Life is Pain

世代や出生地に自分の人生や運命を転嫁するのは、優生思想や選民思想のバリエーションであり‥‥というのは、前回書いた通りです。実際、自分が上手くいかない現実を「あの時、バブルが弾けたから」「ロスジェネだから」と言い続ければ、ネガティブな伝家の宝刀の如く、本人の中では機能しますもんネ。でも、それじゃあ‥‥一生、そのままです。

 

なので、キャリアもタイムコードもゼロスタートを基本に。

 

妙なオフセットを設定せずに、潔くゼロスタートにすれば明快ですし、混乱も防げます。まさにタイムコードのようにネ。

 

 

 

人生裸一貫。ゼロスタート。気概としては良いです。

 

とは言うものの。

 

「自分はゼロからキャリアを積み上げた。だからゼロからだって出来るんだ。」と、誇りに思い過ぎるのも、それはそれで、危ういのです。

 

う〜ん。人生は難しいですネ。

 

何でもかんでも、自信をもって、全力で頑張れば、うまくいく‥‥わけでもないのです。

 

努力は必要ですけど、必ずすぐに報われるわけじゃあ、ないです。

 

 

 

人生には何度か、どうやっても抜け出せない、袋小路のような「難しい時期」があります。

 

世界の人、全てかどうかは知りませんが、少なくとも私はそんな時期が何度かありました。

 

やることなすこと上手くいかず、何もかも裏目に出るような時期。

 

まあ、ですから、自分ではどうにも左右できない何かがあるのではないか‥‥と、世代論や家系や、果ては遺伝子なんて持ち出して考えることもあるのでしょう。

 

 

 

おそらく、「両方」あるんでしょうね。

 

自分でどうにか変えていけることと、自分ではどうにも変えられないことが。

 

実際、私が、アジアの山奥の秘境で生まれ育ったら、アニメの作画もコンポジットも自分の仕事にはできなかったでしょう。

 

私が江戸時代に生まれてたら、テレビや劇場のアニメを作ることはできなかったでしょうし。

 

やはり時代や出生地の影響は受けます。

 

自分の努力ややる気で何でも解決できるなんて、思い込みが激しすぎます。

 

だからといって、現在の日本に生まれて、しかもアニメ会社や業界に属していて、自分の能力の至らなさを世代論・時代性に転嫁するのは、安易で残念な状態ですよネ。

 

 

 

自分が難しい時期にハマってしまったら。

 

抜け出すのは、過去に蓄積した何かと、現在の自分の足掻き、そうするうちに訪れる出会いでしょうネ。

 

「冷蔵庫の有り合わせで生きる」というネット記事を読みましたが、以前何かを買ってきて冷蔵庫に貯めといたからこそ、有り合わせもできるのです。

 

冷蔵庫は常時満タンにする必要はないですが、空っぽにならないように当座の食材を寄せ集める必要もあります。

 

 

 

痛みが耐えられるくらいまでに治まるには時間がかかります。

 

「ポジティブなら痛みなど感じない」なんてただのヤセ我慢です。

 

痛みが和らぐまで待つ間に、考える時間が生まれます。実はその時こそ、次のフェイズへ進むための、今までの自分がドロドロと溶けてサナギに変化する時間‥‥だと実感します。

 

なので、考える時間を、珍妙な優生思想や選民思想に浪費するのはもったいないのです。「自分は何々世代だから」と言いながらいつまでも傷口を指でつついてたら、カサブタが固まらないし、思考も停滞したままですよネ。

 

 

 

難しい時期。‥‥実は自分の裏側を知る機会でもあります。

 

当時はそんな「裏側を見て自己観察する」余裕なんてないですが、次回の「難しい時期」に直面した時に、多少は対処法が使えます。でもまあ、2回目も3回目も、別タイプの難しさなので、完全に対処することはできませんけどネ。

 

ですから、1番目の難しい時期は、20代までにとことんやっておくのが「いいはいい」のですが、そんな他人事みたいに言えるような軽い状況ではないですから、運命次第ではあります。40代以降にまとめて来るとヤバいとは思います。

 

 

 

痛いのは誰だって嫌ですけど‥‥。

 

Life is Pain。

 

Vaiさんの曲にもありましたネ。激しい曲が。

 

この曲を含むアルバムが出て、もう30年近くになるんですね。当時は私も20代。‥‥火に油を注ぐようなアルバムでしたネ。

*同アルバムの「Pig」のギターパートをコピってる人もYouTubeにいましたけど、よくやるなあ‥‥。私など、ハナから諦めましたもん。Vaiさん以外の他者が弾けるとは思ってなかったス。

 

 

 

人生、エスカレーターで最上階まで運んでくれるなんて、思っているほうが呑気です。

 

まあ、結局は、ものを生み出すような職業を選択する以上、産みの苦しみから逃れることはできず、どの道を選ぼうと、痛みは避けて通れない‥‥ということでしょう。

 

どうせ道を選ぶなら、行き止まりの道ではなく、次に繋がっていく道を選択したいものですネ。

 

 


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