ケント紙も試す

ここ数日、薄めのケント紙も試して使っています。理由は、欲しいニュアンスがあって、それに近づけるためです。

アニメーターで原画作業ばかりしていた頃は、支給の作画用紙を何のためらいもなく、使い続けていました。よくよく考えると、まさにそうした「制作基盤に何の疑いもなく、作業ができる」のが、アニメ業界が築き上げてきた制作システムだったのです。絵を沢山描かなければならない時に、各作業者が用紙に疑問を抱いていたら、いつまでたっても作業は進行しないですもんネ。

でもそれは、セル用紙にセル絵具でペイントして、フィルムにカメラで撮影していた時代の話。フィルムに撮影できるものを作り続けてきたアニメ業界のシステム‥‥だったわけですが、今はカメラは無いですし、セル絵具もありません。

技術基盤の大きな要素が、ごっそりと入れ替わって、昔のしがらみ・制限から開放されたのです。アニメ業界は、今でも昔のしがらみの中にとどまる事で、生産性を保っているわけですが‥‥と、もうその話はいいか。

コンピュータを土台にした新しい作品制作基盤において、どのようにポテンシャルを引き出すかが、今の私の最大の関心事です。私もまさか、紙の質まで遡るとは思ってもみませんでしたが、能力を引き出すためには避けて通れない道‥‥のようですネ。

同じ筆記具でも、紙次第で描線はコロコロ変わります。‥‥考えてみれば、絵描きなら当然の知識だったのですが、「絵ではなくアニメ作画」にいつしか洗脳されてしまっていた自分には、「そんな事も気付かなかった」のです。

ケント紙は描線が滑らかで、シャープになります。上手く描けば、極細の面相筆のようなニュアンスが出せます。反面、黒鉛の持つラフなアウトラインは消えていきます。スキャン解像度の設定によって、ニュアンスも大きく変わります。テストをしてみて、大体コツがわかってきました。

高性能・高スペックなデジタル要素をツールとして使いこなせば、実は非常に繊細なアナログの極点へと吸い寄せられていく…のは、昔のブログで書いた事ですが、描線ひとつとっても、まさにそれが実証されていると感じます。キツい‥‥誤摩化しがきかないのは確かにキツいですが、困難を克服して、技術を手中におさめる「甲斐」はあります。4K,8Kを使いこなすつもりならば。

新しい技術のスタートは、ほんの小さなところから始まる事が多いです。新しい技術です!大作です!ドーン!‥‥というんじゃ無くてネ。

めまぐるし

この数週間、仕事内容でめまぐるしい日々が続いております。しかし、このブログでは、仕事の内容や作業についての云々は書かない方針なのです。アニメ・絵で言いたい事があれば、作品に込める、もしくはコラムなどのまとまったコンテンツにすべきと、前ジオログで決めたのです。

なので、ここではボヤくだけです。

ゴリゴリのメカを描いた直後に、ほんわか家族を描くのは、中々に自分を試されているようで笑けてしまいます。トライアスロン(やったことは無いですがイメージとして)のような日々。全速で泳いだ直後に、今度は自転車で全力疾走なんて、普通しないわな。

そんなハチャメチャな時は、やっぱり音楽です。メンタルを鎮静化して平常化する作用があります。私は何もクラシックばかり聴くわけではなく、ポップスも歌謡曲もロックもスラッシュもジャズもフュージョンもラテンもアニソンも聴きます。

実はクラシックばかり聴いていると、似た傾向の感情になりやすいので、特に仕事がヤバい時は、アニソンを聴きます。私が小さい頃の‥‥です。あの俗っぽいところ(失敬)が逆に良いのです。なぜ、アニソンが私に「効く」のかは、自己分析はおおよそ済んでいて、「アニメが好きだった小さい頃の感情」が呼び覚まされるからです。

やっぱり、なんだかんだ言っても、アニメが好きじゃなきゃ、こげな仕事、選んでないしネ。

やりたい、作ってみたいアニメは、子供の頃とはかけ離れていますが、結局はアニメが好きですからネ、わたくし。

グリーグ

私は最近、歳を喰ったせいか、グリーグの音楽が染みるようになってきました。グリーグといえば「ペールギュント」が有名ですが、私が染みているのはピアノ曲や管弦楽の小品などです。

