夢の中にて

夢の中で、昔一緒に暮らしていた猫が出てきました。毎日の日課のようにその子(猫)のことは思い出しますが、夢にはたまにしか登場しません。

 

猫がベランダに出かかっていて、「外に出たら帰って来れなくなっちゃうよ」と抱えようと胴を掴むのですが、毛や骨格の感触とか内臓のモニュっとした感じとか、クネクネと「ええい、離せ」と逃れようとする筋力まで、随分とリアルに脳では覚えているんだな‥‥と、夢から覚めて思いました。

 

何だ。死んでいなくなっちゃったと思い込んでたけど、居たんじゃん。

 

‥‥と夢では思うわけです。そして、夢から覚めると、2020年の今の現実があります。

 

抱き上げた時の重さや、阻止されて不服そうな表情(=可愛いんだけど)とかも、リアルそのものでしたが、全部夢だった‥‥のねと、少し呆然とします。映像作品を見るのと違って、脳のビジョンって、妙にリアルなことがありますもんネ。質量とか感触とかも記憶しているからかな。

 

夢って、癒しなのか、残酷なのか、よくわからんですネ。

 

 

 

ツイッターのpandaniaさんの漫画が好きでついつい眺めて時間を忘れてしまいます。

 

最近のお気に入りはコレ。>https://twitter.com/pandania0/status/1201456241458810880/photo/1

 

子は鎹(かすがい)と言うけれど、猫も鎹だね。一緒に暮らしている人ならわかりますよネ。猫と暮らすと言うことは、猫を残しておけない‥‥ということですもんネ。

 

今の私は、鎹が外れたまま、ぷらんぷらんしたまま生きているように思うことがあります。

 

 

 

胸にぽっかり開いた穴‥‥と表現する人もおりましょう。

 

穴を塞ぐ存在を見つけよう‥‥と考える人もいましょう。

 

でも、私は「開いた穴は、無理に塞ぐ必要はない。開いたまま、生きて行けば良い。その子が生きた証なんだから。」と思うのです。

 

懐かしい感触を夢で思い出して、辛い時はあるけど、ずっと大きな穴を開けたまま生きて、いつか、私も死ぬのです。

 

 

 

私は20代の頃に、バイクで100km/hくらいで転倒して、左肩を痛めたことがあります。ちょうどプレステの攻殻のムービーを作っていた頃ですから、1996年ですかね。その時のことを思い出すと股間から背筋にかけて今でも寒くなります。‥‥死なないで良かったよ。

 

で、今の歳になって、左肩の「古傷」が痛むのですが、では、バイクなんかに乗らなければ良かったか?‥‥というと、そんな風には全く思わんです。むしろ、乗って良かったと思います。乗って色々な土地をプチ旅できたのは、何にも替えがたい自分の財産です。金はなかったけど、忘れえぬ風景の数々を、バイクのおかげで体験できました。

 

だから、昔バイクで転倒した影響で、今痛い? ‥‥それでいいよ。‥‥と思うのです。

 

猫も、です。私は犬と暮らしたことはないですが、おそらく犬も‥‥でしょうネ。

 

猫と暮らしている人の写真投稿を見ると、自分のことのように幸福感を感じるのは、その子(猫)と暮らしたからこそ‥‥です。猫らとは、言葉が通じないからこそ、むしろ、たくさんのことを通じ合ったと思ってます。

 

喪失して痛むことだって、その子の足跡なんだからさ。

 

 

 

「ペットロス」とか解ったようなクチを叩くのは嫌いです。

 

大事な何かを失えば、必ず喪失感に苛まれるんだから。

 

いちいち「ロス」なんて言葉で解ったような気になる必要はないです。喪失をどうしても受け止められないのだとしたら、それだけ存在が大きかった証です。無理に片付ける必要はないと、私は思いますけどネ。

 

 

 

その子が生きていた頃、ギリギリで2K(HD)のビデオカメラが登場して、最後の1年だけ2Kで撮影できました。撮影した当時は、1年だけでも撮れて良かったと思いましたが、少なくとも現在は、当時の録画を見返すテンションにはありません。

 

当時、犬好きのカントクに「撮っても、見返す気になる?」と聞かれたものですが、今は、カントクが「そう尋ねたキモチ」が何となくわかるようになりました。‥‥たしかに、鮮明であればあるほど、様々なディテールも呼び覚まされて、何とも辛いものですネ。

 

でも、それは今の私の年齢だからこそ。‥‥かも知れません。のちに、見返したい日が来るかも知れません。

 

今だったら、iPhoneで4K60pで撮れるんだから、もし一緒に暮らしているのなら、出来る限りの高画質で撮っておいても良いと思いますヨ。

 

まあ、撮らなくても、たまに夢で会える‥‥んでしょうけどネ。

 

 

 


関連する記事

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM