カシオの腕時計

通称「チープカシオ」=チプカシと呼ばれる低価格帯の腕時計は、見た目のレトロ感(といっても1980年代前後のレベルですが)と、時刻の正確さが同居した、使って良しのジャパニーズブランドです。

 

私はApple Pay(主にSUICA)や心拍計の用途で、Apple Watchを常用していますが、出かける時は絵を描く左腕にカシオを着けるのが習慣です。出かけている時(=移動中や街中)は絵を描かないですからね。

 

Apple Watchは便利なんですけど、単機能の時計としてはイマイチ。‥‥すぐ寝る(スリープする)しな。

 

AppleWatchをスリープから目覚めさせるために手をいちいち上げる動作がイライラ、一定時間見てるとスリープするのにイライラ。

 

時間を見たいだけなら、腕時計が一番。

 

カシオは、安いし、軽いし、品質は高いしで、オススメの腕時計です。冠婚葬祭には適さないカジュアルすぎるモデルも多いですが、普段使いなら断然カシオです。

 

まず買っておきたいのは、コレ。「ビンラディンモデル」ネ。

 

 

あ、写真を間違えた。(=わざとらしい)

 

本当はコレです。「F-91W

 

 

現在アマゾンだと、113ポイントがつくので、実質「783円」と驚異の安さ。この時計はとても軽くて、正確で、そして安いので、非の打ち所がないです。「デザインが古い」?? ストラトとかレスポールを使っている私には、全く気にならないです。‥‥古いだの、新しいだのに、ビクビク怯えながら生きるのなんてまっぴらだしな。

 

ちなみに、本当かどうか知りませんが、この時計をつけていると、アメリカでは「アメリカ合衆国軍の尋問担当者がF91Wをテロリズムに関係していると見なしていることが明らかとなった。」とか。怖〜。

 

テロはどうかわかりませんが、この時計自体は全世界で売れまくっているので、品質には信頼があることは確かです。

 

女性が使う場合も決して大きすぎる時計ではないので(小さいとは言いませんが)、もし女性がコレをつけていたら、(少なくとも私だったら)気になって目がいってしまいますネ。実際、アマゾンのレビューを読むと、女性の愛用者もいるようです。

 

 

次は、コレ。バイブレーションアラーム(タイマー)がついている、「W-735H」です。

 

 

 

低価格帯の腕時計で、意外に少ないのが、バイブレーション機能です。

 

公共の場所で、タイマーやアラームを使いたい時に、無音なのでとても重宝します。私はジムでのインターバルタイムに使っています。私は40秒に設定していますが、任意の秒数・分数のタイマーをあらかじめ設定しておけば、簡単にスタート&ストップ、連続スタートが1つのボタンで操作可能です。

 

もちろん防水(10気圧)で、風呂にもサウナにも洗髪にも問題なし。

 

Gショックに似てゴツいので、男性向きかなとは思います。腕の細すぎる女性の方は、締め側の穴が足りないかも知れません。

 

ちなみに、色は豊富で、ロゴが白いのとか、サンドイエローのとか、何種類もあります。

 

 

最後は、おそらくカシオの中で一番軽くて薄いコレ。「MQ-24系」と「MQ-38系」。

 

アニメ関係者にピッタリの午後表示の時計とか、山ほどバリエーション展開されています。

 

 

 

どれだけ軽いかというと‥‥

 

まず、他の時計をば。

 

カシオのゴツゴツのステンレス系。140グラム。

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次に、同じくカシオのチタン系〜冠婚葬祭に使えそうな無難な感じの銀色で、チタンなので軽いのが特徴で、80グラム。

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次にApple Watchの2。61グラム。

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そして、前述のF-91W。驚異の20グラム。

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で、おそらく「メンズ」では最軽量のカシオで、MQ-38。18グラム。

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計測は、模型用(‥‥本来は料理用かな?)の0.1グラムきざみのはかりを使いました。0.1グラム前後は計っていてもフルフル揺れるので、整数に丸めましたが、MQ-38系がどれだけ軽いかは、これで一目瞭然です。写真は撮ってないのですが、MQ-24系はMQ-38系より1グラム多い、19グラムでした。

 

 

すごいねー。軽いのが正義ではないですが、軽いと楽です。作画する利き腕につけていても、気にならないほど軽いです。

 

高価な時計は、工芸品として価値を認めますが、ぶっちゃけ、高くて買う気になりません。どうせ痛むし。

 

「時計のブランドや金額で、人格を値踏みされるような」場面、まあ‥‥嫌な場面ですが、そういう場合はApple WatchでOK。成金ブランド相手には、AppleWatchで煙に巻くのがヨロシイ。‥‥Appleブランドって、おじいちゃん世代の成金ブランド相手にとって「格付け不可能」なのが、なんとも都合が良いですよね♪

 

 

 

カシオの安い腕時計。安価競争相手の中華製のノーブランドと違って、時間が正確で、仕上げも良好です。カシオもジャパニーズブランドとはいえ、製造は中国です。しかし、製品の設計や品質管理レベルは会社によってことなりますから(アニメもね)、カシオの設計と生産管理のアドバンテージと言えましょう。中国で製造に関わる人は決して不器用ではなく、設計と管理の差が「会社ごと」に出ているだけだと思います。

 

どんなに品質の良好な製品でも、使いっぱなしで放置すると、各所が痛み始めます。

 

もし、ベルトに汗がついて白濁しても、定期的にメンテすることで、輝きが取り戻せます。私は、ちょうど手元にあった「ピアノユニコン」を使っていますが、樹脂を犯さないクリーナー・潤滑剤であれば大丈夫だと思います‥‥が、そこはそれ、自己責任でテストしてください。

 

ピアノユニコンが100%適しているかわかりませんが、私自身の使用範疇では問題は起きていません。本来の使用用途がデリケートな塗装面を清掃・艶出し・保護するものなので、強烈な溶剤は含まれていないようです。匂いも感じませんしネ。シリコーンオイルなので、樹脂には優しいと思われます。

 

白濁してなければ、単にピアノクロスで拭くだけで透明部分の光沢は復活します。

 

ベルトのつや消しもこの通り復活。

ギターorピアノクロスか、柔らかいクロスで拭いて仕上げれば、盤面もベルトも復活。それにつけても、二値キャットは可愛い。

 

 

Apple Watchだけでは心許ない場面で、カシオは心強い腕時計です。女性向けの細身で小さいモデルも販売されていますし、小型のモデルなら男女兼用〜ユニセックスとしても使えます。

 

 

 


戦史と精神論

一人で飯を喰う時、私の楽しみはKindleで戦史ものを読みながら、食べることです。「飯が不味くならねーか?」とか言われそうですが、飯を呑み込むのと、文章を呑み込むのがシンクロして、意外にイイですヨ。

 

山崎雅弘さんの戦史短編ものは、近代史における戦史を幅広く扱っており、特に250〜350円シリーズは題材ごとに短くまとめられた、読みやすい内容です。

 

最近「ベルリン陥落 1945」を読んでいるのですが、何だか、末期的なアニメ制作現場そのもので、ここでもまた「近似形」を認識しました。以下、抜粋です。

 

 

 

 

歴史は繰り返すよね〜。

 

続きは、Kindleで購入してお読みください。

 

●ベルリン陥落 1945 Kindle版

スクリーンショット 2019-03-08 2.51.45.png.jpg

 

 

もちろん、個人の内側においては、「信念と成功への強い意志」もありましょう。また、新しい何かを成し遂げようとする集団において、共通の目標を掲げることもありましょう。

 

しかし、劣勢を挽回する状況において、場当たり的に「信念」とか「不屈」とか、言って欲しくないですよネ。単なる詭弁だもん。

 

劣勢なら、劣勢である現状を受け止め、何が最善の道筋かを、極めて冷静に判断し実践することが求められましょう。「信念頼み」なんてヘナチョコ過ぎます。いかに自殺目前のヒトラーが精神的にダメージを受け、肉体的にも衰弱し、妄想の世界に浸りきっていたかがわかります。

 

精神的に追い詰められた人間が、精神論をブチまける。

 

作品の監督が、「おれはどうなっても構わない。作品だけは完成させたい。」みたいなことを言うのは、美談ではなく、愚談です。監督の体調が崩れたら、作品づくりも総崩れですヨ。

 

 

 

Fortitude。

 

それは、我が身の内側にあるものです。

 

劣勢ならば、そこに必要なのは、非情なまでの状況分析と合理的な判断であって、最終ジャッジを下せるのは、作品作りのトップです。

 

トップこそ、頭が冷えてないとダメですよネ。

 

トップの誰かではなく、自分の身で考えると、頼りになるのは、自分のうちにある「不屈の技術力」です。決して、いまどきの絵柄とか作業様式ではないです。

 

原画を2枚描いて、シートに中3枚の点々を書き込む習慣なんて、技術のうちに入らないです。作業様式で食っていた人は、作業様式と共に去ります。作業様式に慢心して、「いつもの段取り」に腰掛けていた人は、その段取りが消失した時点で淘汰されます。

 

「作画工場」はあなたの一生の面倒をみてはくれません。今のアニメ産業に必要だから、工場が成り立っているだけです。産業のカタチが変われば、工場は成立しなくなります。作画工場の液タブで第1原画や第2原画を描いているだけでは、将来の保証などありません。自分で自分の能力をプロデュースしてこそ、絵描きは生き残っていけるのだと思いますヨ。どこにでも持ち出せるiPad Pro(とか別のでも)で、自分の様々な絵描きとしての可能性を広げていかないと。

 

絵を描いて動かせることが、何よりもの自分の財産だということを、ハッキリと自覚すれば、「原画工程と心中」せずとも、新しい工程でも腕を振るえます。アニメーターはアニメーターで「原画精神論」に傾倒しがちですが、「原画」「動画」じゃなくて、「絵を動かせること」そのものが代え難い財産だということを、冷静に認識しておくべきでしょう。

 

 

 

戦史にもたびたび出現する、精神論の危うさ。

 

精神論そのものが危ういのではなく、状況を無視してキモチだけで挽回できると思い込む「精神論の悪用」が、悲劇をさらなる悲劇へと追い込むのです。

 

あなたの現場には、衰弱しきって弱々しいわりには、突如激昂して精神論をブチまける「晩年のヒトラー」みたいな人はいませんか?

 

共に最後まで戦い抜くことは、合理性を放棄することではなく、むしろ、合理性を最大限に活かして、未来への活路を見出すことです。

 

死ぬために生きるのではなく、生きるために生きる。‥‥簡単なことなのにネ。

 

 


サブプライムローン

アニメ業界関係者のツイートを読んでいると、しみじみと、アニメ制作現場の「曲がり角」なんだと思います。放映本数が大きく減った‥‥なんていうのを読むと、近年、深夜に過剰な本数のアニメを放映していたことのほうが異常だったと感じます。多くのアニメ作品において、テレビ枠で与えられた時間帯が深夜である状況から、どんなに「数兆円の産業だ」と報道されようが「ゴールデンタイム」には復帰しない時点で、一時的な特需としか思えませんでした。

 

その「特需」を支えるために、現場も随分と無茶をしたと思います‥‥よネ? そもそも「第1原画」「第2原画」というカタチが常態化したことも、特需を支えるための仕組みだったと感じます。最初、意味がわかりませんでしたもん。「なぜ、第1と第2に分ける必要があるのか」が。

 

アニメ制作における「サブプライムローン」が終わろうとしているのかも知れない。‥‥そう思うことがあります。2010年代初頭には感じなかった終末の予感が。

 

第1原画、第2原画という仕組みは、現場生産能力の低い状況を、あたかも処理能力があるように見せかけるのに好都合だったかも知れません。しかし、そもそもレイアウトも動きもポーズもゼロから描けない人間を「原画」として動員すること自体が、サブプライムローンで言うところの「利息にすら満たない月払いを続ける」行為に等しかったと感じます。

 

原画を、第1と第2に分けた時点で、すでに生産力不足、キャパオーバーだったのを、延々とごまかし続けて、どんどん作品制作を受注して‥‥と、現場作業者がサブプライムの当事者だとすれば、多くの会社が近い未来に「リーマンブラザーズ」になり得る状況とも思えます。怖いですが、目を背けて逃げ切れるもんでもないでしょう。

 

放映本数の大きな減少、作業者から噴出する報酬への不満、新しい映像技術への順応における大きな不安。

 

昭和から続くアニメ制作システムで、これらを解決できるとは到底思えません。昭和には適していたかも知れませんが、平成ではどんどん苦しくなり、新しい元号の時代においては‥‥は、もう散々書いてきたことだしもういいか。

 

 

 

今までとは違う、新しい方法を見出さないと。

 

実は私は、もう10年前くらいに「曲がり角」を経験して、生き残りのいくつもの道を経て、現在に繋がっています。‥‥今だと、さらっと書けますが、ホントに辛かった。自分の存在意義を問うような期間でしたから。

 

2000年代後半から最近に至るまでの「深夜アニメの制作膨張」は、せっかく積み上げてきたコンピュータによるアニメ制作技法を、濫作乱造目的へと転換することを意味しました。‥‥ゆえに、深夜アニメ枠にはほとんど組みせず、丁寧に作れるMVやPVを主とし、実写にも活路を見つけ(実写素人だった私らを温かく迎え入れてくださった方々への恩義は終生忘れません)、一方でアニメ業界標準とは違うアニメ制作技術の確立を進めました。

 

今思えば、10年前に曲がり角を曲がったことで、未来の道筋も見えたと実感します。

 

 

 

ですから、現在のアニメ業界のアニメ制作現場も、曲がり角を率先して曲がっちゃえば良いのに‥‥と思います。今までの直線道路の道筋が閉ざされたのなら、別の道を探し出すべく、何度も曲がれば良いです。

 

おそらく、「新しい道探し」で一番過酷なのは作画作業者でしょう。作画工程の人間は、1原2原というバイパス道路はあったものの、ずっと直線道路で右左折なしで進んできたので、これから未来の曲がり角には大きく混乱し疲弊消耗し淘汰もあるでしょう。

 

特に、原画といえど第2原画までしかキャリアのない人間はキツいと思います。どんなに技術様式が変わろうと、レイアウトを作れること、絵を描けること、絵を動かせることは、新しい未来の現場でいくらでも応用が利きますが、第2原画の作業内容は直近10年程度の一過性のものでしかなく未来においては応用が利かないからです。動画と原画の経験は活きますが、第2原画の経験は扱いが難しいです。

 

作業様式に特化するのは、とても危険です。様式なんて時代によって変わっていくものです。

 

もし自分の今の立ち位置が第2原画でも、レイアウトやフレーミングを研究し、絵をゼロから描くことを実践し、動きの研究に勤しむことをお勧めします。仮に第2原画の工程が消滅する未来が訪れても、絵を描いて動かす技術さえ獲得しておけば、かなりツブシが効くからです。私が今、4KHDRのプロジェクトで作業可能なのは、原画マンの作業要素の中に内包される、絵と動きの技術を学び得たがゆえです。

 

技術においては、様式ではなく、本質に迫りましょう。

 

 

 

お金を運用する人々は必要です。一方で、お金の中身を作る人々も、あたりまえですが、絶対に必要です。

 

お金を転がすだけでは立ち行かないことを、バブルでもリーマンでも学んだはずです。

 

未来の様相は、アニメ制作現場・アニメ業界において困難でしょう。しかし、サブプライムローン的な制作構造を終息させて、新しい制作構造を作り出す機運となるのなら、必ずしも悲観的でないように思います。近視眼的に見るのではなく、中期的な観点で考えれば、です。

 

でもまあ、新しい制作構造のカタチが、長期的に見て「新たなスタイルのサブプライムローン」へと変質するのは、絶対に阻止しないとネ。

 

同じ轍を何度も何度も踏み続ける必要はないですもんネ。

 

 

 


レイヤー名をナンバリング

ProcreateからPhotoshopに持ち込むと、レイヤー名が文字化けする。

 

‥‥開発元にフィードバックすれば良いのかな。単純な文字コードの問題ですよネ。

 

私は今はもっぱら手短なスクリプトばかり作ってますが、昔はIDE(って、今でも言います? 統合開発環境)を使ってソフトウェアを(稚拙なりにも)作っていたので、文字コードの扱いは厄介でした。テキストストリームの時に文字コードをちゃんと指定しないと、必ずと言って良いほど文字化けしてました。MacOSとOSXの端境期でしたので、SJISとUTFが入り乱れていたのです。

 

昔話はともかく、今すぐにはProcreateは治るまい。

 

まあ、Procreateに限らず、「名称未設定1」,2,3,4,....を1発リネームしたいことはありますよネ。作業の合間にこまめにリネームすれば良いんでしょうけど、矢継ぎ早に頭の中のイメージを描きまくる時はレイヤー名など御構い無しにテンポを落としたくないこともあります。

 

レイヤーフォルダ内のレイヤーのうち、可視状態のものだけをリネームするスクリプトは、あればあったで使い道はありそうです。

 

なので、早速作る。凄く簡単なのを。

 

*注意* スクリプトを実行する場合は、テストファイルで実行して動作を確認してください。あくまで「自己責任」で。

 

alert(main());

 

function main(){
    var ls=app.activeDocument.activeLayer;
    if (ls.typename!="LayerSet"){return ls.name+"は処理対象ではありません";}
    
    var layerList=[];

    for(var i=0;i<ls.layers.length;i++){if(ls.layers[i].visible){layerList.push(ls.layers[i]);}}//処理するレイヤーをリストアップ
    var num=Math.pow(10,String(layerList.length).length);//リネームする総数に応じて桁数を設定
    for (var i=0;i<layerList.length;i++){layerList[i].name=ls.name+"-"+(String(num+layerList.length-i).slice(1));}
    
    return String(layerList.length)+"レイヤーを連番リネームしました";

}

 

 

これを実行すると、こんな状態のが‥‥

 

 

‥‥以下のように、連番で下からリネームされます。

 

 

 

 

処理対象は、レイヤーフォルダの直下にある「レイヤー」(=ArtLayerとLayerSetの見境なし)です。ゆえに、フラット化したレイヤーだけでなく、複数レイヤーをまとめたレイヤーフォルダもそのままリネームします。‥‥たぶん(=試していない)。

 

リネームの基準を、「セル名+4桁連番」に固定したい場合は、以下のようなスクリプトで。

 

4桁固定だと、総数をあらかじめ取得する必要がないので、スクリプトの趣向も変えています。

 

alert(main());

 

function main(){
    var ls=app.activeDocument.activeLayer;
    if (ls.typename!="LayerSet"){return ls.name+"は処理対象ではありません";}

