サブスクリプションの選択

サブスクリプション、すなわちソフトウェアや各種サービスに対する課金は、お金を吸い取られ続けるだけに感じることも場合によってはありますが、考えようによっては「使うのをやめる」意思表示を初期導入費用なしに示せる手段とも言えます。

 

例えば、私はiPadにおいて、シングルスワイプ=1本の指先で摩る動作と、ペン先の入力を、機能を分けて使いたいのですが、その機能設定はドローソフトによってまちまちです。

 

紙と鉛筆を使っていた頃に、少なくとも私は、鉛筆を一旦離して机において、消しゴムに持ち替えて消す‥‥みたいな動作はせず、左手で鉛筆(左利きなので)、消しゴムを使う時に空いた右手を使う動作でしたので、ドローソフトにありがちな「消しゴムツールに切り替える」動作がいちいち面倒でイヤなのです。今では、Wacomのペンのテールスイッチすら面倒に感じるようになりました。

 

シングルスワイプを消しゴムに割り当てる機能は、今や必須となりました。対応しているドローソフトはクリスタとプロクリなので、自然とその2つばかりを常用するようになっています。

 

AutodeskのSketchBookは機能が豊富な上にシンプルな操作画面が気にいって、今までサブスクリプションでプロ版を使っていましたが、「指先消しゴム」に対応しない様子なので、サブスクリプションを停止しました。

 

 

 

もし、今までの「ライセンス買い切り感覚」ならば、数万円の対価を支払って、結局使わなくなった‥‥というオチになりますが、サブスクリプションだと月額か年額の安価な出費で済みますから、賢く使えばそんなに悪いものでもないです。ダラダラと課金することをしなければ。

 

試用期間が設定されているのも有利です。私はいくつもドローソフトを試していますが、「指先消しゴム」が設定できないと判明したアプリ・ソフトは、試用するだけで課金はしません。

 

メーカーにしてみれば、消しゴム機能1つで使用を停止するユーザがいるとは気づかないこともあるでしょうし、気づいても対応しないこともあるでしょう。単にサブスクリプションのアカウントが減るだけですが、そこから何を読み取るのかは、メーカー次第です。

 

ユーザーにしてみれば、「高い金出して買っちゃったから」と泣き寝入りせずに、「じゃあ、使わない」と明確に期間延長決済を打ち切って「否」を意思表示することができます。

 

「嫌いになった」から使わない‥‥なんて子供みたいな感情論ではなく、「使いにくいから」「使わなくなったから」という理由で、使用を停止できるのが、サブスクリプションにおけるユーザサイドの利点です。

 

AppleのMacやiPadの場合、サブスクリプション・課金の状態を操作する手順は、以下のサポート文書に解説されています。

 

定期購読内容を表示・変更・解約する

https://support.apple.com/ja-jp/HT202039

 

 

 

そのほかで、ユーザーができることは「フィードバック」でしょうネ。ただ、アプリ評価の「コメント欄」がどれだけ開発元に届いているのか無力感を感じることはあるでしょうから、本当にフィードバックをしたい=不満だけをぶちまけるクレイマーになるのではなくメーカーとユーザー双方の実益を考えるのなら、もっと別のフィードバックのルートを考える必要はありますネ。

 

 

 

まあ、ソフトウェア「税」、Apple税とかAdobe税とか言いたくなるような場面は、過去に何度もありました。小更新的な内容で、メジャーバージョンアップの数万円を支払うのか‥‥と辟易したことも、正直、あります。アドビはサブスクリプションを導入する前に、「必ず1年に1回、すべてのソフトウェアのバージョンアップをする」=「毎年お金を支払ってください」という方針を打ち出したこともありますよネ。

 

私は10年くらい前に、「使う時だけ使える料金制度ってできないのかな」と思ってましたし、以前の引越しする前のブログにも書いた覚えがあります。「サブスクリプション」なんていう言葉は当時全く知り得ませんでしたけどネ。

 

ソフトウェアを買う時に大きなお金を払って、バージョンアップに毎年1〜3万払う行為を、ソフトウェアの数だけおこなうのは、実質、個人では無理だと痛感していたのです。

 

サブスクリプションは毎月・毎年支払い続ける仕組みなので、より一層、「税」みたいに受け取る人も増えたかも知れませんが、やめたい時にはやめられる税、再開したい時には再開できる税でもあります。

 

 

 

まあ、アドビのCCに関して言えば、もう少し、料金制度が細やかだと良いのにな‥‥とは思います。特別セット980円、ソフト単体2000円、その上はいきなりフルセットで5000円‥‥とか雑な区切りではなく、単体だと2000円、自由に2つの組み合わせで3000円、そしてフルセットで5000円くらいになれば良いのにネ。5000円の月額で足踏みされるより、とりあえず使うソフトを2つだけでも使えるほうが、ユーザも「じゃあ使おう」って気になりますけどネ。

 

もしかしたら、「2つあれば足りる」というユーザが多いので「2つ」という選択肢はあえて用意しないとか‥‥、いろいろと裏事情を邪推したくもなりますが、現在の「サブスクリプション」という選択肢だけも、以前に比べてかなり有利だと感じます。

 

 

 

環境を凍結させて、例えば、2010年前後の環境のまま作り続ける選択もあるでしょう。CS6を使い続けるのも選択の自由です。

 

しかし、現在進行形の世界規模のインフラの中で、新しく出現する技術を味方につけたいのなら、制作環境の基軸として「サブスクリプション」を賢く使う選択は、必須だと感じます。

 

ユーザもソフトもハードも、映像制作会社も、映像ソフトウェアメーカーも、インフラも、ひとまとまりの社会も、何か単体で成立しているのではなく、相互に作用し影響して成立していることを考えれば、できるだけ賢くモダン=Modernな要素を活用していきたい‥‥ですネ。

 

 

 

 


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