一進一退

この数週間減少傾向にあったコロナウィルスの死者数が、先週は増加に転じました。

 

相変わらずの一進一退ですが、全体の傾向で言えば、ペースは増加状態から抜け出せず、収束の方向へは進んでおりません。

 

下図は死者数の週ペースを表したグラフですが、トレンドラインは上昇を示しており、コロナウィルスが流行してから増加傾向が止まらないことを表しています。

 

累計が増加していることを指しているのではなく(時間が経てば累計が増えるのは当たり前)、死者数のペースが増加していることを指しているので、相変わらず深刻な状況であることが判ります。

 

 

 

死者数のペースが上がっていることは、死者数100万人突破が前倒しになることを意味します。

 

2ヶ月くらい前は、全世界の死者数が100万人を突破するのは、トレンドラインが10月中頃と予測していました。

 

しかし、先週あたりに9月最終週=10月第1週へと早まり、さらに先週1週間の死者数ペース増加により前倒しになり、来週の集計次第では、9月第4週に100万人に到達する見込みも出てきました。

 

 

今週は9月第3週なので、来週の終わり頃(9月27日前後)に100万人を超えることもあり得る‥‥ということです。

 

現在92万人の死者を数えており、週ごとの死者数が4万人前後ですから、来週の土曜か日曜に死者100万人になるのは、簡単な算数の足し算でも予測できることです。

 

 

 

これがもし中世だったら‥‥、いや、100年前の1920年であっても、100万人規模では済んでいないでしょうね。

 

情報社会の発達、医療の発達、市民生活のインフラ〜特に衛生面に関わるインフラの発達こそあれ、100万人で抑えられているのでしょう。

 

感染を防ぐための情報の伝達がままならず、医療技術も医療体制も未発達で、上下水道の普及も不完全で電化も進まず‥‥という前時代の社会なら、数百万〜千万人規模の死者を数えたことでしょう。まさに屍の山、死の舞踏です。実際、中世ヨーロッパでは、ペストで人口が半分に減った(!)なんていう恐ろしい推定値もあるようです。スペイン風邪では死者数千万人規模と推定され、潜在的には億人規模に到達したとの推測もあるようです。

 

ですから、たとえ死者数100万人を今月末に迎えたとしても、総合的な科学技術が強い足場となって、ウィルスの猛威を抑え込んでいるのは、紛れもない事実でしょう。科学が発達しなければ、ネットを支える物理的な通信設備なんて存在しませんから、いくらでも野放図に感染が拡大したことでしょう。

 

 

 

猛威を抑え込んでいるうちに、次の世界標準へと体質を変えて、潜在的なウィルスとの共存に耐える社会の仕組みを形成することが求められるのでしょう。

 

実際、風邪とは共存し続けていますもんネ。風邪を根絶してはいませんもんネ。

 

では、次の世界標準とは何か?‥‥というと、それを今、世界中の人々が、あらゆる職種において、試行錯誤しているんですよね。

 

アニメ業界もペーパーレスによるデータ運用の基礎を、まさにコロナウィルスを契機として、形成していくのでしょう。

 

 

 


もっと使ってみる

次に作業する作画は、いつものプロクリか、クリスタに変えるか、ちょっと考え中です。

 

プロクリ〜Procreateは、描くこと自体は快適で、一応パラパラと絵をめくることくらいは可能ですが、タイミングを細かく制御できるわけではないです。一方、クリスタはアニメ機能は充実していますが、ツールウィンドウが旧態依然としていて描画できる面積が狭く、エフェクトが弱い面もあります。HarmonyはそもそもiOS版は出ていないので、モバイルできません。

 

まあ、昔からこのブログで書いていることなんですが、アニメーターはアクションレコーダー(QAR)なしでは作画できない‥‥なんてことはないので、作画ソフトにタイムシート機能なんてぶっちゃけ無くても描けるのが当然なんス。アニメの作画スタジオにQARがあるほうが珍しかったですし、一連のタイミングをパラパラとめくって確認できれば、どんなアニメーターだって動きを設計する能力をもっているはず‥‥です。

 

また、紙時代にタイムシートのタイミング通りにパラパラ紙をめくれることはなくて、パラパラと絵をめくって見た動きを頭に記憶して、頭の中でタイムシートのタイミングに変換していたのですから、「タイムシート機能がないと作画できない説」はアニメーターの能力としてはありえない説です。

 

とはいえ、作画するソフトにタイムシート的な機能が付いていれば便利は便利。必須ではないですが、あれば使うよネ。

 

 

 

私がプロクリではなく、クリスタでももう少し仕事を増やしてみようかなと思ったのは、なんか、もったいないからです。‥‥変な言い方ですが、実際、そうです。

 

せっかく、3ライセンスもあるのに、プロクリばっかり使って、クリスタのまともな環境が整わないのは、芳しくないと考えているのです。

 

道具は、使えば使うだけ、環境が整います。使っているうちに、自然と整います。

 

特にペンのプリセットは重要。

 

自由自在に反応してストレスが全くなく、自分の体の一部のように動作するペンは、それだけで財産のようなものです。

 

プロクリはそのレベルまで環境を整えていますが、クリスタはまだ使用してきた絶対時間が足りないので、ボチボチです。

 

そのボチボチ状態を、そこそこ状態にレベルアップするには、仕事で使うのが一番。‥‥もちろん、仕事でクリスタも使ってはきましたが、もっと積極的に使えば、さらに充実した環境を構築できるでしょう。

 

それにクリスタって、アニメ作画専用ソフトではなく、むしろ本命はイラストのほうですもんネ。そっちの機能をもっと自分の庭のように知っておきたいです。

 

 

 

クリスタiOS版の難問は、画面の狭さと、パソコン流儀の動作です。そこにどうも馴染めないので、なんとなく使う頻度が低いままだったのは事実です。

 

12.9インチのiPad Proが10インチくらいになっちゃうんだよね‥‥。ツールウィンドウが占有して、残された面積で絵を描くので、物理的な難問です。

 

ファイルの取り扱いがパソコン然としているのも、クリスタの特徴です。

 

iOSのドローソフト一般では、新規キャンバスを作って描き始めた時点でファイル新規保存です。その後、描いたそばから保存するのでクラッシュは怖くないです。その代わりに、オリジナルをどんどん変更して上書き保存していくので、元のファイルを残しておきたい場合は、複製してバックアップする習慣です。

 

クリスタはまるで、昔のPCソフトそのままで、iOSの流儀とは真逆です。ユーザ側の動作をmacOSやWindows風に変える必要があります。

 

iPadのようなタブレットPCは、キーボードが無くてあたりまえなので、コマンド+Sなんて習慣にならんのよ。ゆえにタブレットPCには、専用のOSが存在して最適化されているのですが、クリスタはPC時代を引きずった独自路線なのよネ。自動保存のオンオフではなく、描いた瞬間から保存する仕組みはないよネ。

 

既にデスクトップOS版のクリスタを使っていたPCユーザが乗り換えるのは、違和感があまり無いのかも知れませんが、iOSに慣れたユーザは、クリスタの「パソコン感」に戸惑うと思います。

 

macOSやWindowsを使っている時と、iOSを使っている時では、頭は自然と切り替わります。Windowsのつもりで、iPhoneは操作しないでしょ?

 

でも、クリスタはiOSにパソコン流儀を持ち込んでくるのよね。‥‥それが面倒というか厄介というか。

 

 

 

かと言って、そうした壁を超えないと、クリスタは今以上に自分に馴染まないので、もう少し積極的に使ってみようと思います。

 

良い機能がたくさんある優良なAppであることは間違いないので、ユーザ側で壁を乗り越えさえすれば、体に馴染んで拡張した感覚の一部にもなりましょう。

 

しかし正直、クリスタをiPad Proで使うと、iPad Proが小さくなる問題は、如何ともし難いです。この壁が一番高いかな‥‥。

 

 


昔の作品が教えてくれること

昔ながらのテレビアニメを作りたい!‥‥と思うのなら、中途半端にAfter Effectsのエフェクト処理を拒絶するより、完全に作画の描写だけで完結すれば良いのに‥‥と思うことは、近年感じることがあります。

 

でも実際は、ガス(気体)の描写はAfter Effectsのフラクタルノイズやパーティクルのぼかしに頼っていたり、セルに放射ブラーを加味したりと、中途半端に依存してることがほとんどです。

 

