時代ならではの育ち方

自分はこうして育って来たんだから、あなたたちも同じく‥‥は、実は恐ろしく誤った考え方なのかも知れません。

 

時代の様々な要素を考慮して、コンピュータとネットワークが発達した今であれば、今ならではの育ち方があると思います。

 

そうしたことを度外視し続けているのが、日本のアニメ業界の作画界隈と言えるでしょう。

 

カットアウトに開眼して、2000年代から(私が本格開始したのは2004年前後でした)習得を開始していれば、もしかしたら、今頃日本は欧米に負けないカットアウト技術を有し、従来&新世代の両方のアニメ制作技術を駆使できる国になっていた‥‥かも知れませんネ。

 

虚しい、IF‥‥ですが。

 

辞めなくてよかった若い人も沢山居たでしょうね。

 

 

 

もうさ。

 

1960〜70年代生まれの人間は、「自分たちはこうして育った」的な考えは捨てようよ。少なくとも、若い人々に押し付けるのはやめようよ。

 

仕事をし始めた1980年代はもちろん、90年代だって、ネットもパソコンも今のようには普及してなかったんだから、「2020年代と1980〜90年代の大きな差」を棚上げするのは止めましょうよ。

 

もちろん、画力の向上にショートカットはなしです。上手下手は本人の才能そのものです。

 

しかし、その才能を活かす場面は、2020年代なりの状況を作っていきませんか。

 

私らは既に取り組んでいますが、皆さんもどうでしょう。

 

 

 

紙の時代も終わらせましょう。

 

紙はこの先、発展の伸びしろがありません。

 

「昔ながらのアニメの作り方を保存する」というのなら良いですが、この先に発展していこうとするのなら、紙はナンセンスです。

 

紙は物理的な解像度が足りません。400dpiで紙の繊維を克明にスキャンしても絵は細かくなりません。

 

俺たち私たちは紙で育った。‥‥それはそれで良いです。でも、それを若い人間に何年も十何年も押し付けてはダメです。

 

もし、若い人間の絵の上手さを育てたいのなら、iPad Proのようなデバイスでどんどん絵を描いてもらうことで、上達してもらいましょうよ。

 

iPad Proのポテンシャルをよく知りもしない年長の人間が、紙だけを若い人間の「上達の伸びしろ」として限定するのは、意識的に禁忌とすべきです。自分たちの体験していないツールや方法論を「くだらないもの」として評価を下すのは、決して尊敬できる態度ではないです。

 

「紙だけ」「紙に縛る」のを考え直して、明らかに未来の本命ツールであるCintiqやiPadをツールに加えて、絵や動きの色々を覚えてもらうように、年長者がアクションするのが良いです。少なくとも私はそう思います。

 

 

 

自分たちの杵柄を、若い人間に押し付けるな。

 

絵の上手さ、動きのかっこよさ、表現の美しさそのもので、老いも若きも、男も女も、国境も越えて、豊かに交流しましょう。学び合いましょう。

 

紙時代の武勇伝は、酒の肴にして、同世代で楽しく話しましょう。私だって、紙の時代には愛着はあります。

 

他者に押し付けないからこそ、自分たちの時代特有のテクノロジーは美しい記憶になる‥‥と思うのです。

 

未来を皆で志向したい‥‥ですネ。

 

 


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