時代の節目

セブン「1000店閉店、移転」‥‥の記事を最近読みました。

 

セブン「1000店閉店、移転」はドミナント戦略の限界か

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1910/16/news032.html

 

記事文中の‥‥

 

このビジネスモデルが高度経済成長期につくられたことからも分かるように、これらのハッピーはすべて「人口が増え続ける」ことが前提となっている。ひとたび社会が人口減少へ転じれば当然、ガラガラと音を立てて壊れて、不幸な人たちを量産していくのだ。

 

‥‥という部分は、まさに私も日々感じるところです。

 

団塊世代、団塊ジュニア世代が、どんどん加齢し、お金の使い方に少なからず変化が生じ、今までの商業・産業に影響が出ていることは、日々ニュースをチェックしていなくても、道を歩いたり自動車で走るたびに間接的に感じます。夜の道は、24時間店舗の灯りが少なくなり、10〜20年前と比べて、暗くなったと実感します。

 

XXの若者離れ‥‥という論調も、半分くらいは「単に若者の人口減少」「経済ピークの衰退」によるものだと思います。若者の興味が離れた云々を言う前に、絶対数の減少、そして経済の低調化によって購買意欲が削がれていることも、全てとは言わないまでも、大きな原因だと感じるのです。

 

あれだけ酷い戦争があって、戦中は男も女も我慢して、その反動ゆえの戦後のベビーブーム‥‥となれば、色々な産業と商業が盛んにもなりましょう。その好調が永遠に続くわけもなかった‥‥と今は冷静に思えます。

 

 

 

日本のアニメ、特にテレビ枠って、この先、どうなるんでしょうね。深夜まで追い詰められた後は、どこに行き先があるんでしょう。これから20年、40年、60年と、深夜枠で生き残っていくのでしょうか。

 

アニメ業界のビジネスモデルもいわゆるドミナント戦略、特に近年は萌えキャラ好みの層へのドミナント戦略に傾倒し過ぎて、過去の様々なジャンルを廃れさせてしまった感があります。萌えキャラにあらずんばアニメにあらず‥‥みたいな風潮が2010年代を席巻しましたよネ。

*私は「ドミナント」と聞くと、トニック、サブドミナントと続いてしまうのですが、意味的には「有力な」とか「支配的な」を意味するらしいです。

 

もはや、深夜にハウス名作劇場を放送するわけにもいかんでしょう。あしたのジョーのハングリーな世界観に共感する世代は、この先、もっと減ることでしょう。少年が謎の美女と宇宙の星々を旅するような素朴なストーリーを、誰が作り、誰が見るのか。

 

ただひたすら、「性の欲望」にうっすら関連付けつつ、地上波OKのような作品を、深夜枠で作り続けるのか。

 

団塊ジュニア世代のアニメスタッフの引退が始まる2020〜2030年代に、アニメの制作事情も大きく変化して、新しい姿に変わり始めるように思えます。

 

どこかのツイートで見かけましたが(なので情報の信憑性はそこそこで)、アニメを学校で専攻しても、実際にアニメ業界に就職するのは1割‥‥というのも目にしました。アニメ業界の、特にアニメーターへの報酬額の低さは、今や世間に知れ渡るところですから、世間で報道される「アニメ産業の好調」はアニメ制作現場からすれば「製作サイド」の一人歩き・一人勝ちのようなもので、衣のつかない「制作」現場は今後どんどん衰退するようにも思えます。

 

好材料‥‥ないですよねえ。製作ではなく、制作サイドは。

 

制作が難しくなれば、製作も頓挫します。花火はどんなに明るく輝いても、火薬が燃え尽きれば、さっきの輝きが嘘のように静まって消えます。現在の明るさは、未来の明るさを、何ら担保しません。

 

 

 

セブンの1000店閉店移転は、日本の産業の、アニメ産業も無縁ではない、「これからの日本」を暗示しているように思えます。

 

人口バブルも、経済バブルも、そしてアニメのバブルも、はじけて消滅するのが摂理なのだとしたら、「もし団塊ジュニアジュニアの層が生まれていれば、今の日本みたいにはならなかっただろう」なんてIF分岐を考えるだけ虚しいです。膨らみ続ける何かは、結局はどこかで破裂してリセットされるのでしょうかね?

 

業界みんなで生き残ろう!‥‥なんてことは、みんなそれぞれの独自の事情を抱えているので、物理的に実践不可能でしょう。廃業するもの、生き残るもの、生まれ変わるもの、それぞれの未来が2020年代以降にやってくるのでしょうね。

 

団塊ジュニアに依存するのとは、別の考えを実践しないと。

 

団塊も、団塊ジュニアも、やがて社会の表舞台から姿を消すのです。

 

実は、団塊ジュニア向け商売から離れることが、本当の意味での「戦後の終わり」なのかも知れないですネ。

 

 

 


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