 

    var num=10000;//桁数を4桁に固定
    for (var i=0;i<ls.layers.length;i++){
        var lyr=ls.layers[ls.layers.length-1-i];//下のレイヤーから順番に処理
        if(!lyr.visible){continue;}//処理対象外(不可視)の場合はスキップ
        num++;
        lyr.name=ls.name+""+(String(num).slice(1));
    }
    
    return String(Number(String(num).slice(1)))+"レイヤーを連番リネームしました";
}

 

 

結果は、以下の通りです。

 

 

 

 

visible=可視〜「目玉」のアイコンを消しておけば、連番の処理対象から外れるので、任意のレイヤーのみ連番リネームできます。

 

 

 

 

この作業を、手作業でキーボードで打ち変えていたら、大した内容ではないですが、面倒で地味に時間を消費します。

 

人手だと地味に手間がかかる雑事を、10行程度の命令文を書いてコンピュータで実行するだけで、コンピュータは何の文句も不平も言わずに、超高速で片付けます。まさにコンピュータを使っている「わかりやすい利点」です。

 

 

 

現場の改革の要素は、ビッグなものからスモールなものまで、色々あって悩ましいです。

 

たとえ、将来に作業環境と待遇が改善されても、自分たちが「今欲しい」スクリプトは誰も作ってはくれません。スクリプトを書く知識を得れば、PhotoshopやAfter Effects、macOSやWindowsなどの様々な雑事を自動化できます。

 

でもって、スクリプトが思い通りに動作して、自分の雑事が軽減されると、何とも「愉快」。

 

実はスクリプトやプログラムは、面白いんです。‥‥ピタゴラスイッチのようなものですからネ。

 

 


スクリプトの機能プチ追加

以前作った「Photoshopのレイヤーを順々に書き出す」スクリプトは、実はアニメ作画以外でも結構重宝しています。何かと、Photoshopのレイヤーを個別のファイルに書き出したい場面はあるもの‥‥ですネ。

 

 

 

 

以前載せたこの模式図は、一部省略してありまして、「常時表示するレイヤー」などは図中にありません。

 

実際にスクリプトを作ってみればわかることですが、レイヤーを順次書き出すだけではあまり役に立たないのです。

 

静止画(止め絵)として書き出すレイヤー

レイヤーフォルダにまとめた、イメージシーケンスとして書き出すレイヤー

レイヤーフォルダにまとめているが、静止画として個別に書き出すレイヤー

常時表示するレイヤー

 

最低これらを処理できないと、「線画だけ描いて白地やフレームは他のレイヤーを使いまわし」などの作業省略方法が効きませんもんネ。

 

 

スクリプトは必要に応じて、機能を付け足して強化できます。これが自分でスクリプトを作る醍醐味でもあり、スクリプト・プログラム能力を兼ね備えた作業集団の強みでもあります。

 

現在の仕様では、当座のニーズに合わせて、TGAを書き出す仕様です。それでは、ちょっと限定的‥‥というか、使い道が限られます。

 

なので、TGA、TIFF、PSD(統合した)、JPGくらいの選択肢はあっても良いですよネ。

 

 

リストからプルダウンして選ぶファンクション(1発で呼び出せるヤツ)って、ありませんでしたっけ? ‥‥まあ、ないのか。しょうがないので、windowオブジェクトからいちいち作りました。う〜ん、コードでGUIを記述するのは面倒。

 

AppleScriptなら「choose from list」で済むんですけどネ。ESTKのエディタだけでなく、インターフェイスビルダーが欲しい。

 

どうせなら、ファイル形式だけでなく、書き出し場所の指定も‥‥とか、機能を増やしたくなりますが、前回指定した項目や場所を覚えておくにはプリファレンスの仕組みも必要だし、何だか地味に規模が広がっていくので、欲張りはナシに。

 

でもまあ、この程度のスクリプトでも、無いよりはあったほうが百倍マシです。実際、手作業でレイヤーを書き出してたら、日が暮れます。

 

 

どんなにソフトウェアが充実しても、スクリプトの必要性は全く薄れないでしょう。

 

絵を描くのは、ラスターだろうがベクターだろうが、線を1本1本、手作業で然るべし。そこを放棄したら、絵描きではなくなります。絵描きを名乗れない。

 

でも、ファイルの書き出しを1ファイルごと手作業ではなく自動処理しても、絵描きでなくなるわけがないです。むしろ、そういう手間はどんどん自動化して、もっと絵に精進するか、自動化で浮いた時間は帰宅して明日のために寝ましょう。

 

目下の課題は、アニメーターをはじめとした作業集団の内部に、どうやってスクリプト修得者を獲得するか‥‥です。皆、「難しいから」とか言って、やらんもんなあ‥‥。時間の有無以前に、敬遠したり、嫌がったりするでしょ。時間があっても、プログラムは覚えない人が圧倒的多数だもんね。

 

う〜ん。絶対に必要なんだけどネ。内部には。

 

 


タダ

3月いっぱいでのジオシティーズの完全消滅、Yahooブログの終了と、無料サービスの終了に関する告知を最近続けて目にしましたが、思えば、他にも色々な「無料」「格安」サービスが今までに現れては「終了」「有料化」「値上げ」されてきました。

 

私が今年の春で打ち切ろうと思っているのが、DynDNSです。最初は無料からスタートし、ある時から年間5ドルくらいになって(うろ覚えです)、今では55ドルです。

 

DynDNSに代表される「無料DNSサービス」は、無料のサブドメイン「任意の何か.ooo.ooo」をいくつも取得できて、IPアドレスと紐づけるサービスで、「自宅でサーバ」が流行った2000年代に盛んでした。ルータを販売するメーカーも、独自のDNSサービスを提供して、「自宅のパソコンをサーバにできる」ことをアピールしていた、今思えば、なんとも大らかな時代でしたネ。

 

現在は、一般的なポートを開いて自宅のサーバを不特定多数の外部に晒す‥‥なんて、ちょっと怖くてできません。セキュリティの専門家が自宅にいるわけではないので、自分だけの被害だけでなく、踏み台にされて他者を攻撃することになった場合、責任を負いきれませんよネ。

 

アドレスすら「https」が求められるようになった現在、自宅でサーバとか、もう無理ですワ。サヨナラ、ネットのDIY。

 

そういえば、「コード・レッド」が初めて出現した時(2001年夏)、私は偶然にもLC475のサーバのログを表示しながら同じ部屋で他のことをしていて、ある時から「妙に長いログ」が立て続けに記録されるようになったのを、リアルタイムで体験しました。コードレッドの攻撃目標はIIS(マイクロソフトのインターネットインフォメーションサーバ)で、LC475で動作していたWebサーバは対象外だったのですが、今までのんびりしていたログのウィンドウが、いきなりコードレッドのログで埋め尽くされていく様子は、「ああ、これが映画でよく見るアレか」と思ったものです。

 

*LC475が現役だった‥‥というのも、微笑ましいですネ。当時はBSD 68kというのが、もの好きの間でちょっとしたブームになっていました。

 

現在は、レンタルサーバを契約し、独自ドメインを紐づけて、運用しています。WebDAVなどのファイルサーバ的なものは、Cloudに移行しました。自宅のマシンをサーバとして公開(限りなく非公開に近くても)するようなことは止めています。

 

なぜ今までDynDNSを止めていなかったというと、2000年頃からの知り合いのWebをDynDNSのドメインで運用していたからです。いわゆる「Webアドレスのお引越し」を、しあぐねていたまま、2019年まで持ち越していました。

 

最近、知り合いのWebの「おともだち」リンクを確認したら、ほぼ全てがリンク切れしており、2000年代後半から2010年代後半現在までの、「ネットの中の社会」の移り変わりを実感しました。ブログへのリンクは存在せず、「おともだちのホームページ」へのリンクもサービス終了ゆえか切れて、懐かしい人々へのネットの繋がりが消失しておりました。

 

2000年前後に「インターネットだ!」と新鮮な喜びをもって迎えられた様々な物事が、2020年を前にして徐々に、しかし確実に、姿を消そうとしているのを実感します。DynDNSの私の中での存在意義も終了、20年近く使い続けたDynDNSサブドメインの数々を放棄することにしました。‥‥ちなみに、知り合いのWebはすでに中身は引越しており、旧アドレスは転送用途だけになっています。

 

 

 

最近は、YouTubeも「プレミアム」とかで、「広告を表示されたくなくば、お金をよろしく」との方針を取り入れてますよネ。CMが2回連続して表示されるようになったのは、そういうことだったか‥‥と、そこでも時代の流れを感じます。

 

年額200円とか異様に安いWebサーバも、去年大幅に値上げされて、使うのを止めました。大らかだった頃の自宅サーバ、知人のWebコンテンツ、自分のネット色々を、全て集約して整理しました。

 

私が使ってきたサービスのうち、結局、「タダ」や「タダ同然」は消えたわけです。私はツイッター等のSNSの類いをやっていないので、無料のサービスはもう1つもないです。

 

ツイッターが有料化されることはなさそうですが(有料化するのは段取りが大変ですわな)、広告が出るようになった時点で、ある種有料化のようなものです。冗談記事はありますけど。

 

このブログも月々わずかですがお金を支払っています。もし大幅に値上げされるようになったら、他の手段を考えるかも知れません。無料のブログなど探し廻らずに、レンタルサーバ上でPHPで動く「ジャンル分けした日記」プログラムにしても良いですネ。

 

未来の消滅の不安に備えて、無料サービスなどに頼らず、自分でデータを管理する方法に「戻す」ほうが良いのかも知れません。ブログのプログラムだけでなくデザインまで提供してもらって、どんなに記事(=容量)を書いてもタダ‥‥というのは、考えてみれば、なぜタダでそこまで?‥‥と思えますもんネ。ジオシティーズもYahooブログも「時代が終われば散る花」だったのかも知れません。

 

タダには全てカラクリがあるわけですから、そのカラクリが通用しなくなった時に、タダはタダではなくなるんですよネ。当然と言えば、当然か。

 

タダほど怖いものはない‥‥とは言いますが、ネットも似たようなもんですネ。

 

 

 


赤ちゃんのシナプス

留守録したまま観ていなかった「赤ちゃんの脳の発達」の特集番組を「ながら見」してたら、シナプスについて興味深いことが語られていました。

 

赤ちゃんのシナプスは1歳ごろに成人の1.5倍の密度となりピークを迎えるが、その後、緩やかに、そして確実に減少し、さらには「役に立つシナプスは残り、発達に役に立たないシナプスは消され、発達に役に立つシナプスが新たに形成される」とのことで、「あー‥‥うん、そうだね」と感じ入った次第です。

 

シナプスは密に形成されており、発達に役に立たなくなったシナプスがそのまま存在し続けると、新しいシナプスが形成できずに、赤ちゃんの脳の発達の邪魔をする、ゆえに、不要となったシナプス(30〜40%の大量の)を消して場所を空けて、新しいシナプスの形成を可能とする‥‥とのことで、これは赤ちゃんに限らず、「新しく生まれて成長する何か」に共通する特徴だと思いました。

 

私が新しいアニメ作画技法に取り組み始めたのは、もう10年以上前の2005年前後の頃でしたが、その当時の私の頭の中には「タップ」「タイムシート」「原画と動画」という旧来のアニメ制作技術の「様々な古いシナプス」でガッチリと固められており、それらを取り除いて新しい意識に転換する=「新技術の成長における新しいシナプスの形成」まで、5〜6年はかかりました。

 

私は、アニメ制作現場の作画技術に自信と誇りを抱いていましたから、まさかその作画技術の基盤となる様々な要素が、新技術の成長を阻害しているとは思わなかったですし、思いたくもなかったのです。特に「原画」という工程に対する信頼は絶大(=自分はソレで生き抜いてきたという確かな実感ゆえ)で、「原画という技術志向自体」が発達の大きな邪魔になっているとは、想像できませんでした。

 

「不要なものを壊し、新しいものを試す」という赤ちゃんの成長期におけるシナプスと同じプロセスを、まさにアニメの新技術で実践することが求められました。私も徐々に、今までの考えを改め、新しい考えを受け入れていきました。

 

今では、こうして普通に状況を淡々と書けますが、「原画意識」の強かった過去の自分だったら、「そんなことはない」「古いとか、新しいとか、関係ない」とムキになって「現状の肯定」に躍起になったでしょう。自分が誇りに感じていた技術スタイルが、次の可能性の大きな障壁となる‥‥なんて、誰だって、いきなりは受け入れがたいですもんネ。

