時の流れ

今回の「アドビ認定外文書」の影響で、早くも「アドビから脱皮するには」的なツイートを見かけますネ。それほどショックが大きかったと見るべきか、そもそもツイッターはなんやかんやいってもまだまだ閉じられた世界なので、一部のツイッター常用の人の意見が目立っているのか、そこんところはよくわかりません。

 

以前、どこかのツイートで「最近のツイートを見て、アニメーターたちの意思はまとまりはじめた」みたいな文言を見て、ツイッターばかりやっていると「ツイートが民の声」と勘違いする人もいるようです。私はツイートを一切しませんし、ツイッターのアカウントを持っていても仕事に関するツイートをしない人を何人も知っています。なので、ツイッターを過信するのは危険です。

 

とは言え、アドビの今回の「認定外」は映像制作関係者の間では、結構話題になっている‥‥のかな?

 

 

 

何か、既視感のある光景。

 

アレだ。MacOS9が「墓場行き」になった時の騒動に結構似てるわ。

 

1990年代後半、Appleはマイクロソフトにビジネスユーザの獲得戦争で大敗を喫したものの、MacOS(=MacOSXではない)を使うユーザは世界にはまだまだ根強く存在していました。いわゆる営業とか事務とは趣の違う、ビジネスはビジネスでも、映像や音楽や出版などの分野で。

 

そんなMacOSが、MacOSXへの移行により、開発中止となった時、世界中のMacユーザの阿鼻叫喚がこだましたものです。

 

特に、DTPのQuarkXPressのユーザは、「MacOS9を使い続けるためには」とか「MacOS9がネイティブに起動するマシンを今のうちに買わなければ」と随分と騒いでいたのが、DTPに関係のない私にまで伝わってくるほどでした。

 

おかげで、私がPowerMac8600(G4にCPUを換装していましたが)から買い換えた、G4最終型のミラードドライブドアは、16万で買ったのに中古で10万円以上で売れて、アルミタワーのMacProを買うための大きな資金になりました。

 

‥‥で、時は流れて。

 

今でもMacOS9とMacOS9起動のQuarkが現役の人って、どのくらいいるんでしょうネ。

 

 

 

今回のアドビ認定外の騒動は、アドビの強引なやりかたへの反発が主だとは思うのですが、一方で「いつまでCS6を使ってんの?」とは思うのです。‥‥少なくとも私は、実感をもって強く感じます。

 

コンピュータの宿命とも言える、リプレースの周期。

 

コンピュータを使って金を稼ぐということは、コンピュータの機材運用にもちゃんとお金をかけるということです。一度買ったら、火事か天災でもない限り壊れない、作画机やOAデスクとは全く性質が異なります。

 

「でもさあ‥‥色々と取引先とのしがらみもあって‥‥」というのは確かに頭痛のタネとは思いますが、取引先は絶対服従の神様じゃないんですから、「すみませんが、CS6はかなり古くてもう動作するマシンが残っていません。CS6でもCC2019でも双方でやり取りできる方法を考えましょう」と積極的に提案することは可能ですよ。実際、ちゃんと話して事情を説明して、打開策を見つけ出して、困ったこと(=制作作業が頓挫して暗礁に乗り上げる‥‥とか)は一度もないです。

 

それに、CS6を使っている団体やグループは、「古いCS6を使っているという自覚」があります。現在のバージョンからどんどん遅れているという自覚=自分らが時代に遅れをとっているという認識はあるので、当方がCS6が古くて動かす環境はもうない‥‥と言えば、相談にのってくれるはずです。

 

まさか「中古を買ってきて対処せよ」なんて言わないですヨ。

 

 

 

漢字Talk7.5、MacOS8。

 

懐かしくて愛着があるOSやソフトやマシンは、私にだってあります。老後の楽しみに、System6やHyperCardで遊びたいと思って、旧型マシンを捨てないで保管してすらいます。ネットに一切繋がないで、スタンドアロンで遊ぶ日を楽しみにして。

 

電源を入れて、HDDのモーターが動くかどうかは、お楽しみで。‥‥HDDのないMac Plus(=なのでファンもなく、モーターもなく、無音)も、FDDがイカれたらシステムをロードできませんしネ。ダメならダメで良いんです。遊びというか、思い出の品々ですから。

 

*Plusのほか、その昔プロデューサーさんから貰ったMac SE30なども、ちゃんとモスボール保管してあります。

 

 

でも、仕事は全く別。

 

ダメならダメじゃ、マズい。

 

古いOSはセキュリティアップデートも打ち切られているし、Javaなどのライブラリも古いものが必要だし、そもそも昔のソフトウェアは設計が古くて‥‥というか、その当時は存在しなかった現在の高品質フォーマットには対応できるはずもないので、「維持していても無理がある」のです。

 

CS6を使うことで、現在の仕事の足をひっぱられる‥‥なんて、絶対に避けたいですもん。

 

ちなみに、4KはCS6じゃ無理です。色々と制限にひっかかります。最近のCS2018だってかなりギリギリですからネ。

 

 

 

あくまでこれは、私の意見と実感。

 

CS6がどうしても必要な状況はあるのでしょう。私の主観や経験で全てが解るなんて申しません。

 

どんな状況があるにせよ、古いソフトやハードは、よほど枯れない限り(枯れた=昔から多くの人々に使い続けられて障害も出切って、古いからこそ安定した状態)、どんなに「デファクトスタンダード」「鉄板」でも、やがては使えなくなります。これはもうどうしようもないです。極端な例えかもしれませんが、1990年代の映像制作で活躍したPowerMacやGatewayのマシンで2020年代の仕事はできんでしょ。

 

古い環境から新しい環境へと、どんどん環境を乗り換えていくのが、コンピュータの宿命(さだめ)です。コンピュータに発展の余地がまだまだ残されている以上、少なくとも2050年くらいまでは、そういう流れのままが続くんじゃないですかネ。

 

要点

今の体が古くなったら、新しい体に乗り換えて、時間(とき)の流れの中を旅してきた。

こんなポンチ絵を描く暇があったら、仕事の絵を描きなさい、仕事の絵を。

 

 

 

アドビもいきなり「ぶっきらぼう」に通達するんじゃなくて、時間的猶予とか、権利侵害は何で起こり得るかなど、移行を促すにも、もっと「使う身になって」細かく説明すれば良いのにネ。

 

唐突で強引なのが、火に油を注いだのかも?

 

 

 

 



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