タダ

3月いっぱいでのジオシティーズの完全消滅、Yahooブログの終了と、無料サービスの終了に関する告知を最近続けて目にしましたが、思えば、他にも色々な「無料」「格安」サービスが今までに現れては「終了」「有料化」「値上げ」されてきました。

 

私が今年の春で打ち切ろうと思っているのが、DynDNSです。最初は無料からスタートし、ある時から年間5ドルくらいになって(うろ覚えです)、今では55ドルです。

 

DynDNSに代表される「無料DNSサービス」は、無料のサブドメイン「任意の何か.ooo.ooo」をいくつも取得できて、IPアドレスと紐づけるサービスで、「自宅でサーバ」が流行った2000年代に盛んでした。ルータを販売するメーカーも、独自のDNSサービスを提供して、「自宅のパソコンをサーバにできる」ことをアピールしていた、今思えば、なんとも大らかな時代でしたネ。

 

現在は、一般的なポートを開いて自宅のサーバを不特定多数の外部に晒す‥‥なんて、ちょっと怖くてできません。セキュリティの専門家が自宅にいるわけではないので、自分だけの被害だけでなく、踏み台にされて他者を攻撃することになった場合、責任を負いきれませんよネ。

 

アドレスすら「https」が求められるようになった現在、自宅でサーバとか、もう無理ですワ。サヨナラ、ネットのDIY。

 

そういえば、「コード・レッド」が初めて出現した時(2001年夏)、私は偶然にもLC475のサーバのログを表示しながら同じ部屋で他のことをしていて、ある時から「妙に長いログ」が立て続けに記録されるようになったのを、リアルタイムで体験しました。コードレッドの攻撃目標はIIS(マイクロソフトのインターネットインフォメーションサーバ)で、LC475で動作していたWebサーバは対象外だったのですが、今までのんびりしていたログのウィンドウが、いきなりコードレッドのログで埋め尽くされていく様子は、「ああ、これが映画でよく見るアレか」と思ったものです。

 

*LC475が現役だった‥‥というのも、微笑ましいですネ。当時はBSD 68kというのが、もの好きの間でちょっとしたブームになっていました。

 

現在は、レンタルサーバを契約し、独自ドメインを紐づけて、運用しています。WebDAVなどのファイルサーバ的なものは、Cloudに移行しました。自宅のマシンをサーバとして公開(限りなく非公開に近くても)するようなことは止めています。

 

なぜ今までDynDNSを止めていなかったというと、2000年頃からの知り合いのWebをDynDNSのドメインで運用していたからです。いわゆる「Webアドレスのお引越し」を、しあぐねていたまま、2019年まで持ち越していました。

 

最近、知り合いのWebの「おともだち」リンクを確認したら、ほぼ全てがリンク切れしており、2000年代後半から2010年代後半現在までの、「ネットの中の社会」の移り変わりを実感しました。ブログへのリンクは存在せず、「おともだちのホームページ」へのリンクもサービス終了ゆえか切れて、懐かしい人々へのネットの繋がりが消失しておりました。

 

2000年前後に「インターネットだ!」と新鮮な喜びをもって迎えられた様々な物事が、2020年を前にして徐々に、しかし確実に、姿を消そうとしているのを実感します。DynDNSの私の中での存在意義も終了、20年近く使い続けたDynDNSサブドメインの数々を放棄することにしました。‥‥ちなみに、知り合いのWebはすでに中身は引越しており、旧アドレスは転送用途だけになっています。

 

 

 

最近は、YouTubeも「プレミアム」とかで、「広告を表示されたくなくば、お金をよろしく」との方針を取り入れてますよネ。CMが2回連続して表示されるようになったのは、そういうことだったか‥‥と、そこでも時代の流れを感じます。

 

年額200円とか異様に安いWebサーバも、去年大幅に値上げされて、使うのを止めました。大らかだった頃の自宅サーバ、知人のWebコンテンツ、自分のネット色々を、全て集約して整理しました。

 

私が使ってきたサービスのうち、結局、「タダ」や「タダ同然」は消えたわけです。私はツイッター等のSNSの類いをやっていないので、無料のサービスはもう1つもないです。

 

ツイッターが有料化されることはなさそうですが(有料化するのは段取りが大変ですわな)、広告が出るようになった時点で、ある種有料化のようなものです。冗談記事はありますけど。

 

このブログも月々わずかですがお金を支払っています。もし大幅に値上げされるようになったら、他の手段を考えるかも知れません。無料のブログなど探し廻らずに、レンタルサーバ上でPHPで動く「ジャンル分けした日記」プログラムにしても良いですネ。

 

未来の消滅の不安に備えて、無料サービスなどに頼らず、自分でデータを管理する方法に「戻す」ほうが良いのかも知れません。ブログのプログラムだけでなくデザインまで提供してもらって、どんなに記事(=容量)を書いてもタダ‥‥というのは、考えてみれば、なぜタダでそこまで?‥‥と思えますもんネ。ジオシティーズもYahooブログも「時代が終われば散る花」だったのかも知れません。

 

タダには全てカラクリがあるわけですから、そのカラクリが通用しなくなった時に、タダはタダではなくなるんですよネ。当然と言えば、当然か。

 

タダほど怖いものはない‥‥とは言いますが、ネットも似たようなもんですネ。

 

 

 


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