今だから、aerender

マシンの性能が20年前に逆戻りしたかのような、4KHDRの映像制作。After Effectsのレンダリング速度も、まるで20年前の感覚です。

 

であれば、マシンを運用する方法も、20年前を思い出せばよろしいです。After Effectsをいくつも新規で買わなくても、After Effectsのレンダリングは可能‥‥なのは、さすがに同業者なら知っていますよネ。

 

After Effectsのレンダリングエンジン。レンダリングだけを実行する「首なし」After Effectsです。

 

 

 

そして、もれなく付属する、aerender。

 

ターミナルのコマンドでAfter Effectsのレンダリングをバックグラウンドで実行します。

 

 

 

前回、あっけなくaerenderのテストランが成功したので、今度は「もっと気軽に使える」ように、aerenderを「alias」コマンドで「aer」の三文字だけで簡単に呼び出せるようにします。

 

alias aer='/Applications/Adobe¥ After¥ Effects¥ CC¥ 2018/aerender -project '

 

有効期限はターミナルのセッションに限られるので、永続的に使いたい場合は設定ファイルをviで編集しますが、まずはそこまでしなくても、この一文だけでも便利に使えます。

 

aliasで設定した後は、

 

aer AEPのPOSIXパス(スラッシュ区切りのUNIXのパス〜いちいち書かなくてもシェルのウィンドウにドロップすればOK)

 

‥‥と、「aer」コマンドとファイルパスとリターンキーだけで、AEPファイル内にある有効なレンダーキューを、バックグラウンドでレンダリングしてくれる‥‥ようです。まだ使い始めなので、わたし的には様子見で、言い切るのは避けますが。

 

「フォルダを監視」より楽ですネ。いちいちファイルの収集(プロジェクトファイルの別名保存)をしなくて済みますし、すぐ傍にあるマシンなら監視フォルダを設定するより手軽な場面も多いと思います。

 

 

 

ちなみに、/usr/local/bin/にシンボリックリンクを置く方法は、それだけだとダメでした。aerenderは、同階層のAfter Effects.appのパッケージ内を参照しているらしく、「unable to find after effects application at file」とのことです。

 

なので、毎回すぐにaerenderをシェルで使えるようにする=aliasを毎回設定するのが面倒な場合は、先述の通り、設定ファイル「.bashrc」を自分のホームフォルダ(~/)に作成し、「.bash_profile」も設定し、「.bashrc」に「alias」コマンドを書き込んでおきます。

 

After Effectsが新しくなったら、設定し直しですが、一番簡単な方法です。

 

 

 

このaerenderを発展させれば、より自分流に融通の利く「レンダリングエンジン&監視フォルダ」が自作できるでしょう。

 

AppleScriptでもAdobe Scriptでも、「アイドル」「スケジュールタスク」といった常駐型のスクリプトプログラムが作れますので、After Effectsが提供する「フォルダを監視」よりも使いやすい「自動レンダリング」システムが作れると思います。

 

以前、aerenderではないですが、Adobe ScriptとAfter Effectsを使って、常駐型の「自動レンダリング」システムを作ったことがあります。Macでは書き出せないWindowsだけのコーデックを変換出力するために、一線を退いたWindowsマシンを活用して「コーデック変換サーバ」のようにして使っていました。Webサーバ(ApacheとPHP)とデータベースと連携して、Webブラウザで変換出力の状況が確認できるようにしていました。

 

aerenderを使えば、もっと気楽に数時間で「自分だけのフォルダ監視システム」が作れます。

 

でもまあ、まずは、シェルでaerenderをちゃちゃっと活用して、「マシンの相対劣化」に対抗しましょう。2014年の旧型Mac Proも、まだまだ使い道はありますヨ。

 

 

 

4KHDRへと時代が進むことで、また、レンダリングに時間がかかる時代がやってきますが、絶好の「仕切り直しの機会」と捉えるべきです。

 

何十年も異常な料金で請け負っていた作画の工程に、ようやくメスを入れられる絶好のチャンスでもあります。作画の人間が、コンピュータを使いこなすことによって、「紙と鉛筆」による「買い叩かれ」から抜け出す機運も生み出すことが可能です。

 

古いシステムは、古い料金形態から抜け出すことは難しいです。‥‥だって、今まで、それで「やってきちゃった」から。

 

ものごとを局所的に限定的に見ていると、2020年代の大きな変化に気がつかず、自ら辛酸を舐める状況へと落ちていくでしょう。2010年代の10年間の常識は、2020年代には通用しません。ピクセル寸法1つとってもネ。

 

常識の変化を、うまく活用できなければ、何のための年長者・ベテランなのか。ベテランは古い殻に閉じこもるのではなく、むしろ、新しい方法を実践していくべきです。一番、発言力のある人間が、日和って後ろ向きでどうすんの?

 

 

 

新しい技術基盤の、新しいシステムは、新しい料金形態ありきで仕切り直すことができます。

 

新たなキモチで、コンピュータを「新しく使いこなし」ましょう。

 

 

 

 


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