Edge Animate

After Effects風なUIを持つ「Edge Animate」を使って、試しに鳥を飛ばしてみました。ロゴのデザインの一部として、さりげなく配置してあります。暫く待つと、右から飛んできます。MacOSX環境ですと、SafariとChromeは鳥にアンチエリイアスがかかって奇麗ですが、FireFoxだと少々ジャギって見えます。

50秒くらいのループになっています。ムービーファイルで50秒なんて、Web用途ではファイルがデカ過ぎますが、コードで動かすので(PNGなどの素材を多用でもしなければ)、とても軽いコンテンツになります。レイヤー的に、他の画像と重ねられるのも魅力ですね。ムービーファイルは、単に配置して、それ以上の事はできないですもんネ。

鳥は特に素材を用意せず、After Effectsで言うところの「シェイプレイヤー」的なものを動かして、鳥に見立てているのですが、結構、キツい。

丸、角丸、四角の3つしかシェイプが見当たらないので、妥協を重ねて動きを作りました。本当は羽のしなりも入れたいんですが、どうもできません。羽のしなりを描けないのは、結構、致命的なんですけどね。パスでシェイプを作れれば、しなりの描写なんて楽勝なんですが‥‥。もしかしたら、複雑なシェイプを操る方法があるのかも知れませんが、今のところ見当たりません。

After Effectsに似てますが、非なるもの、です。トリガーを使ってループにしたり、プリコンの代わりにシンボルに変換したり‥‥、慣れ親しんだ映像作品とは大きく異なるアプローチです。

でもまあ、Edgeに限らずAfter Effectsでも何でも、こうしたキーフレームで動かすアニメーションは、当人の「地」がストレートに出ますネ。キーフレームのアニメーションこそ、ちゃんとした知識と修練が必要です。簡単なキーフレームの操作で動きが激変するので、動きの基礎を学んだか否かが、モロに反映されます。

日々の仕事の中には、素材だけを提供する事もあるのですが、できれば自分で動きからコンポジット、エフェクト、グレーディングまで見通したいですネ。特に動きは「キーフレーム制御」だからこそ、ヤバいです。些細なイーズの操作で、凄く良くなったり、その逆になったり。‥‥一見、簡単そうな鳥のはばたきのシルエットも、イーズ、全体の上下動、往復のタイミングの差異など、ちゃんとやらないと、あっというまにシロート臭くなります。羽を上下に動かせば飛んでいるように見える‥‥なんて、あるわけ無いじゃん。(=故意にカリカチュア化したのならともかく)

で、Edge Animate。まあ、HTML準拠ゆえの色々な制限はあるのでしょうが、今のままだと、やっぱり、紙芝居的な動きになってしまいがちです。動き(フォルムも含めて)のかゆいところに手が届かないので、耐えながら操作する感じです。比較するのは酷かも知れませんが、After Effectsならば、いくらでもやりようがあります。

Edge Animateは、まだまだ改善の余地があるでしょうが、是非、大事に育て上げてほしいものです。Live Motionの二の舞にならんように、お願いしたひ。‥‥Live Motionのロケット、可愛くて好きだったんだけどな。

Mac mini 2012 Late

i7-Apple最安価格のMac、「Mac mini」ですが、最新のモデルはオプションで仕様変更すると、i7の2.6GHzの4コアになり、メモリを16GB(8GBx2)へと換装すると(メモリはApple Storeではなく、アマゾンとかで買った方が遥かに安く済みます)、「プロ作業」が可能なマシンになります。コンポジット現場のような「頻繁にレンダリングするので、できるだけ処理を高速に」と言うヘヴィユーザーでも無い限りは、不満は出ないと感じます。i7のMac miniの性能の高さは、実際に使ってみて実感しましたし、「実戦経験」も既にあります。

i5のは使ってないのでわかりませんが、i7+16GBメモリのMac miniは、今や古くなったモデルを細々と売り続けているMac Proよりは、価格面で絶大なコストパフォーマンスを誇ります。PCIバスがどうしても欲しいとか、特定の理由でも無い限りは、今の時期にMac Proを買うのは愚かと言っても言い過ぎではないかも知れません。単にプロ環境が欲しいという理由でMac「Pro」を買うのは、少なくとも2013年2月現在においては「ハズレ」ています。

i7 Mac miniは、PhotoshopもAfter Effectsもキビキビ動作します。Core2Duoの時は、「バックグラウンドなら使える」感じ、‥‥言い換えれば、昔のMac miniはメインマシンにはキツい感じでしたが、i7のMac miniは「足りない」感を感じません。Mac Proを使っている時と全く手加減無しで作業に取り組んでも大丈夫。非力ではないので、画像解像度を小さくする配慮など要りません。つい最近、After Effectsで8Kにてイラストの作業しましたが、特に何もストレスを感じませんでした。自宅でMac miniを常用してて、「考えてみれば、今、Mac miniを使ってんだよな」と不思議な気持ちになります。

