ADFスキャナを買う

昨日、ADF(オートドキュメントフィーダ)のスキャナと、手差しのスキャナを新規購入しました。今まで使っていたスキャナが、かなり前の製品ゆえに性能的に劣る(重送検知がない)うえに、経年劣化でどうにもヘタってしまったので、買い換えたのです。
*定番のPFU製のScanSnapではなく、ブラザー製を初めて買ってみました。ADFスキャナはPFUの半額、手差しのスキャナに至っては5千円を切る激安価格。使い心地は、私にとって未知の領域なので、現段階では言及を控えます。

SCSIの時代からスキャナを買い換えながら使い続けていますが、現在はスキャナやプリンタに「過度な期待はしない」心構えで使っています。要は、スキャナやプリンタの性能に依存しない運用方法です。

私は紙と筆記具の描き味が好きなので、現在のペンタブレットの性能を鑑みるに、まだまだペーパーレスには完全移行できない状況です。紙のように使えるペンタブなんて、まだ近未来SFの世界かなと思いますので‥‥。ゆえに、スキャナの登場回数もそこそこ多いのですが、根本的に精度を問わないワークフローにしているので(=精度は別工程で実現する)、多少歪もうが斜めになろうが、構わないのです。ADFスキャナの高速性能のほうが貢献度が大きいのです。

作業環境に用いる道具は、色々な長所と短所を持っています。私が思うに、短所がアキレス腱となる構造自体を改めて、長所が活きるように運用そのものを改変すべき‥‥と考えています。例えるならば、「サッチウィーヴ」のような戦術を開発し、長所を引き出す運用をおこなうよう取り組んでいます。
*「サッチウィーヴ」: 常識的な見識や正攻法で挑んで勝てないからといって、その道具が使いものにならないわけではない‥‥という点が、「零戦 vs F4F」の事例にあてはまるのです。子供の頃は「零戦神話」を信じて疑わない私でしたが、「やられ役のF4F」でも戦法次第では零戦に勝る事も多かったのを、大人になって知ったのでした。

スキャナには比較的スキャン品質の良好な「フラットベッド」スキャナと、読み取りが高速で作業の手間の軽い「ADF」スキャナがあります。これらスキャナを用いる際、短所を突かれて弱みが出るワークフローではなく、長所を活かしたワークフローにしてしまおう‥‥というわけです。また、A3サイズが読み取り可能なスキャナは高価ですが、であるならば、もともとA3サイズを避ける戦術に持ち込めば良いわけです。不利な戦いに巻き込まれるのを回避して、状況を有利なベクトルへと誘導する‥‥という、とてもシンプルな戦い方‥‥ですよネ。

もちろん、こうした話は、旧来ワークフローや作業習慣が「不動の絶対君主」となる現アニメ業界では通用せず、あくまで新しいアニメーション制作において可能な事です。

私が目指す「基本中の基本」は「有効活用術」です。スキャナの「使いどころ探し」もその一環であって、「得意な目標を設定」し、「目標を仕留める」使い方を引き出せば良いのです。「苦手な目標を設定」すれば、そりゃあ、ポテンシャルはぐんと落ち込みますよネ。コンピュータは「お金をかけたんだから、さぞかし、色んな面で素晴らしいはずだ」と思いがちなんですが、金をかけようがかけまいが、苦手と得意の両分野・両要素は内在するのです。

意外な面で「こんなにショボいの?」と肩すかしを喰う事もあり、時代とともに技術が進化しても、短所が未解決のままな事も多いのです。反面、使いどころを上手く見つけられれば、「価格以上の働き」をする事も珍しくありません。

ステッドラーの「925.35-20」とコヒノールの「5347」は、ごく平凡な筆記具のように見えますが、「描いたら止まらない」キケンな道具です。いつまでたっても芯がなくならないので、狂ったように描き続けられるのです。頭の中にある動きをラフでどんどん描き取る‥‥という目的において、今のところ、これに勝る道具は見つかっていません。現在のペンタブ&PCだと、動作がトロいし、何よりもダイレクト感に乏しいので、道具の使いにくさに負けちゃって、描き取る内容を妥協しがちなんですよネ‥‥。ペンタブにはペンタブ特有の長所を活かせば良いのでしょう。
*ちなみに、普通の鉛筆だと、「鉛筆削り」のタイミングでひと息入るので、そこでテンポが緩むのです。この芯ホルダーは、テンポが緩むタイミングがないので、ある種、極悪です。

「925.35-20」や「5347」と紙、ADFスキャナ、そしてAfter Effectsとの組み合わせは、「思うように動きをスケッチできる」強力な作業環境になりますが、「925.35-20」や「5347」で細い線を描こうとしたり、ADFスキャナで正確なスキャンをしようとしたら、いきなり「使いものにならない」ダメな道具へと変わり果ててしまいます。

道具の弱点をイジめるんじゃなく、長所を愛でて素質を引き出せば良いのですよネ。

そして、その引き出した要素を、個人の「便利技」の枠に留めるのではなく、制作システム全体の中に「臆することなく果敢に」取り入れていくべき‥‥なのでしょう。現業界のシステムはともかく、未来に関しては、です。

前述の「サッチウィーヴ」は私がよく引き合いに出す例です。「零戦」の格闘性能の優位に傲り、武器の更新タイミングを逸し、終戦まで「戦前の零戦」を作り続けた日本人。私は、何か、終戦間際にすっかり旧式になった零戦に乗り込む少年兵の姿が、今からアニメ制作を目指そうとする若い人たちにかぶるのです。システムの旧さを放置して、根性論や技術論だけで突き進む姿は、時が何十年経とうと変わらない「日本の姿」なのか‥‥と思う事もあります。‥‥が、少なくとも私は同志を募って、「そんな姿」からは脱したいと思うのです。

ツールと言っても

現アニメ業界で、オンライン制作管理システムやパイプラインツールの開発の機運が高まらないのは、ぶっちゃけ、「導入による効果」を実感できないからです。開発もしなければ導入してもいないのだから、実感できないのはあたりまえなんですが、「本当に金をかけるだけの値打ちがあるのか」という、「開発費を出す側にとっては一番重要な部分」が納得できないから‥‥でしょう。

「反って、手間を増やす結果にならないか」
「システムにトラブルが発生した時に、業務が長期間ストップしてしまうのではないか」

制作現場を取り仕切る責任者なら、何よりも先に、危険予測する事でしょう。

要は、「納得できるだけの材料」が必要なのです。

「Webで絵コンテや設定、スケジュールが確認できる」とか、「作業セクション間の受け渡しが自動処理される」といくら喧伝したところで、「じゃあ、その導入と維持にいくらかかって、どれだけ作品の内容向上に寄与して、なおかつ、どれだけのコスト節約につながるのか」と問われた際に、具体的な数字(試算でも)を示せず、「やってみないとわからない」なんて応答では、「おととい来てください」という事になります。

ソリューション導入によって高められる制作現場の総合パフォーマンスを、ちゃんとアピールできなければ、お金を出そうなんて人は永久に出現しないのです。

しかし一方で、私が思うに、オンライン制作管理システムやパイプラインツールだけを売り込もうって言っても、ちょっと「弱い」と思うんですよ。自転車を電動アシスト自転車に買い替えさせるようなものです。

「人力以外の動力」というテーマを魅力的にアピールするのであれば、「自転車しかない我が家に、初めて乗用車がやってきた!」というくらい、劇的でショッキング、センセーショナルでなければならないと思っています。

オンライン制作管理システムやパイプラインツールは、今までの見慣れたアニメとは違う、新しいアニメーション作品と併せて、初めて説得力が生まれると考えています。(前々回書いた内容の繰り返しですネ‥‥)

* * *

私は自腹を切り続けて4K8Kの研究をおこなっているうちに、「技術者の夢のような話」だけでは決着できない思考へと変化していきました。だって、「予算」は自分の財布の中からどんどん出て行きますからネ。

自分は出資者じゃないから、「誰かがお金を出してくれるまで待っている」のでしょうか。

誰かがお膳立てをして、誰かがうまくまとめてくれて、誰かが上手に売りさばいてくれるのを、「自分は技術屋だから」と言って、自らは行動せず、言葉で体制批判を繰り返すだけでしょうか。

私の好きな言葉は、ジョブズの「OK、誰も助けてくれないなら、自分たちでやるだけだ」という一節です。これは理解を示さない周囲への怒りと同時に、周囲にどこか甘えていた自分への強い戒めも含んだ、とても身に染みる言葉なのです。

AEの12.2.1.5

最近、After Effectsのクラッシュに悩まされていたのですが、今回のアップデート(12.2.1.5)で安定した‥‥かな? それとも、ぬか喜びか?

サーバにファイル(ファイルフッテージ)をおいたままで、After Effectsでレンダリングすると、気まぐれな頻度でレインボーカーソルが出っぱなしになって事実上のクラッシュ状態となり、さらにはFinderまで道連れにしてマシンの再起動もままならない状態に陥る事が、いくつものマシン環境で発生していました。

何か1つの環境だけで障害がでるならまだしも、新MacProやiMacなど複数の異なった環境で、After Effects CCを使うとクラッシュしていたので、手を焼いていました。

メディアエンコーダの重要なアップデートとは書いてあったけど、たしかに今まではレンダリング時にクラッシュしていたので、多少でもマシになってくれると助かります。昨日、After Effectsのアップデートを実行した後、200ファイル以上のレンダリングをクラッシュなしで成し遂げたので(つーか、それが正常なんですけどネ)、ちょっと期待しております。‥‥が、なにぶん、気まぐれなタイミングでクラッシュする障害なので、まだまだ安心するのは早いのです。

今回のアップデートで安定すると良いな‥‥。

小規模のチャンス

少人数によって何らかの試験的な映像を作る取り組みの際、単に映像内容面だけでなく、制作方式や制作システムも等しく試験すべきです。「小規模だから各自の記憶力や采配だけで作っちゃえ」というのでは、折角の「少人数で制作状況を制御する」チャンスをむざむざと逃す‥‥と考えるからです。

「デジタル」を導入してからの現場は瑣末な作業がどんどん増加する一方です。小規模だろうが、大規模だろうが、些末な雑事が多いのは同じです。「コンピュータにこき使われる」状況は、何の対抗措置もとらなければ、改善する事はありません。人員を増やしても、増やした人の数だけ「こき使われる」のです。

思えば、「作業の橋渡し」(パイプ)の労力を、「デジタルだから簡単」と軽く見積もったのが、悪運の始まりだったのでしょうネ。

でも、なんでまた、「コンピュータにこき使われる」状況を暢気に許容して、雑事を背負い続けているんでしょうか。逆に「コンピュータをこき使って」やればいいじゃないですか。

私は4K8Kの映像テストを自主的に繰り返していますが、「人が少ないから、テキトーにいい加減に運用する」のではなく、「人が少なく、当座は制作進行スタッフまで賄えないからこそ、新しい制作システムを研究開発する」という逆転の発想で取り組んでいます。そのへんのシステムに関しては、今まで散々書いてきたので省略しますが、近い将来、きっと役に立つはずです。規模の大小に関わらず、人的リソースの無駄遣いは極力避けるべきでしょうからネ。

自主制作というのは、映像云々だけでなく、未来のシステムの試金石でもあるのです。ごく限られた中から捻出した自分の金と時間は、できる限り無駄にはしたくないでしょう。‥‥であるならば、無駄にしないシステムを構築するしかありません。だらだらとAfter EffectsとPhotoshopをイジって、漠然と絵を描いて動かしているだけじゃ、アカンのです。

表計算や画像ソフトだけでなく、プログラムも早期から覚えて身につけ、パイプラインツールくらいは自主開発できないと、作業の橋渡しに想像以上の労力を割く事になります。自分たちにジャストフィットしたパイプラインツールなんて、自分らで作らなければ、永久に誰も作ってはくれません。もし自分たちのツールが作れない場合は、「自らの体で延々と支払う」しかないのです。
*「プログラム会社のプロに開発を依頼すれば良い」というのは、自分たちが一定のプログラムの知識を有しているからこそ有効な手段なのです。アニメ制作を知らないプログラマーは、現場ならではのニーズを理解しきれませんし、プログラムを知らないアニメ制作者は、プログラムで何がどこまでできるのかを想像する事ができません。つまり、別世界・別ジャンルの人々がタッグを組んでも、「他人の関係」に陥りやすく、毒にも薬にもならないようなツールに成り果ててしまう事が多いのです。

* * *

新しい何かを始める時、人で言えば「新生児から幼少の時期」において、どのような育まれ方をしたかで、「根本的な性質」が決定付けられます。現アニメ業界のシステムも、1960年代の「幼少期」の性質を、根強く継承していますよネ。

だとするならば、ゼロから始める新しいアニメーション制作も、「幼少の頃が肝心」という事ですネ。

では、成長しきった現アニメ制作システムは‥‥というと、もはや性質はどうにも変わらない、変えられないと思うんですよネ‥‥。だってね、「新しい時代に合わせて、根本の性質を直せ」なんて、無理な話だし、システム否定ですらありますもんネ。実際、その性格・性質ゆえに、長らく稼いでいるんですからネ。

文字の難しさ

文字の扱いは、当然の事でいまさら言う事でもないですが、とても難しいです。特にツイッターやブログなど、人目に触れるような状況の場合は、言い回しは結構重要だと考えています。ついつい、癖だけで書きがちなんですけどネ。‥‥なので、このブログは、文面の修正を結構チョコチョコとおこなっています。

「控えめな表現」のために「なくはない」と書くのだったら、「少しはある」と書いたほうが良いでしょう。私は何年もブログを書いてきましたが、斜め読みされがちなネットの文章において、2重否定のようなニュアンスを含んだ表現は適さないと考えるようになりました。

2重否定がエスカレートして、「YESとは思っていない人以外」なんて書くと、「結局、どのような状態だ?」と混乱しますわな。iTunesの複雑なスマートプレイリストとかメールの振り分けルールみたいになって、何度も読み返さないと理解できない一文になってしまいます。

「not NO」なんて書き方はせずに、素直に「YES」と書いたほうが、見通しが良く、キャッチされやすい文章になりますよネ。

私が書くブログには、あまり推敲もせず書き綴った読みにくい一節も相当含まれており、見かけるたびに修正はするのですが、中々‥‥。

ブログやツイッターは簡単に文章を発信できるかわりに、推敲がとても甘くなります。「きわどいな」と感じるヘヴィな内容は、少し寝かせて、推敲してから公開したほうが良いのでしょうネ。

文字は踊る

ツイッターやらブログやら、一般のごく普通の人々が世界中に文章を発信できるようになって、「文字に対する過信」を感じる事があります。文字の受け答えで意志の疎通をはかったり、文面を読んだだけで理解したと錯覚するような場面を見るにつけ。

文字って、そんなに万能じゃないよネ。でもみな、何か躍起になって、文字を打ちまくっているような印象があります。

例えば、4Kのアニメーション映像制作について、いくらツイッターで論議しても、4Kの具体的なイメージや実感を持たないままに「字面上だけ」で4Kを語るのだとしたら、これほど滑稽で空虚なことはありません。

また、ツイッターなどで展開される技術的な質疑応答なども、情報が古かったり憶測や勘違いがかなり混ざっています。間違った情報を元に会話が進み、そこから引用された文字情報により、さらなる混乱・デマが伝播する状況も決して珍しくないようです。公共のネットの場で整然とした書体で流布される事によって、技術者レベルの情報であるかにように化けてしまうという奇怪な現象。特に「デジタル」周りは状況の変化速度が速いので、「3年前のリアルは、現在のリアルではない」事もあり得ます。‥‥ぶっちゃけ、まさに「オンタイム」で技術の最前面で関わっている人から「以外」の情報〜見聞きした程度の情報は「ガセネタかも知れない」と警戒した方が良いです。

こうした事は特に数値関連の話題が一番危ういです。例えば、「テレビ作品は通常、200〜300dpiのスキャン解像度で作業している」という発言(文章)を見かけた事がありますが、この一文を読むと、一般の方々だけでなくスキャン解像度に特に接しなくても良い業界人も、「ふーん、そうなんだ」と情報を受け取ってしまいます。しかし「300dpi」が「通常でない」事は、「当事者」ならすぐに解る事です。A4用紙・5〜10%余白を持った100F(テレビの標準フレーム)のピクセル数を300dpiで計算すればすぐに解る事なんです‥‥が、「文字で提示される」事によって、素人さんは信用してしまうのです。現アニメ業界が「100F=26cm前後の横幅=300dpi=3Kオーバー」を量産できているのなら、4Kにこんなに当惑しておりませんヨ。
<もう少し詳しく>*仮に100Fの横幅が用紙上で254mmだとして計算すると、300dpiだと3000pxになります。実際はもう少し広い260mmくらいの幅があり、さらにペイント余白もありますから、300dpiだと3400〜3500px、3.5Kになります。現行HD基準(=1920pxで納品)のテレビアニメ制作から鑑みれば、300dpiなんてありえない事がすぐに解るのですが、そんな誤情報に「いいね!」とかついちゃうあたりに、そこはかとない危うさを感じ‥‥ますよネ。

まさに「文字の世界」の危うさ、です。これは文字そのものよりも、扱う人々の内面に因るのかも知れません。

文字や言葉で議論すると「物事が進んでいる」かのような、または「理解して解決できた」錯覚を得られるので、特に「難題」に打ち当たっている時には「会議をする事で、その場の皆の苦痛を和らげる」効果を求めて、言葉に言葉を重ねていきます。ツイッターでの会話も「プチ会議」みたいなものですからネ。

システムが普及して発達すると、行動を文字力ばかりに依存するようになりますネ。往々にして。

会話が不要だとは言いません。会話の必要性は重々承知していますが、これが飛躍し過ぎて、会話で物事を決着できるとか解決できるなどと思うのが「甘い」と考えるわけです。

文字って、それ以上でもそれ以下でもないよネ。見くびっても、期待をかけすぎても、アウト‥‥ですネ。文字は単なる「行動力のほんの1要素」に過ぎません。他の行動の要素も同時に活用しないと。

言葉を交わすだけで映像の才能が開花したり4Kアニメが完成するのなら、世界中の人々全員が映像作家になれるじゃんか。

話をしたいキモチは解るんです。不安を払拭したいのは、誰でも同じ事ですから。でも、コワいからと言って、文字に依存し過ぎるのは、結局は本末転倒、文字に依存し過ぎるが故に不安要素を呼び込む‥‥なんてこともあるのでしょう。

このブログも、まさに文字‥‥なわけですけどネ。‥‥でもまあ、私としては今後に対する「ログ」「裏付け」を「文字だけであっても」記録しておきたい‥‥と思っているのです。

真赤を真青に

シムシティで重工業と燃焼式発電所で真っ赤に染まった都市を、クリーンなハイテク都市へと生まれ変わらせるのは大変です。抜本的な方針の大転換と、それに伴う巧妙な資金運用が必須なので、タイミングや順番をミスると抜け出せない赤字地獄に陥ります。債権返済の為の債権発行‥‥なんて生き地獄スよ。

強気で大胆かつ慎重に丁寧に‥‥という「市長」の采配が最大に問われる局面です。

強気で大胆だけど大雑把では、新しく事を興してもボロが出てすぐに倒れちゃうし、丁寧かつ慎重だけど弱気で消極的では、流れは変えられないしネ。

真赤に染まった大気を少しでもクリーンにするために、地道に植樹しても効果はほんの申し訳程度です。手弁当でどんなに自助努力しても苦境打開には全く寄与しない‥‥という何ともイタい状況を疑似体験する事になります。

