ダメだという人は何処へ行った

私がアマゾンや楽天を使い始めたのはいつ頃からだったか。消耗品のDVD-RやCD-Rを安く購入するために、いちいち秋葉原に行ってたのが、秋葉原と同等の値段でネット通販で買える事を知り、即座に利用しはじめました。世間で流行るか否かなんて気にせず、「今の自分に有用だから」という事で、至極、合理的に判断して、使い始めたのです。

つい最近、ネットのブログの回顧録を読んでいて、「日本人が実物を見ずに、ネットのカタログだけで買い物をするようになるなんて、ありえない」と言われていた事を知り、ちょっと驚きました。私はネット通販以前でも、通販生活などのカタログ通販をたまに利用していたので、「ネット通販が日本に定着するわけがない」なんて言ってた人たちがいたなんて、意外でした。

‥‥で、そんなふうに言ってた人って、今、どこに行ったんでしょうネ。

iPhoneは日本では流行らない‥‥なんて言ってた有名人の方もいましたよネ。何よりもまず、アニメがこんなにコンピュータに依存するようになる事自体、1990年代のアニメ業界は予想しておらず、96〜97年に「デジタルアニメーション」へとシフトした私などは周囲の同業者たちから物珍しい目で見られたものです。

自分の経験と知識と技術を全て用いて、社会的な趨勢も鑑み、自分なりに多角的に合理的に判断した上で、「ダメだ」「良い」とか言えばいいものを、なんとないその場の直感だけで、精査せずに発言するから、みっともない後日談になっちゃう‥‥のですかね。

でも、単にそれだけで、明暗を分けているわけでもないように思います。

当人の性格・性質そして当人を取り巻く状況にも、大きく左右されると思います。

例えば、新しいものが出現した際に、
 
  • 「自分の縄張りを侵害された」と反射的に感じる人
  • 目新しさだけに飛びつく人
  • 適当に受け流す人
  • 利用価値をしたたかに計算し始める人

‥‥のような差が、新しいものへの直感的な評価に結びついているように思います。

例えばiPhone。

私は、iPhoneが登場する前、ケータイ(ガラケー)の使いにくさに心底辟易しており、でも「ケータイを持たないと、色々と業務に支障が出るから」という事で、専用のUSBケーブルでMacに繋ぎ、住所録だけでもパソコンの広いディスプレイとキーボードで管理して凌いでいました。ホントにケータイは面倒のタネでした。‥‥で、これが当時の私の状況。

そんな人間からすれば、iPhoneは魅力的でした。ケータイにはない様々な目新しい機能は満載だし、自分にとっての利用価値は高そうだし‥‥で、iPhoneの日本での2代目「3GS」から使い始めました。

しかし、ケータイを使いこなしていた人からみれば、「自分の使いこなしているものより優れた存在の出現」は、「面白くない」かも知れません。自分の使っているものに対して深い愛着と信頼を抱いている状況が、新しい存在の出現を「うがった見方」に変えてしまう事もあるでしょう。

自身の行動の指針や、愛着や信頼、さらには経験と技術すら、新しいものに対しての「色眼鏡」になりうるのは、日頃から注意し警戒すべき事だと思います。

私も、自分の経験と技術に自信を持ちすぎて、目の前にある物事にバイアスを作用させてはいまいか‥‥と、度々、自分自身を戒めます。私はわざとブログで「合理的」なんていう言葉を使いますが、それは放っておくと人間(もしかしたら日本人は…かも)は非合理に走る性質があるからです。自分も含めて。

アニメ業界は、もう少し、4Kを「合理的」に捉えたほうが良いでしょうネ。自分たちの何とない実感や都合だけで4Kを捉えるのではなくて。‥‥じゃないと、ネット通販やiPhoneは日本では流行らない‥‥なんて言った人々と同じになります。まあ、それでも「予想が外れちゃった」だけで済めば良いですけども。

関連する記事

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM