おおなみ

すぐ先の未来の4KHDRへの移行は、アニメ業界に何がキツいかって、

 

4KだけでなくHDRにも対応

ペンタブへの移行が事実上必須

 

‥‥というあたりでしょう。

 

地上波アナログの720x486から1920x1080へと移行した時と「どうせ同じ」とか考えている人は、技術のスペックをよく調べてください。解像度の拡大だけでは済んでいませんヨ。

 

今まで20年使い続けたsRGBとRec.709からの移行は、色彩コントロール技術の完全な刷新が必要となります。しかも、色をチェックするモニターは全部買い直しです。今までのモニターではHDRの映像制作は不可能です。

 

また、A4用紙を400dpiでスキャンしても絵が繊細になるわけではなく、A4用紙と鉛筆線の繊維の粗さが目立つだけで対費用効果が最悪ゆえに、現実的にはペンタブへの移行が余儀なくされるでしょう。‥‥まあ、スキャナが手元にあるのなら、スキャンしてみれば「しみじみ」わかりますヨ。つまり、紙と鉛筆のままで画像サイズだけが変更になったSD to HDの時とは、全く状況が異なることに注目しましょう。

 

また、色深度が各色10bitが必須というのも、一部では数年前から常識だった仕様ですが、今でもアニメーション圧縮(ロスレス圧縮〜コーデック自体が8bit震度)で出力しているコンポジット関連部署は、10bitや12bitのコーデックへと移行しなければなりません。たとえ10bitでも、圧縮時の絵の変質が大きいDNxHDとかはもう使えません。

 

なぜ、10nitが最低条件で、12bitが普通に必要かというと、HDRでPQだからです。データを格納するのに、8bitではまるで無理です。10bitでもギリギリです。アニメ制作現場は8〜10bitでリニアのSDRしか意識してこなかったので、HDRやPQの理屈にも慣れていく必要がありましょう。実写のログ運用に慣れた人なら、HDRのPQに慣れるのはさほど難しくないかも知れません。

 

こうした4KHDR品質の要求は、一部のネット配信会社の勇み足ではなく、もう何年も前から方々で予測されていた、世界的な映像技術の移り変わりです。

 

2〜3年前くらいにProRes4444 XQが登場したのは決してAppleの気まぐれではなく、DNxHRの444が登場したのもAvidの気まぐれでもないです。もう未来を予告していたわけです。

 

 

 

アニメ業界は、映像技術進化の兆候を甘くみる傾向を、制作現場から日頃感じます。線画を描いて色を塗ればアニメになる‥‥とばかりに、アニメの絵を直接作る以外の技術に無関心で、「一見関係ないように見える」映像の技術に対して謙虚さを欠くような気風があります。

 

アニメ現場に在籍するからって、アニメ以外の映像の知識に詳しくなってはいけない‥‥なんてことはないですヨ。

 

映像技術に最初から詳しい人なんていません。技術に詳しい人間になっていくのです。

 

 

 

制作現場の体質を、次世代の映像品質と映像フォーマットに徐々に慣らしておけば、急激な変化にも耐えられましょう。

 

今度の技術品質転換のビッグウェーブは、果たして、アニメ業界にどのような混乱をもたらすのか。

 

う〜ん‥‥。予測していたより、もう少し早く、大波は到来するのかな‥‥。

 

 


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