、様々な状況から体感しています。理屈だけじゃなくて、直感や雰囲気からもそう感じるので、これはホンモノだなと思えるわけです。‥‥と、ログしておこう。

 

dpx

「dpx」という映像制作ではよく用いられる静止画フォーマットがあります。ただ、「連番を前提とした静止画」なので、どちらかというと動画フォーマットと言ったほうがしっくりきます。

dpxはタイムコードを埋め込む仕様なので、連番静止画でありながらタイムコードを活用した運用が可能です。でもまあ、よほど巧妙なシステムを組んで皆がそのシステムに準じなければ、少々厄介な事になります。

タイムコード情報を持つ‥‥という事は、フレーム番地を記録するだけでなく、当然の事ながらフレームレート情報も持つ事になります。フレームレートはQTなどの単一動画フォーマットだけが持っているわけではなく、dpxのような「動画のメタ情報を持つ静止画フォーマット」もフレームレート情報を有しており、After Effectsの動作もそれに準じる‥‥というわけですネ。

例えば、After Effectsの連番における「読み込み設定」。dpxは静止画連番であっても、動画ファイルと同様にフレームレート情報を持つので、After Effectsの「読み込み設定」の対象にはならないのです。つまり、前工程で24.0fpsで書き出されたdpx連番は、読み込み設定が23.976fpsであっても、24.0fpsで読み込まれます。

「連番だったら、数のつじつまがあってれば、結果オーライ」‥‥とはいかないのが、dpxです。連番であっても、タイムコードの「縛り」が効いているわけですネ。

あともうしばらく、dpxの時代は続くかも知れません。全世界で共通の連番フォーマットになっているので、何か新しいフォーマットが台頭するまでは、dpxを使い続ける事になりそうです。

ちなみに私の日頃用いる標準フォーマットは「ProRes4444」ですが、理由は単純で、「奇麗で軽い」からです。ただ、某大手現像所など昔からのポスプロですと、「ProRes422(HQ)」しか受け取ってもらえない事(運用実績に乏しく未検証の要素が多いから)も多いので、そういう場合は変換して受け渡します。

ProResコーデックファミリーはAppStoreで「Compressor」(5,000円)を買えばついてきますから、資金の乏しいアマチュアや個人でもプロと全く同じフォーマットで出力できるのです

ハズい

「クールジャパン」‥‥口が裂けても、自分たちからは言わないフレーズすネ。

そげな言葉で形容されることからして、「木に登ったブタ」になっていないか、状況を冷静に俯瞰視するきっかけにはなりますが。

意見の広告

ネットに公開するコトバは、どんなに短文であっても、意見広告と見なされてやむなし、ですよネ。このブログも、もちろん「個人の意見広告」です。

たとえ、ツイッターなどの会話の中に出てきた言葉であっても、世界中に公開流通する時点で「広告」の性質を持つと思います。ですから、自分の事ならいざ知らず、他人のプライベートに言及する事は「たとえ会話の文中であっても」、「広く告知した行為」になるわけです。

もし自分らの会話がテレビ全国放送されていたら、まず喋る内容は注意深く制限するし、録画だったら後でマズい部分を編集するよネ。

ツイッターとか掲示板とか、泥沼にならなかった試しはないわな。つまり、不用意にツイッターで会話に及ぶ事自体が危険なんだな。

ライフライン

ワークフローの設計が完了すると、「制作システムの全貌が見えた」と自信を持つわけですが、まさに「見えた」だけで机上プランを脱しません。ワークフローに基づいたインフラを実際に構築しないと「机上の空論」、会議だけ熱心に時間を費やして「会議だけで、モノを作り上げた満足感を得る」ような滑稽な状況になりかねません。‥‥何度もそういう場面を見てきたんよ。

私の昔からのストレスは、自分の部署のパイプラインはそこそこ完成しているのに、外とのやり取りが「バケツリレー」なところです。

現場を動かす人(制作や作業チーフ)は、いっその事、研修アイテムとして「シムシティ」でもやってみると良いかも知れませんネ。今だとAppleのAppStoreで1000円(日本語版)で買えますヨ。

