新時代のアニメーターが覚えるべき事柄

iPad Proを買ったからって、誰でも上手い絵を描けるわけじゃない‥‥のは、誰でもわかることですよネ。道具は手段。手段のおおもとは、人間の能力です。

 

ですので、CintiqやiPad Proを手にしても、アニメーターは紙作画と同じ技量がまず必要です。CintiqやiPadは技量獲得のショートカットや逃げ道ではないので、紙作画と全く同じだけ習熟の過程が必要です。

 

紙作画と同じ技術を獲得するのは、デフォルト=初期状態として必要です。大前提です。

 

その大前提からさらに、コンピュータならではの拡張技術を獲得してこそ、紙作画では持ち得ない価値が生まれます。

 

そのためには、まず、

 

トランスフォーム(位置や回転や拡大縮小)

ディストーションやデフォーム

パーティクル

フラクタルノイズ

 

‥‥の4つの要素を、「撮影」ではなく「作画」の技術として、「デジタル作画」と同時に習得するようにします。

 

この4つを使いこなせるようになるだけで、できることがかなり広がります。つまり、アニメーターの守備範囲・表現領域が拡張されるわけです。

 

 

 

日頃は「動きのタメ」とか言ってるアニメーターが、トランスフォームを使った途端に無頓着になってリニアのキーフレームでスルーするようでは、情けないのひとことに尽きます。

 

動きのツメ・タメを制御して、単なるトランスフォームの値を、アニメ作画の表現に昇華させましょう。

 

After Effectsでは、自在なカーブの制御で、いくらでもツメ・タメをコントロールできます。アニメーターが基本中の基本として拘りたい動きのツメ・タメは、ソフトウェアでも制御可能です。

 

そのためには、制御の方法やコツをマスターすることです。操作自体は簡単で、要は「自分の思った通りに動かせるまでネバれるか」です。

 

アニメーターは「動きを思い浮かべる」のが仕事です。

 

様々な動きの「思った通り」を想像できるのが、アニメーターの強みです。

 

撮影さんは画面ブレでウィグラーを多用しますが、アニメーター視点で言えば、ナンセンス。‥‥一番手軽に、画面のアクションを表現できる画面ブレを、なぜ自分で1フレームずつコントロールしないのか‥‥は、まさに工程の意識の差です。

*1フレームずつコントロール‥‥なんて時間がかかる‥‥とか思いがちですが、頭に動きが想像できていれば、制御は速くて確実で、ピッタリ演技にハマります。同じブレが何秒も続く場合は、loopOut()を使えば良いですしネ。

 

アニメーターがソフトウェアをいじった途端に、キーフレームの制御を野放しにするのは、単に制御に慣れていないからです。

 

であれば、慣れれば良いのです。

 

 

 

「デジタル作画」で従来の作画技術を継承するのは、基本を形成する上で必須でしょう。

 

そこにさらに、新たな技術要素を加えて、足し算ではなく掛け算の技術発展を目指すのです。

 

料理のトッピングではなく、料理法の掛け合わせです。

 

トッピングには限界がありありですが、料理法を組み合わせて掛け合わせるのなら、幅広い料理のバリエーションが生まれます。

 

ハイブリッドとは、パートタイムで交代することではなく、複数の要素の長所を活かすことです。

 

作画をハイブリッド化することによって、ペーパーレス環境の真の価値が創出できます。

 

 

 


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