クラシックは上品な音楽?

食事でナイフとフォークを使うと、何かかしこまってしまう‥‥というのは、私の父の世代くらいまでで、私の世代くらいからは庶民でも普通にナイフとフォークを使います。子供の頃から使っていれば、箸と同じように馴染むものです。鳥の胸肉のソテーなど、おそらく一番安い類いの料理だと思いますから(魚の切り身の方が高いですよネ)、「高級な食事でなくても、ナイフとフォークは使う」わけです。サイゼリヤのような安いメニューが並ぶファミレスでも、ナイフとフォークは普通に使いますよネ。

一方、音楽の「洋食」とも言えそうな「クラシック音楽」は、まだまだ「お上品扱い」なように感じます。聴こうと思えば身近に存在する音楽ですが、なぜか、ナイフとフォークのようにはなりません。しかも、トニック・サブドミナント・ドミナント、カデンツなど、音楽理論的に日本のポップスの基礎ともなっている存在なのに、「ベートーベン」とか聞くと「偉人の音楽」みたいにかしこまってしまうのは、何が原因なのだろうと思います。

洋食のナイフとフォークも、戦前・戦中時代の人々のように、使う機会が極端に少なければ、手に持て余して妙にかしこまってしまうでしょう。恐らく、クラシック音楽は現代の一般においても、聴く機会が極端に少ないので、身の丈の音楽として受け入れられないのでしょうネ。

作曲された当時はともかく、今は200円前後で100曲も聴けるご時世ですから、めちゃくちゃポピュラーな存在です。価格だけで考えれば、日本のポップスより格段に手に入れやすいはずです。

「でもクラシックは、聴き方がわからないから‥‥」と思う人もいるでしょうが、では、日本のポップスは誰かから聴き方を教わったのでしょうか? ‥‥聴いているうちに何となく、良い悪い、好き嫌い、かっこいい‥‥などの「自分なりの聴きどころ」「自分好み」を探していったのではないでしょうか。‥‥クラシックも同じプロセスを辿れば良いだけです。

ただ、クラシック好きの連中の中には、「自分はクラシックを聴いているから上級な人間だ」というタイプの輩が存在するのはたしかなので、そういう面倒な人間はスルーして、いいなと思った音楽をポップスやロックと同様にチョイスすれば良いだけです。「クラシックは上級だ」とか言っている人間に、「なぜ上級なのか説明して」と聞くとほとんどの人間が理路整然と明確に答えられないでしょうしネ。真にクラシック音楽の中にあるものを好きな人間は、「上級だから」なんて言わないものです。

私が「クラシック音楽」でオススメするのは、アマゾンの低価格コンピレーションシリーズです。200〜300円で99曲とか、コストパフォーマンス最強のコンテンツがズラリと並びます。

入門編のようなポピュラークラシックから、コンポーザーごとの曲集、ちょっと珍しいチョイスまで、多彩です。

とにかく何もわかんないから、コンピレーションを‥‥という人は、まずコレです。99曲の中には、必ず耳にしたことのある曲が含まれていて、親しみやすい構成になっています。

99 Must-Have Classic Gold 〜99曲で200円ナリ
99 Must-Have Classic Gold 2 〜99曲で300円ナリ


耳慣れた曲を狙い撃ちで聴きたい場合はコレ。

100 Must-Have Movie Classics 〜映画で使ったクラシックを集めて100曲で250円


作曲家別に聴きたい人も、安価に大量に聴けます。

100 Rachmaninoff Piano Favorites 〜ラフマニノフ(1900年代前期に活躍したピアニスト兼作曲家)が100曲で160円!!
50 Must-Have Beethoven Masterpieces 〜ベートーベンの50曲入りが250円
Claude Debussy - Essential Piano Classics 〜ドビュッシーのピアノ曲が83曲で160円!!
100 Must-Have Bach Masterpieces 〜バッハの100曲入りが250円!


楽器別や曲種別でも、安くいっぱい。

66 Must-Have Spanish Guitar Masterpieces 〜定番のギター曲が66曲
100 Must-Have Piano Concertos 〜ピアノ協奏曲が珍しいのも含めて100曲!


その他、250円以下でいっぱい聴けるシリーズ、クラシック以外も含めて、どかんと勢揃い。

250円以下のコンピレーション


クラシックといっても、ベートーベンやショパンだけでなく、まるでサントラのような猛々しい曲もいっぱいあるのです。‥‥まあ、クラシックとフィルムスコアは親戚のような関係ですから(クラシックの管弦楽法を学んだ人がサントラも手がけている事が多い)、当然といえば当然‥‥ですネ。


*何度も何度もいろんな場所で使われ続ける、オルフ作曲カルミナブラーナの「おお、運命の女神よ」。昔からオジー・オズボーンのライブのオープニングにも使われていましたネ。指揮者・演奏者によって様々に雰囲気が変わりますので、このYouTube以外の演奏も聴いてみるのがオススメです。

アマゾンの安く大量に聴けるシリーズとか、定額制のApple Musicとか、もはや音楽は「テレビで流れているものだけ」でなく、いろんな時代のいろんな国のいろんな音楽がフラットに聴けます。パソコンやスマホに割り込む宣伝では相変わらずの流行物ばかりでしょうが、ユーザ次第で色々な選択肢からのチョイスが可能です。

ファミレスに行って洋食を食らうのと同じく、スマホでクラシックを聴いてみるくらいで丁度良いかと思います。むやみにお上品扱いするよりは‥‥です。

流行を意識した大衆向けの音楽「だけ」を聴き続けるより、たまにはクラシックやジャズ、ワールドミュージックなどを聴いて、新たなインスピレーションを呼び起こすのも、映像制作者としては必要な事かも使れませんヨ。

ちなみに、以下は空戦ゲームのサントラです。クラシックの作曲法や管弦楽法と密接な繋がりがあるのがおわかりかと思います。しかし、このIL-2だけでなく、EAGamesなどの欧米ゲームのサントラはクオリティがメチャクチャ高いですよネ。マイケル・ジアッチーノとか、のちにハリウッド映画で頭角を表す作曲家が参加しているので、さもありなん‥‥ですが。


*私は「音楽」を感じさせるサントラが今でも好きです。メロディを持たない今風の音楽はたしかに「使いやすい」かも知れませんが、「観た後に、つい口から出る旋律」を持つ映画音楽が復活してほしいと思います。‥‥まあ、これは音楽を作る側だけでなく、使う側の問題、すなわち音楽にバックグラウンドを求める時点で、既に音楽は引き立て役にしかならないんですよネ。「ムジークドラマ」を、少しは意識すべきと考えています。映像を作る人間として、音楽負けしない映像を作りたいですもんネ。


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