GPU使い果たし

現在、私が作業場で使っているiMac Proには、3つの4Kモニタがぶら下がっております。分配ではなく、全てがThunderbolt経由ですので、GPUの能力をフルに使います。

 

分配ではダメな理由は、プロファイルです。モニタには固有のカラープロファイルが必要なので、1つのモニタに1つの信号線が必須となります。1本の信号線に2つのプロファイルを乗せることはできないので、分配器がいくら優秀でもNGです。

 

●分配ではなく直繋ぎで、それぞれのモニタに適切なプロファイルを適用する

 

 

この状態〜4Kのモニタが合計4つ‥‥という状況は、すなわち、

実質、GPUを使い果たした

‥‥と言える状態です。

 

もちろん、各モニタのリフレッシュレートを下げれば、まだモニタは繋げますが、それでは全く意味がないです。60pがちゃんとでていないと、そもそもモニタの役目を果たしません。30pでは事故のもとです。

 

 

 

まあ、今までの私の作業用途なら、上図の構成で十分でした。コンポジット〜After Effectsを主として、作画はiPadで‥‥でしたので。

 

しかし、Toon Boomを使うようになると、線を描く瞬間からカットアウト技術の実践が始まるので、液タブは必須となります。

 

4Kの液タブ?

 

つまり、もう1つぶんの4KのGPU性能が必要になるわけです。

 

とは言え、私の環境ではモニタは増やせないので、都合、AstroPadが活躍することになります。iPadをペンタブにできることと同じくらいの重要度で、GPUを消費しないで外部モニタを増設できるという性能において。

 

でも正直‥‥12.9インチは狭いにゃー。

 

新しいToon Boom 「17」が最近リリースされましたが、新機能デモを見ると、広々とした液タブを使っていて、羨ましい限り。

 

Toon Boomは8K UHDのプリセットもあるくらいなので、未来派志向のアニメ制作ソフトであり、デモでもでっかい液タブを使っていますネ。

 

今までのマシンの性能は、どんどん陳腐化していきます。未来のニーズには監督チェックを前提としたコンポジット環境と、4KHDR時代〜しかもカットアウト技術の作画環境は、現在の環境では網羅できないことを痛感しております。

 

新型Mac Pro? ‥‥‥まだまだ先の話です。新型Mac Proをポンポン買えるような財力は、少なくとも現時点のアニメ業界の個人も法人も有しておりませんよネ。

 

 

 

思うに、マスモニ(リファレンスモニタ)に映し出す必要がない、各作業者のマシン構成は、以下のようになると思われます。

 

●iMacの例

 

●ワークステーション型PC/Macの例(Mac miniも含む)

 

 

世界の技術進化は容赦ないです。

 

餓えた野獣のように、新しいものを求めて走り続けます。

 

アニメ業界の事情にあわせて立ち止まって待ってくれるほど、寛容でもおおらかでもありません。

 

「日本のアニメ業界に合うソフトがない」などと「もっと構ってくれ」とダダをこねてバブバブしている間に、どんどん世界は先に進んでいきます。

 

アニメ業界が「デジタル作画」と言い出したのって、いつ頃からでしょうかネ?? ‥‥そのわりには、何年も呑気な心構えのまま、勝機も商機も逃し続けていますよネ。

 

アニメ業界は待っているのではなく、世界に合わせて自ら動くことが求められています。

 

1990年代、前例など無いところから、日本のアニメ業界のコンピュータ導入は始まりました。前例がなければ何も決められないし動けないというのなら、現在のアニメ業界のワークフローも存在していないはずですが、各社に存在しているのは知っての通り。それはわずか数社だけの「デジタルアニメーション」の取り組みから始まって、今に繋がっているからです。

 

「あれがない」「これがない」と不満ばかり言ってないで、「今、手元に無いのなら、他の何かを探しにいく」ことも必要なのです。

 

私も4K液タブが欲しいところですが、13インチで2.8KのiPad Proでもどんどんプロジェクトを進める所存です。iPad ProでクリスタとToon Boomを並行して使いつつ、確実に駒を進めて、新たなる機会を着実に獲得します。

 

 

 

物事には、「攻めのターン」と「守りのターン」の両方があります。

 

攻めれば、必ずその反動が押し寄せてきます。守った後は、攻勢に転じないと、砦の中で餓死するのみです。

 

業界をよく知るベテランほど、「業界には未来はない」と言います。たしかに現状のままなら、私も異論はないです。

 

しかし現状を変えるに値する、様々な新しい要素を取り込めば、未来は不確定になります。「ない」から「ある」に変わるかも知れません。

 

未来が「ない」ではなく、「ある」へと、自分たちで変えていきましょうよ。

 

せっかく、ここまで進化した日本のアニメ技術なんだもの。

 

 

 

 

 


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