 

番組中の‥‥

 

「新しいシナプスを作るためには、無駄なものを残しておく余裕はありません。積極的に要らないものを切り捨てていくことによって、はじめて、より良い脳のネットワークを作ることができるのです」

 

‥‥という言葉は、身に沁みます。

 

 

 

「俺たちは、古いシナプスか」‥‥というのは、あわてんぼう。

 

自分自身は脳であり身体です。

 

シナプスが自分なわけではないです。シナプスは今までに身につけた技術の細かい1つ1つ=構成要素です。

 

自分の中の「技術シナプス」に関して、有効なものは残し、古く形骸化したものは消して余地を確保し、試行しながら新たな「技術シナプス」を形成していけば良いです。

 

リアルな脳のシナプスは自分の意思ではコントロールできませんが、自分の技術シナプスなら、自分の意思で管理することも可能、自分の意欲次第で自己発達させることが可能ですよネ。

 

 

 

実際、「タップがないとイヤだ」「原画動画の段取りでしか考えられない」「タイムシートの用語じゃないと受け付けない」みたいなスタンスの人ですと、「新しいことを、一緒にやってみませんか?」と声を掛けることすらできません。頑なに従来の流儀でしか思考しない人を、新しい考え方のフィールドに無理に呼び込んでも、双方にとって不幸ですもんネ。

 

最近の業界関係の人々のツイートを読んでいると、「状況が変わっていかない事への苛立ち」を感じます。それは外的な要素も多いでしょうが、自分の内的〜「技術シナプス」が旧世代のまま凍りついて更新されない事による、「未来社会での、自分に対する不安と苛立ち」も含まれるでしょう。

 

技術の更新なんて、一夜にして完了するはずもなし。

 

赤ちゃんの脳の中で、シナプスが成長に合わせて、徐々に活発に更新していくのと同じく、自分や自分たちの「アニメ制作の脳内」において、徐々にシナプスの更新を促進して、未来の時代に生きるべく確実に成長していく必要がありましょう。

 

組織も個人も、苛立っているばかりでは、どうにもならんですよネ。

 

 


Frontman

指の柔軟性が失われている‥‥と、以前書きましたが、すぐにでもギターが弾けるように自宅の自室の足元に小さな可愛いアンプを置きました。

 

これス。Fender Frontman 10G

 

 

 

今は、6800円くらいになっていますが、数日前に買った時は5千円台でした。

 

フェンダーのロゴがデカ過ぎ!‥‥と思いますが、本体はそこそこ小さいので、まあ、しょうがない。

 

音は結構良いですヨ。何よりも‥‥

 

 

‥‥って書いてあるのがイイです。「DON'T EMULATE」。

 

昔は「トランジスタ」ではなく「真空管」であることがステータスでしたが、いまどきは「エミュレートではない」のがステータスなんでしょうかネ。面白いネ。

 

数種のアンプモデリングなどない、「このアンプの音」だけです。でも、音は良いですよ。スギュンとは歪みませんが、心地よい歪みがODスイッチとGAINの調節によって得られます。

 

ODスイッチ〜オーバードライブのスイッチを切ると、GAINは効かなくなり、ワンボリュームのクリーンサウンドのアンプになります。

 

私はここに、これまた味のある「tc electronic FORCEFIELD COMPRESSOR」を追加して、ええ感じの生っぽい音にしています。YouTubeにいくつか、このFORCEFILEDのレビューがありましたので、音の方向性を聴きたいかたはご参考に。 ‥‥いわゆる、「コンプかけてまっせー」という判りやすいサウンドです。

 

*クセがあり過ぎるほどのコンプではないですが、聴いてすぐにわかるサウンドです。

*私が大好きなのはDynaCompはもちろんですが、DODの「MilkBox」というコンプで、下品なまでに効きの良いエフェクト音が魅力です。1台は所有しており、持ち歩くのも何なので、もう1台欲しいのですが、今はもう製造中止なので、他の似たようなのを探しています。MilkBoxに比べると、みんな上品なんだよなあ‥‥。

 

 

加えて、どうしても強いディストーションサウンドが欲しい場合は、PROCO RATのコピーモデルの「BLACK TEETH」を足してます。

 

 

 

私は高校時代にRATディストーションを愛用しており(お年玉でイケベかイシバシで買いました。お年玉っていうのが可愛いですよネ)、今でも棚には並んでいるのですが、サビサビのボロボロで、まるでチッピングが過剰な戦車のプラモみたいになってます。35年前のボロボロのエフェクターなど、ポットのガリとか、ジャックの接触不良とか、触る前にヘタリが予測がつくので、このコピー品(エフェクターの回路はシンプルで一般的な構成なので、特許にはなりにくいとの話)で満足しています。

*私の持っているのは、LEDもない「ONだかOFFだか音を出すまでわからない」初期モデルです。中でも、ロゴの枠が黒い「ブラックフェイス」というバージョンらしいです。

 

RATは、特定の周波数帯域を独特のさじ加減で操作しているのか、抜けの良い「明るい」歪みが得られます。単体ではなく、アンプの歪みの前段に使うのがイイ感じです。

 

私は高校生当時、スタジオにあったJCM800(マーシャルの)に、これだけを繋げてブースターとして使っていました。歪みのメインはアンプ側で、エフェクターだけで歪ませているわけはないので、ハウリングもなく、使いやすかったですヨ。YouTubeでレビューを載せている方がいますので、サウンドはそちらを参照してください。

 

 

 

毎日、手を使っていても、指まで使っていることは、意外に少ないものです。キーボードをタイプしても、指の可動範囲は思ったより少なく、ギターやピアノに比べれば消極的です。

 

最近、ギロックという作曲家のピアノの初歩段階で弾く曲集を聴いたのですが、大人でも楽しめる馴染みやすい曲ばかりで、「今はこういう雰囲気の曲集を、子供たちは練習しているのか」と驚きました。ツェルニーやクレメンティとかだけじゃないのネ。

 

こどものためのアルバム」は、大人だけど今からピアノを弾いてみようかな‥‥という人にもお勧めできる曲集です。

 

 

誰の目を気にするわけでもなし、自分だけで楽しむ音楽に、初歩も高度も関係ないです。

 

