オレンジじゃないけどsqueezer

70年代を中心に、Fusionギタリストの有名どころがこぞって使っていた、ダン・アームストロングの「オレンジスクイーザー」という、ギター用のコンプレッサーがあります。

 

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dan armstrong orange squeezer

 

私は高校生の頃、電気屋さんの息子の友達(E.ベースを担当)に、このオレンジスクイーザーの回路を模したコピーモデルを作ってもらったことがあります。「コピーモデル」というと今の感覚だとギョッとしますが、エフェクターの回路は電気技術を学んだ人間なら、誰でも知り得る汎用的な回路構成ゆえに、そもそも特許を取るのが難しいらしく、電気系の雑誌や音楽雑誌で定期的に「君も作ろう!」的に特集されていました。

 

あ、そうか。これはアニメやコミックでも同じことが言えますネ。流行りのキャラデザインを皆でこぞって真似したり踏襲したりしますが、まつげの本数や角度など、パーツや顔立ちで特許を取るのは難しいですもんネ。

 

高校生当時に作ったオレンジスクイーザー的コンプレッサーは、今はもう、どこにしまってあるのかもわかりません。そして、本家製造メーカーのオリジナルも生産中止して久しく、新品は手に入りません。

 

ならば、高校の時と同じように、今度は自分の手際で(今は道具もそこそこ揃っているので)、オレンジスクイーザーを作ってみようと思い立ちました。

 

タッキーパーツドットコム」というパーツ一式を販売しているサイトで、「オレンジコンプ」というセットを買いました。

 

これ。

 

 

 

ケース、ジャック、ポット、基板、レジスタやコンデンサ、トランジスタ、IC、ダイオード、LED、配線材など、全てバラバラの状態のパーツを、ハンダゴテで取り付けて配線していきます。

 

ケースの穴あけ、基板のプリントは、私の道具では無理なので、それだけでもこのキットのありがたさが身に沁みます。

 

軽いハンダゴテの作業は今でもしますが、基板にレジスタやコンデンサを1つずつ取り付けていく作業は、思い出せないほど久々です。おそらく、20〜30年ぶりです。

 

なので、慎重に作業して進めました。案の定、最初の数手で、隣の回路にハンダが流れて短絡するようなミスもしました。適当に余った配線材を先バラにして、溶かして吸わせてリカバーします。

 

ひょうたんみたいな昔ながらのレジスタ(抵抗器)は、色分けでΩを判別しますが、私は色分けを暗記しているわけではないので、いざとなればネットで調べて‥‥と思っていましたが、私のような素人にもわかるように、タッキーさんのパーツ表の備考欄に色分けが記載されていて、すぐにわかりました。

 

筒状のコンデンサのプラスとマイナスはどう見分けるか‥‥とか、ダイオードのカソードはどっちだ‥‥とか、その辺は説明書には書いてないのでネットで調べて(便利な世の中だ‥‥つくづく)、慌てず騒がず慎重に進めて、何とか形になりました。

 

 

 

とてもシンプルな回路ですが、私には十分食べ応えがありました。慣れると、手際もよくなるんだろーなー‥‥。

 

ICは一番最後に取り付けます。ハンダゴテの手際が悪いので、熱でオシャカにしたくないですし。‥‥ちなみに、NJM4558Dというオペアンプで、共立エレショップさんで64円で単品で入手可能です。

 

でもまあ、回路自体はシンプルでパーツ数もかなり少ないこともあり、作業するうちにハンダゴテの手際もどんどん慣れて、パーツの確認や調べごとをして慎重に慎重を重ねても、1時間ちょいくらいで基板は完成しました。

 

昔からイヤだったのが、ケースの狭い空間に「具」を詰め込む作業です。予想した通り、パーツや配線材が交錯して、広々快適とはいきませんでしたが、パーツの向きや取り回しに試行錯誤をしながら、2時間くらい格闘して完成したのが、コチラ。

 

 

 

無塗装銀。

 

なので、オレンジスクイーザーと名乗るのは憚られて、単に、

 

squeezer

 

‥‥としました。ラベルはダイモの小文字モデル(今、アマゾンには見当たらない)で作りました。

 

 

早速、音出ししようと繋げたら、

 

LEDが光らない!

 

‥‥まあ、私のような20年以上ぶりの人間が、何もトラブルなしでイッパツで動作するとは思っていませんでしたので、冷静に対応。

 

音はちゃんと出ており、エフェクト(コンプレッサー)も正常に処理されているようです。つまり、LEDだけの問題。

 

LED周りを一旦外して、電池に直繋ぎして、極性を変えたらちゃんと点灯しました。‥‥しまった、LEDにも極性(アノード・カソード)があるのか‥‥。以前、「転輪塗装器」を作った時は、テキトーに繋いだら点灯したので、油断してました。

 

なので、取り付け直して、無事完成。

 

 

 

音をお聴かせできなくて、文字だけ申し訳ないですが、音はまさに荒削りな「アナログ」な音です。雰囲気だけの「アナログ」ではなく、正真正銘の「アナログ」です。デジタル演算処理が全く介在しない、「アナログ回路」そのものの音〜ファジーで丸っこくてファットな音がします。

 

シングルコイルでよし。ハムバッカーでよし。

 

特に、シングルコイルでの特定の音域の時に見せる「小悪魔」っぽいトーンがたまらないです。

 

まあ、私は電気回路を手際よく作業できる人間とも思えないので、これを機にいっぱい作ってみようとまでは思いませんが、今はもう製造中止の往年のエフェクター(ブースターとかプリアンプなど素朴なやつ)でいくつか欲しいものがあるので、またチャレンジしたいと思います。

 

 

 


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