本当に昔ながらの‥‥が作りたいのなら、一切、After Effectsのエフェクトも3DCGも禁止して、セルと背景の素撮りだけと決めれば良いんだよね。もちろん、セルはセレクトブラーとか一切無しで。

 

でもそれは実際にはできないんですよ。素撮りの映像を実際に見ると、そのあまりの無防備さに不安が生じて何らかの撮処理に頼ることになって、「昔ながらの」コンセプトがいつの間にかどこ吹く風になります。

 

 

 

中途半端にノスタルジーに軸足を置くことが、どれほど優柔不断でダブルスタンダードでみっともないことか。

 

本気で昔ながらのアニメを再現するのなら、私も真剣に取り組みますけどネ。

 

トレスマシンのニュアンスを再現し、16ミリや35ミリのフィルム特性(カラー特性やグレインや解像感など)をとことん分析してAfter Effectsで再現し、パーフォレーションのガタや編集点の歪みまで完全再現しますよ。

 

でもそういう話をすると、逆に引くんですよネ。「そこまでのことではなくて」‥‥と。

 

じゃあ、どこまでなのか?‥‥というと、本人の甘いノスタルジーの感傷的な気分だけで、昔と今の境界線の基準など見出せないのです。

 

 

 

老人になって、心細くなって、ノスタルジーに浸って心を慰めること、それそのものは個人の自由です。

 

でも、それを作品制作に持ち込むのは、哀れというか、面倒というか、情けなく詫びしいことです。

 

昔のながらのアニメ?

 

だったら、「ながら」ではなく「まさに本物」の昔のアニメ作品のDVDかBDのボックスセットでも買って、懐かしく観賞すれば良いことです。

 

 

 

今作るのなら、今の技術、そして新しい技術で。

 

ノスタルジーを作品作りに反映するのは、まさに「老い」の象徴です。死臭が漂います。

 

 

 

 

私は80年代前後の出崎・杉野作品が大好きですが、あのテイストを今の時代に再現しようとは思いませんし、出来るとも思いません。

 

時代が生み出した賜物なのです。時代を生きた人たちにしか生み出せないものです。

 

いくら昔を懐かしんで模倣しても、当時の作品には及ばないでしょう。なぜって、当時はノスタルジーではなくリアルタイムで真剣勝負で作っていたのでしょうから、「真似事」で同列に並べるような甘いものではないです。

 

であるならば、今を生きる我々は、今の時代にしか作れないものを作れば良いです。

 

 

 

昔の作品は、その「背中」で、我々が何をすべきかを教えてくれています。

 

我を複製せよ‥‥なんて言ってません。

 

作品世界を創り上げる強い意志を受け継げ‥‥と言っております。

 

 


エラストマーのピック

エラストマー素材のピックを買ってみました。

 

 

 

いつものギター、いつもの弾き方で、音が激変しました。

 

非常にユニーク。

 

シンセで言うところの、ADSR〜音のエンベロープ〜音が発音してから消えるまでの時間的変化が、特にアタック音(音が出る一番最初の部分)において、著しい変化が生じます。

*必ず、アンプを通した音でネ。生音ではわかりにくいです。

 

 

 

商品説明にはアコースティックギターやウクレレにも‥‥みたいな用途が書かれていますが、アコースティックとは真逆の過激に音が歪んだハードなプレイにも十分使えます。

 

ハイゲインサウンドの高速プレイに用いると、音が均質になりつつピックノイズが大幅に軽減されるので、過激なサウンドはそのままに、滑らかで粒立ちの良いフレーズを実現できます。

 

正直、ここまで音が変わるピックを使ったことがありません。

 

ウルテムとかナイロンとかセルロイドとかデルリンとか、そんなレベルではなく、極めて大きく音が変化します。

 

なにせ、ピックが弦を擦るノイズが消え、「トン」「ポン」「タン」みたいな柔らかい音の立ち上がりに変化するので、ギターアンプやエフェクターのセッティングによっては、かなり不思議な音になります。

 

フュージョンサウンド(音をファットにするために、歪みを添える系)だと、実にユニークな角の丸い音のままで、速いフレージングも可能なので、奏法が不明な不思議なニュアンスになります。ルーム335とかストライクス・トワイスなどの往年のフュージョンギター楽曲を弾くと、不思議な速弾きのサウンドになります。

 

一方、歪系エフェクターでブーストした後にハイゲインアンプで徹底的に歪ませるハードロック・ヘヴィメタルサウンドだと、もともと入力を過激にブーストしているので、ピックノイズだけを除去した音圧の均質なフレーズが可能になります。意外にイングヴェイのようなフレーズと相性が良いです。フルピッキングでもノイジーにならずに、レガートに音が繋がります。

 

 

 

アコースティックだけに使うなんて、もったいない。

 

コンプ&ドライブサウンド、ハイゲインサウンド、コンプ&クリーンサウンド‥‥と、どんなジャンルでも使えそうです。

 

特にハイゲインサウンドとの相性が良いのは、驚きました。フルピッキングだとピックの摩擦音でマスキングされていた本来の音が、見事に浮き上がって綺麗に滑らかに聴こえます。

 

過激でヌケの良い歪みを得るには、むしろ出力を抑えたピックアップのほうが良い‥‥とも言いますよネ。入力過多でブーミーになって音が団子になるよりも、音の分解能を保った控えめな入力でエフェクターとアンプ側で歪ませた方が、キモチいい歪みが得られます。

 

同じように、ハイテンションなフレーズを奏でるのに、やたらとノイズが発生するピックで猛然と弾くよりも、エラストマーのようなノイズレスのピックのほうが、むしろ隙のないアグレッシブな演奏が実現できるのかも知れませんネ。

 

 

 

アイバニーズは、ダンロップに負けず劣らず、多種多様な素材のピックを発売しています。トライタンのような耳慣れない素材のピックも発売していますが、エラストマーのユニークさは別格です。

 

常用にせずとも、1枚は持っていても損はないです。

 

 


雑感。

アニメを作るためには、どのソフトが適していて、何と何が必要‥‥という話題は、それこれ20年以上も語り続けられてきた話題です。

 

でも、その話題に結論など出ようはずもありません。

 

アニメは変わり続けるからです。

 

そのことに20年前から気づいている人もいれば、20年間気づかない人もいます。‥‥で、その20年間気づかない人も、実は論調を20年間の間に徐々に変えて今に至っています。

 

もう、「変わるものだ」「普遍ではないんだ」ということに、真正面から覚悟すりゃあいいのに。

 

 

 

鉄腕アトムのテレビ放映開始が1963年ですよネ。‥‥と言うことは、テレビアニメ100周年になるには、2063-2020=43で、40年以上の月日が必要です。

 

たかだか、100年も経過していないテレビアニメベースの制作技術に、普遍もヘチマもないです。

 

しかも、その短期間に、大きく道具を変え、表現を変え、放映する時間帯も変わり、テレビ以外のメディアにも変わって‥‥と、変わり続けた歴史です。

 

なのに、タップがどうたとか、タイムシートがどうだとか、まるで100年200年の伝統の技術のように、しがみつき続けるのは何なのだろう。

 

時代に合わなくなれば、変えていくのが当然。

 

 

 

当座の移行期を乗り切るために、旧来のタップやタイムシートを使うのはアリでしょう。しかし、それを普遍と信じて疑わないのは、あまりの限界集落ぶりを公言しているようなものです。

 

でもまあ、あと10年。

 

10年経てば、いわゆるヤマト世代のアニメブーム世代は老齢化(高齢というよりは老齢)し、一線からどんどん退いていきます。もし一線にとどまったとしても、もはやバイタリティは激減して、生産力としては期待できない世代と化します。

 

そんな時、そのアニメブームのベテランが、相変わらず、タップだタイムシートだミリやセンチだと旧時代感覚で関わるのか、ペーパーレス時代の柔軟な映像技術思考で関わるのかで、大きく立ち位置や発言力や説得力も変わりましょう。

 

「これは何ミリなんだ! このフレームの横幅は何センチなんだ!! 0.125ミリの意味もわからんのか!!!」‥‥と激昂して周囲を困らせるおじいちゃんおばあちゃんになって、存在するだけで疎まれる未来が待つのか。

 

「新しい技術だけでなく、昔の技術をこれこれこのように応用すると、現代にも十分通用する技術に生まれ変わるよ」とアドバイスできるおじいちゃんおばあちゃんになるのか。

 

後者のほうが良い‥‥と私は思うんですけどね。

 

アニメブーム世代は、寸とか尺とか、知らなくても生きてこれた「昭和の現代っ子」だったのにネ。いつしか自分の知っていることだけが正義だと振りかざす老人になるのだとしたら、これはもう、利より害のほうが優ってしまいます。

 

 

 

今はこの方針でいく。しかし、未来の技術発展に呼応して、方針はどんどん変えていく。

 

古参の経験者なら、むしろ、柔軟性を大胆に実践できる度胸を、最大の経験値として示していきたいものです。

 

 

 


JAZZ III

ピックはエレキギターを弾く際に必須です。‥‥まあ、Jeff Beckみたいに指ばかりで弾く人も中にはいますが、多くの場合はピックは必需品です。

 

ピックは実に様々な種類があります。昔からピックというと、正三角形を丸くしたようなタイプです。

 

 

私も中学生くらいまでは、このタイプのピックを常用していました。

 

しかし、速弾きが少なからず必要な楽曲の場合、スリムな形状の二等辺三角形のタイプが主流となります。大型の正三角形のピックより、小回りが効くんでしょうかね? 大型よりもスリムな面積のピックのほうが、速く動かしやすいことは、確実にあるでしょう。

 

 

 

 

私もこのスリム三角形のピックをかなり長い期間、常用していました。浅く当てて速弾きもこなし、深く踏み込んでパンチのある音を出したり、柔らかくホールドしてカッティングもこなし‥‥と、オールマイティな性質が常用に向いていると思います。

 

このタイプでは最近、シェクターの「EX・H」を常用するようになりました。

 

 

 

使い慣れたピックは、言わば、マンネリ化。

 

今までの惰性で弾き続けてしまう性質もあります。

 

自分の音を改めて認識し直すため、最近使い始めたのが、JAZZというタイプです。

 

スリム三角形を小型化した独特なタイプですが、世界中で広く使われている定番でもあります。

 

私が使い始めて馴染んできたのは、TORTEXのJAZZ III、1.5ミリの厚めのタイプです。

 

 

 

ピックの物理的な面積が小さいので、確実にホールドすることが求められます。じゃないと、弦が指から滑って落ちてしまいます。

 

小型のピックをしっかりと持つということは、ピックの面積を指で多く占有することになり、弦に当たる部分が狭くなることでもあります。

 

となると、たっぷりと面積のあるピックと違って、使える面積の許容も狭く、総じて弦への踏み込み・深さは浅くなりがちなので、1つ1つの音出しに一層の繊細さが必要となります。場合によっては「弾きにくい」と感じる人もいるでしょうし、動き回って弾く「ショーのステージ」向きでは無いかも知れません。

 

少ない面積を、弦に対して整然と均一に当てることが求められる、ある種の「弾きにくさ」をもつピックと言えます。

 

しかし、その小型で弾きにくい性質が、かえって弾き方に丁寧さを要求することにもなるので、綺麗で粒だちの良い演奏となり、結果的に功を奏します。

 

一つ一つの音を確実に奏でていく所作がプレイヤー側に求められるので、実は、プレイヤーの日々のコンディションの揺れが出やすく、自分を客観的にジャッジするのに適しているとも言えます。

 

 

 

まあ、ぶっちゃけ、どんなピックでも上手に弾ければ良いんです。

 

でも、たまにピックを持ち替えてみることで、自分の中で習慣化して無批判になっていた部分を、意識できるようにもなります。

 

たかがピック。

 

されどピック。

 

材質も、セルロイドやナイロンからウルテム、デルリン、エラストマーまで色々あって、同じ弾き方でも微妙に音が変わります。特に擦れる音は材質によって変わってくるので、持ち替えて試してみると意外な発見もあります。英語で言うところの「無声音」に関わる部分を、ピックの材質が関わっているとも言えますネ。(もちろん、ピックの当て方によっても、ピックノイズは変化するので、総体的なものです)

 

ピックノイズがあまり出ないとのクチコミのエラストマーを今度試してみようと思います。

 

 

 

 


インドネシアのレブスター。

レブスター。

 

 

それはロブスター

 

じゃなくて、レブスター

 

ヤマハのエレキギターです。

 

 

 

 

春に買って以来、愛機となりました。

 

とにかく、楽器としての「しっかり感」がイイ!

