デジタルピアノ

私が馴染んだデジタルピアノは、20年前以上に実家で購入したヤマハのクラビノーバで、20万円くらいしました。同時発音数は16か32、空間系のエフェクトは3種類のリバーブだけ、音は今となっては特筆すべき点もない普通のサンプリング音‥‥ですが、それなりに気に入っています。

 

究極のエントリーモデルの3万円デジタルピアノはともかくとして、20年前当時と同じ金額を投じるなら、それはもう別次元のクオリティのデジタルピアノが購入できます。音源は言うに及ばず、鍵盤もペダルもスピーカーも、何もかも、進化しております。以前はハーフペダルに対応しているだけで「おお」となったものですが、今のペダルは何でしょうか、「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」??

 

RolandのHP603HP605は、まさに15〜20万円クラスの昔ながらのデジタルピアノ普及機〜標準機と言えるモデルで、そのカタログスペックやデモ演奏を見聞きするだに、やはり「現代はズルい」と言いたくなるような製品です。今、ピアノを弾いてみようかな‥‥と思う人は、いきなりこのクオリティの製品を買えるのか‥‥と。

 

 

国内楽器店の「製品弾き比べ」のYouTubeビデオは、楽器店らしからぬ酷い録音状態で、全く参考になりませんので、国外楽器店のレビューが参考になります。楽器店が「これが製品の音です」と紹介する場合、ちゃんと音質にも気をかけてほしいですよネ。製品の音の良し悪しよりも、録音状態の良し悪しがまず問われるようではどうにもならんです。こちらのポーランドの楽器実演レビューは、ZOOMのレコーダー(H6)を用いて気を使って録音しているので、HP603の素性がよく聴いて取れます。

 

 

最近のデジタルピアノの「モダン=現用」をあまり知ろうともしなかったので、HP603や605は驚くことばかりです。

 

まず音源。打鍵した音だけでなく、共鳴する音もシミュレーションして音を出す仕組みが、上位機種のテクノロジから導入されており、その名も「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」を、なんと、ソロピアノ時は同時発音数無制限(!?)、他の音色でも384音と、圧倒的な同時発音数を誇ります。無制限の同時発音って、どういう仕組みなんだろう‥‥。

 

まあ、実家の20年前以上のクラビノーバは、MacがそれこそMC68040だPPC601だとか言ってた頃の製品ですから、比べるほうが酷ですが、それにしても遥かなる進化を遂げたものです。

 

デモ演奏を聴くと、「デジタル」ならではのあまりにも綺麗な音(雑味を感じない整形された音)ではありますが、十分満足して気分に浸れる音です。デモを聴く限り、特にポップスピアノのフレーズにおいては、オンマイクで収録して整形した生ピアノ音と聴きわけがつかないレベルですもんネ。

 

ピアノデザイナーというアプリを使って、ピアノの音の構成要素を自分なりにモデファイできる「スキモノ」好みの機能も有しております。その要素は‥‥

 

大屋根
キーオフノイズ
ハンマーノイズ
アリコート
全鍵ストリングレゾナンス
ダンパーレゾナンス
キーオフレゾナンス
キャビネットレゾナンス
サウンドボードタイプ
ダンパーノイズ
88鍵チューニング(ストレッチ・チューニング)
88鍵ボリューム
88鍵キャラクター

 

‥‥と、サンプリングして発音するだけではない、まさにモデリング音源という名にふさわしい内容です。もしかしたら、ピアノデザイナーをうまく調整すれば、生ピアノの収録音のようなある種の「粗さ」「ささくれ感」も表現できるかも知れないですネ。調律も、近代の平均律だけでなく、ベルクマイスターやキルンベルガーなどもパラメータで選択できるのは、デジタルピアノならではです。

 

鍵盤も丁寧に設計され作り込まれておりますし(「PHA-50」という鍵盤らしい)、ペダルは単にサスティンのスイッチではなく音質の変化まで表現しているし、USB MIDIインタフェースを別途購入しなくても最初からUSBが実装されているし、昔のデジタルピアノとの落差は半端じゃないです。

 

HP603が「エントリー=入門機種」と言われても、「はい、そうですか」とは全く言えません。ピアニストを目指すのでもなければ、HP603で十分、音にこだわるのなら6スピーカーのHP605で十分過ぎるでしょう。

 

ちなみに、私が良いなあ‥‥と思っている「Kiyola」は、HP603系の真骨頂であるモデリング音源や鍵盤のクオリティを受け継ぎ、さらに「木製品」としてのクオリティを盛り込んだモデルです。‥‥ゆえに、35万円前後とお高いですが、それにしたって、iMac 5Kを1台と思えば、かたや、買えば十数年以上は確実に使えるデジタルピアノ、一方は5年くらいで現役引退のパソコンですから、お金の年数的な価値は、ことデジタルピアノに至っては高いです。

 

 

しかしまあ、15万円台でHP603か‥‥‥。凄いとしか言いようがないよな‥‥。

 

今、「ピアノでもやってみようか」と思う人たちが、羨ましい限りです。その点、昔はなあ‥‥‥とボヤきがちですが、考えてみれば、デジタルピアノが20数年前に存在していてくれただけでも私の世代はラッキーと言えばラッキーなんですよネ。昔話はきりがないですからネ。

 

 

 

ちなみに「デジタルピアノ」という言葉。

 

今では、昔「デジタルピアノ」という言葉を使っていたメーカーも、「電子ピアノ」とか「ホームピアノ」などの名称に移行している雰囲気がありますネ。

 

私は、デジタルピアノなるものが市場に登場した際、「楽器で一番重要な発音のメカニズムを、デジタルサンプリング処理によって実現している」ことが「デジタルピアノ」の名称からすぐに判別できたので、特に違和感はありませんでしたし、今でも自覚して用いています。

 

まあ、「デジタル鍵盤」「デジタルペダル」なんて言い出したら、「それはないでしょ」と拒絶するとは思いますけど、既にメーカー側で「デジタル」の単語を安易に用いるのを避けているようにも思えます。まあ、そりゃあ、そうだわな。ちょっと前時代っぽい使い方だもんね、「デジタル何々」なんていう名称はね。

 

私が18歳のころにようやく手にできた88鍵の鍵盤楽器は、まさに電子ピアノというべき「PF80」でした。PF80は「デジタルピアノ」以前のスペックで、大きな違いは音源がサンプリング系の音源ではなく、FM音源でした。おそらくオシレータはデジタル回路だと思うので、広義では「デジタルピアノ」と呼べなくもないですが、実際は「デジタルピアノ」と呼ぶことはなく、「エレピ」の分類でした。

 

エレピ=エレクトリック(エレクトロニック)ピアノ=電気ピアノ・電子ピアノ‥‥で、私のような昭和生まれの人間は、電子ピアノというと、生ピアノとは似ても似つかない音を出すピアノの印象が強いので、どうしてもサンプリング系・モデリング系のピアノは、「デジタルピアノ」と呼びたいわけです。

 

‥‥で、もっとややこしいのは、実際に弦や音叉をハンマーで叩いて、それをピックアップマイクで拾う、まさに「電気ピアノ」も存在します。「電気」と「電子」の差‥‥です。昔、バンドの練習スタジオにあったヤマハのアップライトのエレピ(多分、中身は弦が張ってあったと思います)は、練習の合間に弾くのを楽しみにしていましたが、まさに「電気式で音量を増大するピアノ」でした。

 

PF80はFM音源ですから、「電気のピアノ」とはいえず、「電子のピアノ」ですが、カテゴリとしては「エレピ」に分類されていました。今だと「ステージピアノ」とか呼ばれるジャンルです。

 

まあ、分類ありきで製品が出現するのではなく、分類は後付けですからネ。混乱するのはある程度しょうがないですね。

 

 

 

 

 


88鍵が3万円?

最近の価格設定は恐ろしい。今どきのデジタルピアノってどんなかなと思って検索してみたら、コルグやヤマハから3万円代の88鍵フルスケールでウェイト(鍵盤の重さ)鍵盤のピアノが発売されているんですネ。

 

 

YAMAHA P-45:実売価格3万円半ば〜スタンドと椅子を追加して5万円くらい

 

 

 

 

KORG LP-180:スタンド一体型で3万円代後半!〜追加で必要なのは椅子だけ。…しかしまあ、凄い値段です。

 

KORGはこの他にもほぼ同等性能の「B-1」(スタンドは別売りで、スピーカーやアンプ出力、内蔵音色の違い、メトローム機能などが異なるようです)も実売32,000円ちょいで販売しており、恐るべき低価格で高性能なデジタルピアノが販売されています。カシオからも出ていますネ。

 

実際にアマゾンで売ってるから認めざる得ないけど、やっぱり、これらの製品が3万円代だなんて、どうしても「うん、そうだね」とは言えないです。正直、信じられないです。

 

もうさ‥‥、こうなってくると、「弾くつもりがあるか、ないか」だけの条件だよネ。数十万円もするから買えなくて弾けない、防音設備がないから弾けない‥‥とかの外的要素はほとんど払拭されたようなもので、あとは当人が弾く気力があるかないかだけの問題です。

 

もちろん、幼児の頃からピアニストを本気で目指そうと指向する家族ぐるみの「ピアニスト養成」的な観点では、生のタッチと響きに感覚的に馴染むために、ちゃんと生のピアノ、できればC3クラス以上のピアノで、アカデミックな教育が必要となるでしょう。費用もハンパないです。

*知人の話では、子供の頃はデジタルピアノで高校になってから生ピアノを弾き始めて受験ピアノに受かったり、家庭の事情でアップライトピアノだけでテクニックをマスターして高難度の曲を初見で弾くような人もいるようです。しかし、それはあくまで特例〜稀な例なようです。

 

でも、情操教育とか、個人の趣味の範疇とかで言えば、ぶっちゃけ、この3万円クラスのデジタルピアノでまずは十分なんじゃないですかネ。「あ、ヤバい。ピアノって、自分に向いてるかも。もっと弾けちゃうかも。」とええ感じにのってきたら、20万円〜30万円の高級モデルのデジタルピアノに買い換えれば良いわけで。

 

おそらく、今の3万円クラスのデジタルピアノの弾き心地は、20年前の15万円前後のデジタルピアノに匹敵すると思われます。

 

昔の3万円の「電子キーボード」って言えば、「奥にバネが仕込んであります」的なパッコンパッコンしたタッチで、ハナから期待もしていないようなクオリティでした。鍵盤の形をしているだけでOK‥‥的な。

 

しかし今は、「ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー」で、当然ながらPCM音源で、同時発音数は120!

*同時発音数とは、同時に鳴る音の数です。10本しか指がないのになぜ?‥‥と思うかも知れませんが、ペダルを踏んで次々に音を足して鳴らす演奏の際に、音が持続する効果を得るためには、最低でも32音、できれば64音以上は必要になります。昔は16音くらいしかなかったので、どんなにペダルを踏み続けても17番目の音を弾いた瞬間に1番に弾いた音がパツッと消えてしまう、悲しい性能でした。

 

 

う〜ん。どうしたことか。この価格破壊。

 

iPadを買うより安いじゃん。

 

この価格だったら、10人に1人くらいはピアノを弾いてても良いくらいですけどネ。‥‥でも、そうはなってなくて、むしろ、どんどん「誰でもできる」タッチパネルの操作とかで人生の時間を食い潰す状況が増えているようにも思います。

 

自分の限りある時間とお金を、自分の能力を伸ばすために使う人と、安易でカジュアルな娯楽に消費する人‥‥と、実は、社会や政治がどうのこうのと言う以前に、本人の行動パターンが「貧富の差」を分けちゃっているとも思います。

 

特に20代の頃は、自分の可能性が大幅に拡張される時期ですから、その時期に何をしていたか‥‥で、その後の「貧富の差」に影響していくと思います。

 

 

 

う〜ん‥‥でも、しかし‥‥、3万円か。ズルいなあ‥‥現代って。

 

この3万円のデジタルピアノにさあ‥‥、MIDIインタフェースとiPadを追加したら、あっという間にプチ音楽制作環境すらできちゃいますヨ。

 

KORGのLP-180はMIDIアウト端子が付いているので(B1には付いていないようです)、以下のインターフェース「plugKEY」を‥‥

iPadやiPhoneのライトニング端子に差して、以下のような状態にすれば‥‥

 

 

GarageBandなどに内蔵する音源を、デジタルピアノで鳴らして演奏することができます。昔、MIDI音源でやってたような環境が極めて小さい規模で実現できちゃうわけですネ。

 

もちろん、iMacやMacBookなどにも「USB MIDIインタフェース」をかませば、GarageBandやLogicなどの音楽ソフトの鍵盤入力も可能ですし、できるだけ安く済ませたいならMainStageを3600円で買えば、夥しい数の音色を増やすことが可能です。

 

ぶっちゃけ、LP-180に関しては、デモ演奏を聴く限り、ハープシコードの音はめちゃくちゃショボいです。「デジタルハープシコード」を作ったほどのローランドのようにはいきません。

 