もちろん、ソフトウェアは、メモリをちゃんと使える最新のものが不可欠です。どんなにマシンが速くても、古いソフトでは性能を全然引き出せません。アドビ製品ならCS6は必須でしょう。

タワー型のマシンって、消費電力が結構大きいですが、Mac miniはまあ、見たまんまの感じで、電力消費が低いです。月々の電気料金に目に見えて差が出ます。

今年、Mac Proの新型が出るのか。出れば欲しいですが、もし出なくても、プロレベルの仕事は「コンシューマ」向けの製品でも、もはや可能なんだな‥‥と、見直しました。PCIバスに色々と差してたのは、もう過去の時代なんだな‥‥と思います。

もう「不沈戦艦」みたいなのはイイや。タワー型マシンに色々装着して、電気もいっぱい消費して、コードだらけで、騒音がうるさくて‥‥。結果、絵を描く環境が追いやられるなんて、本末転倒です。コンピュータマニアである前に、絵を描く・創る人間であるべきだと思うのです。

もしAppleがMac Proを出すのなら、前時代の巨大戦艦ではなく、ラプター(F-22)みたいなのを出してほしいですワ。

DIFF

今のアニメで常用される「軟調効果」、現場ではディフュージョンなどと呼ばれる効果ですが、もともとは光学フィルタの呼称です。私も廉価なものをいくつか持ってます(今はどこにしまったか忘れて、紛失状態ですが)。

しかし、何だ‥‥。レタス仕上げのキャラに、明るいところに明るいグラデ、暗いところに暗いグラデ、最後に軟調効果‥‥というのは、もはや表現として飽和状態だよね。映像を見ても、何の感情も沸き起こらない。レタスの細い線は、特にクローズアップショットの時に、軟調効果が白々しくなりますネ。

決して、軟調効果や、グラデーションが悪いわけでは無いんですけどネ。表現としてはとてもオーソドックスで定番の技法なんですが、「お約束」にしてしまうと、一気に凡庸で陳腐な絵になってしまいます。結局は使い方、絵の作り方、‥‥ですネ。仕方ない事かもしれませんが、「絵を描く」のではなく、「絵を製造する」方向にソフトしていくと、絵のボルテージはどんどん下がっちゃいますね。

ちなみに、私は20代の頃、色々と軟調フィルタ(もちろん、光学)を試しました。今でも手に入るのか、調べてみました。

マルミのDIFF
記憶では、上品な効果(効き目はやや控えめ)だったような気がします。被写体の状態(明るさ)によって、効果のかかり方が上下します。(軟調フィルタはどれもそういう特性を持ちますが)

ケンコーのソフトン
AとBがあって、Bは効果が強く、えげつないほどに軟調になります。望遠にすればするほど効果が強くなります。広角側ではフィルタの凹凸が写ってしまうので使えません。

ケンコーのフォギー
その名のごとく、フォグ(霧)っぽい感じになります。光の乱反射が細かく、大抵は白くかすんだ絵になります。暗い場面を撮ると効果が抑えめとなり上品になりますが、得てして、「まんまフォギー」のようなちょっと恥ずかしい絵になりやすいです。

ケンコーのデュート
上品なかかり具合のフィルタです。85mm(ライカ判)とかで使うとハマります。

ケンコーのブラックミスト
光の乱反射によって、像がソフトになり、コントラストも少々強くなります。定番ではありますネ、色んな意味で。

ちなみに、十字紗(細かい方眼状の黒い線を透明プラに書いて自作可)をレンズ前において、望遠で撮れば、軟調効果が得られます。また、ソフトンに似た効果を透明プラとボンドで自作する事も可能で、ジョジョの時は、セル用紙にプラモ接着剤で炎を一発描き(というか下書きはできん)して、「動くフィルタ」を作ってました。いずれも、深度は浅くして撮ります。

軟調効果それ自体が悪い訳ではないんです。あくまで、絵を作る意識が重要なんですよネ。

Macのアイコン

ResEditHDDを増設すると、デスクトップに表れるのは、OS標準のアイコン。増えてくるとみな同じアイコンで、視認性が落ちるので、HDDごとの独自アイコンを貼付けたくなります。MacOSでアイコンを自作する場合、昔はIconographerとか使ってたのですが、今はアルファチャンネル付き画像を作るだけで簡単にアイコンが作れます。

RGB+Aの画像をプレビュー.appで開いてコピー、貼付けたいFinderアイテムの「情報を見る」ウィンドウで画像にフォーカスを入れてペーストするだけです。リサイズはシステムが面倒を見てくれます。

一番わかりやすいのは、チャンネル付きTIFFファイルを作る事です。前世紀から存在する、ず〜いぶんと枯れたフォーマットですネ。ポイントは「レイヤー付きTIFF」ではなくて、あくまで「チャンネル4番にマスクを持ったRGB画像のTIFF」にする事です。変に気を回さず、昔っからある作り方で作ります。

アイコンを作る際のコツは、ストレート合成のような画像にする事です。黒マットや白マット、ブルーバックなどの特定の背景色ではなく、画像の塗り色が拡張したような、一見だらしない風体の画像です。塗り色を故意にはみ出させておいて、アルファチャンネルでスパッと切るわけです。そうしないと、ビミョーに白や黒のフリンジが出ちゃって、かっこわるくなります。

Photoshopでストレート合成画像っぽいのを作るには、レイヤーを統合して背景レイヤーに変換する直前に、本画像のレイヤーをコピーしてボカして後ろに敷いておき、その上で背景レイヤーにまとめます。下に敷く際に、レイヤーを5回くらい複製すると、どんどん太って、ストレート合成っぽい感じに作れます。もちろん、あらかじめ、本画像の透明部分は「レイヤーの透明部分から選択範囲を作成」してチャンネル4番に保存しておきます。

‥‥んな感じで、実物の写真を撮るか、販売元のページで画像をゲットしたら、適当にくりぬいて、マウントしたHDDのアイコンに加工してしまいます。特にリムーバブルディスクは見たまんまの姿でデスクトップにマウントされるので、わかりやすいですよ。

ちなみに、別にHDDだけじゃなく、フォルダやファイルにも自分の好きなアイコンは貼付けられます。昔、漢字Talkの頃はResEditとか使って、アイコンのカスタマイズは定番でしたが、今はどうなんだろ?

USB3.0って

USB3.0って、結構まだ、不安定な状況なんでしょうかネ。

Mac miniのUSB3.0のポートを背面から延ばすべく、延長ケーブルを物色したのですが、何ともまあ、「接続がたびたび切れる」だの「認識しなくなった」だの、マイナス評価のレビューが目立ちます。実は私も、年末に外付けHDDケースで、似たようなトラブルで時間を割かれました。

あー、めんどくさい。もういい加減、「コンピュータのそんなところ」から開放されたいです。

でもま…、コンピュータって、人々の思惑が錯綜した、とってもドロドロとした生ものですからネ。なのに、メーカーはいつまでたっても「簡単接続!」とかそんな売り文句を延々と続けていますしネ。データ送受なんて、どんなに簡単でも安定してなきゃ、意味ないじゃん? 昨今、コンピュータ関連機器の「簡単」をそのままのイメージで受け取る人はいないんじゃないかな‥‥。

しかしなあ‥‥、FireWireもThunderBoltも、Appleの負けだしなぁ。そのへんのプロトコルでは負け続けるよな、Apple。

eSATAは、コネクタ形状が抜けやすくて、「本気で取り組んだのか?」と呆れを通り越して、ナゾですし。eSATAって、応急的に外付け規格を考えて、そのまま普及しちゃったクチじゃないのかな。良い歳こいた大人が本気で考えたコネクタ形状じゃ無いよネ。

‥‥なので今のところ、高速のファイル送受はUSB3.0しか、頼れるのはありません。しかし、「安定するまでみんなで見守ろう」とか、もううんざりなんですよ。。。

線画

線のニュアンスに対しての、新しい指針は大体フィックスしてきました。各工程の各要素の組み合わせにより、様々なニュアンスを醸し出す事が可能で、荒々しいタッチから筆やペン画のようなタッチまで実現可能です。紙と黒鉛、スキャンとその後の処理、アナログとデジタルの両面からのアプローチが欠かせない事が、はっきりと再認識できました。

