夢の機材

iPad ProとApple Pencilは、1990年代初めの頃に「こんな画具があるといいなあ」という夢を実現した、いわば「夢の機材」です。今、普通に通販で買えて、目の前に存在するので、あらためて自覚する機会は少ないですが、考えてみれば「80〜90年代の夢が詰まったガジェット」なんですよネ。iPadとApple Pencilに限らず、iPhoneとか、Amazon Echoとかも。

 

 

 

それを考えれば、「使わなきゃ損」です。1980年代に絵を描くのと、2020年代に絵を描くのと、何が違うって、社会環境とテクノロジーです。特にアニメは社会のインフラなしには生き続けられない「現代社会の申し子」ですから、時代の技術進化を受け入れて、時代の最新技術を活用するのが賢い選択だと、私は思うのです。今はもうセルもフィルムもないのですし。

 

ただ、時代の技術がどんなに進化しても、絵の上手下手までサポートしてくれません。「iPad Proを買って、Apple Pencilで描いているのに、ちっとも上手に描けない。プロっぽく描けない。」って、そりゃあなた‥‥、自分の下手さと研鑽不足を暴露しているようなもんですヨ。

 

2000年代に「誰でもプロなみ。誰でもクリエーター」とか流行りましたが、あれはコンピュータを趣味層に購入させるための他愛のない宣伝文句ですからネ。何もコンピュータなど使わなくても、渋谷の交差点を全裸で走り抜ければ「自分流のアートクリエーター」になれるよね‥‥と知り合いも言っていました。

 

どこかの誰かが作ったプリセットを寄せ集めてクリエーターになれるんだったら、そんな楽な話はないです。絵を描けるようになるには、道具が紙だろうがMac/WinだろうがiPadだろうが、同じだけの研鑽は必要です。むしろ、iPadやコンピュータは、基礎技術の一部をソフトウェア機能が肩代わりしてくれるので、余計、当人の画力が浮き彫りになって辛辣だと思うくらいです。

 

能力がなくても絵が描けると勘違いして思い込む人は別として、絵を描く技術を苦労して積み重ねてきた人にとっては、今は「昔の夢だった」機材が溢れています。自分の可能性を研ぎ澄ます役割すら、今の「夢の機材」は発揮してくれます。

 

ふと考えると、「自分が生きている間に、こうした機材が実現して、本当にえがった‥‥」と思います。

 

 

 

 

 


関連する記事

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM