doc、pages、Google Doc...

各種書類を紙ではなくファイルでやりとりする際に、特に事務系だと、docファイル〜Word書類で流通しがちなんですが、これがまた互換性が低くて、対応に手間取ります。

 

私は作業環境がmacOSとiOSなので、PagesかGoogleドキュメントに頼ることになります。しかし、まともに開けた試しがないです。フォントの置換で済めばラッキーで、多くは書類全体のレイアウトが崩れて、消えてしまうオブジェクトすら存在します。

 

文字揃えを調整するのに、空白文字(スペース)の連打で位置調整している方法を使っていると、空白文字の幅が異なるがゆえに、レイアウトが大きく崩れます。20年以上前に、HTMLで「ホームページ」を作っていた人の中には、同じ方法で文字のレイアウトをしている人もいました。

 

まだスタイルシートの概念が定着する前で、

 

ホームページへようこ

そ。

 

‥‥のようなレイアウトがあちこちで見られたのを思い出します。自分の使っているパソコンでは1行で見えているんだろうな‥‥と思いつつ、皆、「意味が伝わればいい」的にスルーしていましたネ。

 

空白文字で位置を調整する方法は、環境に大きく左右されるので、簡単にレイアウトは崩壊するんですよネ。アラインもインデントも使いわけていない状態なので、ましてやパディングやマージンなど使うはずもなく、崩れたレイアウトを1つ1つ直すことになります。

 

 

 

でもまあ、レイアウトの崩れは直せばなんとかなります。

 

しかし、WordとPagesとGoogleドキュメントの機能の違いは如何ともしがたいです。

 

Pagesの表は「表計算いつでもOK」なので、おもむろに「=」を入力すると、SUM()やらCOUNTIF()が即座に使えます。

 

てっきり、Googleドキュメントも同じだと思ってましたけど、どうも違うらしいです。

 

私はそそかっしいので、例えば、日時は自動にしたいのです。先月の報告書を書く際に、月の入力欄を「=MONTH(TODAY)-1&"月"」で済ませたいス。

*Pagesはテンプレートとして使い、月々の書類はインスタンス的にテンプレートからPDF出力するので、MONTH(TODAY)を使っても大丈夫なのです。

 

Pagesだと普通に関数が入力できるのですが、Googleドキュメントのドキュメントだと(ややこしい〜つまり、スプレッドシートではなく、doc系のドキュメント)、表はあくまで表であって表計算の機能はないっぽいです。

 

‥‥いや、あるのかな? 機能を目覚めさせる方法が。

 

 

 

Numbersはいわゆるエクセルやスプレッドシートと同じカテゴリなので、もちろん関数は使えます。

 

そうじゃなくて、Googleの文書の中に表示されている表に、表計算の機能が欲しいわけです。Pagesでは普通にできることなんで、他でもできると思ってました。

 

ちなみに、オリジナルのdocやPDFをPagesで読み込んで、表を新規作成して、配置をオーバーレイにして、枠線を無しに設定すれば、「かぶせ」で表計算機能を足すことができます。‥‥まあ、かっこわるい方法ですが、仕方にゃーで。

 

 

 

何を言っても、紙ではないぶん、それだけで御の字です。今はまだ過渡期なので、ファイルの形式による機能の齟齬は致し方あるまい‥‥です。

 

紙と捺印だったら、テレワークの意味がないですもんネ。

 

 


東京アラート。

東京アラート発令ス。

 

調べてみると、実効力の弱い注意喚起のようで、外出自粛要請ではないそうな。

 

注意喚起をして、明日の満員電車は少しは減るのかね?

 

 

 

まあ、経緯を見守りましょう。

 

 

 


カセットライフ

コロナウィルスの自粛期間中に、VHSテープの売り上げ伸び率が首位に躍り出たとか。‥‥売り上げ総数ではなく、伸び率なので、全く売れてなかったものが売れるようになっただけ‥‥ではあるみたいですが、コロナウィルスの緊急事態宣言中に、VHSに何が起こったんでしょうね。

 

‥‥などと人のことを言っている私の生活は、数年前から「カセットテープ」が復活しており、自宅でも作業場でもカセットを息抜きに聴いています。作業場ではひとりで作業する際‥‥ですけどネ。

 

 

 

現在、カセットテープの種類の選択肢は、ほぼ無いに等しいです。かつての雄、マクセルが頑張って生産を継続していますが、今や「UR」のみ。数年前に入手できたULも消え、SONYのHFも消えました。(私はまだストックが20巻くらいはあります)

 

録音する機器も、ノーマルポジションのみで、ドルビーBすらついていないので、音質はかなり妥協せざる得ません‥‥が、高音質に拘りたいなら、いまどきカセットなんて使う必要はないので、それでよし、です。

 

私が使っているラジカセはコレです。白と黒の2台を2カ所で使っていますが、安定して動作していますヨ。

 

 

このソニーのラジカセは、ステレオミニプラグの外部入力があるので、外部の様々な音源から録音できます。デジタルデータの音源でも、カセットに録音するだけで、様々なアナログニュアンスが追加され、柔らかい「オールドPAF」のような音になります。‥‥オールドPAFは言い過ぎか。

 

メガベース機能のおかげで、ラジカセにありがちな小口径スピーカーのペラい音ではなく、厚みを感じる音も出せます。(オフにも設定できます)

 

AppleのMusic.appのプレイリストで46分くらいで作って、ラジカセに録音すれば(私的使用に限定=著作権法30条「私的使用のための複製」を踏まえておきましょう)、テープの収録時間ギリギリまで使い切れる「マイベスト」が作れます。90分テープは片面45分ではなく、余分に1分くらいの長さがあるので、46分で作っておくと、片面へ裏返す際に便利です。(テープはリニアだからさ‥‥)

 

64bitのmacOSカタリナのMusic.appは、今まで通りiTunesのスクリプトが使えるので、秒数まで把握してコントロールしたプレイリストを作れます。プレイリストには分数までしか表示されないので、スクリプトで秒数まで把握して、テープの尻尾まで音楽が詰まったカセットが作れますヨ。

 

 

iMacとラジカセの共演‥‥なんて、80〜90年代には思いも寄らなかったですネ。

 

 

 

私は仕事では4KやHDRなどの高品質フォーマット(やがて「標準」フォーマットになりましょうが)に関わっていますが、「高品質」を盲信しているわけじゃないです。むしろ、人間の感覚をできるだけロスなく媒介するためのデジタル高品質が必要だと考えています。

 

一方、「品質にこだわる」とは、必ずしも最新の高品質が基準になるわけではないです。「ノスタルジー品質」というカテゴリもあります。私がカセットを今でも愛用する理由は、まさに「ノスタルジー品質」基準です。

 

カセットの音は、ビット数やサンプリング周波数の低いデジタル波形データとは全く違います。

 

機械装置や電気回路の曖昧なニュアンスがまとわりついた、いわゆるローファイな音です。

 

私はギターを弾くので、ローファイはサウンドメイキングの極めて重要な要です。「音が歪む」「原音からかけ離れた音になる」という性質は、もはやヴィンテージの風格すら漂います。

 

カセットに音を記録すると、まずハイ落ちします。しかし、ビットレートの粗末なMP3とは違い、メロー(って言葉は今はほとんど使いませんが)なニュアンスになります。もしカセットの記録音を再現したければ、デジタルなら96KHz-24bitのプロセシングは必要かと思います。

 

加えてコンプレッション。「テープコンプレッション」の強烈なコンプ感は、テープの大きな魅力です。音が割れる近くまで音量を追い込むと、咄嗟の過大入力の際にダイナミックレンジの圧縮効果がかかります。私はギターでも深めのコンプが好きなので、テープコンプレッションのニュアンスも好きなのです。

*ラジカセの中には自動レベル機能(リミッター)が付いているのもあり、テープコンプレッションと似たニュアンスになりますが、アタックやディケイの癖で容易に聴き分けられます。ラジカセの自動レベルは元に戻るまでの反応が大袈裟なんですよネ。

 

決して原音に忠実ではないカセットの音は、

 

角がとれた優しい音

可聴域におさまった聞きやすい音

ワウフラッターによる微妙な音ゆれのアナログ感

テープヒスノイズが環境ノイズと馴染む効果

 

という、まさにデジタルサンプリング技術が突破した旧時代の技術課題が、皮肉にも「大きな魅力」になっています。

 

高価なスタジオモニターヘッドフォンでガチ聴きするのではなく、ラジカセのスピーカーからテキトーに音を流す‥‥のが、ちょうど良いです。

 

 

 

「高音質」には拘りませんが、「音質」には拘っているからこそ、ラジカセを今でも使うのです。

 

私は192KHzで24bitのサウンドインターフェイスを使う一方で、古き品質のニュアンスも愛好しています。

 

ハイを知るからこそ、ハイ以外の味わいも恋しくなるし、ローの良さも改めて認識するのです。

 

そして、ローもハイも、両方の感覚や経験が必要だと解ってくるのです。

 

*40年前の小学生の頃に弾いてたグレコ・レスポールから抜き出したギターの回路。音量調節って、音量の信号を直に調整するのではなく、アース(グランド)に逃す(ショートさせる)量で調整するって、知ってました? ‥‥今更ながら電気回路の面白さを、レストアで再認識しています。

*デジタルばかりだと、ハンダ付けとか等身大の感覚を忘れがち‥‥ですよネ。

*ちなみに、この回路(3PUのちょっと特殊なレスポール)はProcreateで実体配線図っぽく描きとってメモしてあり、CTSの新品カスタムポットやオレンジドロップのコンデンサ(巨大!)に総入れ替え、セレクタ(=これが3PUゆえに特殊でな)やジャック、PU、配線材など、全ての電気回路をリプレースする予定です。

 

 

 

 

こんな話を書くと、「アニメだってローファイが‥‥」とか言い出す人間が出てきそうですが‥‥、おいおい、都合よく便乗するなよ、です。

 

今のアニメ制作は、ローファイを狙って解像度や色域を昔のレベルに抑えているのではなく、10年前の品質レベルのままでしか運用できないからです。

 

アニメ制作事情は決してローファイの良さゆえに、1.5KSDRを選んでいるのではなく、制作環境やシステムの都合に大きく影響されているがゆえです。自由にローもハイも選択できるわけではないのは、4Kにいまだに踏み出せない状況が無言で物語っています。

 

ローファイを目指すなら、16ミリフィルムのシミュレーションをしなくちゃね。

 

今回のコロナの影響で、アニメ制作も次世代に転換して、ローもハイも自由に扱えるよう進化したいものです。

 

4KHDRが扱えるようになれば、そこで改めて、16ミリの素朴な風合いが愛しく感じられるでしょう。そして、あえて、限定された色域やモーションでアニメを作ることもあるでしょう。

 

 

 

最近はテレワークのご時世ゆえに、ビットレートの低い音声をそこら中で耳にします。カセットテープより格段に劣る音質です。

 

カセットの音は、インフラの都合による粗いデジタル音声ではなく、長年の技術が育んだレトロな質感です。

 

まあ、ノスタルジーは多分に含まれてはいますが、今でもテープディレイやアナログコンプ、真空管アンプのシミュレーションが、デジタルプロセスに存在することを考えれば、アナログの揺らぎが大きな魅力を放ち続けているのは確かなこと‥‥ですネ。

 

 

 

ちなみに‥‥、クラシック音楽は、基本的にカセットテープとの相性は悪いです。テープヒスやワウフラッターがもろに打撃となって、不快な音になってしまいます。

 

クラシック音楽全般は、Amazon MusicのHDで96KHzのデジタル音源を、それなりに良いヘッドフォン(K240とか)でじっくり聴くのが心地よいです。

 

カセットに合うのは、ポップス、歌謡曲、アニソン、ジャズ、フュージョン、ロック‥‥と言ったバンド編成〜ドラムとベースの「リズム隊」が存在する楽曲ですネ。

 

ジャズも、オール生楽器(ピアノもベースもドラムもアコースティック)のビル・エヴァンスではなく、ジョージ・ベンソンとかウェス・モンゴメリーなどの「電気楽器」が含まれているタイプだと、カセットに合います。

 

ハイとローを両方持っていれば、自分の好みに合わせて使い分けられます。

 

2020年代の今だからできる特権‥‥ですネ。

 

 


お料理。

在宅勤務ゆえに料理することが増えました。作業場でも軽いレンジ料理はするのですが、家だと道具が揃っているので、安い材料費で満足できる料理が作れます。手もかけずにネ。

 

最近のカレールーは10皿分=1400ccと量が手温いので(核家族化が今やデフォルトだし)、3000〜4000ccまで増量する方法を編み出しました。‥‥いや、そんな大したことではなくて、ダシを足して、甘みと塩分を足して、カレー粉(SBの缶の粉末)をちょっと足して、足りないトロミは小麦粉で補強するだけなんですが‥‥。

 

 

 

圧力鍋があるので、ガス代もかからず、12分ほど圧力調理すれば固いニンジンも肉もトロトロホロホロに柔らかく仕上がるカレーが出来上がります。最近はネットスーパーでは鶏肉の売り切れが多く(特にムネ肉が売り切れで買えたことがない!)、手羽元だけはなぜか買えるので、まさに圧力鍋の独壇場です。骨付き肉も容易に軟骨までホロリと分離するほどに短時間で柔らかく調理できます。

 

ルーを加える前に煮込み工程を済ませておけば、鍋底に焦げ付く心配もなしです。骨付きの手羽元は加圧が終わって自然に冷めたあたりで取り出せば、箸で簡単に骨が外れるので、肉だけを鍋に戻します。骨が混ざっていると、カレーは食べにくいですもんネ。

 

規定量を遥かにオーバーした水の量で作る場合は、水溶き小麦粉でとろみを追加して補います。小麦粉は薄力粉を用いて、フルイ(というか、何らかのザルやアミ)にかけてから水に溶くと、ダマになりにくいです。小麦粉でとろみはつくものの、まだジャバジャバなので、鍋底には焦げつきません。煮立たせて4〜5分も煮れば小麦粉の加熱は十分です。

 

次のカレールーを加える工程で、ちょうど好みのトロミになるように先読みで調整するのがポイントです。

 

煮込みを終わらせて、最後にルーを加えてひと煮たちした後は、それ以上の加熱は不要です。火を止めて圧力鍋の蓋を閉めて(=ただ蓋をするだけで加圧はしません)1時間も寝かせれば、数時間煮込んだようなカレーになります。圧力鍋の密閉性ゆえの保温力を利用するわけですネ。

 

とにかく買い物に出れないので、通販で済んで作り置きできる方法を考えてます。カレーはいっぱい作ったら、冷めて固くなったあたりでジップロックに小分けして冷凍すれば、腐らせる心配もないです。

 

 

 

とは言え、ネット通販も今はなかなか頼りになりません。品切れが多過ぎ。

 

ゼラチンがネットで売り切れなのは驚きました。皆、在宅でお菓子やパンを作るようになって、ゼラチンだけでなく、小麦粉もネットだと手に入りにくいです。

 

でも、寒天は手に入れやすいです。‥‥なので、200g買いました。大人買い。

 

寒天クックだと、4gのスティックが4つ=16gのパッケージで200円以上しますが、まとめ買いですと200gで1300円です。

 

ちなみに、今、アマゾンは、色んなものが転売や便乗で信じがたいほど値上げされている商品が「罠」を仕掛けて待ち構えているので、値段を調べてから買ったほうが良いです。

 

 

 

4gで500〜1000cc(具入りの場合)の寒天ゼリーが作れるので、1000ccの具入り寒天ゼリーならば、200gの寒天粉末で50リットルぶん(!)の寒天ゼリーが作れます。

 

寒天ゼリーの歯応えは、加える水分で調整できます。あんみつに入っているような固めの寒天ゼリーは、4gを500ccの水で調理するとできます。逆に、具を加えて(みかんの缶詰とか)総量1000ccくらいでまとめると、柔らかめに仕上がります。

 

あらかじめ深夜のコンビニに行って(深夜じゃなくてもいいけど)適当な100%ジュースと安いフルーツ缶を買っておき、200ccの水と4gの寒天粉末を2分煮立てて、砂糖はお好みで大さじ3〜4前後(お菓子って結構砂糖入れるんだよね)、缶詰もおこのみで1/2から全量、シロップごと煮立てた寒天溶液に加え、最終的に1リットルくらいになるように100%ジュースを加えます。固まらないうちに(寒天は常温で固まり始めます)、デカいタッパーに入れて冷まします。

 

すると、たっぷり1リットル容積の寒天ゼリーが出来上がります。

 

寒天はとにかく調理が簡単で失敗知らずなのが良いです。

 

「寒天の具になるのでは‥‥」とアドリブで買ったジュースや缶詰を使って、色々な寒天ゼリーが作れます。ヨーグルトと和えて食べても、見た目も綺麗で美味しいですヨ。(ここで紹介できるように写真を撮っておけば良かったけど、そんな気もまわらず食ってしまいました。)

 

今度はカフェオレ寒天を作ってみようかと考え中です。ミルク成分なしのコーヒー寒天だと、食す際にスジャータ的な褐色の恋人が必要になるので、あらかじめ牛乳を混ぜた甘いコーヒー液を作っておいて、寒天溶液と合体させれば単品だけでいただける寒天コーヒーゼリーになるのでは‥‥と考えてます。

 

私はお菓子の類いはホットケーキくらいしか作ってこなかったので、寒天ゼリーだけでも楽みながら気分転換になります。

 

 

 

ホットケーキミックスは小学生の頃から馴染んでました。鯛焼き器(鯛の型の焼き器)があったので、餡があまり好きではなかった私は、鯛焼きの形をしたホットケーキを焼いてました。両親が共働きだったんで、小学3年生くらいの時には、ホットケーキくらいの簡単なおやつなら自分で焼いてたんですよネ。

 

で、コロナウィルスの影響によって、ホットケーキミックスも、これまた品切れ続出です。

 

なので、薄力粉とベーキングパウダーと砂糖・塩少々でミックスを作り、卵・バニラエッセンスを加えて牛乳で溶いて、自家製ホットケーキを作ってたりします。20年前が懐かしいIHOPを思いだして、薄めのパンケーキです。今度は固めに練ってドーナツも作ってみようかと。

 

 

 

外食も良いけど、料理も楽し。

 

 

 


雑感

その昔、フィルムでアニメ作品を完成させていた時代、OVA=オリジナルビデオアニメーションの作品は、「ただ」で見れるテレビ作品と違って、視聴者が対価を払って視聴するゆえに、16ミリフィルムではなく、35ミリフィルムで作られていました。

 

