SVHS。

スタジオに籠って「仕事仕事仕事」なので、世間〜特に大阪の方面が大変なことになっていたことに、いまさら気がつきました。車がコロコロと風で飛ばされるなんて‥‥。

 

今日は、日常の仕事の他に、眠っていたVHSデッキをUSB&HDMIで蘇らせるべく、場所を移動して設置しました。これ。

 

 

 

見ての通り、ちゃんと回転して動作しております。今となっては貴重なSVHSデッキ。

 

もちろん、SVHSですので、Sビデオアウトから、USBとHDMIにそれぞれ変換しています。昔のビデオデッキは出力が2つあるので、2系統の出力が可能です。

 

USBはBlackmagicのホーム向け製品の「Video Recorder」(現在は販売終了)に繋いで動作を確認しました。HDMIはExtreme 4K StudioのHDMIキャプチャINに繋いでもらう予定です。

 

こうした昔の機器を引っ張り出して何か新しいことをするわけでなく、単にライブラリ用途です。作業場には仕事の性質上、せっかく高性能な機器があるので、端子が余っているのなら繋いでおこうと思いまして。

 

 

昔を省みることも必要だとは思います。でもそれは、現在から未来へと進み続ける時系列とは違う次元の中に存在し、決して蘇ることはないです。VHSテープが全盛になることなんて、あり得ませんもんネ。

 

私は今でも昔の色々なものが好きですが、そうした自分の思い入れを未来と混同することはないです。過去を引きずっても未来のためにはならないですし、昔のそっとしておきたい記憶も現代の価値観でズタズタに切り裂かれてしまいます。

 

昔と今と未来は、それぞれ住み分けて、善し。ですネ。

 

 


9月13日にiPad Proは?

‥‥でるのでしょうか。

 

もし、iPad Pro 12.9インチの新型が出て、その性能や機能が大きく刷新されたのなら、買わずばなるまい。

 

12.9インチの後継が出ないのなら、買わないと思います。また、描画に関連するアップデートも希薄なら、やっぱり買わないかな‥‥。買う理由に乏しければ買えないですよネ。

 

ぶっちゃけ、12.9インチは仕事にしか使ってないので、イーモジとか顔認証とか私にとってはどーでもいいです。ベゼルが薄くなって面積が広くなるとか、色域が広がるとか、反応速度が240Hzになるとか、そう言うのでもない限り。

 

 

一方で、Mac mini Pro(???)の噂もありますよネ。

 

そっちも楽しみです。

 

 

一般社会的に基調講演が注目される企業ってAppleと数社くらいなものですよネ。基調講演で新機種が出るとNHKのニュースにもなったりしますから、時代も変わったものです。ガゼーとかアメリオの頃のAppleをリアルタイムで体験した人々は隔世の感がありますネ。

 

ちなみに、私の倉庫にはUMAXのMac互換機が眠っています。PowerPC603eの頃のモデルで、「Appleが潰れる」と皆が普通に思っていた頃の製品なので、感慨深いです。

 

 


ペーパーレスとインフラ

ペーパーレスの制作運用は、思うに、本人たちが「紙を使いたくない」とココロの底から思うことが、推進の原動力だと思います。「やっぱり紙のほうが使いやすい」と心のどこかで思っていれば、ペーパーレスは単に「やせ我慢」にしかなりません。

 

これはつまり、「運用上で紙が混在すると、コンピュータとネットワークで作業の流通が完結せずに面倒なことになるから、紙を介在させるのはイヤだ」と当人たちが素で言えるほどの「インフラの整備が不可欠」とも言えます。インフラが整っていないのに、無理にペーパーレスをスタッフに強要しても、それは単に「面倒地獄」でしかないです。

 

インフラが整備され、自由にコンピュータのデータを作業のニーズにあわせて取り回せる状態でなければ、「紙を使いたくない」とまで思うに至りません。ごく普通の日常として、自分用のPC/MacとiPad Proが連携し、サーバやクラウドサービスにアクセスして他者とストレスなくやりとりできるようになってこそ、「紙はオフラインで取り扱いが面倒な存在」として認識するようになります。

 

