64GB標準、128GBは仕事標準

家のiMac 5Kは、新発売当時に飛びついて買ったので、初期型も初期型です。なので、サイドカー(iPadの液タブ化)にも乗れず、メモリの上限は32GBです。

 

メモリ。ストレージではなく、メモリ=RAM。

 

32GBは、既に日頃使いでも、少なく感じます。

 

アニメ制作会社のマシンでは、32GBのメモリは「結構積んでます」的な認識かも知れませんが、もはや32GBは少ないほうです。64GBくらいを標準にしたい、「2020年の今」です。

 

MacもWindowsも、4Kのやや重めの内容のコンポジット作業では、32GBはギリギリです。

 

iMac 5K、次の更新で128GB実装可能にしてくれないかな‥‥。今は高くて買えない大容量メモリも、毎度のことで、やがて値段は小慣れます。16GBモジュール4つではなく、32GBモジュール4つが搭載可能になれば、将来的に増量することも可能です。

 

 

 

新型MacProは、お値段が凄くて金の話題ばかりで盛り上がりがちですが、仕様・スペックは「未来の映像制作なら、然もありなん」という内容です。

 

4KHDRの作業をしてみて、すぐ先の未来に、どんな制作環境が必要か、しみじみ実感しました。

 

64GBはそこそこ多い容量だと思ってましたが、4Kでカットアウトの仕事だと結構不安があります。2Dのアニメでも、64GBメモリも10コア20スレッドのCPUも常にフル稼動しています。

 

64GBが標準、128GBは仕事なら普通。

 

そんな時代はもう目の前ですネ。

 

4Kになってピクセル寸法が大きくなったぶん、メインメモリだけでなく、ビデオメモリも積み気味にしておくのが良いです。

 

 

 

一方、64bit化の段階で、既につまずいているアニメ業界の機材調達事情。

 

今までずっと、機材費にお金を回さず、Adobe製品もCS6のままだった集団は、次の大更新時期にとんでもない出費になると思います。

 

マシンもソフトウェアも周辺機器もインフラも仕切り直し。

 

10Gbpsのネットワーク、外部ディスクは40Gbpsの規格は普通に必要になりますのでThunderbolt3かUSB4は必須です。つまり、マシンとソフトを買い換えるだけでは、「近代化」は達成できません。ネットワーク機器やケーブル、周辺機器など、「総取っ替え」になります。一度に入れ替えなどしたら、1000万単位になるでしょう。

 

例えば、ムービーを再生するだけでも、4Kの映像をフレーム落ちせずに、猛烈な速度でデータを転送して再生できる必要があります。2K環境のままではあまりにも鈍速で、4K24pの安定したラッシュチェックなど不可能です。

 

圧縮しているHEVC/H.265は、実はデコードにマシンパワーを必要とします。圧縮画質でも良いから一時的にチェック‥‥と言っても、HEVCの再生自体が旧マシンだと難しい場合があります。ムービーの簡易再生だけでもつまずく要素が転がっています。

 

4Kのラッシュチェックを2KのH.264か高圧縮のH.265でおこなうわけにはいきませんから、ProRes4444やDNxHRの再生環境が必要になります。4Kの高品位ムービーを再生するということは、高速で大容量のディスクが必要になります。「じゃあ、SSDのRAIDだ」と思うわけですが、それだけではツメが甘いです。送り出し側と受け取り側が高速でも、通る道が狭かったら速度は出ません。ケーブルも新しく買うことになりますが、ケーブルの購入費用は思いもよらずジャブのように出費のダメージが積算されます。速いケーブルはお金も高いです。SSDにしても、SATAかM.2かで随分変わってきます。

 

ちなみに、作画関連は、4Kサイズでも、iPad Pro(まあ、iPadは4Kじゃないし)のクリスタで再生チェックできました。恐ろしくなるのは、コンポジット工程以降です。

 

 

 

2020年代は、

 

WW1の複葉機でもなく、

 

 

WW2の単葉引き込み脚のレシプロ機でもなく、

 

 

亜音速ジェットの時代になりましょう。

 

 

 

ジェット機なんて無粋だ‥‥なんて言わないで、複葉機、単葉レシプロ機、ジェット機、3機の共通点=「人間が操縦する」点に胸を躍らせましょうヨ。

 

人馬一体、マンマシン一体。道具は体の一部。

 

128GB時代に果敢に挑戦しましょう。

 

 

 

10年くらい前にも同じようなことを書いた覚えがあります。メモリ128GBとは書きませんでしたが、比喩として、ジェットの時代が来る‥‥と書きました。

 

その時は、まさか日本のアニメ業界の技術発達がここまで鈍化するとは思っていませんでした。まさかの大失速。

 

しかし、2010年代は技術が停滞した「おかげ」でむしろ技術内容が安定して、深夜アニメを量産できた‥‥とも言えます。夥しい作品数の量産体制を支えた姿は、まるで戦中の軍需産業に似ています。零戦が陳腐化しても終戦の年(1945年)の8月まで作り続けましたよネ。零戦は1万機以上も作ったそうですヨ。

 

とは言え、技術停滞の影響で、日本のアニメ業界の技術は総合的にどんどん陳腐化してしまい、4KやHDRなどの新時代の映像品質に対応できない現場だらけになりました。

 

加えて、量産を支えたことが影響して、もはや量産を基準としたお金や時間の感覚で満たされています。テレビアニメを作る以上、膨大な「それで作っちゃった」前例があるので、現場や環境の改善など見込めないですよね。CS6で作り続けていることが、判りやすく物語っています。CS6で作ってきたんだから、買い替えなどせずに、これからもそれで作ってよ。‥‥って言われておしまいです。

 

じゃあ、これからの未来は変えられないのか。‥‥そんなことはないですよネ。陳腐化した部分を挽回すれば良いだけです。「外的なきっかけ」は2020年代にいくらでもありますヨ。

 

まずは、機材の陳腐化をどのように、新しい映像フォーマットに適合するよう更新するか。

 

とにかく、8GBや16GBのマシンから、32〜64GBのマシンへと買い替えて、4〜6Kの絵を描いて動かしてみることです。

 

そうすれば、色々な運用上や作業環境上の問題点を実感できて、改善のアイデアやノウハウも蓄積できます。

 

 

 


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