しかし、OVAにも低コスト化の波が押し寄せ、16ミリで撮影する作品も出てきました。

 

調布の「第何試写室」かは記憶が飛んでいますが、16ミリフィルムのOVA初号試写を観た際は、明らかに画質が35ミリとは異なっていました。試写室も小ぶりな部屋でした。

 

でも、16ミリの画質を、決して「よくない」とは思いませんでした。

 

作品の作風も合っていたのかも知れません。画質も色調も、悪く言えば「しまりがユルい」16ミリの画質ではありましたが、言い換えれば、素朴で朗らかな雰囲気を持っていました。30年近く前のことですが、今でも絵のルックのことは覚えています。

 

 

 

私は70年代のアニメに愛着があるので、作品だけでなく、その時代の画質も含めて愛好しています。

 

一方で、4KHDRで映像を作ることもあり、本業は高画質化の方向に向いていますが、そもそも毎日首から一眼レフフィルムカメラをぶら下げていたほどフィルム好きでしたので、「デジタル高画質」優等思想を持っているわけではないです。

 

ケースバイケースです。

 

表現は技術の風上に常にあります。表現を実現するために技術があるのです。

 

作風は自由に選択できます。それは4KHDRの時代にあっても、です。

 

本当に本気でやるなら、作品によっては、70年代の16ミリ時代の画質を再現するのも良いと思っています。色調を当時のフィルムの銘柄を分析し、グレインにもとことんこだわって、パーフォレーションのガタも加え、編集点も歪ませてネ。

 

新しい技術を得るからこそ、古きものを見つめ直して、良きものとして、技術評価ができます。

 

 

 

でも、古い時代に「固執」する人って、頑固ですよね。柔軟性が無いです。

 

「アニメに高画質は必要ない」と言い切っちゃうんだもん。

 

ならば、今でもD1サイズで作ってればいいじゃん。無理して1.5Kで作らずに、D1からアップコンしてればいいんじゃ無いの?

 

自分自身の過去のノスタルジーだけに浸りたいのなら、自分の参加した作品のVHSソフトをVHSデッキに入れて、赤白黄のコードでブラウン管テレビに繋いで鑑賞して、余生を送ってれば良いのです。

 

なぜ、新しい技術をろくに理解しようとせずに、安易に、自分の「敵認定」するのか。

 

新しい技術をベースにして、温故知新も可能だと言うのに。

 

 

 

今回のコロナウィルスの一件で、アニメ制作技術においても、柔軟性や対応力が相当試されているように思います。

 

何が試されているか‥‥とは、上述した通りです。

 

自分は結局、道具を使っていたか、道具に使われていたか、浮き彫りになりましょう。

 

ツールやフォーマットが変わったからって、映像表現の資質まで変える必要はないです。むしろ、今まで以上に研ぎ澄ませてブーストするくらいで良いです。

 

それもまあ、人それぞれか。

 

去る人がいて、来る人もいる。

 

コロナウィルスの不安が払拭され、人々が再び活発的に行動する2〜3年後は、その2〜3年間で得たことを前提にして、新しいスタイルを作っていくでしょう。

 

 


不吉な予感

今回のコロナウィルスによる様々な出来事によって、アニメ業界も変質してしまうように感じます。もちろん、アニメ業界は常に変わり続けてはいるのですが、土台を成してきた根本的な「型」が崩れて、もう元には戻らないような「不吉な予感」がするのです。

 

その予感の源は、コロナウィルスだけで呼び起こされているのではなく、このブログでも前々から書いてきた団塊ジュニアの高齢化=第三次ベビーブームが起きなかった事実とも結びついて、一層、不吉に感じます。

 

楽天的に考えれば、コロナウィルスのワクチンが普及して感染者ゼロ・死者ゼロの状態になるまでの3〜4年後には、また元の社会の姿に戻りそうに思えるのです。

 

しかし、簡単な足し算で考えてみると、3年後は、34歳は37歳、43歳は46歳、52歳は55歳です。つまり、「アラウンド」の四捨五入で言えば、10の桁が1つ増えて、アラウンド30はアラウンド40、アラウンド40はアラウンド50、アラウンド50はアラウンド60です。

 

各世代によって形成されていた地盤で、突発的な「世代の地滑り」が起きた‥‥と見ることもできます。

 

既に老朽化が進んでいたアニメ業界の「建物」でしたが、今回の「地滑り」によって、もはや「修繕」では対応できないダメージを受けるのではないか‥‥という不吉なビジョン。

 

 

さらには、ロックダウンならぬ、クールダウン。

 

アニメ業界の状態を、スタッフ自身がクールダウンして傍観する余地も生まれましょう。

 

ワクチンが普及するまでの間に、例えば「濃厚接触で感染の危険を引き受けてまで、1枚300円の動画を描くべきか、時給換算で千円に満たない仕事をすべきか」のような「冷めた視点」が業界内部でも形成されるかも知れません。

