最近、作画スタッフ募集の要項で「作品提出〜ただし、デジタルは禁止」という条件を、耳にしました。意外に思うかも知れませんが、私はその条件には賛成です。当人の生の画力や状態をジャッジする際に、デジタルだといくらでも「隠れ蓑」が可能だからです。デジタルは、描線をごまかせちゃうのです。

 

生の紙と鉛筆の描線は、形を捉える際の筆致・筆跡だけで、その人間の状態がわかりますし、清書かラフ描きかによって変化する線質の違いも、その人間の特性を示すからです。コンピュータに適当にアシストされるような状況では、本人が今後何十年も背負って生きる「絵」の本質が見えてきません。その点、鉛筆や水彩などで紙に描いた絵は、モロにその人間の技術力が反映されます。

 

人材の能力をジャッジする際に、何のフィルタもアシストも通用しない、生の紙と筆致による提出作品が適しているのは、とてもよく解ります。

 

過去に何度も書いていることですが、デジタルは当人の無能を補うツールではなく、能力を拡張するツールです。

 

デジタルで一時的に、自分の能力を補って取り繕っても、やがてそのバケの皮は剥がれて、より一層、辛辣な現実と向き合うことになりましょう。絵を上手く描けるよう努力しなかった人間が、デジタルの助けを借りて「コラージュ」しても、やがてバレる時がきます。

 

絵が上手くなりたいのなら、周囲の人間の「普通の価値観」なんて顧みずに、狂ったかのように無我夢中に絵を描きまくってこそ‥‥でしょう。「あの子、どうしちゃったのかしら」とお母さんが心配になるくらい、少年少女時代に絵を描いてこそ‥‥です。

 

私はコンピュータのリソースを最大限に活用するように努めますが、それは決して、「画力をデジタルでごまかす」目的ではありません。むしろ、画力を持つ人間の絵が、今まで以上に映像に反映されるようにする「拡張」「伸長」の技術です。

 

「デジタル」は、絵を描くのに挫折した人間の「集合場所」であってはなりません。私は絵が上手い! 自分は強い! ‥‥と紙やタブレットなど手段を問わず描き続けてきた人間が、これから未来の映像フォーマットにおいて十二分に力を発揮するために「デジタルを用いた作画」はあるのです。

 

なので、作画の人材選考において、「デジタル不可」はとても良い方針だと思います。当人の絵に対する生き様が、筆致から読み出せますもんネ。

 

 

ただ、今後のアニメーション映像作品制作においては、紙と鉛筆は「映像フォーマットに対して不適合」と言わざる得ません。画力を育成する際の「紙」と、現場を運用する技術基盤の「紙」は、別のフィールド、カテゴリで語られるべきでしょう。

 

私はここ最近、久々に紙ばかりと向き合ってましたが、もはやHDの現在でも、映像フォーマットに不適合であると思い知りました。線の少ない昔ながらのキャラ、例えばパズーくんやシータさんのようなキャラでもない限り、UHDに対応できる見込みはありません。

 

スキャンで潰れることがわかっていながら、細かいキャラ表に合わせて鉛筆で描くことの虚しさといったら‥‥。

 

A4〜B4サイズで150dpi・二値化の現実から目をそらして生きるのに、この先、どれだけ猶予がありましょうか。

 

我々は今後、高品質映像フォーマットと向き合って作品制作を続けなければなりません。昔話や思い出話で見ないふりしても、現実は確実に立ちはだかってきましょう。

 

私の中ではすでに「もう、紙はダメだわ」という感慨でいっぱいです。現場で用いられるA4〜B4用紙に鉛筆で線を引いても、150dpiで二値化している時点で、現行のHDのポテンシャルすら引き出せませんよネ。UHDになったら、どう運用していくつもりか、業界はまさに「ノーアイデア」でしょう。

 

春先に作業したエンディング映像の、4K60pで再出力した(iPadで4〜6Kで線画を描きました)映像を見ましたが、たとえ20Mbpsの1/100の圧縮率(オリジナルのProRes4444/4K/60pですと2.5Gbpsです)の配信用途のムービーでも、細かいディテールの1つ1つが緻密に動く別次元のニュアンスを実現しており、UHD時代に耐え得るアニメの質感を実感しました。紙では到底不可能な描画領域です。

 

描画の概念が移行し、描き方も変わり、団塊ジュニア上半期の人間たちが60代のおじいちゃん・おばあちゃんになって引退する頃に、紙の時代も終わるのかもなあ‥‥と感じます。

 

 

紙は、人材の能力を見極める際、「ごまかしのきかなさ」ゆえに、とても有効な素材となりえます。しかし一方で、紙の物理的サイズゆえに今後の映像フォーマットの進化には追随できない素材でもあります。

 

今後、制作現場はどのように紙とつきあっていくのか、成り行きは果たして如何に。

 


しみじみと

最近、色々なスタンスの仕事を引き受けて、しみじみ、アニメのような映像作品作りは、バックヤードの状況が映像に表れるものだと感じました。丁寧に長期間かけて準備するテレビもありますし、劇場スペック並みのクオリティを目指すテレビもありますし、時間の極端に少ないテレビもあり‥‥と、金ー時間ー品質の関係性は、なんだかボルトとワットとアンペアみたいなもんだなと改めて認識しました。

 

かつてのバブル経済やリーマンショックがそうであったように、第三次アニメブームなんていわれる現在の状況も偽装構造によって成り立っていると言わざる得ません。中小規模の制作母体でもアニメが作れるようになったここ10年の傾向は、その反動として、急速に業界の基盤を劣化させ、制作システムを老朽化させるに十分だったのでしょう。内部のことが解らない門外漢の人々は浮かれてもしょうがないとしても、インサイダーである制作現場側の人間は、以前のアニメブームの時と比べて、現在の「第三次アニメブーム」がどのように異なるのかを、しっかりと認識しておく必要がありましょう。

 

特に深刻に感じるのは、作画技術の層が急激に痩せている現実です。‥‥なので、ちまたでは「人材の育成を早急に」との言葉が各所で聞かれるのでしょうが、現場に金がない時点で「技術継承」「人材育成」なんて無理なんだと悟ります。技術を継承し人材を育成するにも「金ー時間ー品質」の関係性はついてまわります。

 

時間がなければ、自分の作業をストップして新人に人体やらパースやら平面構成やらの技術をレクチャーすることはできません。私がこの1〜2ヶ月、テレビシリーズの作監を請け負って全く身動きがとれなくなった様子を同僚が見て、「技術の育成、現場の技術力といったところで、仮にこのフロアに作画の新人がやってきたとして、江面さんはその新人に教えてる時間なんて、今ある?」と言われて、しみじみ納得。‥‥たしかに、テレビに関わっている以上は、毛頭無い‥‥ですネ。

 

線がめちゃくちゃ多い昨今のキャラ、ビデオグラムありきの高い品質要求度、期間の短いスケジュール。つまりは、中堅、ベテランが忙殺されるということは、新人が育たないことと同義なのです。

 

そして、パースも美術解剖も平面構成も習得しないまま中堅になってしまったスタッフが第1原画で「形だけのレイアウト上がり」を乱発する‥‥なんていう絵に描いたようなマイナスなスパイラルが発生もします。第1原画だけ作業するので、自分の原画がどのように修正されたかも解らず、技術の自己同期・フィードバックがなされないまま、どんどん歳だけとっていく‥‥というさらなる悪循環まで生じます。

 

新人の時代に右左がわからないのは、決して悪いことではないです。むしろ、当然です。問題は、そうした右左もわからない人間にたいして、技術の継承・伝達がなされず、人材育成が実質上機能しなくなった現状です。

 

で、ぎゃふん、と言われるかも知れませんが、そうした現状はどうにもできないでしょう。なるようにしかなりません。過去から現在へと続くアニメ業界は、誰かモーゼのような高潔な指導者が導いたわけではなく、なんだかんだ言いながらも、なるがままになってきたのです。

 

強固な新人育成プログラムが各現場に明確に確立されていたわけではありません。そもそもフリーランスのアニメーターが会社に席をおいて作業する際に、いきなり新人を指導する立場になるわけもないです。フリーの集まるフロアになんとなく新人や若年を育てる「隣組」みたいな雰囲気があっただけです。会社に所属しているアニメーターが新人を指導することもありましたが、腕が立ってくると独立して、さらなる広範囲な技量を習得するためにも、色々な現場を渡り歩くようになっていきました。

 

そうしたなんとない「人が育つ気風」が、いつしか「人が育たない気風」に変化しただけで、誰かが意図的に操作したものではないのです。世代人口の経緯、アニメブームの浮き沈み、人との関わり方における社会的な気風の変化も、影響していることでしょう。

 

人材を育成‥‥といっても、いきなり他社や他人の自宅に踏み込んで、技術指導するわけにもいかんじゃないですか。「じゃあ、このままで良いと言うのか?」と焦る気持ちもわからないではないですが、育成のメカニズムや実践のコストを計画しもせずに、ヒステリックに焦燥感、危機感だけを募らせても、状況は何も変わっていきません。「キモチの問題」だけで済むような甘い話ではないのは、一定の経験を有していればわかります‥‥よネ。

 

「じゃあ、滅びるしかないじゃん」と思う人もいるでしょうが、滅びるのをアホみたいに指をくわえて待っている人間だけで業界が構成されているわけでもないです。要は、滅びるところは滅び、生き残るところは生き残り、新たに台頭するところは台頭してくる‥‥という野生的とも言える自然淘汰がまた今回も作用するだけです。

 

滅びたくないのなら、滅ばないようにアクションすれば良い‥‥です。当事者たるそれぞれの、人、グループ、会社が‥‥です。

 

最近、テレビの作監を手伝ってしみじみ思ったのは、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」‥‥です。安全地帯で制作現場の未来を語っていても、結局は机上の空論ですもんネ。アニメーション作品制作の未来像を得るためには、キリングフィールドに立ち入って、未来のビジョンを見極める必要があったと痛感します。50代に入る前に、非安全地帯=危険地域の現状を身を以て体感したのは、未来を切り開く上での大きな指針となりました。

 

 

第2次世界大戦でドイツが失った人口は800万人で、現在のドイツにおいてもその影響は続いているらしい‥‥と同僚が話していました。同じく、アニメ業界がこの10年で失った事の影響を、この先の10年20年で嫌という程、思い知ることになるのかも知れません。

 

しかし一方で、日本では第2次世界大戦=太平洋戦争の反動として、団塊、そして団塊ジュニアの世代を形成したのも事実です。滅び、終焉というのは、新たな誕生のサインでもあるのでしょう。

 

ある一定の人々は、現在の状況に対して即物的に反応しがちですが、そうした日和見的感覚に巻き込まれることなく、大局を見据えてこそ、未来に「自分の望む生き方」を実践できるというものです。

 

ずっとアニメを作って生きていきたい? 映像作品に関わって一生を全うしたい? ‥‥だったら、その願いが成就するように、未来をしかと見つめ、順次的・累積的にアクションするしか‥‥‥ないですよネ。

 

私は、未来を諦めるどころか、逆に現状が見えたことで見通しが立って、どのようにすべきかが、数ヶ月前の自分より、明確に意識できるようにもなりました。新しい技術分野をどのように活かすか、そして「戦いの原則」をどのようにこれから未来の制作現場に当てはめて実践していくか、むしろ以前より積極的なキモチです。

 

ドラッカーの言う「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する」という言葉は、個人の中にも、組織の中にも、技術体系にも制作運用にも言えることなのでしょう。

 

落胆や悲観などに限りある時間を費やす暇などありません。やることはいっぱいあります。「戦いの原則」を過去の歴史から学びつつ、どのように新旧の技術と織りなしていくか‥‥ということでしょうネ。

 

 


アマゾンのダッシュ

通販を活用する生活はあまり外を出歩かない生活とも言え、Apple Watchでいうところの「ムーブ」のアクティビティの達成度が稼げない生活でもあるのですが、一方で、仕事を何としてでもこなさなければならない状況においては、とても便利でもあります。アマゾンのダッシュボタンは、日本人だと考えつかないような「一品専用の注文端末」で、トイレットペーパーやティッシュがなくなりそうな時に、どんな状況でも翌日には配送してくれるサービスです。

 

このダッシュボタン。賛否が分かれるところでしょうネ。

 

しかし、とにかく仕事が忙しくて、レジャーはおろか、買い物も難しいような状況においては、ないと困るトイレットペーパーくらいは、ダッシュボタンを使って注文しても良いように思います。せっかくの近代的なインフラを活用したサービスだし。

 

ダッシュボタンは、ただボタンを押すだけで、WiFi経由で情報がアマゾンに送信され、トイレットペーパーなどの一品のみを注文するサービスです。ダッシュボタンの本体は500円ですが、最初の注文時に500円相当が割り引かれるので実質無料で、ユーザをアマゾンでショッピングさせるための誘導装置のような存在です。

 

使い始めるには、ちょっと注意点があって、

 

スマホを所有していること(スマホのアプリからBluetooth経由で設定するため)

WiFiは2.4GHz帯が必要

 

‥‥です。

 

まあ、つまりは、現代生活のベースを持った人(家にはWiFiのDHCPを完備、スマホを持ち歩く生活)でなければ、買っても使えるように設定できない‥‥ということでもあります。

 

私は5GHz帯でしかWiFiを設定していなかったので、そこでひっかかってしまいましたが、アマゾンのヘルプを見て了解、今は使えるように設定できました。設定自体はそんな大したことではなく、むしろ簡単すぎるくらいです。

 

私は、ティッシュとトイレットペーパーのダッシュボタン「エリエール」を買いました。早速、ティッシュをダッシュボタンで注文し、今日届く予定です。

 

 

* * *

 

セルフネグレクト‥‥という言葉を最近知りました。日本語でいうと「自己放任」という意味らしいです。

 

孤独死をネットで調べていて、孤独死した人の部屋の写真を見たときに、「本当にこんな部屋で暮らしていたのか?」と思うゴミ屋敷のような部屋の写真がいくつも出てくるのですが、まさにソレがセルフネグレクト。

 

実は私、20代のアニメーター時代の超貧乏時代に、まさにセルフネグレクト状態だったと思い起こします。生活が荒む‥‥といっても、世に言う「酒とギャンブルと金」ではなく、自分の生活を顧みない「地味な」荒みかたもあるのです。フリーランスでも、何日も会社に泊まり込んで作業して、家に帰るのは風呂と着替えだけ、帰りがけに買ったコンビニの買い物袋にゴミが入ったまま何週間も忘れて、かと言ってヘトヘトで部屋を掃除する気にもならず、むしろ「部屋を綺麗にしてもほとんど滞在していないんだから意味がない」とすら思えて、どんどん、どんどん、部屋がゴミ(=そんな生活だから朝のゴミ出しもできない)と積もり積もった放置物で荒廃していく‥‥という状態です。

 

その当時、同僚を突然死で亡くし、世間からのアニメに対する風当たりも強く、自分の技術が上がれば上がるほど品質に対する自己基準も高くなって金が稼げなくなり(=量よりも質を優先するから)、ガス水道電気というインフラの支払いも滞り、自分ながら「暗黒時代」だったと思います。そしてその暗闇を象徴するのが、今でいうセルフネグレクトな状態でした。

 

しかし、逆に、その暗黒時代=セルフネグレクトな20代の経験が、物凄く強烈な禁忌、強迫観念となって、今の自分を支えているようにも思います。

 

適当に辛いけれど、適当にうまくやって、適当にお金も手にできて、適当に生きられて、40〜60代を迎える‥‥ということは、適当では済まない転換期や局面が立ちはだかった時にどうすべきか‥‥のノウハウを知らないままで生きてしまったということでもあります。例えば、奥さんに愛想をつかされて熟年離婚して60代になって自炊生活するような男が、セルフネグレクト状態に陥り孤独死する‥‥なんていう事例があったとしても、不思議ではありません。自分では上手くできている‥‥と思っていても、実は周りに面倒を見てもらっていたから自分の自己放任が発覚しなかっただけで、独りになった途端に自己放任が始まる‥‥なんていうことは、容易に考えられます。

 

セルフネグレクトに陥る40〜70代の人は、おそらく、若い頃に普通に生きていた人も多いんじゃないでしょうかね。全くの憶測ですけど。‥‥ゆえに、今、自分がセルフネグレクトの入り口にいることを自覚できないのかも知れません。

 

 

自分の机の周辺を見回して、おせんべいのパッケージを開けた切れ端が床に転がっていたり、缶コーヒーの空き缶が数日間放置されていたりすると、自己チェックで「セルフネグレクト、始まってるな」と思うのです。「そんなことすら?」と思うかも知れませんが、実は結構解りやすいサインなんですよネ。その状態を軽い気持ちで放置すると、いつのまにか荒んだ生活に両足を突っ込んでいることになる‥‥のを、経験者だから解るのです。

 

どんなに雑然としてても、「整理」した部屋を維持できていれば大丈夫です。整理とは「理にかなった整え方」です。本棚に本、衣服のタンスには衣服、ゴミはゴミ箱、ティーセットはローテーブル、汚れた服は洗濯機の脇の籠の中に、腕時計はいつも置いている置き場所に‥‥と、「合理=理屈に合った」的な整え方をできているうちは、「自分の生活を律しよう」とする意思が作用している証拠です。

 

そうした延長線上で、コープの宅配とか、西友の通販とか、アマゾンのパントリーやダッシュボタンが生活の中で有効に活用されているのは、ある程度の基準にはなりましょう。もちろん、あくまで「バランスよく通販や宅配を活用している」ことが必要ではあります。

 

ダッシュボタンで、トイレットペーパーのストックを気にするうちは、生活を維持しようとする意識が健在だ‥‥とも言えますネ。

 

 

自己放任、セルフネグレクトとは、自分の生活の機能と統制を維持できない状態です。これは、人体で言えば、生きているうちは体に蛆がわいて体液が流れ出すようなことはなく、生命維持の秩序が保たれているのに、死んだ途端に秩序が失われて次第に腐っていくような状態‥‥に似ています。

 

自分の生活空間が腐っていく。自分の部屋が死んでいる。‥‥‥恐ろしいです。まあ、私自身の強迫観念もありましょうが。

 

自分の生活空間を正常に保つ。‥‥かなり重要なことなのです。

 

トイレットペーパーがないからといってティッシュを代わりに使ったり、ティッシュがないからといってキッチンペーパーで鼻をかんだりし始めたら、それは結構ヤバい。自分の生活が「後先構わない」状態になり始めています。

 

‥‥で、私。テレビのお手伝いをするようになって、かなり荒れ始めました。マズいす。

 

現在の私は、今の仕事が終わったら、スッキリサッパリ、掃除もして各所の整理整頓もしたい欲求がとても強いです。私は資料などストックが多いですが、それならそれで物が多いなりに、ちゃんと合理的に生活空間を制御して、セルフネグレクトには立ち入らないようにしないとネ。

 

「仕事が忙しんだから、散らかったって仕方ねーよ」といっているうちは、まだその先の地獄を知らない証拠‥‥なのです。

 

 

 


釣りを見分ける

今日もまたフィッシングのメールが届きましたが、メールソフトの機能によって、一見、差出人が「三菱東京UFJ銀行」と表示されるので、本物のメールのようにも見えます。しかし、それは単にfromヘッダに書かれた文字列を表示しているだけなので、簡単に見破ることが可能でもあります。

 

どんな時代においても、詐欺に引っかからないようにするためには、本人の基本的な知識も必要です。別にインターネット云々ではなく、どんな時代でも詐欺は存在しているので、日頃使う道具に合わせて、詐欺を遠ざけて身を守る知識を身につける必要があります。パソコンやスマホを使うのなら、メールを使うのなら、それに合わせた知識を‥‥です。

 

フィッシングのメールを見分けるポイントは、フィッシングしようとする側の弱みを突けば良いのです。

 

弱みとは、

 

本家のメールサーバを使えない

本家のドメインを使えない

本家の申請による証明書が発行できない

 

‥‥あたりでしょうかね。

 

今日の深夜に届いたメールは、

 