なので、3万円デジタルピアノは、ピアノの音は本体で愉しんで、ハープシコードや管弦楽、ビンテージなエレピやシンセサイザーなどはiPadやiPhoneまたはiMacなどの音源を遠隔で鳴らして愉しむのが良いと思います。

 

 

ちなみに私は、鍵盤は既にいくつかあるので、すぐに必要ではないですが、ローランドのKiyolaは良いなあ‥‥と思っております。‥‥けど、値段は30万円以上なので、そう易々とは‥‥。

 

 


でけた

ワンハムワンボリュームのギター、できました。

 

これを‥‥

 

 

こんな感じに。

 

 

休日の数時間の作業でできる簡単な改造でした。

 

ピックアップのザグリが合わなかったり、ピックガードがネックに干渉したり、ピックガードのネジの穴が合わなかったりと、色々と修正箇所はありましたが、各種電動工具と材料でちゃちゃっと仕上げました。工具がないとそこそこ苦労するであろう作業ですが、普段から他の工作用途で揃えておいたので、スムーズに作業は完了しました。工具さえあれば、簡単な加工です。

 

 

ピックガードを固定するネジ穴は、結局1つしか場所が合わなかったので、全て木工パテで埋めて穴あけをやり直しました。まあ、違うメーカー製のピックガードの穴が合致することなんてありえないので、穴埋め&穴あけは想定しており、再掘削が可能な木工パテを準備しておいたのです。

 

出来上がった感想は‥‥、ん〜、バランスが悪い。

 

ピックアップの性能に明らかにギター本体が負けてます。木材云々ではなく、ブリッジなどのパーツの総合的なクオリティが、ダンカンのピックアップに各所劣っております。

 

ギター歴のそこそこ長い人であれば、弾いてみて「仕上がってない感」を実感できると思います。要は、「ちぐはぐ」なのです。弾いた時の感じがネ。

 

安価なパーツを組み合わせて、製造工程も相応に低コストで組み上げられたギターに、ダンカンのピックアップだけ浮いているような感じです。全て安い要素で組み上げられていた時には気にならなかったことが、気になりだす‥‥とでも言いましょうか。でもまあ、そのバランスの悪さも想定していたことではあるので、徐々に詰めていこうかと思っています。ブリッジが特に具合が悪いので、まずはそのあたりから調整します。

 

‥‥ちなみに、ブリッジのネジが2つ外してあるのは、5弦の下のネジが斜めにささっていたので、対称で2弦と5弦のネジを外したのです。ぶっちゃけ、1弦と6弦のネジだけ刺さっていれば大丈夫ですしネ。

 

肝心の音の方は、グッと良くなりました。ピックアップはまさに「音を拾う中心的存在」で、それをダンカン製に交換したのですから、当然といえば当然。バイクでいえば、エンジンを交換したのに匹敵しますもんネ。

 

以前の製品出荷オリジナルの状態は、ポールピースの位置が弦の真下にきてなかったりと問題が多かったですが、交換したらピッタリ合いました。何にでも言えることですが、安さを実現するにはパーツだけでなく製造工程も安く(=雑)仕上げて、安い製品に仕立てるのでしょうから、その辺の「作りの雑」さを徐々に詰めて修正していけば、そこそこな全体バランスには仕上げられると思います。‥‥ああ、これはアニメ制作も同じスね。

 

 

合わせて、以前から作ろうと思っていた小道具を自作しました。

 

弦を巻く「ストリングワインダー」の6.35ミリ六角ビットです。

 

 

安いストリングワインダーをぶった切って(サウンドハウスの120円のヤツ)、マイナスのビットと組み合わせて固定しただけの道具です。

 

電動工具に装着して使います。下図のように。

 

ブラック&デッカーのミニ電動ドライバ。回転数は固定ですが、クラッチ機構があらかじめついてたりと、木工や石こう壁などの軽作業にうってつけです。

*同用途のボッシュのも良いですが、クラッチ機構が必須の場面(脆い石こう壁とか)ではトルクアダプタを別途購入して装着する必要があります。

 

マイナスビットは、モノタロウさんで買った200円の安価なビットですが、それでもちょっと勿体無いくらいです。100円ショップのビットで十分でしょうネ。ワインダーにマイナスの切り込みを入れてマイナスビットの先端を合わせて、瞬着で仮固定し、金属用パテでガッチリ固定すると、こんな感じになります。金属用のパテはかなり固くなり強度が保てるので、色々な場面で重宝します。

 

この「ワインダービット」でギターの弦を巻けば、かなり楽チンです。昔から作ろうと思っていたアイテムです。

 

‥‥が、既製品もあるようで、作るのが面倒な人はコレを買っておけば良いですネ。私は既製品があるのを数日前まで知らなかったので、自作しちゃいましたが‥‥。

 


フランケンシュタイン、ブラウンサウンド

私の洋楽のルーツは、ディープパープル、レッドツェッペリン、ヴァンヘイレンと、とてもわかりやすいメジャーなバンドによるサウンドで、小学生高学年の頃に聴き始めました。

 

小学生でロック‥‥なんて、なんだかマセたガキのようにも思いますが、兄がロックを家に持ち込んだ影響で、自分の意思で聴き始めたわけではないので、マセてたわけでもないのです。ヴァンヘイレンとかを聴き始めるほんの1〜2年前には「およげたいやきくん」を聴いてたくらいなので。

 

で、やはり、兄が家に「エレキ」を持ち込んだので、私も見よう見まねで弾き始めました。グレコのレスポールコピーモデルで、ピックアップが3つついてる、今にして思えば特殊なレスポールでした。最初に弾けた曲は「スペーストラッキン」のリフでした。

 

中学に上がって、お小遣いで初めてロックのシングル盤を買ったのは、「必殺のハードラブ」です。言うに事欠いてなんてことを‥‥と凄く恥ずかしい邦題ですが、原題は「Somebody Get Me A Docter」で、ヴァンヘイレンの2枚目のLPに収録されていた曲のシングルカットです。バンドの来日記念だったような記憶もあります。

(2枚目の邦題が「伝説の爆撃機」なのも、今となっては、かなりハズかしいです。原題は「VAN HALEN II」で、「伝説」も「爆撃機」も全く見当たらない、日本の担当者の相当な「暴走」ですネ。まあ、それも時代の味です。)

 

私はやがて、リッチーブラックモアやジミーペイジよりも、エディヴァンヘイレンに傾倒していきました。底抜けに明るい雰囲気、ギターを我流でイジって改造する痛快さ、結果良ければどんな弾きかたでも導入する天性の感覚派‥‥と、怖い顔して魔法や伝説がどーのこーのと歌うブリティッシュロックよりも、理屈抜きの「今あるものであるがままに」鳴るニューエイジアメリカンロックに強く惹かれたのです。