 

学校を卒業したばかりの新人アニメーターの親御さんが、コロナウィルス終息前にさらなるリスクを背負わせるのを良しとするか‥‥など、周囲の社会の視点も厳しくなりましょう。

 

 

 

夜が暗くなっていく‥‥と、このブログで前から書いていました。24時間営業のファミレスやファストフードが減って、夜の幹線道路が確実に以前と比べて暗くなりました。子供の頃を風景を思い出します。

 

そして、暗くなる年月の速度を一気に早めた、今回のコロナウィルスの外出と営業の自粛。夜8時でスーパーが閉まる‥‥なんて、子供〜10代の頃以来です。

 

コロナウィルスが終息すれば、また活気を取り戻すでしょう。強く引っ張った後は、勢いよく飛び出す弓矢のように。

 

しかし、元と同じカタチで勢いよく活気付くとは限りません。

 

むしろ、新しい型で、活気を取り戻すように思います。コロナウィルスの洗礼を通過できた、新しい型によって、です。

 

つまり、古い型は不要になります。元の形には戻らないのです。

 

古い型を形成していた人々は、新しい型への対応を迫られ、ある人は対応し、ある人はごねて、ある人は去るでしょう。

 

 

 

というのが、今、感じている不吉なビジョンです。実際にどうなるかは、未来ゆえに解りません。

 

しかし、前々から感じていた「古い型の終焉」を、今回のコロナウィルスは決定的に打撃を与えてしまって、もう元に戻せない破損状態へ変化してしまう‥‥ように思えるのです。

 

「アニメ業界だけ古い型に戻そうとしても、社会が変わってしまって、業界の昔の方法が通用しない」という事態です。

 

 

 

土台が壊れるのはコワイよ。

 

収入ゼロとなり、最悪の場合、全インフラ停止の生活に落ち込みます。

 

なんだかんだ言いながら給料を毎月もらえて、会社の倒産も経験したこともない人は多いでしょうから、土台が壊れることを実際にイメージできなくても仕方ないとは思います。

 

しかし、土台が崩壊するのは、ガチでヤバいです。私が「新しい技術でアニメの新時代を」なんて言ってられるのも、土台が最低限あればこそです。

 

砕けて壊れれば、今まで存在したものは消えます。

 

砕けた破片を寄せ集めれば、昔の姿に何とか戻せるでしょうが、戻すのに恐ろしく手間がかかり、表面は傷だらけ、強度は脆い‥‥と、表面の姿だけ昔に戻ったところで、内部はもう元に戻せない‥‥のです。

 

 

 

でもまあ、それならそれで。

 

日本人がどんなに望んでも、もう日本は平安時代にも江戸時代にも戻れないのは、誰でも解りますもんネ。

 

世界が常に変化しているのは、歴史から学ぶことができます。徐々に長期的に姿を変えるだけでなく、時々の戦争や疫病などの災厄によって、短期的に姿を変えることもあります。

 

変化に柔軟であるべし。

 

粛々と、自分の未来、自分たちの未来を紡いでいくしかないです。

 

 


状況を持て余すか否か

この土日で、吉祥寺は人が出て賑わった‥‥とニュースで読みました。江ノ島も自動車渋滞の写真をツイッターで見ました。

 

まあ、普通に考えて、家でやることがなければ、家にいることがストレスとなって、外に飛び出したくなるでしょうね。「やることがなければ」です。コロナウィルスもどこ吹く風‥‥です。

 

私は外に出なくてもやりたいことがいっぱいあるので、外出自粛は全然平気です。ストレスはないです。そもそも、絵を描く職業、パソコンで映像を作る職業なので、部屋に籠ることは慣れまくってますしネ。むしろ、色々なことに集中できてます。

 

 

 

今は、コロナウィルスの感染防止策〜緊急事態宣言によって、いつもとは違う状況ですよね。つまり、「いつもとは違うことができる」状況でもあるのです。考えようで状況の使い方はコロリと姿を変えます。

 

通勤に往復2時間、通勤の準備と後始末に2時間。合計4時間の時間が浮いたのなら、相当色々なことができます。

 

とある有名なギタリストは、ティーンの頃、学校に行かずに、部屋に籠もってギターばかり弾いていたとか。

 

‥‥一日中はともかく、平日は2時間、休みの日には好きなだけギターやピアノを練習すれば、かなり上達しますよね。外に遊びに出てたら、ギターもピアノも絵も弾いたり描いたりできませんから、今の状況は逆に活かせます。

 

 

 

苦手だったスケールや運指の練習をするもよし、違うジャンルのフレージング(裏スケールとか)を研究するもよし、ストラトを改造してハムバッカー仕様にするもよし、宅録するもよし、ピアノを改めて練習するもよし。

 

今までとは違うタイプの絵を描くのもよし。アニメーターが、イラスト技法を改めて練習するのもよし。

 

プラモや粘土や木工とか、家の中でできることは、まだまだいっぱいあります。通販でタネを買ってプランターで園芸もできますね。

 

それらを組み合わせれば、飽きてなんかいられません。

 

 

 

コロナウィルスに文句言ってもしょうがあんめえ。

 

感染するもんは感染しちゃうんだし。

 

学校生活と会社勤めしか知らなかった人が、「通勤通学がなくなった途端に、人生を持て余す」ことに気づくのだって、天啓とも言えるんじゃないでしょうか。

 

状況をどう捉えて応用するか。‥‥ですね。

 

 


雑感。

2月3月の頃、エンタメ系の公演を中止した際に、一般の勤め人たちは「当然の措置だ」「保証なんてあてにしないで、経営は自分たちでなんとかしろ」と言ってたのを、よもや忘れたわけではないでしょう。

 

しかし今は、「出勤しないと食えない」「休業補償せよ」という勤め人が多く出てきました。

 

自分たちの身に降りかかるまでは、平気で他者を攻撃する人々。

 

自分に甘く、他者に厳しいのは、人の常かも知れませんが‥‥。

 

ツイッターはまさにその履歴の宝庫。

 

あいも変わらずだよな‥‥。

 

 

 

テレワーク。ネットワーク。

 

今だけを見る人は、テレワークに対しても「今」しか見ていないかも知れませんヨ。

 

コロナウィルスにおけるテレワークの一件が、何を意味するのか、現在だけでなく、未来もちゃんと見据えて、行動したいものですネ。

 

 


干されて負けてこそ

コロナウィルスとは全然関係ない、私が20歳前後の頃。

 

テレビアニメのローテーションに入って毎月70〜100cutの原画を描いていたのですが、テレビシリーズの制作が12月で終了し、1月に仕事がなくなってしまいました。知っている会社に電話をかけて仕事を取ろうとしたのですが、どこの制作会社も「今は準備中で、原画作業はない」と断られました。

 

1月は全く作業しませんでしたので、収入はゼロになりました。私のフリーランスのスタート1年目はそんな感じで、仕事が切れる恐怖〜トラウマを叩き込まれました。

 

今、稼げていることは、未来の何の保証にもならない‥‥という「鉄の掟」を学びました。仕事が終われば、あっさり切られるということを、10代の甘っちょろい余韻もまだ残ろうという若造が思い知ったわけです。

 

一方で、閑散期においても作画の仕事がある人たちがいました。技量が高いアニメーターで、その頃出始めのOVAの仕事(=当時は単価も高く、技量を要求された)や、デザインなどのプリプロの仕事を、依頼されていたようです。

 

つまり、

 

仕事の切れ目が縁の切れ目

繋ぎ置きたいスタッフは優遇される

 

‥‥ということを身に染みて実感しました。

 

会社員ならともかく、フリーランスの場合は、技量が低ければ優先順位は下げられ、仕事がなくなることもあるのです。

 

正直、仕事がなくなった時は、ミジメでした。仕事がなくなった1ヶ月は不安で不安でいっぱいでした。

 

こうして、私のアニメーター生活は、特に社会の災厄や不況などに関係なく、状況によっていつでも「干される」ところからスタートしました。

 

いや‥‥、「状況によって」なんてまるで他の影響ありきの言い方ですね。その状況はまさに「自分が招いた状況」であって、「他者から見た時に「留め置く価値がない」から」だったのです。

 

干された1ヶ月間は、美術解剖デッサンの美術書を模写しました。自分の好きな漫画家やアニメーターの真似をして絵を描いていることの「浅さ」を見つめ直して、どんな作品でも応用できる基礎を学ぼうと思ったのです。

 

1月の終わりに、以前電話した会社さんから電話があり、無職状態から脱しました。

 

しかしまた、2年目の1月も仕事が切れました。さすがに2度目は耐性というか心構えができていて、自分の価値の軽さを自己批判したものです。「お前は切られる側の人間なんだ」と自らを戒めました。

 

たった1ヶ月間とは言え、貴重な出来事でした。

 

 

 

その頃から30年以上経った、2020年の今。

 

フリーランスアニメーターの最初の2年の記憶‥‥というかトラウマはそのまま染み付いたままです。こんなふうに書くと「哀れんでくれ」みたいな同情話になりそうですが、そうではなくて、むしろ経験しておくべき重要な出来事だったとはっきりと肯定できます。

 

生きているだけで「めっけもん」だ‥‥と心底思うこともありましょう。

 

しかし一方で、生きているだけでは価値はない‥‥という現実を知ることも大切です。何においても、保証や救済があるわけないです。

 