コンピュータを導入しただけでは、ただ「絵の素材や運用の情報がデジタルデータになっただけ」であって、洗練された現場環境は実現しません。むしろ、場当たり的なツリー構造やその時ばかりのファイル名で紙以上に混乱するでしょう。「紙の方がマシだった」と漏らすのは、「インフラ未整備」な時に、いかにも聞こえてくる話です。

 

でも、ふと冷めて冷静に客観して考えてみれば、インフラを含めた環境整備って、要素が山積みも山積みで、果てしない気分にもなりましょう。

 

まず、パーソナルコンピュータ

モニタ

場合によってはサブモニタ

マウスとキーボード

絵に関わる作業者にはペンタブ

作業用の高速な外部SSD

バックアップ用の外部HDD

無停電装置

それらをつなぐ接続コード類

 

‥‥で、ようやく個人環境の基礎です。しかし、それはハードウェアだけでソフトウェアはまだ含んでいません。

 

アドビのソフト

セルシスのソフト

Blackmagicのソフト

Autodeskのソフト

Appleのソフト

マイクロソフトのソフト

オフィス系のソフト

セキュリティ系のソフト

etc...

 

‥‥の「作業上」のソフトウェアが必要です。

 

それら個人環境単体ではアニメを作れません。複数人数のワークグループが必要となります。

 

コンピュータ複数を接続するネットワーク配線

コンピュータをネットワーク接続するシステム環境設定

ネットワークハブ

各フロアを接続する配線

ファイルサーバ(SMBプロトコル)

 

これで作業ができそうな感じに思います‥‥が、実際はこれだけではすぐに限界がきます。コンピュータにローカルアカウントを作成して、ネットワークでサーバに接続する際に、どうやって接続ユーザを設定するのか‥‥。メールを使う場合、まさか、Apple IDかGoogleアカウントを取得して、iCloudやgmailのメールを「会社」のメールにするわけにもいかない‥‥。

 

もう「ローカルアカウント」のユーザでは管理しきれなくなります。ユーザアカウントを管理統制するために、ディレクトリサービスやメールサービスを自前で立ち上げる段階に達します。となると‥‥

 

ディレクトリサーバー(LDAPやアクティブディレクトリ)

DNSサーバー

メールサーバー

社内コミュニケーション用のHTMLサーバーやWikiサーバー

ドメインの取得

 

‥‥なども必須になってきます。さらにiOS端末や、訪問者の端末を接続できるようにするには‥‥

 

WiFi

ネットワークのセグメント分割

インテリジェントハブ

 

‥‥などが必要になります。

 

もうお腹いっぱい‥‥ですよネ。私の知識と経験もそろそろこのくらいでいっぱいです。私は2000年代にここらへんの知識の必要性に迫られて、実際に自宅に10数台のマシンを稼働させて(当時はマシン処理性能も低かったので分散させていた理由もあり)、MacOSX ServerやBSDでDNSやLDAP(の前はNetInfo)を実働して基本的な知識を体得しました。しかし、それはあくまで小規模ワークグループでの話であり、100人規模の管理はしたことがありません。

 

つまり‥‥

 

コンピュータ機材のネットワークをメンテして管理制御できる専門のスタッフグループ

 

‥‥が必要になります。

 

最大にして最重要な要素=人間が必要となります。

 

「俺、パソコンを長く使ってて、得意だから」で済むようなレベルじゃないです。専門のスタッフたちが必要です。

 

数年前に業界の寄り合い会合で「作画のデジタル化」「ペーパーレス」などの目標を掲げたのを傍観しておりましたが、コストのことには全く触れられておらず、「なんか、耳障りの良いことばかり言って、中身が空虚だな」と思っていました。

 

ペーパーレスの実現は、イコール「たくさんの準備とお金」です。スローガンを掲げてすぐに実行できるもんじゃないです。

 

ただでさえ、お金がなくてピーピー言ってる現場の運用に、どうやってペーパーレスの環境を築けと言うのだろうか‥‥と、ごくごく普通に感じたものです。「未来を取れる」確信と、相当な覚悟がないと、ペーパーレスなんて実現のスタート地点にも立てないと思っていました。

 

 

システム管理のスタッフさんを、単に「パソコンを整備する人」と思ってませんか? それは作画をする人を「線を書く人」、制作進行さんを「電話をかける人」「物を運ぶ人」と認識するのと同じで、表面しか見ていません。

 

システム管理のスタッフさんたちは、パソコンをしかるべき状態にセッティングすることで、それらを繋ぐネットワーク全体がしかるべき機能を発揮して正常状態を維持するように努めているのです。ごく普通に正常動作しているコンピュータやネットワークは、作画が安定しているアニメと同じです。作画の人間だったら、その「安定を維持する」ことがどれだけの技術と経験が必要なことか、お分かりでしょう。

 

その辺りをわからず、インフラ整備やシステム管理を軽視するのなら、ペーパーレスなんて絶対に無理‥‥ですよネ。

 

 

思うに、「うちはペーパーレスを導入しています」と公言している会社は、相当、その辺を痛感して、ちゃんとシステム整備もしているからこそ、言えるのでしょう。ペーパーレスを真に実現しているのなら、インフラとシステムスタッフに相当にお金をかけている証しです。

 

逆に言えば、インフラの質や機能が低く、システムスタッフにも乏しい状況なら、そりゃあもう簡単に「紙の方が融通が効くよね」という話に決着するでしょう。実際に、完成の域に達している旧来の紙運用の現場で、ヘナチョコレベルのペーパーレスを申し訳程度に導入しても、匹敵することはありません。

 

中途半端に未来を夢見て「ペーパーレス」なんて手を出さない方が「身のため」でもあります。何も得られず、お金を無駄に失って終了です。

 

もしペーパーレスを啓蒙するのなら、耳障りの良いことだけではなく、必要なコストを正直に列挙した上で、インフラと作業環境が次世代レベルに達した時に「何が加速して旧世代を追い抜くか」を話せば良いです。

 

で、一番重要なことですが、

 

ペーパーレス環境では、ペーパー時代と同じ方法をを踏襲するに留まらず、新たな違う方法をどんどん導入して実践する

 

‥‥のが、最大のペーパー環境に対するアドバンテージです。

 

ペーパーレス環境なのに、絵コンテ・レイアウト・原画・動画・ペイント・美術・撮影‥‥という旧来の方法だけを踏襲し続けて、何の大きなメリットがありましょう。違う手法や制作技法が広く大きく実現できるからこそのペーパーレスです。

 

まさか‥‥ペーパーレスを「紙を使わないから節約できる」とか思ってはいませんよネ。

 

新しいアニメ制作手法を次から次へと発展させて導入できる素地・足場が、まさにペーパーレスです。‥‥ですから、何度も書きますが、過去のアニメ制作をなぞった「デジタル作画」は過渡的な技術でしかないのです。

 

 

ペーパーレスを実現すれば、「あれ? こんなこともできるじゃん」とか、「これができるってことは、アレもできる」と、手法のバリエーションが増えて、今までの「原動仕美撮」の決まりきったアニメ制作技法だけでなく、幅広い制作技法をリアルに実現できるのです。

 

ペーパーレスの環境作りにはかなりのお金と労力が必要です。その、苦労の末に手に入れたペーパーレス環境を、今までの刷り直し行為に徹するのか、奇想で野心的な様々な新しい技法を現実のものとするのか、まさに当事者たちの「頭脳」が問われます。

 

ペーパーレスでインフラも作業環境を更新したのなら、自分らの「頭の中身」も更新してこそ‥‥ですネ。

 

 


HDMIからDisplayPort

意外とないのネ。HDMIからDisplayPortへの変換は。

 

DisplayPortからHDMIはうじゃうじゃあって選択肢が多すぎるくらいですけど、HDMIからDisplayPortへは結構少ないです。‥‥その理由は調べてないので判りませんが、USB給電用のコネクタやケーブルが併設されている商品が多いところを見ると、多分、面倒なんでしょうネ。

 

とりあえず、一番安いのを買ってみました。コレ

 

 

接続のハードルは低く、2K機器をまとめたマトリクススイッチャー(と言っても5千円くらいの無メーカー品)から2K30pで映れば良いので、多分イケそうな感じを期待しつつ買ってみました。

 

で、ハイ、ちゃんと映りました。特にUSBの給電は必要とせず、変換コネクタだけの接続でイケました。

 

4Kとか60pとかを期待しなければ、この手のコネクタは普通に映るように思います。

 

 

ちょっと前までは、HDMIと言えばコンシューマ向けの接続形態の扱いでしたが、今はプロの現場でも活躍しています。機材とケーブルの規格を満たせば、4K60pHDR10bitを搬送できるので、Thunderbolt2〜3の接続よりも遥かに融通が利いてローコストです。特にケーブル長の選択肢が豊富なのが嬉しいです。

 

ちなみに、私が買った変換コネクタは、HDMIのオスをDisplayPortのメスに変換するタイプ、つまりHDMIの出力コネクタに挿して、DisplayPortケーブルで配線するタイプなので、配線に必要な長さのDisplayPortケーブルが必要になります。

 

 

 

今回買った変換ケーブルセットは、作業場で2K機器を4K HDRテレビとマスモニに分配して表示するために使います。

 

4K HDRはえげつないほどの映像補完を「家電メーカーの威信」にかけて処理する一方で、マスモニは「味付けなし」のニュートラルな立ち位置ゆえの高価な製品なので、同時に見比べると「オリジナルの映像とご家庭で見る映像」の差が目で見てすぐ判ります。

 

両者を見比べて「どっちが良い」とか言うのは、まるでわかってない人。民生テレビとマスモニを併設する意味は、どれだけ映像のルックが変わってしまうかを踏まえて、「映像表現のストライクゾーンを広くとる」ためにあるのです。

 

「作業者のこだわり」という名のもとに、狭すぎるストライクゾーンを設定してしまうと、見る側に伝わりにくい映像を作ってしまいがちになります。作業者の作業環境と同じ内容を持つ世帯がどれだけ存在するのか、考えれば「無茶なこだわり」だと判りますよネ。作業者が品質にこだわるには「ストライクゾーンが広い前提」が必要です。

 

あくまで基準はマスモニです。監督・演出・作画・色彩・美術・コンポジット・3DCG・etc‥‥の各スタッフのキーマンは、まずマスモニを基準にしてチェックし、テレビを「わき目」で見ながら「映像表現にどれだけ『バッファ』を設けて、どのくらいの『保険』をかけておくか(またはかけないでGOするか)」を考えるのです。

 

たまに道理のわからない監督さんや演出さんが「各世帯はテレビで見ているんだから、テレビでチェックすべき」とか言いだします。‥‥‥よ〜〜〜く考えてみましょう。 ラッシュチェックの際に目の前にあるソニーのブラビアが、各世帯に一斉に普及しているのでしょうか。レグザだってビエラだってアクオスだってありますよネ。2013年型と最新版の2018年型でも色彩に関する補正機能は変わってきますヨ。「各世帯はテレビで見ているんだから」なんて言って、全てのメーカーと年式のテレビを揃えてチェックルームに置くのでしょうか?

 

色々な視聴環境がある中で、何を基準にすべきか?‥‥という問いに答えるために、何百万もかけて映像信号を忠実に映し出すマスモニを購入して、映像業界の皆がそれを基準にしているのです。たしかに各家庭のテレビはマスモニとほど遠いかも知れませんが、それは各家庭のテレビの方がバラついていると考えるべきで、マスモニがズレているわけじゃないですヨ。

 

各家庭のテレビは、テレビ本体だけでなく、設置された環境も加味されて、とんでもないバラつきがあります。「各世帯はテレビで見ているんだから、テレビで映像品質チェックをしても良い」なんて理由は、まったく頓珍漢な話です。何の説得力もないですし、むしろそれを言った本人がどれだけ無知で盲目かを自ら晒すようなものです。

 

もちろん、「マスモニを買うお金はないので、チェックは普及価格のモニタでやる。その代わり、色彩関連の最終品質チェックと微調整はラボでやる。」というのなら、全く話は別です。色彩のチェックができない環境では、モーションや作業ミスのチェックに徹して、然るべきラボの環境で色彩関連をチェックしつつケアする‥‥というのは、コストとクオリティをわきまえた経験者ならではのジャッジと言えます。

 

 

でも‥‥なんですが、驚いたことに、最近導入した13万円の型落ちブラビア(2017モデル)を「HDR受け入れ」モードで表示すると、色彩の見え方がマスモニとかなり似ます。これは映像制作者にとっては、嬉しいことですネ。意図した映像とかなり似ている状態で、各世帯に届けられるのですから。‥‥とは言ってもテレビは決してチェック基準モニタにはなりませんが、マスモニに近い映像が民生テレビでも再生できるのは、作品を作る側として好ましいです。

 

HDMIのロードマップもどんどんエスカレートしていきます。2.1の規格では、4320p(8K)で60Hz、48Gbpsですって。‥‥もちろん、HDRの広い色域であるBT.2020も含まれています。

 

まあ、2Kはいずれ過去となるフォーマットなので、もうこれ以上は手をかける必要はないかなと思っていますが、まだ各世帯では

2Kは主流なので、移行期の事情を鑑みつつチェックしながら、新しい時代の流れにのっていこうと思います。

 

 


買い替えのタイミング

映像制作における機材の買い替えのタイミングは、現在の視点だけでアクションしてしまうと、その後に結構「損」をします。損した気分だけでなく、実質的にも。

 

で、買い替えのタイミングは、すべての映像制作関連機器が「全て一斉に、良いタイミング」とは限りません。ズレているのが普通です。

 

例えば、PC/Macはここ数年は大して進化していませんから、ビデオカードの性能とメモリを特に気をつければ、少なくとも「大ハズシ」はしません。ビデオ性能=UHDピクセル寸法(3840x2160)と60Hzのビデオ出力を確保しておき、メモリは最低で32GBを実装しておけば。3年後にも「自宅用」であれば映像制作にも耐え得るでしょう。

 

しかし、モニタはそうはいきません。2018年現在は10〜20万円出しても、未来にも使い続けられる性能のモニタは皆無です。モニタのラインアップは、ことコンシューマ向けに関して言えば、「不毛も不毛」、何ら「生え揃ってない」です。

 

ですから、現在使っているモニタがよほど低解像度でもなければ、今のまま使い続けてお金を貯めて、2年後くらいに4K HDR PQで10bitのモニタを買うのが良いと思います。

 

今、わざわざ中途半端に10〜20万円使って、旧時代のsRGBモニタやPQ非対応(=PQの設定をユーザが設定できない)のHDRモニタを買う必要はないでしょう。故障して壊れたのでもなければ、sRGBやRec.709、Adobe RGBのモニタを高い金で購入するのは、伊達酔狂か未来の映像制作に疎いか‥‥のどちらかです。

 

もし、環境を新規に立ちあげるのなら、今は「未来のサブモニタ」として割り切って、4K HDRを謳う6〜7万円の廉価モニタを購入するのが良いと思います。4K HDRの中身はあまり問わず‥‥というか問えないから6〜7万なのですから、未来メインではなくサブで使うと割り切って今は新規調達するのが現実的な判断と言えます。10万円足して、17万円出しても、必要な性能は揃わないですから、できるだけ安く、一応は「4K 60Hz以上(=60pが再生できる) HDR」仕様の安いモニタを買って、未来のために資金を温存するのがよろしいかと思います。

 

モニタはそのくらい、今は買うのが難しい時期です。

 

あくまで、映像制作に従事する人間が、数年の未来スパンで考えた場合‥‥ですけどネ。

 

 

もし、iPad ProとApple Pencilで「iPadで絵を描くのって、自分の感覚をロスなく映し出せて、線画以外の色んなこともできるし、未来が明るく思える!」と感じるのなら、ぜひ、止め絵でも良いから、4Kの世界に前進してみてください。そして、その前進のために、限りあるお金を大切に、自分自身の未来に投資しましょう。

 

過去の技術基準で考え続ける人にどんなにアドバイスを求めても、「2.5KでsRGBなら大丈夫、メモリも16GBもあれば充分」としか言ってくれないかも知れません。「大丈夫、充分」という根拠が、何ら、未来の映像製作を志向しておらず、過去の慣習だけに基づくものなら、どんなアドバイスも「未来を目指したい」人には役に立ちません。

 

映像制作の技術が2K24pSDRで停止するなんてことは、世界的な動向から、あり得ないのです。音速を超える旅客機のような16K240pならまだしも、4K60pHDRは普通のジェット旅客機レベルなのですから。

 

2018年の今、高い金額を自腹で捻出して、買った内容が「プロペラ旅客機」では、悲しいでしょう。アドバイスした人が「プロペラ機って、味があるだろう? この爆音と振動と低速度がたまらないよね」とノスタルジーに浸るのは構いませんが、まともにその「古いアドバイス」にのっかってしまった人は、ノスタルジーに巻き込まれて未来が遠くなって、お金も消えるのです。

