iPad Proは清書に向かない??

‥‥というツイートを読みました。

 

なぜ?

 

できるでしょ。普通に。

 

なぜ、iPad Proで清書できないのかな?? 不思議だわ。

 

もしかしたら、10インチを使っているでしょうかね?

 

10インチの大きさでは仕事に支障が出るであろうことは、まず実物の大きさで判断はできますよネ。12.9インチが必須です。

 

 

 

私は、もう何年もiPad Pro 12.9インチをアニメの作画仕事に使っており、私の清書がそのまま映像になったカットが数え切れないほどあります。

*カットアウトは、版権イラストのように原画の線画をそのままペイントして(階調トレス+彩色)、それを動かすことも多いので、自分の描線がモロに画面に映し出されるのです。

 

「清書ができない」というのであれば、ただ単に清書の方法を知らないか、スキルが足りないだけだと思うんですよネ。道具の使いこなしのスキル。

 

 

 

TVPaintの話題もそうですが、TVPaintそれ自体に大きな問題があるわけではなく、16万円を捻出しないとプロ版が導入できない点、サブスクリプションが用意されていない点が、「実質、個人では無理でしょ?」というだけです。

 

会社に何でも用意してもらっている人は、その辺にあまりにも無頓着なように思います。

 

TVPaintに関して言えば、Auraの頃から知人がめっちゃ使いこなしているのを見ていますから、ポテンシャルが低いとは思っていません。むしろ、かなり優れたポテンシャルを有していると思います。私もMirage(TVPaintの前身)のライセンスを所有していますし。

*私は過去、TVpaintの性能に対して問題点を書いたことはありません。私がこのブログで書いているのは、TVPaintのプロ版は個人事業主であるフリーランスアニメーターが容易に導入できる金額ではないこと、そして日本の拠点(支社・代理店)の制限によるサポートの問題点です。性能に関しては、「どこそこが問題だ」とは一切書いていません。

 

 

 

ともあれ、風評被害は払拭していかんと。

 

 

 

iPad Proの問題点は12.9インチであることです。

 

ゆえに、デスクトップOSのように、ウィンドウをいっぱい並べたいソフトウェアをiOSで使うのは不利なのです。そこは風評でもなんでもなくて、事実です。

 

Wacomの16インチのCintiq(2Kのね)は安くて手を出しそうになるのですが、16インチだとツールウィンドウを並べた時に、結果12.9インチのiPad Proと大差ないので、21インチ以上は欲しくなります。なので、最近のCintiqは買わないまま、iPad Proでそれこそ数年前から通算でかなりの金額分の仕事はしていることになります。私の画業の稼ぎのほとんどはiPad Proベースです。

 

 

 

iPad Proでプロ作業に十分な清書はできます。

 

iPad Proをもっとマジメに使いこなしましょう。

 

落書き帳みたいに扱っていれば、そりゃあ、落書きしか描けないでしょう。思うに、PCと液タブとWindows版クリスタで描いた原画でも、落書きくらいラフな原画はいっぱい存在すると思いますよ。

 

 

 

少なくとも、私は「iPad Proで清書もプロの仕事もできる」ことを証明する生き証人みたいなものです。ずいぶんと、iPad Proでお金を稼ぎましたし、今後、4Kで私の描いた清書がモロに映像に表れる日も近いです。

 

でかい液タブは近いうちに欲しいです。Harmonyを使うには必須です。

 

だからと言って、iPad Proも十分活躍できます。ぶっちゃけ、iPad Proは絵描きにとって「金の生る木」です。

 

ツールを使いこなしましょう。絵でお金を稼ぐのですから、道具を使いこなしてこそのプロ。だと思います。

 

*アニメの作画作業において、紙を「最上位」の道具に据える人は、絵が成立する過程の一部にしか視点が向いていない人です。たしかに、紙のダイレクト感は無比で最強です。しかし、アニメ制作全体、ワークフロー全体の視野をもてば、ペンタブがどれほど有効な手段かを実感できると思います。


コンセプト:ベクターのドロー。

最近、新たに「コンセプト」というドローソフトをiPad Proで使い始めました。クリスタやHarmonyなどでベクター系のドローに慣れてきたこともあり、アニメだけでなく日頃の絵描き作業をベクターへと徐々に移行すべく、ラスターベースのProcreateに加えて、ベクターベースの「コンセプト」も標準ツールとして加えました。

 

https://concepts.app/ja/

 

コンセプトはまさに「コンセプト」を練るアイデアスケッチのために、様々な「直感的」なツールが用意されています。

 

例えば、カラーパレットは環状になっていて、指で回して色を探す操作自体が楽しいです。

 

 

 

試しに鉛筆っぽいタッチで描いてみましたが、全ての線はベクターになっているので、寄っても引いてもエッジが荒れることはなく(テクスチャは拡大されますけど)、後でグニグニとベクターの軌跡を変更することが可能です。

 

 

 

いかにもビットマップっぽい描線も、ベクターなので上図のように描いた後で変更が可能です。同じレイヤーに描かれていても、一本ずつ、線を取り出して変更できます。

 