なるほど、現業界主流の2値化トレスは、「線画品質の安定」という観点では、とても合理的です。中間調をバッサリと捨てる事で、たしかに線画のニュアンスをある一定の範囲におさめる事ができます。最近の動画は、インクのような描線でハッキリと奇麗な線を引く事が求められていますが、後段で予定通りの2値が施される事で、線画のニュアンス統一がなされているわけです。1話で数千枚に及ぶ動画を大量生産するのに、適しているのでしょう。

私はもはや、線画を大量生産するようなシステムでは思考していません。そのかわり、線のニュアンスの「責任は重大」です。もはや、今までの「動画」という視点では語れない、全く別ジャンルの作業になると思います。

描線1本でも、様々なドクトリンが見え隠れするもんですネ。

そういえば、最近、シャーペンの本数が足りなくて、ステッドラーの925-25を買い足したのですが、同時にペンテルのグラフ600というのも試しに追加で買ってみました。送料無料にすべく。

グラフ600同社グラフギア500よりも重く、安定しています。より一層、清書には向いてるように思います。グラフギア500がどうにも軽い‥‥と思っている人は、試しに使ってみると良いかもです。そして何よりも、ボディの色数が多いので、うまく使い分ければ、「白はH、オレンジは2B、グリーンはHB」のような視認性を高くする事ができそうです。

ちなみに、グラフギア500の0.4mmは、立ち位置が「中辛」な感じで好きです。0.3mmより折れづらく、0.5mmより繊細。下書きにはピッタリですヨ。

AE,PS,IL

私にとっての、アドビの三種の神器と言えば、「After Effects」「Photoshop」「Illustrator」です。人によっては、After EffectsがInDesignやDreamweaverに変わるのでしょうネ。

しかし、実際のコンポジット現場(=多くの場合、「撮影」と呼ばれる)では、これら3つを最新のバージョンに保持する事は中々難しいですし、Illustratorにおいては「無くてもとりあえず可」で購入すらしない状況も多々あります。アニメーターはPhotoshopは持ってても、After EffectsとIllustratorは無い、Illustratorは特定の限られたスタッフのみが使う‥‥的な状況がほとんどでしょう。Premiereにおいては、稀ですらあります。なぜか?‥‥ぶっちゃけ、コストがかかるからですネ。

Photoshop Extendedはバージョンアップに4万、After EffectsとIllustratorは合わせて5万くらい。基本ソフトだけでも、毎年、ほぼ9万円を「徴収」されるわけです。DreamweaverやPremiereなどあと数点加えたら、2.5万ずつ増えて、12〜15万のコストがかかります。アドビは必ず1年に1回、バージョンアップする事を公言してますから、0.5のマイナーバージョンアップでも無い限りは、結構な大金を堂々とユーザーに求めてきます。

ゆえに、商売道具のAfter Effectsは最新を保ち、Photoshopは権利を失効しない程度に1〜2つバージョンをスキップし、Illustratorは「無くてもとりあえず可」という事で購入しない、PremiereやDreamWeaverは最初から買う予定なし‥‥というような感じになります。

で、そうした状況が、如実に絵や映像に表れる‥‥と。

「アニメのコンポジットはAfter Effects主流だから、After Effectsだけで完結できる事をしよう」‥‥と、いつしか、絵や映像を発想する思考そのものが、小さく収まるようになります。こうした制限は、実は、絵描き、ストーリー、そして企画の思考にも及びます。「アニメとはこういうものだから、こんな感じの絵で、こういうストーリーで、こういう企画が適当」と最初から「みくびった」考えで作品を発想するようになります。

私も、Creative Cloudでアドビの全ソフトを、最新版かつフル(=エレメントじゃない)で使えるようになるまで、どうしても「After Effectsマンセー」的な発想から脱し得ませんでした。‥‥いや、今でもAfter Effects基幹の方針は健在なんですが、発想と選択肢の広がりがグンと増えました。特に、Illustratorの存在はでかいですネ。線画の描き方すら意識が変わりますからネ。

ただまあ、私自身、Illustratorをあまり使ってこなかった(というか、昔のバージョンのまま、知識が停止している)ので、わからんパラメータが目白押しで、馴れるまで少々時間がかかりそうです。しかし、これから先、Illustratorは必須だよなあ‥‥と実感しています。

After Effectsに偏重せずに、アドビ「3種盛り」を「旺盛に」使いこなす事。‥‥結構、重要なキーワードのような気がしてます。出発点と土台が大きく変わっちゃいますからネ。

