指摘だけなら誰でも

指摘だけなら、ある程度のキャリアを有していれば、誰でもできます。

 

具体的な解決案を示してこそ、知見ある経験者のすべきこと。

 

しかしその具体的解決案も、お金の部分まで言及していなければ、机上の空論。どこかの誰かにお金を出してもらって‥‥とか、その時点で具体的ではなくなります。

 

だから、指摘は簡単だけど、具体的解決案は難しく、ツイッターでもそこらじゅうで「指摘だけ」で終わるのです。

 

 

 

具体的解決案‥‥と言っても、イッパツで解決するようなことは稀です。むしろ、段階的で何層にも重なって、ようやく解決の糸口が見えることのほうが多いです。

 

業界の単価制度の問題、低解像度制作から脱せない問題は、金言のような「ありがたいひとこと」で解決できるわけがないですが、解決を欲する側の人々も、「面倒なのはイヤなので、簡単に解決できるミラクルな方法」=「待っていれば誰かが解決してくれる」あり得ない夢を抱きがちです。

 

ゆえに、ツイッターなどのネット界隈は愚痴と指摘で終始するのみです。

 

指摘のみで終わる人は、「足で歩けば進む」程度の事しかツイートしないし、受け身の人は「出口はどこだ」と結果だけを手に入れたがるし、まあ‥‥進展せんよネ。

 

 

 

例えば、高解像度の4K。

 

アニメの制作現場が4K映像制作を可能にするためには‥‥という題目は、何段も前段階があります。

 

ギャラの問題? 制作機材環境の問題? ワークフローの問題?

 

それよりも前に、出発点の第一歩が必要です。

 

「4Kの絵はどういうものなのか」を何よりも絵を描く人間が知ることです。

 

現在の1.5Kの絵の内容を、キャンバス解像度を拡大して描いても、スッカスカなのです。内容空虚なら、お金の話までたどり着かないです。

 

4Kには4Kにふさわしい絵の密度と内容があることを、絵描きが知らずして、何がスタートしましょうや。

 

私が何度も繰り返し、「iPad ProとiMac 5Kで」とこのブログで書いているのは、4Kの絵のなんたるかを絵描きが自分の体感で知ることができるからです。

 

4K寸法で絵を描いても、2Kのモニタに映していたら、それはもはや2Kの絵でしかないです。絵はボケて不鮮明になります。だからiMac 5Kの5Kディスプレイが必要なのです。

 

iPad Proは4Kではないですが、12.9インチに2732x2048ピクセルを詰め込んだ解像度は、高密度を体感しながら絵を描けます。

 

*自分で描いた絵を、4Kでドットバイドットで肉眼で見れるのは、ホントに絶大です。店頭で見ても、それは自分の絵ではないから実感に乏しいのです。

*自分の部屋に置いてあって、日常茶飯事、自分の高解像度の絵を見続けることで得られる知見は、想像による指摘を遥かに凌駕します。

 

 

 

絵描きが「4Kでアニメを作るのなら、こういう絵を描くべきだ」としみじみ実感してこそ、まず第一歩がスタートします。

 

そして、「この絵を描くには、もはや旧体制の料金体系では無理がある」と強く認識することで、お金の話も仕切り直しができるようになります。

 

ですので、このブログでは何年も前から書き続けているのです。

 

絵描きが4Kで絵を描いて、4Kを目で見てみよう。

 

‥‥と。

 

まず、それができないことには、1ミリも前進しません。

 

2Kのアニメ制作現場で4Kを作ろうとしても無駄です。そんなことするくらいなら、スマートアップスケーリングに頼った方がマシ‥‥ですが、その場合は4Kの制作費は要求できないですよネ。2Kなんだから。

 

 

 

頭の中でいくら4Kを想像してもダメで、さらには、頭の中でしか考えてないことに指摘したところで空想に空想を重ねることにしかなりません。

 

そろそろ指摘で終わるの、ヤメない?

 

何の進展もないことは、ツイッターの歴史が証明してるでしょ。

 

結局は「指摘という名の憂さ晴らし」に終始してるんよ。

 

 

 

例えば、オープニングかエンディングだけでも、4Kで作ってみるとか。

 

例えば、4KHDRでドルビービジョン(PQ)のOPをプロモーションとして活用するよう、エグゼクティブ関連の人たちに働きかけるとか。

 

そのためには、前述したように「4Kの絵」をアニメーターや美術スタッフ、3DCGスタッフが、事前に心得ておく必要があります。止め絵の2〜3枚でも良いから、「これが4Kの絵です。これが動きます。」とプレゼンする必要があります。

 

誰かが‥‥ではなく、絵描き本人が‥‥です。

 

であるならば、何から開始したら良いか、映像業界で仕事しているのなら、想像できますよネ。

 

アニメ制作現場の慣習でズレてしまった意識を、絵作りと映像作りの根本へとリセットしましょう。絵を描く人々がまずは。

 

 

 

指摘するだけでは、現場は永遠に変わらないです。

 

‥‥いや、実際に行動しても、今の現場はもう変わらないのかも知れません。

 

今の現場が衰退して、新しいドクトリンの現場が台頭して、入れ替わるのかも知れませんネ。

 

ならば、言い方を変えて、新しい現場を作るために、指摘だけでなく具体案を実践していきましょう。

 

 

 

ちなみに‥‥

 

自分で「事を始める」場合、多くの場合、当座の必要経費は自腹、自分の持ち出しになります。

 

だ、か、ら。

 

「前に貸しておいて」、「後で還元する」のですヨ。

 

単なる「お人好し」にならないようにネ。

 

還元のメカニズムを意識して行動しましょう。

 

 


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