オリーブドラブ2

タミヤのアクリル塗料は、シンナー臭がしないのは良いのですが、ラインアップにムラがあって、色が存在しない場合は調色が必須です。

 

ソビエト戦車に使う「オリーブドラブ2」がないのは、昔からのナゾです。でもまあ、ソビエト戦車に「オリーブドラブ」というのも妙な感じですし、「ロシア戦車」に指定されているダークグリーンは暗過ぎる感じがしますし、陸上自衛隊ODを使うのも気が引けるしで、テキトーでも良いから調色することにしました。

 

今回のお題は、1/48のJS-2です。

 

豊富なWikiの写真から1枚。

 

*この「シロクマさん」の「432号車」は、まさにタミヤの1/48, および1/35のMMキットにあるヤツです。車体前面の「432」が無いなど、相違点もあるようですネ。

 

 

結構、緑ですネ。オリーブドラブ1の茶色がかった色ではないです。

 

ダークグリーンを明るくすれば、作れそうな感じです。なので、安易に、ダークグリーンXF61に、スカイグレイXF19をちょっとだけ加えました。お試しなので、目分量で計量せずに。

 

 

 

XF61は、今となっては懐かしい、大瓶時代のタミヤアクリルです。賞味期限を過ぎてる感があるので(瓶の中で色が妙に分離している)、早く消費するためにも今回多めに使いました。スカイグレイはアメリカ軍用機を作っていると多く使う色なので、ストックを使いました。

 

とりあえずは下地として塗ってみました。

 

 

前出のWikiの写真とは照明の条件が根本的に違う(室内のLED照明)のですが、肉眼で見ると模型実物はもう少し緑が強めです。

 

ただ、写真写りの雰囲気も混みで色彩を表現したいので、調色はもう少し緑の色味を強くしようかと思います。墨入れやウェザリングで彩度・明度(映像で言うとサチュレーションとブライトネスですネ)が落ちることも考慮して、損失分のマージンを含めておいたほうが良いですネ。

 

プレビュー.appで簡易調整しましたが、模型実物が下図くらいの写真写りになるように、再度塗料を調整します。

 

 

 

調整した画像の、キット奥の箱の色の変化を見ると、明るい黄緑方向にホワイトバランスが傾いた感じです。つまり、その傾きを、タミヤカラーの調色で表現すれば、屋外展示のソビエト戦車に似た基本色が作れそうです。

 

XF5のフラットグリーンと、XF21スカイを様子を見ながら足せば、上図のような色に変化するんじゃないかな、たぶん。

 

自分ながら意外ですが、日頃はRGBの世界に漬かっていても、塗料相手になると即座に水彩や油彩時代の勘が呼び戻されます。三つ子の魂百まで‥‥というか、10代まで経験は死ぬまで健在‥‥という感じですネ。

 

 

 

大体の割合をメモしておいて、後で調合の割合を整数化します。0.1グラム単位で計測可能なスケールでいつも調合してます。

 

例えば、ソビエト空軍時代のミグとかスホーイの銀って、「銀」の塗料の色とはかけ離れています。かと言って、フラットアルミやクロームシルバーとも違います。そんな時は、色を作ってしまえば良いのです。0.1グラム精度のスケールで測りながら。

 

*1グラム精度では、塗料の調合には大雑把過ぎます。0.1グラムモードのついている機種が良いです。

*ちなみに、タミヤアクリルの1瓶の内容量は、大体11.5〜12.0グラムです。調色するうちに知りました。

 

 

 

‥‥とは言うものの、私が今目指しているのは、「ベタ塗りをしない」絵画技法的アプローチなので、基本色を作ったからと言って、それをベタで塗ったりスプレーすることはないです。

 

隠蔽力の強弱によって色彩をコントロールする絵画的技法です。

 

色自体の隠蔽力の他に、水で希釈した場合とアクリル溶剤で希釈した場合、希釈の濃度によっても、結果は多彩に変化するので、単色に拘るのはある程度まで‥‥です。

 

タミヤアクリルの良いところは、アクリルの上にアクリルを上塗りしても「泣かない」(乾いた塗料が溶剤成分で溶け出さない)ところです。まさにアクリル絵具の手法が応用できて、故意に隠蔽力を不安定にして表情を出すことが可能です。

 

 

 

実際の塗料の色は厳密にはどんな状態だったか‥‥なんて言い出したら、いつまで経っても考証に明け暮れて、積んどくプラモが増えるだけですよネ。プラモキットを買うだけで作らずに死ぬんじゃ、モデラーではなくキットコレクターの人生です。

 

毎回調色する手間を削減するくらいのキモチで瓶詰めの塗料を考えて、実際に塗る際は、自分の思うように「プラモの表面にボックスアートを描く」くらいが、少なくとも私にはちょうど良いココロのテンションです。

 

子供の頃に戻って‥‥とはいかないまでも、達人モデラーの作例に似せないと作る意味がないなんて思わないで、もっと気楽に作りたいものですネ。

 

 


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