 

設計段階から丁寧に作り込まれていて、実際の個体も仕上がりが良いです。

 

安いプレイテックのストラトばかり弾いていたので、格の違いをひしひしと感じました。

 

ヤマハは音叉のマークからも判る通り、楽器のメーカー、音のメーカーです。そのメーカーの誇りを、4万円の本体価格にギュッと詰め込んだ製品は、所有する喜びも提供してくれます。

 

 

 

レブスターはノイズが少ないギターですが、背面のキャビティを開けてみると、電動塗料が丁寧に塗られていて、ノイズ対策を施してありました。そりゃあ、別格で低ノイズなわけだ。

 

実は、レブスターのキャビティの電動塗料の威力を真似して、アリアプロのギターに電動塗料を塗ってノイズ対策をしたほどです。

 

加えて、ボリュームノブのあまりにもしっくりくる位置はどうだ。

 

何度もテストして、一番良い位置に配置しているのが、弾いててよくわかります。

 

しかも、そのボリュームのポットのトルクが絶妙。‥‥私の所有するギターの中で、ボリューム奏法が一番やりやすいギターです。

 

ピックアップの音も、あえて交換する必要がないほど、しっかりとした存在感があります。むしろ、皆が使っているPAFやJBにリプレースするのがもったいないほどです。

 

ヤマハのギターは、エレキである前に、まず楽器としての基本がしっかりしています。しみじみ実感しています。

 

4万円クラスでこの充実ぶり。惚れに惚れております。

 

 

 

現在は残念ながら、インドネシアの工場がコロナの影響下にあり、生産が落ち込んでいるようで、入手困難な状態にあります。

 

インドネシアのヤマハ。

 

インドネシアの人たちが、このレブスターを作ってくれたんか。

 

なんと尊い。

 

いきなり、インドネシアの好感度や信頼感がググンとアップしたんですけど。(単純なヤツだなとか言われそうですが、実際の製品からくる誠実な仕事ぶりは、色んなギターを使っているのでよく判るんですヨ)

 

楽器を丹念に丁寧に作れる国は、信頼できるよ。

 

一生愛し続けるであろうヤマハのRS420 Revstarを作ったのは、ヤマハの設計陣と工場の人たちです。

 

良い製品に巡り合うと、幸せなキモチになるものです。

 

 

 


標準中間ファイル

私は個人で2つのクリスタのライセンスを所有しています。2カ所で使うことを想定して‥‥ですが、何よりも価格が非常に安いのが、複数のライセンスを所有できる1番の理由です。ちなみに、iPad Proはまた別なので、都合3つのライセンスを自分で所有しています。

 

で、最近自宅のiMacを最新型にリプレースしたのに伴い、久々にiMacのクリスタを起動したら、古過ぎて驚きました。バージョン1.1。

 

iMacはペンタブ不在期間が長かったので、ライセンスを所有しながら使ってなかった期間も長かったのです。

 

最新のバージョンにアップして(ユーザの書類フォルダの移動も含めて)、macOSもiOSも最新の環境になりました。

 

 

 

ここ最近の2K作品の「デジタル原画」の作業をフィードバックしつつ、カットアウトのさらに有機的なハイブリッドを実践するために、クリスタの両バージョン〜デスクトップとモバイルの環境を整える必要があったのです。

 

描き送り(送り描きとも呼ぶ)の従来作画方式と、カットアウトの新方式は、2択ではなく、ミックスして使うのが有効です。実際、カットアウトで先進的なオペレーションが可能なToonBoom Harmonyでは2択ではなく当初から併用して使える仕様になっています。

 

カットアウトでどこまでできるか、ずっと「切り紙の延長線」だと思っている人は、Harmonyで作り出したカットアウト作画の数々をネットで検索してみれば、昔のディズニー映画並みに動きまくっている映像を確認して脅威に感じることでしょう。‥‥よほどの負けず嫌いでなければ、日本の技術立ち遅れを認めずにいられません。

 

ただ、その遅れを取り戻す際に、日本人は欧米人とは違うアプローチで、カットアウトを取り入れることでしょう。

 

日本人は独自の美意識と価値観で、カットアウトと従来作画との融合を果たすでしょう。

 

日本人がディズニーアニメを見ながら、全く異なる独自の路線を創り上げたのと同じように。

 

 

 

