クリスタの4K導入

昨日、クリスタでフローを実現している制作会社さんにお邪魔して、色々とヒアリングさせて頂いたのですが、やはりキモは道具の使いこなしと自らのメソッドの確立だと痛感しました。他社の事例を参考にしつつも、自分らの最適解を探し出し続けるたゆまぬ努力が必要不可欠だと思いました。できること・できたこと=成功した数々の要素を組み合わせて、さらなる成功例を積み上げていくことが重要だと、決意を新たにした次第です。

 

クリスタはまだまだ伸びしろのある、発展性の豊かなソフトウェアであることも感じましたし、使いこなし次第で不可能を可能へと変えていく他社スタッフさんの姿は、私にとって良い刺激と活力にもなりました。

 

 

 

一方、TVPaintも、普及が徐々に進んでいるとの話を受け、TVPaintにも活路を見つけようとしたものの、どうもTVPaintはフットワークというか、日本で今後使用していく際に、色々と不安を感じ、躊躇し始めています。

 

ここ最近、TVPaintとクリスタの導入の顛末に関わって、色々と思い知りました。

 

まず、納期の問題。クリスタは価格の安さと販売経路の安定により、即日、フル機能版がインストール可能で作業開始できますが、TVPaintは代理店の有無とかドングルとか、担当者さんが休暇中は代理がいなくて状況が進展しないのも、中々‥‥。(あまり悪く言いたくないので控えます)

 

そして値段。導入する側の問題も大きいですが、さすがに制作会社といえども、フル版の1250ユーロ=16万円前後のライセンスをドバッと何人分も即日で決済できません。おそらく、知人のフリーランスの方々も、16万円のTVPaintのフル版をホイホイ買って、気軽には使い始められないでしょう。まあ、クリスタは価格が安過ぎるとは思いますが、かと言って、16万円のTVPaint PRO版は誰もが簡単に導入はできませんよネ。

 

「フリーアニメーターに必要な機材は、会社がレンタルしたり供給するような時代が来る」と言っても、じゃあ、それはいつ? 明日? 来月? 予定は未定ならば、あてにしてはいけません。

 

導入ハードルの高いTVPaintよりも、ハードルが低いクリスタを多くの人間が導入して、ポータルサイトで情報交換して使い方を浸透・促進するほうが、会社員だけでなく、フリーランスにとっても有用ではないか‥‥と、最近のいきさつでしみじみと考え始めています。

 

ゆえに、私はiOSではProcreate、macOSやWindowsではクリスタ‥‥というスタイルに、落ち着きそうな気配です。

 

クリスタでどのようにレイウアトや原画を描き、どのように演出チェックをおこない、どのように作画監督をして、どのように動画を描き、どのように動画チェックをするのかを、ポータルサイトにまとめてクリスタ作画ユーザと共有する方法もどんどんアイデアが浮かんできています。

 

 

 

クリスタを使いたい!‥‥500円か1000円の分割で始められます。今日、インストールしてすぐにどうぞ。

 

TVPaintを使いたい!‥‥全ての機能が使いたいなら1250ユーロ=16万円です。いつ納品されるかは即答できません。

 

‥‥という現実的な差は、覆し難い要素だと痛感しました。私はぶっちゃけ、クリスタでもTVPaintでもどちらでも良かったのですが、前々から「動画が作業しにくいと言われていたクリスタ」も、「結局は使い方次第でいくらでも」とわかり、会社員で自費購入の必要がない人々はともかく、知人友人に勧められるのは、お絵かきならProcreate、作画仕事ならクリスタで、基礎的なノウハウはポータルで共有‥‥というのが、とても現実的なように思えてきました。

 

実際、今やっている4KHDRの仕事(アニメですよ)で、私が描く原画から、監督の演出チェック、動画スタッフの作業まで、クリスタの4K使用事例が実証されるでしょう。

 

clip形式のやりとりなら、タイムライン(いわゆるタイムシート)を内包し、連番も内包して1つのファイルで受け渡しが可能です。「ユニバーサル」=ソウトウェアに依存しないワークフローという観点では難はありますが、当座のクスタ同士の作業受け渡しでは、素材ごとの書き出し読み込みの手間や環境ファイルの添付も必要なく、非常にシンプルで明快です。After EffectsのAEPやり取りよりも、格段にシンプルです。

 

 

 

戦局が数時間〜数日のうちに大転換する‥‥なんていうのは、戦史にもよくあることです。

 

しかし、大転換するのも、実は過去からの因縁が影響しています。サイコロを振るのとはワケが違います。

 

小早川はあのような生い立ちと性格だった故に、やがては関ヶ原の徳川の勝利に結びつく大要因となり得たのでしょう。ナチスドイツの崩壊は、中心人物のヒトラーの性格が「崩壊を招く」性質を多分に含んでいたとも思います。

 

興味深いのは、個々の性質というスモールな要素が、全体のビッグな命運に結びついている‥‥という点です。些細な差と思われていたこと、そんなのは大した問題ではないと捉えられていたことが、後々の成否の鍵を握ることは、歴史でよくみられる構造です。

 

多くの人は、後々の明暗を分ける機微を見逃してしまいます。しかし、歴史から学び、アンテナの感度を高めている人は、その機微から発せられる微弱な電波を受信することができます。そして、成功事例へと繋げていきます。

 

まあ、面白いし狂おしいのは、機微にも種類があって、機微に気づける人間は、タイプによって様々だということです。だからこそ、色々な人間の色々な「機微に反応する」能力が必要になります。思うに、そうした人間の集まりが、プロ集団だと思っています。

 

TVPaintは盛り上がりを徐々に見せている反面、メーカーの諸般の事情により導入が円滑に進まず、個人では中々買えない1250ユーロという現実的な問題も抱えています。私がTVPではなくクリスタに軸足を置こうと決めたのも、そうした個々の要因によるものです。

 

アップデートの頻度はどうか。最新のOSへの迅速な対応はできるか。導入のハードルの高さはいかほどか。‥‥ペンタブの書き味と同じくらいに、ソフトウェアの重要な要素です。

 

 

 

私は作画で4年間近くProcreateを使っていたこともあり、クリスタは出遅れている感があります。ゆえに、Procreateとクリスタによる日々の作画作業での「まとめ」「備忘録」「道具箱」を、自分で習得しつつWebで公開できればと考えています。本業の負担にならぬよう、投稿型のWikiっぽい方法が良いとは思いますが、それも含めて今は構想中です。

 

マニュアルを読んで覚えた手順は忘れがちですし、どのフォルダにツールのファイルを保存したかも忘れるくらいなので、Webに掲示するくらいでちょうど良いと思っています。Webが備忘録というわけです。

 

4Kで作業できることが第1目標ですが、そもそも環境を構築することは第0目標‥‥スタートする以前の重要な目標ですから、導入が容易なクリスタを選択し、使いこなしのメソッドを積み上げていくことは、未来の手堅い糧となると思っています。

 

 


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