楽器を演奏する喜びは、曲の難易度に左右されるものではないです。弾けること、そのことが嬉しいのです。

 

ギロックのこどものための曲集は、大人になってふと思い出すことまで曲に込められているような、胸に残るニュアンスが良いですネ。

 


原動画と、新しい「手描き」と

現在、私はアニメの作画の毎日ですが、いわゆる「原画」は一切描いておりません。頼りになる旧知の方々に作業(〜タブレット作画)をお願いした場合は、「原画上がり」として上げて頂いて、ニュアンスの修正において「昔ながらの作監修正」はしますが、自らは原画は描かずに、新しい作画方法で作画する日々です。

 

タブレットでの原画作業をお願いした方々も、旧来の作画方法だけで今後の作画を支えるのは難しいし、もっと他の方法も取り入れるべきとの考えをお持ちです。今は、システムの未発達ゆえに「原画」という作業スタイルを踏襲しているけれど、新しい作画技術への意欲があることを、お会いした時に雑談がてらよく話します。

 

さらには、従来の「原画」作業から、「動画」作業を経た作業上がりのクオリティも、既に次世代の品質の基盤となる内容をもっています。旧来の「動画」と呼ばれる作業のクオリティは、未来の新しい作画技術へと繋がる基礎を既に獲得しているのを実感しています。

 

しかし、その新しい作画技術は、現時点ではインハウス、インサイドに留まります。なぜならば、「アウトソーシング」の基盤ができていないからです。

 

「アウトソーシング」、‥‥ものすごく、ぶっちゃけて言えば、「単価」が決まっていないからです。

 

単価の制定方法は、既にもう何年も前からアイデアがあります。アイデアと言っても、思いつきではなく、長年温め続けた、すぐにでも取り組み可能な具体的なアイデアです。

 

単価には「正当性」が必要だと考えます。

 

口パク1枚と、顔全体の1枚が、同じ単価なんて、あまりにもどんぶり勘定過ぎます。

 

初級作業者と、中堅作業者と、ベテラン作業者のそれぞれの技量による「結果物のクオリティ」が単価に考慮されないのも、大雑把過ぎます。

 

旧来のアニメ作画は、めまいがするほど大雑把でズボラな単価計算で成り立っており、新しい作画技術は、決してその悪習を踏襲してはなりません。

 

内容の重さ・軽さ

作業品質の高さ・低さ


‥‥なぜ、そうした当たり前過ぎる「価値の違い=お金の違い」を、単価に反映できないのか。

 

旧来現場だって、実はコンピュータの力をもってすれば、かなり「いい線」まで「変動単価のシステム」を実現できると思います。

 

でもねえ‥‥、従来現場の古い作業習慣を仕切りなおすのに、新しい技術を志向する私が関与しても変でしょ? 従来作業習慣の中で生きる当事者が決めれば良いことです。私がちょっかい出すのは、いかにもお節介ですわな。

 

 

一方、新しい作画技術における、新しい作業基盤は、全くのゼロから仕切ることができます。であるならば、「大問題を抱えた単価制度を踏襲する必要など、全くない」です。

 

新しい技術には、新しいお金の基準。‥‥私の「お金」に対する関心ごとの本命はソコです。

 

上手くなればお金がもっと稼げんるんだ。頑張ろう!

 

大変な作業は、ちゃんとお金がいっぱい出るんだ。自分の技を活かして頑張らなくっちゃ!

 

‥‥こんな当たり前なことすら実現できない単価制度のままで、どんな明るい未来が期待できますか? 今の制度のまま単価を上げても、「楽なカット」と「大変なカット」の落差がさらに極端化し、大変なカットを作業する人間はもっと報われなくなりますヨ。

 

致命的で破壊的な単価制度を抱えたまま、新しい作画技術を広めていくつもりはないので、今はインハウスにとどめているのです。

 

新技術の成長戦略としては、「次のステップ」になりましょう。ちゃんと開発(=画像と作業条件から単価を「動的」に割り出すシステム)にもお金を注いで、未来の希望が持てる現場、仕事を出す側も受ける側も「ちゃんと納得できる」基盤を作るのが、次のフェイズです。

 

 

 

 

ここ数日、アニメ関係者のツイートで話題になったお金の話は、あくまで「今までの作画技術が不動無比」の意識で話されていて、ちょっと何だか、ガッカリ。

 

新しい技術でアニメ作りの基盤から変えていくんだ!‥‥という意識を持つ人はほとんど存在せず、かたくなに単価の話に終始していれば、そりゃあ、水掛け論にもなりましょう。

 

1話につき何千枚も動仕をする技術体質を変えずに、単価を10倍近く、6〜8倍にしたら、どうなるでしょうかネ。誰が考えたって、猛烈に制作費は膨張することは予測できますよネ。

 

1カット3万円x350カット=1050万円

動画1枚1200円x8000枚=960万円

 

単純にカット数+動画枚数で2010万円。2000万円オーバーに恐れをなし、カットを300カットに抑え、動画枚数を4000枚に抑えても、900+480=1380万円です。単純な原画と動画の合計だけで、です。

 

これに加えて、作画監督や動画チェック、さらにはメカやエフェクトの作監や、総作監の費用まで追加されますが、そのセクション監督費も相応に値上げが必要です。テレビではなく、劇場だったら、もっとすごいことになるでしょうネ。

 

「いや、そんな、テレビで、3万円とか1200円とか、ふっかけ過ぎでしょ。もう少し、現実的な‥‥」とか言う人は、じゃあ、いくらなの?‥‥です。

 

200〜300円の動画単価が400〜500円になって、問題解決する? 4〜5千円の原画カット単価が、5〜6千円になって、改善はどれだけ見込める?

 

「おためごかし」の「ちょっとお金をアップしました」なんて、改善効果や問題解決にほとんど貢献していないのは、もうわかりきっていますよネ。

 

さらに深刻なのは、大変なシーンばかりブッ込まれるアニメーターは、芝居シーンばかりを作業するアニメーターに比べて、極端な収入の落差が「かえって生じる」ことです。‥‥なぜ、そこを問わずに、ちまたでは単価だけの話にご執心なのか。

 

私が動画の新人だったころ、「メカやエフェクトが好きです!」とか「言わなきゃいいことを言っちゃった」ために、メカの動画ばかり来るようになって、全く枚数が稼げなくて、そんな様子を上の人が不憫に思ってくれたのか、ロングサイズのキャラ芝居の動画を回してくれたんですが、驚くように枚数が上がりました。

 

巨大ロボ1枚も、ロングのちっこいキャラ1枚も、皆同じ単価の業界システム。

 

「なにこれ? この理不尽さは何なの?」

 

たとえ上がる枚数は少なくても、大変な内容に応じた単価が設定されていたら、その当時の「圧倒的な不信感と猛烈なわだかまり」は生まれなかったでしょうネ。‥‥どうなの、その辺? 変えていく気、ある? 単価だけ上がればそれでオーライなの?