一番、低コストに従来作画とカットアウト作画を融合するには、クリスタ(もしくはプロクリ)とAfter Effectsを併用することです。月々の支払いは、プロ仕様でも低く抑えられます。

 

でも、クリスタやプロクリの独自ファイルは、After Effectsでは直には読めません。また、紙作画と混在する現状においても、Photoshopではclipファイルやprecreateファイルは読めません。

 

各ソフトウェアを橋渡しするブリッジが必要です。

 

私は数年間使ってみて、なんだかんだ言っても、PSDファイルが一番ブリッジに適しているように感じます。

 

今はPSDファイルは、レイヤー構造を保持してやり取りするデファクトスタンダードと言って差し支えないでしょう。

 

 

 

クリスタでもカメラワークが組めますが、その場限りの操作となり、ワークフローに踏襲されない独自形式なので、ハッキリ申しまして、あまり効率的で有用とは言えません。カメラワークをつけるのなら、PSDファイルを経由して、After Effectsで本格的に組んだほうが、後で再び活用できます。もちろん、そのようにワークフローを組めば‥‥ですが、少なくともクリスタで「コンポジットもどき」をするよりも、遥かに再利用可能となりましょう。

 

あまり需要はないですが、PSDファイルを中間ファイルにすれば、クリスタからプロクリ、またその逆の、橋渡しが可能になります。実際、変形エフェクトの貧弱なクリスタをカバーするために、プロクリに持ち込み直したことがあります。

 

 

 

PSDを標準中間ファイルにするには、Photoshop上の特殊な機能は使用せず、極めて基本的な機能に絞って運用します。

 

また、レイヤー構造におけるレイヤーセット(レイヤーのフォルダ)の階層も厳密に決めつつ、自由度も設定しておきます。レイヤーセットの第2階層までは掘るが、第3階層から下は1つの画像とみなす=第3階層から下は自由に構成して良い‥‥などです。

 

実際、私はプロクリで描いた原画を、PSD形式で書き出し、macOSのPhotoshopに持ち込んで、各セルやBG・BOOKごとの出力を自動処理でおこなっています。同じPSDファイルをAfter Effectsにも持ち込んで、XYZ軸やティルト(カメラの傾き)を駆使したカメラワークも組んで、カットアウトもおこなって、原画のタイミングムービー(CT用の原撮とは異なります)を作成します。

 

自主制作や、小規模インハウスなら、原画のタイミングムービーをオフライン素材として活用して、DaVinci Resolveのメディアとしても利用できます。

 

 

 

作品作りのビジョンは、映像の内容面だけでなく、運用面でも具体的に見えていることが求められます。

 

内容と運用は、双子の姉妹のようなものです。二卵性双生児のように、顔や体は違っても、同じ作品の胎内に宿るものです。

 

 

 

PhotoshopとAfter Effects。さらに、クリスタやプロクリやHarmony、DaVinciなどが加われば、たとえ2Dオンリーでも、映像表現における未開拓フィールドは広大です。

 

PSDファイルや、コンポジットの定番としてのAfter Effectsは、まだまだ中心的存在を担います。

 

だからさ‥‥。アドビは、妙な未解決バグやポリシー変更が原因で、ユーザのココロを離れないようにして欲しいのよネ。

 

 


リコールと言えば

リコール‥‥で思い出しましたが、私はバイクでリコール対象の障害を経験したことがあります。

 

カワサキのD-Trackerで、ハンドルを大きく切ると、電装系のヒューズが飛ぶ‥‥という障害です。

 

これは電装系のハーネスにおいて、ハンドル周辺の取り回しに欠陥があり、何年も運転しているうちにハーネスの皮膜が擦れて剥がれて電線が剥き出しになり、ハンドルを大きく切った際にフレーム(バイクの金属の骨組み)に接触してショートしてヒューズが切れる‥‥という内容です。

 

調べてみると、リコール対象になっていて、無償修理が可能でした。

 

‥‥が、私はそれを知らず、バイク屋さんで修理してもらいました。ほとんど工賃だったので、1万円にもなりませんでしたが。(バイク屋さんも初めてのケースで、リコール対象とは知らないようでした)

 

後からメーカーのWebで調べて、リコール対象だと知ったのです。

 

 

 

自動車やバイクはモロに人命に関わることなので、リコールで対応することがそこそこ多いみたいです。

 