淡彩風の淡い水彩のトーン、コンテパステルやインクのペン、寝かせて描いた鉛筆など、全てがベクターベースで管理され、全ての軌跡を個別に記録しているようです。

 

こうしたベクターベースの絵は、まずクリスタのベクターレイヤーで慣れ始めて、Harmonyのベクターブラシでさらに慣れ、今回のコンセプト.appでは、日頃のお絵描きにもベクターに馴染んできました。実際、ビットマップの時と、差はほとんど感じずに絵を描けます。

 

コンセプト.appで描いた描線は、Harmonyのテクスチャ付きベクターブラシで再現可能と思われますので、アニメーション化も視野に入れたスケッチも可能でしょう。日本のカットアウトの夜明けはまだ先でしょうが、コンセプト.appでどんどんアイデアを貯められますネ。

 

 

 

コンセプト.appは「ベクターなのをいいことに」、キャンバスのサイズ設定がありません。縦何ピクセル、横何ピクセルという、キャンバスの設定なしに描き始められます。

 

*ポースが思いつかなかったので、下半身は描いていません。すまんス。

 

 

筆記具は様々なプリセットが用意してあり、ペン先とテクスチャの画像を自分で用意して、フルカスタムすることも可能です。ペン先が筆跡ごとに入れ替わる「ペン先のアニメーション」的なこと(Harmonyにもあるヤツ)も可能です。

 

 

 

まだまだ自分にピッタリ合ったプリセットは作れていませんが、基本のプリセットでも使い勝手が良いので、色々と遊びながら描けますヨ。

 

ペン画風のペン、鉛筆画風のペン、ベタ塗りなど、色々と試しているうちに、ココロの謎を映す絵を描きました。この描線が全部ベクターだというのは、中々面白いですよネ。

 

 

 

他にも色々描いてみました。気軽に描けるので、どんどん描いてしまいます。

 

*スクリーントーン・網がけみたいなこともできますヨ。

*ベクターなので、回転や拡大縮小の修正をしても線のエッジがボケません。

 

*極細マーカーみたいな線も全部ベクター。

*ツールの占有率が低いのも、iOSのAppらしくて好印象です。クリスタはデスクトップ版との差を最小に抑えるため、どうしようもないのでしょうが、気軽に絵を描くなら、Procreateか、このコンセプト.appですネ。

*‥‥しかし、こういう「マズルが長め」のキャラは昔から苦手なんスよ。どうしても前方への突き出しが控えめになってしまいます。

 

 

実際のインクや鉛筆と同じく、ペンの寝かせや速度、筆圧の強弱は、モロに描線に反映されます。そこが何とも楽しくて、ついつい描き続けてしまいます。

 

もちろん、軌跡を綺麗にスタビライズする機能もあります。

 

ただ、キャンバスサイズを気にせず、あまりにも自由に描けるので、グリッドを表示させておかないと水平感覚が無くなります。‥‥この記事のサンプル絵も、つい、斜めに描いてしまいました。

 

描くときには、グリッドは表示させておいた方がよいですネ。ちなみに、水平にちゃんと戻したい時は、水平位置まで二本指ピンチ回転で戻すと、スナップして0度になります(Procreateと同じ)。

 

 

使う上で一番重要なこと‥‥ですが、ジェスチャーはProcreateと基本は同じで、

 

指先=消しゴムに割り当て可能

長押し=任意の機能に割り当て可能

ピンチインアウト&二本指ドラッグ=画面の拡大縮小・回転・移動

二本指タップ=UNDO(任意の機能に割り当て可能)

三本指タップ=REDO(任意の機能に割り当て可能)

四本指タップ=ご自由に。

 

‥‥のようなジェスチャー操作が可能です。

 

消しゴムをいちいち切り替えるのは面倒ですよネ。指先消しゴムはiPad必須の機能です。

 

また、消しゴムは画面の拡大縮小に関係なく一定サイズなので、大きく消したい時は画面を引いて、細かく消したい時は画面を拡大すれば、消しゴムのサイズを変更することなく、思いのままに修正できます。

 

 

 

コンセプト.app

 

UIの設計にかなり心血を注いで考え抜かれている様子が、使っていてヒシヒシと伝わってきます。

 

どうすれば、アイデアをストレスなく描きとめることができるのか、作り込まれたAppのように感じます。

 

買取もサブスクリプションも両方用意されているのも、現在のユーザのキモチを反映していて好印象です。

 

私はサブスクリプションにしました。こうした優れたAppは、どんどん開発を応援したいので。

 

 

 

その昔、ベクターの描線といえば、「無表情」「無機的」の代名詞みたいな印象がありました。

 

しかし今は、この通りです。生々しい鉛筆線みたいなものも描けます。淡彩の塗りすらも、何もかも全てベクターです。

 

 

 

今どきはもう、こういう線がベクターで、かつレイテンシーも気にならないほど、ペンの使い心地も良くて、自由に描ける時代なんスね。

 

いやはや。

 

iPad ProとApple Pencil。

 

Procreateとコンセプト.app。

 

どんどん可能性が広がりますネ。

 

今の時代に生きてて良かったと思います。正直なキモチで。

 


年間ライセンス。

昨日、遅ればせながら、iOS版のClip Studio Paint EX(つまり、iOSクリスタのフル版)を年間ライセンス割引に切り替えました。

 

もうiOSの定番ソフトにしても良いと思ったので。

 

ちなみに、自腹で購入した自宅用です。個人仕事用のアカウントで買いました。

 

 

 

ファミリー共有ってどうだったかな?‥‥と思って検索したら、別の話題の「サブスクリプションはキツいので買取で」とか、「Apple  IDの縛りは面倒。TVPaintのほうは切り替えやすい」とか、色々な意見がセルシス本家のQ&Aに書き込まれているのが検索にヒットして、アニメ業界の状況や意識を改めて垣間見た次第です。

 

前から書いてますが、クリスタは相当安価な価格設定ですヨ。プロ用のドローソフトとしては。

 

クリスタのフルバージョンのEXは、iOS版で年間7800円です。大まかに1年8千円として、10年で8万円。20年で16万円。

 

一方、TVPaintのProバージョンは1250ユーロ。1ライセンス16万円です。

 

つまり、iOS版の20年分の使用料と、TVPaintの現バージョン使用権買取は同じ値段です。

 

両方ともフラッグシップのバージョンですが、かなりの開きがありますよネ。

 

iOS版のクリスタを頑なに「高い高い」という人は、どういう計算で、高い・安い‥‥の試算をしているんだろうか。

 

これから絵を描き続けて商売する際に、クリスタの年額7800円は、本当に法外に高い価格設定でしょうかネ。‥‥私は、散々ソフトやハードに自腹を割いてきたので、クリスタは天国並みに安く感じます。CS時代のAdobeのAfter EffectsやPhotoshopを購入して更新し続けるのにどれだけお金を貢いできたか、クリスタなど及びもしないほどの金額の高さ・多さでした。

 

Procreateに至っては、本当に1200円で使用権買取で良いのか、安過ぎるほどコワいものはないとすら思います。

 

 

 

おそらく、クリスタは当人のiPadで使うので自前(自腹)、TVPaintは会社に席を借りるがゆえに会社持ちなので出費はゼロ‥‥という、かなり状況の異なる設定での金銭感覚だと思われます。

 

クリスタを自腹で買った人は多いと思いますけど、TVPaintのプロ版16万円をクリスタと同じように皆さん自腹で買ってるんでしょうかね‥‥? どうなんでしょう? その辺。

 

クリスタはサブスクリプションが高いと叩かれる一方で、TVPaintってなぜ叩かれにくいんでしょうネ。その辺は、単純に不思議です。

 

クリスタは仕事で使うソフトウェアとしては、冗談のように安いです。もしクリスタが業務用として「高い」というならば、他の業種の業務用ソフトウェアの価格を知って、腰を抜かしてほしいです。(まあ、他の業種は、フリーランスで支える業態ではないので、ソフトウェアは会社が購入することがほとんどでしょうけど)

 

 

 

また、Apple IDとの紐付けも、自分所有のマシンは自分のID、会社で席を借りて一時的に使うのなら会社の用意したIDで、IDを切り分けた運用で制作可能です。実際に運用しているので実感があります。Clipファイルの受け渡しに、Apple IDの縛りなんてないですしネ。

 

アニメ現場の制作事例としてApple IDの運用事例が少ないので、どうするのかイメージが湧かないこともあるでしょうが、Appleに限らずAdobeも社用と個人とはアカウントを切り分けての運用がアニメ会社も必要になるでしょう。例え、フリーランスのアニメーターフロアでも。

 

アクティブディレクトリのユーザを取っ替え引っ替えして(ログイン&アウト)、同じマシンのAdobe IDを使い回すことは契約上禁止されているようです。昔と違って、CCのライセンスの内容は変わってるみたいですヨ。

 

 

 

もう、世の中は、パソコンソフトを店頭で箱で買って、光学ディスクからインストールするような「2000年代」とは大きく離れています。アニメ業界のコンピュータ作業環境に対する基本認識は、相当カビが生え始めています。

 

今は、ソフトウェアの開発会社と共存していく時代です。

 

一度買ったら、できるだけお金を使わずに、OSの世代交代も御構い無しに、無償のサポートやアップデートを要求する‥‥なんていう感覚は、もう未来には通用しません。

 

ゆえに、個人も会社も、ちゃんとコンピュータの機材運用を報酬や制作費にIncludeするのです。机と椅子と筆記具だけあれば済んでいた過去の慣習のまま、お金を取り扱う意識を根底から考え直しましょう。

 

 

 

であれば、クリスタのEX。

 

年間7800円は、超安い。不安になるくらい、安い。

 

実際、「そんなに安くて、ちゃんと開発やサポートを継続できるのか」と考える人もいますヨ。

 

 

 