 

これは発注側だけの問題ではなく、お金の話になれば、一律単価制であることをすっかり忘れて、単価だけの話で盛り上がってしまう受注側の問題も大きいです。「単価そのもの」と「一律単価」の問題は、セットで考えないと、ダメでしょう?

 

 

 

 

私は今では、主軸を新しい作画技術、CO/KFアニメーションに移しているので、そちらの「正常な発展」が重要な主題です。

 

新技術、すなわち、原画動画ではない、新しいタイプの手描きのアニメです。

 

前述の単純計算の通り、旧来現場の単価を「社会一般のレベル」(=バイトやパートの時給に、特殊な専門職の報酬が劣らない金額)にまで引き上げるのは、アニメ業界のツイッターでのやりとりをみるに、相応の困難が予想されます。いつまでも、ツイッターで愚痴りながら待ち続けるのは得策でしょうか? 誰かが変えてくれるのを待っているだけ‥‥が本当に最善の解決策ですかネ?

 

新しい技術に移行して、新しい秩序と基準を作れば良いのです。お金の問題も仕切り直しです。

 

新しいがゆえに、技術の成長は順次必要です。ですので、四つん這いで歩いていた乳児が、二足歩行できる幼児へと成長、やがて駆けずりまわって、言葉も覚え‥‥と、可愛い我が子のように育てるがごとく、「栄養にも気を使って」、技術を育てています。

 

旧来の作画工程は、

 

genga

douga

 

‥‥というジョブ名ですが、新しい作画工程は、

 

md

fd

cd

 

‥‥という全く違う略語です。略語なのでもちろん「略する前の正式名」はありますが、この辺りの話題はまだ詳しく書けなくて、申し訳ないス。現時点でベラベラ喋るわけにもいかんのですが、要は、もはや「原画」でも「動画」でもなく、新しい「手描き」の作画ジャンルが工程として定まりつつある‥‥ということです。

 

原画をKey、動画をInbetweenなんて、無理に本家の言い回しに戻さなくても、もう旧来の日本のアニメ技術は「GENGA」「DOUGA」で良いと思います。「KAWAII」みたいに。

 

新しい作画技術の工程と、旧来の工程とを混同しないように、明確に「ジョブ名=仕事の呼称」も変えています。

 

新しい技術は、名前を与えられた時、覚醒するのです。‥‥何だか、巨神兵みたいネ。

 

ちなみに、レイアウト、美術、彩色はそのまま健在です。手描きでアニメを作る以上、美術と彩色がなくなるわけがないです。また、「撮影」という工程は消滅し、新たな作業工程に分割されますが、コンポジット作業はもちろん存在し続けます。

 

 

*知る人ぞ知る「4人のライダー」。こんなことにならずに、新しい技術へと優しく転換できると良いんですけどネ。

 

新しい時代の技術には、新しいアニメの技術。そして、新しいお金の基準。

 

車両の動力源が、馬匹だった頃、新しい時代の交通に対応するために、1〜2馬力だったのを10馬力にするために、10頭だての馬車にするのは、愚かしいことです。馬を5〜10倍に増やしたら、道の周辺はどんなことになるか、考えてみれば解りますよネ。

 

新しい時代の動力源を活用しましょう。馬を増やす発想から逃れて、ピストンエンジンや電動機を導入しましょう。

 

紙と鉛筆、A4〜B4用紙、何千何万の作画枚数にも及ぶ「作画エンジン」を、新しい時代の「作画エンジン」に変えていってこそ、新しい社会に順応できると確信します。

 

新しいエンジンを搭載した新しい車両を運転して、新しい映像表現のフィールドへと走り出すのは、あくまで人間です。無人にはなりません。

 

人間はいつでも健在。‥‥変わっていくのは時代、そして表現技術のエンジン部分です。

 

 

 


MiG-25

エアファイター・コレクション、佐川急便からのメール通知通り、MiG-25が届いてました。F/A-18Eと一緒に。

 

 

 

現代のジェット戦闘機とは一線を画す、角ばったデザイン、狭い視界のキャノピー=風防透明部がかなり小さい、質素で地味な塗装。‥‥まさに、雪解け前のソビエト機の特徴が1/100スケールでも楽しめます。

 

メジャー機ばかりの衣替えでラインアップを埋めないで、こういう機体をじゃんじゃん出して欲しいです。

 

早速、墨入れ。

 

 

 

目立たなかったディテールが浮かび上がります。

 

拭き取ったら、終了。

 

 

 

MiG-25のほうは少々汚れ過ぎましたが、まあ、これでもいいか。Wikipediaで見る実機もそこそこ汚れているのもあるし。

 

1970年代以降の機には見られない、無骨な風防は、まさに「ソビエト」機そのものです。

 

*iPhone8のレンズだと、そのままでは広角になり過ぎてカッコ悪いので、離れてズームして狙います。ムチッとしたマッスになります。MiG-25はただでさえキャノピーと比べて機種が長いので、広角だと誇張され過ぎるようです。

 

 

ハセガワのMiG-25は例のベレンコさんの一件の時にちょうど発売時期が重なったのを覚えています。私は当時、小学生でしたが、事件の後か前かは覚えていませんが、ハセガワのキットを買いました。

 

事件があったからキットが出たのか、キットの方が先だったのか、その辺は全く知りませんが、子供向けの飛行機図鑑には既に「リビア軍機が中東地区を偵察」との記事とイラストが掲載されていました。

 

このエアファイターの1/100は、偵察型なので、ハセガワのキット「P型」とは機種の形状に大きな違いがあり、より精悍で直線的な印象です。

 

P型も好きなんですけどネ。

 

*P系列は、機種がタップリとふくよかです。

 

 



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