正月は休む。動く。

今年の年末年始は、久々に休めそうです。何年ぶりだろうか。

 

なので、たっぷり休む。‥‥と言いたいところですが、休むけど、動きもします。

 

やりたいことがやまほどあるので、家で何もせずに‥‥とか、勿体なくて。

 

2020年だから‥‥というわけではないですが、何か、自分の後半の仕事人生を方向づけるような気もしてます。一年の計は元旦にあり‥‥というよりは、十年の計は‥‥と言うべきでしょうかね。

 

2020年代の、10年計画。

 

テクノロジーが味方してくれるのは、とても心強いです。未来の心配事よりも、未来の希望のほうが遥かに上回ります。だって、やりようはいくらでもありますもん。

 

 

 

4KでHDRでアニメを作っていると、今はしみじみ、1996年に似ているなあ‥‥と思います。

 

新しいことだらけで混乱の極みともいえますが、同時に、至る所に可能性がゴロゴロ転がっていて、何から拾おうか迷うくらいです。拾いきれない、抱えきれないことで混乱するくらいです。

 

一方、従来の枠組み、従来のテリトリー、従来の権益を守りたい人は、未来になればなるほど、どんどん責め立てられましょう。手のうちから、1つ1つ、手放さなければならないことが増え、抱えていたものが減って、自分の意思とは反して、手ぶらになっていく恐怖を味わうことになります。

 

 

 

どうやって未来の技術に対抗するか‥‥なんて、「対抗」の思想ではなく、ストレートにシンプルに「活用」すれば、様々な方角に道は開けます。

 

 

 

作画が、「コンポジット作業」=アニメの撮影のテリトリーに深く入りこんでいくのは、アニメーターがアニメーションのドローソフトを使い始めれば自然と発生することです。

 

ペンタブを使うということは、何よりも「ソフト」「App」を使うということですから、Appの横並び上でドローソフト、コンポジットソフトが存在すれば、今まで線画の動きだけでなくタイムシートやレイアウトも描いて(書いて)きたアニメーターが、何もせず指を加えて大人しくしているはずがないです。「デジタルで2原の仕事、募集してます」みたいな現在の状況にべったりのアニメーターならともかく、絵を描いて動かして自分の未来を切り開こうとするアニメーターなら、「作画専用ソフトの制限エリア内」に留らず、もっと表現が多彩かつ合理的な方法論へと進んでいくはずです。

 

前世紀末期、かつて私がPhotoshopやAfter Effectsを仕事で扱うようになって、作画限定ではなく、アニメーションの総合技術の扉を開いたのと同じように、今世紀20年代において、iPadもCintiqもクリスタもAdobe CCもProcreateもごく普通に身近にあるアニメーターが、新世代の技術環境を活かして新しい方法論を実践した‥‥としても、誰にも止められません。

 

まさか、

アニメーターは、線画オンリーで制限。カメラワークやエフェクトなどのコンポジット禁止。

‥‥なんて制限をかけるわけにはいかないですよネ。そんなことでテリトリーや権益を守ろうとする制作集団は、時代の流れで隅っこに流され次第に淘汰されていく哀れな集団と言えます。

 

 

 

4KもHDRも、やがて皆が扱えるようになって、標準技術になっていきます。

 

「皆が扱える」の「皆」とは「淘汰を生き残った人たち」であり、廃業する人も出てくることでしょう。2005年前後の「デジタルアニメーション」転換期と同じことが、2020年代にはもっと大規模に発生します。これは予測ではなくて、5+5は10、12-4+13は21‥‥みたいな簡単な演算の話です。

 

アニメ制作スタッフ人口の多い、団塊ジュニアが初老に達するタイミングと同じくして、4KやHDRなどの新しい技術クオリティの波が押し寄せるのは、まるで「最初から計画された運命」かのようです。「時代の宿命」はまさにそのタイミングで自然淘汰を仕掛けてくるのでしょう。

 

 

 

今年の正月は、2020年代をどう生きていくか、自分の思考の節目にしても良いと思います。

 

特にアニメーターは、今までの状況と決別する「心の元年」にしても良いんじゃないでしょうか。

 

今までのままじゃダメなの?‥‥と言いたい人もいるでしょうが、逆に聞くと、今までのままで言いの?‥‥です。都合よく、ブラックな部分だけ取り除いて、他は今までと変わらないままが良い‥‥なんて、簡単な物理計算でありえないです。基盤が大きく転換するからこその「ブラックからの脱出」です。

 

 

 

今や、iPadとiOSがあるだけでも、絵はすぐに描けて、ネットでつながります。

 

クローズドな紙の作画環境の中だけで生きてきた自分を変え、新しいことにチャレンジするには、もってこいの節目と言えます。

 

せっかく、絵が描けて、しかもそれを仕事にしてお金を稼いできたんだもん。その状況と能力を活かさないでどうする。

 

自分の行動次第で、自分の能力は生きも死にもしましょう。

 

金銭的に「やられっぱなし」だったアニメーターは、2020年代こそ、扉の鍵を見つけて、狭く苦しいアニメ業界の閉ざされた扉を開け、扉の向こうへと踏み出しても良いのでは?

 

 

 

正月は休める期間でもありましょうが、自分なりのビジョンを求めて動くことも可能な期間でもあります。

 

絵を描く行為が、作画机と紙に縛られていれば、正月に絵を描く気にはならないでしょうが、コタツでもiPadなら色付きの絵まで描けます。

 

今はiPadが存在する時代です。iPadが存在しなかった1999年の年末・2000年の年始ではないです。

 

 

 

 

2020年のお正月。

 

2000年の正月にはiPadは無かった。

 

2010年の正月には絵が描けるiPadは無かった。(スポンジみたいなペンはありましたが、仕事としては論外でしたネ)

 

2020年の正月には、絵の描けるiPadがあり、クラウドも当たり前のように身近にある。有線で繋がなくても、iPadとApple Pencilの2つがあれば、そのまま売り物になる絵が描ける。

 

2020年は、2000年でも、2010年でもないことを、しっかりを実感して、2020年代の幕開けを迎えたいと思います。

 

 


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