ネオパン

ネオパンのアクロスが「II=2」として今年の秋に新発売するそうな。実は私はアクロスを使ったことがないので、どのようなニュアンスなのかわかりませんが、何はともあれ黒白フィルム(白黒ではなく黒白と呼ぶ)が継続してラインアップに復活するのは、何だか嬉しいです。

 

 

 

現在「アナログ派」を自称するアニメ業界人は多いですが、「デジタル」まみれの私も以前は相当フィルムにのめり込んでいました。紙と鉛筆だけでなく、フィルムにも‥‥です。狂ったようにフィルムで写真を撮っていた時期があるので、その枚数を上回るのは相当な愛好者か、フィルム時代に仕事で撮影していた撮影さんだと思います。

 

私がネオパンで一番好きだったのは、Fです。ISO32の低感度フィルムで、しっとりときめ細かい描写が好きでした。中判カメラ(69判)でモノクロフィルムを撮る時は、必ずネオパンFを装填して三脚と露出計(私の所有していた中判カメラには露出計が装備されてなかったので)を携えて、風景写真を撮りまくっていました。現像代やフィルム代などランニングコストは相当にかかりましたが、良い経験になって、今でも仕事に応用しています。

 

リバーサルではISO25や50などやっぱり低感度が好きで、一方ネガカラーは割り切って「速写」用途で、安価な100か高感度の400を常用していました。撮影しようとするシチュエーションや被写体に合わせて、フィルムの銘柄を使い分けるようなこともしていました。FUJIやコダックの廉価なネガカラーISO100(ワゴンで売っていた3本パックとかの)とVelviaとPantherでは、あまりにも特性が違いますしネ。

 

アニメでフィルム撮影を仕事にしていた時期はないですが、映像をイメージする自分自身のシンクタンクとしてフィルムカメラは重要な道具でした。例えば、小金井公園のたてもの園(?)をネオパンFで撮影した体験は、まんま、ネオパンF越しの画像にすり替わっているほど、写真の記憶は強烈です。

 

 

 

とはいえ、現在の若い人にカメラそのものを勧めることはあっても、フィルムカメラとなると正直微妙です。ホントに金がかかるからさ‥‥。安易にフィルムカメラを勧めることはできません。

 

カメラにお金をかけるのなら、デジタル一眼レフを買って、お金は単焦点レンズの買い増しに使ったほうが良いです。とにかく真剣に沢山撮って、画角とミリ数を一致させて、「視野の感覚」を自分の内側に吸収するほうが、アニメーターや映像制作者として実りが多いです。たとえAPS-Cの初級〜中堅一眼レフでも、レンズの口径と画角のイメージを体得するほうが、アニメに限らず映像制作全般でかなり役に立ちます。

 

フィルムは、本当にフィルムで写真を撮ってみたい人が撮れば良いと思います。昔から好きでたまらない作品がフィルムカメラで撮影されたもので‥‥とか、大好きな写真家の作品がみなフィルムカメラで撮影されたものだ‥‥とか、フィルムの風合い=グレインや描写特性にどうしても踏み込んでみたい人が、散財覚悟で踏み込めば良いです。

 

フィルムでどうせ金がかかるのなら、ライカ判ではなく中判(ブローニー)までいっちゃっても良いと思いますし。‥‥中判だと無駄シャッターを切れなくなるので(特に69だと1本あたりの撮影枚数が少なくなるから)、ワンシャッターにかける集中度や判断力も養われますしネ。新製品のアクロス2は、ちゃんとブローニーサイズも発売してくれるとのことです。

 

調べてみたら、今でもブローニーならモノクロもカラーネガもリバーサルも結構それなりにアマゾンで買えるんですネ。コダックのT-MAXの100もありましたヨ。‥‥そうか、ブローニーなら今でもプロ用途でニーズがあるんでしょうネ。

 

 

 


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