定番製品

前回書いたMDR-V6は、新製品を尻目に、長らく売り続けられている商品です。私はこういう類いの「流行りに流される事のない製品」は大好きで、アニメの作品群も願わくばそうあってほしいとも思います。

ヘッドフォンはロングランのモデルが結構あって、KOSSのPORTA PROとか、ソニーの一連のモニターヘッドフォンなど、旧製品であっても今でも入手可能な事がとても嬉しく、メーカーへの愛着・信頼にも繋がっています。楽器やステッドラーの製図用シャーペンなんかもそうですね。新製品をどんどん出して旧製品を廃していく事が、必ずしも「企業努力」とは言えない事もあるのです。

私は今、新しいタイプのアニメーション作品を作ろうとしていますが、それはハヤリとかどうでも良くて、むしろ「流行」という軽薄短小な扱いは避けたいとすら思っています。単にデジタルのポテンシャルとアナログ本来の高性能を引き出すスタンスが、結果的に「新しい取り組み」に見えるだけの事です。「これからは新しい作り方でやるべき」と流布するつもりもないですし、気概のある人とだけ作っていければ良いと思っています。ですから、今のアニメ作品の表現がベストだと思っている人々は、妙にCGにちょっかいを出すのではなく、意思をちゃんと貫いたほうが良い‥‥とは思います。安易にデジタルに頼って手抜きするんじゃなくてネ。優柔不断なのが、一番マズい状況を呼ぶよネ。

良い製品、良い技術は、継承していく事も大事だと思います。まあ、それがいつしか変質して、「マンネリという手抜き」になったらオシマイなんですが、ちゃんとメンテし続けて高いレベルを維持すれば、技術成立の年なんて、ハッキリ言ってどうでも良いです。むしろ、昔のまま変えないでくれ…とすら、思いますしネ。

生産現場・拠点を移動してコストを下げた事が、そのまま製品に性能低下として現れるのは、一番イタい事です。いち時期のベリンガーはそうだったと聞きますし、ベリンガーが今でも悪い印象があるのは、その時期のイメージがずっと尾を引いているからかも知れません。他のメーカー、他のジャンルでも、似たような事例は一杯あるでしょうネ。

結局、「古いは悪い」と言われがちな原因って、1つは販売・興行視野だけの転がし屋的発想、もう1つは製造・制作現場の「慣れ」が悪いベクトルに働いた「色々な意味での手抜き」に起因するものでしょう。手抜きしたくない人間も、「暗黙の総意」に強制的に飲み込まれていきますしネ。‥‥実は、築き上げた高い技術を、高いままに維持するのは、色々な側面で、非常に難しい事なんです。

でもまあ、その点、コンピューター関連は、新製品を出しやすい状況にあります。ぶっちゃけ、処理能力が全然足りないですからネ。ヘッドフォンや画具などに比べて、歴史が浅いゆえに、まだまだ伸びシロがあります。あと、50年くらいしないと、「もうこの辺で良いんじゃない?」と思うレベルには達しないような気もします。



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