一方、ハイテクに移行しようと「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で全てを投げ打っても、ライフラインレベルの基盤を持たなければ、ハイテク産業は根付かず、空きの用地が放置されるだけです。夢を実現する為に現実を直視して、然るべき行動計画を確実に実践していく事が求められます。

何だ。これって、色んな事に当てはまるやんか。

う〜ん。色々と感じ入るモノがあって、勉強になるなぁ。



 

ジオプラス解約

ジオシティーズのサービス終了に伴い、過去の「ジオログ」アカウントを停止しました。過去に書いた一喜一憂のブログと共に、1GBの容量と独自ドメインの維持費に毎月525円払っていたわけですが、今月で終了、何かスッキリしました。

ジオログを書いていた頃は、旧来アニメ制作への希望を見いだそうとしていた私でしたが、ジオログのサービス終了はちょうど良い「キモチ的なピリオド」になりました。

今、主流であるものが、未来に等しく主流であるとは限らない‥‥事は、「デジタルアニメ」に本格的に取り組んだ18年前当時に頻繁に実感していました。周囲は「セルがなくなるわけない」「フィルムがなくなるわけない」と信じて疑っておらず、コンピュータに疑心の眼差しを向けた当時の人々の表情が、昨日のように鮮明に想い浮かびます。‥‥でもまあ、実は私も、実写も含めてフィルムが死滅同様まで激減するとは、思ってもいませんでしたしネ。

2014年現在の状況は、18年前と奇妙なくらいに酷似しているな‥‥と、様々な状況から体感しています。理屈だけじゃなくて、直感や雰囲気からもそう感じるので、これはホンモノだなと思えるわけです。‥‥と、ログしておこう。

 

dpx

「dpx」という映像制作ではよく用いられる静止画フォーマットがあります。ただ、「連番を前提とした静止画」なので、どちらかというと動画フォーマットと言ったほうがしっくりきます。

dpxはタイムコードを埋め込む仕様なので、連番静止画でありながらタイムコードを活用した運用が可能です。でもまあ、よほど巧妙なシステムを組んで皆がそのシステムに準じなければ、少々厄介な事になります。

タイムコード情報を持つ‥‥という事は、フレーム番地を記録するだけでなく、当然の事ながらフレームレート情報も持つ事になります。フレームレートはQTなどの単一動画フォーマットだけが持っているわけではなく、dpxのような「動画のメタ情報を持つ静止画フォーマット」もフレームレート情報を有しており、After Effectsの動作もそれに準じる‥‥というわけですネ。

例えば、After Effectsの連番における「読み込み設定」。dpxは静止画連番であっても、動画ファイルと同様にフレームレート情報を持つので、After Effectsの「読み込み設定」の対象にはならないのです。つまり、前工程で24.0fpsで書き出されたdpx連番は、読み込み設定が23.976fpsであっても、24.0fpsで読み込まれます。

「連番だったら、数のつじつまがあってれば、結果オーライ」‥‥とはいかないのが、dpxです。連番であっても、タイムコードの「縛り」が効いているわけですネ。

あともうしばらく、dpxの時代は続くかも知れません。全世界で共通の連番フォーマットになっているので、何か新しいフォーマットが台頭するまでは、dpxを使い続ける事になりそうです。

ちなみに私の日頃用いる標準フォーマットは「ProRes4444」ですが、理由は単純で、「奇麗で軽い」からです。ただ、某大手現像所など昔からのポスプロですと、「ProRes422(HQ)」しか受け取ってもらえない事(運用実績に乏しく未検証の要素が多いから)も多いので、そういう場合は変換して受け渡します。

ProResコーデックファミリーはAppStoreで「Compressor」(5,000円)を買えばついてきますから、資金の乏しいアマチュアや個人でもプロと全く同じフォーマットで出力できるのです

ハズい

「クールジャパン」‥‥口が裂けても、自分たちからは言わないフレーズすネ。

そげな言葉で形容されることからして、「木に登ったブタ」になっていないか、状況を冷静に俯瞰視するきっかけにはなりますが。


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