Amazon Music HDとApple Musicの差

表題の通りですが、Amazon Music HD(UHDではなくHDのほう)とApple Musicの差は、Amazon Musicの「HD音質」ならば、僅差です。おそらく、CDを所有していてCDの音質を記憶している、実際の生の楽器の音を知っている‥‥というくらいでないと、AmazonのCD相当のHD音質と、AppleのAACの差は中々聴き分けにくいとは思います。

 

でも、逆に言えば、聴き分けるポイントが判っていれば、聴き分けられる音の差は確実にあります。

 

例えば、アル・ディ・メオラの「Two to Tango」という、ピアノとギターの曲。

 

 

ディメオラのスチール弦の鋭さ、チック・コリア(だと思うんだけど)のピアノのハンマーのギラッとした質感に差が出ています。

 

私はこの「Two to Tango」を収録したCDを二回買っていまして、ロスレスでiTunesに取り込んで聴いていましたが、最近はApple Musicでも提供されているのでAACの圧縮した音=「ロッシー圧縮音質」で聴いて「AACの音に不満も感じず、AACに耳が慣れて」いました。

 

AACの256Kbpsの音は、相当音質が高くて、気にもならずに数年聴いていました。

 

しかし、改めてAmazon Music HDで「Two to Tango」をCD相当のロスレスの音質で聴くと、Apple Musicに染まる前に聴いていた自己所有のCDの音質を改めて思い出しました。

 

ギターやピアノの質感だけでなく、音と音の「間」に透明感や艶があるんですよネ。

 

「透明感」「質感」「艶」という言葉でしか表現できないのがもどかしいですし、音楽好きでなければ気にも止めない僅差ではあるのですが、確実に差はあります。些細な曇りや濁りが出ているのがAAC‥‥で、まあ、全然気にならないレベルなんですが、比較して聴くとAmazonのHD音質は「そうだ、CDは確かにこんな音をしていた」と思い出せる高音質です。

 

「Two To Tango」はそれこそ中学校の頃から聴いているので(当時はFMのエアチェックでしたが)、弦のビビリや運指の際のフィンガーノイズまで記憶しています。CDを買ってからは、よりクリアにマスターテープの音に近い臨場感で聴いていました。

 

iTunesは「ロスレス圧縮」の取り込みが可能ですが(私の所有するCDはほとんどをロスレスでデータ化してあります)、Apple Musicで提供しているのはあくまでロッシーなAAC圧縮の音です。

 

その音質の差を気にするよりも、iPhoneやiPadでどこでもいつでも聴けることに喜んでいましたが、これからは良い音で聴ける「選択肢」が増える‥‥ということですネ。音楽好きの私にとっては、嬉しいことです。

 

 

 

ちなみに、96kHZは原曲を知らなくても、その差がわかるほど「ニュアンス描写が、超がつくほど高詳細」です。まさにウルトラハイディフィニション(デンシティとも)=UHDですネ。ぜひ、1〜2万円くらいのソニーかAKGあたりのヘッドフォンで聴いてみてください。

 

生粋の96kHZ制作の音源がもっと増えるのを期待してます。プレイヤーの方々は、ぜひハイレゾでご自身の生演奏を、愛用の楽器で収録して残して欲しいです。

 

4KHDRと同じで、音楽にハイレゾなんて不要と言う人もいますが、それは表現次第です。作る楽曲次第、ニーズ次第とも言えます。

 

さらにちなみに、「SD」と称している旧来のMP3の圧縮音質と、HDそしてUHDの音質の差は歴然です。MP3だって高めのビットレートなら決して汚い音質ではないですが、何か「風邪をひいたような音質」なんですよネ。MP3が塩素混じりのプールの水だとすれば、HDは清流の水、UHDはさらに磨かれた自然の美味しい水‥‥みたいな感じです。

 

 

 

ハイレゾ。ハイディフィニション。

 

人の作り出した何かを、できるだけ損失なく届ける技術なのに、一部の「デジタル嫌い」の人々は、大きな勘違いをしていると思われます。単に「自分が小さい頃、若い頃に馴染んだテクノロジーへのノスタルジー」に支配されている人も相当存在するでしょう。

 

アニメも同じ。

 

アニメのテレビシリーズは、実はあまり高解像度では制作していなくて、「手描き」を標榜するわりに、その手描きのニュアンスを多く損失する方法で今でも作り続けています。線のニュアンスを二値化でフラット化して、1280pxあたりから2Kへアップコンする映像制作において、「何が手描きの良さ」なのか、単に内情を知らないイメージだけで語るファンの方々は多いように思います。

 

アナログ(デジタルデータ化していない何か)を使い続けている結構多くの人々は、実はあまり、アナログデータの成り立ちや特性を理解しておらず、逆に惰性で粗末にアナログ媒体を扱うことすらあります。本当にアナログ組成を大事に考えてデジタルデータ化するのなら、今のアニメ業界の運用方法は不適切なことだらけです。

 

紙のニュアンスを大切にする‥‥と宣うなら、150dpiでスキャンしてちゃダメでしょ。実は、紙を使い続ける理由は、「その方法しか円滑に運用できる方法がない」だけで、決して紙の成果物のニュアンスを第一に考えているわけではないです。

 

 

 

私は昔のアナログテープの音源を96kHZや192kHZで聴いてみたいと思います。同じく、昔のフィルム作品はどんどん5K(4Kにダウンコンされますが)とHDRでフィルムをキャプチャし直して頂いて、2KとRec.709の狭い領域に閉じ込められていたフィルムのチカラが解放され、4KHDR時代の「恵み」として鑑賞したいと思います。

 

昔のテープもフィルムも、新しい技術によって新しい感動が生まれます。

 

今作る「コンピュータのデータ」基盤の作品も、モロにそのデータのスペックが完成物の品質に反映されます。

 

4KHDR時代、ハイレゾ時代になってこそ、作り手が受け手に本当に感じて欲しかった、表現と質感の数々が届けられると感じます。

 

 

 

実のところ、ハイレゾ音源ってどうなのかな、良いものかな、嬉しいものなのかな‥‥と半信半疑でしたが、実感として判りました。

 

何がなんでも‥‥というほどではないですが、ハイレゾに越したことはないです。特にヘッドフォンで聴くなら、音質は「良いほうが良い」です。

 

どうせ聴くのなら、良い音質で。

 

まあ、シンプルな理由ですよネ。

 

 

 

 

 


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