グールドの演奏するテンポの遅い「ピアノソナタ」の第1楽章は、私の好きなグリーグのド直球です。ただ今買うと、結構お値段がする‥‥。

メジューエワのグリーグも良いです。もともと、メジューエワさんの演奏が、私のツボにはまる音なので、余計です。

メジューエワさんの演奏は、他にも良いものが沢山CDで発売されています。私は結構持ってますよ、ベートーヴェンの全集とか‥‥。演奏内容は、ピアノ演奏に妙な派手さを求める人向きではありません。作曲者の音の1つ1つを、演奏者を通して、体に浸透させたい‥‥と思うような人には、とても響く演奏でしょう。

私はなぜだか、小さい頃から「寒い国」の音楽が好きで、小さい頃は「ホームクラシック」(レコードの全集もの)の中からチャイコフスキーばかり抜き出して聴いていました。ぶっちゃけ、フランス近代やアメリカのクラシックのほうが「粋」でスマートっぽくてかっこいい‥‥と小さい頃にも思っていましたが、どうも心の底ではロシアやフィンランド、ノルウェーに惹かれているようで、歳を喰った現在はグリーグの曲が流れるとあからさまに反応するようになりました。

ちなみに私がネットラジオでよく聴いているのは「NRK」です。最初、どこの国の放送かわからなかったんですが、調べてみたらノルウェーで、驚きでした。‥‥考えてみたら、数年前の美術展で妙に感じ入ったムンクも、ノルウェーなんだよな‥‥。

音を聴く環境

私は絵を描く(作る)作業中、他には何もせず集中する事もあれば、音楽を耳から注ぎ込みながらペースアップを図る事もあります。自身を振り返ると、音を聴かずに作業している時は、「苦行」的な意味合いが強いように思います。「とっとと、終わらせたい」的な。‥‥逆に音を聴いて作業する時は、作業に没頭しようとする傾向が強いです。

1980代の駆け出しの頃から、ヘッドフォンにはそこそこ金をかけていました。といっても、妙に高いものを買うのではなく、普及価格帯よりちょい上くらいのものです。ソニーのCD900STとかは出始めの頃(正確には発売数年後)から使っていたように思います。CD900STは「これがベスト」とは言いがたいですが、音がよく聞こえる事は確かで、音好きならば1本くらいは所有していたいヘッドフォンです。ただ、常用すると耳が偏るので、私はAKGのK240 Mk.IIと交互に使っています。

あと、自宅の作業場はメインとサブの2セットのスピーカーで音が出せるようになっています。部屋を取り囲むように設置して、音が(良い意味で)回るようにしてあります。メインはベリンガーのB2030Pで現在13,800円で買えるお安いスピーカーですが、性能は充分です。サブは20年前くらいに買ったリア用のソニー製スピーカーで、音を回す目的なので、とりあえず充分です。

創作する者、やっぱりね‥‥音にはこだわらんとダメです。音が悪いと、イメージ力も低くなります。画力やデッサン力ではなく、イメージ力、です。まあ、これは私の持論ですから、一般論ではないですけどネ。

もし、自分がセンシティブだと自覚しているのなら、音響機器をグレードアップする事でより一層感覚が鋭敏となり、よどみないイメージを自己から引き出せると思います。悪い音で聴くのは、ものつくりにとっては、むしろマイナスで、イメージがどんどん大雑把になります。

コンピュータやファンヒーターの音、深夜などの理由から、良い音をスピーカーで聴くのは中々難しいです。なので、せめて1〜1.5万クラスのヘッドフォンにて、音を脳内へ送り込んで、イメージ作りのフィールドを作るわけです。

まあ、現代は様々な娯楽に金の飛んでいく世の中ですから、ヘッドフォンに1万円なんて…と思う人もいるかも知れませんが、自分が創作者だと思うのであれば、良いヘッドフォンで日頃から良い音を脳に送り込んでおいた方が、後々の自分自身にじんわりと効いてくる…と思うのです。

レトロゲーム

私は子供の頃、パックマンが大好きで、よくプレイしていました。私が到達できたのは「鍵」の9面くらいまでですが、世の中には「パーフェクトゲーム」をする偉人がおりまして、通算256面だそうで‥‥。4時間くらいプレイするらしいです。

パックマンが30周年の時、グーグルでWebブラウザで動作するゲームを公開したらしく、今でもプレイが可能です。私は十字スティックでないと、てんでダメなので、やっておりませんが‥‥。

私の得意なゲームはコナミの「スクランブル」(1981年)で、ハイスコア表示上限の「999,980」ポイントまでいった事があります。2時間以上延々とプレイしていた記憶があります。中学2〜3年くらいの頃だったかな。。。ハイスコアは100万寸前で止まり、「1 PLAY」のスコアはまたゼロに戻る‥‥ような感じで、結局、通算110万ポイントくらいのところで自爆してゲーム終了させました。

あの頃のゲーム、ムーンクレスタとか、トランキライザーとか、ギャラクシアンとか‥‥。当時の友だちの顔が懐かしく思い浮かびます。

コピーペーパーDA、届く

フォレストウェイの新製品「コピーペーパーDA」、届きました。白色度94%、坪量:69g、Made in Chinaです。価格は500枚で323円、0.65円/枚です。

う〜ん、白い。‥‥というか、色温度が高い。青くすら見えます。

書き味はまだ届いたばかりなんで、何とも言えません。後日また。

私が常用している用紙は、他に「プロジェクトペーパー」というロングセラーの方眼用紙があります。アマチュアからプロのアニメーターになって、原画漬けの日々になるにつけ、使わなくなっていったのですが、最近はまた使っています。デザインをする時に、(当たり前過ぎる事ですが)方眼が便利なのです。

愛用する用紙

私が特に清書用に使う用紙は、フォレストウェイのコピー用紙です。

Forestway コピーペーパーEX A4 500枚

用紙なんて動画用紙でいいじゃん。とか言われそうですが、まず私にはタップ穴が要らないですし、そして何よりも、安定した作業を実現するために、いつでも入手できるように基本的なスペックを知っておきたいというのもあります。

500枚で286円。コストパフォーマンスはよろしいと思うのです。坪量は67g/m2、白色度は93%と、清書に必要なスペックを有しています。コピー用紙なら何でも可、では全然ないのです。

もちろん、消しゴムがけで黒鉛が伸びて汚くなるなんていう事はありません。そんなもんは、どんなに安くても愛用できないですからネ。0.3mmのステッドラーシャープペンシル 925 25-03との相性も良いです。

ちなみに、白色度にこだわるのは、言わずもがな、スキャンを考慮して‥‥です。同時に、紙の繊維のきめ細やかさは、線のニュアンスを大きく左右しますが、充分な繊細さをもっています。300〜600dpiのグレースケール線画では、非常に重要な要素です。

安価な製品ですが、常用できるコストパフォーマンスと必要な品質を併せ持っています。

でもまあ、商品の開発元の人は、こんなにリーズナブルな用紙を、本番線画の清書で使うとは、想定していないだろうなあ。。。しかし、製品の善し悪し・可否は、単純に値段で判断できるものでは無いですからネ。

*フォレストウェイの新製品で「コピーペーパーDA」という坪量69g/m2・白色度94%の用紙が出ています。今度試してみるつもりです。

wikiadminコマンド

私はOSX Serverをプライベートで2台管理しているのですが、2つともバージョンをMountain Lion〜10.8にアップしています。

10.8のOSX Serverは、サーバをいじってきた人にとっては、「なんじゃこりゃ」というような内容で、細かい設定や専門的な設定はみな水面下に隠して、ユーザには「入・切」とか、そんなレベルでしかイジらせてくれません。

アップルの割り切りも相当なもんです。その様を、安易に「使えねぇ〜」とか言うのは、層の浅い人。慣習や現在の常識から外れたものを、簡単に見くびるべきではありません。戸惑いつつも、冷静にあらゆる角度から観察すべきです。

で、その、一見「何も出来なくなったように見えるOSX Server」を、何層も上から俯瞰視すると、アップルの考える「新しいサーバ導入層」が見えてきます。シスアド経験バリバリな人向けではなく、一般人向けの「みんなのサーバ」なのです。たしかに、MacOSの延長線上で「サーバも欲しいな」とか言う人々に、オライリーのクックブックを片手にコマンドライン‥‥は如何にもハードルが高すぎます。というか、挫折必至と言っても過言ではありません。しかし、小規模店舗やホームオフィスにおいて、サーバを使いたいと思う人も多いでしょう。‥‥つまり、そういう人向けにOSX Serverは完全シフトしたわけです。

しかし、従来のユーザはそれでは困ります。私も困る。

例えば、OSX Server 10.6から10.8へ、wikiを移行するには、どうすんの?

‥‥10.8 Serverのwiki設定パネルを見ると、「入・切」くらいしか、めぼしいものはありません。唖然。

そんな時は、ターミナルでwikiadminコマンドです。‥‥すなわち、「今の超簡易GUIでご不満なら、ターミナル等を使ってくださいな」という事です。すごく、ドンシャリになったわけですネ。

リンク:wikiの移行の例(アップルサポート)

サポート文書では10.6から10.7ですが、10.6から10.8へでも使えます。

Mountain Lion Serverの導入当初、OSX Serverの変わりようにあっけにとられていた私ですが、今では、「これでいいじゃん」と思うようになりました。設定できる事を強制的に抑制してくるので、逆に、あれやこれやと気を回さずに済みます。「自分の思う通りに設定したい」という人には向いてませんが、「結果が同じなら、道筋は変わっても良い」と思う人なら、意図は汲めると思います。サーバマニアのためのソリューションではなく、小規模グループでの必要充分をわきまえた人向けのサーバ‥‥という感じです。

もちろん、SSLなどの基本的な機能はちゃんと使えます。ディレクトリサーバもできますから、アカウント管理もお手の物です。従来OSX Serverの機能は有しています。ただ、UIが凄く割り切った内容になっただけ、です。

ただなあ‥‥UIを簡単にしたからって、サーバの知識もシンクロして簡単になったわけでなし。この方針でどこまでいくのか、アップルの今後をのんびりと見守っています。

静止画用途のAfter Effects

 静止画はPhotoshop、動画はAfter Effects‥‥というのが、何となく常識になっている昨今。

私は現在、静止画用途でも旺盛にAfter Effectsを使用しています。理由はズバリ、可逆の作業性を持つ事、です。その他の理由としては、After EffectsのTIPSがそのまま使える事、After Effectsの強力なスクリプト機能が使える事、‥‥でしょうか。

これはすなわち、今までのフローが成立しない使用法なのですが、私にとっては特に問題ないのです。まあ、原理主義的な言い方かも知れませんが、「フローのために絵がある」のではなくて、「絵のためにフローがある」わけですから、実は作品を主体として考えた際には、とてもシンプルで合理的な使用法なのです。

「でも、重くならない?」とか思われるでしょうが、それはAfter Effectsの様々な機能、プロキシとかプリレンダリング・フッテージの置き換えを、スクリプト制御かつ最適化した新しいフローで対処すれば良いのです。手作業でプリレンダリングやフッテージの置き換えなんてしてたら、イヤになっちゃいますもんネ。

ドロー用途なら、文句なしにPhotoshopが優れています。ラフスケッチやアイデア出しなどでは、Photoshopは非常に心強いツールです。なんでもかんでも、After EffectsがPhotoshopの代わりになるわけではありませんが、時と場合によっては、Photoshopの何倍も効率的な作業が可能となります。

ジオログからJUGEMのブログへ

大体、このJUGEMの感じがわかってきました。

うーん、ジオログに比べて、遥かに高機能。

カテゴリを自分で設定して分類して、文字列検索もできる。もう、それだけで全然充分です。

このJUGEMのブログ、プログラム・システムを組んだ方の心配りが感じられます。適度に簡単で、適度にイジれる。ソリューションって、開発した人々の「感じ」が表に出るよね。

今までの記事は様子見で書き込んでましたが、よさそうなので、こちら(JUGEM)に本格的に以降します。


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