ゆとりちゃん消滅以後

私は昔、MacOS9の時代に、いや、MacOS9の時代が終わってもMacOS9で、「ゆとりちゃん」という家計簿ソフトを愛用していました。自分のお金の使い方が、数字だけでなくグラフで解るので、日々の自分の浪費傾向が自覚できたのです。

 

しかし、ゆとりちゃんを維持するだけにMacOS9のマシンを維持するのがどんどんつらくなって、10年くらい前にディミヌエンドしていきました。

 

キモチを立て直し、Windowsの仮想環境でマムレターという家計簿ソフトを心機一転使い始めたのですが、Windowsの仮想環境をバージョンアップする際にうやむやになってしまい、これまた挫折。

 

ゆとりちゃんがOSXでも使えていれば、何も問題なく続けられたのですが、Macの弱いところはまさにソコで、家計簿や年賀状印刷などの家庭の事務的なソフトの選択肢が異様に弱く、OSX以降は事実上、家計簿ソフトが消滅してしまったに等しく、すっかり家計簿をつける気が削がれたままでした。今思えば、月々の集計だけでもNumbersの表計算で雛形を作ればよかったのかも知れませんが、ゆとりちゃんが忘れられないまま、ズルズルと今まで引きずってしまいました。

 

そして今。クラウドの時代。

 

最近、青色申告で65万控除をしたフリーランスの監督さんから、クラウドベースの会計ソフトがかなり使えることを聞き、調べてみると、新しいのから古参まで色々と、WinだけでなくMacにも対応していて、充実した機能の会計ソフトが使用できることを知りました。

 

すごいね。‥‥時代の進化は。

 

昔の状況〜特定のマシン(=ソフトをインストールしたマシン)でないと家計簿などの一貫した会計ができない、OSの変化に常に揺さぶられる、ソフトウェア会社の方針変更で大打撃を受けることがある‥‥などのリスクが格段に減るのが、なんとも嬉しいです。

 

私は、単に自身の会計ソフトとして、4月から早速使おうと思います。

 

 

家計簿はね‥‥。つけないと、生活が荒れますヨ。お金の使い道を、どんぶり勘定でしか把握できないんだもん。当然ですよネ。

 

最近のアニメーターの業界問題に対するツイッターでのやり取りをみていて、思いの外、アニメーターをはじめとした現場のスタッフは「親方日の丸」意識が高いことに驚きました。「親方」とはアニメ業界であり、フリーランスであっても、まるで国家公務員かサラリーマンのような考え方をしていて、結果、「国家公務員のハンデ」と「フリーランスのハンデ」を引き受けちゃっているような状態‥‥と感じました。

 

フリーランスは、まさにフリー。個人事業主として、事業を「自由」に展開できることが、大きなアドバンテージであるはずですが、アニメ業界をまるで親方のように無意識に据えているのは、人生における大きな損失ではないでしょうか。アニメ業界の枠にずっぽりハメられて身動きできないのは国家公務的、昇給も賞与も保証もないのはフリーランス的‥‥では、「やられっぱなし」です。

 

私の両親は国家公務員だったので、家庭に漂う日々の生活の信条もどこか国家公務員的でした。どんなにプチサイズでも、起業する、事業を起こす‥‥といった意識が希薄で、私も20代までは無意識に「親方日の丸」的に行動していたと思い起こします。「学校」というシステムも、そうした「システム組み込まれ意識」に拍車をかけたと思います。学校では何かを打ち破る戦術論・戦争論など教えないですもんネ。

 

ちなみに、私らが現在4KHDRのプロジェクトに従事しているのは、年功序列で忖度の結果ではなく、自費で数年かけて研究を重ね、しかるべきタイミングで「打って出た」からです。じっと待ってさえいれば、何でもエスカレーターが運んでくれると思うな‥‥ということです。組織の中だろうが外だろうが、起業精神は必要ですヨ。技術屋意識だけでは限界があります。

 

とは言え、何を実践するにも、自腹であっても、「金」が必要です。自分のお金を細かく把握し、分析できていなければ、「金」などいつまでたっても「運用」できないでしょう。

 

「金」をどんぶり勘定=月々の出納でしか把握できておらず、申告も税額の大きい「白色」でしかおこなわないのは、合理的とは言えませんよネ。とあるフリーランスの人は、「お金が苦しいのなら、なおさら青色にしないとダメでしょ」と言います。アニメ業界の人々がお金に困ること多いのは、アニメ業界の低い報酬額もさることながら、自分の月ごとや年次の会計を自己分析していないことも、かなり大きな原因ではないか‥‥と話していました。年収が少ないのなら、むしろなぜ、青色のやりかたを覚えないのか?‥‥と、自分でやり方を覚えて青色65万控除をした人は言います。

 

フリーランスであろうが、会社員であろうが、「アニメ制作の産業」に関わる以上は、自分の能力を常にベースと考え、自分自身で「発展を盛っていく」取り組みが必要だと思います。

 

私も、4Kなどの取り組みは進めていたものの、他のプロジェクトや個人的な取り組みが以前より鈍化していたのは、自身の「お金」を詳細に把握していなかったことも大きな原因と自覚します。家計簿ソフトを使っていた頃は、手に取るように、自分の「お金の使い方」がわかりましたもんネ。

 

なので、月額を払って、クラウドの会計ソフトを使おうと決めました。ゆとりちゃんの代わりとして。

 

ここ数年の生活の乱れを直視することになり、結構ツラいものがあるでしょうが、フタをし続けても未来のビジョンが鈍るだけです。ゆとりちゃんを使っていた頃にリセットして、頑張ろうと思います。

 

お金って、現代社会の「兵站」みたいな側面を多分にもつじゃないですか。

 

ここ数年の私は、技術開発にかかりっきりで、兵站を軽んじていた傾向がありますので、ここはひとつ、10年前にはなかった現代の強みの1つ=クラウドを利用して、まずは自分の兵站の分析から再スタートしたいと思っています。

 

 

*注記)

初心者の頃は、経験も技術も知識もないのですから、どうやったって自立なんて無理です。ここで書いているのは、キャリアをある程度積んだ状況が前提です。動画もコンポジットも、全くの我流では仕事などできませんから、制作集団の内部に入って、まずは基礎を積むことが必要です。

基礎をマスターすれば、徐々に「やりかた」がわかってきて、「攻め方」もイメージできるようになりましょう。

 



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