おそらく、多くの学生、少年少女たちが自宅で使うのは、クリスタやメディバンペイントやProcreateでしょう。TVPaintやHarmonyを自宅のパソコンで使う人は、相当少ないはず。

 

私は新しいアニメーション技術による、新しいクリエイティブを考えているので、人材の育成は目の前に突きつけられた直近の達成課題です。

 

世代を貫く縦軸視点でも、人々のつながりで広がる横軸視点でも、「新しいエコシステム」が必要だと考えます。

 

そのエコシステムに、ぴったりフィットするのは、老若男女を問わず導入可能な、安価で高性能なApp群です。学生の頃から、iPadのクリスタでイラストやアニメを作っていれば、プロ現場のペンタブ作画にもカットアウトにも技術を繋げていきやすいです。

 

 

 

年額7800円は、月当たり650円です。

 

この値段が本当に高いと思うのか。

 

未来を試算して、「進む」か「立ち止まるか」を、真剣に考える時期が、まさに「個人それぞれの2020年代」だと思います。

 

 

 


バッテリーの切れ時が、作業の止め時

iPad Proは結構消費電力が大きいので、常時電源供給しないと、作業が1日もちません。

 

Apple Pencilも、書きっぱなしだと4〜5時間前後、ゆっくり〜普通のペースで8時間くらいでバッテリーが切れます。

 

「ふがいなし」‥‥とか思いがちですが、いやいや、「ちょうど良いタイミング」だと思っています。

 

アニメーターが絵を描く集中度から言って、

 

Apple Pencilのバッテリー切れは人道的

 

‥‥とすら思います。

 

Apple Pencilのバッテリーが残り10%くらいになった頃に、仕事を切り上げるか、1時間ほどの休憩を入れた方が良いのです。1時間も充電すれば、結構バッテリーは復活するので、残りのノルマを達成して1日を終了できます。

 

 

 

1日のスタート。Apple Pencilが満充電状態から作業をスタートし、ちょうどバッテリーが切れるくらいで作画作業を切り上げ、もし早めの切り上げだったら、マウスでmacOSでの仕事(After Effectsとか)を進めて、1日全体のバランスを取れば良いです。

 

もし追い込みなら、Apple Pencilは4時間くらいでバッテリーが切れますので(相当酷使するので‥‥。チップ(ペンの先)はあっという間に消耗して削れて、1週間もたないこともある)、1時間休憩を入れてその間に80%くらいまで充電し、最後0%になるまでを1日の区切りにすれば、追い込みと体力の目安になるでしょう。

 

Wacomとかのタブレットはさ‥‥。USBで繋いでいる限り、際限なくペンで絵を描けちゃうので、ちょっと怖い感じがします。極端なスケジュールに立たされた場合、強制的なピリオドがないまま、延々と描き続けたあげく、数日でミイラみたいに干からびちゃうんじゃないですかね‥‥。無理をした反動が怖い。

 

 

 

Apple Pencilのバッテリーは1日24時間もちませんが、「24時間戦えます」なんてアニメ業界とて未来社会では愚も愚ですから、ちょうどいいバッテリー容量だと感じてます。

 

 

 

私の使っているApple Pencilら。

 

もちろん、これらを入れ替わりで使っているのではなく、iOS作画用のiPad Proは1本だけです。macOSのAstroPad用iPad Proで1本、アニメとは別ジャンルの作画用iPad Proで1本、雑事の無印iPad用が1本、打ち合わせなどに携帯するiPad mini用が1本です。そのほか、もう1〜2本あるはず‥‥です。

 

ペンに貼り付けているシールは、ペアリングしているiPadにも同じシールが貼ってあり、どのApple PencilがどのiPadとペアかをすぐに判別するためです。

 

最近、動物シールが底をつき始めたので、猫と金魚のシールが届く予定です。

 

 

 


iPad Proの消費電力

iPad ProをMacと繋いでUSBで通信しつつ、バッテリーを維持しつつ充電するとなると、USBのポートから充分な電力が供給されている必要があります。

 

しかし、すべてのUSBハブが、iPadが必要とする電流・電力を保証しているわけではなく、たとえ電源付きのハブ(セルフパワーのハブ)でもiPadに電力を供給できずに、iPadのバッテリーがどんどん減っていく製品も少なくありません。

 

というのは、以前に書きました。

 

では、どのくらいの電力を確保すれば、iPad Pro 12.9インチは、バッテリーを保持したまま作業できるのでしょうか。

 

実際に測ってみました。

 

まず、「iPadのバッテリーがどんどん減っていくUSB3.0セルフパワーハブ」から計測します。

 

 

 

5Vで0.5A。2.5W。

 

iPadの純正充電器が10.5ワット、3ポートの充電器で30ワットが普通の昨今、2.5ワットではいかにも足りない感じですネ。

 

iPad Proのような電力を欲する機器では、昔の基準のUSBハブでは、電力供給が追いつかないのでしょう。USBのポータブルHDDは回転できても、iPad Pro 12.9インチでは荷が重いんでしょうネ。