 

最近、ふと、「そう言えば、自分の少年時代に好きだったサウンドとは、やたらと小細工して音を作り出すサウンドではなく、リアピックアップのみでワンボリュームのストレートなサウンドだったな」と思い出しました。Webで楽器屋さんのギターコーナーを何となく眺めていて、「最近、ワンボリュームでリアPUオンリーのギターって、全く見かけなくなったな」と思ったのがきっかけでした。

 

「フランケンシュタイン」と呼ばれる、エドワード・ヴァン・ヘイレン(以後、エディと略)が初期から使い続けたギターがあります。これです。

 

(レプリカが流行ってますが、フランケンもレプリカがフェンダーマスタービルドから発売されているようです。ほぼ300万円ですけど。)

 

んー、スゴい。ボロボロですネ。

 

経年変化を差し引いても、相当ラフな改造です。ピックガードを「要るところだけブッた斬って」使ってたり、リアのハムバッカー取り付けの都合でボディーのくりぬき穴の形がイビツだったり、見た目なんてどうでも良い‥‥と思いきや、ボディの塗装には3色使ってたり‥‥と、エディならではのバランス感覚としか言いようがないですネ。

 

フランケンシュタインの最大の特徴は、「エディにとって、必要なものだけがそこにある」点です。要らないものは付いていません。「もしかしたら、これもつけとけば、後々で得するかも」なんてみみっちいパーツなんて、まるでなし。「今、欲しいサウンド」に必要なパーツだけで構成されています。むしろ、要らないパーツはぶった斬ってでも廃棄してしまうほどです。

 

その潔さにも、少年時代の私は強く惹かれていたんだと思います。「サウンドがかっこよければいい」「上手ければいい」「前置きなんていらない」‥‥といった、ある種の「実力主義」を根底にしながら、決して技巧に走り過ぎて小難しくしない開放的な明快さを併せ持っていたのです。

 

* * *

 

こうして書いてまとめると、「自分の価値観の原点」になっていることを自覚できます。少年時代に触れる様々なメディアは、当人に大きな影響を与え、中核を形成していく‥‥のですネ。歳をとるとしみじみと判ります。

 

今の私にとって、「サウンド」は「絵」です。そして、「エレキ」は「コンピュータ」なのだと思います。エディの「ブラウンサウンド」が「フランケンシュタイン」によって具現化されていたように、私の欲する「アニメ」を具現化するためにiPadやiMacがどうしても必要なのです。

 

そしてサウンド作りにMXRなどのエフェクターが欠かせないように、Adobe CCやProcreateなどのソフトウェアは欠かせません。

 

私がコンピュータに馴染めたのは、集積回路に比べて甚だプリミティブとは言え、エレキギターの電気回路に馴染んで、つまみやスイッチでサウンドを探し出そうと、10代の頃にイジりまくっていたから‥‥なのかもなと、ふと実感します。

 

*我が家初めてのエフェクター「マクソンのD&SII」。これも兄がエレキと一緒に家にもたらしました。よく歪んだ記憶(ディストーションのエフェクターです)がありますが、一方で平べったい音にもなった記憶もあります。‥‥ただ、昔はアンプがとにかく「弱かった」ので、それで音がイマイチだった可能性もあります。現代の機材の中に組み込めば、良い使い道があるかも知れません。今は、アンプモデリング、スピーカーや箱鳴りやマイクのエア感のシミュレーションなど、様々な音の底上げができますもんネ。

 

10代の前半に、自分の感情を、アコースティック楽器ではなく、電気楽器・電子楽器で表現していたのは、その後の自分の特徴になったと思います。MIDIで0から127の数値で、例えばベロシティ(強弱)を表現するのも、そんなに抵抗なく馴染めましたしネ。

 

しかし一方で、「機械さえあれば、大丈夫」だなんて全く思わず、「結局は当人の感性と技術が全てを決する」と考えるのは、やはりエディの「道具も機械もテクニックも全部必要」という明快なスタンスに大きな影響を受けているとも思います。どんなに高いアンプとエフェクターを取り揃えても、演奏が下手じゃ全然お話にならない‥‥ですもんネ。

 

* * *

 

道具を使う「思想」って人それぞれですけど、「三つ子の魂」みたいに、使い方のドクトリン的な根底部分って、人格や性質が形成されきっていない10代中頃までに無意識・無自覚に型が出来上がってしまうのかも知れませんネ。後天的には変えることのできない根元の部分が、10代中頃にほぼフィックスしてしまう‥‥のかも知れません。

 

まあ、私の場合、ヴァンヘイレンだけに熱中していたわけでなく、家にLPレコードがあったラテンミュージックやクラシック音楽、アニメソング、当時の歌謡曲、高中正義やラリーカールトンやジェフベックのようなフュージョンやクロスオーバーなどにも大きな影響を受けていますから、複雑な組成ではあります。高校の頃にバッハ生誕300年で、浴びるようにバッハの音楽がNHK FMから流れていたのも影響がデカいと思います。

 

私自身が、小難しく考えがちな一方で、スカーッと明快でシンプルで開放的な性質を求めるのは、おそらく、子供の頃に見聞きしていた音楽や映像や絵の「混ざり具合」ゆえ‥‥なのでしょう。

 

複雑なテンションノートを好む一方で、エディの爽快なドローンコード(1,5,8のアレ。パワーコードとも呼ぶみたいです)のブラウンサウンドも大好き‥‥という、真逆とも言える性質は、自分ながら奇妙で、時に持て余すこともあるのです。

 

* * *

 

10代に好んで聴いた音楽って、私の事情だけでなく、色々な人々の「感覚の拠り所」になっているように思います。

 

例えば、コンポジット作業で「空気感」「光」「風」「空間」「冷たさ、温かさ」を表現しようとする人って、多勢の人々とは異なる音楽体験をしてきたことが多いです。私の知るところ、映像ニュアンスの「感覚の表現」に鋭い人は、皆、何らかの音楽体験を通過していて、興味深いです。話を聞いてみれば、皆、音楽に深く関わった経験を持ちます。

 

周囲の話題に乗り遅れないように、流行っている音楽だけを聴いてた‥‥とか、社交目的でバンドを組んでた‥‥とかだと、映像に音楽体験が滲み出すような特性は表れないんですが、ピアノを幼少からスパルタでやってたとか、声楽を大学で専攻していたとか、近現代の合唱をやってた‥‥とかすると、ぶっちゃけ、「ニュアンスの話がすぐに疎通できる」ので解るのです。