 

 

コロナウィルスの大影響が世界経済を襲うのは、これから先です。極めて厳しい事態となっても、おかしくはないです。

 

ただ、私は他業種のことは知り得ませんので、中途半端に憶測で商業一般論をここで書こうとは思いません。

 

映像制作における「絵描き」の人間として、過去の実体験をもとに、書くとすれば‥‥。

 

アニメーターには幅が必要だと思います。今後は特に。

 

画業という視点で自分の人生を捉え直し、アニメオンリーではなく映像作品全域をターゲットにして、自分の能力を広げていけば、様々な道筋を選択可能になります。

 

「A」の能力だけに固執してきた人は、Aがダメになった場合、自分の能力は全滅してしまいます。

 

 

実際、このような事態が、20年前頃にアニメ業界でも起こったことがあります。

 

「A」の能力だけでなく、B,C,D,Eの能力も自分の中で育てておけば、Aを損失しても他で補えます。さらには、Aの能力を他の能力と結び合わせて、新しい「EA」「AX」「xA」という能力タイプも作りだすことが可能になります。

 

Aが衰えても、AXとして蘇るのです。

 

 

 

いつも、何かに対して「勝てる」とは限りませんよね。

 

負けた記憶は、葬り去りたいと思う人も多いかと思います。

 

しかし、戦って負けたのなら、猛烈な教訓・知識として還元されます。

 

 

 

「負け組」ならそれで良しです。負けたことをから学べます。学びを活かして、次には勝てる可能性があります。

 

戦わずして「不戦敗」を喫する「逃げ組」になるのだけは避けるべきです。戦わずして逃げてばかりいれば、何も得られないです。逃げ足の速さだけが上達するだけです。

 

私が若い頃に干された閑散期の1ヶ月に、くだまいて愚痴いってゲームで気休めしてたら、「運が悪かった」みたいな記憶にしかならなかっただろうな‥‥と思います。実際のところ、収入ゼロが確定して、ゲームなんてやってる心の余裕はなかったですけどね。

*実際は、翌月払いと翌々月払いで制作会社ごとに分散したので、振り込み金額ゼロということにはなりませんでしたが、仕事がないという現実は、言葉で言い表せないほど精神的なショックが大きかったものです。

*実家通いだったら深刻にはなりきらなかったとは感じます。アパートを借りて独り暮らしだったので、家賃電気ガス水道電話は維持しなければなりませんでした。

 

負けることによって、強烈に意識できる物事はたくさんあります。

 

 

 

コロナウィルスで今後打撃を被ろうとも、そこから何かを見出し「新しいこと、考えついちゃったよ」とポジティブに変換してこそ、絵や映像で稼いで生きていく人間だと、少なくとも私は感じます。

 

絵で、自分の生涯を支えていこう!って言うんだもん。コロナ云々に関わらず、大変なのは解りきってますしね。

 

在宅勤務(自宅作業)中だけでなく、在宅勤務の時間外も外出できない!‥‥なんて言う人もいるかも知れませんが‥‥。

 

家の中でできることは、それはもう、たくさんあって、外出なんかしなくても、未来に繋がる様々な布石は打てます。

 

今までの自分のパターンとは違うことが実践できる時期だと思えば、今の外出自粛の事態は、実は自分の運命の必然だったと思える日が、未来に来ましょう。

 

 

 

収入がないと生きていけない。

 

19歳の頃の俺よ‥‥、確かにそうだよな。

 

25歳の頃の俺よ‥‥、もっと酷かったよな。ライフライン全部止まっちゃったもんな。

 

でも、その頃の体験があるから、その後で、思考を切り替えていろいろ出来たのは、間違いないな‥‥と思うわ。

 

 


すき家 三鷹駅北口店、墜つ。

夜中、作業場近くのすき家に行ったら、暗くなってたので、コロナの影響かと思ったら、潰れてた。

 

すき家 三鷹駅北口店. 営業時間. 24時間営業※3月27日(金)22:00をもちまして、閉店いたします。永らくのご愛顧ありがとうございました。

 

ショック。看板も外れてたし、ネットの告知もあるので、確実。

 

職場の近くの24時間の弁当・ファストフードはこれで消滅。オリジン弁当も24時間ではなくなったし。

 

でもまあ、駅前にでれば、松屋グループはまだ健在‥‥のはず(最近、夜中に駅前に行ってないので、確かなことは書けませんが)。

 

 

 

もう、夜中は働くな。っちゅうことだね。

 

2010年代で、アニメ制作の長年の通例も、幕にせよ‥‥というお告げかな。

 

世の中が昔に戻っていくんでしょうね。草木も眠る丑満時‥‥とは、私が小学生の頃まではたしかにそんな感じでしたし。

 

2020年は、その名残りの時か。



calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM