アンドロメダ人気

最近、1980年頃のヤマトのプラモデルが再販されて、買ってもしょうがないな〜とか思いつつも、買ってしまいました。100円で売っていたシリーズで、今は210円で売ってます。子供の頃の記憶が疼くのでしょうか。

今、「さらばヤマト」を見返すと、中々にパンチが効いてて、見てて「ん〜?!」となる事も度々です。また、記憶ではインパクトの強い印象だった宇宙戦艦群も、実際の登場カット数はそれほどでもなく、子供心に随分「増強・補完」して見てたんだなぁ‥‥と思います。ビデオなんて無かった時代なので、映画館で1度きり見て、ずっと忘れないように反復しているうちに、どんどん「出来上がっていった」のでしょうネ。

作画・撮影なんかも、スケジュールが無かったのでしょうか、随分アラが目立ちますが、反面、今では3Dにしちゃうような大変な作画をこなしており、撮影でも奇麗なシーンがいくつもあります。テレサの洞窟のシーンは、透過光が画面作りの根本を成しており、白・黄色・グリーンの奇麗なグラデーションと軟調フィルタが、まさに神秘的な女性像を体現しています。同シーンの古代くんや真田さん(地上の人物)の色は、透過光のフレアが乗る事で微妙な色調を醸し出しております。「こういうシチュエーションのシーン、いつかやってみたいな」と感じましたネ。

子供時代、アンドロメダ(地球側の旗艦)は異様な人気を誇っており、みなでアンドロメダを描いたものです。あの複雑なディテールゆえ、上手く描けた子は一躍人気者になったほどです。

で、現代。いまでもアンドロメダは人気があるようで、ちまたにはプラモデルの作例がいっぱいあります。大型のアンドロメダも再販されておりますし、メカコレクションの小さいアンドロメダも再販されています。

大型のアンドロメダのほうは、ちょっとムックリした造形で、スマートな印象が消えているのが、ちょっと残念。発売当時、小学生だった私が、「こんなズングリしたのだったら、いいや」と、買えない事の理由付けにしていたのを、ふと思い出しました。

アンドロメダのデザインは、カラー的には、当時のアメリカ海軍のガルグレー&レドーム色と同じ、明るい配色です。また、2連の角張った波動砲のデザインは、どこか当時の最新鋭機F-14,F-15の二次元型エアインテークを想起させ、先進の「強いアメリカ」的な雰囲気を感じます。

ヤマトがそれこそ大和・武蔵だとしたら、アンドロメダはどこかアイオワ級的な直線ばったデザインで、「敗戦国色の濃厚な」旧ヤマトの作中にあって、暗黙のうちに強く語るものがあります。「戦勝国に吸収された敗戦国」の心情というか。‥‥デスラーと心情的に近しくなる表現が出てくるのも、「敗戦国同士」ゆえかも知れませんネ。

この頃までのアニメは、「敗戦のルサンチマン」が作品のルートになっている設定・ストーリーがよくあります。80年代に入って「うる星やつら」あたりでその影はほぼ消えたと思いますが、70年代(〜80年代初期)までの作品は、「父はまだ生きている」「母に会いたい」〜戦争孤児的な感情の流れを汲むものや、「国は負けたが、俺たちは負けてない」的な心情を根底に感じさせるものが、数多くありました。

もしかしたら、アンドロメダ人気は、作品の根底の感情からすれば、原作者としては苦みを感じるものかも知れませんネ。劇中では、最大の威容を誇って先陣をきるアンドロメダが、哀れにも全く無力で、ゴミ屑のように踏みつぶされる‥‥という描写で、「意図通り」の展開でしたが、子供たちの間ではデザインのかっこよさが優先され、アンドロメダの負けは「無かった事に」なっているという‥‥。

ヤマトシリーズのプラモを眺めて、単に「懐かしいプラモ」というよりは、デザインやカラーリングに色々な事を考えさせられる、オジサンになった私‥‥でした。

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