インフラ〜ライフラインをないがしろにするとどんな事になるか、シムシティでプチ恐怖体験をすると、制作現場でも応用できると思うのですよ。シムシティのゲーム内で「市長」の名前を自分の名前で入力すれば、自分の「ダメ市長ぶり」にプライドを破壊されることでしょう。

拡張性と柔軟性を併せ持つワークフローの設計を完了したら、まずは頭からお尻まで作業がパイプでつながる「作業パイプライン」を作ります。目指すは、バケツリレーの撲滅です。パイプラインに滞りがない事を実感できたら、今度は多重のインフラストラクチャたる「ライフライン」設備へと着手し、作業現場に創造性と快適性を付与していく‥‥のですが、まあ、文字で書くように簡単にはいかんわな。

私の考える新しいアニメーションは、映像内容や表現技術だけでなく、こうしたインフラも全て込みなのです。

ちまたの4Kアニメの話題とか見てると、恐らくまた昔の制作構造が再演されるだけのように感じます。シムシティじゃないですが、「神のダイナマイト」よろしく、一回全てを「新地」に戻して「生き直し」が必要だと思うのですよ。じゃないと、4Kの業界アニメ制作は「バイオレンスレッドオーシャン」になるすよ。

決して、特定の技術だけに夢中な「技術馬鹿」になってはいけないのです。

タダほど高いものは

「ただほど高いものはない」とよく言うけれど、アニメ業界の10年を振り返ると、まさにその通りだったと思います。

「デジタル」を「何でも指示を出せばやってくれる」とばかりに「対価もなしに」技術の大安売りをしてしまったこの10年、「デジタルはギリギリまでひっぱれる」と時間の価値を安くしてしまったこの10年。

テレビ作品の本撮を3日で終わらせるための体制。何重にも作画監督を布陣する体制。1原2原のシステム。そして大量のオフライン撮(コンテ撮、レイアウト撮、原撮、タイミング撮)のコスト。‥‥まだ、挙げればきりがなさそうです。

何重に修正を入れる作画監督も1原2原のシステムも、「デジタルは時間がかからない」=「デジタル工程の時間短縮はタダ」という意識が根底にあって、許容される構造でしょう。


「デジタル」は「何でも都合良くできて便利」でしたか?

‥‥実は、恐ろしく「高い代償を払うはめになった」と思いませんか?


ツイッターなどちまたで見かけるアニメ制作運用に関する議論は、既に6年以上前からあってしかるべきでしたよネ。問題点を「総括」しようとしても、ほんのごく僅かの限られた人だけしか問題を直視しようとせず、多くの人々は「何はともあれ、終わったからいいじゃん」とめんどくさがって問題を放置してきたのです。

癌が全身に転移して我慢できないほどの自覚症状が出てから病院に行っても、もはや手遅れなのです。この期に及んでじたばたせずに、残り少なく限られた命を惜しむのではなく、遺伝子として命を繋ぐ事を考えるべきだ…と私は思います。


もう、解っている人は、解っているはず。‥‥解り過ぎるくらいに。

目指すべきは、「業界の云々」ではなく、もっと向こう側、今までとは違う視野の先にあるものだ‥‥と言う事を。


 

ガイドレイヤー

After Effectsには様々な便利機能があるのですが、「ガイドレイヤー」というレンダリング時に表示が自動オフになるレイヤー機能があります。アニメ撮影ではおなじみの機能で、カメラフレームをまさに「ガイド」として表示する際に用います。カメラのファインダーみたいなもんですネ。

このガイドレイヤー機能は「グリッド表示」「撮影フレーム」として使うだけでなく、「実際のレンダリングにはオフにしたい何か」にも用いる事ができます。ガイドレイヤーを使えば、「LUT有無」の2種類のレンダリングを1つのコンポから書き出す事が可能です。(LUTとはLookUpTableの略で、すごく簡単に言えば色変換の段取りの一種です。)

作業の時とラボに映像を渡す時とで、色空間を変えなければならない時に、調整レイヤーでLUTを適用して「補正オンオフ」を切り替えるのですが、その際、LUT適用レイヤーをガイドレイヤーにしておけば、レンダリング設定上だけでレイヤーのオンオフを遠隔操作できます。

レンダリング設定のガイドレイヤー欄を「すべてオフ」から「現在の設定」に変更すれば、表示中のガイドレイヤーはそのまま生きてレンダリングされるわけです。あくまで「現在の設定」ですから非表示のガイドレイヤーまでオンにはしませんし、プリコンを遡ってレンダリングする事も(コラップストランスフォームがオンになってなければ)ありません。

これは自動処理で制御する際に、コンポジションの中身を掘ってレイヤーを探し出して「visibleをfalse(またはtrue)」にしなくても、レンダリング設定を名指しするだけ(applyPresets)で特定レイヤーの表示状態を操作できるので、ツールの開発期間が短縮できます。

LUTだけでなく、シネスコマスクやタイムコード、字幕、注釈なども、レンダリング設定だけで手軽に表示&非表示を遠隔操作できるので、工夫次第で様々な活用アイデアがありそうです。

 

拡散と絞り込み

私には、「拡散」と「絞り込み」との間を行き交うサイン波みたいな周期があります。昨日は大量のブツを倉庫に移動しましたが、そうした自らの「模様替え」「マシン換え」の行為から、自己のフェイズシフトを客観的に実感するのです。

自分の行動パターンで言うと、拡散した行動は言い換えれば「累積」、絞り込んだ行動は「順次」とも言えます。知っている人なら知っている「累積戦略」「順次戦略」のくだりです。長くなるから、ここでは割愛。

アニメ業界で言えば、順次的な取り組みは当該の作品作り、では累積的な取り組みに関しては?‥‥と言うと、「作業者間の横の繋がりでよろしく」的な感じです。

しかし、横の繋がりで済むのは、「横で繋がれる共通した土台」が業界にデンと存在するからです。ですから、業界にとって未知の「4K」は、横で繋がれません。

「アニメで4Kって言っても、何をやるの?」と色々な人から聞かれますが、まあ、たしかに、今のアニメ絵の延長線上で想像したら、改めて4Kでやることなんて想い浮かびませんよネ。

拡散してとっちらかった時期を経て、ようやく絞り込みが可能となるのです。それはワークフローや制作システムだけでなく、映像のイメージも同じです。アニメ業界の雰囲気を見ていると、「自分の歩いてきた延長線上の、順次的なもの」にとらわれ過ぎていて、視界をキツく自己制限し、同じフィールドイメージしか見れない状況に自ら墜ちているかのようです。

人は、自分が思っているほど、新しいイメージに切り替えられるものではありません。順次的な理屈で頭脳の表層を納得させても、頭脳の奥底や手足が、新しいイメージを拒否るのです。これは20代の若い人間でも同じようで、年齢は関係ないみたいです。

様々な累積のうちに「いつのまにか、自分のイメージは変わっていた」‥‥という事なのでしょう。

*でも、BBCのドキュメンタリー番組『7年ごとの記録「イギリス 56歳になりました」』を見るだに、根本的・根源的な性質はティーンになる前に確定しているようです。‥‥うん、私もそうだな。

え、うそ。

しばらく間を空けようかと思ってたのですが、驚いた事がありまして。

ネットを流し見しててギョッとしたんですけど、「デジタル作画」「タブレット作画」ってペーパーレスじゃないんすか?

タブレットで作画した後、プリントアウトしてタップ穴をつける??? ‥‥そうか、作監も含め「タブレット作画」で通しきらないとダメだもんネ。

…やっぱり、今の現場では、4Kなんて当分無理じゃないすか。小さなA4の紙に縛られている以上、スキャン解像度を上げても、無駄だもん。

なるほど。より一層、戦略が見えてきました。
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