 

音に対する探求心は、実は、絵に対する探求心と、根っこで強くネットワークしているのでしょう。

 

別にAfter Effectsなんて、後で覚えりゃ良いんです。私の目する新しい技術による制作現場において、コンポジター(ビジュアルエフェクトなど)に決定的に必要だと思うのは、「ニュアンスに対する鋭い感覚」です。

 

音楽の一節を聴いて、「なぜ、こんな響きのニュアンスになるんだろう?」と興味が湧いて、自分なりに探求したことがあるか否か。

 

例えば、1,3,5,maj7,9,11,13だったり、1,3,5,7th,9,13だったり、1,3,5,7th,9+だったり、トライアド(いわゆるドミソです)の一筋縄ではいかない響きの「ナゾ」を探ったことがあるか、もしくはそうしたハーモニーを自ら奏でたことがあるか‥‥によって、ニュアンスに対する先鋭度・敏感度が変わってくるのでしょう。

 

もちろん、音楽をやっていた人だけが、映像のニュアンスに敏感だというわけではないです。

 

ただ、私の知るところ、「ものすごく微細なニュアンスの話が通じるのは、一般の人より突っ込んだ音楽体験をしていた人であることが、とても多い」のです。憶測や理屈ではなく、経験上‥‥です。

 

ちなみに、今回のお題のエドワード・ヴァン・ヘイレンも、とてもニュアンスには細かい人だと思います。アホみたいにパワーコードだけかき鳴らしているわけじゃなく、とてもユニークなテンションのハーモニーをええ感じにチョイと繰り出してきます。かと言って、テンションノートで埋め尽くしていかにも技巧的になりきらないところが、魅力でもあります。エディは1980年代に、アランホールズワース(=独自の和音とスケールのセンスを持つ鬼才。最近亡くなってしまいました。)を援助してホールズワースのソロアルバムをリリースしたこともあるくらいですからネ。(実は、私がホールズワースを知ったのは、エディ経由です)

 

* * *

 

とりとめのない音楽周辺の話になってますが、最近、シンプル&ストレートなギターが欲しくなってきて、兄から「使うのなら、やるよ」と貰ったバスカーズ(エントリーモデルのストラトコピーの中古品。ハードオフで数千円で買ったらしい。)を改造しようかと思っています。

 

今でもワンボリュームタイプのピックガードは売ってるようですし、ダンカンはオールドタイプのピックアップを製造し続けてくれているので(「TB-59」を買おうと思っています。高出力は必須じゃないので。)、改造と言っても大した手間ではありません。ワンボリュームの電気配線は極めてシンプルですしネ。

 

 

 

絵も音楽も、「芸の肥やし」ですネ。

 

 


バッハはピアノで

私の高校時代にちょうど「バッハ生誕三百年」の年で、NHK FMから山ほどバッハの音楽を聴けたこともあり、なおかつ、私の当時熱中していたロック系のギタリストたちは結構な確率でバッハに傾倒してたりして、10代の頃からバッハの音楽に馴染んでおります。

 

ロックギタリストは半音下げチューニングをよくしていたのですが(有名なのはエドワード・ヴァン・ヘイレンですね)、バロック楽器のチェンバロもおそらく楽器の強度など機構上の制約もあってか半音から1音下げの調律(現在の440Hz基準からすれば)で、余計グッと馴染んだこともあります。なんか、バックトゥザフューチャーみたいな言い方ですが、音の響きが「ヘヴィ」なんですよネ。

 

なので、最近までバッハの鍵盤楽曲はチェンバロによる演奏ばかり主として聴いていましたし、自分で演奏する際もハープシコードの音源で鳴らしていました。(正式なピアノ教育を受けてはいないのですが、高校時代から難易度の低いバッハの曲は弾いていたので、それなりに弾けます。)

 

しかし最近、Apple Musicで豊富な楽曲数に触れられるようになって、ピアノ演奏のバッハ鍵盤楽曲も多く耳にするようになって、「むしろ、バッハの鍵盤楽曲って、ピアノで演奏することによって、楽曲そのものが際立つんじゃないか」と思えるようになりました。この歳にして、遅すぎる認識かも知れませんが‥‥。

 

私はラモーの音楽も好きなのですが、ラモーの鍵盤楽曲ってチェンバロの音色効果を期待している‥‥というか、チェンバロのために書かれたような楽曲が多いように感じます。「ひとつ目の巨人」とか「王太子妃」とかは特に、チェンバロの演奏性と音色特性を活かした楽曲です。「ジャラ〜〜ン」「シャンシャン」と鳴り響く音色で最高にかっこいい楽曲です。

 

しかし、バッハの鍵盤楽曲の場合、チェンバロでなくても、中世の家庭にあったショボいクラブサンとか、現代の平均律の鋼鉄製フレームのピアノとかで演奏しても、何か琴線を大きく揺さぶる要素が内包されていて、ぶっちゃけ、エレキギターで弾いてもかっこいい楽曲が多いのが特徴です。要は、「楽器を選ばない」といいますか。

 

最近、「ピアノのバッハ」を聴いて驚いたのが、大きな浄化作用・鎮静効果です。何の気なしに、Apple Musicの「最近追加した項目」を選択し、カーオーディオ経由でピアノ演奏によるバッハのパルティータを流していたのですが、ふと気づくと、今までにないリラックスした状態で運転できていました。都心の幹線道路とかは何かとギスギスしていて、運転していて無自覚にイライラしていることも多いのですが、たとえウィンカーなしに割り込まれようが、前の車がノロノロして信号に引っかかったりしても、一連の「流れ」として受け入れて、気が荒立つこともありませんでした。

 

やっぱり、音楽によって、人の感情なんて大きく変わるもんだね‥‥と、再認識しました。まあ、だからこそ、映像作品にはサウンドトラック、劇中に流れる音楽が活用されるんですけどネ。

 

1日に一回は、30分でもいいから、自分の好きな音楽の中から、ゆったりとくつろげる音楽を聴いて休息し、漠としたイメージが脳内にふんわり広がる時間を作るべきだと思います。

 

1カットあたり何分何時間で作業できるから、1日でどのくらいカット数が上がって‥‥みたいな計算をして、作業時間に追い立てられる「躁状態」が一日中途切れなく延々と続く‥‥なんて、いつか体調を大きく崩してしまいますよ。

 

ショパンやラフマニノフでもなく、古楽器のチェンバロでもなく、現代ピアノによるバッハ。ポリフォニーが重なり合って生まれる、その瞬間ごとの音の重なりが、透明な空間に水紋のように広がっていくピアノ音楽は、こわばった感情にまるで水が染みていくかのように和らげてくれます。