MUFGカードWEBサービスご登録確認

 いつも MUFGカードWEBサービスをご利用いただき、ありがとうございます。

 この度、MUFGカードWEBサービスに対し、第三者によるアクセスを確認いたしました。

万全を期すため、本日、お客様のご登録IDを以下のとおり暫定的に変更させていただきました。

 お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。

何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。

ttp://www.cr-mufg-jp.loan/selected/id

上記MUFGカードWEBサービスIDは弊社にて自動採番しているものですので、

弊社は、インターネット上の不正行為の防止・抑制の観点からサイトとしての信頼性・正当性を高めるため、

大変お手数ではございますが、下記URLからログインいただき、

任意のIDへの再変更をお願いいたします。

なお、新たなID?パスワードは、セキュリティの観点より「10桁以上」のご登録を強くおすすめいたします。

ttp://www.cr-mufg-jp.loan/selected/id

*ID変更の際はこれまでご利用いただいておりましたIDのご利用はお控えいただきますようお願い申しあげます。

*他のサイトでも同じIDをご利用の場合には、念のため異なるIDへの変更をおすすめいたします。

 -----------------------------------------------------------------------

本件に関するお問い合わせにつきましては、MUFGカード係まで

お電話いただきますようお願い申しあげます。

お問い合わせ・ご照会

 <三菱東京UFJ銀行 BizSTATION>

受付時間 9:00〜19:00(土日・祝日・銀行休業日を除きます)

-----------------------------------------------------------------------

*誠に勝手ながら本メールは発信専用アドレスより配信しております。

本メールにご返信いただきましても、お答えすることができませんのでご了承ください。

 

*文中のURLは間違ってアクセスするのを防ぐために先頭の「h」を削っています。

 

‥‥という内容ですが、まず本文をみただけで、パスワード変更の重要な通信なのに、「https」ではなく「http」な点で「怪しさ確定」です。

 

httpsの末尾のsは、セキュアのSです。(‥‥たぶん)。つまり、HTTPによる通信を安全におこなうための仕組みです。‥‥で、その安全の確保・確立のために「SSLサーバ証明書」を発行するわけですが、これは自前で用意することもできますが(個人規模の場合)、正式な認証局(CA)によって発行された信頼できる証明書を用いてこその企業のWebコンテンツです。ゆえに、外部の人間が簡単に企業を騙った信頼できる証明書などゲットできるわけもないのです。

 

ちなみに、私は自前の証明書を使ってhttpsによる通信を自己使用することがあります。個人的な用途で、セキュアでhttpプロトコルで通信したい場合に‥‥です。その際は必ず「信頼できない証明書です」と警告表示がWebブラウザで表示されます。しかし、自分のローカルで証明書を取り回す分には、発行した人間も自分、使う人間も自分だけなので、「この証明書を信頼する」で使えば良いだけです。

 

しかし、企業を騙って人を騙す目的には、これがうまくいきません。詐欺目的でSSL証明書をオレオレ発行したところで、Webブラウザが認証局との通信で「この証明書は信頼できない」と警告してくれます。そこから先、企業のWebだと言うのに、信頼できない証明書を前にしてもなお先に進んでしまって、詐欺に引っかかる人は、それはもうネットで餌食になる人‥‥としか言いようがないですネ。

 

 

同じく、誘導のURLから読み取れるのはドメイン名です。

 

cr-mufg-jp.loan」とは何。銀行がloanドメインを常用してるのか?‥‥と如何にも怪しいですネ。

 

‥‥で、やっぱりウソのドメインでした。銀行のアナウンスもご参考に。‥‥「注意喚起」の銀行本家のWebページも、アドレスをみれば、決してcr-mufg-jp.loanなんていうドメインではないのがわかりますネ。

 

このことから逆に考えると、企業がユーザに信頼されたいのなら、ドメイン名はホイホイと変えずに、一貫したドメインを使い続けて、ドメイン名を企業のロゴのように根付かせるのが重要だ‥‥とも言えそうです。

 

まあ、ドメインはどんな文字列を取得しているかなど、企業によってまちまちですが、日頃から銀行のWebやお知らせメールを受け取っている人なら、メールアドレスやWebのURLでドメイン名は見覚えがあるでしょうから、「似せてはいるけど、末尾のドメインが何か変」な場合は注意すべきですネ。

 

 

もっと決定的なのは、メールのヘッダに目を通した時です。今回のフィッシングメールの「リターンパス」と「フロム」はこんな感じです。

 

Return-path:

<xxxnolia@kne.biglobe.ne.jp>

 

From:

=?utf-8?Q?=E4=B8=89=E8=8F=B1=E6=9D=B1=E4=BA=AC=EF=BC=B5=EF=BC=A6?= =?utf-8?Q?=EF=BC=AA=E9=8A=80=E8=A1=8C?= <xxxxxx@kne.biglobe.ne.jp>

 

 

*メールアドレスは伏せています。もしかしたら、アカウントを乗っ取られて悪用されている可能性もあり、メールアドレス所有者も被害者である可能性も考えられます。悪事を働こうとする人間は、ごく普通に考えて、簡単に足がつく行動はせずに、色々と踏み台を使って動くでしょうしネ。

 

 

三菱東京UFJ銀行がビッグローブのメールアドレス? ‥‥これで完全にフィッシングであることが確定ですネ。自宅のメールアドレスみたいなのを、重要なお知らせで使う企業なんて存在しないですもんネ。呑みのお誘いじゃないんだから。

 

ちなみに、from欄にある「=?utf-8?Q?=E4=B8=89=E8=8F=B1=E6=9D=B1=E4=BA=AC=EF=BC=B5=EF=BC=A6?= =?utf-8?Q?=EF=BC=AA=E9=8A=80=E8=A1=8C?=」をデコードすると、「三菱東京UFJ銀行」になります。つまり、差出人の名義なんていくらでも送り手が詐称できるということです。

 

現実の手紙でも、差出人なんていくらでも好きなように書けますもんネ。郵便局で身分証明書を提出して局員が差出人欄に記入するわけじゃないですよネ。同じく、ネットのメールも、送り手側が悪意をもっていくらでも差出人名を偽って、その偽名がメールソフトに表示されてしまう‥‥ということです。

 

 

要は、メールを受け取った人間が、「メール本文を読んで、その中の不審点を見つける」「ヘッダを見て差出人のアドレスを検証する」くらいの初期動作があって、もしそれでも「不審な点が見つけられなかった」としても、あたふたと動揺してネットでコチョコチョと動き出すのではなく、営業時間に銀行に直接問い合わせるのが、冷静な対応というものです。

 

まんまと誘導アドレスにアクセスして、自分のアカウントとパスワードを入力して「まいどあり」なんて、最悪でしょ。

 

「うそ〜?」とか「えええ〜〜?」と思ったら、不思議だなと思ったら、危ういと思ったら、まずは動かないことですよネ。軽はずみな判断と行動は、傷口を広げるベクトルにしか作用しませんよネ。

 

基本的な知識を身につけて、パニックにならないように心がけたい‥‥ですネ。

 

 

とは言え‥‥です。

 

知識が高まってくると「知った風な口をたたきたくなる」のも人情。私もそんな中のひとりと言えましょう。

 

中途半端な知識が、かえってドツボにハマるキッカケとなることもあります。

 

知識がある人間ほど、「自分の知識が及ばないフィールド」に対する警戒感と謙虚さを持ち合わせているものです。そして、自分の知識が豊富なフィールドでも、何か知りえない盲点や死角があるかも‥‥と踏みとどまって見据えようとするものです。

