夏のエアコン

夏が来れば思い出す、自分でエアコンを買って、自分で取り付けた、苦闘の日々。

 

エアコンの調子が悪いまま、だましだまし使っていたのが、とうとうダメになる一方で、業者さんに新しいエアコンを取り付けてもらうには部屋の内容を根本的に一掃してクリアな状態にしなければならず、進退極まっていました。

 

エアコン本体セットだけを買って、自分で取り付ける他、道は無し。

 

ネットが社会に浸透して久しい昨今、購入も回収も工事もネットでなんとかなるだろうと思いました。今から10年近く前の話です。

 

 

 

で、たしかに、なんとかなりました。

 

エアコンは3万円台くらいの型落ちモデル(実際の部屋の畳数よりも大きいもの)をネットで購入、古いエアコンは回収をネットで手配。

 

そのくらいならマウスとキーボードで簡単に手続き完了です。

 

工事を業者さんに頼むのなら、取り外しと取り付けの申し込みもマウスとキーボード操作だけでしょうが、今回のテーマは「業者さんを迎え入れることが実質不可能」な状態で、「自分で工事する」事です。

 

以後のマウスとキーボードの役目は、「どうやって取り外すか」、そして、「どうやって取り付けるか」をネットで調べることに変わりました。

 

ネットのある社会は便利な世の中で、様々な情報が手に入ります。それだけでも現代社会のスゴいことなんですが、当然のことながら、ノウハウは手に入らないので、「ぶっつけ本番」で工事に挑むことになりました。

 

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

 

大変だった、です。

 

取り付けのために購入した工具は2万円を超えました。

 

取り付け工事には1週間かけました。

 

そんなんだったら業者に‥‥というのは、前述の通り、もともとないのです。部屋を工事のためにクリアにできないからこその、自前の工事なのですから。

 

金をケチっての話ではなくて、部屋のいかんともしがたい状況ゆえ‥‥です。

 

 

 

工事説明書に準じた専用のトルクレンチ(バイク用は流用できません)、エア抜きの真空ポンプ、銅パイプのフレア加工の工具など、手にするのも初めてのものばかり。使い方に関しては、慎重にネットの記事を何度も確認しながらです。

 

*安い無メーカーのポンプを買うので精一杯でした。工具としての作りは危うい感じでしたけど、役目は果たしてくれました。日本のメーカーだと3万くらいはするので、さすがに買えんかったです。

 

 

バイクを自分でメンテしてたので、多少は応用が効きましたが、特に室外機とのホースの接続〜配管は、慎重に確認しつつ、ちょっとずつ作業を進めました。デリケートな銅パイプ、絶対にエア漏れが許されない適正な締め付けトルクによる接続など、思い出しただけでも身震いします。

 

エア抜きの原理そのものは、バイクのブレーキホースで何度も経験して知っておりましたが、真空ポンプを使うのは初めてでした。室内外循環用の新しい銅パイプの中にあるエアを取り除き、室外機に収められたフロン代替ガスで満たす作業は失敗は許されず、ベランダにMacBookを持ち出してネットを見ながら作業しました。

 

*私のような素人にとって、エアコン設置のハイライト(=最大の難関)は、やっぱり配管ですネ。銅パイプだけでなく、VVFケーブルとか、使ったことのない配線材ばかりで、配管を包帯みたいなので巻く作業も、プロの人の技術をしみじみと実感したものです。包帯と同じで、糊でくっついているんじゃなくて、ただ巻く時の圧力だけで固定してあるんですよネ。業者さんの巻き方は綺麗だもんなあ‥‥。

 

 

重い室内機を支えながらの作業も、思い出すだけで筋肉がプルプルします。なにせ、「部屋の状態をそのままで」作業したので、無理な体制を強いられたのです。エアコン周りのものを全部どかせば、もっと楽に作業できたでしょうけどネ。思えば、重量物をもろい石膏壁に取り付けるノウハウも、その時に学んだのです。

 

 

 

毎年、エアコンが正常に動作すると、ホッとします。ちゃんと冷却ガスが漏れず、機能している‥‥と。

 

そして、しみじみ思います。

 

 

エアコンの取り付けは、よほどの事情が無い限り、信用ある業者さんに頼みましょう。それが一番。

 

 

もう自分では、よほどの事情が無い限り、取り付け工事はしないです。技術も経験もおいつきません。初めてのぶっつけ本番でなんとかうまくいったのは、1週間も取り付けに時間をかけて(業者さんじゃありえないですよね)、必要な工具は購入をいとわなかったからです。

 

やはり技術は対価で支払うべきものですネ。

 

安心の技術となれば、なおさら。

 

 

 

夏の軽いトラウマなのです。

 

小さい頃、夏休みに、波の出るプールで溺れかけて、見ず知らずのお姉さんに手を引いてもらって助けられたことがありますが、それに及ぶくらいの恐怖。

 

うまくできたからよかったものの。

 

夏が来ると、エアコン取り付けの苦闘の日々を毎年思い出します。

 

「うまくいかなかったらどうしよう」‥‥という当時も恐怖感も込みで。

 

 


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