 

流行とか、どうでもいいわ。なぜ、自分のプライベートな時間まで、流行を意識して「これが今の流行りだ」なんて躁状態を演じなければならないのか。馬鹿げてます。自分の好きなように、好きなスタイルで、好きな音楽を聴けば良いだけですよネ。

 

バッハは300年前の音楽か。全然、OKですヨ。

 

 


JBL GO 再び。の、その後

今まで、JBL GOは、主にAmazon Fireのビデオ音声を再生する用途で使ってきましたが、前回の通り、もう1台増設して、カセットテープのアナログ音声とiMac 5K/iTunesからのBluetooth受信に使い始めました。

 

いくつかの音源を聴き込むうちに、JBL GOの「癖」もわかってきました。ビデオ音声では気づかなかったことが、色々な音源の再生で聴こえてきました。

 

どうも、Female EssとShhが少し持ち上がっている印象です。いわゆる女性の声の「サ」「シ」「シュ」「ス」「シュ」のあたりの帯域です。

 

この辺りの帯域を強調すると、確かに輪郭は強調されますが、反面、耳障りになるリスクが高まるんですよネ。

 

実際、音源によって気になったり気にならなかったり‥‥で、声の質や録音によって大きく変わってくるようです。

 

80年代後半あたりの音源で、「フォルマントピッチの高めのティーン女子」の「地声歌唱法」(文字にすると伝えにくい‥‥)のものだと、結構耳につくことがありました。その頃の「10代の女の子が歌っている」歌謡曲やアニソンに多いんですよネ。

*フォルマントピッチの高い音‥‥というのは、昔でいう「ぶりっ子」喋りの声質を思い起こしていただければ‥‥ですが、それを思い起こせるのは流石にアラウンド50以上の人か‥‥。

 

でも、最終的な音のまとめ方に因るのか、ものすごく気になる(=EssとShhが耳障り)音源はごく一部で、だいたいは程よい感じでした。

 

スネアの音一つとっても、時代の雰囲気が出ますから(というか、スネアの音って、時代がものすごく出ちゃいますよネ)、現代的な味付けを意識している製品ですと、たまにバランスが崩れてしまう昔の音源があったとしても、それはもう、しょうがないです。

 

 

 

時代の味‥‥といえば、KOSSのPorta Pro(ヘッドフォンです)は、まさに80年代音源を体現するような製品です。現代好みの、音圧がMAXで、中低音がファットな音源では破綻してしまうことも多いですが、80年代のまだまだ音圧に手加減していた頃のロックやポップス、ジャズ、フュージョンなどは、KOSSのPorta Proはまさに独壇場。

 

 

80年代当時の人々がどんな音楽に囲まれて生活していたのか、どんな「ノリ」だったのか、KOSSのPorta Proの音質設計だけでも伺い知れます。

 

 

一方、JBL GOは、老舗JBLといえども、やはり2010年代の製品ですから、現代的な味付けです。ビデオの音声ではなく、音楽を鳴らしてみると、幅8cmのコンパクトスピーカーと言えどものすごく低音が出ているのは、JBLに限らず、いまどきのスピーカーの特徴でしょうネ。

 

ふと考えてみると、PCやタブレットは、コスト云々よりも、中低音の及ぼす振動ゆえに、あえてスカッと腰の抜けたような音質にしているのかも‥‥とも思えます。コンピュータ製品設計の現場のリアルを知らないので、あくまで、想像ですけど。

 

 


Adobe Auditionのエフェクトプリセットの読み書き

Adobe Audition(音声編集ソフトウェア)のエフェクトプリセットを、他のマシンでも実行するために、その書き出し方法を早朝に探していたのですが、結局見つからずじまい。‥‥まさか、エフェクトのプリセットの読み書きは考慮されていない?

After Effectsの場合は、.ffxのプリセット書き出しが出来ますし、アンプシミュレータのソフトウェアでももちろんセッティングの書き出しはできます。‥‥ごく普通に考えて、エフェクトのプリセットが読み書きできないなんて考えられないのですが、私が見つかられないだけなのか‥‥?

2時間近く、方法を探していましたが、結局見つからず、睡眠時間だけが奪われる結果に‥‥。

しょうがないので、違う方法で「実質、エフェクトのプリセットを他のマシンに移植できる方法」を実現しました。

この手の問題の最終的な解決方法は昔から定番があって、ぶっちゃけ、Preference(初期設定)の移植です。‥‥ただ、Auditionの初期設定は、各カテゴリーごとに初期設定ファイルが分かれており、しかもXML(テキストファイル)で目で読めるので、移植は簡単です。

同じことで悩んでいる人のために、ドロ臭い方法ですが、ご紹介します。

/Users/当該ユーザ名/Preferences/Adobe/Audition/8.0/EffectPresets.xml
*Audition CC2015の場合

‥‥これがエフェクトプリセットの記述ファイル。中身を見ると<float>だののタグで様々な値が記録されております。

このファイルをた移植先のマシンに持って行って、既存の初期設定をバックアップした上で、同じ場所に置けばよろしいです。

何しろ平易なテキストベースのXMLファイルですから、内容テキストを分離・合体して、新たなエフェクトプリセットファイルも作ることもできましょう‥‥が、どのようなお行儀なのか私は解析していないので、腕に覚えのある人は自己責任にて。

ちなみに、Adobeの検索で引っかかった「アプリケーション設定」のファイルの書き出しでは、エフェクトプリセットは同梱されません。

うーむ。音声編集ソフトウェアとして常識的に考えて、エフェクトプリセットの読み書きは用意してあるはずなんですが、時間がないので、この方法で解決しておきました。

Apple Music、7,000曲。

iTunesを見たら、Apple Musicで追加した曲が、すでに7,000曲を突破しておりました。

1枚のCDアルバムが16曲入ると換算すると、CD430枚分? 輸入CD1枚が1,000円として大雑把に換算しても、恐ろしい金額になります。

うーん。Apple Musicは私にピッタリなサービス‥‥のようですネ。

‥‥ただまあ、99曲のコンピレーションアルバムも何点か含まれていますので、400枚はオーバーかな‥‥とは思いますけどネ。

それに7,000曲‥‥と言っても、アルバムごとダウンロードしてどんどん増えているので、実際に聴いている曲数はもっと少ないとは思います。楽曲再生時間と日中行動時間との、計算のツジツマが合わないですもんネ。