 

2KのSDRでは、絵を描く人間の表現力なんて、とてもじゃないが収まりきるわけないです。器が小さ過ぎます。4K HDRの世界を自分の目で日頃から見て、iPadのキャンバスサイズを3840や4096に設定して器を大きくして、4Kを自分の「普通の日常」にしてしまうところから、4K HDRが等身大の技術になります。

 

個人の作業環境において、お金を使うポイントはひとつ。ノスタルジーでも慣習でもなく、リアルに自分の血肉となって未来を支える機材を、限られた金額の中で買うこと。‥‥です。

 

 

とは言え、今はまだ機材のラインアップがデコボコで、「買って良いもの」と「買うと損をするもの」が混沌と入り乱れています。

 

なので、「今は何でも揃うわけじゃない」ことを念頭において、過去の基準から思考を刷新して、未来視点でPCやモニタの選定をするのが良いでしょう。特にモニタに関しては、「今はあえて買い替えない」という選択肢も含め‥‥です。

 

 


iPad Air 2、バッテリー膨張

iPad Air 2の画面が、どうもふっくらと、昔のブラウン菅みたいに膨れているような気がしていました。

 

で、先週、とうとう画面の剥がれ始めたので、購入日から1年以上経過していたものの、修理に出すことにしました。

 

ちなみに、iPad Air 2を「画面の不具合」で修理を依頼すると、3万円かかります。別に落としたわけでもぶつけたわけでもなく、バッテリーが膨張したがゆえの画面の剥がれですから、「バッテリーの不具合」=11,232円で修理してもらいました。

 

と言っても、修理じゃなくて、新品(たぶん)と交換です。製品のシリアル番号が変わりましたし、中国のシンセンから発送されたので代替品でしょう。

 

自然と画面が浮き上がって剥がれてきたら、画面の不具合ではなく、バッテリーの膨張がほとんどでしょうから、自分で修理内容を選ぶ時には「バッテリーの不具合」を選択すれば妙に高額な修理代を支払わないで済みます。

 

‥‥というか、バッテリーの膨張は2〜3年の保証にしてほしいですけどネ。

 

 

本体まるごとの交換なので、保護ガラスは故障品とともに帰らず。‥‥でも、ちょうど買い置きの保護ガラスがあったので(多分、何かと間違えて購入した余り物)、それをすぐに貼って、元通りの姿になりました。

 

iPad Air 2 の新品らしきものが手に入ったとは言え、バッテリーが勝手に膨張して画面が剥がれて、1週間の修理期間を待って、以前と何も変わらない環境に戻っただけなので、新品でも全く嬉しくはないです。部屋に据え置きのiPadだったので、傷はなかったですし。

 

まあ、これからは、もうちょっとバッテリーのこと=充電の状況も気をつけるようにします。使用頻度の低めなサブのiPadなどのバッテリー内蔵機器は、満タンはNG、空っぽでもNGで、50%の充電状態が長期保存には良いみたいです。

 

 

 

 


Fire、また買う。

もういい加減、買い過ぎでしょ‥‥と自分でも思うのですが、またFireを買い増しました。プライムデー特価により、8インチのコイツが税込5480円なので。

 

 

 

なぜ、また買ったかというと、一番最初に買ったタブレットの「iPad2」と初代「iPad mini」がほとんど役に立たなくなってきたからです。iOSは9で打ち止めですし、スマートホーム=WiFiコンセントの設定アプリすらまともに動かない状況なので、iOSの主要なアプリはiPhone8 PlusとiPad(=最新の無印)、iPad Proに集中して、ビュワーやアマゾン&アレクサ系アプリをFireで仕切るように、切り分けました。これを機に、iPad2などの「iOS9で打ち止めの機材は使用終了」させます。

 

 

Fireは、8と10の性能(=コスト性も含めて)が際立っています。

 

まあ、正直にいえば、iOSの使いやすさにはまるで及ばないのですが、それを補って余る、本体性能の高さと価格の安さが魅力です。何の文句もない。

 

私はFire 10を自宅と作業場に常設して、設定や絵コンテビュワーにしています。HDの解像度を10インチに詰め込んだキレのある解像感と色の美しさは、絵や写真やムービーの閲覧に申し分なしです。

 

*プライムデーの今日は、税込で10480円と、安過ぎにもほどがあります。このクオリティが1万円で買えることを普通だと思ってはいけません。

 

 

私は作画関連の作業環境をiPad ProとFireのコンビネーションへと移行して、そろそろ2年くらい経過しますが、困ったことは何もないです。むしろ、従来では考えられない柔軟な作業性の高さを実感しています。だってさ‥‥設定やコンテ一式と作画机と鉛筆消しゴムが、2枚の軽量な板に収まっちゃうんだもんネ。

 

iPad ProとFire HDの組み合わせは、かなり強力です。ぶっちゃけ、このセットで何十〜何百万も稼げる‥‥と言っても過言ではないです。

 

前回書いた「昔話」の延長線上のような話ですが、2018年はiPadやFireのような製品が恐ろしく安価に手に入る(昔と比べれば)のですから、これら現用の機材を活用して自分の能力をアピールすれば良いのです。

 

会社から与えられた液タブの作画環境に甘んじて、日々の原画や動画作業だけを「自分の画業の全て」にするのではなく、です。

 

むしろ、こうした現代の機材を駆使して、どのように「原画・動画以外の画業を成立させるか」も、絵を描いてメシを食う人間なら、考えないとダメだと思います。

 

せっかく、今の時代に生きているんだもん。「時代性」を賢く利用すべきです。

 

 


CCから消えたもの

Mac Proが故障し、iMac Proをメインにして作業するようになって、色々と周りを見渡す余裕が出てきましたが、ふとAdobe CCのアプリケーション一覧を見ると、2つ3つ「消えた」ものがあります。

 

SG=Speed Grade

FL=Flash

ESTK=Extendscript Toolkit

 

まだ他にもあるかも知れませんが、私がすぐに気付いたのはこの3つ。OSを更新し続けてCCも更新し続けていると気がつかないのですが、新規でOSをHigh SierraからスタートしCCも新規でインストールすると、もはや終了が予告されているFlashだけでなく、使っているのを誰もみたことがないSpeed Gradeも一覧からひっそり姿を消していました。

 

ESTKだけは終了されると困るんだけどな‥‥。エディタとして便利だったから。

 

現在、私らの作業グループでは、環境の近代化を実施しており、映像をリアルタイム再生して作業するような「モーション(アニメーション)」「ビジュアルエフェクト」「編集」「グレーディング」工程に関わる作業者は、iMac Proへと乗り換えております。iMac Proをとりたてて高く評価しているわけでもないのですが、ぶっちゃけた話、今、Macで4Kを普通にぶんまわせるマシンってiMac Proしかないので、結果的にiMac Proに落ち着いています。

 

で、iMac ProはHigh Sierraがスタート点なので、インストールするソフトウェアも「それ合わせ」になり、加えてApp Storeでは「いつのまにか消えている」ソフトも多いので、何だか、やけに「スッキリ」とした「新居」のような感じです。

*Transmit、Get Backup、Mind Note、SimCity Complete Editionとか、App Storeで新規購入できなくなったソフトはかなり多いです。

 

Adobe CCにおいても、旧環境と見比べれば、リストから消えたソフトはもっと多いかも知れません。まあ、Photoshop、After Effects、Illustrator、Dreamweaver、Audition、Lightroomあたりが生き残ってくれれば私としては困りませんが、Flashがいつの間にか一覧から姿を消していたのは「一時代の終わり」を垣間見るようです。

 

ちなみにPremiere。‥‥今後、どのように発展できるんでしょうかね。まあ、発展性で言えば、After EffectsもPhotoshopも似たような行き詰まり感はありますが、Premiereは隣りで使っているのを見ていて不良動作やクラッシュの連続だったので、先行きがリアルに不安です。トラブルの絶えないPremiereを尻目に、私らのグループではDaVinci&Extreme4Kに乗り換えて、新しい取り組みを進めています。

 

お手頃価格帯ソリューションにおける、Adobe一強‥‥という状況は、最近のCCの停滞ぶりから見ても、そろそろ終わりが見え始めているのでしょうかね。お手頃価格帯のもう1つの雄、Blackmagic社の方が気になる製品や欲しい製品が多いです。

 

ただね‥‥、私はやっぱりアドビ製品への愛着や慣れが強いので、CCには頑張って欲しいです。「4Kに対応」ではなく、「4Kを率先」して欲しいです。でもこれはアニメ業界にも言えて、4Kに尻を蹴られて嫌々対応みたいな態度は、それすなわち「2K時代で終了」を予告しているようなものです。新しい技術やフォーマットは対応するものではなく、使いこなすもの‥‥なのですヨ。

 

After EffectsやPhotoshopが、8bit時代、2K時代の「古き過去の象徴」にならぬよう、CCのメンツを盛り上げてほしいです。

 

 


ESTK、ちゃんと更新してね

iMac ProのまっさらなHigh Sierraの環境でESTKをインストールしようとしたら、Adobe CCメニューの一覧に見当たらず、Webで検索して「個別インストール」ページに行き着いたところ‥‥

 

 

‥‥だってさ。

 

どうせなら、「10.12 Sierra以降にはインストールできません」って書いてよ。

 

もうさぁ‥‥。今のアドビはさ、「アップデート料金を払わない人は対象外」を言える身分じゃなくて、「毎月利用者から利用料を徴収している」状況なんだからさ、ちゃんと更新してくださいよ。

 

新しいAfter EffectsはProRes4444 XQには対応していないわ、ESTKはSierra以降の更新はストップしているわ、iPhoneのHEVCは読み込めないわ(=去年の話。今はどうなんでしょうか。)‥‥で、「定額制にあぐらをかいて手を抜き始めた」と言われてもしょうがない状況だと思います。

 

CCは、毎月お金を徴収し続けるんですから、ちゃんと性能維持、機能維持に努めてほしいものです。

 

アドビ先生にお金を回して、昔からのツールの性能向上やメンテにはお金が回らないのかね‥‥と邪推されても、しかたないです。

 

ただでさえ、After EffectsやPhotoshopは、設計が古い、骨董品などと、一部では揶揄されているのです。アドビ全体がそのうち、過去のソフトウェアメーカーなんて言われないように、愛用者の立場から願うばかりです。

 

 

‥‥で、対応策。

 

昔のOSX、10.11=El Capitanが生き残っていたら、ラッキー。

 

そこから、ESTKのアプリケーションフォルダごとコピーして、最新のCC 2018の環境のアプリケーションフォルダに配置すれば、すんなり動きます。‥‥というか、ネットワーク(LAN)においたままでも動きました。

 

まっさらのHigh SierraからESTKを新規インストールするのは難しくても、昔の環境から移植すれば大丈夫みたいです。

 

 

 

 


模様替えは転換期

現在、仕事場の模様替えを作業の合間に進めています。先日のiMac Pro導入もその一環で、私のMac Proが故障したので、早めに投入されましたが、新しい技術世代に合わせて、作業環境全体を更新する運びです。

 

合わせて、部屋の模様替えも若干必要になり、取引先の方々の来訪にも最低限対応できるように、配置や装備を整理しました。‥‥と言っても、ショールームにするつもりはなく、あくまで作業重視の工房を、4K時代を見据えて改良したカタチです。

 

ショールームにしてしまうと、その場所での作業に多くの足かせや制限ができて本末転倒ですし、だからといって散らかし放題で成り行きだけの機材配置なのも作業性が落ちます。

 

今までと同じことを繰り替えすのなら、今までの作業場で良いですが、今までとは違う新しいことを実践するためには、今までの作業場では対応できなくなります。

 

いつもそうでしたが、模様替えをする時って、転換期の表れ‥‥なんですよネ。

 

 

すぐに目につく機材やファニチャーだけでなく、間接照明(=作業場には間接照明が3段あって、常時点灯、部屋全体、各人‥‥の3種類があります)を制御するための電源ライン、10Gbpsのネットワーク線など、目に見えない裏方も模様替えの一環であり、それはすなわち、「作画」から「アニメーション映像技術」へ、「パソコン作業環境」から「映像制作環境」へ、「2Kから4K8Kへ」‥‥などへの「意識の移行」が全ての要素に作用するわけです。

 

模様替えは、技術が変わる時、仕事が変わる時、そして、ココロも変わる時、‥‥の象徴なんだな‥‥と思います。

 

 

 



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