 

不心得ものが、そうした知識の豊富な先達から学べるのは、「狼狽えない態度」でしょうかネ。戦国ドラマでよくある「戦場の喧騒の中、堂々と座したままじっと目を瞑って、対局を見据える」アレです。‥‥‥‥私もそうでありたいと思いますが、中々‥‥ネ。

 

まあ、料理を焦がしちゃった程度の被害なら、自分の不遜さを苦くて不味い料理で悔いれば良いだけですが、自分の生活を揺さぶるような銀行関連とかネットのアカウント関連は、軽はずみにジャッジせずに、謙虚に慎重に行動すべし‥‥ですネ。

 

 


アマゾンでお薬

風邪ひきました。先週末の土曜日に具合がおかしくなって、日曜日になんとか抑え込んだと思っておりましたが、相変わらずのかけもち仕事で月火と治りきらずに長引き、昨日また具合がおかしくなって休んで、今日またもち直した感じです。

 

今、酷いかぜになるとヤバいので、大事にならないようにしております。空調に気を使って(だいたい体調が悪くなるきっかけは空調なので)、こまめに休憩をとりつつ、作業しています。

 

私は、できるだけ薬に頼らない方針なのですが、今回はパブロンに頼って酷くなるのを抑えてます。

 

自宅も職場も常備薬には気を遣っているのですが、こういう突然の風邪でストックが減るので、アマゾンで定期的に補充しています。今は、薬すらアマゾンで買うようになってもうた。

 

ただ、なんらかの理由で薬のページは、「これを買った人は、これも買ってます」的なオススメの欄がないですね。何か決まりごととかがあるんでしょうかね。「薬をホイホイとお客さんに勧めて買わせるのはNG」的なものが。

 

 

アマゾンで定番の常備薬を買うと安いです。そして手に届くのも速い。

 

パブロンゴールドAとかは、ドラッグストアよりもかなり安く買えました。作業場に備えておいたパブロンを消費してしまったので、試しにパブロンSゴールドW微粒を買ってみました。

 

アマゾンプライムで買うと良いのは、動くのもダルい微熱の時に、一歩も外に出なくても、当日〜翌日に届けてくれる点です。これは本当に助かります。‥‥まあ、その流通のしわ寄せが最近ニュースにもなっていますけどネ。

 

 

今の仕事がひと段落ついたら、今後の自分の健康や仕事の方針を、じっくりと考えてみたいと思っています。自分の体力も顧みずに流されるままに仕事をする歳でもなくなってきましたし、自分の体を資本として、これから残り半分の生命をどのような仕事の比重で活用していくかを、よ〜〜く見つめ直すべき時期‥‥ですネ。


筆圧要注意

アマゾンでiPadやCintiqなどの保護フィルムのレビューを見ていると、特にペーパーライクな保護フィルムの場合、「ペン先の減りが異様にはやい」「2時間で消耗する」なんていうレビューを見かけますが、「デジタル」で絵を描く時は、ふと冷静になって自分の「筆圧」を見つめ直してみることも必要になります。

 

意外に、筆圧の高い人は多いのです。

 

保護フィルムを貼ったことで、日頃の自分の筆圧の高さ・強さが強調される‥‥なんてこともあるのです。

 

紙と鉛筆の場合、万年筆などのペンの場合、鉛筆の芯がバキボキと折れたり、ペン先が湾曲するような状況を見て、「ヤバい。筆圧が高い」と自覚できるのですが、ペンタブにはそれがないので、実はとても危険なのです。ぶっちゃけ、肩を壊す原因にもなります。

 

絵を描く時の「自分流」はありましょうが、長く絵を描き続けたいのなら、筆圧はできるだけ弱くするように「自覚して明確に」心がけるべき‥‥でしょう。ハードウェアは故障したら買い換えることができますが、自分の体は買い換えるわけにはいきませんもんネ。

 

特にペンタブを使う場合、無自覚に筆圧がどんどん強くなることもありますから、感圧を敏感に設定して、弱い力でもダイナミクスをコントロールできるように自分の画法を改良したほうが良いです。

 

楽器でもなんでもそうなんですが、力を入れたところで、上手く弾けるわけでも描けるわけもないのです。一生懸命力を込めれば、一生懸命描いてる気分になってしまうものですが、それはむしろ逆効果なんですよネ。ストロークに柔軟性が失われてしまいますし、「自分が必要以上に力んでいる」ことを客観的に冷静に俯瞰視できていない時点で危ういです。

 

何かを操作する時、力んでて良いことなど1つもないのです。害だけです。もし自分が「そのスタイルで生きてきた」というのなら、自分の未来のためにも方針変更して自分の技法を変えた方が良いです。

 

アニメの絵を描く時、絵の内容は気にしますが、描く時の自分の挙動を気にすることはあまりないですよネ。しかし、バイクの運転やピアノやギターの演奏では、運転時や演奏時の挙動も指導・指南の対象となります。アニメは描いている時の姿を他者がチェックするような指導法がなく、絵さえ上手ならば自己流でプロになれてしまうので、気づきのきっかけがないのです。両指にギチギチに力を込めてスケール練習したり、体をギンギンに強張らせてスラローム走行したり‥‥などは、経験者の指導によって改善されますが、アニメの絵を描く時はどんなに筆圧が強かろうと誰も指摘してくれません。‥‥だから、筆圧の強い人ほど、ある程度の年数が経つと、カラダにガタがきやすいのです。指にタコができる程度で済めば良い方で、肩まで力みが伝達されて、首の方まで影響が出てきます。

 

「だってさ、強くペンタブに力をかけないと、濃く出ないんだもん」というのは、いやはやなんとも。

 

筆圧の設定をすれば、いくらでも楽に濃く描けるようになります。「筆圧を敏感にすると、コントロールが難しくなる」という意見もありましょうが、難しいコントロールを当人の技術で可能にしてこそプロだとも思います。トライアルバイクのプロライダーは、タイヤのブロックパターンの1つ1つが地面を噛む感覚を得るといいます。プロのピアニストは何重にも重なったポリフォニーを繊細なタッチによって浮かび上がらせます。同じように、繊細な筆圧コントロールを可能にしてこそ‥‥です。

 

 

‥‥で、実は私も筆圧が弱いとは言えず、むしろ強いほうなので、特に切羽詰まっている時こそ、冷静に自分の筆圧をチェックするようにしています。

 

自分の筆圧が強いのも自覚できずに、アセアセゴリゴリと描いている時は、そうとうパニクっている時です。そんな状態では、絵そのものにも支障がでます。「おい、自分。もうちょっと冷静になれや」と筆圧で自分の状態をクールダウンするきかっけにもなります。

 

 

アマゾンのレビューには、レビュワーの筆圧の客観的な明記はないので、実際のところ、どれだけペン先が減るものなのかは、自分で使ってみないとわからないものです。

 

まあ、とにかくは筆圧設定を敏感にするところから始めて、多少それで描くにくくなろうが、自分の体を長く使い続けるための「画法」ですから、筆圧が弱めの描き方に慣れて技法を確立するしかない‥‥と私は考えます。

 

筆圧が高くて肩を壊した人を何人も知っているし、過去の私自身が筆圧が強くて自身の体を痛めつけたので、余計‥‥ネ。


いつのまにかツルツル

描き味を向上させるために、iPad Proにはザラザラな保護シートを貼っているのですが、一番ペンが接するエリアがツルツルになっていました。まあ、最近はハイペースで使っていたから、そりゃそうか。

 

私の実感では、毎日描き続けている場合、3〜4ヶ月で貼り替えが必要になると思われます。う〜ん、面倒。

 

ツルツルでも絵は描けるんですけど、精度が甘くなるので描きなおしが増えて、無用なストロークが増え、時間がかかるようになります。やっぱり、1発でビシッと決めたい場合は、ペン先は滑ってはいけません。しっかりと路面(?)をグリップしないと。

 

まあ、タイヤと同じですかね。減らないタイヤはこの世には存在しない……と。

 

消耗するけど、描き味が良いのはコレ。いわゆる「ハイグリップ」タイプです。現在、貼り付けていて、ツルツルに消耗したのはコイツです。ハイグリップタイヤは消耗が激しいのです。

 

 

 

グリップ力は弱いけど、耐消耗性を兼ね備えた「エコ」で「デュアルパーパス」なのはコレ。

 

 

なんか、バイクのタイヤのチョイスみたいで楽しいし悩ましい。

 

ちなみに、私がバイクによく乗っていた頃に愛用していたタイヤは、ピレリのMT21で、調べてみたら今でも生産していて、何だか嬉しいです。このタイヤを履いたRMX250Sは、どんなところへでも行ける気が満々で、頼もしい限りでした。

 


SuicaとApple Pay

Apple Watchを買ったので、Suicaを使えるようにしてみました。私は電車に乗ることはかなり少ないのですが、たまに乗る時にいちいち残高を気にするのも面倒だし、小銭がなくても自販機でもサクっと支払えるし(Suica対応の自販機なら)、そもそも健康管理の端末として常時身につけているガジェットなので、ネットで調べながら設定してみました。

 

私はiPhone6なので、iPhone単体ではSuicaカードにならないみたいです。iPhone本体をカードのように使える機能はiPhone7以降です。

 

しかし、iPhone6でも、Apple Watchと連携すれば、Apple WatchがSuicaカード代わりになって、決済が可能になります。

 

設定に必要なのは、

 

ウォレットに追加できるクレジットカード

iPhoneのSuicaアプリ

 

‥‥と簡単で、椅子に座りながら30分くらいで完了します。ネットの記事の中には、事前に記名式のSuicaが必要との解説もありましたが、特になくても大丈夫でした。

 

段取りとしては、

 

  1. iPhoneの「Wallet」アプリにクレジットカードを登録
  2. Apple Watchの「Wallet」と連携

 

‥‥で、iPhoneとApple Watchの「決済システム」の紐付けを完了し、

 

  1. iPhoneのSuicaアプリで、Suicaカードを新規発行(実物はないので「バーチャルカード」ですかね)
  2. 発行したSuicaにApple Payでチャージ
  3. iPhoneとApple Watchの「Wallet」にSuicaカードを追加

 

‥‥で、「決済システム」と「Suica」を紐付けて終了です。

 

試しに職場の自販機でコーヒーをApple Watchでタッチして買ってみましたが、サクッと買えました。部屋にiPhoneはおきっぱなしで、廊下の自販機の前ではApple Watchだけでしたが、ちゃんとSuicaのタッチパネルには反応していたので、そこんところの整合性は上手くできてるんでしょうネ。

 

しかし、電車に乗っているうちにApple Watchのバッテリーが切れたら、どうすんだろうか。まあ、対処の方法はあるだろうけど、iPhone6だと自動改札にかざしてもカードにはならないでしょうから、ちょっと面倒なことになりそうですネ。

 

なので、小さいバッテリーをカバンに入れておきます。短いコードと一緒に。

 


スタイル探求

アニメのキャラは、アニメーションの制作工程の制限を多く反映し、その制限事項がアニメキャラのスタイルを特徴付けています。‥‥なので、新しいアニメーション技法で制作する場合は、必ずしも、旧来の制限事項に沿う必要はありません。もちろん、新しい技法の制限事項に沿うことにはなりますけども。

 

では、新しい技法において、どんなキャラデザインのスタイルの広がりがあるのか。

 

それはもう、描いた人、次第。‥‥という、中々にワイルドな状況です。新しい技法で実現できれば、何でもあり‥‥ですもんネ。

 

iPadを始めとした「デジタル」で絵を描く利点は、様々な試行錯誤を様々なツールを用いて、様々にバージョンを保存しておけることです。何の気になしに描いてみた一枚の絵を、目鼻のバランスや髪型や色彩など色々とイジくってみたりと、A4用紙程度のiPad Proの中で自在に試作できます。

 

昔から、アニメキャラは鼻と口を非常に小さく描く傾向がありますが、最近のキャラクターはその傾向がより一層顕著です。とある監督さんが「そんなに鼻と口を描きたいくないのかなぁ」とおっしゃっていましたが、描きたく無いかは別として、今の時流の感覚として「人間の生きてるナマっぽさ」「実在感」よりももっと他の部分を引き立たせたいが故に、口と鼻には「遠慮してもらっている」のかも知れませんネ。「存在感」は欲しいけど、「実在感」は不要‥‥的な。

 

時流は時流として、何か違うアプローチはないものか、度々、iPadで落書きがてら試行錯誤しています。みんながみんな、同じ絵を描いて、「前に習え」する必要もないと思いますし(今の絵が好きな人が好きなように存分やれば良いのです)、せっかく今までの制限が消えた新技術においては、色んなスタイルのアプローチを試してみようと思っています。

 

例えば、「くりん」としたまなこの、可愛らしい顔立ちのキャラを、目をアニメっぽく大きくするでもなく、鼻と口を点と線で処理するのでもなく、違うスタイルで表現できないものか、iPadで時折描いています。実は、私の好みだけで言えば、大人っぽくて激しくてズルい女キャラ(Lady Double Dealer的な)のほうが好きなのですけどネ。以下は最近描いたもので、一枚の絵から色々とバリーションを作っています。

 

 

生産性にはほど遠い、いかにもスケッチのような状態ですが、線画からイメージすると「元の木阿弥」になることも多いので、あえて使用するペンは制限せずに、描きたいように描いています。新しい技術を前にした時、時には線画で絵を想像するクセから脱することも必要だとも思うのです。

 

それに、実制作においては一旦は線画の描き方に戻って生産性を確保して、その後のコンポジットの技術でこうした水彩画風・イラストタッチのスタイルで動かすことも可能になるので、キャラクター描写のコンセプトボードという意味合いもiPadで試せます。また、髪型を変えるような場合は、紙の場合は一枚の絵から変更するのは難しいですが(絵の具を除去したり上塗りするのは面倒ですし紙が痛んじゃいますもんネ)、iPadなどのコンピュータベースの絵なら大したことでは無いです。

 

 

去年と今年と、テレビアニメに久々に関わって感じたことは、テレビには絶対に死守すべき放映日という防衛ラインがあって、その中で様々な工夫が凝らされているということです。今の時流の絵は、逆の言い方をすれば、淘汰に生き残ったデザインとも言え、どんなに新しい技術が出てこようと、おいそれとはデザインやスタイルを変更できないし、変更するわけにもいかないのです。内情を知れば知るほど、関われば関わるほど、絵に全部色がついて、放映に間に合うだけでも、相当なものだと思います。

 

しかし一方で、新しい技術の取り組みも不断で続けなければ、世の中の映像技術についていけなくなり、旧式化の一途を辿るのも明白です。いきなりテレビアニメで斬新な技法を全面的に取り入れるのではなく、徐々に地ならしを進めることが肝要でしょう。

 

現在こなしていかなければならない仕事と、未来に生き残るための技術開発と、苦しい両面作戦をどのように展開していくかは、誰にも課せられた命題だとも思います。

 

そんな中で、私は、キャラにしてもストーリーにしても、普遍的なスタイルのものをいつしか志向するようになってきました。現在流行している絵にとびついても、10年後には古くなっていることでしょう。今、20代の人も、20年後には40代です。要は、時代性を象徴するようなデザインやスタイルは、必ずその反動が出て、古めかしくなっていくのです。

 

だったら、極端な味付けは極力抑えて、いつの時代に描かれてもおかしくないような絵柄に落ち着いて、丹念に熟成させるスタイルもあって良いかと思っています。もちろん、全てそうあるべきだと言うつもりはなく、数多いスタイルの中の1つとして‥‥です。

 

まあ、言うなれば、ジャズやクラシックのような絵でしょうかね。Bill EvansやWes Montgomeryのような音楽は、今でも色んなところで耳にしますし、ちょっと楽器のチョイスを変えてアレンジを小変更しただけで現代的な味付けも可能です。

 

音楽にも色々なジャンルがあるように、アニメにもこれからは色々なジャンルがあっていいように思います‥‥って、もう40年前に誰かが言ってたような気も‥‥しますネ。

 


孤独死、Apple Watch

数ヶ月悩んでいましたが、Apple Watchを、結局買いました。

 

時計としてではなく、健康管理のツールとして。つまり、腕時計ではなく、ヘルスメーターです。

 

久々にテレビ作品に関わると、その制作状況の厳しさ・過酷さと制作意識の違いゆえに、身も心も痛烈な打撃を喰らいます。ココロ的には、色々な考え方があるでしょうから、ここでテレビアニメーション論をぶちまけるつもりはありませんが、カラダ的には「どうすれば健康を維持できるか」は切実な課題となります。

 

自分の健康の「標準ツール」として、何らかのスマートウォッチを探していましたが、なんだかんだ迷いつつも、結果はいつものAppleチョイス。色々と物色してみて判ったのですが、iPhoneを含めた総合的なソリューションも含めると、Apple Watchに比肩する存在はないと判断し、ここ2週間の激務も後押しとなり、いつものAppleローンで買いました。‥‥ちょうど、iPad ProとMacBook Proのローンも終わるので、購入が容易だったこともあります。

 

 

制作状況を改善できれば、健康問題も改善できる‥‥というのはあるでしょう。しかし、「制作状況の解決策」なんていう都合の良い「特効薬」は存在しないのです。様々な要因が絡みつき、現状を作り出しているので、その様々な要因1つ1つを解決していくしかありません‥‥が、「言うは易く行うは難し」です。

 

クライアントの要求を無視してキャラデザインは描けないでしょうし、制作期間がどれだけ圧縮されるかを事前に予測して絵コンテの内容を止め口パクに限定することもできないでしょう。明らかに破綻している作画の内容を見ないふりしてサイン欄にサインだけして流すことは演出も作監もできませんし、かと言って、1カットごとキッチリと修正を入れられるほどの時間的余裕はありません。野原と土管と青空を描けば済む背景美術なんてほとんどないでしょうし、どんどん圧縮されるスケジュールの余波をもろに喰らうのは最後段の仕上げ・撮影スタッフでしょう。

 

品質要求が時代とともにエスカレートして、描く内容に手間がかかって技量を要求されるようになれば、対応できる作業者の数は減り、簡単にホイホイとカットを撒くことはできないでしょうし、そもそも作画の人材不足は深刻です。デザインが複雑になって1枚絵に多くの作業時間を消費するようになっても、作業費で作業者を拘束できる時間は以前と変わらないので、速書きにより絵がどんどん溶ける傾向が強くなりますが、溶けた絵を作監が修正するにも放映までに残された時間には限度があります。かと言って、のらくろやロボット三等兵みたいな簡素にまとめた絵柄だけのアニメだけにすれば良いのか‥‥と言えば、それがまかり通る現代社会ではないです。

 

ここ最近のテレビアニメ制作事情は過酷です。複数の話数が絡み合った数週間の作業でつくずく思い知りましたが、その過酷さを抑制する術は、少なくとも私には見つかりません。

 

私の作業範囲は作画もコンポジットも含むので、作画監督も撮影監督も経験しておりますが、撮影監督をしている時には「なぜ、最近の作画は中々上がらないんだ。なぜ、ここまで後ろにズレてくるんだ」と思うようなことがあっても、実際に作画監督をしてみれば「そりゃ、上がらないって」と理由が解ります。理由は簡単で、まず、作業依頼のタイミングがすでに放映間近に迫っていますし、さらには、描く絵の内容が大変すぎるのです。

 

線の多い作品の場合(影線も含む)、マルチョンでなく、1体ごと「後の工程がちゃんと拾えるように」描こうとすると15〜20分近く時間がかかるキャラが、1画面に3〜4人いたら、1枚描くのに1時間かかるということです。そりゃあ、昔みたいにサクサク上がらないですよネ。実際にストップウォッチで描く時間を計測してみて愕然としました。

 

‥‥で、その時間を消耗する現状をクリアするために、手数を間引けば絵の完成度にモロに影響が出ますし、睡眠時間はどんどん削られていきます。つまり、品質と健康に悪い影響が出る‥‥ということです。しかし、そこまでしても予定通りに上がらない作品もあります‥‥よネ。

 

 

そうした過酷さに流されるまま流されて、健康はないがしろ‥‥というのは、数日ほったらかしでも肌がツヤツヤしている20代の頃ならともかく、40代くらいになると、確実に「死」が垣間見えます。加えて、最近は20代・30代の孤独死も増えている‥‥ともネットで報じられていますよネ。「今、何か手を打ち始めないと、確実に孤独死するな‥‥」と自覚する人は多いと思います。

 

‥‥特にさ、自分の「好き」を職業に変えてきた映像制作の人間は、歳を喰ってから孤独死する可能性はとても高いと思うんだよネ。

 

 

私がテレビ作品のお手伝いで作監を担当して得た感慨は「自分の健康」と「作品の品質」をどう保持するか‥‥です。それに尽きます。

 

ゆえに、「もう迷っている余地はない。買う。」とApple Watch Series 2 を購入した次第です。

 

 

 

「自分の健康」と「作品の品質」の2大要素は、要は「生と死」と「お金」とも言い換えられます。自分の健康に気を使う生活を実現できれば死のリスクを遠ざけることができますし、作品の品質を向上できる技量と状況を作り出せる人材となればより良い条件でお金を稼ぐことができます。‥‥とはいうものの、私は、テレビの作画に関与した場合、この2つを全うできる確固たる自信は持てません。逆に、持てる人っているのかな‥‥。必ず何かが犠牲になると思いますけどね‥‥。

 

「作品の品質」は別の機会に書くとして、「自分の健康」はどうすべきか。

 

 

まあ、とても雑な言い方ですが、「死なないこと」‥‥でしょうネ。

 

こんなことや、こんなことにならないように。

 

とは言え、人間はいつかは死にます。

 

なので、「死なないこと」とは、もう少し丁寧に言えば、「死にやすい状況に自分をハメこまないこと」でしょう。

 

でもまあ、実は、どんなに健康に気を使っていようが、結婚していようが子供がいようが、孤独死のリスクは「核家族化」が進んだ戦後の日本においては、兆しが見えていたとも思えます。

 

結婚していても、パートナーに先立たれて独り暮らしになれば孤独死の条件は揃います。子供がいても、同居していなければ、やはり突然死が発見されずに結果的に孤独死になり得ます。

 

 

ふと思ったのが、Apple Watchって、Appleのアラサー・アラフォー社員の「内なる声」も要素の1つとして、開発がスタートしたのかもな‥‥ということです。あくまで、想像ですが。

 

デスクワークが多いと座りっぱなしになります。‥‥で、デスクワークにおける病状の正式な名称はわかりませんが、「エコノミー症候群」的な体調悪化は、Apple社員でも例外ではないと思われます。くどいですが、あくまで想像です。

 

「健康管理をサポートするガジェット」としてコンピュータ開発製造を主たる業種とする会社が、社員目線で開発を考えたとすれば、合点がいくのです。Apple Watchを「時計」としてみると、バッテリーのもたない「できそこないの時計」ですが、「健康管理端末」として考えると、デスクワークの多い会社が「必要は発明の母」としてApple Watchのアイデアを想起したとして、何の不思議もありません。

 

デスクワークの多い人間が考える「あるといいな」が、Apple Watchには込められているように思うのです。

 

実際、作画机に縛られっぱなしの過酷なスケジュールのテレビ作品の作画作業において、私がApple Watchのヘルス関連の機能に注目したのは、偶然ではなく必然でした。

 

「何時間も座り続けて、緊張感と倦怠感と躁状態を繰り返していたら、いつかは、ポックリ逝くな」とひしひしと体が訴えかけてくるのですが、「じゃあ、どんなタイミングで、どんなことをすれば、身体への負荷蓄積を散らせるのか」はわからないのです。‥‥いや、多少は調べてみて「何をすべきかが何となく解って」いても、忘れがちになるのです。

 

Apple Watchは、腕に装着することは多少は煩わしいですが、「スタンド」や「深呼吸」のアプリが、「そろそろ立って、1分くらい体を動かしてみたら?」とか、「深呼吸してみない?」と、音と振動できっかけを教えてくれます。

 

私が欲しかったのは、まさにコレ。

 

 

* * *

 

仕事と生活と健康は密接に絡みついていますよネ。もし「現場を誰かが改善してくれるまで健康管理は考えない」とするならば、それは「死へのチケット」なのでしょう。

 

テレビアニメの現場制作費が3000〜5000万円になるまで健康管理はおあずけ? 人件費を圧縮することによって成り立っているとも言える昨今の制作事情を改善するには、まずはお金でしょうが、そんな簡単にお金なんて数倍に跳ねあげられるわけもなし‥‥です。

 

自分はこれからどのようなアニメーション制作を志すべきか、どのような現場を作っていくべきか‥‥という命題と、日々の健康管理は、分離して考えるのが現実的です。

 

 

私は「もし明日死ぬ」と判っていれば、あらかじめ準備していた段取りを実行するか(財産の整理や自分の死体の焼却段取りの委託)、準備がままならないのなら野山に座して死んで、肉はウジとハエとたぬきにでも喰われて体液は草木の肥やしになれば良いとも思いますが、そうはいくまい。そんなうまく逝くわけがない。

 

だとすれば、どのように死ぬか。どのように周りに面倒を見てもらうか‥‥ですよネ。

 

もっと言えば、どのようにして、自分も含めた「仲間」「戦友」の死を、死後24時間以内に発見するか・していただくか‥‥です。

 

独り暮らしの人間に限らず、誰にとっても、死は「もちつ、もたれつ」なのでしょう。結局はね。

 

かっこいい死、綺麗な死、面倒をかけない死‥‥なんて、独り暮らしでは「死んだ後の自分の始末は、自分ではできない」からこそ、何か「死ぬためのシステムネットワーク」を作らねばならんとも思います。

 

毎日触るパソコンや携帯電話・スマートフォンを24〜48時間以上操作しなかったら、仲間たちのメールアドレスにメールが発信される‥‥とか、人間を含めたネットワークとハード&ソフトウェアがこれから先に必要になってくると思うのですが、それは考えすぎでしょうか。私の危機管理の感覚で言えば、考えすぎだとは思わないんですよネ‥‥。

 

 

確かに、アニメーターやコンポジターなどの映像制作に関わるスタッフは、映像制作現場に飛び込んで、自分が好きで選択した仕事を毎日してお金を稼いで、ある意味、自由に生きてきたかもしれません。しかし、普通の公務員や会社員が想像もしないほどの辛い作業や現実も同時に味わってきたのです。

 

そして、最後は孤独死で腐乱して、「迷惑な人だ」でフィニッシュですか。‥‥私は、そんな結末を許容できません。少なくとも、自分と苦楽を共にした仲間を腐乱させたくはないです。

 

 

良い作品を作ってお金を稼いで、快適で生産的な制作現場を作る‥‥と闘志に燃えても、それは全て「生きていること」が前提です。死んだら何もできません。

 

私は制作現場で共に一喜一憂し辛酸も美酒も嘗めた同僚を過去に3人亡くしていますが、その人らが「アンタはまだ命があるんだからさ。それをうまく使いこなさないとネ。」と冗談交じりに話しかけてくるように思うことがあります。

 

テレビシリーズは過酷だけれど、自分にとって「何が大切なのか」を乱暴なまでに表に引きずり出して、「よく見ろ!」と再認識させてくれもします。

 

 

‥‥うん。よく判りましたヨ。これからの自分たちの方針が‥‥です。



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