 

ちなみに、この0.47Aの数字はまったく変動しませんでした。供給している電流が、ポートに割り当てられた100%で「頭打ち」になっているので(=0.47Aを下回る瞬間が皆無)、ずっと固定の数字のまま変動がないのだと思います。言い換えると、iPad Pro的には、5V 0.47Aではいつも「電力が足りてない状態」なんでしょう。

 

 

 

その次に、新しく買った「5V 3000mA(3A)=15W」のUSB3.0セルフパワーハブです。

 

 

 

普通にiPad Pro 12.9インチ:第1世代が起動状態(画面がついている状態)で、このくらいの電力は欲していることがわかりました。

 

ちなみに、カメラを起動した途端に1.2Aまで電流が上がったので、かならず1Aで落ちついているわけではなく、処理の負荷によって結構大きく変動するものと思われます。下は0.6A、上は1.3Aくらいまで、常に変動している様子が見てとれました。

 

 

 

では、第3世代のiPad Pro 12.9インチは、処理能力の向上とともに、アイドリング状態での消費電力は上がっているでしょうか。

 

 

 

画面がついているだけの起動状態では、消費電力の差はありませんでした。第1世代も第3世代も、だいたい似たような電力要求‥‥という感じです。

 

つまり、USBの1ポートに対し、1〜1.5Aの電流を供給できれば、iPad Pro 12.9インチではバッテリーの減りを気にせずに、USB通信したまま、作業が可能‥‥ということになりそうです。

 

 

 

おそらく、「5V 3A」を謳うUSBハブも、各ポートにいろんな機器を繋げば、電力が分配されて各ポートの電力は減少するでしょうから、3台以上のiPadやiPhoneを同時に繋ぐのはNG‥‥だと思います。(前回のテストでは、iPad Pro 2台までなら大丈夫っぽい感じでした)

 

iPad ProでAstroPadを起動し、「Macと通信しながら給電する」目的ならば、いまどきの5V 3A仕様のUSBハブを導入すれば、バッテリーの減りを気にせずに作業ができます。

 

一方、USB通信が不要な機器(日頃使いのiPadやiPhone)は充電器で充電‥‥という今までの運用スタイルで良いかと思います。

 

 

 


AstroPadとプレビューでメモを書く

AstroPadネタが続きます。今度はmacOSにもれなくついてくる「プレビュー.app」のメモ機能についてです。

 

*むやみに高品質なmacOSのアイコン。情報を見るウィンドウでアイコンをコピーすれば、プレビューの「新規書類」でICNファイルを作成できます。(クリップボードから新規書類を作る機能がプレビューにはあります)

 

 

以前の「プレビュー」は、その名の通り、まさにプレビューのための標準Appでしたが、今はどんどん高機能化して、テキストやペンでメモを自由に書き込めるソフトに進化しています。

 

Apple PencilとiPad(Apple Pencilの使えるiPad)、そしてAstroPadがあれば、液タブがなくても手書きのメモが書き込めます。

 

例えば、こんなことがプレビューで可能です。

 

 

 

最近気がついたのですが、矢印を手書きで描くと、自動で認識して矢印図形に変換してくれる機能が、いつのまにかプレビューに備わっていました。ちょっとビックリ。いつから?

 

手書きの図形を矢印へと変換出来るのですから、円形や矩形はもちろん、星型まで図形化できます。図形を後から編集することも可能です。さらには、Adobe Fontsがあれば、楽しいフォントでテキストも書き込めます。

 

 

 

図形を描いたり、絵のメモを描くには、AstroPadを経由してiPadとApple Pencilを使えば、液タブのないMacBookでもiMacでも、iPadが液タブの代わりになります。

 

AstroPadの使い道は、広がる一方。

 

秋には、「条件さえ揃えば」サイドカーで同じことができるようになるでしょう。

 

 

 

なんだよ‥‥。

 

どんどん時代は進化しているぢゃないか。

 

容赦ないすネ。

 

どんどん使いかたを広げて、どんどん使いこなしましょうネ。

 

 


充電しながらUSBでAstroPad

iPad Proを液タブに変えるAstroPad。当座、手元のiPad Proを使いまわせるので、重宝するソリューションですが、WiFiとUSBならばUSBのほうが品質が高いので、できるだけUSBで繋いで使いたいです。

 

しかし、昔のiPodなどに比べて高い電力を必要とするいまどきのiPhoneやiPadは、USBハブで簡単に電源が供給できるようなカワイイ端末ではありません。12.9インチのiPad Proともなれば、通常のセルフパワーUSBハブでは電力供給はおろか、維持もできず、バッテリーが減り続けます。バスパワーは論外。

 

USBハブは、昔からバスパワーとセルフパワーがあり、一番わかりやすい識別点は、電源アダプターの有無です。USBハブに電源ケーブルを差していない場合はバスパワーです。

 

バスかセルフかの見分けは容易ですが、各ポートの給電能力は見た目では判断できません。少なくとも私のUSBハブは電力が足りずに、どんどんiPad Proのバッテリーが減るばかりでした。