CoolPix P510, P520

CoolPixのP510PowerShotのSX50HSというのが、前から気になっていて、ぶっちゃけ、値崩れを待っています。(歯に衣着せずにいいますが)

これ1台あれば、とりあえずイイ! ‥‥というカメラが、前から欲しいのです。P510も、SX50も、一眼レフ風な使い方ができて、かつコンデジのような手軽さを持つモデルです。レンズ交換せずに済む、脅威のズームレンズが、「これ1台でOK」とうなずかせる要因です。

42倍ズーム、50倍ズーム。もちろん、光学です。24mmから1000,1200mm(ライカ判換算)というゲテモノレンズではありますが、正直、「それでいい」というキモチです、最近は。

交換レンズを何本も持って、結果、撮影する事自体がおっくうになるのだったら、ゲテモノレンズのほうが実りがあるじゃん‥‥という事ですネ。

UV、PLフィルタだけを持って、気軽に撮影しに行きたいですワ。今は32GBのSDXCも2,000円だしネ。後はバッテリー(互換の安いやつ)を2〜4個くらい買っておけば、充分。

ニコンが新しい「P520」というのを発売するようです。となると、前のモデルは新型発売後あたりからスルスルと値崩れか? 2万円中頃だと良いな‥‥。

慌てず、待つ事にしよう。

ケント紙も試す

ここ数日、薄めのケント紙も試して使っています。理由は、欲しいニュアンスがあって、それに近づけるためです。

アニメーターで原画作業ばかりしていた頃は、支給の作画用紙を何のためらいもなく、使い続けていました。よくよく考えると、まさにそうした「制作基盤に何の疑いもなく、作業ができる」のが、アニメ業界が築き上げてきた制作システムだったのです。絵を沢山描かなければならない時に、各作業者が用紙に疑問を抱いていたら、いつまでたっても作業は進行しないですもんネ。

でもそれは、セル用紙にセル絵具でペイントして、フィルムにカメラで撮影していた時代の話。フィルムに撮影できるものを作り続けてきたアニメ業界のシステム‥‥だったわけですが、今はカメラは無いですし、セル絵具もありません。

技術基盤の大きな要素が、ごっそりと入れ替わって、昔のしがらみ・制限から開放されたのです。アニメ業界は、今でも昔のしがらみの中にとどまる事で、生産性を保っているわけですが‥‥と、もうその話はいいか。

コンピュータを土台にした新しい作品制作基盤において、どのようにポテンシャルを引き出すかが、今の私の最大の関心事です。私もまさか、紙の質まで遡るとは思ってもみませんでしたが、能力を引き出すためには避けて通れない道‥‥のようですネ。

同じ筆記具でも、紙次第で描線はコロコロ変わります。‥‥考えてみれば、絵描きなら当然の知識だったのですが、「絵ではなくアニメ作画」にいつしか洗脳されてしまっていた自分には、「そんな事も気付かなかった」のです。

ケント紙は描線が滑らかで、シャープになります。上手く描けば、極細の面相筆のようなニュアンスが出せます。反面、黒鉛の持つラフなアウトラインは消えていきます。スキャン解像度の設定によって、ニュアンスも大きく変わります。テストをしてみて、大体コツがわかってきました。

高性能・高スペックなデジタル要素をツールとして使いこなせば、実は非常に繊細なアナログの極点へと吸い寄せられていく…のは、昔のブログで書いた事ですが、描線ひとつとっても、まさにそれが実証されていると感じます。キツい‥‥誤摩化しがきかないのは確かにキツいですが、困難を克服して、技術を手中におさめる「甲斐」はあります。4K,8Kを使いこなすつもりならば。

新しい技術のスタートは、ほんの小さなところから始まる事が多いです。新しい技術です!大作です!ドーン!‥‥というんじゃ無くてネ。

コピーペーパーDA、届く

フォレストウェイの新製品「コピーペーパーDA」、届きました。白色度94%、坪量:69g、Made in Chinaです。価格は500枚で323円、0.65円/枚です。

う〜ん、白い。‥‥というか、色温度が高い。青くすら見えます。

書き味はまだ届いたばかりなんで、何とも言えません。後日また。

私が常用している用紙は、他に「プロジェクトペーパー」というロングセラーの方眼用紙があります。アマチュアからプロのアニメーターになって、原画漬けの日々になるにつけ、使わなくなっていったのですが、最近はまた使っています。デザインをする時に、(当たり前過ぎる事ですが)方眼が便利なのです。


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