CS問題

アニメ業界のAdobe製品普及率は高いものの、現在リアルタイムで支払っている額はCCの普及率の低さから見て、あまり多くない‥‥かも知れませんよネ。ゆえに、アニメ業界のAdobeへの発言力も相応に低い‥‥と言わざる得ないとも思えます。

 

最近Adobeの買収劇があったようで、「Adobeにこれでまた縛られ続ける」‥‥と言っても、そもそもAdobeにソフトウェアの対価を支払ったのはいつ? 現在CCのサブスクリプション費用を支払い続けているのなら話もわかりますが、今でもCS5〜6止まりの人々まで「Adobeの支配が」とか言うのは、便乗に過ぎないか?‥‥と思います。

 

一度製品を買ったら、メンテナンスやアップデートは永遠に無償で受けられる‥‥なんて、あり得ません。OSのバージョン更新はセキュリティ対策面で必須になりますが、CS6が未来のOSに必ず完全に動作するなんて保証はどこにもありません。

 

修正とアップデートは無償??? ‥‥そんなことしたら、そこらじゅうのアニメ作品はDVD/BDリテークの嵐でしょう。

 

 

 

未来、アニメ業界全体はCS6から、CCに移行できるのでしょうか。

 

西陣織は以前フロッピーディスク問題があったようですが、今は何と、SDカードに乗り換えたとの記事を目にしました。リムーバブルディスク基準なのが何とも‥‥ではありますが、SDカードの容量はフロッピーとは段違いですし当分は生産が続けられるでしょうから、まずはひと安心でしょうネ。いまどきだったら、サーバでデータを管理‥‥って言っても、誰がそのサーバの面倒見るのか、コストは?‥‥と考えれば、SDカードというメディアを選択したことは、実は案外手堅いのかも知れませんネ。バックアップを取る手間と時間も維持費も、フロッピーよりは雲泥の差でしょう。

 

話を戻して、アニメ業界。

 

アニメ業界の場合は、フロッピー問題ならぬ、CS問題と言えましょう。

 

CS6を使い続けて何年もソフトウェア更新の対価を支払ってこなかった作業集団が、いきなり全作業者アカウント分のCCのサブスクリプション費用を捻出できるようになるのでしょうか。‥‥相当、危ない感じはします。

 

 

 

私はね‥‥。以前にも書きましたが、「昭和の作り方」の「引き際」だと思うんですよ。色々な面で。

 

引き際‥‥と言っても、昭和から継承し続けたメインユニットA、B、C(仮に)を、新しい時代に合わせて、一気に入れ替えるのは、さすがにリスキーでしょう。ですから、段階的に「A、NewB、C」「A、NewB、NewC」「NewA、NewB、NewC」と入れ替えて「体質を馴らす」ことも必要だと感じます。それこそ5〜10ヵ年計画であっても、です。

 

古い昭和時代の方法論は、さすがに耐用年数を経過して、交換が必要です。今はもう、テレビを16ミリフィルムで作る時代ではないのですから。

 

今後、人件費の高騰は免れませんよね。加えてAdobe CS/CCだけでなく色々なソフトウェアがサブスクリプションに移行し始めています。ぶっちゃけ、アニメ本編の制作費が向上しようと、現在の大所帯=昭和平成の大所帯を引きずったままでは、差し引きゼロどころかマイナスに転じるでしょう。

 

 

CS6、そしてRetas。

 

アニメ業界のコスト抑制に多大な貢献をしてきたソフトウェアが、そろそろ終わりを迎えようとしている今、それでもなお、CS6とRetasを使い続けるのか。

 

Adobe CCを使うにしても、どのような導入の方法があるのか。他のソフトウェアの選択肢はあるのか。自分たちの欲するクオリティを実現するための、コスト効果の高い方法論とはいかなるものか。

 

そもそも、自分ら映像制作集団が成し得たい到達点とは、現時点でどのようなものなのか。どれほどリアルに見極められているか。

 

4K時代にも生き残っていける品質ののびしろはあるか。

 

アニメ制作現場各々の未来を占う選択は、各現場の主導者に委ねられています。

 

 


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