 

たとえセルフパワーでも、各ポートにどれだけの電力供給が割り当てられているかがポイントです。

 

USB充電とUSB通信を兼ねるハブに交換する

 

実際「USBハブにUSB高速充電ポートを追加した製品」も販売されています。

 

‥‥が、その充電ポートは充電専用で、通信はできないポートであることが多いです。‥‥というか、私の探した限りでは「高速充電と通信が同時に可能!!」と謳う製品は見つかりませんでした。充電ポートと通信ポートが分かれている製品ばかりです。

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず。

 

ダメもとで、「高速充電ポート付きのUSB3.0ハブ」を買ってみました。コレ。

 

 

 

メーカーは知らんです。まあ、アジア生産圏でよくある感じですネ。

 

で、早速接続。

 

「SmartCharging」の赤い高速充電ポートは‥‥やっぱりダメでした。USBで通信できていません。

 

iMacとiPad双方でUSBの通信を認識できないので、別の通信方法(WiFiね)を求められます。

 

 

 

 

まあ、こうだろうな‥‥とは覚悟していたので、あまり落胆はしませんでした。

 

次に青い普通のポート。通常ポートでUSBの通信ができなければUSBハブではないので、もちろん通信OKでした。問題は電力供給。

 

事前の作業で10%まで減っていたiPad Proの電力が、徐々に復活して11, 12, 13%...とゆっくり増えています。高速充電ではないですが、充電できるようです。

 

つまり、作業中にどんどん減ることはなく、むしろゆっくり充電もしてくれることがわかりました。

 

そのままUSBで接続して放置し、現在100%まで復活し、以降、100%を維持して減っていません。

 

目標達成。

 

iPad Pro 12.9インチ(初代のモデル)とiMacでUSB通信しながら、iPad Proに充電も可能なUSBハブへと交換できました。

 

USB-CのiPad Pro 12.9 第3世代でも、「充電されていません」とは表示されないので、多分大丈夫‥‥なんじゃないかな。

 

 

 

しかも、iPad Pro 12.9の初代と第3世代の2つを繋いでも、電力供給できているようです。

 

製品説明で「5V 3000mA」という電源仕様が、各ポートにも分配されて反映されているんでしょうかね? 内部事情はわかりませんが、12.9を2台同時に繋いでも、通信が可能で、バッテリーが減らずに維持できている様子は、確認できました。

 

よかった‥‥。無駄金にならずに、うまくいってくれて。

 

 

 

無駄金になることはそこそこあるんよ。

 

最近では、Amazon Fireの有線LAN化に失敗したし。

*なぜ、わざわざFireを有線にしなければならないかは、色々と事情がありましてね‥‥。

 

今回はうまくいって、よかった。

 

USBハブの各ポートが何Aかは事細かく説明していないUSBハブも多くて、今回は「賭け」でしたが、うまくいきました。

 

MacとiPadを繋いで、通信しながら充電する方法は、今回のようにハブの仕様にかかっているので、一応、iPad Proの情報として共有しておきますネ。

 

あとは、ケーブルにも気を使うことも必要です。LightningケーブルならMFi(Apple認証)仕様が必須ですし、USB-Cは充電専用ではなく通信も可能なケーブルが必要です。MFiではないケーブルや、充電専用ケーブルは格安ですが、リスクを覚悟して使わないとイタい目に会うこともあります。

 

MFiではないLightningケーブルは、以前知らずに「安い〜〜!」と買ったことがありましたが、どの非認証ケーブルも現在はほぼ全滅状態で、しかも「なぜ充電できなくなったんだろう?」とトラブル克服の時間まで浪費します。

 

コンピュータって、人間と同じように、色々大変なのです。

 

 


AstroPadの日々

液タブが無いなら無いで、AstroPadで作業を進めて、色々と工夫するうちに、独自の使い勝手向上が見えてくるものです。

 

Harmonyはオプションコマンドのコンビネーションで回転操作ができますが、AstroPad Studioの「2本指ジェスチャー」を装飾キーに割り当て「Command」「Option」の両方をアクティブにすれば、キーボードに触れずに自由に描きやすいようにキャンバスを手早く回転できます。

 

*下にタップがあるのが、欧米流?

*赤い2つの点は、2本指です。空いた手の2本指でタッチしたまま、Apple Pencilのペン先で自由角度に回転できます。

 

 

 

工夫ではどうにもならないこともあるけど、工夫でどうにかなることもあります。

 

でっかい液タブがあれば、そりゃあ良いけど、無くて不満を漏らし続けても、しょうがあんめい。

 

Harmonyがなくても、After Effectsでカットアウトを続けてきた日々は、決して無駄じゃないですもんネ。

 

AstroPad Studioが存在するだけで、可能性はグンと広がります。

 

 


サイドカーに乗れなかった。

新しいmacOSとiPadOSの目玉、「サイドカー」を使うべく、いち早くパブリックベータを、MacBook ProとiPad miniにインストールしたところ、

 

MacBook Pro 2014は、対象外

 