ただ、音楽を聴く機会はどんと増えています。どうせだったら、さっきダウンロードした曲集でも聴いてみるか‥‥と、耳新しい音楽も聴くようになりました。

全く聴かなかったジャンル、よく聴くジャンルの知らないアーティストのアルバムなど、CDならば出費を恐れて買い留まるものでも、無制限にどんどんiTunesに加えて聴けるので、歯止めが全くゼロになっております。

それが単に曲数増やしの無駄な行為ならまだしも、「こんなイイ音楽を今まで知らなかったとは‥‥」と感動することも多々あるので、Apple Musicは今後の私にとって、必要不可欠なサービスになりそうです。

Apple Music、その後

夥しい数の楽曲を楽しむことのできるApple Music。

‥‥ではありますが、手放しで喜んでもいられない、Apple Music独特の使いにくさも、1ヶ月使ってみて解ってきました。

まず、重要なポイント。

CDを沢山購入して何万曲というライブラリを築いている人は、導入要注意!‥‥です。

Apple Musicはクラウドライブラリという仕組みを使って音楽を自由に聴ける環境を整えます。これが良くも悪くも‥‥で、Apple Musicだけがクラウドにライブラリされるのではでなく、自分でせっせと購入しデータ化した楽曲データも全部ネットのクラウドにアップロードして同期してしまいます。

大してCDを買ってこなかった人は、特に問題も感じないでしょうが、音楽好きでCDを何百、何千と持っている人は、そのデータを全部Appleのサーバに送られてしまうわけです。これにはビックリ。

私はお試し‥‥という事もあり、音楽ライブラリを持たないiMacでApple Musicを使ってみたので難を逃れましたが、中には大量のアップロードをしてしまった人もいるのではないでしょうか。

ちなみに私が所有するデータは、3万曲を越し、データ量は300GBくらいあります。初期のデータがMP3でデータ量が小さいのでこれくらいですが、ロスレスで保存している音楽マニアの人は500GB〜1TBくらいはあるのではないでしょうか。

Appleの昔からのお家芸、「余計な御世話」がApple Musicでは健在です。どのマシンからも共通でオンラインなライブラリを使用可能にするために、そのような仕組みが必要なのは解るですが、他の方法は考えなかったのかな‥‥と思います。そもそも、全ての楽曲を全ての端末で共有‥‥なんて全ユーザに必要だと思うのかい? そんなに共有したい? 共有に夢見すぎてんじゃないの? 必要なものなんて、実はそんなに多いもんじゃないよ‥‥と思います。Apple Musicを使うと、門外不出の劇伴ラフミックスやデモ曲とかも転送されちゃいますしネ。

自分のライブラリを破壊されたくなくて、かつApple Musicを楽しみたい人は、マシンを分けたほうが無難ですネ。今のところは。

つまり、自身のライブラリはPC1、Apple MusicはPC2‥‥みたいにしたほうが、面倒がなくて良いです。そして自分のライブラリのPC1は宅内共有をONにして、他の端末(=音楽のローカルデータを持たない)で両方を聴けるようにしておけば良いです。要は、Apple Musicと自分のライブラリが混ざるのを、ハードウェアで切り分けるわけです。

「PC2台の重複管理をする事の方が面倒じゃん」と思うでしょう‥‥が、私もそう思いますし、事実、面倒です。ただ、Apple Musicの面倒な仕様を回避するには、今のところは、同じく面倒な対応で相殺するしかないのかも知れませんネ。もしくは、Apple Music自体をあきらめるか‥‥です。実際、そのApple Music&クラウドライブラリの内容を知って、使用を止めた知人がいますしネ。

また、Apple Musicは「どこでも自由に使えるわけではない」のも解ってきました。

「クラウドミュージックだから、どこでもOKなんでしょ?」と思われるでしょうが、ゆえに、クラウドに接続できないiPod nanoやシャッフルでは聴く事ができない‥‥ようです。まあ確かに、これも理由はわかりますが、以前の「購入した音楽」と同じ感覚では使えない事は事前に知っておくべき情報ですネ。

ちなみに、PCやiPhoneのオフラインにデータを保存して、一時的にネットに接続できなくても聴けるようにはなりますが、これもまた、操作方法が少々煩雑です。PCにオフライン保存したものは、iPhoneにもそのままデータ転送してくれれば良いものを、それはしてくれなくて、iPhoneではiPhone上でオフラインに保存する操作が必要のようです。まあ、プレイリスト丸ごとオフライン保存はできるのですが、いちいちユーザに手間を要求する仕様は、以前の使いやすさが大幅に減少したように思います。

あと、細かい点ですが、プレイリスト別のiPhoneへの同期機能は、何だかもう、意味がなくなりましたネ。クラウドで共有するのは楽曲データだけでなくプレイリストも対象になるので、クラウドで同期している端末のプレイリストが全て表示されちゃって、「iPhoneだけで表示したいプレイリスト」みたいな転送ができません。プレイリストを50個、100個作っている人は、これまた「余計な仕様で‥‥」と思うんじゃないでしょうかネ。

私はiPhone上での操作を極力さけたい人間なので、データだけ送ってiPhone上でプレイリストを新作すれば‥‥みたいな操作はしたくないのです。そんなリカバー操作に時間を奪われるのは、御免であります。

ただ、iほにゃららのアプリも新登場した時は、使い勝手がイマイチで、徐々に洗練されていった経緯がありますから、Apple Musicも徐々に使いやすくなっていくだろうと期待しています。

とまあ、手放しで喜べない部分もあるApple Musicですが、それを我慢してでも、得る喜びはデカいのも事実です。

流行している音楽やメジャーな音楽なら、特にApple Musicでなくても良いとは思うんですが、聴く機会の少ない、もしくは入手が難しい音楽、例えばワールドミュージックやクラシック、ジャズ、フュージョン、レアなライブ音源などは、「手を出したい放題」聴けて、夢のようです。私がこの1ヶ月で聴いた音楽を、リアルに購入していたら、数万円はいっちゃいますもんネ。

野放図、能天気にクラウドを信用せずに、クラウドの役割、自己所有の役割を見極めて使えば、Apple Musicなどのクラウドサービスは、新しい時代の新しい選択肢となり得ると感じました。「これからはクラウドの時代だ」なんて馬鹿な事は言わずに、両方をうまく使い分けてこそのリソース活用‥‥ですネ。

ちなみに‥‥Apple Musicの中には、最近の音源であるにもかかわらず、妙に音質が悪いものがあります。SP盤の復刻やモノラル録音時代の音源ではなく、1980年代以降の音源でも、音質が異様に粗雑なものがあります。レコード会社が「モンキーモデル」を提供しているんかいな? ‥‥理由はわかりませんけども。

クラシックは上品な音楽?

