カメラと肉眼

透視図法の話題でツイッターで盛り上がっているようですが、

 

レンズ(人の眼もいわばレンズの一種)を通して記録する理屈の話か

肉眼(2眼)で見た雰囲気をどうやって絵として表現するのか

記憶上の立体をどう絵として描き表すか

 

‥‥の論点が錯綜しているように思いました。

 

「自然、不自然」でいうのなら、カメラで撮影して画像として閲覧する機会は、日頃山ほどあるわけですが、そのカメラ撮影画像を「のきなみ不自然だ」と感じている人って、かなり少ないと思います。

 

一眼レフで収録した画像には、2眼の画像合成も、時間と視点を超越した記憶としての立体も、反映できないのに、普通に自然に写っていると感じますよネ?

 

つまり、写真、映画の画像を、不自然で気持ち悪いと思わないのなら、一眼レフの35mmや50mmレンズで撮影したのと同じ絵を描いても、取り立てて不自然には見えないです。

 

一点透視図法のスタイルだけかじって、奥行きを長く描き過ぎたり、円が透視図法から外れていたり、中途半端に一点透視図法を扱うがゆえに、不自然に見えるのです。一点透視図法の基本をマスターせずに中途半端な技量で使うから、一点透視が過度に不自然に見える‥‥というよりは、そもそも一点透視図法を用いながら扱いきれなくて破綻しているに過ぎません。

 

奥行きはあっというまに詰まりますし、円は言うほど真円には見えないことも多いですヨ。

 

望遠の絵が一点透視できない!‥‥って、地球が丸いことはご存知?

 

電信柱は、綺麗に直線上には並んでいませんし、斜めに立っているのも多いです。道だって随分と曲がっていますし勾配していますし、路肩の周辺は緩くカーブして落ち込んでいることも多いです。それらをちゃんと観察して、今一度、然るべき一点透視図法で描けば、少なくとも映画やドラマや報道の実写くらいの自然な情景は描けます。

 

 

 

アニメーターはさ‥‥。鉛筆しか興味がなさ過ぎる人が多過ぎるんですよネ。

 

一眼レフカメラくらい自腹で所有して、自分の眼とは違う、写真や映画のレンズ越しの世界がどのように見えるかも、ちゃんと自分の知識とキャリアに加えたほうが良いですよ。

 

そうすれば、改めて、2つの眼で見ている肉眼の世界を明確に知覚できて、あえて一点透視ではない表現も絵として描いてみようと実感できるようになります。

 

他人の書いたマニュアル本、誰かのノウハウ視点で解説本を読んで知った気になるんじゃなくて、自身の様々なアプローチによるアクションと研究で、自分の血肉となる経験と知識を蓄えましょう。

 

ショートカットしないで、自分のカラダで覚えましょう。

 

 


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