‥‥ということが発覚し、サイドカーには乗り損ねました。

 

くきき‥‥。

 

まあ、2014年といったら、もう5年前ですもんネ。

 

‥‥ふと、家のiMac 5Kも初代ゆえに2014年で、対象外だとわかりました。

 

うひー。

 

 

 

そうか。ついにその日が来たか。

 

まあ、しょうがない。昔は2〜3年サイクルでしたから、5年もよくぞ頑張ってくれました。

 

とは言え、秋には小更新があるやも知れませんから、今すぐに買うのはヤメときます。iMac 5Kを買うにしても、もうちょっと先にしておきます。

 

iMac 5K Late 2014は今でも自宅で使うぶんには全く不足を感じないので、サイドカーのためだけに今買うのは慌て過ぎ。

 

とりあえず、最新のiMac 5Kをi9にBTOするなど盛ってみたら、38万円でした。(メモリは別買で、後で自分で増設するのを想定)

 

 

 

これは中々なもんですネ。簡単にホイホイ買えるもんじゃないです。個人とはいえ、事業計画をちゃんと立てないと。

 

MacBookのほうは、しばらく買うのを止めようと思います。仕事でモントリオールに行った時に活躍しただけで、他は何も役にたってなかった(=私の仕事柄で)ので、買えば20万を超えるMacBook Proはとりあえず買い換えずに使い続けます。

 

 

 

しかし、そうなると、ただ単にむやみにフライング状態となってしまったカタリナとiPadOS13のやり場に困ります。

 

なので、AstroPadをインストールしてみました。

 

 

 

そうか。AstroPadの立場はどうなるかと危惧していましたが、

 

旧機種救済枠

 

‥‥だったのですネ。昔のMacを使い続けたい場合は、AstroPadの選択肢がまだある‥‥ということです。

 

 

 

秋になれば、普通に正式版のmacOSとiPadOSも出ますし、仕事場の環境は正式版を待って、状況に応じてサイドカーとAstroPadを使い分ける方針が良いかなと思います。

 

WiFi経由というのは、実はちょっと書き心地に不安があって、それも試したかったのですが、まあ、しかたない。

 

秋まで待つ。

 

 

 

都合、最新のiPadOS13となったiPad miniは、そのまま使い心地を試します。秋までそのままで。

 

iPadは、miniでもProでも気軽に絵を描けるのが楽しいです。

 

ZENブラシでテキトーな絵をファミレスで描くのが、セルフカウンセリングのようになっている今日この頃。サイゼリアのBGMで「ラララ、ライライライライ、」みたいな歌が流れてますが、どんな人が歌っているのか、意識をできるだけしないで(仕事とか人の目とかヌキで)iPad miniとApple Pencilで描いたりします。

 

いーかげんな想像で、いーかげんな筆致で。

 

 

こういうテキトーな絵を山ほど描いても、紙を無駄にしないiPadはいいね。

 

また、以前に紙で描いた絵をスキャンし、iPadで書き加える(書き換える)こともできます。

 

以下は20年くらい前(90年代後半くらい)に鉛筆で描いた何かのアイデアスケッチを、最近iPad Proで書き加えたものです。部分的に消しながらProcreateのペンで描きなおしていきました。

 

*かすかに20年前の鉛筆線が残る絵。昔の自分の絵をスキャンしてiPadで描き直してみるのも、なんだかしみじみと感慨深いです。

 

 

こういうのを「スケベコスチューム」と私は呼んでますが、「SFっぽく見せて、実は女体が描きたい」という作画意識自体が、何だか懐かしい今日この頃です。若い頃は、何かとねえ‥‥。

 

現在だと「乳袋」が相当しますかネ。‥‥やっぱり、実は何が描きたいのか、SFや学園っぽく蓑を被っても、同業者からすれば丸わかりなわけで。‥‥意識は絵に表れるものです。でも、いいんじゃないすかね。好きなものを好きと思って、描きたいと嘘をつかずに描くのは。

 

ちなみに「新筆」とか描いているのは、ペンのプリセット名です。良いペンプリセットができたら、それだけで絵を描きたくなりますネ。

 

仕事だ趣味だと、多くの人は絵を描くのですが、なんだかんだ言っても、絵を描くのが楽しい!‥‥と本人が正直に思える根元がないと、辛くなってきます。

 

私は小学生の頃から絵を描いているので、40年以上になるわけですが、やっぱり絵を描くのは楽しいものです。寿命だけが足りないです。

 

iPadは絵描きにとって、楽しいものなのです。

 

 

 


ペンに妥協せず

ペンタブに持ち替えて作画をするのなら、ペン(ブラシ)の設定は徹底的にやりましょう。めんどくさがって安易に妥協してはなりません。

 

おそらく、「ペンタブなんて使い物にならない」という人の多くは、まともにペンのプリセットを完了していないのではないでしょうか。もし現実世界で、妙に感触の不安定なペンや鉛筆〜例えば、いきなり濃く描けたかと思えば、線が途切れたり、薄墨のようにグレーになったり‥‥では、いくら生の鉛筆やペンでも「使い物にならない」でしょう。

 

コンピュータのドロー(絵描き)ソフトウェアには様々な設定項目があり、製品出荷時のプリセットがそのまま全部、自分にピッタリなんてあり得ません。何らかの調整が必要です。

 

ぶっちゃけ、自分に合うペンの設定に1日費やしても良いくらいです。それほど、ペンの設定は重要です。

 

描けないペンで絵を描く‥‥なんて、笑い話みたいなものです。描けるペンで絵を描くのが、当然の成り行きです。

 

私のToon Boom Harmonyの事始めは、ペンの設定を、使い慣れたProcreateの自分のプリセットに似せるところから始まりました。線一本、自由にコントロールできないようでは、どんなに高機能でも「持ち腐れ」です。

 

自分の筆圧にピッタリとフィットしたペンのプリセットを作れたところで、ようやく、スタートです。テクスチャ付きのベクタートレスは実に素晴らしく、描線の線質から作品のアイデアさえ生まれそうです。

 

クリスタも全く同じで、ペンの設定を自分の体や作品の作風に合わせてこそ、自由な描線を思う存分描くことができます。

 

 

 

エレキギターみたいなもの‥‥ですネ。

 

通販で買って届いたギターが、そのまま自分に最適な状態であるわけもなく、「要調整」でしょう。

 

私はエクストラライトゲージを愛用しており、出荷時に張られた010や009は硬く感じるので、すぐに008に張り替えます。全てのフレットで十分なサスティンが得られ、かつ弦高は低めで指板に触れるだけで音が出るのが良いので、ブリッジは下げたいです。センターピックアップは、フロントとセンターのハーフトーンは欲しいものの、ピッキングの邪魔になるので、やや下げ気味にします。用途(音楽のジャンル)に応じて、フロントとセンターのピックアップの高さは変えます。

 

もちろん、オクターブピッチは新品の弦で調整します。Fender系トレモロアーム(シンクロナイズド)やロックアームの場合、弦の太さでブリッジが引っ張られる力も変わりますから、スプリングのテンションに応じて、バネの本数や差し込む穴の位置やフックの位置(スクリューのねじ込み加減)を変えます。さらには、故意にスプリングを弱くして5本全部付けて、共鳴の条件を増やす‥‥なんていうチューンもありますネ。(私はだいたい3本のままです)

 

弦もエクストラライトゲージのセット(008〜038)ではなく、008からスタートし042で終わる(弦ごとにバラ弦で大人買いし、1〜6弦の太さを自由に組み合わせる)のが私の好みです。まあ、今は本業が忙しく面倒なので、セットを買いがちですが。

 

 

*ギター調整の話は、書きだすと止まらないスね。‥‥それだけ、調整箇所が多いということです。調整次第で、演奏性も音色も大きく上下するので、とても重要なのです。

 

 

「演奏する道具の主役」のギターを、一切無調整で使う‥‥‥‥なんて、ある程度の経験と知識があれば、ほぼないですよネ。

 

同じく、「絵を描く道具の主役」のペンタブとドローソフトを、一切無調整のままで使って、思い通りの「プレイアビリティ」なんて得られるわけないです。

 

「でも、ペンの設定って、わけがわからない項目が多いじゃん」

 

たしかに、ペンのプリセット項目は高機能なソフトになればなるほど増えるんですが、それは「マニュアルを調べれば解る」ことなので、面倒くさがらずに1つずつ「設定項目のナゾ」を潰していきましょう。

 

 

 

ギターの音色がそうであるように、ペンにも様々な表情があります。20年近く、アニメ業界は二値化トレスの均一な描線に支配された感がありますが、もともと描線は様々な表情をもちます。

 

ゆえに、自分好みの設定‥‥と言っても、実際、「自分の描線とはいかなるものか」を自覚できていなければ、自分好みの設定がそもそも不可能でしょう。

 

自分の描線を拡大して分析したことはありますか?

 

400〜600dpiでスキャンした自分の鉛筆線を、iMac 5Kなどの4K以上のモニタでまじまじと眺めれば、自分では自覚していなかった「自分の線」を改めて認識できます。自分が描いた線の「本当の姿」を高密度ディスプレイで見ると、おそらく、多くの人が「我ながら感動」するでしょう。

 

こんなに「繊細」だったのか‥‥と。

 

ですから、ペンの設定を、自分の線、さらには「作品の作風を体現する」線にチューンするのは、実は様々な経験と知識が必要です。

 

しかし、経験と知識なんて、得ようと思って一度に手に入るわけがないです。

 

むしろ、試行錯誤して、進化の段階ごとに表れる「描線の変化」を楽しむくらいの余裕で良いと思っています。それが「時代の味」ともなるのです。

 

 

 

コンピュータのプリセットに自分が合わせるのではなく、コンピュータのプリセットを自分に合わせましょう。道具を自分流にカスタムして愛でるのは、どんなシチュエーションでも同じ。‥‥ですネ。

 

 



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