食事でナイフとフォークを使うと、何かかしこまってしまう‥‥というのは、私の父の世代くらいまでで、私の世代くらいからは庶民でも普通にナイフとフォークを使います。子供の頃から使っていれば、箸と同じように馴染むものです。鳥の胸肉のソテーなど、おそらく一番安い類いの料理だと思いますから(魚の切り身の方が高いですよネ)、「高級な食事でなくても、ナイフとフォークは使う」わけです。サイゼリヤのような安いメニューが並ぶファミレスでも、ナイフとフォークは普通に使いますよネ。

一方、音楽の「洋食」とも言えそうな「クラシック音楽」は、まだまだ「お上品扱い」なように感じます。聴こうと思えば身近に存在する音楽ですが、なぜか、ナイフとフォークのようにはなりません。しかも、トニック・サブドミナント・ドミナント、カデンツなど、音楽理論的に日本のポップスの基礎ともなっている存在なのに、「ベートーベン」とか聞くと「偉人の音楽」みたいにかしこまってしまうのは、何が原因なのだろうと思います。

洋食のナイフとフォークも、戦前・戦中時代の人々のように、使う機会が極端に少なければ、手に持て余して妙にかしこまってしまうでしょう。恐らく、クラシック音楽は現代の一般においても、聴く機会が極端に少ないので、身の丈の音楽として受け入れられないのでしょうネ。

作曲された当時はともかく、今は200円前後で100曲も聴けるご時世ですから、めちゃくちゃポピュラーな存在です。価格だけで考えれば、日本のポップスより格段に手に入れやすいはずです。

「でもクラシックは、聴き方がわからないから‥‥」と思う人もいるでしょうが、では、日本のポップスは誰かから聴き方を教わったのでしょうか? ‥‥聴いているうちに何となく、良い悪い、好き嫌い、かっこいい‥‥などの「自分なりの聴きどころ」「自分好み」を探していったのではないでしょうか。‥‥クラシックも同じプロセスを辿れば良いだけです。

ただ、クラシック好きの連中の中には、「自分はクラシックを聴いているから上級な人間だ」というタイプの輩が存在するのはたしかなので、そういう面倒な人間はスルーして、いいなと思った音楽をポップスやロックと同様にチョイスすれば良いだけです。「クラシックは上級だ」とか言っている人間に、「なぜ上級なのか説明して」と聞くとほとんどの人間が理路整然と明確に答えられないでしょうしネ。真にクラシック音楽の中にあるものを好きな人間は、「上級だから」なんて言わないものです。

私が「クラシック音楽」でオススメするのは、アマゾンの低価格コンピレーションシリーズです。200〜300円で99曲とか、コストパフォーマンス最強のコンテンツがズラリと並びます。

入門編のようなポピュラークラシックから、コンポーザーごとの曲集、ちょっと珍しいチョイスまで、多彩です。

とにかく何もわかんないから、コンピレーションを‥‥という人は、まずコレです。99曲の中には、必ず耳にしたことのある曲が含まれていて、親しみやすい構成になっています。

99 Must-Have Classic Gold 〜99曲で200円ナリ
99 Must-Have Classic Gold 2 〜99曲で300円ナリ


耳慣れた曲を狙い撃ちで聴きたい場合はコレ。

100 Must-Have Movie Classics 〜映画で使ったクラシックを集めて100曲で250円


作曲家別に聴きたい人も、安価に大量に聴けます。

100 Rachmaninoff Piano Favorites 〜ラフマニノフ(1900年代前期に活躍したピアニスト兼作曲家)が100曲で160円!!
50 Must-Have Beethoven Masterpieces 〜ベートーベンの50曲入りが250円
Claude Debussy - Essential Piano Classics 〜ドビュッシーのピアノ曲が83曲で160円!!
100 Must-Have Bach Masterpieces 〜バッハの100曲入りが250円!


楽器別や曲種別でも、安くいっぱい。

66 Must-Have Spanish Guitar Masterpieces 〜定番のギター曲が66曲
100 Must-Have Piano Concertos 〜ピアノ協奏曲が珍しいのも含めて100曲!


その他、250円以下でいっぱい聴けるシリーズ、クラシック以外も含めて、どかんと勢揃い。

250円以下のコンピレーション


クラシックといっても、ベートーベンやショパンだけでなく、まるでサントラのような猛々しい曲もいっぱいあるのです。‥‥まあ、クラシックとフィルムスコアは親戚のような関係ですから(クラシックの管弦楽法を学んだ人がサントラも手がけている事が多い)、当然といえば当然‥‥ですネ。


*何度も何度もいろんな場所で使われ続ける、オルフ作曲カルミナブラーナの「おお、運命の女神よ」。昔からオジー・オズボーンのライブのオープニングにも使われていましたネ。指揮者・演奏者によって様々に雰囲気が変わりますので、このYouTube以外の演奏も聴いてみるのがオススメです。

アマゾンの安く大量に聴けるシリーズとか、定額制のApple Musicとか、もはや音楽は「テレビで流れているものだけ」でなく、いろんな時代のいろんな国のいろんな音楽がフラットに聴けます。パソコンやスマホに割り込む宣伝では相変わらずの流行物ばかりでしょうが、ユーザ次第で色々な選択肢からのチョイスが可能です。

ファミレスに行って洋食を食らうのと同じく、スマホでクラシックを聴いてみるくらいで丁度良いかと思います。むやみにお上品扱いするよりは‥‥です。

流行を意識した大衆向けの音楽「だけ」を聴き続けるより、たまにはクラシックやジャズ、ワールドミュージックなどを聴いて、新たなインスピレーションを呼び起こすのも、映像制作者としては必要な事かも使れませんヨ。

ちなみに、以下は空戦ゲームのサントラです。クラシックの作曲法や管弦楽法と密接な繋がりがあるのがおわかりかと思います。しかし、このIL-2だけでなく、EAGamesなどの欧米ゲームのサントラはクオリティがメチャクチャ高いですよネ。マイケル・ジアッチーノとか、のちにハリウッド映画で頭角を表す作曲家が参加しているので、さもありなん‥‥ですが。


*私は「音楽」を感じさせるサントラが今でも好きです。メロディを持たない今風の音楽はたしかに「使いやすい」かも知れませんが、「観た後に、つい口から出る旋律」を持つ映画音楽が復活してほしいと思います。‥‥まあ、これは音楽を作る側だけでなく、使う側の問題、すなわち音楽にバックグラウンドを求める時点で、既に音楽は引き立て役にしかならないんですよネ。「ムジークドラマ」を、少しは意識すべきと考えています。映像を作る人間として、音楽負けしない映像を作りたいですもんネ。


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