家電やコンピュータ、ソフトウェアは、リコールってないよねえ。

 

サブスクのソフトウェアはオンラインでアップデートできるんですから、こまめに障害対応してくれても構わないんですけどね。

 

 

 

あ〜あ、アドビのサブスクって、未来はどんなことになるのやら。

 

どんどん劣化して、配色を変えただけでバージョンアップとか言い出しかねない雰囲気なのが、恐ろしいです。

 

我々使用者は、アドビの社員を賄うためでなく、より良い製品を使うために、定額のサブスク料金を払い続けてるんですよ。

 

バージョンアップを消化試合にされて、一方で重大バグ放置では、お金の価値を見出せません。

 

After Effectsはまさにその渦中にありますが、After Effectsだってまだまだ性能向上して欲しい部分はいっぱいありますよ。アドビ内部ではネタ切れしているのかも知れませんが、4KHDRのアニメ制作の視点でみれば、After Effectsは性能向上の余地が山ほどあります。

 

つまり、アドビ内部の開発クオリティの減退のように思います。開発のアイデアやモチベーションも含めて。

 

After Effectsの開発部門ではおそらく4KHDRのアニメなんて自主制作してテストしていないでしょうから、実感がもてないのはなんとなく想像しますが、それこそ失速の証しです。

 

昔のAfter Effectsは、クリエイティブを牽引していたのです。今度はこんな新しい機能を装備したぞ。どうだオマエラ使いこなせるか?‥‥という頼もしい挑戦状を叩きつけられたものです。

 

今は完全に後追いで、4Kも追々。

 

それでも、正常に動作してくれていれば良いですが、CC2020とベータ17.5のリコール並みのバグを抱えて、大きな路線変更や回避策をユーザに強いる始末です。

 

 

 

リコールしなくても良いから、バグだけ直してチョ。

 

 


出入口に転がっているソレ

Adobe CC。今はベータテスターではなくても、ベータ版が試せるようになっています。

 

 

After Effectsの重大なバグ〜10bitや12bitのQTが場合によって8bitで認識され画質が大きく損なわれる〜は、ベータ版では直っているか期待していると、実はガッカリなことに、そのままバグを継承しています。

 

お粗末。

 

これ、納品で事故って、全て書き出し直してラボに入れ直し‥‥なんて事も起きる、自動車で言えば「欠陥車」並み、リコール並みの痛烈なバグです。

 

特定の条件でAfter Effectsを使うと事故が起こる‥‥という点で、リコール対象車と同等です。

 

 

 

しかし、After Effectsに限らず、Adobe CC全体は、CC2019以降しか入手できませんので、CC2018を使い続ける‥‥みたいな対応はできません。新規マシンを導入して再インストールしたり、新しくアカウントを追加して新規インストールする場面では、もう過去のバージョンはインストールできなくなります。

 

つまり、新しいバージョンをしっかりと動作するようにリリースしてくれないと、アドビの甘い製品管理の影響で納品不能になったり、事故が発生する‥‥ということです。

 

 

 

やっぱり、After Effects一強状態から抜け出さんと、アドビのていたらくのいいなりです。

 

しかしねえ‥‥。今のところ、After Effectsの代わりになるほど、強力なコンポジットソフトウェアはないのよね。‥‥どれも大味で、隅々まで手が行き届かない。

 

必要なのは、After Effects エレメンツやAfter Effects エッセンシャルじゃないのよ。After Effects プロ ‥‥なのよネ。

 

 

 

‥‥て、さあ。

 

こんなことで未来に不安を感じたり、乗り換え先を色々探したりするのは、アドビがどうしようもないウンコみたいなバグをいつまでも放置するからなのよネ。ウンコが玄関に転がってても、そのまま放置する会社なのかね?

 

ウンコなんて口が悪い‥‥とは私も思いますが、ほんとに臭くて汚くて、避けて通るしかないバグなんですよ。しかもそのウンコが家の入口に置いてあるので、どうにも困ってしまうのです。

 

さっさと直してくれれば、丸く収まる。ただそれだけのことを、ルーズに何ヶ月も重大なバグを放置するから、アドビから心が離れていくのです。

 

 

 

とにかく、早く重大なバグを直すべし。

 

ただそれだけで、大きな安心を顧客に提供できるんですから。

 

 



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