marginとpadding、コマとフレ、0と1

マージンとパディング。CSSではおなじみの用語ですが、恥ずかしながら私、CSSを使いながらもテキトーに接し続けて、マージンとパディングの区分が曖昧なままでしたが、最近ハッキリと認識しました。ボックスをあまり使ってこなかったので、マージンだけで何とかなってた‥‥ということもありまして。

 

マージンはともかく、パディング〜paddingは、日本人には馴染みの少ない言葉ですよネ。

 

マージンは外側の余白、パディングは内側の余白を指すようです。

 

アニメの映像制作で言えば、マージンとパディングは、100Fの標準フレームだと、

 

標準フレーム内側の安全フレームやタイトルフレームの余白部分は「パディング」

標準フレーム外側のペイントフレームの余白部分は「マージン」

 

‥‥と表現することができます。

 

 

例えば、安全フレームの余白を呼び示す際には、「内側のマージン」と言うよりは、「パディング」と言った方が的確に伝わるように思います。‥‥まあ、パディングという言葉を知っているもの同士なら‥‥ですけどネ。

 

マージンやパディング以外にも、「デュレーション」「トランジション」などの映像制作一般用語を、アニメ制作現場の標準用語として浸透させていく取り組みは必要だと感じます。拡大縮小をなんでもかんでも「TU」「TB」で表現するのもやめて、Z軸の移動(トラック〜土台の前後の動き)とズーム(スケール)をちゃんと使い分けることも必要になりましょう。

 

 

 

アニメ現場を離れて、実写やポスプロなどの仕事のやりとりをすると、「コマ」という言葉よりも「フレ」という言葉のほうをよく耳にします。「1コマ」よりも「1フレ」という感じで。

 

また、コマやフレームの開始が1なのも、アニメ業界独特です。私は実写系の仕事もするのでタイムコードは0スタートに慣れていますし、アニメのコマなら1スタートという風に頭が切り替わりますが、たまにタイムコードで1スタートになっているアニメ素材を受け取ると、タイムラインの表示が変なことになって混乱することがあります。

 

例えば、After Effectsだと、以下のように奇妙な表示になってしまいます。

 

 

秒数の区切りが消えてしまって、非常にわかりにくいですネ。タイムコードを1スタートにすると、「コマ表示の見かけ上は問題ないが、タイムコードの扱いでは大問題が起こる」のです。ムービーファイルの多くはタイムコードを埋め込みますので、1スタートの「みっともない」ファイルを知らず知らずのうちに出力することにもなります。

 

開始タイムコードを1に設定するのは、アニメ制作現場だけにありがちな「オレサマ仕様」で、映像制作でのタイムコードのお行儀から著しく外れていて通用しません。

 

‥‥なので、タイムコードを「0:00:00:01」に設定するのではなく‥‥

 

 

以下のように「0:00:00:00」に設定し、開始タイムコードは標準的な「0スタート」で、

 

 

プロジェクト設定の表示形式で「1スタート」に変更しましょう。

そうすれば、以下のように正常にタイムコードでもフレーム数でも表示されます。

 

*タイムコード表示では0スタート

 

*フレーム数表示では1スタート

 

 

 

アニメ業界だけの用語、例えば「色パカ」とか「割りミス」とか「パクズレ」とかは、そのままで良いでしょう。何か他の言葉に変える必要性を感じません。無理に欧米の言い方や英語の当て字をもってくるのも不自然です。

 

しかし、社会的に一般用語過ぎる「余白」とかは、マージンやパディングという言葉を他業種から取り入れても良いですし、映像の一般用語として既に定着して久しい用語は、アニメ制作の標準用語として更新したほうが誤解も手間も省けます。

 

また、アニメーターも含め映像の中身に関わる人間は、1スタートのコマ感覚だけでなく、0スタートのタイムコード感覚も等しく持ち併せることをお勧めします。タイムコードで話されると途端にパニックになるようでは、映像制作者として「時間の感覚」が半完成です。

 

アニメ制作で覚えた感覚にこだわりすぎて閉じこもるのではなく、むしろ、さらなる広い映像フィールドでの足場にした方が有意義じゃないですか。それこそ、一生勉強して学び続ければ良いのです。

 

 

 

コンピュータの処理履歴を「ログ=丸太」と今でも呼ぶように、コンピュータの世界で技術肌の人でも、結構古い言い回しは使い続けています。ですから、なんでもかんでも昔の言葉を指摘して「言葉狩り」するのは、逆に過剰です。やりすぎと思います。

 

しかし、表現と内容がズレて誤解を招きやすいのなら、その部分は訂正して改良していけば良いです。

 

単に「余白」と呼ぶよりも、マージンとパディングで呼び表したほうが、用語さえ知っていれば誤解なく伝わります。

 

アニメの用語は、たかだか100年未満の短い歴史であって、絶対的なものではありませんから、時代の技術変化とともに、更新していくのが妥当だと思います。

 

まあ、そのためには、Webでどこでも誰でも閲覧できて、協議の上で内容更新もできる、用語辞書の存在だよなあ‥‥。

 

 

 


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