年間ライセンス。

昨日、遅ればせながら、iOS版のClip Studio Paint EX(つまり、iOSクリスタのフル版)を年間ライセンス割引に切り替えました。

 

もうiOSの定番ソフトにしても良いと思ったので。

 

ちなみに、自腹で購入した自宅用です。個人仕事用のアカウントで買いました。

 

 

 

ファミリー共有ってどうだったかな?‥‥と思って検索したら、別の話題の「サブスクリプションはキツいので買取で」とか、「Apple  IDの縛りは面倒。TVPaintのほうは切り替えやすい」とか、色々な意見がセルシス本家のQ&Aに書き込まれているのが検索にヒットして、アニメ業界の状況や意識を改めて垣間見た次第です。

 

前から書いてますが、クリスタは相当安価な価格設定ですヨ。プロ用のドローソフトとしては。

 

クリスタのフルバージョンのEXは、iOS版で年間7800円です。大まかに1年8千円として、10年で8万円。20年で16万円。

 

一方、TVPaintのProバージョンは1250ユーロ。1ライセンス16万円です。

 

つまり、iOS版の20年分の使用料と、TVPaintの現バージョン使用権買取は同じ値段です。

 

両方ともフラッグシップのバージョンですが、かなりの開きがありますよネ。

 

iOS版のクリスタを頑なに「高い高い」という人は、どういう計算で、高い・安い‥‥の試算をしているんだろうか。

 

これから絵を描き続けて商売する際に、クリスタの年額7800円は、本当に法外に高い価格設定でしょうかネ。‥‥私は、散々ソフトやハードに自腹を割いてきたので、クリスタは天国並みに安く感じます。CS時代のAdobeのAfter EffectsやPhotoshopを購入して更新し続けるのにどれだけお金を貢いできたか、クリスタなど及びもしないほどの金額の高さ・多さでした。

 

Procreateに至っては、本当に1200円で使用権買取で良いのか、安過ぎるほどコワいものはないとすら思います。

 

 

 

おそらく、クリスタは当人のiPadで使うので自前(自腹)、TVPaintは会社に席を借りるがゆえに会社持ちなので出費はゼロ‥‥という、かなり状況の異なる設定での金銭感覚だと思われます。

 

クリスタを自腹で買った人は多いと思いますけど、TVPaintのプロ版16万円をクリスタと同じように皆さん自腹で買ってるんでしょうかね‥‥? どうなんでしょう? その辺。

 

クリスタはサブスクリプションが高いと叩かれる一方で、TVPaintってなぜ叩かれにくいんでしょうネ。その辺は、単純に不思議です。

 

クリスタは仕事で使うソフトウェアとしては、冗談のように安いです。もしクリスタが業務用として「高い」というならば、他の業種の業務用ソフトウェアの価格を知って、腰を抜かしてほしいです。(まあ、他の業種は、フリーランスで支える業態ではないので、ソフトウェアは会社が購入することがほとんどでしょうけど)

 

 

 

また、Apple IDとの紐付けも、自分所有のマシンは自分のID、会社で席を借りて一時的に使うのなら会社の用意したIDで、IDを切り分けた運用で制作可能です。実際に運用しているので実感があります。Clipファイルの受け渡しに、Apple IDの縛りなんてないですしネ。

 

アニメ現場の制作事例としてApple IDの運用事例が少ないので、どうするのかイメージが湧かないこともあるでしょうが、Appleに限らずAdobeも社用と個人とはアカウントを切り分けての運用がアニメ会社も必要になるでしょう。例え、フリーランスのアニメーターフロアでも。

 

アクティブディレクトリのユーザを取っ替え引っ替えして(ログイン&アウト)、同じマシンのAdobe IDを使い回すことは契約上禁止されているようです。昔と違って、CCのライセンスの内容は変わってるみたいですヨ。

 

 

 

もう、世の中は、パソコンソフトを店頭で箱で買って、光学ディスクからインストールするような「2000年代」とは大きく離れています。アニメ業界のコンピュータ作業環境に対する基本認識は、相当カビが生え始めています。

 

今は、ソフトウェアの開発会社と共存していく時代です。

 

一度買ったら、できるだけお金を使わずに、OSの世代交代も御構い無しに、無償のサポートやアップデートを要求する‥‥なんていう感覚は、もう未来には通用しません。

 

ゆえに、個人も会社も、ちゃんとコンピュータの機材運用を報酬や制作費にIncludeするのです。机と椅子と筆記具だけあれば済んでいた過去の慣習のまま、お金を取り扱う意識を根底から考え直しましょう。

 

 

 

であれば、クリスタのEX。

 

年間7800円は、超安い。不安になるくらい、安い。

 

実際、「そんなに安くて、ちゃんと開発やサポートを継続できるのか」と考える人もいますヨ。

 

 

 

おそらく、多くの学生、少年少女たちが自宅で使うのは、クリスタやメディバンペイントやProcreateでしょう。TVPaintやHarmonyを自宅のパソコンで使う人は、相当少ないはず。

 

私は新しいアニメーション技術による、新しいクリエイティブを考えているので、人材の育成は目の前に突きつけられた直近の達成課題です。

 

世代を貫く縦軸視点でも、人々のつながりで広がる横軸視点でも、「新しいエコシステム」が必要だと考えます。

 

そのエコシステムに、ぴったりフィットするのは、老若男女を問わず導入可能な、安価で高性能なApp群です。学生の頃から、iPadのクリスタでイラストやアニメを作っていれば、プロ現場のペンタブ作画にもカットアウトにも技術を繋げていきやすいです。

 

 

 

年額7800円は、月当たり650円です。

 

この値段が本当に高いと思うのか。

 

未来を試算して、「進む」か「立ち止まるか」を、真剣に考える時期が、まさに「個人それぞれの2020年代」だと思います。

 

 

 



calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM