簡単に考えてみよう

「デジタル作画」を導入している会社に比べて、導入していない会社は5年遅れています。また、アニメ業界の映像技術レベルは、世界の映像技術に比べて同じく、5年遅れています。そして、4KやHDRやカットアウトや進捗管理システムなどを導入していない会社は5年どころか10年近く遅れています。

 

つまり、「デジタル作画」で5年遅れ、映像技術で5年遅れ、先進技術では10年遅れて、合計すると‥‥

 

20年分の遅れ

 

‥‥を抱えている会社は、アニメ業界に結構多いのではないでしょうか。

 

もちろん、20年遅れているのではなくて、「20年分」なので、単純に時間軸で20年ではないですが、「20年分」は相当深刻です。

 

その遅れをどうやって取り戻すのか。

 

 

 

おそらく、取り戻せなくて倒れる会社もあるでしょう。20年分の遅れの中には、雇用や労働の改善も含まれますしネ。

 

人件費は年々増加して、生産効率は古い技術のままでむしろ低下して、にっちもさっちも立ち往かなくなって「逝く」会社も今後5年くらいの間にちらほら出始めて、10年後には決定的な差が生じていることでしょう。

 

これは予言でも予測でもなくて、単純な足し算と引き算の話です。小学生低学年でもできる、1〜2桁の足し引き算です。

 

 

 

簡単に。‥‥極めて、簡単に、考えてみましょう。

 

これから先、紙と鉛筆で絵を描いて、スキャンし続ける未来が続きますか?

 

それとも、ペンタブに移行して、シームレスにデータをやり取りする未来になりますか?

 

これから先、テレビや端末の解像度は、2Kのままの未来ですか?

 

それとも、4Kに変わる未来ですか?

 

これから先、会社や個人事業主、さらには将来のプロ予備軍の学生やアマチュアは、16万円のTVPを購入して環境を揃えますか?

 

それとも、3万円前後、もしくは月額500〜1000円で導入可能なClip Studioで環境を揃えますか?

 

 

 

もうさ‥‥明らかですよネ。未来の標準は。

 

さるドラマの影響で、昔話に花を咲かせて「昔はよかった、昔が懐かしい、昔はこうだった」などと、また「今までが良い。昔が最高」と懐かしんで2〜3年を潰すつもりのベテランも多そうですけど、そうしたベテラン世代の煮え切らなさとリーダーシップの欠如が、アニメ業界の現在と未来の致命的な弱点と思います。

 

マジで、「未来を潰し」ますよ。

 

いつまでも、20代のつもりでいて、50〜80歳を生き抜けますか?

 

ベテラン世代が今まで通りのノンポリ路線を惰性で続けて、「俺の分野じゃない」とばかりに事態への直面を避け、わかりきった未来の運命から目を背け続けていると、確実に未来は遠のき、さらなる「年数の遅れ」が積み重なるだけです。

 

 

 

しかし一方で、私はふと、時代の転換期ならではの「篩い分け」の現象なのかな‥‥とも思うのです。

 

温故知新〜「古きをたずね、新しきを得る」ではなく、「古きをたずね、古きに留まる」人と、新しき道へと進む人を、明確に分離する1つの「世代の代謝」の現れが、2020年代にまた到来するのだと、強く感じます。

 

昔も「世代の代謝」はありましたよネ。

 

もし、ベテランが昔の流儀から離れらないのだとしたら、今度はそのベテランが世代の代謝を受けて排出される側に回る‥‥ということです。ベテランが20代だった頃に「ニュージェネレーションの旗手」として旧世代を追いやったように‥‥です。

 

 

 

容易に予測できる未来。足し算で数値が簡単に読み取れる未来。

 

1+2=3‥‥のわかりきった未来に対して、「1+2は3ではないかもしれない」とまだ足踏みする必要はありましょうか。

 

「1:過去と現在」+「2:新しい要素」=「3:未来」であれば、「3」を取りこぼさずたっぷり収める「器」を今から準備するだけのことです。

 

「1」の器の経験を活かして。

 

 


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